- 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 00:07:25.96 ID:n6F4BaNg0
- ( ^ω^)誰もが悩みを抱えているようです
第2話 「出会いと臭いは突然に」
美府大学 医務室内
ツンは、突然意識を失った内藤を担いで医務室にきていた。
ブーンの意識は未だ戻らない。
( ーωー)「うーん・・・うえ・・・」
ξ゚听)ξ「あの、彼は大丈夫なんですか?」
(´・_ゝ・`)「うん、大丈夫だよ。
多分ものすごいショックを脳に受けて、発作を起こしたんだろうね」
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 00:08:14.39 ID:n6F4BaNg0
-
(´・_ゝ・`)「……!」
(;´・_ゝ・`)「(く、くせえええええ!
医療用のマスクをしててもすごい腐臭だ)」
(;´・_ゝ・`)「(この女、ワキガってレベルじゃねーぞ。
髪の色からしてハーフか?顔立ちは整っているが体臭は危険度S。
これぞ本当の最終兵器彼女だ)」
(;´・_ゝ・`)「(この男の子、新入生か?よく近づこうと思ったな
かわいいけど臭いだろ。無理だろ。無理だろ)」
(´・_ゝ・`)「うっ、吐き気が」
ξ゚听)ξ「え、大丈夫ですか?」
(#´・_ゝ・`)「近づくな!!!」
ξ;゚听)ξ「え」
(;´・_ゝ・`)「いや、先生風邪だから。うつすとあれだから。
あ、もうこの子大丈夫だから連れて帰ってくれない?
我慢してたけどもう限界だし、吐きそうだし」
- 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 00:08:59.79 ID:n6F4BaNg0
-
ξ゚听)ξ「え、まだ内藤君寝てるのに?」
(;´・_ゝ・`)「(え、まじで?口も臭いじゃんこの子。
やばい本当に早く帰ってほしい。酸素が恋しい)」
(´・_ゝ・`)「あ、あれだ。そうだ、あれだよ!
彼は恋の病にかかっているんだよ。」
ξ゚听)ξ「恋の病?」
(´・_ゝ・`)「そうだよ。きっと君に一目惚れしちゃったんじゃないかな。
だから、君と一緒にいればそのうち目覚ますから大丈夫だよ」
ξ///)ξ「え・・・一目惚れだなんてそんな。
もう!わかりました。連れて行きます。これぐらいおぶっていけます」
(´・_ゝ・`)「よかった。それじゃ早く連れていってあげなさい」
ξ///)ξ「はい!」
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 00:09:45.20 ID:n6F4BaNg0
- バタン!
ツンはブーンをおぶると医務室を出て行った。
(´・_ゝ・`)「うわああああ!セーフ!!!!
くさかったーーーーー!!!」
(´・_ゝ・`)「はい深呼吸!はい深呼吸!!!
スーハースーハー!!」
(´・_ゝ・`)「マジ危なかった。臭すぎた。まじで」
- 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 00:10:42.67 ID:n6F4BaNg0
-
ξ゚听)ξ「と医務室を出たものの、どこに行けばいいのやら。
内藤君家どこなのかな。わかんないや」
ξ゚听)ξ「しょうがない、目覚ますまで私の下宿先に・・・」
ξ///)ξ「会ったばかりの男の人を家に連れ込むなんて。
し、仕方ないわよね。緊急事態だもんね」
ξ///)ξ「でも、私に一目惚れしてるのよね…」
ξ///)ξ「…・・・・・・」
(⌒⌒⌒)
|| どかーん!
ξ///)ξ「いやーん!!」
※一応言っておきますが、こいつすごい臭いです
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 00:11:29.63 ID:n6F4BaNg0
-
そして夜は更け・・・ツンの下宿先
ξ゚听)ξ「内藤君、起きないなー」
( ーωー)「うーん・・・くさいお」
ξ゚听)ξ「くさい?”くさい”ってどういうことかしら?」
ξ゚听)ξカタカタ「”くさい”をパソコンで調べてみよう」
ξ゚听)ξ「ξ…。私の髪じゃない」
ξ///)ξ「寝てるときまで私のことを…
なんて不埒な子!」
ξ゚听)ξ「なんかドキドキしてきたわ、どうしよう
とりあえずコンビ二で飲み物でも買ってきましょう」
ガチャ、タッタッタッタ…
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 00:12:10.96 ID:n6F4BaNg0
-
( ^ω^)「うーん、おはようだお」
(^ω^三^ω^)「あれ?ここはどこ?」
( ^ω^)「よく思い出してみるお、確か…」
( ^ω^)「女の子に話しかけたら臭くて、それで…多分ここはその子の家」
( ^ω^)「やばい、このままじゃ死ぬ」
( ^ω^)「よし、逃げよう。大学もやめよ」
- 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 00:12:55.57 ID:n6F4BaNg0
- ガチャ
ξ゚听)ξ「ただいま」
( ゚ω゚)「うっ!」
ξ゚听)ξ「あ!起きたんだ。よかった
…どうしたの?鼻にティッシュつめて」
( ^∞^)「あ、あれだお。
鼻づまりがひどいからだお」
ξ゚听)ξ「そうなんだ。体弱いのね」
( ^∞^)「そうだお。
ごめんだお。家におじゃましちゃって。
まだ名前も聞いてないのにごめんだお」
- 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 00:13:43.59 ID:n6F4BaNg0
- ξ゚听)ξ「私はツンよ、イタリア人とのハーフなの。よろしく」
( ^∞^)「(ハーフだから臭かったのか?)」
ξ゚听)ξ「今日は話しかけてくれてありがとうね。
私、昔から友達とかいなくて、結局大学でも一人ぼっちなのかな?
って思ってたからすごい嬉しかったわ」
ξ///)ξ「改めて、これからよろしくね。内藤君…」
(;^∞^)「よ、よろしくだお!」
( ^∞^)「(うーん、冷静に見ると超かわいいのだけど)」
( ^∞^)「(やっぱ超臭いお。そりゃ友達できるわけないお。
早く帰りたいお)」
( ^∞^)「あ!初っ端から長居して悪かったお!
僕も下宿だし、ここからそう遠くないからすぐ帰るお!」
ξ゚听)ξ「あっ、そうなんだ。…そうだよね」
煤i ^∞^)「(うわ、何でノースリーブなの?
ていうか腕上げるなよ!!臭いお!!)」
- 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 00:14:27.06 ID:n6F4BaNg0
-
( ゚∞゚)「う、くさ・・・。っう!!」
( ゚∞゚)「ハ」
( ゚∞゚)「ハ」
( ゚ω゚)-= ≡:.. :.∞ 「ヘーーーックシ!!」
- 25 名前: ◆1H.yGXiHI. :2009/08/27(木) 00:15:10.43 ID:n6F4BaNg0
-
ξ゚听)ξ「あ、クシャミ。大丈夫?」
( ゚ω゚)「あ、ティッシュ取れた」
流れ込んでくる。悪魔が。
ブーンは理性でなく、本能で感じとった。
子供のころにかいだ、アンモニア。奴のウエポンはそんなものを凌駕している。
脳全体をかき回す悪臭。これこそ、16th−W「アンモニール」だとすら思った。
( ゚ω゚):;*.':;ブー!!「エンッ!!!」
ξ;゚听)ξ「きゃあああああああ!!」
ブーンの意識は、またも途切れることとなった。
このあと、ツンは一人暮らし初日の夜を倒れた男と過ごすこととなった。
- 26 名前: ◆1H.yGXiHI. :2009/08/27(木) 00:16:05.24 ID:n6F4BaNg0
- ―――――時間は少し戻って、美府大学 キャンパス内
(,,゚Д゚)「さて、パソコンの受け取り場所は・・・ここの3階か」
新入生向けの地図を片手に、キャンパス内を歩く男は名をギコという。
田舎から出たいという理由で猛勉強に励み、なんとか法学部に合格できた。
今日のオリエンテーションでも話すことのできる知り合いくらいはできた。
これからもうまくやっていける。そんな気がしていた。
(,,゚Д゚)「はぁ、大学ってのは広すぎて困るなゴラァ・・・」
- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 00:16:56.22 ID:n6F4BaNg0
-
( )「あ、あの!すいません!」
(,,゚Д゚)「ん?」
ふと、後ろから声をかけられる。
サークルの勧誘だろうか?宗教系のサークルだったらどうしよう?
もしそうなら無視して逃げようか。そう思って振り向いた。
(,,゚Д゚)「!!」
(;*゚ー゚)「あ、あの!同じ法学部の人ですよね?
もしよかったら、あがるの手伝ってほしいなー、なんて」
- 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 00:17:42.25 ID:n6F4BaNg0
-
(*゚ー゚)
そこにいたのは、車椅子に乗った女の子だった。
赤く染まった頬、大きな丸い瞳。
桜が吹き荒れる中、ギコは、恋に落ちた―――――
第2話 おわり
- 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/27(木) 00:18:04.71 ID:6WGT4vo6O
- 臭い方が萌えるよな?
…え?俺だけ…?
C
- 31 名前: ◆1H.yGXiHI. :2009/08/27(木) 00:19:33.68 ID:n6F4BaNg0
- 確かに少し臭う方が萌えるのには同意。
では、とりあえず。規制するまで3話投下続けます。