第9話

2 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/03/02(金) 21:24:33.69 ID:/f0z24p50
あれから1ヶ月が過ぎ、ブーンは強制懲罰隔離房から出所する

看守「よしっ!もう自分の部屋に戻っていいぞ!」

( ^ω^)「ありがとうございましたお・・・」

ブーンは自分の部屋に戻ると知らない男性がいた

il||li( -_-)「初めまして。ネクラです。1週間前からこの刑務所にいます。よろしく」

( ^ω^)「僕はブーンだお。よろしくだお」(あぁ、ボブがいなくなったからボブのかわりにきたのか)

ブーンのネクラへの第一印象「くら〜っ」だった

( ^ω^)「ネクラは年いくつだお?」

il||li( -_-)「・・・」

(;^ω^)「・・・」

il||li( -_-)「・・・」

(;^ω^)(何か喋れYO!!)

3 名前:◆x4rswkGbI2 :2007/03/02(金) 21:26:59.00 ID:/f0z24p50
ブーンはネクラといる部屋の空気が耐えきれなくなり、ドクオの部屋に向かう
ドクオの部屋に向かっていると途中でドクオをみつけたのでドクオに話しかけた

( ^ω^)「ドクオ。久しぶりだおーっ!」

('A`)「おぉ!ブーン久しぶりだな!また強制懲罰隔離房に入れられたんだってな!」

( ^ω^)「うん、大変だったお。あ、そういえば・・・」

('A`)「ん?」

( ^ω^)「何か最近、さっきまで昼だったのに、気がつくと寝ていて朝になってたりすることがあるんだお」

('A`)「そうなのか?」

( ^ω^)「うん。これって何なんだお?」

('A`)「ん〜、強制懲罰隔離房で一人ぼっちで、しかも何も出来ないから精神的におかしくなってたんじゃあないのか?」

('A`)「今はどうよ?」

( ^ω^)「今は大丈夫だお・・・たぶん」

('A`)「ならいけんじゃね?」

( ^ω^)「・・・」

5 名前:◆x4rswkGbI2 :2007/03/02(金) 21:28:23.35 ID:/f0z24p50
ブーンはある男性がこっちをみていることに気付く

( ^ω^)「・・・」

('A`)「どうした?ブーン」

ドクオはブーンの視線の先に居た男性をみる

('A`)「!あいつは!」

(;^ω^)「ディオ!!」

(`∀´#)「ふぅ〜〜。久しぶりだな。ブーン・・・」

('A`)「俺達に何か用か?」

(`∀´#)「ふんっ。貴様には用はない。ブーン、お前に用がある・・ちょっと来てもらおうか?」

( ^ω^)「・・・わかったお」

('A`)「おい!大丈夫か?」

ドクオは心配そうにブーンに言う

( ^ω^)「大丈夫だお・・・たぶん・・」

(`∀´#)「よしっ!ついてこい!!」

( ^ω^)「・・・」

6 名前:◆x4rswkGbI2 :2007/03/02(金) 21:29:00.56 ID:/f0z24p50
ディオとブーンは無言のまましばらく歩きつづけて、
しびれを切らしたブーンが口を開く

( ^ω^)「一体どこまで行くんだお?」

(`∀´#)「・・・」

( ^ω^)「・・・」

(`∀´#)「ここだ!」

ディオは急に歩くのを止める

ブーンは周りを見渡す

( ^ω^)「ここは・・・」

(`∀´#)「そうだ。お前と俺が銃撃戦をした場所の入り口だ!」

( ^ω^)「まさかまた銃撃戦をしろとでも言うのかお?」

(`∀´#)「それは違う。まあ話を聞くがいい」

7 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/03/02(金) 21:29:44.50 ID:/f0z24p50
( ^ω^)「?」

(`∀´#)「何故俺が今更お前の前に再び現れたのか・・・それはお前に受けたダメージを治療していたからだ・・・」

( ^ω^)「保健室にはいなかったお」

(`∀´#)「自らの手で治療してたんだよ!このウ゛ォケ!!だから治療に時間が掛かったのだ!」

( ^ω^)「で、その今更が何の用なんだお?」

(`∀´#)「話を最後まで聞けっ!!お前の学校では人の話を最後まで聞かずに積極的に発言しろとでも教えてもらったのか!?」

( ^ω^)「・・・」

(`∀´#)「俺が休養中の間、貴様にどうしても恨みを晴らしたくてな。切り裂きジャックというのがいただろ?
     あいつは俺が送り込んだ手先だっ!」

(;^ω^)「な!?」

   ・
   ・
('A`)「知らないのか?スラム街で人を幾人も切り刻んで殺害をしてきた有名なやつだ!!」

看守A「あ、あいつ強制懲罰隔離房に収容されていたはず!!何故ここに!?」
   ・
   ・

(;^ω^)「そういえば看守があんなこと言ってたお。まさか強制懲罰隔離房から逃がしたのも!?」

(`∀´#)「この俺だ!」

8 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/03/02(金) 21:30:40.69 ID:/f0z24p50
(;^ω^)「・・・」

(`∀´#)「その前にも刑務所で殺害があったろ?そいつは俺自身が手をくだしたくないゲス野郎でな!
     それも俺が切り裂きジャックに命令してやらせたことだ!」

( ^ω^)「何が言いたいんだお?」

(`∀´#)「これからお前と組むとなると黙っておくわけにはいかないな、と思ってな。」

( ^ω^)「・・・」

( ^ω^)「組む?誰と誰が組むんだお?」

(`∀´#)「お前と俺だ!二度も言わせるな!三度目は言わせるなよ!何回も言わせるというは、それは無駄なことなんだ」
     お前が理解できないド低脳ということだ!」

(;^ω^)「僕とディオが組む?どういうことだお?」

(`∀´#)「前にこの刑務所に無実なのに入所させられ、挙句の果てには殺害された奴がいるという話を聞いたことあるはずだ」

( ^ω^)「・・・でもそれは切り裂きジャックがやったっていう噂だお」

9 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/03/02(金) 21:31:20.81 ID:/f0z24p50
(`∀´#)「それは噂だ!刑務所内で2つの殺人が起こったから噂が捻じ曲がって伝わったんだろ。
     切り裂きジャックに命令して排除させたのは別の奴だ!!」

( ^ω^)「でも、それがどうしたんだお?」

(`∀´#)「噂ではお前も無実でここに入れられたらしいじゃないかあぁ?」

( ^ω^)「・・・」

(`∀´#)「俺も無実でここに入れられているっ!」

(;^ω^)「な!?何だってええぇ!?」

(`∀´#)「俺達がこのままこの刑務所にいると殺されてしまう!俺達は何者かの手によってこの刑務所内に入れられている!!
     しかし、何故そんなことをするのかはまだわからないままだっ!!」

( ^ω^)「でも組むと言っても何か手がかりはあるのかお?」

(`∀´#)「・・・お前最近変わった事なかったか?」

( ^ω^)「変わった事・・・?」     



10 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/03/02(金) 21:32:40.18 ID:/f0z24p50
( ^ω^)「・・・変わった事・・そういえば夢をみたお。」

(`∀´#)「夢?」

( ^ω^)「そう、夢だお。でも不思議に何か現実感がある夢だったお・・」

(`∀´#)「どんな夢だ?」

( ^ω^)「何か「お前は無実で入れられていると思っているだろうが、それは違う。私はいつも君をみている」なんてことを
       姿がみえない男性にそう言われたお」

(`∀´#)「・・・」

ディオがポケットから折りたたんである紙を取り出す
その紙を拡げてブーンにみせる

( ^ω^)「これは・・・?」

(`∀´#)「この刑務所内の地図だ」

( ^ω^)「地図?」

11 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/03/02(金) 21:34:28.24 ID:/f0z24p50
(`∀´#)「その地図に一箇所だけ印がついてあるところがある・・・」

( ^ω^)「印?・・・あぁ・・これ・・・え!?印ついてある場所ってここだお!」

(`∀´#)「あぁ、そうだ。その地図についてある印はここなんだ」

( ^ω^)「でもこの地図は一体何なんだお?」

(`∀´#)「・・・その地図の裏をみてみろ」

( ^ω^)「裏?」

ブーンは地図を裏返して見てみる
すると裏には何やら文字が書いていた

〜君は無実だと思っている。しかしそれは違う。君が刑務所から出たければこの場所に行ってみるといい〜

( ^ω^)「こ・・これは・・・!?」

(`∀´#)「今朝俺の部屋の中にあったものだ・・・」

12 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/03/02(金) 21:36:07.98 ID:/f0z24p50
(`∀´#)「お前の部屋にはなかったのか?」

( ^ω^)「わからないお・・部屋の中きちんとみてなかったから・・・」

( ^ω^)「ディオは僕がみたような夢をみてないのかお?」

(`∀´#)「みてない・・・」

( ^ω^)「・・・」

( ^ω^)「で、どうするんだお?この中に入るのかお?」

(`∀´#)「はっきり言ってこの先俺も何があるかわからない。俺の直感では危険な予感がする・・・
     だからお前と組もうと思ったんだっ!」

(;^ω^)「入るのかお?」

(`∀´#)「あぁ・・・」

ドドドドドゴゴゴゴゴゴゴ

二人は闘技場へ続く階段をおりる
この先、二人の身に危険が襲う



13 名前:◆x4rswkGbI2 :2007/03/02(金) 21:38:31.36 ID:/f0z24p50
階段をおりるとその闘技場の真ん中に机があり、
その机に上に錠が掛かっている宝箱とその横にリング付きの無数の鍵、ボイスレコーダーがあった

( ^ω^)「これは何だお?前に来たときはこんなのなかったお」

(`∀´#)「・・・」

( ^ω^)「この鍵のどれかがこの宝箱についている錠を外せるということかお?」

(`∀´#)「・・・」

ディオはボイスレコーダーを手に取り、再生する

「やあ、諸君。君達がここに来たのは何故自分がここに入れられたのか?あるいはそんなのどうでもいいからここを脱出したい
 という思いを込めて来たのだろう。その机の宝箱の中に君達がここから脱出できるためのヒントになるものが入っている。
 しかし、その宝箱には鍵が掛かっていて、そのリングの中の鍵から錠に合った鍵を探さなければならない。
 制限時間は3分だ・・・君達の健闘を祈るよ・・」

カチッ



ボイスレコーダーの再生が終わる

( ^ω^)「3分以内・・・」

すると闘技場の出入り口が少しずつ閉じていく


14 名前:◆x4rswkGbI2 :2007/03/02(金) 21:42:46.60 ID:/f0z24p50
(`∀´#)「何いいぃいぃっぃ〜〜っ!!!」

(;^ω^)「やばいお!!早く宝箱を開けてここから脱出しないと閉じ込められるお!!」

(`∀´#)「ふんっ!こんなの宝箱ごと持って脱出すれば・・・」

(`∀´#)「!!」

(;^ω^)「駄目だお。宝箱も机も固定されてピクリとも動かないお・・・」

ゴッゴッゴッゴッゴッゴッ

(;^ω^)「何の音だお?」

(`∀´#)「出口が少しずつ閉まっていくっ!!」

(;^ω^)「や!やばいお!!早く開けないとっ!!」

ブーンが鍵を取り、錠に差し込むがその鍵では錠を開くことが出来なかった
違う鍵も差し込むがそれも開くことは出来なかった

(;^ω^)「一体どれが本物なんだお!?」

15 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/03/02(金) 21:43:35.33 ID:/f0z24p50
(`∀´#)「ちっ!貸せ!!」

(;^ω^)「あっー!」

ディオがブーンから鍵を奪おうとしたらブーンが鍵を地面に落としてしまう

(;^ω^)「どれが偽者か試したのがわからなくなってしまったお・・・」

(`∀´#)「この役立たずがああぁぁぁああぁっ!!」

ディオは鍵を拾い、順番に鍵をさしていく
しかし、どれも錠に合わなかった

(`∀´#)「くぉおのビチ糞があああぁあぁぁぁっ!!」

(;^ω^)「やばいお!!残り1分くらいだお!!」

ドドドドドゴゴゴゴゴゴゴ


16 名前:◆x4rswkGbI2 :2007/03/02(金) 21:44:12.92 ID:/f0z24p50
(`∀´#)「こんなのやってられるか!このウ゛ォケがああぁぁっ!!」

ディオは鍵を地面に投げ捨てる

(;^ω^)「何するんだお!!」

(`∀´#)「俺はもう諦める!こんなところに閉じ込められるなんてごめんだね!!本物の鍵をみつけるなんて無駄だね。無駄無駄。
     ダイイチこの中に本物が本当にあるのかどうか・・・
     俺は別の方法でこの刑務所から脱出する!!」

(;^ω^)「諦めたら駄目だお!きっとこの中に本物はあるはずだお!!」

(`∀´#)「ふんっ!」

(;^ω^)「・・・」

ディオは一人闘技場から出る
しかしブーンは一人諦めないでその場に残り、時間ギリギリまで宝箱の錠に合った鍵を探す

(;^ω^)「くっ・・・これでもないお・・・これでも・・」

ドドドドドゴゴゴゴゴゴゴ

‐残り30秒‐



17 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/03/02(金) 21:45:46.49 ID:/f0z24p50
カチッ

(;^ω^)「!?」

( ^ω^)「やったお!錠が開いたお!!」

ブーンは急いで錠を取って宝箱を開ける。中身をみるみると

中身には紙一枚とICカードが入っていた

(;^ω^)「早くこれを持って脱出しないと!!」

ブーンは宝箱の中身を持ち出口へ急ぐ

残り15秒

(;^ω^)「はあはあ・・・」

(;^ω^)「やばいお!だんだん出口が閉じていくお!」

残り10秒

18 名前:◆x4rswkGbI2 :2007/03/02(金) 21:46:33.73 ID:/f0z24p50
残り10秒

(;^ω^)「はあはあ・・間に合ってくれお!!」

残り5秒
 ・ 
 4
 ・
 3
 ・
(;^ω^)「うおおおおおおおおおおっっ!!!」

(`∀´#)「ん?」

(;^ω^)「はあはあ・・・」

ブーンは間一髪で脱出する
外にはディオが待っていた

(`∀´#)「中身はどうなった?」

19 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/03/02(金) 21:47:19.66 ID:/f0z24p5020
(;^ω^)「はあはあ・・・これ・・」

ブーンは紙とICカードをディオに渡す

(`∀´#)「ふんっ!貴様にしてはよくやったな!褒めてやろうっ!!」

(;^ω^)「・・・ハァハァ・・」

(`∀´#)「この紙は・・・また刑務所内の地図だな・・地図に印がついてあるから次はここに行け、というわけか。
     それでこのICカードはそこに入るための・・・」

( ^ω^)「その印ついてるところはどこなんだお?」

(`∀´#)「ここは恐らく・・工場だな・・・」

( ^ω^)「工場?」

(`∀´#)「ここは警備が固い・・・もし行くなら警備が少し手薄になる火曜日に行くしかないな・・・」

( ^ω^)「そんなの看守に賄賂を渡せばいいんじゃないかお?」

20 名前: ◆x4rswkGbI2 :07/03/02(金) 21:49:06.97 ID:/f0z24p50
(`∀´#)「このスカタンがあぁっ!!俺達にこんなことをしている敵は未だに正体不明だっ!!しかしこの刑務所内で
     こんな仕掛けを作るとしたら、刑務所内の関係者の可能性もあるだろうがああぁっ!!」

(;^ω^)「そ・・・そうか・・ごめんお・・」

(`∀´#)「今日は日曜日だ。工場に行くのは明後日だな。明後日の早朝、俺の部屋の前に来いっ!」

( ^ω^)「・・わかったお」

(`∀´#)「くれぐれも俺の足を引っ張るなよ!」

( ^ω^)「・・・」

ディオはその場から去り、部屋に戻っていく
ブーンもとりあえず部屋に戻ることにする
一体、工場で何が起こるのか!?
明後日、衝撃の結末が待ち受けている・・・

第9話 完

To Be Continued



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