【第28話:突】

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/27(木) 01:24:27.05 ID:BGMQX4JeO

【第28話:突】



4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/27(木) 01:25:21.87 ID:BGMQX4JeO


頭を潰され、黒煙を上げながらゆっくりと大地に沈んでいくBキャンサー。

それに次々と群がっていくRキャンサー。


(;'A`)『ヒートッ!』

一気に加速し、その中へ飛び込んだ。


(#'A`)『このっ、邪魔だ!』

次々と襲い来るRキャンサーの猛攻をかい潜っていく。


(#'A`)『でぇりゃあああああ!!』

群がるRキャンサーを蹴散らし、大破したBキャンサーに近寄る。



6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/27(木) 01:30:03.00 ID:BGMQX4JeO

頭は潰され、腕部や脚部も破壊されている。

だが、コクピットブロックはまだ無事のようだ。


('A`)『生体反応……、有るな。ちょっと待ってろ』

Bキャンサーの胸部装甲を引き剥がし、ハッチをこじ開ける。

すると、


ノハ#゚听)「殺せるもんなら殺してみやがれ……、
でもただじゃ死なねぇぞこの野郎おおお!!」

ヒートがマシンガンを両手に勢いよく飛び出してきた。


ノパ听)「お?」



7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/27(木) 01:31:03.41 ID:BGMQX4JeO


('A`)『思ってたより元気そうで何よりだわ』


ノパ听)「おせぇぞバッキゃろう!!」


('A`)『うし、こっちゃ来い』

リーブラの手を差し伸べた。

ヒートがマシンガンを投げ捨ててリーブラの手に跳び移る。

胸部ハッチを解放し、ヒートを乗せて立ち上がった。



8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/27(木) 01:32:37.87 ID:BGMQX4JeO


ノパ听)『来るの遅すぎ、Bキャンサーがスクラップになったじゃん』


('A`)『すまん……』


ノパ听)『まぁ、来てくれたから良いや。
それより、ノア行くにはこいつ等片付けないと!』


('A`)『数は27……、半端な攻撃じゃ立ってくるみてぇだな』


ノパ听)『一人で大丈夫かドクオ!』


('A`)『一人じゃねぇよ、お前も居るじゃねぇか』



9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/27(木) 01:35:36.49 ID:BGMQX4JeO


ノパ听)『それキモい!』


(;'A`)『ズバッと言うじゃん……』


ノパ听)『来たよ!』


('A`)『わかってる!』

迫るRキャンサー、すれ違い様に右腕でその体を打ち抜く。


(#'A`)『おおおおおおおおお!!』

跳躍して踏みつけ、別のRキャンサーに飛びかかり次々と叩き潰していった。

ノアが徐々に近くなる。



−−−


10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/27(木) 01:38:55.48 ID:BGMQX4JeO


(-_-)「これで良い……」

ヒッキーの周りを周回し続けていた棺桶がゆっくりと正面で止まる


(-_-)「これで良いんだ……」

小さく呟き、棺桶の中心を右手で貫く。

棺桶の中からは無数の触手が飛び出し、ヒッキーの体を貫く。

触手は四肢に絡まり、全身を覆い尽くした。



−−−



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/27(木) 01:42:27.27 ID:BGMQX4JeO


『アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!』

ノアが耳をつんざく断末魔のような雄叫びを上げながらその巨駆を起こした。


('A`)『第二段階に入ったか……』

最後のRキャンサーを踏みつけながらそれを見上げる。


('A`)『さて……』


ノパ听)『どうやって壊すんだよあんなデカいの!』


('A`)『普通にやるんじゃ無理だわな』


ノパ听)『何すんの……?』



12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/27(木) 01:44:18.12 ID:BGMQX4JeO


('A`)『アレの内側からぶっ壊す。
ただ、俺がこの世界から消える事になるんだがな』


ノパ听)『何でだよ!?』


('A`)『俺がこの世界を救うにはヒッキーを……、対存在を俺が葬るしか無い。
そうすると俺はここから消えて無くなる……いや、元の場所に帰るって方が正しいか。
逆にヒッキーが生き残るとどうなるかわからんがな……』


ノパ听)『……日本語でおk』


('A`)『助けるためだよ、大好きな奴かけがえの無い人達を……』



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/27(木) 01:45:45.48 ID:BGMQX4JeO


ノハ;゚听)『何を……』


('A`)『この世界はお前等にとっちゃリアルだが、俺から見ればファンタジーだ。
外側からしゃしゃり出て来たファンタジー野郎が他人様のリアルをぶっ壊すとか論外だろ』


ノハ;゚听)『サッパリだ、アタシがヒッキーの奴を倒せば良いんじゃないのか?』


('A`)『無理だ』


ノパ听)『アタシは弱くない、無理かどうかはやってみなきゃわかんないぞ!』


('A`)『強いとか弱いとかは関係無い……、よっと』


ノハ;゚听)「うわっ!?」



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/27(木) 01:49:29.67 ID:BGMQX4JeO

そう言いながらヒートを抱え上げるとハッチを開いて外に投げ飛ばした。


ノハ;゚听)「うおあああああ!?」

降り積もった雪に体が半分埋まった。


('A`)『まぁ……アレだ』


ノハ )「……」


('A`)『「サヨナラ」だけが人生だ。あばよ』


ノハ )「わけわからん……」



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/27(木) 01:50:57.69 ID:BGMQX4JeO

体を起こし、胸部ハッチが閉じていくリーブラを見上げる。


ノパ听)「ドクオ……」


('A`)『……』


ノパ听)「帰って来いよ……?」


('A`)『……』


ノパ听)「待ってるからな……」


('A`)『……』


ノハ#゚听)『待ってるからなあああ!!』

返事は返されぬまま、リーブラはノアへ一直線に駆けて行った。



−−−


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/27(木) 01:54:49.59 ID:BGMQX4JeO


前進しながら、ノア見上げる。


('A`)『っにしてもデケェな……!?』


『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!』

ノアがドクオの乗るリーブラを叩き潰さんと、巨大な腕を降り下ろす。


('A`)『そんな大降りがっ……!』

全速力で後退し、ノアの巨大な腕を避けた。
リーブラが立っていた場所の地面が砕ける。
岩石が降り注ぐ中をかいくぐり、ノアの手の甲に飛び乗った。



20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/27(木) 01:58:12.35 ID:BGMQX4JeO


('A`)『寧ろ有り難いな、どうやって行くか悩んでたんだ……』

そのままリーブラはノアの腕を駆け上って行く。


('A`)『オラオラオラオラオラァ!!』

肩口まで来ると、身動きが取れなくなった。


('A`)『!?』

何事がと足下に視線を移す。

見るとノアの外郭にリーブラの両足がズブズブと飲み込まれていっている。


(;'A`)『マズったかっ!? うおああああ!!』

そのままリーブラはノアの中へ飲み込まれていった。



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/27(木) 01:58:31.78 ID:BGMQX4JeO


『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!』

ノアの雄叫びだけが広い大地に響いた。



−−−


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/27(木) 02:01:23.13 ID:BGMQX4JeO


( ^ω^)『あとはノアか……』

 _
( ゚∀゚)『Bキャンサーの反応が消えてるな』


( ´_ゝ`)『もう帰りたい……』


(´<_` )『帰ってもアレが残ってちゃ意味無いだろ』


( ^ω^)『グダグダ言ってても始まらん、行くぞ』

 _
( ゚∀゚)『うし、ぶっ潰してやるぜ』


( ´_ゝ`)『仕方ないな……』


(´<_` )『仕方なくかよ』

四人はRキャンサーの残骸をそのままにノアへ向かった。


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/27(木) 02:02:23.89 ID:BGMQX4JeO

【第28話:突】 〜FIN〜




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