第二話
- 16 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/12/18(土) 04:09:06.06 ID:0IkOe2X/0
-
―――6月
(; ^ω^)「ビデオ撮影は面倒だお。偵察は一年の仕事とはいえ、楽ではないお」
(; ^ω^)「こんなものはなんの役にもたたないお」
(; ^ω^)「とはいえ怒られるのは怖いからしっかりとるお」
(; ^ω^)「おいらは立派だお」
………
……
…偵察終了
( ^ω^)「かえるお」
- 18 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/12/18(土) 04:14:15.24 ID:0IkOe2X/0
- ―――部室
( ´∀`)「おりゃあっ」
ﾋﾞﾀｰﾝ
('A`)「ﾋｳｯ」
( ´∀`)「もーいっちょー」
ﾊﾞﾁｰﾝ
('A`)「ｳﾋｬｯ」
ﾋﾟﾋﾟｰ
川 ﾟ -ﾟ)「インターバルでーす」
川 ﾟ -ﾟ)「水飲んでくださーい」
- 19 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/12/18(土) 04:19:54.67 ID:0IkOe2X/0
- ｸｲｸｲ
(´･ω･`)「いやーﾄﾞｸｵはうまくなったなあ。」
('A`)「ﾄﾞｳﾓ･･･」
(´･ω･`)「あとはもうちょっと元気があればなあ…」
('A`)「ｱ･･･ｼｭﾐﾏｼｪﾝ」
( ´∀`)「声が小さいよー」
ﾊﾊﾊ
ｶﾞﾁｬｯ
( ^ω^)「ただいまだお」
- 20 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/12/18(土) 04:26:07.63 ID:0IkOe2X/0
- ( ´∀`)「お、お疲れ。ビデオはとってきたかい？」
( ^ω^)「ばっちりだお。主要な選手は撮影してきたお」
( ´∀`)「じゃあもうちょっとで練習が終わるから後でみんなで見よう」
ｳｲｰｽ
(*ﾟーﾟ)「お疲れ様、ﾌﾞｰﾝ君」
( ^ω^)「全然大丈夫だったお。いい選手がいっぱいいて刺激になったお」
(*ﾟーﾟ)「そうね、ﾄﾞｸｵ君と話し合った時にも積極的に行きたがってたものね」
(*ﾟーﾟ)「本来はマネージャーの仕事なのにごめんね」
(;^ω^)（本当は練習をさぼりたかっただけとはとても言えないお……）
ﾋﾟﾋﾟｰ
( ´∀`)「よっしゃーお前らラスト気合入れてくぞー」
ﾊﾞﾀｰﾝﾄﾞｰﾝ
- 21 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/12/18(土) 04:32:55.20 ID:0IkOe2X/0
- ―――ビデオ室
( ´∀`)「よし、じゃあビデオを見ていくか」
<ヽ｀∀´>
( ´∀`)「要注意はこいつだな。」
( ´∀`)「うちの地区の前年優勝者だ」
( ^ω^)「すごい試合だったお」
('A`)「うわ……」
ﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾊﾞﾁｰﾝﾄﾞｰﾝ
- 22 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/12/18(土) 04:38:54.66 ID:0IkOe2X/0
- ( ´∀`)「一年生はわかんないだろうけど、実はこいつはとにかくルールを使うのがうまくてな」
( ´∀`)「去年は俺もｼｮﾎﾞﾝも負けちまったんだ」
( ´∀`)「ほら。ぎりぎり反則じゃないだろ」
<ヽ｀∀´> ﾋｭﾝﾋｭﾝ
( ^ω^)（要するに卑怯ってことだお）
('A`)(……)
(´･ω･`)「去年の自分らの試合も一年に見せましょーよ」
(*ﾟーﾟ)「ｼｮﾎﾞﾝはおしかったものねー」
- 25 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/12/18(土) 04:44:18.06 ID:0IkOe2X/0
- ( ´∀`)「後でそれも皆で見て、研究しようか」
(*ﾟーﾟ)「準備しとくね」
( ´∀`)「よろしくー」
………
……
…
( ^ω^)（ねむいお……）
( ^ω^)（一度見たやつをもう一度見るのは正直しんどいお……）
ｳﾄｳﾄ
( ^ω^) ﾊｯ
( ^ω^) （危なかったお……）
('A`) ｼﾞｰ（ビデオを見ている）
(´･ω･`)「……」
( ´∀`)「……」
- 27 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/12/18(土) 04:55:13.13 ID:0IkOe2X/0
- ―――ミーティング後、部室横
( ^ω^)（ｼｮﾎﾞﾝさんに呼び出されたお……怖いお……おいらなんかやっちまったかお？）
(´･ω･`)「よお」
( ^ω^)「どうしたんだお？」
(´･ω･`)「いやな、お前の練習とミーティングの態度についてなんだが……」
(´･ω･`)「もうチョイ頑張れ」
( ^ω^)「！？」
(´･ω･`)「お前さっき寝てたじゃん」
- 28 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/12/18(土) 04:58:10.87 ID:0IkOe2X/0
- ( ^ω^)（うわ、こいつめんどくせえお）
(´･ω･`)「ﾓﾅｰさんもみてたぞ」
( ^ω^)（とりあえず謝ったほうがよさそうだお）
( ^ω^)「すいませんでしたお」
(´･ω･`)「わかってないだろ……」
(´･ω･`)「ﾓﾅｰさん達4年生は次の試合で引退だ」
(´･ω･`)「俺は最高の試合をやってほしい。そのための全てをやるつもりだ」
(´･ω･`)「お前たちはたった二カ月しか付き合いがない」
(´･ω･`)「それでも部を最高の空気にしてあげたいんだ。協力してくれ」
(´･ω･`)「ﾓﾅｰさんはあれで人には甘いからな。直接はまず言われないよ」
(´･ω･`)「だから俺が言ってる。嫌な役回りだけどな。」
- 31 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/12/18(土) 05:14:36.21 ID:0IkOe2X/0
- ( ^ω^)（めんどくせえやつだおｗｗｗ）
( ^ω^)「わかったお。ﾄﾞｸｵと一緒に部を盛り上げていくお」
(´･ω･`)「少しは伝わってくれたか……？」
( ^ω^)「もちろんだお！」
(´･ω･`)「そうか……」
(´･ω･`)「悪かったな。先輩からの呼び出しなんてビビっただろ。」
(´･ω･`)「飯食いに行こうぜ」
( ^ω^)「おごりかお？」
(´･ω･`)「当然だろーが」
( ^ω^)（うめえｗｗｗ）
川 ﾟ -ﾟ) ｼﾞｰ
川 ﾟ -ﾟ)（ふーん……）
- 34 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/12/18(土) 05:20:06.97 ID:0IkOe2X/0
- ―――大会当日
ﾜｰﾜｰﾜｰ
<ヽ｀∀´> 「おっﾓﾅｰﾆﾀﾞ」
( ´∀`)「よお。勝ち上がってるみたいだな」
<ヽ｀∀´>「当たり前ﾆﾀﾞ。ｳﾘはシードだﾆﾀﾞ」
<ヽ｀∀´>「そっちこそ良く勝ち残ってるﾆﾀﾞ」
( ´∀`)「はは、お前への対策はしっかり練っているんだ」
( ´∀`)「その前に負けるわけにはいかないよ」
<ヽ｀∀´>「決勝で待ってるﾆﾀﾞ」
ｽﾀｽﾀ……
( ´∀`)（ふう、また体がでかくなっていたな）
( ´∀`)（しかし俺の準決勝の相手は……）
( ´∀`)（ｼｮﾎﾞﾝだ……）
- 35 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/12/18(土) 05:39:49.93 ID:0IkOe2X/0
- (´･ω･`)
- 36 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/12/18(土) 05:42:00.63 ID:0IkOe2X/0
- ………
……
…
一週間前、トーナメント発表日
(*ﾟーﾟ)「残念だったね。準決勝で二人が当たるなんて」
(´･ω･`)「まあ、よくあることですよね」
( ´∀`)「はは、全力で来なさい」
(´･ω･`)「まずは準決勝までいかないといけないですからね」
( ^ω^)「二人ともどうしたんだお？」
('A`)「次の地区大会、トーナメントにでるｼｮﾎﾞﾝさんとﾓﾅｰさんが準決勝であたるんだ」
('A`)「本当はなるべく当たらないようになっているんだけど、学校ごとに出る人数が違うから」
(*ﾟーﾟ)「うちから二人も県大会にでれたのはひさしぶりよ」
（各市の大会の準優勝までと、シードが県大会に出れます）
- 37 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/12/18(土) 05:51:27.24 ID:0IkOe2X/0
- ( ^ω^)「でも、どうするんだお？やっぱり主将に勝ちをゆずるお？」
(´･ω･`)「……」
( ´∀`)「……」
(´･ω･`)「……」
( ´∀`)「……」
( ;^ω^)（……もしかしてやばいこと聞いたお？）
( ´∀`)「……手は抜かないでくれよな」
(´･ω･`)「……同じこと考えてましたよ」
ｵｵｰ
- 38 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/12/18(土) 06:04:52.16 ID:0IkOe2X/0
- ( ;^ω^)（やっぱり馬鹿だおｗｗｗ）
( ;^ω^)（ダメージなしで上に行ったほうが優勝しやすくなるおｗｗｗ）
( ;^ω^)（頭がかわいそうな人たちだお）
川 ﾟ -ﾟ)「……」
川 ﾟ -ﾟ)「ｼｮﾎﾞﾝさん」
(´･ω･`)「ん」
川 ﾟ -ﾟ)「頑張ってください」
(´･ω･`)「おう」
( ´∀`)「ｴｴｰ」
ﾊﾊﾊﾊﾊ
- 39 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/12/18(土) 06:08:00.91 ID:0IkOe2X/0
- ………
……
…
再び大会当日、ﾓﾅｰの待機室
( ´∀`)「ｼｮﾎﾞﾝも勝ったか」
( ´∀`)「ふぅ……」
( ´∀`) ﾌﾞﾙｯ
( ´∀`)（緊張してるな……勝って当然という部員からの期待……）
( ´∀`)（強くないキャプテンにだれがついてくるんだ……）
( ´∀`)（そんな思いでひたすら練習に明け暮れていた……）
( ´∀`)（俺は人として、選手として、どこまで強くなったのだろうか……）
( ´∀`)（……）
( ´∀`)（なあｼｮﾎﾞﾝ、俺はキャプテンだったか？）
ﾋﾟｰｯ
ﾀﾀﾞｲﾏﾖﾘ、ｼﾞｭﾝｹｯｼｮｳﾀﾞｲｲﾁｼｱｲｦ、ﾊｼﾞﾒﾏｽ｡ｾﾝｼｭﾊｶｲｼﾞｮｳﾆ、ｼｭｳｺﾞｳｼﾃｸﾀﾞｻｲ。
( ´∀`)（ふう……）
( ´∀`)「いくか」
- 40 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/12/18(土) 06:13:56.33 ID:0IkOe2X/0
-
同じくｼｮﾎﾞﾝの待機室
(´･ω･`) ﾖﾛﾖﾛ
(´･ω･`)「ふう」
(´･ω･`)（なんとか勝ったけど、連戦はきついなあ。次のﾓﾅｰさん気合入ってたし）
(´･ω･`)（でも、トーナメントを見たときから、全力でぶつかろうと思っていたんだ）
(´･ω･`)（後悔のない試合にしよう）
(´･ω･`)（勝ちたいと本気で思っている自分に驚きだな）
(´･ω･`)（……ﾓﾅｰさんとはいろいろあったなあ）
(´･ω･`)（練習、試合、飲み会、公私ともにお世話になった）
(´･ω･`)（全力であたって、あなたの後輩が立派に育っていることをみせてあげますよ）
(´･ω･`)（相手を肯定するために勝ちにいく……）
(´･ω･`)（究極の皮肉だな）
ﾋﾟｰｯ
ﾀﾀﾞｲﾏﾖﾘ、ｼﾞｭﾝｹｯｼｮｳﾀﾞｲｲﾁｼｱｲｦ、ﾊｼﾞﾒﾏｽ｡ｾﾝｼｭﾊｶｲｼﾞｮｳﾆ、ｼｭｳｺﾞｳｼﾃｸﾀﾞｻｲ。
(´･ω･`)「よし、いこう」
- 41 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/12/18(土) 06:16:03.00 ID:0IkOe2X/0
- ―――会場応援席
( ^ω^)「お、でてきたお」
('A`)「ドキドキ……」
( ^ω^)「二人ともすごく強そうだお……」
(*ﾟーﾟ)「二人とも頑張って―」
( ^ω^)「でも、なんでｼｮﾎﾞﾝさんは主将に勝ちをゆずらないお？」
( ^ω^)「次は宿敵のﾆﾀﾞｰ選手だお。それに優勝すれば国体にでれるお」
( ^ω^)「主将の引退も先送りになるお」
( ^ω^)（結局自分が一番の男だおｗｗｗ）
( ^ω^)（居眠りのときのこともただのきれいごとだおｗｗｗ）
('A`)「始まるよ……」
ﾊｼﾞﾒｯ
………
……
…
- 42 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/12/18(土) 06:22:57.35 ID:0IkOe2X/0
- ………
……
…
一週間後
ﾊﾞｼｬｰ
( ^ω^) ﾊｯ
('A`) ﾊｯ
( ^ω^)（みずびたしだお……）
( ^ω^)（そういえば……）
( ^ω^)（記憶がないお……）
('A`) ﾍﾛﾍﾛ
(*ﾟーﾟ)「ほらっ二人とも早く起きて！！店に戻りましょう！！まだまだのむよっ」
（注・お酒は二十歳になってから。）
- 43 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/12/18(土) 06:23:57.55 ID:0IkOe2X/0
- ―――店内
( ´∀`。)「いやー、こうして皆と飲めるのも最後だと思うと泣けてくるねー」
( ´∀`。) ｸﾞｼｭｸﾞｼｭ
ｶﾞﾁｬｯｶﾗﾝｺﾛｰﾝ
(*ﾟーﾟ)「あんた大会の日、大泣きしてたでしょ！！もう泣かない！！」
(´･ω･`)「お、戻ってきましたぜ」
( ´∀`)「ﾌﾞｰﾝ！！乾杯しようぜ―！！」
( ^ω^)「」
(´･ω･`)「飲もうか」
ｶﾝﾊﾟｰｲ
ｶﾝﾊﾟｰｲ
ｶﾝﾊﾟｰｲ
('A`) ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝ
川 ﾟ -ﾟ)「こちら監護班。一人応援お願いします。」
- 44 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/12/18(土) 06:25:08.32 ID:0IkOe2X/0
- ………
……
…
二時間前
( ´∀`)「今日をもって我々四年生は引退する」
( ´∀`)「悲願の県大会優勝を、我々は成し遂げることはできなかった」
( ´∀`)「それでも、来年こそは、この目標を達成すべく、ｼｮﾎﾞﾝを中心にしたチームを作ってくれ」
( ´∀`)「最後に、俺は、この部活が大好きだったぞ！！」
ｵｵｰ
(*ﾟーﾟ)「次は、私から。」
(*ﾟーﾟ)「私は、競技のこととかわかんなかったけど」
(*ﾟーﾟ)「みんなが本気で頑張っている姿は大好きでした」
(*ﾟーﾟ)「辞めたくなる時もあるだろうけど、どうか頑張ってみてね」
(*ﾟーﾟ)「あと、わたしも、ﾓﾅｰに負けないくらい、この場所が好きでした」
ｵｵｰ
- 45 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2010/12/18(土) 06:26:05.55 ID:0IkOe2X/0
- (´･ω･`)「ああ……」
(´･ω･`)「では、新しく主将になった俺から」
(´･ω･`)「俺は自分だけでなく周りも強くしていく」
(´･ω･`)「俺は強い」
(´･ω･`)「お前らも強くする」
(´･ω･`)「一緒に目標を共にしていこう。個人競技のチームワークはそこからしか生まれないからな」
( ^ω^)「……」
('A`)「……」
( ´∀`)「さ、ピリッとしまったところで……かたいことは抜きにして今日は飲み明かそう」
( ´∀`)「それでは」
( ´∀`)「乾杯！！」
ｶﾝﾊﾟｰｲ!!!
第二話 終わり もう寝る