その7
- 693 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/01(月) 22:04:27.57 ID:3o2jkgwK0
- 〜〜週の始まり、早朝の教室(ウィークディズ・スタート)〜〜
ミセ*゚ー゚)リ「たっ、大変なんだよ!」
('A`)「どうしたんだよ……眠い」
从 ゚∀从「いつもより早く登校してくれ、だなんてメール回してきてさ」
( ^ω^)「まだ起きてるのか寝てるのかはっきりしてないお……」
ミセ*゚ー゚)リ「だから、大変なのっ!」
( ^Д^)「何がどう大変なのかを説明してくれよ」
(´・ω・`)「まさか勘付かれたのかい? ここにきて」
(´・ω・`)「そろそろ計画の最終段階に乗り出すところだったんだけど……」
ミセ*゚ー゚)リ「違うよ、そうじゃなくて」
ミセ*゚ー゚)リ「昨日、フサくんと約束して、出かけていたんだけど……」
- 699 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/01(月) 22:10:23.99 ID:3o2jkgwK0
- ( ^Д^)「フサ『くん』だなんて、お前ちょっとその気じゃん」
ミセ*゚ー゚)リ「もう、茶化さないでよ、話が進まないでしょ!」
( ><)「それでどうかしたんですか?」
ミセ*゚ー゚)リ「あのね、町でジョルジュたちと……鉢合わせしちゃったの」
('A`)「ハァ? マジかよ」
ミセ*゚ー゚)リ「フサくん……練習サボってたから……」
ミセ*゚ー゚)リ「凄い囃されちゃって」
川д川「女は……魔性……」
('A`)「お前朝だからってメイクさぼんなよ。普通になってんじゃねーか。キャラ維持しろ」
('A`)(しかもなんか微妙にかわいいし……)
ミセ*゚ー゚)リ「それでね、一緒にいるのがナードの私だってことにも気づかれて……」
- 704 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/01(月) 22:16:49.64 ID:3o2jkgwK0
- (-@∀@)「ああ、なんとなくわかっちゃったよ、その先が」
ミセ*゚ー゚)リ「フサくんみんなから笑い者にされちゃったんだよ」
ミセ*゚ー゚)リ「そんな女と付き合ってるのか、って」
从 ゚∀从「チアもジョルジュらと一緒にいたのか?」
ミセ*゚ー゚)リ「うん……私のこと、凄く馬鹿にした笑い方で、指差してた……」
( ^ω^)「……」
('A`)「んで、どうなった? まさかそれだけで緊急呼出なんてことはないだろ」
ミセ*゚ー゚)リ「うん、その後なんだよ」
ミセ*゚ー゚)リ「……フサくん、笑ってたアメフト部員をフィストで殴っちゃったんだ」
('A`)「うへぇ、ホントかよ」
(´・ω・`)「憤慨……キレちゃったわけか」
- 715 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/01(月) 22:24:26.23 ID:3o2jkgwK0
- ( ^Д^)「罠に本気になっちまったのか……後味わりーな」
ミセ*゚ー゚)リ「それで、大騒ぎになっちゃって」
从 ゚∀从「根は正義感の強い奴だったのか?」
( ^ω^)「でもあいつだってお気に入りのターゲットをいじめてたお」
( ><)「わかんないんです!」
('A`)「……おいショボン、どうすんだよ」
(´・ω・`)「ちょっと待ってくれ。今プロファイリングしてみる」
(´・ω・`)「うん……たぶん、そういうことなんだろうけど……」
(´・ω・`)「……ドクオ、彼のターゲットに対する行動を教えてくれないか」
('A`)「ん? 俺が見たのは、ジョルジュがヒッキーにぶつかった後」
('A`)「チリコンカンをヒッキーのトレイに乗せてたところかな……」
- 729 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/01(月) 22:30:10.84 ID:3o2jkgwK0
- ( ><)「僕が見たのは、ジャージを窓からグラウンドに放り投げたりとか」
(*゚ー゚)「私は、ヒッキーが落とした財布を真っ先に拾って」
(*゚ー゚)「軟球の代わりにしてキャッチボールしているところを見ちゃったよ」
( ^Д^)「……おい、全部あいつが先陣切ってやってんぞ」
从 ゚∀从「やっぱクズじゃん」
(´・ω・`)「そうか……やっぱりだ」
(´・ω・`)「わかったよ、彼が先陣を切る理由が」
('A`)「なんだ?」
(´・ω・`)「ストッパーとしての役目だ」
( ^ω^)「ストッパー? 歯止めをかけてるのかお」
(-@∀@)「拍車をかけてるようにしか思いないけどね」
(´・ω・`)「そうじゃない。彼が一番に行動して方針を決定づけてしまえば」
(´・ω・`)「それ以上のことはヒッキーはやられない」
- 739 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/01(月) 22:38:24.22 ID:3o2jkgwK0
- ('A`)「なんだそりゃ? 意味不明なんだが」
(´・ω・`)「いじめなんて陰湿なやり方はいくらでもある」
(´・ω・`)「チリソースなんてトレイじゃなくて頭から流せばいい」
(´・ω・`)「ジャージなんて切り刻んで排水溝に捨ててしまえばいい」
(´・ω・`)「財布なんて奪ってしまえばそれで終わりだ」
从 ゚∀从「待て待て、整理できん。お前の話は早すぎる」
(´・ω・`)「チリコンカンはパンやクラッカーにつけて食べるのが主流だけど」
(´・ω・`)「それだけでも十分食べられる」
(´・ω・`)「それに原材料はトマトと挽肉とインゲン豆。栄養価は豊富だ」
(´・ω・`)「タンパク質、炭水化物、脂肪、ビタミンB、C、E、ミネラルの一種であるカリウム」
('A`)「うおお、五大栄養素……」
(´・ω・`)「行動を分析する限りでは、最低限の配慮である可能性が高い」
- 754 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/01(月) 22:44:29.18 ID:3o2jkgwK0
- ( ^ω^)「んなアホな……」
(´・ω・`)「栄養学の知識は今やスポーツ選手にとっては必須だ」
(´・ω・`)「フサもたぶん、知っていた」
('A`)「まあ俺が本気で嫌がらせしようと思ったら芋を送りつけるな」
从 ゚∀从「ひでぇ」
(´・ω・`)「ジャージは汚れがついても洗えばいいだけ」
(´・ω・`)「財布なんて無事に返ってきさえすればいい」
(*゚ー゚)「じゃあ……もしかして」
(´・ω・`)「フサは悪い人間じゃない。僕の推理だとね」
('A`)「マジかよ……」
(´・ω・`)「彼がジョックに属しているのは、それこそアメフト部員であるからだろう」
(´・ω・`)「あの体格だ。入学と同時にスカウトされたんだろうな」
- 759 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/01(月) 22:48:36.32 ID:3o2jkgwK0
- (-@∀@)「それでもいじめはいじめだ!」
(´・ω・`)「そうしないと他のジョックたちから排斥されるからね」
(´・ω・`)「仕方なくだろう。だから出来る限り被害を少なくしてる」
('A`)「おい、ジョックからハブられるのを恐れてって……」
(´・ω・`)「ああ、ナード気質と同じだ」
(´・ω・`)「本来の彼の姿はそういう奴だと思う」
( ^Д^)「なんてこった」
川д川「罪悪感……贖罪の烙印……」
('A`)「……どうするんだよ」
(´・ω・`)「ミセリ、その話に続きはないのか?」
ミセ*゚ー゚)リ「う、うん、まだ続きがあるんだけど」
- 763 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/01(月) 22:57:11.55 ID:3o2jkgwK0
- ミセ*゚ー゚)リ「その事件以降、フサくんすっかり孤立しちゃったみたいで」
ミセ*゚ー゚)リ「昨日、フットボールクラブを辞めるってメールがあったんだ」
(゚、゚トソン「私も同じ内容のメールを受信しました」
(´・ω・`)「ふむ。やはりまだ二人とも平等に対応しているのか」
从 ゚∀从「とことん優柔不断な奴……しかし、退部か」
('A`)「なんか……予定より早く、勝手にジョックから脱落したな」
从 ゚∀从「きっかけはどっちにしてもアタシらだけどな」
('A`)「すっきりしねぇ……」
(´・ω・`)「だけど、終わりは終わりだ」
(´・ω・`)「フサの件は……ここで強制終了だよ」
- 772 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/01(月) 23:02:46.16 ID:3o2jkgwK0
- ('A`)「……なあ」
(´・ω・`)「なに?」
('A`)「一個、すげー残酷なことを思い出したんだけど」
( ^Д^)「俺も」
(´・ω・`)「なんだい」
('A`)「あいつ、フサの奴、ミセリやトソンとの関係も終わるんだろ?」
从 ゚∀从「偽りの恋愛だったわけだからねぇ」
(´・ω・`)「そのことはまあ……これから先、僕らが関与すべきことじゃないんじゃないかな」
( ^ω^)「どういうことだよ」
(´・ω・`)「あれを見てみなよ」
('A`)「あれ?」
- 776 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/01(月) 23:06:19.92 ID:3o2jkgwK0
- ミセ*゚ー゚)リ「メールの着信はいつ?」
(゚、゚トソン「午後九時少し前です」
ミセ*゚ー゚)リ「少し前!? 後じゃなくて!?」
(゚、゚トソン「はい」
ミセ*゚ー゚)リ「私より先だなんて……」
(゚、゚トソン「ミセリこそ……大事にされてるようで」
(´・ω・`)「まさかここで修羅場を始められるとはね」
('A`)「……ここからは三人の意志で続けさせとくか」
( ><)「ところでモララーくんへのトラップはどうなったんですか?」
(´・ω・`)「ん? ああ、昨日確認したら針にかかってた」
(´・ω・`)「今日最初にインフォメーションの授業を受けるクラスが発見するよ」
('A`)「ご愁傷さまでーす」
- 784 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/01(月) 23:11:57.62 ID:3o2jkgwK0
- 〜〜放課後〜〜
('A`)「予想を超える事態になった」
从 ゚∀从「やばい、今思い出しても笑える……くく……」
HAHAHAHAHA!!!!
( ^ω^)「笑っちゃ……笑っちゃダメだお……うぷぷ」
( ^Д^)「腹いてえええ! ぷぎゃあああああ!」
(´・ω・`)「まさか第一発見者となったのがモララーのクラスだったとはね」
('A`)「想像しただけで地獄絵図すぎて笑える」
(*゚ー゚)「……」
从 ゚∀从「ヘイヘイ、しぃ、笑っとけ笑っとけ。ファックな笑いもいいもんだぜ!」
(*゚ー゚)「じゃあ、遠慮なく……ふふふ!」
- 793 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/01(月) 23:19:26.03 ID:3o2jkgwK0
- ( ^ω^)「大スクリーンに赤裸々な女装オナニーが映し出されるとか……」
(-@∀@)「よく自殺しなかったね……ある意味凄い精神力」
(´・ω・`)「そのぐらいメンタルが強くないとキッカーは務まらないんだろうな」
(゚、゚トソン「私たちの教室まで」
ミセ*゚ー゚)リ「断末魔の叫びが」
( ^Д^)「聴こえてきたもんな。やべぇわ」
( ^Д^)「『ぷおおおぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおお!!』って」
从 ゚∀从「声真似やめろ! またツボに入るだろ!」
('A`)「とにかく、これでモララーがクイーンどもから総スカンくらうことは確定」
('A`)「ジョック連中も付き合いをやめるだろうな」
川д川「いよいよ……終末は近いわね……」
(´・ω・`)「佳境だ。ギコへの罠を今週中に始めよう」
- 801 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/01(月) 23:26:09.84 ID:3o2jkgwK0
- 从 ゚∀从「その前に、一旦集合かけとこうぜ」
从 ゚∀从「一度、作戦決行時のしぃの外見を確認してもらわねーとな」
( ^Д^)「そりゃ面白ぇ! どんだけロリコン魂に火をつけられそうか見とくか」
(*゚ー゚)「な、なんか恥ずかしいんだけど……」
川д川「デジカメ持ってこないと……」
( ^ω^)「お前らちょっとしたイベントみたいに思ってんじゃないお」
(´・ω・`)「もう時間は迫ってきている。やるべきことはすべてやろう」
('A`)「しぃも大丈夫だよな? お前の決意が一番必要だからな」
(*゚ー゚)「うん。覚悟は……できてるよ」
('A`)「おっし、いい返事だ」
('A`)「それじゃ、次の機会まで……解散!」
オー!!
- 808 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/01(月) 23:35:36.81 ID:3o2jkgwK0
- 〜〜なんかアメリカンな飯食ってる〜〜
(`・ω・´)「父さんアメリカを敵に回すかもしれない」
('A`)「ぶっ」
(`・ω・´)「NASAだけじゃなく、政府はいよいよ能力者の脅威を認め始めた」
(`・ω・´)「今はNASAが保護してくれているが……」
(`・ω・´)「だが今日の帰り道、何者かに狙撃されてね」
('A`)「ぶほっ」
('A`)「マジでやばいことになってんじゃねーか」
(`・ω・´)「父さんの力がどれほどのものかをテストしたようだが……」
(`・ω・´)「さすがにびっくりしちゃってね。いや歳なのもあるんだろうけどさ」
(`・ω・´)「動けなかったんだ」
- 814 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/01(月) 23:38:52.34 ID:3o2jkgwK0
- ('A`)「生きてるじゃん」
(`・ω・´)「そうだな」
('A`)「動けなかったら直撃して死ぬだろ普通」
(`・ω・´)「いや、動けなくても見ることだけはかろうじて出来てな」
('A`)(銃弾を肉眼で見える時点でおかしいだろ)
(`・ω・´)「それで、父さんはな」
(`・ω・´)「睨んだだけで銃弾を内部から爆発させたんだ」
('A`)「はあ」
(`・ω・´)「どうやら父さん、ここにきてインパルスのチャンネルまで開いてしまったみたいだ」
(`・ω・´)「インサイドにまで作用できるだなんて思わなかったよ」
('A`)「いやーバターケーキはおいしいなあ! うん!」