二話目 準備2
3 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 22:59:08.60 ID:vRszlIH+0
前回
一話目( ^ω^)空中庭園と海底都市のようです
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1278596995/l50
二話目準備1( ^ω^)空中庭園と海底都市のようです
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1278613049/l50


マップみたいなの描いてみた

地図



ついでに武器

武器



4 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:00:17.79 ID:vRszlIH+0
『二話目 準備2』




国民達は、騎士に言う。悪い奴らをやっつけろと。
国民達は、騎士に言う。そして平和を取り戻せと。


( ^ω^)「皆は、向こうから攻めてくる奴らから、国を守ってくださいお」

('A`)「戦う術をちゃんと教える。だが、皆がわざわざ向こうに行って、死ぬ必要はない」


( ^ω^)「皆……こう言うのもなんだけど、
       せめてこれが最後なら…愛した国で最後を迎えてほしいお」

('A`)「闇の国なんてところで死ぬのは、俺達だけで十分だ」


( ^ω^)「だから、国を愛してくださいお」

('A`)「絶対にこの国を渡したりなんかするものか」






5 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:01:01.64 ID:vRszlIH+0



[1.空の戦士達]




( ^ω^)「皆」


騎士は、騎士の間で、沢山の人に囲まれる。
全て城の戦士達。共に戦う戦士達。


ξ゚听)ξ( ´_ゝ`)( ・∀・)(`・ω・´)( ><)( ´∀`)( ゚д゚ )( ´ー`)

(-_-) o川*゚ー゚)o 爪'ー`)y ( `ハ´)( ФωФ)(´・_ゝ・`)( ゚∀゚)ζ(゚ー゚*ζ


他にも沢山の、沢山の戦士達が城にいた。
皆は揃って騎士を見て、皆揃って騎士の話を聞いている。


( ^ω^)「もう知ってるかと思うけど…闇の国と戦争をしなくてはならなくなったお」


闇の国と、戦争が起こる。やりたくもない戦争が。
当然皆は戦争のことを知った上、騎士の聞いていた。


7 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:01:48.20 ID:vRszlIH+0


( ^ω^)「けど、街人、国民達には、この国を守ってもらうお」

( ^ω^)「優秀な皆がいるんだお。僕達には空≠ナ、力≠ェあるお」

( ^ω^)「けれどもし海と協力すれば、国民が危ないお」

( ^ω^)「でも協力しなくても、闇の国は国が小さいから
       闇の国は少しずつ弱っていくはずだお」

( ^ω^)「だから…僕に力を貸して欲しいお、空の戦士達」


それを聞いた戦士達の返事は、喜ばしいものでした。




「もちろんです騎士様」









8 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:02:43.64 ID:vRszlIH+0

[2.海の戦士達]



空の戦士は空にいる。海の戦士は海にいる。
海の戦士達は、巨大な建物の中、騎士の間に集められた。


('A`)「多分、空の国も同じ事を話しているだろうな」


皆揃って、騎士の話を聞いていく。


('A`)「闇の国と戦争をしなければならなくなった。正確には、戦争をしかけられた」


皆黙って、真剣な顔で聞いていく。


川 ゚ -゚)(´<_` )ノパ听) ミ,,゚Д゚彡(´・ω・`)(*‘ω‘ *) ( <●><●>)<ヽ`∀´>

\(^o^)/(-@∀@)(‘_L’)( ・□・)( ・−・ )||‘‐‘||レ 川д川 ( ゚∋゚)


沢山の沢山の、騎士に仕える人達がいた。他にも沢山、戦士がいた。



9 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:03:13.39 ID:vRszlIH+0


('A`)「戦士達。国を挙げての戦いだが、国民には国を守ることに専念してもらう」

('A`)「何、俺達だけで大丈夫さ。向こうの国はそれほど大きな国ではない」

('A`)「俺達には海≠ェある。知恵≠ェある」

('A`)「勝てるさ、この戦いに。勝ってみせる。絶対に」

('A`)「だから俺から頼みがある。…俺に、ついて来てくれるか?」


戦士達は、口をそろえて言いました。


「何を今更言いますか、騎士様。我々はあなたの戦士です」









10 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:03:58.80 ID:vRszlIH+0


[3.ハロー]




どちらの国も勢力を挙げて、国民を守る兵士達を鍛えていった。
次々と日は流れてく。どんどん進んで、流れてく。


それからまた日が流れていき、あるとき海の騎士と女神は、海底都市から海に出る。


('A`)「少し知恵をもらいに行こう」

川 ゚ -゚)「ああ、それがいい」


そう言い、騎士と女神は二人、息のできる空間から、息のできない空間へ。

そのとき突然、二人の男女、海を泳ぐ「人魚」となった。
優雅に、綺麗に、早く泳ぐ人魚になった。


('A`)「やっぱり男が人魚になるのは、未だに慣れないな…」

川 ゚ -゚)「人魚は女だけではないぞ」

('A`)「分かってるけどさぁ」

11 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:04:46.03 ID:vRszlIH+0


スイスイ泳いで、スイスイ泳いで、スイスイ泳いで、泳いでく。
深い海を知っている二人は、迷うことなくどこかへ向かう。
更に深く、深く潜って、灯りを持って泳いでく。

プランクトンの白い雪、泳ぐ二人に流される。


しばらく泳いで泳ぎ続け、とある洞窟へ辿り着く。

二人はそこへ、迷うことなく入ってく。
ずっとずっと進んで行き、長い洞窟のそのまた奥。目的の場所へ辿り着く。


('A`)「海王様、海王様。私は海の国の騎士です。あなたの知恵を分けてください」

川 ゚ -゚)「我々は今とても困っております。どうか知恵をお貸しください」


二人が奥で叫んでる。声は奥に木霊して、ぐわんぐわんと真っ暗の中に響いてく。


するとどうだ、巨大な龍が真っ暗闇から現れた。




―この老いぼれに、何か用か?


12 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:05:23.96 ID:vRszlIH+0


巨大な巨大な龍の声、二人の頭に響いてく。


('A`)「はい、海王様。申し上げます。
   私どもの国は、闇の国に戦争を迫られているのです」

川 ゚ -゚)「きっともうすぐ戦いが始まる」

('A`)「だからこそ、知恵をもらいたいのです」



―ハハ、わざわざ騎士殿がここまで来てくださった。

―この老いぼれのところに…

―そうだな、知恵を与えよう。役に立つか不安だがな。



('A`)「ありがとうございます」



15 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:06:03.99 ID:vRszlIH+0


すると巨大な龍は、自分の知恵を話し出す。


―ここに来るということは、どうしても戦争を止めることができなかったのだろう?

―これは一つ、この老いぼれの考えだが…

―初めに闇が攻めてくるのは、海だろう。

―空は眺めることができる≠ェ、海はそうはいかない。

―必ず下見をしに来るはずだ。来る兵の数はそれほど多くないだろうな。

―さあ、今はそれに備えればいい。相手はこちらをあまり知らない。

―だから出来るものなら、そこで騎士を倒せればいいのだが…。

―今はこのぐらいしか知恵を貸してやれんが、必ず国の人々を守ってやれ。

―さあ、さあ…。


16 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:06:44.03 ID:vRszlIH+0


巨大な龍はそう言うと、静かに奥に戻ってく。元の場所へと戻ってく。


('A`)「あなたの知恵、いただきました」

川 ゚ -゚)「海王様、ありがとうございました」


そうして騎士と女神、二人の人魚は戻ってく。元来た場所へと戻ってく。
スイスイ泳いで、スイスイ泳ぐ。灯りを持って、泳いでく。
スイスイスイ。スイスイスイ。

海は暗くて、見えなかった。







18 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:07:48.46 ID:vRszlIH+0



海底都市へと戻った二人、人魚から人間へと形を戻す。
そして出迎えてくれる家来達。戦士達。


(´<_` )「お帰りなさい。どこへ行っていたんですか?」

('A`)「海王様のところへ行って来た」

川 ゚ -゚)「少しでも知恵をもらおうと思ってな」


海王はとても老いぼれている。けど、知恵は豊富だ。


(´<_` )「…で、どうでした?」

('A`)「あいつらは下見に来るだろう、と言っていた。
   そこで騎士を倒せれば尚いい、と言っていた。
   …そんなに上手くはいかないだろうが、やるだけやってみようと思う」


19 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:08:23.36 ID:vRszlIH+0

(´<_` )「ではこれから支度をしましょう」

('A`)「そうだな」


海王に言われたとおりに支度する。闇の国に打ち勝つために。


('A`)「海の住人≠ノも協力を求めてくる」

川 ゚ -゚)「それならまた、私も行こう」

(´<_` )「…海の住人ですか。私達は、少しでも鍛えていますね。
       武器も急いで強化させます」

('A`)「分かった」




21 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:09:14.23 ID:vRszlIH+0





またしばらく時間が経ったある日。
闇の国は攻めてきて、けれどもそれは海王の言葉通りに、兵の数は少なかった。

海の戦士と、騎士と、女神は、人魚になって泳いでく。

船の上からワアワアと、少しの兵士が海へ飛び込んだ。
その中に、あの騎士と女神もいた。


('A`)「来たぞ!!」


ここは深い海底都市。そこまで辿り着けないだろう。


川 ゚ -゚)「でも何であいつら、息をしなくても平気なんだ?」

(´<_` )「水圧にも押し潰されるはずなのに」


平気でスイスイ泳いでた。人魚じゃなく、人間がこちらへ泳いできた。

その中から、綺麗な、綺麗な声が聞こえた。
綺麗な、綺麗な歌が聞こえた。


23 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:09:45.92 ID:vRszlIH+0


川 ゚ -゚)「まさか…あの《歌》か?」


儚い歌声が、海の底へと響いてく。らららの歌が、響いてく。

少しずつ、闇の国の兵は近づいてきて、海の戦士は間合いを詰める。


('A`)「俺の予想よりかなり少ないな…。
   おい、皆!これならいけるかもしれないぞ!」


兵と戦士は争って、戦士は兵を倒してく。
その中で《歌》声と、《アコーディオン》の音が、響いてった。


(*゚ー゚)「♪♪♪♪♪♪♪♪♪」


川 ゚ -゚) ―♪♪♪♪♪♪♪♪♪―


騎士は戦士に守られながら、騎士は兵士に守られながら、
二人は間合いを詰めてった。


24 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:10:33.99 ID:vRszlIH+0


(´<_`;)「ハッ!ハァッ!!」

(;´・ω・`)「やあ!やあっ!」

( ・−・ )「…てい」

<;ヽ`∀´>「ひれ伏せ、ニダ!!」

川д川「うあぁぁッ!」


戦士は必死に戦って、騎士も必死に戦って。
歌声とアコーディオンの音が響く中、争う音は絶えなかった。

どうやら闇の兵は水に慣れていないようで、武器の扱いが少し不自然だった。
水の中ならお手の物、こちらの方が有利なんだ。

強い強い戦士達は、どんどん、どんどん倒してく。兵士達を倒してく。
こちらの方が人数は少ない。けれどもこちらの方が上なんだ。





26 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:11:09.05 ID:vRszlIH+0


しばらく争い続いてく。
けれど、突然兵士の動きが止まった。


('A`)「!?」


闇の国の騎士は手で合図を送り、兵士達を引き上げさせる。


(,,゚Д゚)「…混乱させようとしたんだが、どうやら分かっていたみたいだな」


闇の兵士が下見に来ることは、分かっていた。
分かっていたことを、気付かれてしまった。


('A`)「…」

(,,゚Д゚)「これ以上やっても混乱しないだろう。
     下見も済んだし、俺達は引き上げるとする」


騎士は突然そう言って、騎士と女神と兵士達は、海の上へと上がってく。



27 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:11:47.48 ID:vRszlIH+0


('A`)「…待て」


海の騎士は闇の騎士にそう言って、海の女神になにかをささやいた。
頷く女神はアコーディオンを、短く綺麗に奏でてた。


川 ゚ -゚)―♪ー♪ー―


その音を合図に海の奥、そこから二匹が現れた。巨大な二匹が現れた。
大きな鯨と、大きな鮫。
二匹は音につられるように、スイスイ、スイスイ、と泳いでくる。


('A`)「ここでお前を倒しておく。
   そうすれば、《リッパー》を持てる者はいなくなる」


二匹は戦士達の前を通っていき、騎士と女神の後ろで止まる。


(,,゚Д゚)「…舐められたものだな」




28 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:12:25.92 ID:vRszlIH+0


闇の騎士のすぐ上、スススと錘の付いたロープが下がってきた。
それを見た闇の騎士はニヤリと笑い、


(,,゚Д゚)「残念だが、今回はお前と戦わない」


下がってきたロープをしっかり掴んだ。
そのロープは勢いよく、どんどん上へと上がってく。


(;'A`)「なっ…」

川;゚ -゚)「上の兵士がもう船へ戻っていたのか!?」

(´<_`;)「きっと兵士がロープを降ろしたんでしょう」


見る間、見る間にロープは上へ。闇の騎士は見えなくなってく。
それを追ってく鯨と鮫。
けれど女神のアコーディオンの音で、鯨と鮫は追うのをやめた。


(,,゚Д゚)「ハハ…海は動き辛いし厄介だな」




29 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:12:59.28 ID:vRszlIH+0



そして海は静かになって、
騎士と女神と戦士の人魚は、唖然とそれを眺めてた。


('A`)「…くそっ」


ここで闇の騎士を討つことが出来なかった。






(,,゚Д゚)「海は少々警戒しておけ」

(*゚ー゚)「…そうですね」

(,,゚Д゚)「だが空の国は、あの竜≠ェいることは分かっている。
     次は空を攻めるか、それとも空が攻めてくるか…」

(*゚ー゚)「……」

(,,゚Д゚)「さあて、俺達はどうするかな」




30 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:13:40.09 ID:vRszlIH+0



[4.花]




( ^ω^)「それじゃ、行って来るお」

ξ゚听)ξ「本当にブーン様お一人で?偵察なら他の戦士に…」

( ^ω^)「僕が行って、ちゃんと見てくるんだお」

ξ゚听)ξ「…分かりました」


海の国に闇の国が下見しに来たあと、空の騎士は闇の国に偵察を。
すぐに逃げれるように、ジャックの剣は置いてった。


( ^ω^)「空王様もきっと、分かってくれるはずだお」


空の騎士の背中には、小さな小さな翼が生える。
海の国は人魚に。空の国は天使に。それぞれ生活しやすい形へと変化する。

小さな翼を羽ばたかせ、雲の上にある巣へと向かった。


31 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:14:14.19 ID:vRszlIH+0



(;^ω^)「ハー、ハー、やっぱりこの羽は体力使うお…」

雲の上にある大きな巣、空王の巣へと辿り着く。
神殿のようなその巣には、巨大な竜が住み着いている。

騎士は雲へと降り立って、神殿の中へ呼びかける。


( ^ω^)「空王様、空王様、いらっしゃいますか?」


騎士の言葉に反応し、神殿の中から巨大なドラゴンが顔を出す。


―…空の騎士か。女神はいないのか?

( ^ω^)「訳あって今は一人ですお」

―ふん。わざわざここへやってくるということは……何かあったんだろう?

( ^ω^)「実は…」



32 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:14:53.37 ID:vRszlIH+0

騎士はこれまでのことを話し出す。
突然、闇の国と争いをしなければならなくなったこと。
海の国と協力すれば、どちらの国民も危なくなること。

今、闇の国へ偵察しに行く途中だということ。


―それで、力≠フ俺に協力してほしい、と?

( ^ω^)「そうですお」


空王は酷く困った様子で、空の騎士をじっと見つめた。
しばらくしてから空王は、騎士の目を見てこう言った。


―きっとあの老いぼれ爺さんは海の国に知恵≠貸しているだろう。

―それなら力≠フ俺が、弱音を吐くわけにはいかないな。

―相手は闇の国だろう?なぁに、楽勝さ。


( ^ω^)「あ…ありがとうございますお!!」


こうして空王と話をつけ、共に闇の国へと飛んでった。



34 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:15:28.37 ID:vRszlIH+0






空王は飛んで、飛んで、飛んで、飛んで。
背中に空の騎士を乗せて、飛んだ。
それは洒落にならないくらいに速い速度で、飛んでった。


(;^ω^)「おっふぉおおぉぉぉおおお」


流石は空王、風のように速かった。







35 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:16:01.58 ID:vRszlIH+0



闇の国へと辿り着き、騎士は中へと降り立った。


―帰るまで待っててやるから、急いで終わらせて来い。

( ^ω^)「感謝しますお」




前に見た、不気味な街。北には大きな塔があり、周りは建物でいっぱいだ。
慎重に、慎重に行かなければ。そして、見つかる前に帰るんだ。

走っては建物に隠れ、走っては隠れを繰り返して、
闇の国の街を目に焼き付けていく。

だけどそんな途中、とある人物を見つけてしまった。


( ^ω^)「…お?」


《歌》の女神の、しぃだった。

すばやく騎士は隠れたが、とうとう女神に見つかった。



36 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:16:39.43 ID:vRszlIH+0


(*゚ー゚)「あの…」

(;^ω^)「おっ!?おっ!!??」


騎士は当然あたふたしたが、女神は優しく一言言った。


(*゚ー゚)「私は何もしないので、大丈夫です…」


そうして女神は、手招きをした。
見ればそこには花壇があって、小さな花が萎れてる。
女神はとても悲しそうに、萎れている理由を話し始めた。


(*゚ー゚)「この花、本当はとても綺麗に咲くんですよ。
     でもこの国では上手く咲いてくれなくて…」


萎れた花を、ちょいとつつく。


( ^ω^)「お…」

(*゚ー゚)「だから騎士様、どうかこの花をあなたの国で育ててほしいのです。
    いつかきっと、綺麗に咲いてくれますから…」


37 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:17:50.41 ID:vRszlIH+0


女神は悲しく花を見て、手に持っている種を見せる。
それを騎士に手渡した。


( ^ω^)「…優しいんだおね」

(*゚ー゚)「それを手に取ってくれるということは、育ててくれるんですか?」

( *^ω^)「もちろんだお!空の国は空中庭園と呼ばれる場所だお。
       だから綺麗な花もいっぱい咲くんだお!!」

(*゚ー゚)「ありがとうございます!」


こうして騎士は、女神から花の種を受け取った。



38 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:18:34.87 ID:vRszlIH+0



ばったり女神に出会ってから、騎士は偵察するのをやめた。
もう十分に街を偵察したというのもあり、種をもらったのもあり。


( ^ω^)「きっとあの子は…争いは嫌なんだおね…」


もと来た場所を帰って行き、空王の背中に乗っかって、
急いで国へと戻ってく。

しっかりと手に種を持って。












『二話目』end


40 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:19:26.22 ID:vRszlIH+0
二話目終わりました。
次は三話目に入ります。まだ書き溜めてないので気長にお待ちください。

支援ありがとうございます!

42 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:21:27.55 ID:rwO6EVTw0
おもしろそう

43 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:23:10.12 ID:mfUGsxHm0

MAPと武器のイラストすごかった
次も楽しみにしてる

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/11(日) 23:26:19.88 ID:vRszlIH+0
>>42
ありがとうがんばる

>>43
地味にドットでポチポチがんばった!
どう見ても包丁とカッターとチェーンソーです本当にry

まだまだ続くよ!がんばります。

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