- 8 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/21(火) 22:31:42.34 ID:9hMTUGmt0
- --------VIP学園北の森--------
ドクオとヒートは学校に向けて走っていった。
( ^ω^)「血はあまり出てないお」
ブーンはショボンを引き起こした。
( ゚∀゚)「ああ。・・・・・・二人で担ぐには重すぎやしないか?」
( ^ω^)「大丈夫だお。ジョルジュが先輩の体重のベクトルを半分だけ上向きにすればいいお」
( ゚∀゚)「なるほどな。それなら担ぐ人間にかかる負担がなくなるな」
( ^ω^)「ブーンが担ぐからジョルジュは合成の維持に集中してほしいお」
( ゚∀゚)「わかった」
ブーンが担いだショボンの体重をジョルジュが合成する。
( ^ω^)「行くお」
ブーンは駆け出す、が
すぐにジョルジュから声がかかる。
(;゚∀゚)「待ってくれ。走りながら維持するのは楽じゃないんだ」
- 10 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/21(火) 22:33:55.97 ID:9hMTUGmt0
- ( ^ω^)「ごめんだお」
(;゚∀゚)「すまねぇ」
ブーンたちは、ドクオたちの後を追う。
--------VIP学園北の森とグラウンドの境界--------
ノパ听)「誰に相談するのがいいと思う?」
ヒートが走りながらたずねてくる。
彼女は昔から外で遊んでいたため、ドクオよりも体力がある。
ドクオは、にじみ出てくる汗をぬぐいながら応える。
(;'A`)「ロマネスク先生だろ。この学校で一番頼りになるし」
ノパ听)「そうね。さ、ここからは自転車よ。急いで!」
- 11 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/21(火) 22:36:06.66 ID:9hMTUGmt0
- (;'A`)「はぁ、はぁ」
ドクオは必死に自転車をこぐ。
前を見るとヒートがあきれた顔をしている。
ノハ--)「あんたねぇ。もっと急ぎなさいよ。
こんな一大事にのろのろ走ってんじゃないわよ」
(;'A`)「そ、そんなことはわかってる」
ノパ听)「グラウンドの入り口で待ってなさい。
先生は私が呼んでくるから」
(;'A`)「ごめん」
ペースを緩めたドクオとは逆にヒートは先を急ぐ。
玄関前で自転車を飛び降り職員室に駆け込む。
自転車はよろよろと進み、すぐに倒れた
- 12 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/21(火) 22:38:30.61 ID:9hMTUGmt0
-
ノハ;゚听)「先生ッ!ロマネスク先生!」
額にうっすらと汗をうかべたヒートは職員室の扉を開けるなり叫ぶ。
職員室には一人の先生しかいなかった。
(-_-)「ロマネスク先生は今はおらんよ。どうしたんだね?」
この学校で最高齢のヒッキー先生だ。
ノハ;゚听)「ヒッキー先生。大変です。新入生が。ショボンさんが!!」
(-_-)「落ち着いて話なさい」
ヒッキー先生の声で落ち着きを取り戻したヒートは、
大きく深呼吸をして先ほどの出来事を語った。
ノパ听)「私たち、森に遊びにいったんです。
そしたらショボンさんが茂みから急に出てきたんです。
血も流してました。それで新入生が、と話して倒れたんです。
新入生は傍にはいませんでした。」
(-_-)「そうか。ありがとう。よく伝えてくれた。
ショボン君や他の生徒はどこに?」
- 13 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/21(火) 22:40:35.42 ID:9hMTUGmt0
-
ノパ听)「ブーンとジョルジュがショボンさんを運んでいます。
ドクオが玄関で待ってるはずです」
(-_-)「新入生が攫われたのか・・・・・・?
大事になれば戦争が始まるかもしれない。
それだけはなんとしてでも避けたい。ついてきなさい」
ヒッキーはヒートを連れて玄関へ急ぐ。
ドクオは玄関に座っていた。
(-_-)「ドクオ君、ロマネスク先生を探してきてくれないか。
三階の自分の部屋で本でも読んでいると思う。
ヒート君は保健室にいるペニサス先生を呼んできておいてくれ」
VIP学園の三階には各職員のために部屋がある。
基本的には職員室があるから個人の部屋は必要ないのだが、教室が余っているので先生方が利用申請を出したそうだ。
ノパ听)「わかりました。でも、先生はどうなさるんですか?」
(-_-)「私は今からブーン君たちを迎えにいってこようと思う」
('A`)「今から行ったんでは時間がかかりませんか?」
- 15 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/21(火) 22:43:13.96 ID:9hMTUGmt0
- (-_-)「私の情報は【空間】だよ。さぁ、早く行って来てくれ。
戻ってくるときにはもう三人ともここにいるだろうから。」
言われて、ドクオとヒートは駆け出す。
(-_-)「(これは疲れるのだが・・・・・・仕方あるまい)
【ここの座標】と【森の境界の木】を合成しよう」
ヒッキー先生の前に扉のようなものが現れる。
それを押して開け、中に入り、グラウンド端の一本の木から姿を現した。
(-_-)「さて、どのへんにいるのでしょうか」
森の中を見るとブーンとジョルジュが歩いてくる。
(-_-)「ぴったりでしたか。ブーン君、ジョルジュ君。
話は聞いています。早くこちらへ」
( ^ω^)「ヒッキー先生!」
(;゚∀゚)「た、助かりました」
ブーンとジョルジュはヒッキーの作った扉をくぐる。
その後ろをヒッキーがとおり扉は閉じた。
(;-_-)「今、二人がロマネスク先生とペニサス先生を呼びに行ってくれています」
- 16 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/21(火) 22:46:09.68 ID:9hMTUGmt0
- ノパ听)「先生ッ!ペニサス先生を連れてきました」
('、`*川「どうしたのですか?そんなにあせって・・・・・・」
ペニサス先生は靴箱にもたれかかったショボンを見て顔色を変える。
('、`*川「大変。すぐに見てあげなきゃ。
血が出ているのは腕だけね。
意識を失っているようだけど・・・・・・腕以外に傷はありませんね。
どういうことでしょう?」
(-_-)「わかりません。ロマネスク先生に過去を【見せて】もらうのが良いでしょう」
(;'A`)「すいません、遅くなりました」
ドクオがロマネスク先生を連れてきた。
- 17 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/21(火) 22:49:00.33 ID:9hMTUGmt0
-
( ФωФ)「どういうことですか?」
(-_-)「ショボン君が何者かに襲撃され、新入生が連れ去られました。
詳しい状況を知りたいので、過去を【見せて】もらえますか?」
( ФωФ)「わかりました。ペニサス先生、手鏡を持っておりますか?」
('、`*川「持っていますが、直接、脳に合成すればいいのでは?」
( ФωФ)「これだけの人数に合成するのは楽ではないのである」
('、`*川「なるほど。わかりました。どうぞ。」
ペニサス先生が手鏡を差し出す。
( ФωФ)「【ショボンの過去】と【手鏡】を合成」
手鏡にショボン視点の映像が映る。
( ФωФ)「ふむ。どうやら、相手は合成士のようであるな」
(-_-)「何もないところから物質が飛んでくるあたり、そのようですね。
しかし、生徒を連れ去って得をする合成士がいますか?」
- 18 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/21(火) 22:51:36.56 ID:9hMTUGmt0
-
('、`*川「VIP島南部の独立一族では?」
( ФωФ)「彼らは合成術の使えない外部の人間を毛嫌いしているのである。
我々とは現在のところうまくやっている。それに・・・・・・」
(-_-)「ショボン君の記憶に出てきた男、ですね?」
(♯ФωФ)「はい。サングラスで顔は見えませんでしたが、あの特徴的な骨格・・・・・・"八本柱"ニダーですね。裏切りおったのか、あの下種め」
(-_-)「落ち着きなさい。
とりあえず、犯行は彼ら"八本柱"で間違いないでしょう」
(♯ФωФ)「そういうわけにもいかんのです。
わが校の生徒が連れさらてれているのですぞ!?」
ロマネスク先生が大声でまくし立てる。
(-_-)「現時時点で彼ら"八本柱"は北の国の人間です。
下手に動くと、戦争になり多くの命が失われます。それだけはなんとしても防がなくてはなりません」
- 19 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/21(火) 22:53:31.09 ID:9hMTUGmt0
-
(♯ФωФ)「しかしッ!!」
('、`*川「いい加減にしてください、ロマネスク先生。
相手はあの八本柱ですよ。
被害をいたずらに大きくするわけにはいきません」
(♯ФωФ)「・・・・・・」
('、`*川「・・・・・・」
沈黙に耐えかねたドクオが口を開く。
('A`)「俺たちが手伝うのって言うのはどうでしょう?
一応みんなランク:ハーフですし・・・・・・。」
ジョルジュがすぐに付け加える。
( ゚∀゚)「そうですよ。戦力になるはずです!」
- 20 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/21(火) 22:56:23.94 ID:9hMTUGmt0
-
('、`*川「駄目に決まってるでしょう!
あなたたちを危険な目に合わせるわけにはいけません」
ノパ听)「でも、連れ去られたのは私たちと同じ学校の生徒です!」
(-_-)「ペニサス先生、落ち着いてください。
もう一度確認しますが最優先事項は、生徒の無事救出。そして戦争の回避です。
その為なら、彼らの力を借りるのもやむなし、と考えます」
('、`*川「校長先生!!」
ペニサス先生は顔を真っ赤にして反対する。
( ^ω^)「それじゃあ・・・・・・」
(-_-)「ただし、ブーン君はいけません。あなたはまだ合成ができませんから」
( ^ω^)「そんな・・・・・・」
('A`)「あんまりです。ブーンも当事者ですよ!」
('、`*川「あなたたちが一番わかってるのではないですか?
ブーんっちが危険にさらされる、ということは」
( ゚∀゚)「それは・・・・・・」
友人たちは誰一人反論できなかった。
ブーンは自身の危険を一番理解していた。
- 21 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/21(火) 23:01:53.68 ID:9hMTUGmt0
-
(-_-)「ショボン君の記憶からすると敵は二人以上います。
こちらで動くのは、私、ジョルジュ君、ヒート君、ドクオ君、
そしてロマネスク先生です」
('A`)「ブーン心配すんな。おとなしく家で待ってろよ」
( ^ω^)「わかったお。それじゃあブーンは帰るお」
そういってブーンは一行に背を向け走り去った。
さて、と前置きをしてヒッキー先生が話し始める。
(-_-)「敵側は目立たないように夜、行動するはずです。
私は念のため今から北の港を見張ってます。夜になったら再び学校のこの場所に扉を開きます。
そこを通ってきてください。決してこのことは誰にも言わないように。」
('、`*川「両生徒のご両親にはどう説明を?」
(-_-)「今日は学校でお泊り会ということにしましょう。
今すぐに全生徒とその後家族に伝えてください」
('、`*川「わかりました」
- 23 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/21(火) 23:03:20.16 ID:9hMTUGmt0
-
(-_-)「ロマネスク先生。彼らに八本柱の説明をしてやってください。
それでは」
そう言うとヒッキー先生は扉の向こう側に消えた。
( ФωФ)「ショボンをつれて、ついてきなさい」
ロマネスク先生はそういって学校に入っていった。
ドクオとジョルジュがショボンをささえ後についていく。
- 25 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/21(火) 23:07:31.85 ID:9hMTUGmt0
-
--------ロマネスクの部屋--------
( ФωФ)「何から説明していいやら・・・・・・」
ロマネスクがため息と共に話し始める。
( ФωФ)「約100年前の話である。私たちの祖先と北の国が戦争をした。
当時までの私たち合成士一族は、自分たちの能力を神から与えられたものとして、
他の民族よりも優れている、と考えていた。
( ゚∀゚)「そんなことを・・・・・・」
( ФωФ)「君たちは考えもしないだろう。だが、彼らは違った。
そのため、外交のためだけに来た北の国の船を駆逐したのである。
ノパ听)「ひどい・・・・・・」
( ФωФ)「当然、北の国は怒り戦争になったのである。
しかし、技術力、個々の戦闘能力、共に私たち一族が上回っていたので、戦争は私たちの圧勝であった。
そのまま北の国を属国にしようという意見さえもあった。
しかし、当時の最大の一族【合(アワセ)】と【錘(オモリ)】が反対した。
島民の犠牲も少なくはない、これ以上人が死ぬ前に、とね。
戦争で最も痛手を出したのは巨大な二つの一族だった。
そして戦争をやめるため、島民をまとめ北の国に条件を提示した。
- 27 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/21(火) 23:09:44.71 ID:9hMTUGmt0
-
今後一切わが国の領域に侵入しないこと。
それを守るのであれば、こちらから復興の為の人材を支給する、と」
('A`)「その人材が八本柱?」
( ФωФ)「そうである」
( ゚∀゚)「何で八本柱なんですか?」
ノパ听)「八人衆とかでもいい気がするけど」
(´・ω・`)「それは彼らが"人柱"だからさ」
ショボンが会話に割り込む。
('A`)「ショボン先輩ッ!大丈夫なんですか?」
(´・ω・`)「おかげさまでね」
( ФωФ)「よかったである。」
厳しい顔をしていたロマネスク先生の表情が緩む。
- 29 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/21(火) 23:11:35.28 ID:9hMTUGmt0
-
( ゚∀゚)「"人柱"ってイヤな言葉っすね」
(´・ω・`)「当時の彼らはおそれたのさ。
いずれ北の国が巨大になったとき仕返しをされるんじゃないかってね。
だから、北の国の中枢に自分たち側の人間を配置した。
協力する、という名目でね」
ロマネスク先生にかわってショボンが応える。
('A`)「配置される人間は、選ばれて、強制されたんですね?」
(´・ω・`)「そう。だから人柱、"八本柱"」
ノパ听)「私たち、そんなこと学校で習ってませんよ?」
( ФωФ)「最上級生になったときに習うはずだったのである。」
('A`)「なるほど。それで、今回の敵はその八本柱、であると」
- 30 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/21(火) 23:14:34.59 ID:9hMTUGmt0
-
( ФωФ)「おそらくであるが・・・・・・。
八本柱は比較的力の強いものが選ばれるので、多人数でも油断は禁物である。」
(´・ω・`)「先生、僕も行かせてください」
( ФωФ)「心強いが、傷は大丈夫なのかね?」
(´・ω・`)「腕は大丈夫です。意識のほうもしっかりしています」
( ФωФ)「なら、かまわん、協力してくれ」
(´・ω・`)「はい」
( ФωФ)「最後に、一つだけ聞いておいてほしい。
特に、ドクオ君、ヒート、ジョルジュ。
ブーンに関することだ」
('A`)( ゚∀゚)ノパ听)「なんですか!?」
三人はいっせいに食いつく。
- 32 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/21(火) 23:18:01.24 ID:9hMTUGmt0
-
( ФωФ)「ふふ。ブーンはいい友達をもったな・・・・・・。
本人には黙っていてほしいのであるが、今の八本柱に彼の両親がいる」
(;'A`)(;゚∀゚)ノハ;゚听)「えええええええ!?」
( ФωФ)「驚くのも無理はないであるが」
(;'A`)「ご両親の名字は!?」
( ФωФ)「【原子(ゲンシ)】の母親と【順(ページ)】の父親である」
( ゚∀゚)「【原子】と【順】って最強の合成士じゃないですか!」
ノパ听)「たしかに、そんな名前あったわね」
(;'A`)「最強の合成士の子供、か・・・・・・」
(;゚∀゚)「どうしてそんな大事なことを!?」
( ФωФ)「大人たちの中での決まりごとである。
事実は最上級生に成ったときに話す、と」
- 33 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/21(火) 23:20:16.60 ID:9hMTUGmt0
-
タッタッタと廊下を走る音がした。
( ФωФ)「む、誰かに聞かれたか?」
扉を開けると、生徒が数人走りぬけていった。
( ФωФ)「廊下を走ったら駄目である!」
ごめんなさぁ〜い、と叫びながら階段を下りていった。
( ФωФ)「話は以上である。各自好きなようにすごしなさい。
私は用事があるので出かけてくる。この部屋を使っても良い」
ロマネスク先生は部屋を後にした。
中には生徒だけが残される。
ドクオが沈黙を破った。
- 34 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/21(火) 23:22:15.01 ID:9hMTUGmt0
-
('A`)「八本柱、か。ブーンの両親が・・・・・」
( ゚∀゚)「そんなことあるわけ・・・・・・」
('A`)「ない、と言い切れるのか?」
ノパ听)「でも、ロマネスク先生は何もおっしゃらなかったわ」
('A`)「あぁ。見てなかったら何にもいえないだろ。
ショボン先輩、どんな人でした?」
(´・ω・`)「僕が見たのはサングラスを掛けた男だった。
骨格が特徴的でブーンには似てなかったと思うよ。
ただ、敵は一人じゃないみたいだけど。」
ドクオたちが喜んだのを見て、すぐに付け足す。
('A`)「・・・・・・そうですか」
- 35 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/21(火) 23:23:56.48 ID:9hMTUGmt0
-
( ゚∀゚)「あんないいやつの親がこんなことするとは思えねぇ」
ノパ听)「私もそう思う」
('A`)「お、俺だってそう思うよ。ただ、万が一の可能性を・・・・・・」
(´・ω・`)「考えるだけ無駄だと思うよ。
それよりもどうやって敵を押さえるか考えよう」
('A`)「賛成です。何もせずに待っているよりはその方がいいです」
時間はみるみる過ぎていった。
お泊り会のせいで日が暮れてからも学校は騒がしい。
- 36 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/21(火) 23:27:26.05 ID:9hMTUGmt0
-
--------玄関--------
( ФωФ)「準備はいいであるか?」
('A`)( ゚∀゚)ノパ听)「はい」
(´・ω・`)「時間です。扉が開きます」
ショボンが腕の時計を見て呟く。
短い針は10をさしていた。
昼間と同じ場所に光の扉が現れる。
( ФωФ)「さぁ、通って」
ドクオ、ジョルジュ、ヒート、ショボン、ロマネスクの順に扉を通る。
外から波の音が聞こえる、家のなかに到着した。
(-_-)「よくきてくださいました」
( ФωФ)「犯人たちを捕まえるには、合成を使えない状態にしなければならない。
それには、相手の集中をきらなければならないが、何か妙案があるものは?」
(´・ω・`)「先生の【見】の能力を利用する考えがあります」
- 38 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/21(火) 23:28:59.17 ID:9hMTUGmt0
-
( ФωФ)「ふむ。我輩の【見】で過去の映像を無理やり脳に刻む、という方法かね?
確かに無理やり過去の映像を刻まれたら、合成の為の集中はできないだろう・・・・・・」
(´・ω・`)「その通りです」
( ФωФ)「やはり、それが無難か・・・・・・。では先ず相手を捕獲しなければならないが、誰が行うのかね?」
( ゚∀゚)「俺とヒートがやるぜ。敵をベクトルで一箇所に集めて、海の水をかける。すぐにヒートの凍結で敵の衣服を凍らせ、くっつける。
その後ショボン先輩が砂浜に敵を沈めて、砂を固める」
( ФωФ)「いい案であるな」
('A`)「俺は不測の事態に備えていようと思います。俺の合成が一番応用が利きますし」
(-_-)「私も、ドクオ君と待機していましょう」
(´・ω・`)「これで決定ですね」
- 39 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/21(火) 23:29:40.80 ID:9hMTUGmt0
-
( ФωФ)「よろしい。
戦いの方法なぞ教えたことはなかったが、十分な戦略であるな」
(-_-)「子供たちは戦いの遊びが好きですからね。」
( ФωФ)「そのようですね。後は敵が来るのを待つだけですな」
- 40 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/21(火) 23:32:26.20 ID:9hMTUGmt0
-
--------VIP学園の教室--------
ブーンはドクオたちの前から去ったように見せ、構内に潜伏していた。
( ^ω^)「納得行かないお。ブーンにも最後まで一緒にいる権利はあるはずだお。たとえ、合成術が出来なくても・・・・・・」
教室の窓を開け、会話を盗み聞きする
(-_-)「敵は・・・・・・北の海岸に・・・・・・扉を、開きます・・・・・・。
八本柱の説明を・・・・・・」
( ^ω^)「北の海岸かお。扉は使えないお・・・・・・。だったら、バスで先回りしてやるお。」
ロマネスクたちが移動し始めた。
( ^ω^)「敵の正体にも興味があるお」
ブーンは全員がロマネスク先生の部屋に入ったのを見て、扉の前に忍び寄る。
中から八本柱の歴史が聞こえてくる。
( ^ω^)「知らなかったお。」
- 41 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/21(火) 23:34:28.64 ID:9hMTUGmt0
-
( ФωФ)「ブーンの・・・・・・黙って・・・・・・るが、八本柱に彼の両親にいる」
( ゜ω゜)「!!??」
( ゜ω゜)(どういうことだお?ブーンの親は生きてるのかお?)
考え込むブーン。
向こうの廊下から生徒が走ってくる。
( ゜ω゜)(まずいお!)
ブーンは身を翻し、その場から立ち去った。
( ^ω^)(とにかく北の港に行くお)
ブーンは学校を後にした
- 43 名前: ◆gMIGdyOjeA :2008/10/21(火) 23:36:11.99 ID:9hMTUGmt0
- --------北の港--------
(´・ω・`)「来ましたね」
森の間から二つの影が出てきた。
( ФωФ)「よし、作戦開始だ!」
自分の人生は自分で決めなければならない
まったく同じ道を進んでいる人はいないのだから
to be continued...