内藤エスカルゴ - 現行作品一覧 - ( ^ω^)誰もが悩みを抱えているようです - 第1話「春ですよ」
2 名前: ◆1H.yGXiHI. :2009/08/27(木) 00:00:43.99 ID:TlRmX4v10

人には誰しも悩みがある。

容姿のことや、勉強のことや、家庭のこと。

けど、恋の悩みはそれとは別格のものだ。

恋い焦がれるあの人に近づくにはいろんな困難が待ち受けている。

今、春がきて新しい出会いの季節がやってきた。

悩みはある。だけど近づきたいんだ。




( ^ω^)誰もが悩みを抱えているようです

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 00:01:23.96 ID:n6F4BaNg0
第1話「春ですよ」


―――――4月。
厳しい冬を超え、暖かい日差しが新しい門出を後押ししてくれているようだ。
ここは美府大学。さまざまな分野の研究拠点が集まる国立の総合大学である。
入学式も終わり、今日は新入生向けのオリエンテーションが行われている。
新しい環境の中で、学生は皆新しい出会いに胸を躍らせていた。
その中に、浮かない顔が一人。


( ^ω^)「誰にも話しかけられないお・・・意外にリア充が多くて怖いお」

彼の名は内藤ホラインゾン。工学部に入学した新入生である。
高校時代を男子校というホモ養成学校で過ごし、女性経験は全くない。
大学に入れば薔薇色の学生生活が待っていると思っていたが、
うっかり工学部に入ったおかげで既に女の子は諦め気味である。
というより、男友達すら絶望的なようである。

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 00:02:15.34 ID:TlRmX4v10

(-@∀@)「・・・では、これでオリエンテーションを終わります。
      明後日は必ず提出書類を持ってくるようにしてください」

(リ充ア)「よっしゃwwwカラオケいこうぜwwww」

(イ面ケ)「おkwwwww」

(そ他の)「俺も俺もwww」

   ガヤガヤ・・・
        ガヤガヤ・・・




( ´ω`)「はぁ・・・結局誰とも話せないまま終わってしまったお。
       もしかしてもう卒業までボッチ確定したかお・・・
       まぁ、いいお。帰って撮り溜めてたアニメでも消化するお」

( ´ω`)「とぼとぼ・・・」



ξ゚听)ξ「とぼとぼ・・・」


4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 00:01:23.96 ID:n6F4BaNg0
第1話「春ですよ」


―――――4月。
厳しい冬を超え、暖かい日差しが新しい門出を後押ししてくれているようだ。
ここは美府大学。さまざまな分野の研究拠点が集まる国立の総合大学である。
入学式も終わり、今日は新入生向けのオリエンテーションが行われている。
新しい環境の中で、学生は皆新しい出会いに胸を躍らせていた。
その中に、浮かない顔が一人。


( ^ω^)「誰にも話しかけられないお・・・意外にリア充が多くて怖いお」

彼の名は内藤ホラインゾン。工学部に入学した新入生である。
高校時代を男子校というホモ養成学校で過ごし、女性経験は全くない。
大学に入れば薔薇色の学生生活が待っていると思っていたが、
うっかり工学部に入ったおかげで既に女の子は諦め気味である。
というより、男友達すら絶望的なようである。

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 00:03:01.57 ID:n6F4BaNg0

( ^ω^)「ん?あそこに一人で女の子がいるお。一人で気まずそうだお。
       ・・・きっと周りが男ばっかで話す人がいなかったんだお。」


( ^ω^)「しかもかなりの美人さんだお。何で工学部なんかにいるのかわからんお・・・
       できることなら思い切って話し掛けたいお。でも僕なんか相手にされないに
       決まってるお・・・」


( ^ω^)「でも、もしかするとこれが最後の友人作りのチャンスかも・・・」



(;^ω^)「うーん」


急に心臓が高鳴るのを感じる。
早くも大きな試練が目の前に立ちふさがった。
このまま友達のいない大学生活を送るか、この女の子に話かけるか。

周りの男たちは既にグループを形成している。もう彼女が最後の希望だった。
なぁに、向こうだってボッチじゃないか。快く会話に応じてくれるさ。
もしかしたら将来のお嫁になる人かも知れないじゃないか。


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 00:03:59.40 ID:n6F4BaNg0
よし、話し掛けよう。一歩ずつ彼女の方に近づいていく。
彼女がこちらに気付いた。やけくそだ。怖じけず目を合わしたまま足を進める。


( ^ω^)「あの、ひょっとすると工学部の子かお?」

(;^ω^)「僕も工学部なんだお。
       内藤ホラインゾンっていうお。よろしくだお」


ξ゚听)ξ「・・・」


よし、言った。しっかり言えたはずだ。
それにしても女の子と話すなんて何年ぶりのことだろうか?
情けない話だが、体が震えた。この女の子が特別美人だから・
それだけじゃない気がする。この体の震え。



ξ^凵O)ξ「あぁ、良かった。誰とも話せなかったから不安だったんだ
      内藤くん、これからよろしくね」


良かった。気持ちがられることはなかった。
ふっと体の緊張が抜けるのがわかる。
しかし、体の震えはとまることがなかった。

そして震えの正体に気づく。この女、まさか・・・
まさか・・・うそだろ・・・

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 00:04:49.91 ID:n6F4BaNg0

    , -──- 、
 /::::::::::::::    ::\
/:::::::::::        ::∨ト、        こいつはくせえッー!
::::::::::          :: レ'ノ
::::::::::::::        ::: レ'⌒ヽ     ゲロ以下のにおいが
ヽ-───i===i─-}ァ'  ノ    プンプンするぜッ─────ッ!!
、` ー-===-゚---゚==‐' /
、`¨フ>        Y´; )     こんなワキガには出会ったことが
_、;;)¨´ /\ /\ {ッリ'        ねえほどなァ────ッ
i1(リ            K
ヾ=、          |;; )      今日は暑いから汗かいちゃった?
_,ノ| i.    (__人__)  i;; ヽ        ちがうねッ!!
_,ノ!i ヽ、       ,';;;  ;;冫=:、
_;(|.!.  \      /!;;; ;;/ 、''"\__  こいつは生まれついてのワキガだッ!
'ト、\.   ,ゝ、._.イリ\ / ー1\'ニゝヽ_
:ヽ  `ニア   ,. -┴‐‐'  ー-:l :=ゞ=ソ」=ヽ   
:::::\ ニ=ト、.i___`ー-┴-、ノ .   l __l| ,ニト、くヽ
l::::::::::\ー:ト      __}/ト、゙ ー-‐| ,ニ|ゞ=ハ `¨´ー-  早えとこ
;ニ=ー:::::::ヾト、._    ̄ ノ|::ヽ ニ._‐-ゞ=' .ノ ::|::::::::::: 大学退学しちまいな!
:\:::::::::::::::ヽ   ̄ ̄ !:|:::::    ̄ ̄  ::::|::::::::
|  | ソ〜〜



11 名前: ◆1H.yGXiHI. :2009/08/27(木) 00:06:09.90 ID:n6F4BaNg0
ゲェェェ
    
    (ill゚ω゚)
    ノ つ!;:i;l 。゚・
   と__)i:;l|;:;::;:::⊃
    ⊂;::;.,.';;;;'::.:.;::.⊃


( ゚ω゚)「鼻をつくような刺激臭ーーーーーー!!」

ξ;゚听)ξ「どうしたの?内藤君!内藤くーーーーん!!」

彼女は倒れて嘔吐する僕に駆け寄り
背中をさすってくれた。僕の顔付近で彼女の脇が何度も動く。

( ゚ω゚)「うわあああああああああああああああああああ!!」

( ゚ω゚)「・・・ビクンビクン・・・ビクン・・・」

( ω)「・・・」


僕の意識はそこで途絶えた。
かわいいバラに棘があるというが、棘なんて生易しいものではない。

――――――――これは、新しい核兵器である。


 誰もが悩みを抱えているようです          第1話 おわれ 

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 00:07:03.46 ID:20shtJPc0
これはひどいwwwwww

次へ
内藤エスカルゴ - 現行作品一覧 - ( ^ω^)誰もが悩みを抱えているようです - 第1話「春ですよ」
inserted by FC2 system