内藤エスカルゴ - 完結作品一覧 - ( ^ω^)は合成士のようです - 4話
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/27(月) 00:49:34.09 ID:fOp8e+0J0

--------北の港--------

人の形をしたものが港のほうに走っていく。

( ゚∀゚)(新入生を連れていない・・・・・・他の仲間はどこだ?)

ジョルジュはヒートと別場所で待機していた。

ノパ听)「まずいわね。どうする?」

( ゚∀゚)「やつを捕まえよう。それから聞き出せばいい」

ノパ听)「わかったわ」

ジョルジュが人影に向かって合成をする。


4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/27(月) 00:50:40.02 ID:fOp8e+0J0

<ヽ●∀●>(合成士の子供二人で大金が手に入るニダ。
簡単な仕事ニダ。)

<ヽ●∀●>「ウリぃ?っへぶ!・・・・・・なんニダ!?冷たいニダ!」

ジョルジュの合成で軸足を滑らし、こかせ、その上に海水をかける。

ノパ听)(今だ!)「凍れッ!」

ツンの合成が海水の温度を瞬間的に下げる。

<ヽ●∀●>「待ち伏せされてたニダか!」

男の衣服が地面に張り付く。

( ゚∀゚)ノパ听)「先生ッ!!」

( ФωФ)「うむ」

ロマネスク先生が合成をしようと集中する。

<ヽ●∀●>「プギャー!!」

男が叫ぶと闇の中で何かが蠢いた。


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/27(月) 00:52:50.98 ID:fOp8e+0J0

( ФωФ)「ぐあぁ!」

ロマネスク先生が弾き飛ばされる。

<ヽ●∀●>「助かったニダ。さて、どうしてくれようか?」

( ゚∀゚)「くそ!これでも<ヽ●∀●>「遅いニダ!」

( ゚∀゚)「があッ」

ジョルジュが吹き飛んだ

ノパ听)「な、なんで・・・・・・?」

<ヽ●∀●>「教えてやる義理はないニダ」

■■^Д■■

■ ^Д^■「それは、俺がプギャー様だからだよ!!
ニダ!この娘も連れて行こうぜぇ」

月明かりで美しい夜の海が一部だけブレて、がっしりとした男が現れた。


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/27(月) 00:54:26.13 ID:fOp8e+0J0

<ヽ●∀●>「わざわざ出てこなくても良いニダ。
相変わらず気持ち悪い趣味ニダ。好きにするニダ」

( ^Д^)「ウヘヘ・・・・・・さぁ、おいでおじょうちむんんんむん」

すべてを言い終える前に口を閉ざされていた。

(T゚∀゚)「その汚ぇ口は閉じときな」

こめかみから血を流したジョルジュが立っていた。

<ヽ●∀●>「ガキの割には丈夫ニダね」

(T゚∀゚)「うっせ。覚悟しやがれ」

自分の重力の方向を正面に合成し、全体重をかけてとび蹴りをする。

<ヽ●∀●>「速いだけニダね」


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/27(月) 00:56:42.45 ID:fOp8e+0J0

ヒートの零度合成で残っていた氷に男は足を滑らす。

<;ヽ●∀●>「ウリ!?」

(T゚∀゚)「喰らえぇぇ」

バキィ!!!

ジョルジュの渾身の一撃は男を捕らえたかのように思えた。



とび蹴りは男のはるか後方の木にぶつかり止まる。

ノパ听)「ジョルジュ!!」

(T゚∀゚)「がッ」

<ヽ●∀●>「今のはヒヤッとしたニダよ。
そういえば、さっき吹き飛ばした男がいないニダ。まだ仲間がいるニダか?」



8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/27(月) 00:57:55.27 ID:fOp8e+0J0

男は宙に浮いて一定の位置でとまっていた。

( ^Д^)「一人でやれるのか?」

<ヽ●∀●>「お前は、ほかの仲間を探してくるニダ」

( ^Д^)「わかったよ」

■ ^Д^■

■■^Д■■

もう一人の男は再び姿をくらました

<ヽ●∀●>「さっきの音、足が折れたニダか?」

(T;゚∀゚)「くっそぉ」

ジョルジュは足を抱えてうずくまる。



9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/27(月) 00:59:46.79 ID:fOp8e+0J0

<ヽ●∀●>「ホルホル。ニダは八本柱。ガキにやられるわけがないニダ」

ノパ听)「こんのやろぉ!」

ヒートが力の限り石を投げる

<ヽ●∀●>「無駄な抵抗ニダ」

男は片手でキャッチする

<;ヽ●∀●>「あっちぃぃニダ!!この女ぁ」

ノパ听)「フン!高熱を持った石よ」

立て続けにニ・三個投げる。

<ヽ●∀●>「なら、触らなければいいニダ。ウリ!」

高熱を発する石はニダーに届くまでに勢いが落ち、
そのまま猛スピードでヒートに向かう。

ノパ听)「きゃぁぁ!!」

(T;゚∀゚)「ヒートぉぉ!!」

ジョルジュの合成は間に合わない。
頭を抱えたヒートは激痛を覚悟した。


10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/27(月) 01:01:49.25 ID:fOp8e+0J0

・・・・・・だが、いつまでたっても痛みが来ない。
一瞬で死んでしまったのかと目を開けると唖然とする男の姿があった。

<ヽ●∀●>「?この女の情報は【温度】で間違いないニダ。
なんでそれるニダ?」

呆然としていたヒートは、
男の後ろでジョルジュが合図をしているのに気づく。

(T;゚∀゚)(今だ)

手元にある石の重力の方向を男に向け、力いっぱい投げる。
ヒートが石に高温を上乗せ合成する。
狙いたがわず考え込んでいる男の頭部へ向かった。

<ヽ`∀´>「ぐあぁぁ!」

男は寸前で回避行動を取った。
しかし、間に合わずサングラスは壊れて、額に一直線の火傷ができた。


12 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/27(月) 01:03:27.54 ID:fOp8e+0J0
   _
<#ヽ`∀´>「お前らあぁ・・・・・・許さんニダ!!」

(T;゚∀゚)「な?」

;ノパ听){え?」

ジョルジュとヒートが一箇所に集められる。
二人は背中同士がくっつき動けなくなった。

(T;゚∀゚)「わかったぞ。こいつの情報・・・・・・【磁力】だ」

<#ヽ`∀´>「そうニダ!!でも、いまさらどうにもならんニダ」

男はベルトから五寸釘を十数本取り出し、ばら撒いた。

<#ヽ`∀´>「【S極】と【釘】を合成するニ・・・・・・」

(-_-)「そこまでです」

言い終える直前に制止の声が響く。



15 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/27(月) 01:06:50.18 ID:fOp8e+0J0

--------VIP島北海岸の小屋--------

('A`)「一人しかいないですね」

(-_-)「はい」

(´・ω・`)「ジョルジュたちは、動きましたね。
すぐにかたがつ」

(;'A`)「あっ!?」

ロマネスク先生が吹き飛ぶ。

(´・ω・`)「な、どいうことだ?」

ついで、ジョルジュも殴られたように倒れる。

(-_-)「まずいですね・・・・・・」

ヒッキー先生がすぐに扉を開き、ロマネスク先生を連れ戻した。



17 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/27(月) 01:08:16.56 ID:fOp8e+0J0

(-_-)「大丈夫ですか?」

( ФωФ)「くっそ!油断しておりました。しかしこれで敵は把握しました。
今のところ、八本柱:磁石(ジセキ)・ニダー。情報は【磁力】
八本柱:色(シキ)・プギャー。情報は【色】で間違いないと思われる」

(-_-)「やはり、ニダーでしたか。
これなら、彼らに伝えておけばよかったのですが・・・・・・」

(;'A`)「そんなことより、早く助けに行かないと!
俺の【合(アワセ)】なら、単純な情報ならどのようなものでも合成できます。
どんな相手だろうと、応用が利くはずです!」

(´・ω・`)「そうです!僕もいかせてください」

(-_-)「解っています。ロマネスク先生と私はニ」

(;'A`)「男が・・・・・・消えた!」

(#)ФωФ)「それは、プギャーの合成である。
自身と【透明な色】を合成するものである。実体はあるので捕獲は出来る」




18 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/27(月) 01:09:30.88 ID:fOp8e+0J0

(-_-)「もう一度言います。ニダーは私とロマネスク先生で。
プギャーはあなたたち二人でお願いします。
八本柱といえど、プギャーは合成能力はさほど高くなかったはずです」

('A`)(´・ω・`)「わかりました」


--------ドクオ&ショボン対プギャー--------

(´・ω・`)「こっちから相手は見えない。一撃はもらうことになりそうだね」

('A`)「俺は打たれ弱いので、ショボンさんお願いしていいですか?」

ドクオとショボンは小屋を出るとニダーに気づかれないように走って離れた。

(´・ω・`)「この辺までくれば大丈夫だろう」

(;'A`)「はぁ、はぁ、もう疲れたんですけど・・・・・・」

(´・ω・`)「これから戦うっていうのに、なんて体力のないやつだ」



20 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/27(月) 01:11:19.73 ID:fOp8e+0J0

(;'A`)「それじゃあ、俺は隠れてるんでショボンさん、敵がきたら合図をお願いします」

ドクオはすごすごと岩の後ろに隠れようとする。

(´・ω・`)「待て。先輩を殴らせるとはどういう了見だ?」

(;'A`)「いいじゃないですか!そんな立派な肉体をもっているんですから!
俺なんか一発で沈んじゃいますよ」

ドクオはそういって岩の後ろに向かって走っていく。
そして振り向いてショボンによろしく頼もうとして

(;'A`)「それじゃあ、よろしくおね、も"おぉぉぉぉ」

吹っ飛んだ。

(´・ω・`)「もうきてたのか」

足元は整備された港と違い、砂である。
ドクオが吹っ飛んだ場所を見れば明らかな足跡があった。



21 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/27(月) 01:12:59.62 ID:fOp8e+0J0

(´・ω・`)「どこにいる?」

砂浜を歩く音が聞こえる。
だんだん近づいて来ている。

びゅわぁぁ

風のうなる音が鳴った。
ショボンは右側頭部を殴られた感触を感じた、が
先例通り吹き飛ぶことはなかった。

     「!?」

相手の動揺が伝わってくる。    

(´・ω・`)「残念でしたね。いくらあなたの力が強くても所詮、人の力。
硬さを合成した僕の体にダメージは与えられませんよ」

ショボンは腕をつかみ組み伏せる。

     「いくら大人びてても、所詮子供の力だな」

(´・ω・`)「なんだって?・・・・・・うわっ」



22 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/27(月) 01:14:42.14 ID:fOp8e+0J0

気合一声、男はショボンを力任せに投げつける。

     「元の情報が戦闘向きでねーからな。肉体を鍛えたんだよ!」

(´・ω・`)「なら、別の手段を使うまでですよ。
どのみちあなたの攻撃は効きません」

     「全身の合成をそんなに長いこと維持できんのか?」

今度はつかまらないよう一撃離脱を繰り返してくる。
無数の殴打がショボンに当たる。
どれも合成がなければ一撃で立ちあがれなくなるような攻撃だ。

(´・ω・`)(どうする?相手の言うとおり、そう長くはもたない・・・・・・)

なにもできず、ただ殴られているだけのショボン。
闇雲にこぶしを振り回すが、まったく当たらない。

(;´・ω・`)(はぁ、はぁ、まずいな・・・・・・ん?)

吹っ飛んだままのドクオが合図をしてくる。

(´・ω・`)(何が言いたいのか解らんな)

敵はまだ気づいてない。何か実行するなら今だ。
ショボンは自然に見えるようにうなずいた。




23 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/27(月) 01:16:06.02 ID:fOp8e+0J0

(#)'A`)「【粘性】と【ショボンの周りの砂】を合成する!」

ドクオが叫んだ。

     「気絶してなかったのか!?・・・・・・なぁっ!」

プギャーは粘々とまとわりつく砂に足をとられて転んだ。

∵∴^Д^∴∵「くっそ!!」

焦りで集中が切れ、砂がまとわりついた姿があらわになる。

∵∴^Д^∴∵「こんなもの、無駄だ!」

(´・ω・`)「無駄にさせないために僕の合成があるんだ。
【硬さ】と【砂】を合成する」

∵「^Д^」∵「てめーら、覚えてやがれ」

まとわりついた砂がそのまま固まったせいで身動きが取れなくなった。



24 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/27(月) 01:19:30.84 ID:fOp8e+0J0

(#)'A`)「口もふさいだほうがいいですかね?」

(´・ω・`)「放っておけばいいよ。さぁ、戻ろうか。
森を抜けて一直線に行ったほうが早いだろう。
僕は新入生を少し探してみる」

(#)'A`)「わかりました」

ドクオとショボンは騒ぐプギャーを残し、砂浜を後にし森の中に入っていった。


--------ロマネスク&ヒッキー対ニダー--------

<ヽ`∀´>「久しぶりニダね。ロマ、ヒッキー」

(-_-)「なぜわが校の生徒をさらったのですか?」

<ヽ`∀´>「金になるからニダ。
それにウリをあんなとこに送った奴等にも仕返しが出来るニダ」

( ФωФ)「実力があるから選ばれたのだぞ?」



25 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/27(月) 01:20:59.35 ID:fOp8e+0J0

<ヽ`∀´>「そんなこと関係ないニダ!
ウリはこの島から出たくなかったニダ!」

(-_-)「すまなかったな」

<ヽ`∀´>「いまさら遅いニダ!お前らから先に死んでもらうニダ!
【S極】と【釘】を合成するニダ」

十数本の五寸釘がヒッキーに迫る。
すかさず、空間を合成し扉を開くヒッキー。
扉に吸い込まれて釘が消えていく。

<ヽ`∀´>「まだまだいくニダぁ!」

さきほどの倍の量の釘が迫る

(;-_-)「く・・・・・・」

ガキィィィン!!
横から飛んできた壊れた船の鉄板に阻まれる。



26 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/27(月) 01:22:59.41 ID:fOp8e+0J0

<#ヽ`∀´>「また、お前ニダか!」

(T;゚∀゚)「へッ。どうだ」

ジョルジュが苦しそうに応える。

<#ヽ`∀´>「いいかげんに、するニダ!!」

ニダーは腰から釘入れを取り出し、逆さにした。
五寸釘が山となる。

<#ヽ`∀´>「次は全員を狙うニダ。避けれるモンなら避けてみろニダ!!」

ニダーが叫ぶ。
ドクオが森から飛び出してきた。

(#)'A`)「おおおおおおおおおぉぉぉ!!!!!
【硬さ】と【みんなの服】を合成!!」

釘が服に当たってとまる。
そのまま服にくっついた。

(#)'A`)「よかった・・・・・・」

膝から前のめりに倒れた。



27 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/27(月) 01:24:28.51 ID:fOp8e+0J0

ノパ听)「ドクオ!」

ヒートが駆け寄る。

<#ヽ`∀´>「くそッ。余計なことをしやがるニダ」

(;-_-)「どうしますか?もう釘も持ってないでしょう」

( ФωФ)「あきらめたら、どうであるか?」

ロマネスクが合成を唱え始めた。

<#ヽ`∀´>「こいつらも巻き込んでやるニダ!!
【N極】と【ウリの左腕】を合成するニダ」

左手を真っ直ぐ掲げ叫ぶ。

( ФωФ)「させるか!!
【過去の映像】と【ニダーの瞳】を・・・・・・」

左腕から血を流しながら、叫ぶ。

<#ヽ`∀´>「串刺しになるニダ!!」

ドクオ、ジョルジュ、ヒートに向かってすべての釘が向かう。



28 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/27(月) 01:25:47.85 ID:fOp8e+0J0

( ФωФ)「間に合わないッ!!」

森から影が飛び出した。

( ^ω^)「ブーンだって、みんなを守れるお!」

ノパ听)(T;゚∀゚)(;-_-)「ブーン!」

襲い掛かる無数の釘はすべてそれて、飛んでいった。

( ^ω^)「よかった・・・・・・お」

ブーンは仰向けに倒れた。
ロマネスクの合成が一歩遅れてニダーにとどく。

<ヽ`∀´>「あぁぁぁああ。前が見え無いニダ。何をしたニダ!!」

森からショボンが出てきた。

(#´・ω・`)「黙ってください」

ショボンが素手でニダーを思いっきり殴った。

<ヽ`∀´>「あぅあぁ・・・・・・」

ニダーは気絶し、静かになった。
ブーンとドクオの周りにみんなが集まってくる。



29 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/27(月) 01:27:10.94 ID:fOp8e+0J0

(´・ω・`)「新入生をみつけました」

( ФωФ)「そうであるか、ありがとう。
ドクオとブーンは大丈夫であるか?」

(;-_-)「二人とも、意識を失ってますね。非常にまずいですんね。ジョルジュも足の骨が折れてるんじゃないか?
早く病院に運んで、話はその後まとめましょう」

ヒッキー先生が扉を開け、ショボンはブーンとドクオを二回に分けて運んだ。



30 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/27(月) 01:29:42.97 ID:fOp8e+0J0

--------病院・ドクオの部屋--------

ドクオはそれから三日間眠り続け、目を覚ました。

('A`)「俺が寝てる間に何があったのか話してくれ」

ヒートは無傷、ジョルジュは右足にギプスをして松葉杖をついていた。

ノパ听)「八本柱の一人は真っ暗な地下牢に閉じ込められたわ。
何があるかわから無ければ、合成は出来ないでしょ?」

('A`)「一人?どっちが逃げたんだ?」

ノパ听)「ドクオ達が捕まえたプギャーってやつ。
ショボンさんに聞いて捕まえた場所に行っても、誰もいなかったんだって」

('A`)「そうか・・・・・・」

くやしさに唇をかみ締める。

('A`)「新入生は?」

( ゚∀゚)「新入生も無事見つかったって。詳しくは知らんが、戦争も回避したそうだ。
ただ、ヒッキー先生は責任をとって校長を辞任する」

('A`)「そうか・・・・・・戦争は防げたんだな。よかった。
ところで、ブーンはどこにいるんだ?」


31 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/27(月) 01:31:21.33 ID:fOp8e+0J0

ノハ--)( -∀-)「それが・・・・・・」

二人とも言いよどむ。

('A`)「なにがあったんだ?」

部屋の雰囲気に合わせてドクオの声も暗くなる。

ノハ--)「ドクオが助けてくれたあと、ニダーってやつが最後の合成で私たちのほうを狙ってきたの。
もう合成する余裕も無くて、死んだかなぁ・・・・・・って思ったら、ブーンが森から私たちの前に飛び出てっすん、ひぐっ・・・・・・」

('A`)「まさか・・・・・・死」

( -∀-)「いや、死んではない。ただ、死んでないだけの状態だ・・・・・・」

('A`)「ブーンの部屋に行けるか?」

( -∀-)「大丈夫だと思う」

ドクオは立ち上がり、部屋を出る。
ジョルジュの先導でブーンの部屋に着いた。



33 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/27(月) 01:33:20.75 ID:fOp8e+0J0

( -ω-)「・・・・・・」

友人はベッドで静かに寝息を立てていた。

('A`)「ブーン?・・・・・・ブーン!!」

ドクオはブーンの肩を強くゆする。

('A`)「こないだみたいに、また起き上がってくるんだろ?
大丈夫だお、って。なぁ、おい!」

( -∀-)「ドクオ。医者の話だと、状態は前回とまったく違うらしい。
前回はただの疲労。今回は、無理な合成による精神の圧迫」

('A`)「きっと、医者の勘違いだ。ブーンは合成が出来ない。
必ず帰ってくる。必ず・・・・・・」

ドクオは力なくベットの傍に座り込み、看護師さんが連れて戻ってくれるまで動かなかった。




34 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/27(月) 01:35:01.66 ID:fOp8e+0J0

--------九月 ?サイド--------

僕たちは何だ?
考えられる。
でも動けない。
みんな同じ。
なのにたくさんいる。
誰かが僕を触ってる。
誰か?ってだれ
何か、じゃないの?
僕、運ばれてるよ
僕は動いてない
僕も
僕も
ここはどこ?
知らない
なつかしいとこだ

たくさん連れて行かれた
僕たちはこのまま、ずっとここにいるのかなぁ




35 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/27(月) 01:36:55.57 ID:fOp8e+0J0

--------三ヶ月後・12月 ドクオサイド--------

('A`)「今年もだいぶ寒くなってきたな・・・・・・」

ブーンはあれからずっと病院にいる。
回復の兆しは見えてこない。
あの事件以降、ドクオ、ジョルジュ、ヒートが一緒に過ごすことは極端に減った。

('A`)「久しぶりにブーンのお見舞いでも行くか」

学校帰りに病院による。
何度も何度も繰り返し通った通路。
壁にシミの場所さえ目をつむってでも思い出せる。
二階に上がって階段のすぐ隣に三ヶ月間変わることのない表札
ブーン様
ノックをする。返事は無いので、そのままあける。


36 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/27(月) 01:39:23.93 ID:fOp8e+0J0

('A`)「よぉ。一週間ぶりかな。ヒートやジョルジュも来てるのか?」

ドクオの目に留まったのは花瓶に添えられた真新しい花。

('A`)「あいつらとさ、あんま話せないんだよ。みんな、自分のせいだと思っててさ。
つまんねえことだお、ってお前が言ってくれたらすぐに元通りなのにな。

・・・・・・俺らが学園に入園したときのこと覚えてるか?
みんな、名字で俺の事を敬遠してた。
そのなかで、お前たちだけが気兼ねなく話してくれたんだ。
ぐすっ・・・・・・。また来るよ。」

ドクオは部屋を去った。

38 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/27(月) 01:41:24.78 ID:fOp8e+0J0

--------三ヶ月後・12月 ジョルジュサイド--------

( -∀-)「あれから三ヶ月か・・・・・・」

ジョルジュは学校が終わったあと、バスに乗ってかつての港に来た。
今でも鮮明に思い出せる。最期を覚悟した自分の前にブーンが来てくれたことを。
最初に感じたのは救いだったが、それはすぐにあせりへと転落した。
医者がいってることは本当に正しいのか。

( -∀-)「いったいブーンがした合成はなんだったんだ?
あいつが起きたときに、教えてやらなきゃ」

ジョルジュは土日の片方は必ずこの場所に来てブーンの情報の事を考え続ける。
最初のころに、ブーンからそれた釘を集めてみたことがある。
何かヒントが残されていれば、と思って一生懸命探した。

( -∀-)「80本ぐらい集めてやめたっけな」

集めた釘は家にもって帰り、その後病院にもって行った。
釘はブーンの部屋に入った一瞬だけ温もりを発した気がした。

( -∀-)「早く目を覚ませよ、ブーン。
俺らの仲はお前あってこそなんだ・・・・・・」

ジョルジュは帰路についた。



39 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/27(月) 01:42:55.11 ID:fOp8e+0J0

--------三ヶ月後・12月 ヒートサイド--------

ノハ--)「まだ、起きないのね」

花瓶に花を挿す。マリゴールド、花言葉は[友情]

ノハ;-)「あの日から、あんまり学校に通ってないの。
みんな、ぎすぎすしちゃって、気まずくて・・・・・・ごめんね。本当にごめんね」

ブーンがかぶってる布団が水玉模様になる。

ノハ;凵G)「私、私だけがあのとき無傷だったんだよ。なのに怖くて何にも出来なかった。
ブーンが出てきてくれたとき本当に安心したの。助かった、って。
ごめんね、合成ができないブーンにすべてを任せて・・・・・・」

水玉模様は一つになって、より大きな模様になる。

ノハ;凵G)「また、みんなで楽しくしゃべりたいよぅ。ひぐっ、っすん・・・・・・」


40 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/27(月) 01:44:18.19 ID:fOp8e+0J0

ドン

ノハ;凵G)「!?」

窓の外に一羽の白い鳥が止まっていた。どうやら、窓にぶつかったようだ。
ヒートが窓を開けると、白い鳥が部屋の中に入ってきて、ヒートの肩にとまった。

ノハ;凵G)「ありがとね。そろそろ帰らなきゃ。窓を閉めるから、さぁお帰り」

ヒートは窓の前に立つ。鳥は冬の空に向かって力強くはばたいて言った。

ノハ--)「また、来るね。ブーン」

静かに病室を去った


42 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/27(月) 01:46:03.25 ID:fOp8e+0J0

--------十二月 ?サイド--------

なんかきた
なんかきた
さわられてる
あれ?
どうしたの?
動ける
みんな、どこにいるの?
ここだよ
ここだよ
ここだよ
みんな、僕だ
一緒に行こう
何処へ行こう?
さあね
でも、こっちからな
そっちだね

いたっ
なにかにあたった
なにか、ある?
いや、ない
もう一回行こう
・・・・・・もどってきた
なつかしいね
うん、なつかしい



44 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/27(月) 01:49:26.69 ID:fOp8e+0J0

--------十二月--------

ここはどこ?

誰も応えない。

僕は誰?

誰も応えない。

ここにはぼくしかいないのか?

誰も応えない。

( -ω-)「僕は・・・・・・ブーンは・・・・・・僕はブーン?」

( ´ω`)「僕はブーンだお!生きてたのかお?何がおこったんだお?」

見回りに来た人に話しかけた。

     「先生ッ!ブーンさんが目を覚ましました!!」

     「すぐに、ご友人たちに連絡するんだ!!」



45 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/27(月) 01:51:17.23 ID:fOp8e+0J0


奇跡を起こすのは神ではなく信じる心
これまでも、これからも・・・・・・


to be continued...






支援してくださった方、読んでくださったかた、ありがとうございました。
質問、意見をしばらくの間募集します。
厳しい意見も受け入れて、よりいいものが作れるように頑張りたいです。

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/27(月) 02:54:46.02 ID:OKSvcWc+O
ドクオの能力が良く分からない

55 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/27(月) 03:06:53.04 ID:fOp8e+0J0
>>54

名前:合(アワセ)ドクオ
情報:合
備考:島内最大の一族(合成士一族の始祖?)

単純な情報なら、合成できる
重さ・粘性・硬さ
など。

便利な情報であるが、ドクオのような才に恵まれたものでなければ、
何種類の情報を使いこなすのは無理です。

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内藤エスカルゴ - 完結作品一覧 - ( ^ω^)は合成士のようです - 4話
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