( ^ω^)パーティをするようです
- 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 16:26:15.22 ID:Pc/rb2Sp0
- 前回は不覚にも寝落ちした
まとめてもらっているサイトさん
ttp://localboon.web.fc2.com/084/top.html
元ネタはフリーゲームの「コープスパーティー」
作者は未プレイ
ちょくちょく安価が入ります
前回の最初から張りなおします
- 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 16:29:09.85 ID:Pc/rb2Sp0
- 03 遭遇
家庭科室からでて暫く歩くと、開けた場所に出た。
僕の身長ほどの箱、下駄箱がいくつも並び、コンクリートの打たれた地面にはすのこが置いてある。
そしてその先には、暗く電灯の光を反射する大きなガラス戸。
( ^ω^)「……出口、かお?」
川 ゚ -゚)「みたいだな」
僕らは喜ぶ気にはならなかった。
窓やその他の、出入りが可能そうな場所がまったく開くことも無かったのを既に確認済みなのだ。
昇降口が本当に昇降口として機能するかどうかも、怪しい。
('A`)「まぁ、とりあえず確認だけはしとこうぜ」
( ^ω^)「たのむおー」
- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 16:30:56.94 ID:Pc/rb2Sp0
- 04 遭遇
家庭科室からでて暫く歩くと、開けた場所に出た。
僕の身長ほどの箱、下駄箱がいくつも並び、コンクリートの打たれた地面にはすのこが置いてある。
そしてその先には、暗く電灯の光を反射する大きなガラス戸。
( ^ω^)「……出口、かお?」
川 ゚ -゚)「みたいだな」
僕らは喜ぶ気にはならなかった。
窓やその他の、出入りが可能そうな場所がまったく開くことも無かったのを既に確認済みなのだ。
昇降口が本当に昇降口として機能するかどうかも、怪しい。
('A`)「まぁ、とりあえず確認だけはしとこうぜ」
( ^ω^)「たのむおー」
- 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 16:32:39.24 ID:Pc/rb2Sp0
- ドクオが引きずるような足取りで扉に向かい、押したり引いたり、叩いたりを繰り返す。
何度かそれをやってから、大きく肩を落としてこちらを振り返った。
('A`)「『空間に固められたみたいに』、だ」
( ^ω^)「ですおね」
川 ゚ -゚)「……私達は」
僕とドクオが頷きあっていると、不意にクーが自分の肘を抱いて呟いた。
川 ゚ -゚)「ここから、出られるんだろうか」
寒さに耐えるように、肩を竦める。
僕もドクオも、その問いに答えられないで口を噤んだ。
答えられないし、答えてしまったら、何も出来なくなってしまう気がした。
答えられるわけが無い。
『出られる可能性は極めて低い』
だなんて、大体、問いかけたクーだってわかっている筈なのだ。
- 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 16:34:12.21 ID:Hag3e/bi0
- 支援
- 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 16:34:28.61 ID:Pc/rb2Sp0
-
(*゚∀。;:..
ぐしゃりと潰れた、真っ赤な光景が頭の端を掠めていく。
あれを作り上げた張本人がきっとこの建物の中に居て、僕らはこの建物から出られない。
それが意味する、この状況は
(*゚∀。;:..
心臓が発生源となった鳥肌が体の反面に湧き出る。
喉がぎゅっと収縮して、空気の塊が胸につかえた。
一気に汗が額に浮かぶ。
( ゚ω゚)「 ――ッ 〜〜」
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 16:37:36.62 ID:ooRjysqe0
- しぇんするけど何か?
- 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 16:38:07.96 ID:Pc/rb2Sp0
- ぼくも
ぼくもあんなふうに
あんなふうけいに
(; ゚ω゚)「――あ、あ」
なりたくないなりたくないなりたくない
しにたくないまだしにたくないしにたくない
しぬなんていやだ、あんなにまっかになるなんていやだ
しにたくないしにたくないしにたくない
あんなふうになりたくなんてない
あんなふうけいになりたくなんて、ない。
(; ゚ω゚)「ぅあ、あ」
('A`)「出る。出ようぜ。絶対出る」
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 16:39:10.59 ID:Hag3e/bi0
- 支援
- 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 16:40:55.83 ID:Pc/rb2Sp0
-
視界を遮っていた赤い風景が、自分の前髪で遮られた。
ごんごんと鈍い衝撃も伝わってくる。
僕の頭に拳を落としたドクオは、顔を引きつらせながらも芯の通った声で言った。
赤い風景が痛みで引っ込んでいく。
(; ゚ω゚)「……お、お、お、おおお?」
じん、としびれるような痛みに震えが止まり、反射的に手で頭をかばう。
ドクオは僕のすぐ隣で一つ深呼吸をした。
頭の上では拳がリズミカルに打ち鳴らされている。
ごんごんごんごんごんごん、とエイトビートを刻んでいた。
しかも一発一発にそれなり?R衝撃がある。
真っ赤な風景画は飛んでいったが、別な意味で視界が真っ赤になりそうだった。
(; ^ω^)「ちょ、いたっ! おっ、いて、いてぇおっ」
('A`)「出れる出れないじゃないんだよ。出なきゃいけないんだよ」
(; ^ω^)「いやだから痛いって、聞いてるかお? もう大丈夫だお? やめ、いだいだいだいだっ?!」
('A`)「出たらお前の送別会しなきゃなんねーんだぞ。カラオケの広い部屋予約したのに、無駄にする気か」
(; ^ω^)「どっ、どドクオ?! 聞けお、いてぇお、止めっ、だっ!」
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 16:43:45.75 ID:Pc/rb2Sp0
- 川 ゚ -゚)「……」
川 ゚ー゚)「……それも、そうだな」
クーはからからと笑った。
やっと僕の頭を叩くのを止め、ドクオが「うん」と頷く。
川 ゚ -゚)「後ろ向きになっちゃいかんな。こういうのは間違いなく死亡フラグだ。私としたことが」
('A`)「へし折れへし折れ」
(; ^ω^)「あの、何かちょっとたんこぶみたいなのが出来てるんですけどお」
川 ゚ -゚)「さっさとショボンとツンと合流して、ここから出よう。三人寄れば文殊の知恵だ。すぐ出られるさ」
('A`)「おー、……あれ、それお前、俺とブーン完全に戦力??に見てないか」
川 ゚ -゚)「お前らの頭脳には二年ほど前に戦力外通知を出したからね」
('A`)「なんだってー」
(; ^ω^)「あの、っていうかちょっと、本当に痛いんですけど」
川 ゚ -゚)「そうと決まれば合流だな。とりあえず、どこかに書置きでも残して……――」
- 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 16:46:55.51 ID:zAjyhPMYO
- 支援
- 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 16:47:05.06 ID:Pc/rb2Sp0
-
ん、とクーが声を上げた。
その視線の先には、電気に照らされた掲示板がある。
コルクボードになっているそこには、B5サイズノート程度の大きさの紙が張ってあった。
元はコピー用紙だったのだろうか、劣化が酷い。
クーはそれに歩み寄り、丁寧な手つきではがし取った。
川 ゚ -゚)「……これは、多分、見取り図……かな?」
そう呟いて覗き込む。
確かに、酷く汚れて印刷が薄れてはいたが、『■■小学校構内見取り図』という文字が読み取れる。
学校名のところはうまい具合にインクが取れていて、読むことが出来ない。
('A`)「本当? 見取り図って、あったら凄い使えるんじゃないのか」
( ^ω^)「お。でも読める、かお? それ」
川 ゚ -゚)「ん、んん……読めなくは無いな。うん、大体校舎っていうのは左右対称だよな」
かさりと紙をこちらへ向けて、クーが紙の一部分を指差す。
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 16:53:35.51 ID:Pc/rb2Sp0
-
三つの繋がった大きな長方形の中にいくつもの四角や線が書き入れられている。
そのうち、一番左の長方形。その端のほうにある四角形に、うっすらと『家庭科室』の三文字があった。
川 ゚ -゚)「わたし達がさっきまで居たのは此処。南北、中央の三つの校舎のうちの北校舎、一階、家庭科室」
('A`)「ああ、家庭科室」
川 ゚ -゚)「印刷が薄れていてわかりづらいが、北校舎には家庭科室と視聴覚室と、それから一、二年生の教室があったようだ」
( ^ω^)「視聴覚室? 行ってないお?」
川 ゚ -゚)「うん、だから、もしかしたら二人のう ?!どっちか、視聴覚室にいるかもしれない」
「移動してるかもしれないけれどね」とつぶやいたクーに見取り図を手渡される。
少しくらいなら力をこめてもやぶれそうにはない。案外しっかりとした紙のようだ。
流すようにしてざっと眺める。
- 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 16:56:18.34 ID:Pc/rb2Sp0
- どうやらこの昇降口は中央校舎の一階、ちょうど三つの校舎をつなぐ位置にあるらしい。
僕の頭の脇から見取り図を覗き込んで、ドクオは口を曲げた。
('A`)「でもまだ南校舎と中央校舎の上の階があるんだろ? 俺はそっちのほうが、気になる」
( ^ω^)「おー……」
('A`)「それに、視聴覚室って、これ三階だろ」
ドクオがちらりと僕を伺った。
三階。
『あの』光景がある階だ。
川 ゚ -゚)「う……、それも、そうなんだがな」
クーが眉を寄せて、ドクオと同じように僕を伺う。
その視線に、なんだか申し訳ないような気分になった。
けれどあの風景は、近くに寄るのさえ憚られる。
( ^ω^)「あー、えっと、お」
1 南校舎へ行く
2 中央校舎の上階へ行く
3 視聴覚室へ行く
>>20
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 17:01:21.40 ID:frAUnwdjO
- 3
- 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 17:05:16.62 ID:Hag3e/bi0
- 支援
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 17:05:30.10 ID:0BbRa+nHO
- しえん
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 17:11:54.15 ID:Hag3e/bi0
- どれ、ひと押し
- 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 17:13:29.60 ID:0BbRa+nHO
- 1
- 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 17:22:18.84 ID:Pc/rb2Sp0
-
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 17:13:29.60 ID:0BbRa+nHO
1
( ^ω^)「み、南校舎、行こうお」
僕はそう言った。
もしかしたら視聴覚室にツンやショボンが居るかもしれない。
けれど、それがあったとしても、もうあの風景に近寄ることさえしたくなかった。
自分の不快感と、居ないかもしれない友達との合流を天秤にかけて、僕は自分の不快感を傾けさせた。
('A`)「……うん、俺は、いいけど」
ドクオがうなづく。
クーは暫く眉を寄せていたけれどその内にゆっくりとう?aづいた。
川 ゚ -゚)「そう、だな。じゃあ、南校舎へ行こうか」
- 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 17:31:06.25 ID:/1bKk0LO0
-
クーが構内見取り図を片手に歩き出す。
「待って」とドクオがそれを制した。
('A`)「書置き、残しとこう。入れ違いになった時になったら嫌だろ」
( ^ω^)「おっ、それもそうだお」
川 ゚ -゚)「んー、じゃあ、ちょっと待てよ。確かツンのかばんの中に、ネームペンがあった筈だから」
鞄をあさり、黒いネームペンを取り出す。
きゅぽん、とキャップをはずすとクーは迷いの無い手つきで、コルクの掲示板にそれを突き立てる。
( ^ω^)「おおう……、直接かお」
川 ゚ -゚)「紙が無いからな。見取り図の裏に書くわけにもいかないし」
さらさらと横書きに書き込んでいく。
達筆な文字たちの端々がぼんのわずかに震えていて、なんだか居た堪れなくなって僕はそれから目をそらした。
「よし」とクーの満足げな声がする。
- 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 17:37:53.66 ID:/1bKk0LO0
-
『
ドクオ、クー、ブーンから
ショボン、ツンへ
南校舎へ行く
入れ替わりになったら此処で待っていること
』
- 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 17:41:09.62 ID:/1bKk0LO0
-
('A`)「……まぁ、普通」
川 ゚ -゚)「何をどうひねれって言うんだよ」
('A`)「いや、別に捻らなくてもいいんだけどさ」
川 ゚ -゚)「よしわかった、大量に草生やしてやる」
(;'A`)「読みにくくすんなよ」
(; ^ω^)「そんなん何でもいいからいこうおー。もしかしたら二人も南校舎に居るかもしれないおー」
('A`)「あ、おう」
川 ゚ -゚)「あっ、こらまておいていくな」
- 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 17:44:03.74 ID:mdJREzv80
- 支援
- 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 17:51:54.53 ID:/1bKk0LO0
-
クーが先頭で、僕とドクオが後ろに並ぶ。
小さな時に探検ごっこをしたときも、たいていこの並び順だった、となんだか懐かしく思った。
あの時と同じように背筋を張ったクーの小さな背中を追って僕らは歩く。
僕とドクオは生まれたときからの馴染みで、クーと僕らは幼稚園からの馴染み。
小学生のときに僕とクーが下らない仲たがいをして、高校生になってやっと和解して。
また前みたいに遊べると思ったら、クーの転校が決まっていた。
それでも大丈夫だと言い聞かせていたのに、
川 ゚ -゚)「……しかし、暗いな」
( ^ω??)「おっ」
('A`)「少なくとも一階には誰も居ないのかね」
真っ暗な廊下に次々に電気をつけていく度に、僕らは無口になっていく。
一階の教室には椅子や机が無いようだった。
保健室の隣、フラフープやおもちゃのような道具が散らばっている。
- 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 18:01:47.27 ID:/1bKk0LO0
-
( ^ω^)「……養護クラス?」
('A`)「ああ、かもな」
扉を開けたとたん、何処か暖かいような空気が僕の鼻先をなぶった。
その教室には、僕らが目覚めた教室のような、荒れた様子はまったく無い。
散らばった遊具やおもちゃは、暴れたというよりも寧ろ片づけを不精したような、散らかされた印象が強い。
じん、と腹の底から暖かい感じがする。
安心できる気がする。
けれども、僕の隣に居たクーは違ったらしい。
川 ゚ -゚)「……なんだか此処、嫌だ」
( ^ω^)「お?」
ツンの名前が刺繍 ??れたジャージを抱きしめるようにして、腕を組む。
整った眉が歪められて、頭痛に耐えるような顔をしていた。
- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 18:07:34.93 ID:+sbSTOg30
-
('A`)「どうした。気分、悪いのか」
川 ゚ -゚)「ん、ああ、ちょっとだけな。何でだろう」
軽く首を振って、頭を押さえる。
その様子を見て、ドクオと僕はアイコンタクト。
ツンもショボンも居ないようだし、ここは離れたほうがいいだろう。
( ^ω^)「おっ! なんも無いみたいだし、二階行こうお!」
('A`)「おう、行こうぜ」
両側からクーを引っ張るようにして歩き出す。
暗い暗い廊下の先には電灯はついていなくて、吸い込まれていくようで酷く気分が悪かったけれど。
- 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 18:11:21.52 ID:+sbSTOg30
-
クーは薄暗い光の中で、僕らを見上げて少しだけ微笑んでいる。
( ^ω^)「早くツンたちに合えるといいおー」
だからまだ大丈夫だと思った。
04 遭遇
- 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 18:12:57.82 ID:+sbSTOg30
-
一旦休憩します
- 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 18:17:28.59 ID:+sbSTOg30
- ごめん休憩じゃない
急用が入ったので本日これで終了。
ありがとうございました
- 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 18:24:44.09 ID:Hag3e/bi0
- 乙でした〜
- 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 18:46:31.48 ID:97hetP9SO
- つまんない
- 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 18:53:49.37 ID:vzBLvIbXO
- 今さらだが
乙
- 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/20(金) 19:41:23.86 ID:gGRpHuk40
- おもしろい