◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 01:57:49.51 ID:MxsDn+na0<> プロローグ


 結論から言うと、僕は死んだ。

 見知らぬ誰かに刃物で刺されて、冷たいアスファルトの上で死んだ。
確かに死んだのだ。僕が言うのだから間違いない。

 なのに僕は目を覚ました。

 とすると、ここは死後の世界なのだろうか。
それにしては生きていた頃と町並みが酷似している。
そこに生活している人も、同じように見える。

 それなら生き返っただけじゃないか。

 そう言われても仕方ない。
僕だって自分で言っていて馬鹿馬鹿しいと思うし、
願わくば生きていて欲しいとも思うのだ。
でも僕は間違いなく死んでいる。

なぜなら、僕の心臓は目を覚ましてから一度も動いていないのだ。 <>( ^ω^)死人のようです
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 01:59:55.07 ID:MxsDn+na0<>




( ^ω^)「……」

 あれから三日が経った。
自分の部屋に戻ってきたのが三日前の夜。
今日まで一睡もしていなければ、一食も口にしていない。

 別に体調が悪いとかいうことではなく、
眠くもならないし、お腹も空かないのだ。
いや、勿論この状況に複雑な心境ではあるのだけれども。

 心臓に手を当ててみる。
……動いていない。
手首の脈も、首筋の脈もやはり止まっている。

 体温を測ってみる。
……25.6℃。
なんとも不思議な数字だった。 <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 02:02:49.94 ID:MxsDn+na0<> (;^ω^)「はあ……もう、何が何だか」

 病院に行く気にはなれなかった。
どう説明したらいいかも分からないし、
下手なことをすれば今すぐにでも死んでしまうんじゃないかという恐怖があった。
いや、既に死んではいるのだろうけれど。

 すべては悪い夢なんじゃないか。
何度かそう思ったが、肌に感じる空気は夢のそれではなかった。
かと言って、寝る勇気も無い。
眠ったまま二度と起きなくなったらどうしようだとか、
そんなことばかり考えてしまうのだ。

 死んでいるのだろうけれども、体は動くのだ。
ひどく不自然で曖昧な状態はそれ自体に不安定さを感じて、
何をするにも臆病になってしまう。

(#^ω^)「なんなんだお!」

 もうこの際どっちなのかはっきりさせて欲しいとは思う。
それでも、やっぱり死にたくはない。
そう思いもする。 <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 02:06:24.30 ID:MxsDn+na0<> ( ^ω^)「はあ……」

 何度目か分からない溜息が出た。
すると落ち込む僕を励ましに来たのか、
一頭のモンシロチョウがひらひらと僕の肩に止まった。

( ^ω^)「お? どっから入ってきたんだお?」

 雪白(せっぱく)とも言える綺麗な翅(はね)をゆらと揺らすと、
モンシロチョウはそのまま、何処かへと姿を消した。
あまりの美しさに僕はその白さをしばらく反芻(はんすう)していた。

(;^ω^)「……しかしあれが蝿だったら僕は泣いてるとこだったお」

 ごろんと床に寝転がり、
それからは、しばらく天井を眺めていた。 <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 02:09:32.79 ID:MxsDn+na0<>




 やはり病院だろうか。
少なくとも一人で考えているよりは、
医者の方が安心できるような見解を出してくれるかもしれない。

( ^ω^)「……うん、やっぱりそうするお」

 決心すると、僕は早々と家を出る支度を済ませた。
そうしてドアノブに手を掛けた瞬間、
来訪者を知らせるチャイムが鳴った。

( ^ω^)「お?」

 突き出した手はそのままドアに付け、
僕はドアスコープを覗き、外に誰が居るかを確認した。

ξ゚听)ξ

 外に居たのは女性だった。 <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 02:13:41.29 ID:MxsDn+na0<> (;^ω^)「……え、誰?」

 話をした事も無ければ、会ったことも無い。
全く見知らぬ女性の登場に、僕は戸惑った。
勧誘か、はたまた間違いか。

 様々な憶測を頭の中に浮かべながら、もう一度ドアノブに手を伸ばし、ドアを開けた。

ξ゚听)ξ「こんにちは」

( ^ω^)「……こんにちは」

 カットソーに短めのフリルスカート、
そして目深に被ったキャップに、ふんわりとウェーブの掛かった金に近い茶髪。
彼女からは随分とアクティブな印象を受けたが、露出した肌は白く、腕も足もかなり細かった。
そしてそれを見た僕は、今着ているだらしない部屋着が少し恥ずかしくなった。

ξ゚听)ξ「やっと見つけた」

 身長は僕より少し低い。
キャップのツバの奥で上目を使って、僕を見ながら彼女はそう笑った。

( ^ω^)「見つけたって……どういう……」

ξ゚听)ξ「あなた、死にましたよね?」

( ^ω^)「え……?」

 笑顔で物騒なことを言う彼女。
思えばこれがすべての始まりだった。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 02:16:40.67 ID:NY8tmVmRO<> 面白そうだが、俺は寝る
スマン <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 02:18:19.19 ID:MxsDn+na0<> 第一話 −出会い−


  _
( ゚∀゚)「どうだ、居たか?」

ξ゚听)ξ「うーん……この近くに居るのは分かるんだけど……」

 喫茶店で男女が二人、向かい合って話をしていた。
  _
( ゚∀゚)「早く捕まえねーとあっちに取られちまうからなあ。
     つか、もう二日は経ってるよな。実は手遅れ?」

ξ゚听)ξ「……だとしたら結構ヤバイかも」
  _
( ゚∀゚)「だなあ。最近急に増えたと思ったら、ほとんどあっちに取られちまったし」

 カラン、と氷がグラスに当たる音を聞いて、
男は思い出したようにアイスコーヒーに口を付けた。

 それに合わせるように、
女もカラメルソースのかかったアイスクリームをスプーンで口に運ぶ。

ξ゚听)ξ「ん〜、甘い」
  _
( ゚∀゚)「……」

 女が次々にアイスを口に運ぶ中、
男はアイスコーヒーに浮かぶ氷をただジッと見つめていた。
そして不意に口を開いた。 <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 02:22:40.94 ID:MxsDn+na0<>   _
( ゚∀゚)「正直、もうダメかもな」

ξ゚听)ξ「……ダメってどういう意味?」
  _
( ゚∀゚)「このままじゃあジリ貧っていうか、うーん……」

ξ゚听)ξ「……」

 会話は途切れ、沈黙が訪れた。
店内には彼らのほかに客は居ない。

ただ穏やかなBGMが流れる中、
たまに外を走る車のクラクションがガラス越しに聞こえてくる。

ξ゚听)ξ「……あ」
  _
( ゚∀゚)「どうした?」

ξ゚听)ξ「見つけたかも」
  _
( ゚∀゚)「お、マジ!?」

ξ゚听)ξ「ちょっと行ってくる!」

 慌てた様子でキャップを被り、女は店を飛び出していった。
  _
( ゚∀゚)「おっしゃ! 俺も」

( ´∀`)「お客さん」 <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 02:25:58.97 ID:MxsDn+na0<>  立ち上がった男のもとに、喫茶店の店主がゆっくりと近寄ってきた。
この喫茶店を男が利用したのは三回目だが、
店主は柔和な顔立ちで、常に笑顔を絶やさない温厚な人だと感じていた。

( ´∀`)「お会計」
  _
( ゚∀゚)「ああ、こりゃ失敬」

( ´∀`)「一千と四百円頂戴するモナ」
  _
( ゚∀゚)「はいはい、千と……ありゃー小銭が無い。
     すんません、大きいの大丈夫ですか?」

( ´∀`)「いいモナ。ちょっと待ってるモナ」

 のんびりとレジに戻る店主の背に、
男は苛立ち、眉のあたりをひくつかせながら見ていた。
  _
( ゚∀゚)「あー、すんません。ちょっと急いでもらえますか?」

 男の言葉に、店主は立ち止まり振り返った。

( ´∀`)「了解モナ」

 そしてまた先ほどと同じ速度で歩き出す。一体なにを了解したというのか。
男は片手で頭の後ろをかきむしりながら、困ったように溜息を吐いた。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 02:26:25.04 ID:Q1fBFXYp0<> 面白そう、期待! <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 02:27:25.60 ID:B2lS26tQO<> なぜこんな時間に…… <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 02:28:30.33 ID:MxsDn+na0<>




ξ゚听)ξ「……こっちかな」

 人気の少ない真昼の住宅街を、女は早足で歩いていた。
コツコツとミュールの音を立てながら時々立ち止まっては目を閉じ、
まるで聞き耳を立てるかのように何かに集中する。

ξ゚听)ξ「うん、大分近い」

 呟き、再び歩き出す。
そして彼女が辿り着いたのはセキュリティの欠片も無いような、古臭いアパートだった。

 錆び付いた階段をカンカンと鳴らしながら昇り、
二階一番奥の部屋まで歩くと、ドアと向かい合い、再び目を閉じた。

ξ゚听)ξ「うん、間違いない。遠くて自信無かったけど、この距離ならはっきり分かる」

 女は意を決したように頷くと、呼び鈴を鳴らした。
鳴らして十数秒。油が足りてないのか、甲高い摩擦音を上げてドアが開いた。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 02:30:22.84 ID:Ow+2KRGo0<> 面白そうで支援したいけど、時間が時間なので。投下頑張ってください。 <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 02:31:05.58 ID:MxsDn+na0<>  中からは怪訝な顔をした中肉中背の青年が現れた。
特徴らしい特徴といえば、眠いのか瞼があまり上がっていないことくらいだ。

ξ゚听)ξ「こんにちは」

( ^ω^)「……こんにちは」

 依然警戒したままの青年だったが、
女は気にすることなく、ただ見つけたことへの安堵感に包まれていた。

ξ゚听)ξ「やっと見つけた」

( ^ω^)「見つけたって……どういう……」

 笑顔を保ちつつ女は言い放つ。

ξ゚听)ξ「あなた、死にましたよね?」

(;^ω^)「え……」

 動揺する青年の様子を見て、女は更に頬を緩ませた。
目的の人物には間違いないし、誰よりも早く見つけられた喜びが大きかった。
また、相手の秘密を言い当てたことに対する優越感も若干それに寄与していたに違いない。 <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 02:35:59.14 ID:MxsDn+na0<> ξ゚听)ξ「しかもつい最近。そして死んでいるのに、生きている」

(;^ω^)「……」

 どうやら青年は混乱し、言葉を失っているようだった。
無理も無い、と女は自身の体験を振り返る。
むしろ思い出してみると、この青年は冷静ではないかと女は思った。

ξ゚听)ξ「詳しいこと、知りたくないですか?」

(;^ω^)「それは……知りたいですけど……」

ξ゚听)ξ「なら付いてきてください」

(;^ω^)「付いてきてって、急にそう言われても……」

ξ゚听)ξ「今更なに躊躇(ちゅうちょ)してるんですか。もう死んでるのに」

(;^ω^)「……」

 極めてフランクに接してくる女に、青年は不信感を抱いていた。
勧誘、セールス、詐欺。
人が初対面の相手に愛想良く接する時、
そこには間違いなく相手を陥れて成り立つ利益が絡んでいるのだと彼は考えていた。

(;^ω^)「……分かりましたお。着替えてくるんで、少しだけ待っててくださいお」

 それでも青年は断ろうとはしなかった。
限りなく怪しいけれども、少なくとも知りたい情報があることは確からしかったし、
女が言ったように既に自分は死んでいる身なのだと、多少自棄にもなっていた。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 02:36:27.61 ID:Y8qrp4oE0<> これは・・・期待 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 02:37:06.46 ID:ZSdYhsnH0<> 支援 <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 02:38:39.73 ID:MxsDn+na0<> ξ゚听)ξ「はーい、待ってます。早くしてね? 内藤さん」

( ^ω^)「え? なんで名前……」

ξ゚听)ξ「郵便受け」

 女がそう言って指差した先、凸凹だらけの郵便受けには、
たしかにかすれた文字で『内藤ホライゾン』と書いてあった。

( ^ω^)「あー……なるほど」

ξ゚听)ξ「私はツン。 よろしくね、内藤さん」

( ^ω^)「……よろしくお願いしますお」

 ぎこちなく会釈しながら青年こと内藤ホライゾンは、
僅かに自分が興奮し始めているのを感じていた。
停止していた日々が急に加速し始め、彼はある意味やっと生き返ったような気がしていたのだ。
もちろん、それは心臓がどうとかいう意味ではなく、だ。 <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 02:41:51.65 ID:MxsDn+na0<>




 着替えを済ませた内藤はツンの横に並び、
どこへ連れて行かれるとも分からぬまま、真昼の住宅街を歩いていた。
 しかし内藤は完全に警戒を解いたわけではない。
怪しい雰囲気を察知すればいつでも逃げる気でいた。
たまに香ってくる甘い香水の匂いすらも、今は獲物をおびき寄せる罠のように感じられたほどだ。

ξ゚听)ξ「ところで、内藤さんは何やってる人ですか?」

 そんな内藤の考えを知ってか知らずか、ツンは友達にでも話しかけるように話題を振ってきた。

( ^ω^)「僕は大学生ですお」

ξ゚听)ξ「あ、そうなんですか。ちなみに何年生?」

( ^ω^)「春で四年生に」

ξ゚听)ξ「じゃあ私とタメじゃん! じゃあ“ですます”はやめませんか?」

( ^ω^)「でも……」

ξ゚听)ξ「『でも』 も 『なんで』 も無しですよ。なんか話してて冷たい感じがするし」

( ^ω^)「……分かったお」

ξ゚听)ξ「はい、じゃあ今からタメ口で!」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 02:45:40.61 ID:B2lS26tQO<> 寝るしえ <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 02:45:46.03 ID:MxsDn+na0<>  次々と会話を繋げていくツンの様子に、内藤は徐々に警戒心を解き始めていた。
 それと同時に、警戒心を解くようにことが運んでいるということ、
それ自体にも警戒はしていたのだが。

ξ゚听)ξ「就活とか大変だよねー。ま、死んじゃったからどうしようかなーって感じ?」

( ^ω^)「いや、僕は大学院に行くつもりだから就活とかはしてないお」

ξ゚听)ξ「ウソ!? なに? 実は結構頭良い? って、こんなこと言って私ちょっと失礼」

( ^ω^)「働きたくないだけだお」

ξ゚听)ξ「へー。じゃあ将来は学者とか? て言うか大学って学部は?」

( ^ω^)「いや、院だからって別に。それに学者とかは――」

      「おーい!」

 興味が無い、と続けようとした言葉を遮るように、二人の後ろから誰かの声がとんできた。

ξ゚听)ξ「あ、ジョルジュ」

( ^ω^)「?」

 振り向いた先には、しかとこっちを見つめる一人の男がいた。
ブラウンとホワイトのボーダーシャツを着たその男は、
額の汗を拭うと笑顔をこぼし、早足で二人に近寄った。 <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 02:49:09.11 ID:MxsDn+na0<>   _
( ゚∀゚)「おす。見つかったのか」

 男は内藤よりも幾分がっしりとした体格をしていた。
身長は内藤と同じくらいだったが、
年は恐らく五つは上だろうと言う顔つきをしていた。

ξ゚听)ξ「うん。いま家に連れてくところ」

( ^ω^)「家?」
  _
( ゚∀゚)「あー、無理。俺片付けてねーもん」

ξ゚听)ξ「アンタ、一昨日私が片付けに行ったばっかじゃない!」
  _
( ゚∀゚)「いやー……そう言われてもなあ。散らかるもんはしゃーねえよ、なあ?」

 同意を求めてきた男に、内藤は困ったように苦笑いをした。

(;^ω^)「あの、本当に何が何だか分からないと言うか、
      いきなり見ず知らずの人の家に行くのもあれだし……」

 内藤は家に連れて行くという会話に危機感を覚えていた。
そんなところに連れて行かれれば、もしもの時逃げ切るのはほぼ不可能だし、
既に一対二で不利なのだ。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 02:51:34.28 ID:3gi7aBgoO<> 俺は見てるぜ! <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 02:52:33.56 ID:SdLP1wXvO<> 支援 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 02:52:40.90 ID:r40GLmbF0<> 下らんスレかと思って開いたらこれだよ

また日が昇るのを拝まないといけないのか <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 02:53:06.24 ID:MxsDn+na0<>   _
( ゚∀゚)「ほら、こう言ってることだし、どっか店入ろうぜ」

ξ゚听)ξ「いいけど、お金はジョルジュ持ちね」
  _
(;゚∀゚)「んだよ! 俺さっきのも払ってきたんだぞ」

ξ゚听)ξ「じゃあ片付けてきなさいよ、今すぐ。ほら」
  _
( ゚∀゚)「おー怖い怖い」

男は大袈裟な素振りでそう言うと、内藤の肩に手を乗せ耳打ちをするような仕草をし、
  _
( ゚∀゚)「コイツ普段は猫被ってるけど、ホントはスゲー怖いから気を付けろよ」

ツンにも聞こえるように、わざと大きな声でそんなふうに言った。

(;^ω^)「……はあ」

 ジョルジュと呼ばれている男はツン以上にフレンドリーだった。
しかし油断をしてはいけない。
そう自分に言い聞かせながら、内藤は二人に連れられて喫茶店へと入った。 <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 02:55:45.47 ID:MxsDn+na0<>




( ´∀`)「いらっしゃ……あれ、さっきの。忘れ物でもしたモナ?」
  _
( ゚∀゚)「いやー、ここのコーヒーの味が忘れられなくて」

 入り口から入って奥の丸い木のテーブルにツンが帽子を置くと、
それを合図に三人がそれぞれイスに掛けた。

ξ゚听)ξ「私ガトーショコラ」
  _
(;゚∀゚)「はぁ? お前まだ食うの? あ、俺アイスコーヒー」

ξ゚听)ξ「アンタこそまたアイスコーヒー飲むの?」
  _
( ゚∀゚)「おうよ。あ、えーと……名前なんだっけ?」

( ^ω^)「内藤ですお」
  _
( ゚∀゚)「俺はジョルジュな。おし、内藤なに頼む?」

( ^ω^)「……じゃあ僕もアイスコーヒーで」
  _
( ゚∀゚)「じゃあアイスコーヒー二つで」

( ´∀`)「ありがとうございますモナ」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 02:58:00.42 ID:SdLP1wXvO<> しえ <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 02:58:42.60 ID:MxsDn+na0<>  注文を聞いて奥へと下がる店主を見送ると、ジョルジュは改めて内藤に視線を向けた。
  _
( ゚∀゚)「早速だけど、どこまで話を聞いた?」

( ^ω^)「……いえ、何も」

ξ゚听)ξ「そう言えば全然何も話してないわ」
  _
( ゚∀゚)「おいー……まあいいや。何から説明するか」

( ^ω^)「あの」
  _
( ゚∀゚)「ん? どうした」

( ^ω^)「僕はどうも死んだらしいんですけど、
      そこら辺について知ってることとかは……」
  _
( ゚∀゚)「あー、そうだな。まずはそこから説明するか」

 ジョルジュは水の入ったグラスを一気に呷(あお)り、
ゴン、とテーブルにグラスを叩き付けると、深く息を吐いた。
  _
( ゚∀゚)「内藤は自分がどうやって死んだか憶えてるか?」

 その問を受け、内藤は記憶を呼び起こす。
思い起こせば背筋が凍り、胃が縮むような思いをするが、
それもこの三日でいくらか慣れていた。

( ^ω^)「三日前の夜に外を歩いていたときの事ですお――」 <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 03:01:30.57 ID:MxsDn+na0<>  ――レンタルしたDVDを返却しにいった帰り道だった。
日付も変わる間近、家々の明かりも落ち、
内藤は街灯の明かりを頼りに家路を歩いていた。

 虫の音も無く、意識して耳をそばだてても、
靴底がアスファルトと擦れる音しか聞こえない。
この夜に今一人で居るという奇妙な開放感さえ感じる夜だった。

 それほど静かな夜だったのだが、内藤は凶漢の接近を許してしまった。
それこそ風が吹くように、突然であるけれどもごく自然に、
内藤は背中から胸にかけての異物感を感じた。

 続いて強烈な痛みを覚え、唸り声を上げる。
何が起こったのかと背中に手をやるも、何も把握できない。
急いで振り返ると、そこに月光に反照する刃物を片手に、
棒立ちする何者かが居たのだ。

 しかしその顔は暗闇に溶けてはっきりとせず、
また次第に内藤自身の視界も、そのあちこちで小さな実がはじけるように、
色彩を欠いたノイズが混じり始める。

 その時になって初めて、
この強烈な痛みは背中を刺されたせいなのだと理解し、
内藤はアスファルトの地面に突っ伏した。

 最後に感じたのは、息苦しさと、ザラザラしたアスファルトの感触だった。
そして内藤は死んだ。

はずだった。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2010/08/21(土) 03:01:38.58 ID:SdLP1wXvO<> し <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 03:04:41.76 ID:MxsDn+na0<> ( ^ω^)「次に気が付いた時、僕は自分の部屋の玄関前で寝ていたんですお」
  _
( ゚∀゚)「夢だと思った?」

( ^ω^)「思いましたお。病院に運ばれたわけでもないのに体は痛くなかったし。
      でも服を脱いだら背中に乾いた血がこびり付いてて。
      おまけに切れ目まで付いてるし」

ξ゚听)ξ「すぐにピンと来たの?」

( ^ω^)「……正直に言って未だにピンと来てないですお」
  _
( ゚∀゚)「まあ心臓止まってるんだもんなー。ビビるよな」

( ^ω^)「……なんで知ってるんですかお?」
  _
( ゚∀゚)「え? 何が?」

( ^ω^)「僕の心臓が止まってるって……」
  _
( ゚∀゚)「あー、なんだそれか。そういや言うの忘れてたな」

( ´∀`)「アイスコーヒーとガトーショコラ、お待たせしましたモナ」

 話の腰を折るようにガトーショコラとアイスコーヒーが二つ運ばれてきた。
各々が自分の注文の物に視線を送ったが、内藤はジョルジュから目線を外さなかった。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 03:06:43.83 ID:SdLP1wXvO<> 猿除け <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 03:07:10.71 ID:MxsDn+na0<>   _
( ゚∀゚)「はい、どもども」

ξ*゚听)ξ「いやー! おいしそー!」
  _
( ゚∀゚)「あ、ちょっとそれくれよ」

ξ゚听)ξ「え、イヤ。マジでイヤなんですけど」
  _
( ゚∀゚)「なんだよー! 俺の金だぞ!」

ξ゚听)ξ「はーい、いただきまーす」

(;^ω^)「あの!」

 耐え切れず内藤が大声を上げた。明らかになりつつある謎を待ちきれないのだ。

(;^ω^)「何で知ってたのか教えて欲しいお!」
  _
( ゚∀゚)「ん? あ、そうだったな。内藤、手出せ」

 言われて内藤は大人しく右手を差し出した。
その手首をジョルジュは掴み、ツンに視線を送った。

ξ゚听)ξ「自分のでやれ」
  _
( ゚∀゚)「あら、お見通し」

 笑顔でおどけて、ジョルジュは自分の胸にブーンの手を当てた。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 03:11:18.62 ID:prwKUwXW0<> 面白い
期待 <>
◆CftG3KV7X3mq <>>>35 ブーンの手→内藤の手<>2010/08/21(土) 03:14:47.46 ID:MxsDn+na0<>   _
( ゚∀゚)「どうだ?」

( ^ω^)「……汗でじっとりと」

ξ゚听)ξ「うわ、キモ」
  _
(;゚∀゚)「そうじゃねーよ。つか流れでなんとなく分かれよ!」

( ^ω^)「……あ、まさか」
  _
( ゚∀゚)「そういうこと。俺も、そしてツンも死んでるんだ」

 ジョルジュやツンもまた、心臓の止まった死人だったのだ。
彼らは内藤と同じように、悲惨な死を体験していた。
  _
( ゚∀゚)「ん? あれれ? そういえばツンは心臓動いてたっけ?
     忘れちゃったナー。確かめなくちゃいけないナー」

ξ゚听)ξ「あー、コイツ早く死なないかなー」
  _
( ゚∀゚)「もう死んでますー。はい、ざんねーん。あばばばばー」

(;^ω^)「……」

 それにしては楽天的な二人だったが、
じきに慣れるものなのだろうかと内藤はなんとなく思った。 <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 03:16:46.77 ID:MxsDn+na0<>   _
( ゚∀゚)「さて、本題だけど」

( ^ω^)「お?」
  _
( ゚∀゚)「内藤、死んでから何か変わったことは無かったか?」

( ^ω^)「変わったこと……」

 どの程度の事を変わったことと言うのだろうか。
心臓が止まったり脈が無かったりする以上に変わったことなどあるのだろうか。
内藤は見当が付かず首を横に振った。
  _
( ゚∀゚)「そうか。実はな、内藤みたいに一度死んで、
     死んだまま活動してる奴には共通点があるんだ」

( ^ω^)「共通点?」
  _
( ゚∀゚)「ああ。なんて言ったら良いか上手い言葉が見つからないんだけどよ、
     人間には出来ないことが出来るようになるんだよ」

( ^ω^)「息止めとか?」
  _
( ゚∀゚)「……それ考えたこと無かったな。ちょっとやってみるか」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 03:18:45.91 ID:prwKUwXW0<> 支援 <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 03:19:21.69 ID:MxsDn+na0<> ( ^ω^)「……」
  _
( ゚ー゚)「……」

( ^ω^)「…………」
  _
( ゚ー゚)「…………」

(;^ω^)「………………」
  _
(;゚ー゚)「………………」

(((;゚ω゚))「……! ………………!」
  _
(((;゚3゚))「…………! …………っ!」

(|||゚ω゚)「ぶはっ! はぁっ! はぁっ!」
  _
(|||゚∀゚)「ゲホッ! はっ! はぁっ!」

ξ゚听)ξ「あんた達何やってんの」

(;゚ω゚)「死ぬかと思ったお」
  _
(;゚∀゚)「俺も……心臓止まってんのに呼吸必要なんだな」

 そうして二人はテーブルに手を付きしばらくの間呼吸を荒げていた。
その間ツンはと言えば、二人に冷たい視線を送りながら、ガトーショコラを口に運び続けていた。
そして、彼女がそれを平らげた頃には二人も落ち着き、ようやく中断されていた会話が再開された。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 03:20:59.58 ID:prwKUwXW0<> しえーん <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 03:21:28.44 ID:MxsDn+na0<>   _
( ゚∀゚)「あー、とにかく、死ぬ前となんら変わらないようで、
     実はとんでもないことが出来るようになってるんだ」

( ^ω^)「でも僕は何も心当たりが……」
  _
( ゚∀゚)「まあ三日だっけ? それならまだ分かんないってのもあるかもな。
     ほら、ツン、なんか見せてやれよ。俺のはここじゃ無理だし」

ξ゚听)ξ「ん。じゃあ、このフォーク」

 ツンはさっきまでガトーショコラを食べるのに使っていたフォークを持つと、
しばらくそれを見つめた後、何を思ったのかまたそれをテーブルに置いた。

( ^ω^)「?」

ξ゚听)ξ「ちょっとこのフォーク手に取ってみて」

( ^ω^)「はあ……」

 言われたとおりにフォークを手に取る内藤。
見たところ何も変わったところは無く、普通のフォークである。
そう思った瞬間のことだった。

フォーク「やあ! 僕フォーク君! ステンレス星からやってきたんだよ!」

 突然フォークが手の中をすり抜け、握った手の上でゆっくりとお辞儀をした。
ただし、喋った声はツンの声そのものだった。
と言うかどう聞いてもツンのアテレコだった。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 03:23:29.61 ID:prwKUwXW0<> し <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 03:23:44.38 ID:MxsDn+na0<> ( ^ω^)「……」

ξ;゚−゚)ξ「……」
  _
( ゚∀゚)「え、酔ってる?」

ξ///)ξ「う、うるさい! 喋ったら可愛いかなと思ったのよ!」

( ´∀`)「やあ、僕はスプーンくn――」

ξ;゚听)ξ「うるさい!」

 どこからともなくスプーンを片手に眩しいほどの笑顔で登場した店主だったが、
一喝されると、しょげた様子で再びキッチンへと戻っていった。
  _
( ゚∀゚)「まあ、こんな感じ?」

(;^ω^)「えーと……サイコキネシスみたいなことなんですかお?」
  _
( ゚∀゚)「あーサイコキネシスねえ……近いような近くないような?
     どうなのよフォーク君」

ξ゚听)ξ「もー、うるさい! そのサイコキネシスっていうのは、
      なんか念みたいなのを飛ばして物を動かすってこと?」

( ^ω^)「お」

ξ゚听)ξ「うーん……ちょっと違うかな。このフォークは既に私の一部なの」

( ^ω^)「……?」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 03:25:20.07 ID:NXoYz8Ip0<> どうせカラフルみたいなオチなんだろ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 03:25:29.16 ID:prwKUwXW0<> しえ <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 03:26:19.15 ID:MxsDn+na0<>   _
( ゚∀゚)「ツンは物にタマシイ入れられるんだよ」

( ^ω^)「タマシイ?」
  _
( ゚∀゚)「おう。そうだよな?」

ξ゚听)ξ「うん。ただ、入れると言うよりは……そう、分ける感じ」

( ^ω^)「分けるってことは……」

ξ゚听)ξ「私のタマシイは最初体全体に満ちているの。
      で、それを触れている物に注ぐイメージなの。
      タマシイを注ぐと、それがまるで自分の体の延長のように感じるんだけど、
      その代わり注いだ分、自分の体を動かす感覚が鈍くなるの」

( ^ω^)「じゃあフォークを自分の手みたいに動かせるってことかお」

ξ゚听)ξ「それだけじゃない。例えばフォークを熱湯の中に落とせば、
      私は熱いと感じることが出来るの」

( ^ω^)「本当に体の一部になってるってことなのかお」

ξ゚听)ξ「でもフォークを通して何かを見たりすることはできないの」

( ^ω^)「あー……なんとなく分かってきたお」
  _
( ゚∀゚)「マジで? 俺未だに分かんないんだけど」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 03:29:09.49 ID:prwKUwXW0<> 支援 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 03:29:41.06 ID:+R408MWUO<> おもしれーな
支援 <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 03:29:43.64 ID:MxsDn+na0<> ( ^ω^)「その……タマシイってのは見えるのかお?」

ξ゚听)ξ「ううん。あくまで私のイメージ。
      名前だってジョルジュが付けただけで、本当にあるのかは分からないし」

( ^ω^)「そうなのかお」
  _
( ゚∀゚)「名前があったほうが便利だからな」

 そこまで聞くと、内藤は氷の小さくなったアイスコーヒーにようやく口を付けた。
気付けば警戒心など忘れて話に夢中になっていた。
  _
( ゚∀゚)「お前を探すのにもこいつの力は役に立ったんだぜ」

( ^ω^)「え?」

ξ゚听)ξ「ごめんね。実は私一回内藤クンの部屋に入ってるの」

(;^ω^)「え、えー! いつだお」

ξ゚听)ξ「初めて顔を合わせる少し前、部屋の中で蝶々を見なかった?」

( ^ω^)「蝶々……見たような……見てないような」

ξ゚听)ξ「それ、私が飛ばした蝶々なの」

( ^ω^)「え、生き物も操れるのかお?」

ξ゚听)ξ「小さい昆虫くらいなら大丈夫。タマシイの量の差が大きいから」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 03:31:23.60 ID:prwKUwXW0<> いいね <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 03:32:56.74 ID:MxsDn+na0<> ( ^ω^)「……と言うことは、蝶々を通じて僕を見たのかお」

ξ゚听)ξ「見たって言っても目で見る感じとは全然違うんだけど。
      でも蝶々が死人を探すのにかなり適した感覚を持ってるの」

( ^ω^)「はあ、そうなのかお」

 汗をかいたグラスに視線を落とすと、内藤はコーヒーに浮かぶ氷にガムシロップをかけた。
そしてそれをストローでかき混ぜながら、今一度新しい情報を頭の中で整理していた。

 自分はやはり一度死んでいて、目の前の二人もまた同様である。
そして一度死んだ者は共通して何かしら特殊な能力を得る。
しかしその例がたった二人じゃあ信憑性の欠片も無いんじゃないだろうか。
いや、もしくは他にまだ例があるのかもしれない。

( ^ω^)「その、他にも僕みたいな人は居るんですかお?」
  _
( ゚∀゚)「居るぜ。そうそう、それも言わなきゃな」

 そう言うとジョルジュはストローで音を立てながら、アイスコーヒーを飲み干した。
  _
( ゚∀゚)「はっきりと分かってる数で、少なくとも俺たち以外に五人は居る。
     まあ、見つけてないだけでもっと居るだろうけどな」

( ^ω^)「その人たちも同じように?」
  _
( ゚∀゚)「ああ、とんでもない奴らばっかりだ。それにその五人は全員敵だ」

( ^ω^)「……敵?」 <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 03:35:48.07 ID:MxsDn+na0<>   _
( ゚∀゚)「そ、敵。平たく言うと、俺たちを殺そうとしてる」

(;^ω^)「……殺すって」
  _
( ゚∀゚)「俺たちは一度死んだ奴を『死人(しびと)』って呼ぶんだけど、
     そもそも死人なんてもんはつい最近までほとんど居なかったらしい」

ξ゚听)ξ「私が死人になったのが四ヶ月前、ジョルジュが一年くらい前だっけ」
  _
( ゚∀゚)「そう。それで、俺が死人になったとき、仲間になれって言ってきた奴が居たんだ」

( ^ω^)「仲間?」
  _
( ゚∀゚)「ああ。そいつは死人で徒党を組んで、でかいことをやらかすつもりだったんだ。
     右も左も分からなかった俺は、とりあえずそいつに付いていくことにしたんだ」

( ^ω^)「……」
  _
( ゚∀゚)「だけどよ、まあそれが酷かったんだ。
     死人はよ、それこそすごい力が手に入って何でも出来るような気になるんだ。
     自分はすごい人間だ、選ばれた人間だ、って」

( ^ω^)「酷かったっていうのは態度がってことですかお?」
  _
( ゚∀゚)「いや、人としてだ。色々とやっちゃいけないことを沢山やってた。
     その気になれば沢山の金が転がり込んでくるしな。
     で、情けない話俺もそれに加わってたことがあった」 <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 03:39:10.14 ID:MxsDn+na0<> ξ゚听)ξ「でもジョルジュはちゃんと止めたじゃない。間違ってるって気付いたんでしょ?」
  _
( ゚∀゚)「……そうだな。俺が加わった時グループは三人だったんだけど、
     そのあとすぐに新しく一人加わって四人になって、活動は本格化した。
     そして、俺たちは人を殺したんだ」

(;^ω^)「……」
  _
( ゚∀゚)「その直後、嫌気の差した俺は抜けた。あいつらは頭がおかしくなっちまってんだ」

( ^ω^)「だから命を狙われてる……」
  _
( ゚∀゚)「そうだな。死人っつっても実は死なないわけじゃないらしい」

( ^ω^)「え?」
  _
( ゚∀゚)「生きてる奴との決定的な違いは、血液が流れていないことなんだ」

( ^ω^)「じゃあ例えばどこかを切っても血が出ないんですかお?」
  _
( ゚∀゚)「ああ、血は出ない。ただし血っぽいものは出る」

( ^ω^)「ぽいって……」

ξ゚听)ξ「それが私達の中にあるおかげで私達は動けるらしいの」
  _
( ゚∀゚)「まあ血の代わりって考えて良いな。多分変な力もこれのせいだろ」

( ^ω^)「じゃあ一度それが漏れちゃうともう駄目、と」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 03:41:32.98 ID:25n1C8dNO<> しにんのようですじゃなくてしびとのようですか <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 03:42:02.69 ID:MxsDn+na0<>   _
( ゚∀゚)「いや、一気に出なきゃ多分大丈夫だ」

( ^ω^)「でも血の代わりに入ってるものって一体――」

 内藤が問いかけようとしたその時、突如喫茶店のドアが轟音を上げ吹き飛んだ。

(;^ω^)「えっ!」

 爆風は砂埃を巻き上げ、風圧で食器やグラスが落下する。
破砕音と共に辺りに破片が散らばり、内藤は思わず目を瞑った。
そして再び迫るかもしれない危機を感じ、
眉を顰(ひそ)めながら、閉じていた目を無理矢理開けた。

从 ∀从「真打ち、トージョー! ってかぁ!?」

 薄く開いた瞼から、内藤は微かに何者かの姿を見た。
高い声と長髪からするに女らしかったが、それを確認するだけで再び目に痛みが走った。
  _
(;゚∀゚)「おい、お前ら昼間っから何してんだ!」

( 、 *川「ごめんなさい。状況が変わったの」

从 ∀从「そうそう。むしろ今まで生かしてやってたってことをよく分かってくれよな」

ノハ )「ったくよー、たった二人くらい昼間でもすぐやれるってのに」 <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 03:45:25.75 ID:MxsDn+na0<> ( 、 *川「アンタたち、許可が下りたからってあんまり派手にやらないでよ?
     後で本当に大変なんだから」

从 ∀从「はいはいー。分かってますよー」

ξ;゚听)ξ「ちょっと! こんなことして騒ぎになったらあんた達だって……」

( 、 *川「あら、ツン子ちゃんお久しぶり。ちょっと太った?」

ξ゚听)ξ「よーし、騒ぎ上等。今すぐ締め上げる」

 未だに視界のはっきりしない内藤は出来る限り会話の内容を拾おうと努めた。
新しい声の数は三つ。そのどれもが女のようだった。
  _
( ゚∀゚)「一体どういうことだよ。ペニサス」

('、`*川「さっきも言ったじゃない。状況が変わったの」
  _
( ゚∀゚)「……まあ分かった。
     とりあえず、客とここの店の奴は逃がしてくれよ?」

('、`*川「……そうね、それくらいはいいわよ」
  _
( ゚∀゚)「よし、そこの兄ちゃん」

 言ってジョルジュが触れたのは目を擦る内藤だった。 <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 03:49:42.13 ID:MxsDn+na0<> (;つω-)「え、あの、一体」
  _
( ゚∀゚)「誰だか知らねえけど、早くそこの店長と一緒に家帰りな」

(;^ω-)「い、いや僕は……」
  _
( ゚∀゚)「邪魔だ。帰れ」

(;^ω^)「……お」

 ジョルジュは今までと正反対のひどく低い声でそう告げると、
内藤に背を向け彼女らと対峙した。
そしてその横にツンがそっと並び、キャップを深く被った。

从 ゚∀从「おー、どうしたツン、目ぇ隠して。恐いのか?」

ξ゚听)ξ「私、汚いもの見たくないの」

ノパ听)「だはは! 汚いものだってよ! たしかにワカメみたいな頭してるもんな」

从#゚∀从「なに笑ってんだよ! テメーから殺すぞ! このドチビが!」

ノハ#゚听)「はぁ!? 誰がドチビだこのクソ野郎! 上等じゃねーか!」

('、`;*川「ストーップ! アンタ達またケンカしてたらいつもと同じじゃない」
  _
( ゚∀゚)「んだよ、気抜けるな。真面目かと思ったらいつもの三バカのまんまじゃねーか」

 彼らがそんなやりとりをしている間に、
内藤は奥でぼんやりと入り口を眺めていた店主に駆け寄った。 <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 03:51:35.70 ID:MxsDn+na0<> (;^ω^)「早く逃げるお」

( ´∀`)「モナの……モナのお店が……」

 表情は柔和な笑顔のまま、店主は遠い目でそんなことを呟いていた。

(;^ω^)「早くするお!」

( ´∀`)「えへへ……食器たちが楽しそうに跳ねてるモナ」

(;^ω^)「あーもう!」

 内藤は立ち上がろうとしない店主を抱え、近くにあった裏口から外へと飛び出した。

 狭い路地裏を縫うようにして内藤は駆けた。
状況は分からないが、とにかく与えられたチャンスを無駄にするわけにはいかない。
逃げ遂せれば落ち着ける。落ち着けばゆっくり考え直すことが出来る。

 そう思いながら駆け抜けた路地裏はやがて開け、内藤たちは大通りに出た。

 人ごみに紛れるように大通りをさらに駆け、
やがて風景も変わった頃、内藤はようやく雑踏に紛れ込むことができたと安堵した。

(;^ω^)「これで……なんとか……」

( ´∀`)「……あれ、ここはどこモナ」

 今更になって正気を取り戻した店主に内藤は事情を説明した。
話を聞くなり号泣して喫茶店へ駆け戻ろうとする店主を何とか捕まえ説得し、
なんとか自宅へ帰ってもらえることになった。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 03:53:12.50 ID:KvO1i71PO<> ふむふむ…… <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 03:54:24.12 ID:MxsDn+na0<> ( ´∀`)「いや、内藤さんにはご迷惑おかけしましたモナ」

( ^ω^)「とんでもないですお」

( ´∀`)「モナ、『モナー』と言いますモナ。
      また今度改めてお礼をさせていただくモナ」

 そう言うとモナーはふらふらとタクシーに乗り込み、大通りを北へ上っていった。

( ^ω^)「モナモナーさんも帰ったし……とりあえず僕も帰るお」

 内藤は一度喫茶店へ戻ることも考えたが、
足手まといになってしまうのは明確だったため、
結局は自分もそのまま自宅へと帰ることにした。

( ・∀・)「すいません」

( ^ω^)「はい?」

 歩き始めようとしたその矢先、スーツ姿の男に呼び止められた。
ライトブルーのワイシャツに、オレンジとブラウンのストライプネクタイを締めており、
非常に清潔感のある男だと内藤は感じた。

( ・∀・)「もしかして、内藤さんですか?」

( ^ω^)「あ、はい、そうですお」

 見覚えの無い男に名前を呼ばれ内藤は戸惑った。
加えてスーツ姿が緊張感を増す。 <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 03:58:46.26 ID:MxsDn+na0<> ( ・∀・)「あ、よかった。ジョルジュにはもう会いました?」

( ^ω^)「え? はい……。もしかして、ジョルジュさんの知り合いですかお?」

( ・∀・)「あ、やっぱりもう会ったのか。ええ、大きな声じゃ言えませんが、
      何を隠そう、私もジョルジュやツン、そしてあなたと同じ死人なんです」

 そう言うと男は内藤に真っ直ぐな視線を向けたまま微笑んだ。
話し振りからするにジョルジュが回した人なのだろうと内藤は思った。
それならばもう喫茶店は片が付いたのかと、安堵の溜息も漏れる。

( ^ω^)「えーと、ジョルジュさんは無事なんですかお?」

( ・∀・)「ええ無事のようです。とりあえず歩きながら話しましょうか。
      あ、そうだ。申し遅れましたが、私モララーと申します」

( ^ω^)「あ、よろしくお願いしますお」

 互いに会釈をして、二人は大通りを下っていった。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 03:58:55.67 ID:B2lS26tQ0<> 眠い支援
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2010/08/21(土) 03:59:13.37 ID:h2rkLOu6O<> しえしえ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 04:00:30.85 ID:+1yflU5C0<> おいついた しえん <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 04:01:24.28 ID:B2lS26tQ0<> 寝るわ
起きてもこれが残ってますよーに <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 04:02:03.10 ID:MxsDn+na0<>




( ・∀・)「それじゃあ内藤さんはつい最近死人に?」

( ^ω^)「はい。だからまだよく分からなくて……」

( ・∀・)「だとすると、まだ不安も大分あるんじゃないですか?
 私も最初は夢か幻かと、一晩中ずっと悩みましたよ」

 道中、内藤は自分が死んでからの話を、これまで得た情報も織り交ぜモララーに話した。
話を聞くモララーの口調や声のトーンは柔らかく落ち着いていて、
内藤は気持ちよく話を続けていた。

( ・∀・)「でも楽しみですね。内藤さんに一体どんな能力があるのか」

( ^ω^)「それは死人なら誰にでもあるものなのですかお?」

( ・∀・)「勿論。例外はありません。
      現にあなたから感じるものが確かにあります」

( ^ω^)「分かるんですかお?」

( ・∀・)「ええ。是非それを有効に使ってください」

 そう言って微笑む顔に、内藤は何か惹かれるものを感じた。
幼い頃に優しい大人に与えてもらった笑顔のような安心感、
あるいは憧れの異性に微笑みかけてもらったような高揚感だ。 <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 04:06:26.86 ID:MxsDn+na0<> ( ・∀・)「あ、僕はそろそろ用事があるのでこれで」

( ^ω^)「そうなんですかお」

( ・∀・)「いやあ、今日はあなたに会えてよかった」

( ^ω^)「僕もですお。それじゃあまた今度」

( ・∀・)「ええ。また会いましょう」

 良い人だ。素直に内藤はそう思った。
何をしてもらったというわけではないが、また会って話がしたいと思わせるような人だった。
  _
( ゚∀゚)「おーい、内藤」

( ^ω^)「あ、ジョルジュさん」

モララーの後姿が見えなくなったとほぼ同時に、ジョルジュとツンが内藤のもとに現れた。
ジョルジュは変わらずであったが、ツンはいくらか苦笑いを浮かべながら歩いていた。

ξ゚听)ξ「ふー……。あ、そうだ。あの喫茶店の人は?」

( ^ω^)「タクシーで自宅まで帰ったお」
  _
( ゚∀゚)「おお、無事だったか。それはよかった」 <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 04:08:09.38 ID:MxsDn+na0<> ( ^ω^)「あの、あれからどうなったんですかお?」
  _
( ゚∀゚)「ん? ああ、結局ハイン、ヒートとツンの喧嘩が収まらなくて、
     どんどん喫茶店ぶっ壊れてくし、警察は来るしで、
     とりあえず逃げた後、俺とペニサスが話し合って……
     って誰が誰だかお前はわからないか」

( ^ω^)「お」
  _
( ゚∀゚)「まあとにかく。後日改めてって感じになった」

( ^ω^)「なんか思ったより平和そうで」
  _
( ゚∀゚)「言われてみれば、そうかもな」

 ジョルジュは思い出したようにふっと笑った。
そしてすぐに表情を引き締めると、内藤に問いかけた。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 04:09:16.76 ID:ZSdYhsnH0<> 支援 <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 04:11:24.03 ID:MxsDn+na0<>   _
( ゚∀゚)「なあ、お前はこれからどうするんだ?」

( ^ω^)「……どうと言われても」

ξ゚听)ξ「私たちと一緒に行動しない?」

( ^ω^)「でも……」
  _
( ゚∀゚)「俺も、出来るならお前には一緒に居て欲しい」

 突然の申し出に、内藤は言葉に詰まった。
ついさっきまで他人だった人間、しかも殺されるだの何だの言っている人間に、
一緒に居て欲しいなどと言われているのだ。
正常な思考力を持っているならば、断らない道理は無い。
  _
( ゚∀゚)「俺たちが正しいと思わないなら断ってくれてもいい。
     入ったとしても戦いは強要しない。俺が守ってやってもいい」

( ^ω^)「僕は不必要に喫茶店の扉を破壊する人は間違ってると思うお。
      だからジョルジュさんたちの方が正しいと思うお」

ξ゚听)ξ「じゃあ……」

( ^ω^)「でも僕は何も出来ないし、それに……怖いお」

 内藤は正直に胸の内を告白した。
ここまでを振り返り真摯に向き合ってくれたであろうと思われる相手に、
上辺を取り繕うだけの嘘を吐くのは躊躇(ためら)われた。 <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 04:13:43.28 ID:MxsDn+na0<> ξ゚听)ξ「うん、たしかに怖いよね。私もまだ怖いもん」
  _
( ゚∀゚)「でも内藤、だからこそ俺はお前に来て欲しいんだ。
     このままお前が一人でフラフラしていたら、確実にお前は酷い目に遭う。
     死ぬよりもよっぽと酷い目にだ」

 悪質な勧誘のようでもあり、しかし真実のようでもあった。
ジョルジュの言葉が真実かどうかは今の内藤には判断ができない。
しかし言われていることには納得できるし、
不安な時だからこそ、誰かと居たいという気持ちも少なからずあった。

 そして、あんな光景を目の当たりにしたからこそ、
守ってくれると言う言葉が今はひどく甘美だった。

( ^ω^)「……わかりましたお。いや、むしろ僕の方からお願いします」
  _
( ゚∀゚)「ほんとか! OKなんだな? よかったー」

( ^ω^)「でも入るからには足を引っ張りたくは無いお。
      モララーさんが言うように本当に僕にもそういう力があるのかが……」

ξ;゚听)ξ「……え、内藤クン今なんて言った?」 <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 04:16:15.68 ID:MxsDn+na0<> ( ^ω^)「え、何が?」
  _
( ゚∀゚)「……。内藤、モララーに会ったのか?」

( ^ω^)「会いましたお。それで色々と話を聞いて……。
      モララーさんもこのグループの人なんじゃないんですかお?」
  _
( ゚∀゚)「内藤、俺たちのグループはな、俺とツンの二人だけなんだ」

( ^ω^)「お? じゃあモララーさんっていうのは……」
  _
( ゚∀゚)「俺が死人になって始めて組んだ奴。そいつの名前がモララーだ。
     今は俺たちの敵。さっき喫茶店を襲ってきたやつらのリーダーだよ」

( ^ω^)「……え」

 その言葉を聞いた途端、脳裏に浮かんだあの笑顔が急に色を変え、
上辺だけを取り繕った酷く冷たいものに感じられた。



続 <>
◆CftG3KV7X3mq <><>2010/08/21(土) 04:19:07.30 ID:MxsDn+na0<> 時間も遅いのでここまでにします。
支援してくださった方、遅くまでありがとうございました。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 04:19:38.05 ID:+1yflU5C0<> おつ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2010/08/21(土) 04:21:15.77 ID:p9OyUSX+0<> 乙
どうしてこう面白いのは深夜に多いんだ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 04:21:38.30 ID:ECm7DA+6O<> おつ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2010/08/21(土) 04:21:47.98 ID:fMQhburS0<> 面白い、乙 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 04:23:33.95 ID:tTBvkYeUO<> おつ。面白かった。
次も楽しみだ! <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2010/08/21(土) 04:51:02.77 ID:+m38rfCwO<> おつ!
続き楽しみだ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 04:54:58.67 ID:ZSdYhsnH0<> 続きは書くよね? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 05:02:03.05 ID:MxsDn+na0<> >>81
もちろん書きます。先は長そうですが <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 06:51:38.16 ID:TtUrCyvTO<> ほ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 07:26:19.64 ID:NY8tmVmRO<> よっしゃ残ってた
よむほ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 07:33:27.64 ID:cwCS+Zby0<> 期待保守 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 08:01:51.98 ID:yGfvhUeyO<> めっちゃ面白かった
ねるほ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 08:27:07.15 ID:8DRkcuJg0<> 支援 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 09:39:12.62 ID:I3eF2Du4O<> 期待 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 09:44:31.61 ID:xEBpYhkJ0<> 支援 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2010/08/21(土) 09:45:43.34 ID:5BIm88InO<> 面白かった
続き楽しみ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 10:31:56.92 ID:OlS3GCyC0<> 保守 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2010/08/21(土) 11:02:13.85 ID:kdJ+OYrxO<> おつかれ
かなり面白い先が楽しみ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2010/08/21(土) 11:35:20.07 ID:DRADRp4EO<> 面白かった乙 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 13:01:51.56 ID:JxDXqIK+O<> 人気ある新人は死ね

『史上最大級』

対有名作者対抗組織「2ちゃんねるブーン系エリア空気結束連合チーム」

リーダーチーム「アンチクライスト」
拳王、圏央、スイカ、180、けんちゃん、三代目圏央、キミイル、イニD 

「レボリューションブーンスターズ」
浜崎、西本、水の上、僕と少女、蝿の王、望遠鏡

「ゴー・ゴー・ゴースト」
砂漠、水酸素、、ハップー、惚れ薬、星を探す、VIPPERS 

「チームAAA(トリプルエー)」
ブラックサバス、某スレのボス精霊使い、 ディスカイザー 島を守る、モナー日記

「ボルカニック・デビルレイズ」
伝説、虹、大富豪、ニーイチ、、空中庭園、

「チームハンバーグ」
ハンバーグ、黄色いモアイ、ブーン君、島を守る、僕と少女 
「論争武田信玄」
師匠、懸賞金、きかんしゃトーマス、携帯電話

ブ ー ン 系 滅 ぼ す
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2010/08/21(土) 13:02:15.27 ID:B2lS26tQ0<> 残ってたああああ
乙! <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 14:11:06.14 ID:VYuZJ6Rw0<> ほしゅしゅ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 15:31:36.81 ID:LvEFOldTO<> ほ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 15:52:59.40 ID:JxDXqIK+O<> 『史上最大級』

対有名作者対抗組織「2ちゃんねるブーン系エリア空気結束連合チーム」

リーダーチーム「アンチクライスト」
拳王、圏央、スイカ、180、けんちゃん、三代目圏央、キミイル、イニD 

「レボリューションブーンスターズ」
浜崎、西本、水の上、僕と少女、蝿の王、望遠鏡

「ゴー・ゴー・ゴースト」
砂漠、水酸素、、ハップー、惚れ薬、星を探す、VIPPERS 

「チームAAA(トリプルエー)」
ブラックサバス、某スレのボス精霊使い、 ディスカイザー 島を守る、モナー日記

「ボルカニック・デビルレイズ」
伝説、虹、大富豪、ニーイチ、、空中庭園、

「チームハンバーグ」
ハンバーグ、黄色いモアイ、ブーン君、島を守る、僕と少女 
「論争武田信玄」
師匠、懸賞金、きかんしゃトーマス、携帯電話

ブ ー ン 系 滅 ぼ す
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 15:53:37.87 ID:z52MgOPXO<> ほしゅ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 16:12:56.00 ID:uia1kDFRO<> ☆ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 16:16:17.08 ID:JxDXqIK+O<> 早く猿よけろや <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2010/08/21(土) 16:22:07.57 ID:JxDXqIK+O<> 猿死ね <>