( ^ω^)は巻き込まれたようです
- 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 00:59:57.17 ID:Y/g0HR6y0
- やぁ^q^
性懲りもなくまたきたよー^q^
動き始めは話がサクサク固まるから楽だよね^q^
面白いかどうかは別にして
一回目
ttp://mimizun.com/log/2ch/news4vip/yutori7.2ch.net/news4vip/kako/1277/12771/1277131769.html
二回目
http://mimizun.com/log/2ch/news4vip/yutori7.2ch.net/news4vip/kako/1277/12772/1277216613.html
いつものごとく、暇だったら見てくれお!^q^
- 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 01:03:37.33 ID:Y/g0HR6y0
- ジョル家、地下一階。
どうやらそこは、訓練室のようだ。
広い、広い部屋。
(#####)^)「・・・」
(*゚∀゚)「よし・・・」
つーとブーンはそこにいた。
(#####)^)「・・俺の実力が足りないかお。
つーさん。」
(*゚∀゚)「あぁ、足りねーな。
おめーのその顔面からしてそうだ。
"テンパった俺の、大振りの右"すら避けれねーようじゃ、
話にならないっつってんだよ。ブーン」
(#####)^)「・・・」
(*゚∀゚)「・・納得いかねーって顔だな」
- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 01:06:21.70 ID:Y/g0HR6y0
- (#####)^)「まぁ、自分の腕には多少自信があるからね」
その言葉を聞いて、つーははぁ・・・とため息をはいた。
(*゚∀゚)「・・・わかってねーな。お前。
魔王城到達。お前単身なら可能だろーよ。
だがな、デレ御嬢様に、"役立たず1人"。
二人を守りながらの魔王城到達は、お前には荷が重過ぎるってもんだ。」
(#####)゚)「・・・どっくんを、役立たずって言うのはやめるお・・・」
つーのその台詞を聞くとすぐに、ブーンの表情が一変した。
その表情からも、その台詞にも。誰にでもわかるくらい明確な殺気が込められている。
(*゚∀゚)("やっぱり"・・・
ブーン・・・わかりやすい奴だ。)
ニヤ・・
つーは笑う。
- 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 01:09:36.05 ID:USB11MjR0
- この書き方めちゃくちゃ懐かしい
最近足りなかった厨二成分だし楽しみにしてるよ
- 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 01:10:15.95 ID:Y/g0HR6y0
- (*゚∀゚)「役立たずを役立たずと言って何が悪い?
アイツなんざ、そこいらの魔物に殺されちまうレベルなんだぜ?
赤ん坊の時のデレ御嬢様以下さ。そんな奴。」
・・・おい、つー。
(#####)゚)「それ以上どっくんの事を悪く言うのなら」
ゾクゾクッ
(*゚∀゚)「!」
ブーンの身体全身から、魔力が溢れ出始めた。
(#####)゚)「・・・いくらあんたでも、赦しはしないお。」
この魔力―――――魔色では無い。ブーンからあふれ出ている、この魔力。
通常の人間では起こらないであろう状態・・・"魔力が溢れる"という現象は、魔女クラスでも珍しいのだ。
- 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 01:12:24.32 ID:PTYteQE1O
- 支援!支援!
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 01:12:55.40 ID:Y/g0HR6y0
- ビリビリビリ・・・
その強烈な魔力を、つーはひしひしと感じていた。
(*゚∀゚)「・・・」
ニタァ
つーは、その嘲笑いを強調する様に。
大げさに、意地汚く嘲笑った。
(*゚∀゚)「そうだなぁ・・・
お前がこの俺に、一瞬でも本気を出させる事ができたのなら、
"あの屑"の事・・・少しは認めてやるよ」
(#####)゚)「・・・殺す」
ヒュッ!!
その瞬間、ブーンは消えた。
- 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 01:15:05.06 ID:Y/g0HR6y0
- ドオオオオオ・・・・オオオオ・・・・
_
( ゚∀゚)「おおぅ・・・」
・・・ジョル家、一階。
家全体が激しく揺れる。
ζ(゚−゚;ζ「な、何・・・?
さっきの衝撃・・・」
('A`)「・・・ブーン達だろうな」
_
( ゚∀゚)「・・・とうちゃん・・・
やっぱり、今回は本当にマジなんだな・・」
('A`)「・・本当に、マジ?」
ドクオはジョルに問いかける。
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 01:17:58.24 ID:Y/g0HR6y0
- _
( ゚∀゚)「・・・本当の事言うとね、
と−ちゃんは既に、ブーンさんの事を認めてるんだ。」
('A`)「え?」
ζ(゚−゚*ζ「!
・・・そうなんですか?ジョルちゃん。」
_
( *゚∀゚)(ジョルちゃん・・・)
「はい。とーちゃん、認めなかったら家にすら入れてないんで。」
ζ(゚−゚*ζ「・・・じゃあなんで、ブーンさんと闘うんですか?」
_
( ゚∀゚)「・・・とーちゃんの悪い癖だよ。
強敵を見つけると、そいつの限界ってやつを味わってみたくなる。」
('A`)「・・・なるほど。
いわば、この戦いはつーさんの趣味・・って訳なんだな
・・なんだ、結局ブーンは戦い損な訳か」
ほっとした顔をするドクオ。
- 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 01:20:01.89 ID:Y/g0HR6y0
- _
( ゚∀゚)「・・・まぁそうなんだけど、
たぶん、ドクオが考えてるほど、簡単な問題じゃないよ」
('A`)「・・・?」
ζ(゚−゚*ζ「どういう事?」
_
( ゚∀゚)「・・・とーちゃんの趣味って事は、
とーちゃんが満足するまで終わらないって事さ」
('A`)「・・・?」
_
( ゚∀゚)「・・・言い換えると、とーちゃんがいつまでも満足できなかったら、
ブーンさんは死ぬまでとーちゃんと戦い続ける事になる」
ζ(゚-゚*ζ「!」
(゚A゚)「ま、まじかよ!」
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 01:22:59.05 ID:Y/g0HR6y0
- ζ(゚−゚;ζ「と、とめなきゃ!」
デレは、急いで立ち上がる。
_
( ゚∀゚)「無駄だよ。デレ様。
とーちゃん、一度火がついちゃったら、たとえ魔王様でも止められないんだよ?
・・・この世で誰も、とーちゃんを止めれる人なんていないんだ」
ζ(゚−゚;ζ「・・・ブーンさん・・」
_
( ;゚∀゚)「あんなにワクワクしてるとーちゃん、初めてみたからなぁ・・・
・・・こりゃブーンさん、マジで死ぬかもね・・・」
ζ(゚−゚;ζ「・・・ブーンさん・・・
大丈夫かな・・・」
(;'A`)「・・・死ぬなよ、ブーン・・・」
- 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 01:25:28.59 ID:Y/g0HR6y0
- ・・・初撃から、二分後。
(#####)゚)「ハァ・・・ハァ・・・」
ブーンは、絶対絶命のピンチに陥っていた。
(*゚∀゚)「おいおいどーした・・・
とんだ期待外れだな、おめー。
もしかして、それが本気なのか?」
ハッ
と、つーが吐き捨てるようにそう嘆いた。
・・・傷だらけで、魔力も殆ど尽きているブーンに対して、
何一つ、大きなダメージを受けてないつー。
(#####)゚)「ハァ・・・ハァ・・・
・・・るせぇ。黙ってろお」
戦力の差は決定的である。
(*゚∀゚)「・・・」
- 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 01:27:42.23 ID:Y/g0HR6y0
- ・・・つーは深い違和感を感じていた。
ブーンのこの態度・・・この挙動・・・たしかに、手を抜いている様子は無い。
"現状では"、これが本当に本気なのだろう。
・・・それはひしひしと伝わってくるが、それでもつーは認める事ができない。
こんな程度のレベルでは無かったのだ・・・
【ガシッ
( ゚ω゚)「!!!」
バッ!と手を弾き、戦闘姿勢を取ったブーン・・・】
――その時・・・、初めて接触した時に感じた、ブーンの"底力"は。
(*゚∀゚)「・・・そうか、そういうタイプか、おめー」
(#####)゚)「ハァ・・・ハァ・・・
・・・?」
(*゚∀゚)「・・・お前、現状をわかってねーんだろ。
だから、こんなだらだらと全力を出さずに闘ってしまうんだ
・・言い換えれば、お前は緊張感を持っていねーんだよ、ブーン」
(#####)゚)(・・・何言ってるんだ・・・?こっちはマジで死に掛けなんだお・・・
これ以上ないってくらい、全力で闘ってるお・・!!)
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 01:29:21.93 ID:Y/g0HR6y0
- (*゚∀゚)「・・・よし決めた。
お前がこのまま何もできず死に絶えたなら、俺はあの屑を殺す」
(#####)゚)「!!!
ふっ・・・ふざけるなっ!!
どっくんは・・・どっくんは!関係ないだろっ!!!」
(*゚∀゚)「あるね。
実力もろくに持たずにステージに上がりこんだんだ。
分相応の場所にひきこもってりゃよかったのによ。
・・・それはアイツの自業自得ってヤツだ。」
(#####)゚)「お前はっ・・・何も知らずにっ・・!」
(*゚∀゚)「うるせーぞ、おめー。
"5分”だ。5分以内に俺を満足させれねーのなら、
俺はおめーを殺して、アイツも殺す。」
(#####)゚)「うわああああああああ!!!!
つううううううううううう!!!!」
ブーンの魔力が爆ぜる。
ブーンは形振り構わずつーに突っ込む
- 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 01:31:43.21 ID:T6a+8QM/O
- 今日こそしえん
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 01:32:00.76 ID:Y/g0HR6y0
- (*゚∀゚)「あたるかボケ。」
ひゅいっ
つーは少し身体を横に逸らす。
ドオオオオオオオオ・・・・
勢いを大きく余らせて、壁に深くめりこむブーン。
(*゚∀゚)(さぁ・・・正真正銘、最期のチャンスだ。
俺に・・・てめーの全てを見せてみろ、ブーン!!)
(#####)゚)「・・・ぐぞぉ゙
ゔお゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙!!」
ヒュッ!!
高速でつーに攻撃を仕掛けるブーン。
・・・先程と比べて少しは息を盛り返したブーンだが、
もともとが、既に虫の息だったのだ・・・
- 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 01:34:04.24 ID:Y/g0HR6y0
- (#゚∀゚)「おらぁ!!」
ドッ
つーの拳がブーンの腹にめり込む。
(#####) )「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!」
悲鳴を上げながら、つーの足元で転げ回るブーン。
(#゚∀゚)「おい!馬鹿にしてんのかおめー!!
あの雑魚を殺すっつってんだろ!!あ!!??」
(#####)゚)「ぐぅ・・・ぅ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙お゙お゙おおおお」
必死で立ち上がるブーン。
(#゚∀゚)(ちげぇ!
確かにここまでやられて、立てる人間はいねぇ!
そういう意味では、お前は異常だ、ブーン!
だが違ぇ!!俺が"求めて"んのは、そういうんじゃねーんだよ!)
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 01:36:37.81 ID:Y/g0HR6y0
- (#゚∀゚)「らぁ!!」
ボコォ!!
再度、ブーンを地面に叩きつけるつー。
(#####)<)「・・・ぁ・・・ぁぁ・・・」
ブーンの動きが鈍くなる。
(#゚∀゚)「どうしたぁ!!もう終わりかおめー!!
お前のせいで、アイツが死んでしまうんだぞブーン!
それで終わっていいのかよ!!おぉ!?」
ドコォ!!!
2m程地面にめり込むブーン
(#####) )「―――――――ッ!」
正真正銘、虫の息のブーン。
最早、ピクピクと微動する位で、まともに動ける状態では無い。
(#゚∀゚)「立ってみやがれ!!
俺を殴ってみやがれ!!俺をビビらせて見やがれ!!
さんざ俺に期待させておいて!!
このまま何もせずに死んでんじゃねーぞブーン!!」
ダァン!ダァン!ダァン!ダァン!
何度も。何度も。何度も。何度も。ブーンを踏みつけるつー。
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 01:38:03.96 ID:Y/g0HR6y0
- (#####) )「・・・」
ついには、ブーンがまったく動かなくなってしまった。
(#゚∀゚)「・・・おい・・・マジかよ・・・
死んだのかよ?おめー・・・」
(#####) )「・・・」
ブーンは反応しない。
(#゚∀゚)「おいブーン!ブウウウウン!!!」
(#####) )「・・・」
(#゚∀゚)「まじかよッ!糞がっ!!!!
・・・チッ・・・胸糞悪ィ・・・
期待して損したぜ・・・ったくよぉ!!」
ダァン!
腹いせ紛れに、ブーンを壁へと蹴り飛ばすつー。
- 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 01:40:50.23 ID:Y/g0HR6y0
- (#゚∀゚)「あーあ!!約束通り、あの雑魚でも殺すか!!!」
つーは叫び散らす。
(#####) )(・・・ダメだ。僕はもう、ダメだお。
どっくん・・・ごめんだお・・僕は・・・僕は・・・)
・・・が、やはりブーンの反応はない。
(#゚∀゚)「ちっ・・・マジありえねぇ・・・
せっかくあれだけの"力"を体験できるとワクワクしてたのによぉ・・・
ったく・・・」
つーは最早ブーンへの興味を無くしたのか、
そのまま後へ振り返り、てくてくとドアに向かって歩き出した。
(#####) )(・・・)
- 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 01:42:25.32 ID:Y/g0HR6y0
- ・・・ドッ
・・・その時、ブーンは心臓から、とある感触を感じとった。
(#####) )(・・・なんだろう・・・この感触・・・)
・・・ドッ・・ドッ・・ドッ・・ドッ・・ドッ・・
(#####) )(・・・"血だ・・・血の流れを、感じる・・・")
ドッ!ドッ!ドッ!ドッ!ドッ!ドッ!
(#####) )(血が・・・・熱いッ・・・!!)
ドッ――
(#####) )
――この瞬間。声も発さない、産声が上がった。
- 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 01:44:04.75 ID:Y/g0HR6y0
- ―ピッ・・・
(*゚∀゚)「!!」
つーの頬に、綺麗な斬れ痕ができる。
つー・・・
頬から血が流れ出す。
(*゚∀゚)「これは・・・!これは!!
来た来た来た来た来たッ!
そうだ!そうだよブーン!それだっ!」
ブワッ!!
つーの魔色が、急激に変化する。これまでの力強い魔色とはうって変わって、
つーから流れ出るその魔色は・・・死を連想させる程、神秘的で絶望的な魔色となった。
パラパラ・・・
壁から姿を現すブーン。
(#####) )「・・・・・・」
その姿勢は、脱力的で、まともな構えをしていない。
手もみっともなくぶら下がっているだけ。
本当に、ただ突っ立っているだけ。
・・・だが、
- 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 01:46:03.67 ID:Y/g0HR6y0
- ジリジリジリジリ!!!
(;*゚∀゚)(そうだ!そうだよブーン!
その気迫だ!!この流れ落ちる冷や汗・・・!
"これ"を感じたいんだ!!これぞ戦いなんだ!!)
ブーンが発するそのプレッシャーは、先程とは比べられない程強烈で、
その魔力・・・いや―
(;*゚∀゚)「・・・魔色!?
いや、そう感じるだけか・・?」
―ブーンを囲むその魔力の"塊"は、
つーに、ブーンが人間だという事実を忘れさせた。
(#####) )「・・・・・・」
カランカラン・・・
ブーンはこれまで決して手放さなかった剣を手放した。
ユラァ・・
ブーンの姿勢が崩れる。
(;*゚∀゚)「・・・来る!」
- 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 01:48:09.21 ID:Y/g0HR6y0
- ―ブーンのその"初撃"は。
(;*゚∀゚)「!!」
―本気で警戒していたはずの、つーの脇腹を大きく抉りとった。
(#####) )「・・・」
ピチャ・・・ピチャ・・・
ブーンの手には、爪型の魔力の塊と、つーの腸。
(#####) )「・・・?」
ブーンは、その腸をそこらに投げ捨てる。
- 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 01:50:05.81 ID:Y/g0HR6y0
- (*゚∀゚)「ククク・・・クククク・・・
アーッハッハッハ!!!最高だ!!最高だよおめー!!
さぁ・・・楽しもうぜ!!ブーン!!!」
この死合、初めて両者がまともにぶつかり合った。
力も互角。速度も互角。ブーンがやっと、つーと同じ土俵に立ったのだ。
ギィイイイイイイイイ!!
互いに互いを弾き飛ばす二人。
(*゚∀゚)「クックック・・・
何時ぶりだろう・・・?この"死候"の魔色を発した俺の、
攻撃をまともに返したヤツは・・・」
つーは、この死合初めての"臨戦体勢"を取った。
対するブーンは。
(#####) )「・・・」
両手を地面につけた。
まるで4本足で移動する動物のような・・・そんな姿勢を取った。
- 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 01:53:54.58 ID:Y/g0HR6y0
- (*゚∀゚)「・・・クックック・・・
楽しいなぁ・・・楽しいなぁ・・・
この隙の無さ・・・気を抜けばやられる、この緊張感よぉ・・・」
(#####) )「・・・」
ジリ・・・ジリ・・・
互いに間合いを測りあう二人。
・・・だんだんと、互いの距離が短くなる。
(*゚∀゚)「・・・さぁ・・・
俺を楽しませろォ!!ブーン!!」
―先に仕掛けたのはつーだ。
その姿勢を崩さず、最小限の動作で命を獲りにくるつー。
(#####) )「・・・」
ブーンは、それを姿勢を横に倒す事で回避した。
- 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 01:55:07.51 ID:Y/g0HR6y0
- (#####) )「・・・!」
右腕を上に挙げ、横に移動した勢いを乗せて反撃するブーン。
(*゚∀゚)「おおっと!」
つーもその攻撃を回避・・・
チリッ!
(*゚∀゚)「・・チィ!」
いや、僅かに回避しきれなかったつー。
表面皮膚を少しだけ獲られる。
(#####) )「 !」
だが、実力が拮抗した戦いというのはその僅かな皮膚だけでも、大きく戦況が変わるのだ。
ほんの少しだけ、体勢が崩れたつーをこれ見よがしと続いて攻撃を仕掛けるブーン。
- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 01:57:07.03 ID:Y/g0HR6y0
- (*゚∀゚)「・・!」
つーは今までとは一転して、劣勢に回ってしまった。
押すに押すブーン。それを受け流し、牽制しながら防御するつー。
展開は一気にブーンが押せ押せの展開だ。
ガキーン!!ガキーン!!
ガァーン!キィーン!!
・・・ブーンの一撃が、つーの魔力の爪を削り落とし続ける。
(*゚∀゚)「・・・」
本格的に余裕が無くなったのか、まったく喋らなくなったつー。
だが冷静に、丁寧にブーンの攻撃を受け流す。
(#####) )「・・・」
・・だんだん、ブーンの勢いがなくなってきた。
それと同時に、つーの反撃に勢いが乗り始める。
戦いは、壮絶な"必殺"の撃ち合いとなった。
- 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 01:59:03.89 ID:Y/g0HR6y0
- ガアアアアアアン!!
ガアアアアアアアン!!
必殺のぶつかり合いで、衝撃波が起こる。
(*゚∀゚)(こいつ・・・!)
この拮抗した殴り合い。
崩したのはまたもやつーだった。
(*゚∀゚)「おおおおお!!」
先程までの、隙の少ない攻撃とはうって変わって、
腕周りの魔力を集め、大きく腕を振り上げるつー。
当然、つーの体勢が崩れる。ブーンにとって最大のチャンスなのだが・・・
(#####) )「・・!」
その威力に気圧されたのか、"その大振りに合わせて"防御しようとするブーン。
両腕を上に上げる。
- 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 02:01:04.80 ID:Y/g0HR6y0
- ドゴオッ!!!
(#####) )「!!!」
その瞬間、ブーンが横方向に吹き飛んだ。
この死合、初めてのクリーンヒットだ。
(#####) )「・・・」
だがブーンに対してダメージは無い様だ。
再度両手を地面につけ、戦闘体勢を取るブーン。
(*゚∀゚)「・・・やっぱりな。」
理由はわからないが、こいつ・・・"今のこいつ"は、フェイントに対処できないんだ!
先程の攻撃だってそうだ・・・俺の見え見えのフェイントに引っ掛り、両腕を上に上げ、隙だらけの脇腹を曝け出した・・・
俺はその隙を突いて、残りの全魔力を足に寄せて蹴り飛ばしたはずだが・・・無傷か、アイツ・・・。
(*゚∀゚)「だが、問題は無いぜ!!
この勝負・・・最早勝敗は決した!!」
- 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 02:03:06.99 ID:Y/g0HR6y0
- ・・・そう判断したつーだが、まだ甘い。
(#####) )「・・・ぉ・・・」
・・・・・・・・ゴゴゴ・・・
(*゚∀゚)「・・・!」
"もっとだ・・・もっと血を滾らせろ・・・
もっと・・・もっと、もっともっともっともっともっともっと"
(#####) )「もっと!!!!」
コオオオオオオオオオオオオ!!!
先程の魔力から、"さらに"魔力を爆ぜさせるブーン。
魔力がどんどん溢れ出し、強固に、強靭になっていく。
(;゚∀゚)「ば、馬鹿な・・・!
これ以上まだ・・・!!」
い、いや・・・この"クラス"の魔力は・・・
(,,||||||)
あの・・・!!
- 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 02:05:48.88 ID:Y/g0HR6y0
- (#####) )「ウオオオオオオオオオオオ!!」
ブーンは、雄叫びを上げた。
(;゚∀゚)「馬鹿なっ・・・
この俺を・・・大きく上回って・・・!」
つーは、一歩後ずさりする。
(;゚∀゚)「!!!」
つーが気がついた時には、もう遅い。
(#####) )
ブーンの拳が、反応できない程の速度でつーを襲う。
(;゚∀゚)「うおおおおおおおお!!!!」
つーのその"全力"の防御を、
グシャア!!
(#)∀゚)「グホッ!!??」
―ブーンはいとも簡単に突き破った。
- 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 02:07:33.87 ID:Y/g0HR6y0
- グシャアアアアア!!!
顔を地面に摩り合わせながら吹き飛ぶつー。
(#)∀゚)「くっ・・・
!!??」
(#####) )
つーが体勢を整えるよりも遥かに早く、ブーンがつーに詰め寄っている。
拳を上に挙げた。
(#)∀-)「・・・すまんジョル。
俺、死んだわ」
オオオオオオオオ!
- 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 02:09:07.79 ID:Y/g0HR6y0
- (#####) )
(#)∀-)「・・・」
(#)∀゚)「・・・?」
・・・おかしい。
何時までたっても、その最期の攻撃がやってこない。
つーは閉じた目を開いて、ブーンを見つめた。
(#####) )
ブーンは動かない。
先程まであった魔力が、嘘の様に感じない。
(#####) )
ドサッ
そのままブーンは、糸が切れた人形の様にその場に倒れこんだ。
(;#)∀゚)「・・・魔力切れ・・・か・・・?
・・・」
- 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 02:09:28.44 ID:VXlC4ZsaO
- しえん
- 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 02:09:29.99 ID:fZo9jhpa0
- C
- 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 02:11:05.27 ID:Y/g0HR6y0
- ζ(゚−゚;ζ「・・・振動が・・・止まった・・・?」
(;゚A゚)「お、終わった・・・のか・・・?」
・・・最初の轟音から30分。
絶えず鳴り響いていた轟音が収まってから、既に3分は経過していた。
_
( ;゚∀゚)「ってゆーか、一体何もんなんだ?ブーンさんってよ・・・
これだけの間、あのとーちゃんとまともにやりあうなんて・・・
ふつーじゃねーよ・・・ブーンさん・・・」
ζ(゚−゚;ζ「・・・ブーンさん・・・
まさか・・・」
(;゚A゚)「・・・」
ガチャ・・・
ζ(゚−゚;ζ「・・・!」
- 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 02:13:41.57 ID:Y/g0HR6y0
- (#)∀゚)「・・・デレ御嬢様。
ただいま帰りました。」
右頬を大きく腫らしているつー。
(#####)^)
肩には、ブーンがもたれ掛かっている。
ζ(゚−゚;ζ「ブーンさん!!!」
(;゚A゚)「ブーン!!」
つーと、つーの背中にいるブーンは。
両方ともに、まるでボロ雑巾の様にボロボロの姿になっていた。
ζ(゚−゚;ζ「ブーンさん!!大丈夫ですか!?
ブーンさん!!」
(;゚A゚)「お、おい!!ブーンを殺したのかよ!?あんた!!」
- 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 02:15:30.45 ID:Y/g0HR6y0
- (#)∀゚)「・・・確認しな、ドクオ」
ドサッ・・
ブーンを地面に寝かせるつー。
(;゚A゚)「ブーン!!」
(#####)^)(;゚A゚)「・・・・・・・・・・・・・・・」
ζ(゚−゚;ζ「・・・ドクオさん?」
_
( ;゚∀゚)「・・・まさか・・・本当に・・・」
(#)∀゚)「・・・」
(;゚A゚)「・・・し てる・・・」
ζ(゚-゚;ζ「!」
- 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 02:17:18.80 ID:Y/g0HR6y0
- (; '∀')「息・・してるよブーン・・・!
良かった・・・!!」
ζ(゚ー゚ζ「!
本当!?本当ですかドクオさん!!!」
(*'A`)「あぁ・・・無事だよブーン。
本当・・・びっくりさせやがって・・・!」
ζ(゚ー゚*ζ「良かった・・・!無事で・・・!!」
_
( ;゚∀゚)「すげぇ・・・あのとーちゃんを満足させるなんて・・・
・・・妥協したのか?とーちゃん。」
(*#)∀゚)「妥協?そんなもん初めから俺はしねーよ!
大満足だった・・・!本当に楽しかったぜ、こいつとの戦い!!」
ζ(゚ー゚*ζ「おお・・・!
って事は、つーさんを倒したんですか?
ブーンさんは」
- 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 02:18:41.90 ID:Y/g0HR6y0
- (;#)∀゚)「え!?い、いや・・・
さ、流石に人間如きに負けはしませんよ!!私はー!!
ハハハハハハ!!見ての通りボコボコですよ!!ブーンを!!」
汗を多く掻きながら、カラカラと笑うつー。
ζ(゚ー゚*ζ「そうなんですか・・・
でも凄いですよね!?だってそんな顔のつーさん、初めて見ましたもの!」
_
( ;゚∀゚)「おいらも初めてだ・・・
本当、すっげーよブーンさん・・・」
心の底から感心するジョル。
(*'A`)「流石ブーンだな・・・」
(;#)∀゚)(殺されかけた事は・・・黙っておこう。)
- 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 02:20:46.41 ID:Y/g0HR6y0
- ・・・それから3日後。
――殺してやるよ!!あの雑魚を!!!
( ゚ω゚)「どっくん!!!!」
ガバッ!!!
('A`)「お。目覚めたな、ブーン」
( ゚ω゚)「ど、どっくん!」
ブーンは目を覚ますなり、ドクオに飛びついた。
(;'A`)「!?」
ζ(゚-゚*ζ「!!?」
- 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 02:22:30.11 ID:Y/g0HR6y0
- ( ゚ω゚)「あれからどうなったお!?
どっくん、本当に生きてるかお!?
つーさんに何かされたのかお!?」
(;'A`)「お、おいブーン!落ち着けよ!!
俺はこの通り、ピンピンしてるぜ!!なぁおい!!」
ζ(゚o゚ ζ「・・・」
起きるなりドクオに飛びついたブーンを見て、唖然とするデレ。
( ;^ω^)「お、おおぅ・・・」
ブーンは、急いでドクオから離れた。
( ^ω^)「・・・そうかお。
認めてもらえたのかお・・・つーさんに。」
ζ(^ー^*ζ「えぇ!
つーさん、大満足だったって!!」
( ;^ω^)(・・・僕をボコボコにして・・・気でも晴らしたのかお・・・?)
- 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 02:24:03.06 ID:Y/g0HR6y0
- ( ^ω^)「というより・・・顔の腫れが引いてるお・・・
僕はあれから、何日寝続けてたのかお?」
ζ(゚ー゚*ζ「3日間よ。
ブーンさん、凄い回復力ね!」
('A`)「まぁ、こいつは人間じゃねーし。
もうそれくらいでは驚きもしねーけどな」
( ;^ω^)「酷いおどっくん。僕は人間だお」
('A`)「つーさんの顔面を腫らせれる人間が、
この世に存在するとは俺は思えねぇけどな・・・」
ζ(゚ー゚*ζ「凄いですよね!ブーンさん!」
( ^ω^)「?顔を腫らす?
つーさんの??」
ζ(^ー^*ζ「はい!
つーさん、1日で引いてましたけど。」
( ;^ω^)(一体、何が起こったんだお・・・?)
- 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 02:25:14.28 ID:Y/g0HR6y0
- ( ^ω^)「そういえばつーさんとジョルは?」
ζ(゚ー゚*ζ「買い物にでかけましたよ?
すぐ戻ってくると思います。」
シュウウウ・・・
ただいまー!!
・・・ジョルの声だ。
('A`)「お、帰って来た。」
(*゚∀゚)「デレ御嬢様!ただいま帰還致しました!
・・お!ブーン!起きてるじゃねーか!!」
( ^ω^)「・・・おはようございますお」
_
( ゚∀゚)「おはよう!ブーンさん!!」
( ^ω^)「・・・おはよう。ジョル。」
ジョルはブーンのすぐ隣に座り込んだ。
( ^ω^)「・・・?どうかしたのかお?ジョル。」
- 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 02:27:47.09 ID:Y/g0HR6y0
- _
( ゚∀゚)「・・・どんなだった?」
( ^ω^)「へ?」
_
( *゚∀゚)「どんなだった?本気のとーちゃん!
すっげー強かった!?」
ジョルは興味深々といった感じだ。
( ;^ω^)「え、いや・・・
強い、ってもんじゃねーお。
自分が、いかに自惚れてたかよくわかったお・・・」
_
( *゚∀゚)「おおー!!
やっぱとーちゃんはつえーんだ!
さっすがとーちゃん!!」
(;*゚∀゚)「ハッハッハー!!
当然だ!!当然!!」
( ;^ω^)「・・・二度と闘いたくねーお」
(;*゚∀゚)(俺も、こいつの底を見極めるのは暫くやめにしよう・・・
修行、しなおさねーとな・・・)
- 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 02:29:03.08 ID:Y/g0HR6y0
- (*゚∀゚)「おーし、ブーン。お前に選別だ。」
ドサッ。
つーは、大きな袋をブーンに渡した。
( ^ω^)「・・・それは?」
(*゚∀゚)「当然の資金、食料、服装。
あとほぼ全ての宿屋と融通が利く"魔王軍特命隊"の証明バッチだ。
これを提示すれば、タダで、しかも世間に隠れて宿泊する事ができる。
・・・潜伏の必須アイテムだ。"3人"と無くした時用に予備が2つ。計5個ある。」
( ^ω^)「おお!」
('A`)「という事は!!」
(*゚∀゚)「・・・おめー。デレ様に何かあったら今度こそ殺すかんな。
・・・忘れんじゃねーぞ」
ζ(^ー^*ζ「やったですね!ブーンさん!
認められましたよ!?つーさんに!!」
デレは、まるで遠足に行くみたいに大はしゃぎで喜んだ。
( ^ω^)「・・・うん。嬉しいお。
そしてつーさん・・・その言葉、肝に命じておくお。」
- 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 02:31:04.28 ID:Y/g0HR6y0
- (*゚∀゚)「おう。気をつけて行ってこい。
・・・そして何かあったらこの"宝石"を無理矢理にでも光らせろ。
そしたら、いつでも俺が飛んでいってやるからよ。わかったな?」
( ;^ω^)「ひ、光らす事はできないと思うけど・・・
とりあえずはわかったお。」
ζ(゚ー゚*ζ「・・・じゃ、」
('A`)「行こうか、ブーン。」
( ^ω^)「あぁ。出発だお。―――
――――――魔王城へ。
- 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 02:34:39.00 ID:Y/g0HR6y0
- ―――――――手記は、ここで途切れている。
ってね^q^
戦闘シーンが意味不明なのはs(ry
本当難しいよね、戦闘シーン^q^
好き好んで入れる人は凄いおあれ
いろいろぐだぐだなのは気にしたらまけだよー
ふいんき(なぜか〜 を楽しんでくれたら嬉しいお^q^
ってか読んでくれるだけでうれしいお Cまじで涙でる程うれしいお!;q;
じゃまたもうそうあたたまったらまたくるお じゃもやすみ^q^ノシ
- 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/24(木) 03:21:12.47 ID:VXlC4ZsaO
- 乙
だけどドクオがジョルジュとかと話せるのは何でなんだぜ?ドクオは魔族語わからんのだろ?