( ^ω^)カウボーイなようです 【5th:街】
- 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/01(木) 23:00:45.52 ID:w9bR4TtEO
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【5th:街】
- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/01(木) 23:02:56.64 ID:w9bR4TtEO
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そこはこの国の経済と商業の中心、政治家と大商人が腰を据え、民は働くことに困らない。
だが、この国にはそんなものよりも力を持つものがある。
それは【デュポネ】【ドライ・ジン】【アンゴスチュラ】、この三つの組織。
この三大巨頭が実質この国を支配している。
街の名は【ザザ】、金と欲と力の渦の中心。
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- 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/01(木) 23:04:34.27 ID:w9bR4TtEO
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ジョイを捕らえた村から二日ほどかけて僕らはザザへ戻ってきた。
僕らは街へ着くと中央区へ向かい、証書を保安官事務所の本部に提出して賞金を手にした。
('A`)「……」
しかし、ドクオは浮かない顔をしている
( ^ω^)「どうしたんだお?」
- 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/01(木) 23:08:24.46 ID:w9bR4TtEO
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('A`)「納得いかねぇ……、賞金を分配をやりなおす」
そう言いながらドクオは金の入った袋を取り出した。
( ^ω^)「弾代抜きで7−3そう言ったのはドクオだお」
(#'A`)「弾代で1/3も持ってく奴があるかよっ!?」
( ^ω^)「でも話はちゃんとしたお、今更文句言うなお」
('A`)「前回は1/7だったのに……、どんな頭してんだ!?」
( ^ω^)「ちょっとポワッとしてるお」
('A`)「……」
−−−
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/01(木) 23:10:09.44 ID:w9bR4TtEO
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ライフルの改造費を奢るという事で何とかドクオを宥め、街道を二人歩く。
('A`)「さっきの話……、忘れんなよ? まぁ、俺は死ぬまで忘れんがな……」
(;^ω^)「ドクオの体から疑いの念が漏れだしてるお」
('A`)「お前のことは信じられん」
(;^ω^)「僕を信じずに何を信じる気だお? 僕以外に友達すら居ないくせに……」
('A`)「……」
ドクオが立ち止まる。
( ^ω^)「?」
僕も立ち止まりドクオの方へ視線を向けた。
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/01(木) 23:12:08.79 ID:w9bR4TtEO
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(;A;)「ぢぐしょう……」
(;^ω^)「うわ……」
泣いている、小刻みに震えながらドクオが泣いている。
周りの通行人からの視線が痛い。
(;A;)「おれのどもだちはズベラッキョ、ズビビー」
鼻水まで垂らしだした。
(;^ω^)「ごめんお! 本当にごめんお! 泣き止んでくれお、御飯一緒に食べるお!」
ドクオを引きずり、周りへ詫びの言葉を言いながら近くの飲食店へ飛び込んだ。
−−−
- 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/01(木) 23:15:08.18 ID:w9bR4TtEO
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ドクオを席に座らせ、僕も向かいの席に着いた。
(ぅA`)「すまん……」
(;^ω^)「いや、謝るのはこっちだお……」
ドクオが涙を拭う。
僕は謝りながらメニューを開いた。
(;^ω^)「ちょっと高い店に入っちゃったみたいだお」
('A`)「出来るだけ安く済まそう……」
ウェイターを呼び、僕はピッツァを注文し、ドクオはパスタを頼んだ。
「10分くらい掛かる、ちょっと待っててくんな」
何となくいい男なウェイターは注文を聞くと、何故かドクオにウィンクをして去って行った。
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/01(木) 23:15:54.05 ID:w9bR4TtEO
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('A`)「?」
( ^ω^)「……」
名札にはABEと書かれていた気がするがどうでもいいか。
( ^ω^)「来るまで待つお」
('A`)「んだな、……ん? 何か騒がしいぞ?」
( ^ω^)「お?」
水の入ったコップを手にしようとすると
、店の隅の方で女の怒声が聞こえてきた。
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/11/01(木) 23:17:04.93 ID:w9bR4TtEO
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【5th:街】 fin
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