第10話
- 4 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/03/05(月) 09:11:09.88 ID:vhQksrmE0
- 〜ブーンの夢の中〜
そこは暗闇で何もない世界
そこにブーンは一人立っていた
( ^ω^)「ま、またここだお・・・」
??「やあ、ブーン」
??「君は無実でこの刑務所に入っていると思っている・・しかしそれは違う・・・」
(;^ω^)「あんたは一体誰なんだお!?」
??「私は何者でもない。存在しない」
??「君は生きるための体と魂を持っているありがたみを感じていない・・・」
( ^ω^)「どういうことだお!?」
・
・
・
(;^ω^)「はっ!!」
(;^ω^)「またあの夢をみたお・・・」
- 5 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/03/05(月) 09:12:00.19 ID:vhQksrmE0
- 工場へ向かう日がやってきたブーンはディオの部屋に向かう
(`∀´#)「来たか!遅いぞ!もっと早く来い!俺を待たせんな!この愚図がっ!」
( ^ω^)「・・・」
(`∀´#)「俺の足を引っ張るなよ!じゃあ行くぞぉっ!」
( ^ω^)「これでも早く来たんだお」ボソッ
(`∀´#)「何か言ったか?」
( ^ω^)「何でもないお」
ブーン達は工場へ向かう
すると工場への入り口には看守が一人見張りで立っていた
( ^ω^)「見張りがいるお・・・」
(`∀´#)「よし!お前があの看守を羽交い絞めしろっ!その間に俺がこのICカードで入り口を開ける!」
- 6 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/03/05(月) 09:12:57.23 ID:vhQksrmE0
- (;^ω^)「な!?そんなの僕には無理だお!!」
(`∀´#)「いいか。よく聞け。あの看守をどうにかしないと俺達はあの工場へ入れないんだ・・・
あの工場へ入らないと俺達はずっと刑務所の中から出られないぞ!お前はこの刑務所内でずっと暮らしたいのか?」
( ^ω^)「そんなのわからないお。もしかしたらそのうち懲役が終えて出所できるかもしれないお・・・」
(`∀´#)「貴様は質問に答えろおおぉおぉおぉおぉぉぉっっ!!俺はこの刑務所内でずっと暮らしたいのか?
と聞いてるんだあああああっっ!!」
( ^ω^)「嫌に決まってるお」
(`∀´#)「そうか。なら行け!」
(;^ω^)「・・・」
(`∀´#)「どうした?早く行け!このスカタンッ!!」
( ^ω^)「わかったお・・・」
ブーンはしぶしぶ折れて看守の所に行く
- 7 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/03/05(月) 09:14:11.11 ID:vhQksrmE0
- 看守「何だ、お前は?ここは部外者以外立ち入り禁止だ!ここから去れっ!」
( ^ω^)「いや、違うお。向こうで何やら囚人達が騒ぎを起こしてるみたいだから助けてほしいんだお」
看守「何?それは本当か?それはどこだ?」
( ^ω^)「あっちだお」
ブーンは騒ぎを起こしてるところ(本当は騒ぎなんか起こってない)を指を示す
指で示したほうを看守がそっちに顔をやると後ろからディオが看守の後頭部を叩き割った
看守「ぐはあぁ!」
(`∀´#)「ふんっ。何かお前に任せると不安になってな・・・」
(;^ω^)「・・・」(じゃあ初めからお前でやれよ・・・)
ディオがICカードを出し、工場の入り口を開く
工場の中は真っ暗で遠くのほうは目を凝らして見ないと見えないくらいだった
- 8 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/03/05(月) 09:14:53.40 ID:vhQksrmE0
- ( ^ω^)「暗いお・・怖いお・・・」
(`∀´#)「ガタガタ言うなっ!このチンカスッ!!」
( ^ω^)「・・・」
(`∀´#)「まあ・・確かに暗くて周りがよく見えないな・・・ここは電気とかないのか?」
( ^ω^)「電気・・・」
ブーンは周りを見渡し、ブレーカーを探す
すると右の奥のほうにブレーカーらしきものを見つける
( ^ω^)「あれがブレーカーじゃないのかお?」
(`∀´#)「そうか。じゃあお前つけてこい!」
( ^ω^)「え・・」
(`∀´#)「つけてこいっ!!お前がブレーカーを見つけたんだから当然だろっ!?」
( ^ω^)「わかったお・・・」
- 9 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/03/05(月) 09:15:28.68 ID:vhQksrmE0
- ブーンはしぶしぶとブレーカーのところまで行き、ブレーカーをつけようとする
( ^ω^)「えっと・・・どれをどうやればいいんだお?」
( ^ω^)「・・・」
( ^ω^)「これかお?」
カチャッ
工場内全体に電気がつく
( ^ω^)「やったお。電気ついたお。これで周りを見渡せるお♪」
しかし工場内に灯りがついた瞬間、何やら工場全体の地面からガスのようなものが吹き出る
( ^ω^)「な!?・・何だお!?これは!?」
(`∀´#)「くっ!・・これは催眠ガスだ!!」
- 10 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/03/05(月) 09:16:29.46 ID:vhQksrmE0
- (;^ω‐)「だんだん眠くなってき・・」
(`∀´#)「くそっ・・・」
・
・
・
(`∀´#)「・・・」
(`∀´#)「はっ!」
(`∀´#)「ここは・・・?どこだ?」
そこは薄暗い暗室。床や壁などが腐っていて、タイルが浮いている
どうやらここは何年も使われていない部屋らしい・・・
周りには誰もいなく部屋の中にはディオ独りだけだった
(`∀´#)「一体・・ここは?」
ディオがその場から前へ動こうとすると何かが足に引っ掛かり、そこから前へ進めなくなる
(`∀´#)「何だ?」
(`∀´#)「・・・」
(`∀´#)「なぁにいいいぃぃ!?」
- 11 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/03/05(月) 09:18:31.34 ID:vhQksrmE0
- (`∀´#)「足に鎖が繋がれてやがるっ!」
鎖はディオの後ろの壁とディオの足に繋がれていた
(`∀´#)「何だ!?これは!!一体俺をどうするつもりだ!?・・・くそっ!」
ディオは周りを見渡すと、ディオの足元にボイスレコーダーがあった
(`∀´#)「まさか・・・」
ディオはボイスレコーダーを拾い、再生する
「やあ ディオ。ゲームをしよう。ゲームはこの部屋で行う・・・君は今まで幾度も富を得るために幾人の人を犠牲にしてきた。
昔貧乏な生活を過ごしていたため、普通の人よりも貪欲になっているのだろう。ではこの部屋で君がどれほど貪欲なのか確かめてみよう。
この部屋には一つだけ出口がある。そう君の目の前にある扉だ」
(`∀´#)「・・・」
「しかし、君は鎖に繋がれて出口まで辿り着くことができないだろう・・鎖を外す鍵は出口の横の壁に掛けてある。
もし君が生に対しても貪欲なら鍵を取ることが出来るはずだ。制限時間は3分だ・・・3分を過ぎると・・・」
カチッ
ボイスレコーダーの再生が終わる
(`∀´#)「・・くそっ!出口まで鎖が届かないのに鍵なんか取れるわけがないっ!無駄だっ!!」
- 12 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/03/05(月) 09:19:09.97 ID:vhQksrmE0
- (`∀´#)「WWWRYYYAAAA」
ディオは精一杯右腕を伸ばして鍵を取ろうとするが鍵は届かなかった
(`∀´#)「・・・くっ・・なら・・」
ディオは着ている服を脱ぎ、それを右手に持ち、鍵のあるほうへ服で引っ掛けようとする
(`∀´#)「ぬっ!くそっ!!このディオ様がこんなところで終わってたまるかああぁぁあっ!!」
しかし、何度やっても鍵には引っ掛からなかった
そこでディオはその変に落ちてある小石を鍵へ投げる
小石を投げて鍵を床に落とそうとしたそうだが、これも成功しなかった
(`∀´#)「・・・!!」
‐残り1分‐
- 13 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/03/05(月) 09:19:56.92 ID:vhQksrmE0
- (`∀´#)「・・・」
ディオはその場で座り込み、鎖で繋がれている足のほうの骨を床にあったタイルで砕こうとする
(`∀´#)「WRYYYYY!!!」
ズガッ!ズガッ!!
(`∀´#)「ぅっ・・!!くっ!wWOOOOO!!!」
ゴキキッ
(`∀´#)「GUAAっ!!」
明らかにディオの足が砕ける音がした
そしてディオは骨が砕けた足を鎖からすっぽ抜けさせようとする
(`∀´#)「ぐっ・・はあはあ・・・」
‐残り15秒‐
- 15 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/03/05(月) 09:20:40.77 ID:vhQksrmE0
- 何とかディオは鎖から足を抜けさして、その場から何とか立ち、
足をひきずりながら出口へ向かう
‐残り5秒‐
(`∀´#)「ぐっ!・・はあはあ・・・」
(`∀´#)「・・・!!」
ディオが出口に出ようとした矢先、出口の外に一人の男性が立っていた
(`∀´#)「き・・貴様は・・・!?ば・・バカな・・・!?」
残り2秒・・・残り1秒・・
??「ゲームオーバー」
(`∀´#)「!?」
出口の外にいた男性が出口の扉を閉めようとする
(`∀´#)「やめろおおぉおおぉおおっっ!!」
- 16 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/03/05(月) 09:21:27.87 ID:vhQksrmE0
- ガシャアアアン
男性によって扉は閉められた
ディオはその部屋内にいたままだった
ディオは扉を開けようとするが扉は開かなかった。
どうやら鍵が掛かっているらしい・・・
(`∀´#)「くっ!バカな!!この俺がこんな所で終わるわけがないっ!!ここを開けろおおおおおっっ!!!」
ディオは扉を叩くが外にいた男性は無反応だった
もうそこにはいなかったのかもしれない
(`∀´#)「開けろおおおおお!!うぅぅWOOOOOOOOOO!!!!!」
暗室の中にディオの叫び声が響き渡る
しかしディオがいくら叫び声を上げても誰も助けに来てはくれなかった・・・
第10話 完
To Be Continued
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