【第6話:ランチタイムアフター】

2 名前: 噺家(樺太) :2007/04/23(月) 20:12:56.41 ID:gyFWdqf7O
【第6話:ランチタイムアフター】


ショボン率いる地上艦バーボンハウス艦内

ショボンに配属先の割り当てをしてもらった。

戦闘部隊 一般戦闘員兼清掃員

何かしらの仕事を兼用することが多いようだ、人手不足は本当らしい。

その他諸々の指示を受けたあと、ヒッキーに空き部屋へと案内された。
右隣はヒッキーの部屋だ。

(-_-)「騒いだりしないでね……?」
とか言ってたな……。
まぁ、騒ぐ気は全く無いし、気にしなくていいか。



3 名前: 噺家(樺太) :2007/04/23(月) 20:15:36.43 ID:gyFWdqf7O

ただ、俺は自分の荷物を何も持っていない……。
とりあえず服は、ヒッキーが着なくなった服を譲ってもらったからどうにかなりそうだ。
家具は部屋に予め備え付けてあったし、ヒッキーが手伝ってくれたから、すぐ片付いた。

(-_-)「まぁ、こんなもんかな……、そうだ」
ヒッキーは俺の方へ向き直った。

('A`)「はい?」

(-_-)「艦内がどうなってるか把握できてないでしょ? 昼飯の後に案内してあげるよ……」

('A`)「よ、よろしく頼みます」

(-_-)「僕は調理の手伝いがあるから先に行くね……、遅れると、ギコさんにどやされちゃうから……。
あと、食堂の場所は……、そこのタッチパネルで調べてね?」
そう言うとヒッキーは足早に部屋から出ていった。



4 名前: 噺家(樺太) :2007/04/23(月) 20:21:02.72 ID:gyFWdqf7O

('A`)「基本、良い人なんだよな……」
操作方法を教えてもらったタッチパネルのモニターをイジッて、艦内MAPで食堂の場所を確認した。
ベッドで少し横になって、これからの事を考えてみたが、この世界が何なのか考え出したら頭の中がゴチャゴチャになった、考えるのを辞めた。

しばらくして、ふと時計を見ると13時を回っていた。
('A`)「そろそろ行くかねぇ……」上着を羽織り食堂へと向かう。

食堂に着くと、数人が席に着き食事をとっていた。
厨房付近に行くと良い香りが漂ってきた。

5 名前: 噺家(樺太) :2007/04/23(月) 20:24:58.13 ID:gyFWdqf7O

トレーを取り、パンとビーフシューを配ってもらって適当な席に着いてシチューを啜る、ウマイ。

しばらくすると、ヒッキーが自分のトレーを持って俺の正面の席に座った。

(-_-)「料理は口にあうかい……?」

('A`)「戦艦だけど料理はしっかりしてるんだな、缶詰めだらけな飯を想像してたぜ」
正直並のレストランより遙かに上だ、星三つですよ。

(-_-)「……ごちそうさま」
席について数分でヒッキーは綺麗に平らげていた。

('A`)「ハヤッ、俺まだ半分しか食ってねぇぜ」

(-_-)「食器の後片付けがあるからね、遅れたらシメられる……」
そう言うと、ヒッキーはそそくさと厨房の方へ消えていった。



6 名前: 噺家(樺太) :2007/04/23(月) 20:32:55.53 ID:gyFWdqf7O

('A`)「艦内回るって言ってたし、俺もさっさと食っちまうかな」
シチューを口へ流し込みパンで栓をするように押し込んだ。
モガモガしながら洗い場へ食器を持っていく。

俺の顔を見て、ヒッキーが吹き出した。
(;-_-)「〜〜〜っ! そんな急いで詰め込まなくても……」

(')3`)「モガモガム〜!」
しゃべれん。

(;-_-)「いいから部屋で待っててよ……」
ヒッキーは俯き震えている、笑うのを必死で堪えてるみたいだ。

(')3`)「ンガモ〜!」
俺は自室へと向かった。

('A`)「戻るまでの間、何人かに振り向かれた気がしたが気のせいだな、ウン」
部屋に戻ってベッドでゴロゴロしていた。



7 名前: 噺家(樺太) :2007/04/23(月) 20:43:16.83 ID:gyFWdqf7O

コンコンコン


不意に扉をノックする音、ヒッキーが戻ったのだろうか?

('A`)「はいはい、今出ますよっと」
立ち上がり扉を開く。

ノパ听)「おいっす!!」
扉を開けると、赤髪の女の子が変なポーズをして立っていた。

(;'A`)「ど、どちらさん?」
とりあえず、スカート無駄にみじけぇな……。

ノパ听)「アタシはヒート! 一般戦闘員兼清掃員、まぁアンタと同じようなもんね」
ビッと親指を立てて自分を指し、ニッと笑顔になる……、歯が光って眩しいです……。



9 名前: 噺家(樺太) :2007/04/23(月) 20:50:02.46 ID:gyFWdqf7O

(;'A`)「如何様でございますかね、ヒート…さん?」
なんか頭が痛くなる。

ノパ听)「ヒートで良いよ! あと、昼飯の後は甲板の清掃! 待ってても来ないから迎えに来たの!
……何、甲板わかんない? なら、着いてきてっ! ほらっ、駆け足駆け足!」
そう言うとヒートは通路駆け抜けて行った……。

('A`)「メンドクサッ……」
まぁ仕事だし行かないと、パンツは青白の横縞か……、とか考えつつヒートを追いかけた。



10 名前: 噺家(樺太) :2007/04/23(月) 20:54:36.73 ID:gyFWdqf7O


それから数分後


(;-_-)「ドクオの奴どこ行ったんだろ……?」
顎に手を当て、考え事をするような格好をしたヒッキーが、通路を一人トボトボと歩いていた。



11 名前: 噺家(樺太) :2007/04/23(月) 20:56:44.68 ID:gyFWdqf7O



【第6話:ランチタイムアフター】〜FIN〜




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