【第10話:光布と光弾】

2 名前: 住職(樺太) :2007/04/29(日) 22:14:15.72 ID:wYdtFWqbO
【第10話:光布と光弾】



(゚д゚)「フハッ、ここが貴様等の墓場になるのだぁ!!」

黒い雨がバーボンハウスへ向け、降り注ぐ。


バーボンハウス ブリッジ


ξ;゚听)ξ「敵、隊長機補足しました! ……上です!!」

(;´・ω・`)「やはりかっ!」

ξ;゚听)ξ「上空の隊長機から熱源反応……! 艦の回避行動が間に合いません!」

(;´・ω・`)「くっ……、対衝撃防御ぉぉぉ!!」

黒い雨はバーボンハウスに触れると爆発し、艦全体を揺さぶる。



3 名前: 住職(樺太) :2007/04/29(日) 22:17:17.67 ID:wYdtFWqbO

(;´・ω・`)「ぬぅぅぅ!」
ξ;゚听)ξ「キャアァァァ!」

(;'A`)「な、なんだ!?」
(;-_-)「くっ……!」

連続した爆発、ひとつひとつは小さい、しかし大量に降り注がれた為、被害は小さくはない。



ヒートとギコは、バーボンハウスの外郭から煙が上がるのを見ていた。

ノハ;゚听)「なんだ、なんだぁぁぁ!?」

(,,;゚Д゚)「くそっ、何処からだ!?」

機体内からその様子を気にしつつ、周りのZIPを倒すヒートとギコ。



4 名前: 住職(樺太) :2007/04/29(日) 22:19:22.84 ID:wYdtFWqbO

その時、バーボンハウス ブリッジに通信が入る

(???)『甲板を開け、私が止める!』

ツンは突然の事に驚きつつ答えた。
ξ゚听)ξ「ク、クーさんっ!!?」

川 <〓)『早くしろっ! 間に合わなくなるぞ!?』

ξ゚听)ξ「−−っ! 甲板開きます!」

(´・ω・`)「頼むよ、クーちゃん」


バーボンハウスの甲板が真ん中から開いていき、白銀の巨人が外へと飛び出していった。



5 名前: 住職(樺太) :2007/04/29(日) 22:21:16.49 ID:wYdtFWqbO

バーボンハウス上空



(゚д゚)「止めだ……、死ねぇぇぇ!!」

右腕から再度、アルゴラブを放つ、黒い雨がバーボンハウスへと迫る。


川 <〓)『やらせんっ!! シュルマ、広域展開!!』

白銀の機体を中心に光の膜が広がり、バーボンハウスを覆った。



6 名前: 住職(樺太) :2007/04/29(日) 22:24:36.40 ID:wYdtFWqbO


黒い雨は、全て光の膜により防がれ、消滅した。

(;゚д゚)「なにぃ!? ……力場かっ!?」

(゚д゚)「だが、まだだぁ……、食らえぃ!」

上空のコルヴスから黒い雨が幾度も降り注がれる。


川 <〓)『ツン……、Reサジタリウスは出せるか?』
光の力場で黒い雨を防ぎつつ通信を送る。
ξ゚听)ξ『……今し方、整備終わりました、いつでも出せます!』

川 <〓)『早く出せ……、いつまでも保たせるのは無理だぞ」
白銀の機体、ベルジュの光の力場は薄くなり始めていた。



7 名前: 住職(樺太) :2007/04/29(日) 22:27:00.05 ID:wYdtFWqbO

バーボンハウス ドック



ξ゚听)ξ『Reサジタリウス、甲板へ上がってください! 早急に頼みます!』
ドック内にアナウンスが響き渡る。

(-_-)「……行ってくるよ」

(;'A`)「お、おお……」
ヒッキーは俺の肩をポンと叩くと焦げ茶色の機体に乗り込んでいった。

焦げ茶色の機体、Reサジタリウス
右腕は、左腕と対称的に巨大な棺桶のような形状をしていた。

ドック内の台座の上にReサジタリウスが立つと、台座は上へと上っていった。




8 名前: 住職(樺太) :2007/04/29(日) 22:29:30.19 ID:wYdtFWqbO

バーボンハウス甲板



焦げ茶色の機体が甲板にせり上がってきた。

川 <〓)『……やっと来たか』

(-_-)『整備中だったんだよ……、僕のせいじゃない』

川 <〓)『まぁ、それはいいが……、早速だが、アレを墜としてくれないか?』
上空の、豆粒のように小さく見えるコルヴスを指さした。

(-_-)『やってみる……、ルクバト! カウス!』
そう言うと、Reサジタリウスの脚部が二つに分かれしっかりと地に着き、
棺桶状の右腕が、巨大なボウガンへと可変し、上空のコルヴスへ向けられる。



9 名前: 住職(樺太) :2007/04/29(日) 22:38:43.32 ID:wYdtFWqbO

川 <〓)『一撃だ、外すなよ?』

(;-_-)『……そのつもり』
ヒッキーは、空に浮かぶ黒い豆粒に照準をあわせる。

Reサジタリウスのボウガンの先に光が集まっていく。

(;-_-)『……アル・ナスル!』
ボウガンから光の矢がコルヴスへ向け、打ち出された。



(;゚д゚)『んお!?』
一筋の光がコルヴスの真横を掠めていき、右腕が爆散した。

(゚д゚)『ちぃっ!!』
続けて二発光弾がミルナに迫るが、急旋回しその場から逃げていく。

(;゚д゚)『今回は引いてやるっ……、だが次は貴様等を皆殺しにしてやるっ!!』

黒い豆粒は、そのまま見えなくなった。

地上のZIP隊は、ヒートとギコの手により一掃された。



10 名前: 住職(樺太) :2007/04/29(日) 22:41:31.12 ID:wYdtFWqbO


(;-_-)『……』

川 <〓)『……おい』
低い声でヒッキーに話しかける。

(;-_-)『な、なn』
川 <〓)『一撃で撃ち落とせ、下手くそめ』

(;-_-)『せ、整備後なんだから無茶だったんだよ!』

川 <〓)『ふんっ……まぁ、被害が広がらずに済んだから良しとするか……』
そう言うと、ベルジュはドックへと降りていき、Reサジタリウスも少し遅れてその後を追った。




11 名前: 住職(樺太) :2007/04/29(日) 22:42:53.19 ID:wYdtFWqbO



機体が収容されたドック内

俺は、座り込んで白い機体を見上げていた。

('A`)「俺は……、ここに居て良いのか?」
そう呟き俯いた。




12 名前: 住職(樺太) :2007/04/29(日) 22:45:40.99 ID:wYdtFWqbO



【第10話:光布と光弾】 〜FIN〜




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