第四話「決意」
- 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:21:32.13 ID:NW6+zf+9O
- (*^ω^)『オヤネコさん、アソぼうお?』
「スライムさん!?大丈夫かお!?」
( ;ω;)『うわーん、またカまれたおー』
「う……早く逃げ………」
*『ははは、また驚かしちゃったのかもな』
「ははは、滑稽だね。人を庇う魔物がいるとは」
*『次を信じれば大丈夫だ、ブーン』
「いや、『はぐれ』だったな…どちらにしろ滑稽なのは変わらないか」
( ;ω;)『ツギがダメならどうするお?』
「大丈夫だお、傷は浅いお…」
[ブーンは樫の杖の力を借り、ホイミを唱えた]
- 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:23:26.29 ID:NW6+zf+9O
- [スライムには効かなかった]
[樫の杖は砕けてしまった]
「…ッ!?」
*『簡単なことさ、その次を信じるんだ』
「もう良い………逃げt……」
[スライムは息絶えた]
(*^ω^)『ニーチャンニーチャン!キョウはオヤネコさんがペロペロしてくれたお!!』
「ス、スライムさん!?」
*『やったじゃないか!』
「ははは、無様な姿を晒しやがって」
*『動物も魔物も人も、心から話しかければきっと応えてくれる』
- 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:24:48.83 ID:NW6+zf+9O
- 「次は絶対に外さないよ」
「……ブーン」
[???はメラゾーマを唱えた]
*『この気持ち、忘れちゃ駄目だぞ?』
「なんでだお…なんでこんなことをするんだお………」
(# ω )「ニーチャン!」
第4話「決意」
- 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:27:43.27 ID:NW6+zf+9O
- [それから10分前の出来事]
[名も無い森]
B羽;`皿)「た、助けてくれー!!」
[ガーゴイルBは仲間を呼んだ]
(;+ -)「…ッ!?それはさせない!!」
[スライムはメラミを唱えた]
B羽; 皿)「う…グ……ッ」
[ガーゴイルBに89のダメージ]
[ガーゴイルは倒れた]
[スライムは戦いに勝った]
(;+ -)「はあ………はあ……」
*「さすがだね」
- 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:30:24.71 ID:NW6+zf+9O
- [スライムの背後から?が現れた]
(;+ -)「!?」
[スライムは驚き動けない]
*「昔よりは劣ってるみたいだけど、やはり経験を活かせてるよ」
*「さすがスラリン、元『マスター』として光栄に思うよ」
( + -)「お…………モ……」
[スライムは後ろを振り返った]
*「…モ?」
[?は様子を見ている]
(#+ -)「モララァーッ!!!!」
[モララーが現れた]
[スライムはメラミを唱えた]
( ・∀・)「うん、良い構え方だね」
[モララーはマジックバリアを唱えた]
- 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:33:38.80 ID:NW6+zf+9O
- ( ・∀・)「でも、それだけだ」
(;+ -)「ぐ………ッ!?」
[メラミは光の壁に阻まれた]
( ・∀・)「元『マスター』としては、もう少しwktkさせて欲しかったんだけどねww」
( ・∀・)「『はぐれ』になった君じゃ無理か」
(;+ -)「なんで、お前が…」
( ・∀・)「僕がここにいるのが不満かい?」
( ・∀・)「僕の生まれ故郷なんだ、そのぐらい大目に見てくれよ」
(#+ -)「うるさいッ!!」
[スライムは体当たりをした]
( ・∀・)「ははは」
[モララーは受け流した]
- 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:35:41.59 ID:NW6+zf+9O
- (; )「ぐ…あ…………」
[スライムは木にぶつかった]
( ・∀・)「手厳しい意見をありがとう」
( ・∀・)「ただ、人の話は最後まで聞くんだよって、僕が教えてたはずだよね?」
(#+ -)「俺達の想いを裏切っといて…」
(#+ -)「今更何を言ってるんだ!?」
( ・∀・)「……うーん、思い出話しに花を咲かせたかったんだけどなぁ」
( ・∀・)「ブラウン、ホイミン、ピエール、皆のその後…とかね」
(;+ -)「なに!?」
( ・∀・)「ま、君がそういうならしょうがないか」
[モララーは何かを唱え始めた]
- 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:38:45.93 ID:NW6+zf+9O
- (; ^ω^)「スライムさん!!」
[木の陰からブーンが現れた]
(;+ -)「ブーン!?なんでここに!?」
( ・∀・)「おや?これは好都合だ」
(; ^ω^)「な…!?」
(;+ -)(やっぱり狙いは…!!)
( ・∀・)「久しぶり、そしてさよならだブーン」
(; ω )「嘘だ……嘘だ……………!」
(;+ -)「ブーン、危ない!!!」
[モララーはイオナズンを唱えた]
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- 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:42:58.34 ID:NW6+zf+9O
- あれから三年。
僕の本当の物語は、小さな町の小さな家の中で始まる。
[オラクルベリー]
[町外れの家]
*「それから何が有ったんだ?」
( ´ω`)「覚えて無いんだお…気付いたら、僕はこの町に……」
*「そうか………」
*「…お前の村とか、そのスライム達はどうなったかも覚えて無いのか?」
( ―ω―)「本当に覚えて無いんだお…」
*「………」
( ^ω^)「それからは知ってる通りだお」
( ^ω^)「ドクオにもドクオのカーチャンにも三年間いっぱい世話になったお
見ず知らずの僕を、家に置いてくれて…稽古までつけてくれて」
( ^ω^)「僕は今、幸せだお」
( ^ω^)「でも…確かめたいんだお」
- 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:44:05.12 ID:NW6+zf+9O
- (# ^ω^)「やっぱり、僕のニーチャンはあんなことしないはずなんだお!だから…!!」
('A`)「しゃーねーな」
( ^ω^)「お?」
('A`)「今まで黙ってた理由がはっきり分かったしな、それを話してくれただけで嬉しいよ」
('A`)「それに、止めても行く気なんだろ?魔王に会いに」
( ^ω^)「……だお」
('A`)「分かった…けど」
- 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:45:32.86 ID:NW6+zf+9O
- ('A`)「俺も行く」
(; ^ω^)「な…!?」
(; ^ω^)「何言ってんだお!?これは僕の問題なんだお!!」
('A`)「ブーンの問題なら尚更だな」
('A`)「ダチのこと、世界のこと。全部放って武器屋なんか継げないっての」
(; ^ω^)「でも…ドクオのカーチャンはどうするんだお?」
('A`)「理由話したら大丈夫だろ、帰ってきたら俺も武器屋継ぐし」
(; ^ω^)「でも…」
J( 'ー`)し「あらあら、二人してなんの話しだい?」
[カーチャンが現れた]
(; ^ω^)「カーチャン!」
- 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:47:11.82 ID:NW6+zf+9O
- ('A`)「カーチャン…俺、魔王倒してくるわ」
(; ^ω^)(な!?軽すぎるお!?それに倒すってどういうことだお!?)ヒソヒソ
(;'A`)(バーローww会いに行くなんて死亡フラグ出せるかwww)ヒソヒソ
(; ^ω^)(武器屋継ぐ方が死亡フラg)
J( 'ー`)し「あらそう?いってらっしゃい」
( ^ω^)「ちょwwwww即答wwwww」
J( 'ー`)し「ただし……」
('A`)「ただし?」
J( 'ー`)し「魔王って言うぐらいだから、並の覚悟じゃ行けないはずよね?」
- 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:49:45.24 ID:NW6+zf+9O
- J( 'ー`)し「その辺の決意や覚悟を試したいわよね?」
('A`)「いや、試したくh」
J(#'ー`)し「…試したいわね?」
(;'A`)「た、試したいです!!」
J(*'ー`)し「じゃあ、これ」
[カーチャンはメモ書きを手渡した]
('A`)「ん?」
[ドクオはメモ書きを手に入れた]
J( 'ー`)し「アルカパの武器屋の主人に、これを渡して欲しいのよ。期限は一週間」
J( 'ー`)し「頼めるかしら?」
('A`)「はん、余裕だな」
- 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:51:25.02 ID:NW6+zf+9O
- ('A`)「よし、行くぞブーン!!」
(; ^ω^)「あ、ちょ、待つお!!!」
(; ^ω^)「まだ一緒に行くとh」
('A`)「そうか、じゃあ留守番だな」
(; ^ω^)「いや、それは嫌だお!」
⊂二二二(; ^ω^)二二⊃ブーン
J( 'ー`)し「気を付けてね〜」
J(*'ー`)し(ドクオのあんな熱い目…初めて見たわ。トーチャンにそっくりじゃない)
J( 'ー`)し(ブーンも何かが有るみたいだし…なんとかなるでしょ)
J( - -)し(……あの子達の道のりに神の御加護を)
- 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:55:12.54 ID:NW6+zf+9O
- こうして、僕は魔王…いや、ニーチャンに会うための旅を始めたんだ。
これからの道のりに何が起きるか分からない。
肝心な居場所を僕は分かってないんだから。
…それと、ニーチャン。
ニーチャンはそんな人じゃないって僕は信じてるから。
『ブーンの冒険の書〜序章〜』より
( ^ω^)のニーチャンは勇者のようです 終