( ∵)は( ^ω^)の遊園地にやってきてしまったようです その1

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 01:52:18.99 ID:b5BtOIs30

ビコーズの目を覚まさせたのは、淡い光だった。

その光を例えるなら、水彩絵具の明るい色だけを水にとかして
スタンドで照らした様な。よくわからないけど、そんなかんじ。

視界がはっきりしてくると、その光もだんだんと小さくなり
その光の形が、実は小さなひとつひとつが集まったものだと気づいた。

電飾。青、赤、緑、オレンジ。それぞれがチカチカと輝いている。

( ∵)(メリーゴランドだ。きれいだな)

映画や雑誌から切り取ったみたいに、暗闇の中のそれは美しかった。
しばらく目を奪われていると、ある瞬間ふっと冷静になる。

ここはどこ?

なんで僕はこんなところで寝ていたんだっけ?



3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 01:53:39.92 ID:b5BtOIs30


真っ暗闇の中、メリーゴランドが一つ。
メリーゴーランドがあるって事は、ここは遊園地?

でも辺りは真っ暗で、何も様子は分らない。
記憶を辿ってみるけれど、ここに来た覚えもないし

自分が何故どういう状況で眠ってしまったかも、まるで何も解らなかった。

( ∵)(とりあえず、ここを出なきゃ)

ビコーズは眠っていたベンチから立ち上がると、出口を目指して歩き出した。



4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 01:55:08.88 ID:b5BtOIs30

しばらく歩くうちに、目がなれたらしくだんだんと周りの様子も解ってきた。

やはりここは遊園地みたい。アトラクションやファンシーな建物や電灯が
暗闇のなかで不気味に佇んでいる。


だが、歩けども歩けども一向に出口は見当たらない。

ここが遊園地ならば出口入り口は目立つところに必ずあるはずなのに、無い。
状況を冷静に考えれば考えるほど不安は増していく。

増していくにつれて、ビコーズの歩く速度は速くなっていった。


( ∵)「はぁ、はぁ、」

足が痛い。それに何だか肌寒い。腕にはしっかりと鳥肌が立っている。



5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 01:57:14.40 ID:b5BtOIs30


( ∵)「もうだめだ」

これだけ歩いても出口はない。自分が出口に近づいているという気がしない。
とうとう立ち止まりその場に座り込んでしまう。

夢だ夢だと言い聞かせるけど、掌に当る冷たいアスファルトの感触が
やけに生々しくて、これは現実なんだ。と認めざるをえなくなる。

このまま出口が見つからなかったらどうなってしまうんだろう。
この寒くて暗い遊園地で、僕は……。


「あなた、だぁれ?」

( ∵)「! 」

('、`*川「だぁれ? 」

女の子。
黒髪で肌の真っ白な女の子が真後ろに立っている。

いつから立っていたんだろう。
その子はきょとんとした表情でもう一度、繰り替えしてみせる。



6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 01:58:37.38 ID:b5BtOIs30

( ∵)「僕は、びこーz」

「こっちだよ」


名乗ろうとしたその瞬間、何者かにものすごい力で腕を引かれ
訳もわからないうちに走り出した。

早い。

自転車か、いやヘタすりゃ原付くらいはある。
不思議なことは沢山あるけど、そんなに聞いてる場合じゃない。

引きずられないように、ついていくので精一杯だ。



7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 01:59:58.12 ID:b5BtOIs30

一定の速度を保ち走り続けていると、大きな噴水に差し掛かった。
すると男は急停止し、片足を軸に向き直ると、にっこりと笑ってみせた。

( ・∀・)「やぁ。ゲスト。歓迎します」

2メートルはある様に思える程の大男が、胸に手を当て頭を下げる。
でも威圧感を感じないのは、線が細いから、だろうか。

( ・∀・)「僕は案内係のモララー。よろしく」

服装はというと、上下ともにやたら丈の長いスーツを着ていて
裾はだらしなくずるずると引きずっている。

どうみても走りにくそうなのに、走ってる間そんな様子を見せなかった。

( ・∀・)「ところでゲスト。
     さっきから挙動が不審だけど、何か探し物かな? 」

( ∵)「探し物っていうか、出口g

( ・∀・)「出口? ゲートのことだね。案内してあげよう」


言うなり案内係を名乗る男は、また腕を強引に引いて走り出した。
今度はさっきよりも速度は落ちているが、それでもやっぱり早い。

案内してくれるのは有難いけど、普通に歩いてくれたらもっとありがたい。



8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 02:02:33.82 ID:b5BtOIs30


アトラクションの間を抜け垣根を飛び越えると、さっき自分では辿り着けなかった大通りに出た。
オレンジ電灯がぽつりぽつりと道を照らしていて、ほんのり明るい。

その大通りをさらに先へ行くと、大きな門が見えてきた。

重厚な扉だ。
一部電灯に照らされて、細やかな装飾が施されていることが解る。


( ・∀・)「ここが正面ゲートだよ」

( ∵)「ここから外に出られるんですね? 」

( ・∀・)「勿論ゲートだからね。出られるよ」

( ∵)「よかった。じゃあ、あけてください」


10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 02:04:16.86 ID:b5BtOIs30

この際、案内係が何者かとかここがどこかとか
どうして僕がここに来てしまったかなんて、もうどうでもよかった。

とにかく外に出れば、なんとかなるんだろう。


( ・∀・)「いいけど、カギがない」

( ∵)「え? 」

( ・∀・)「ほら。施錠されてるだろ? 」

案内係が扉を指差す。
見ると大きな扉には、それに似つかわしくない小さな南京錠がかけられていた。

こんな南京錠で、この大きな扉が施錠できているんだろうか。

( ・∀・)「カギは管理人が管理しているんだ。
     確か今日の当番はツンだったかな」

( ∵)「そのツンさんっていうのはどこにいるんですか? 」

( ・∀・)「メリーゴーランドだよ。彼女の担当だからね」



11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 02:06:14.02 ID:b5BtOIs30

メリーゴーランドって、さっきのメリーゴーランド?
でもさっきあそこには誰も居なかった。

( ・∀・)「案内しよう」

( ∵)「! 」

抵抗する余地すらなく、案内係はまた僕の腕を掴み走り出した。

途中この男が、僕が転んだのに走るのをやめなかったせいで
いろんなところにアザができたり服がボロボロになったりしたけど

でも一応メリーゴーランド前についた。


( ∵)「……」

メリーゴーランドは相変わらずきらきらと輝いている。
が、やはり誰もいない。


13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 02:07:06.09 ID:b5BtOIs30

( ∵)「案内係さん、誰もいないんじゃないでしょうか」

( ・∀・)「おかしいな。ちょっとまって。今呼んでみよう」


呼ぶ?呼ぶって言ったってこの辺にいるわけでもあるm


( ・∀・)「ツウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ


(;∵)「!!!!!1 」


案内係は空めがけて思い切り叫んだ。

その声はさっきまでのおちついた雰囲気からは想像も出来ないくらいの爆音で
声っていうよりむしろ、サイレンに近い程の威力だ。


ウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ


(;∵)(み、耳が)


ウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ



14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 02:07:55.71 ID:b5BtOIs30

この細長い体のどこにこんな声を出す器官があるのか
変人ってレベルじゃねーぞ! っていうか最早人間じゃない。

僕は思わず目を閉じ耳をふさいで、その場にうずくまった。



ウウ「うウるウウウさウウいウッ」ウウ



「ぐへ」



数分後、誰かの叫び声と誰かが倒れる音がして、ようやくサイレンは止まった。

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 02:09:39.07 ID:b5BtOIs30


目を開けると、案内係はいなくなっていた。

ξ゚听)ξ 「その呼び出し方、やめろって言わなかったかしら? 」

変わりにそこにいるのは、ツインテールの女の子。
ひらひらの人形みたいなドレスを着ているけど、案内係よりは奇抜じゃない。

むしろ、この2人の間にはさまれると僕が一番奇抜に思える。

「だってどこにいるかわからなかったから」

遠くの方から、いなくなった案内係の声がした。

声のする方を見ると、案内係は10メートルほど先で
何ともいえない体勢でぶっ壊れた地面に身体をめりこませている。

――僕が目を閉じている間に何が起きたんだ。想像も付かない。


ξ゚听)ξ 「で、何の用」

( ・∀・)「ゲートのカギをくれ」

案内係が地面から起き上がり、フラフラとこちらにやってくる。
ゾンビ映画みたいだし、なんか笑顔だし、正直気味が悪い。



16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 02:11:31.00 ID:b5BtOIs30


ξ゚听)ξ 「カギ? なんで? 」

( ・∀・)「ゲストが外に出たいらしいんだ」

ゲストとは僕の事だろう。
ツインテールの少女は僕を横目でチラリと見るだけで、また案内係と会話を始める。

ξ゚听)ξ 「アンタね、何でもかんでもゲストの言う事を聞けばいいと思ってるでしょ」

( ・∀・)「思ってるよ。それが仕事だからね」

ξ゚听)ξ 「あんたは案内をするのが仕事なの。何でも屋じゃないわ」

( ・∀・)「一理ある」

案内係はふむふむと頷いて、こちらを見て微笑む。

( ・∀・)「ゲスト。悪いがカギは渡せない」

( ∵)「何でです」

( ・∀・)「僕は何でも屋じゃないかr

ξ゚听)ξ 「バカッ」



19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 02:13:44.48 ID:b5BtOIs30

女の子は眉間にしわを寄せ、男の頭をポカリと殴った。

ξ゚听)ξ 「何でも屋ではないけど、あなたは案内係でしょう。
      ちゃんと、カギを手に入れるまで案内すべきよ」

( ・∀・)「ふむ。じゃあカギをくれ」

ξ゚听)ξ 「いやよ」

  即答。

( ・∀・)「なんで? 」

ξ゚听)ξ 「なんとなく」

なんとなくって。
この女のなんとなくで僕は帰れなくなるなんてそんなの納得できない。

( ∵)「お願いします。カギをください」



21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 02:16:37.71 ID:b5BtOIs30

僕は意を決して女の子に訴えた。

ξ゚听)ξ 「いやよ、私不潔な人って嫌いなの」

やはり即答。

( ・∀・)「ゲスト、ツンは一度こうといったら引かない。仕方ない諦めよう。

      それより僕と園内を見て周らないか? 」

( ∵)「いやですよ」

僕は即答した。
真っ暗だし、見て周ったって何も楽しくないじゃないか。
僕はのんきに遊んでいる暇なんかないんだ。

だいたい不潔って、僕の服やらなんやらが汚れてるのはお前のせいじゃないか。


( ・∀・)「いいから」

いやいや、よくないから。っていうかこのパターン何度目だよ。

僕は腕を掴まれ、吐き気がするくらいのスピードにまた飲まれていった。


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 02:20:58.08 ID:b5BtOIs30


その男が停車したのは、ゲートの前だった。

( ・∀・)「さっきも来たね。ここは正面ゲートだよ」

( ∵)「そうですか。あの、僕外に出たいんですが」

( ・∀・)「解ってるよ。だが仕方ない。ツンがああだからね」

僕にとっては仕方ないですむ問題じゃないですけど。

( ∵)「何とかならないんでしょうか。スペアキーとか、他の出口とか」

( ・∀・)「スペアなんてないよ」

スペアがない?じゃあそれを無くしたら南京錠を壊さないと出られないじゃないか。

( ・∀・)「他の出口といえば、裏にいけばあるけど」

( ∵)「裏? 」

( ・∀・)「そう、裏。
      でも裏のカギの持ち主はアレだから
      ――絶望的だ」

さっきのツンって人の対応も絶望的だったけど
それよりもっと絶望的なんだろうか。



23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 02:21:41.17 ID:b5BtOIs30

( ・∀・)「そんな事よりも、園を見て周ろうじゃないか。
      ほら。これを持って」

だから、こんな真っ暗な遊園地見て周ったっておもしろくもないだろうに。
と言いかけた僕に、案内係は相変わらずの表情で一枚の紙を差し出した。

相当古い紙で、黄ばんでいるしところどころシミもある。

( ∵)「なんですか? これ。暗くてよく見えない」

一番近くの電灯に近づいて、紙をすかしてみる。

( ・∀・)「スタンプカード。
      アトラクション一つを攻略するとスタンプを貰えるんだ」

カードには、見慣れないで文字で(少なくとも英語や日本語じゃない)
書かれた説明書きらしき文章と、縦横3マス、計9つのマス目。

( ・∀・)「そして、その集めたスタンプがビンゴになったら……」

案内係は僕の前に握り締めた手を突き出した。

( ・∀・)「なんとビックリ。願いがかなうんだよ」

その手を開くと、クラッカーの様にパンと破裂音がして
キラキラしたいろんな色の光が振り、それは足元に落ちていった。



24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 02:23:42.90 ID:b5BtOIs30

( ∵)「ね、願い? 」

( ・∀・)「そう。なんでも。
      ただし、僕らスタッフに出来ることに限らせて貰うけどね」

いや、充分だ。
だって、カギが欲しいって願えばそれで済むじゃないか。
少しもったいない気がしないことも無いが、それ以上は何も望むまい。

――早くこんなとこから出なきゃ。

( ・∀・)「じゃあ早速はじめようか。どこから行く?」

( ∵)「楽で、すぐ終わるところがいいです」

ほら、どこにでもあるだろ?
全然並んでない、人気の無いすぐ終わる退屈なアトラクション。
そういうとこをやってけばすぐスタンプはたまるはずだ。

( ・∀・)「そうだなぁ。一番楽なのは、恐怖館かな」

( ∵)「き ょ う ふ か ん ? 」

( ・∀・)「当園が誇る最恐のお化け屋敷さ。
      彼女なら気も弱いし争うことなくスタンプを貰えるはず」



25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 02:24:37.37 ID:b5BtOIs30

一番楽なのがお化け屋敷? っていうか争うことなく? 彼女?
普通にアトラクションやったらスタンプもらえるんじゃないのか?

それに、メリーゴーランド以外はみんな電気消えてるし
園が機能している風には見えないけど。スタンプラリーなんて出来るのか?


( ・∀・)「よし、そr

僕はいやな予感がして、とっさに腕をひっこめた。

( ∵)「ちょ、待ってください。

   あの、僕、周りの景色を見たいので普通に歩きませんか?」

もちろんそんな事これっぽっちも思ってない。
もうあんなスピードには耐えられないからだ。次は確実に吐くと思う。

( ・∀・)「? 走ってても景色は見えるじゃないか。

      まぁいいや」

きょとんとした表情を浮かべながら、こっちだよ。と先を行く案内係。
足が長い所為かは知らないが、やはり早い。
何とかついていこうと必死で歩くものの、ぐんぐんと距離は離れていく。



26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 02:25:32.11 ID:b5BtOIs30

( ・∀・)「ここが恐怖館だよ」

男は計算していたように丁度右左と足を揃え、恐怖感に到着した。
呼んでみるが、誰の返事も無い。


( ・∀・)「? 」

きょろきょろと辺りを見回すが、人の気配は無い。
鼻を鳴らし匂いをかいでみるが、それらしい物はつかめない。

( ・∀・)「……」


――逃げたか?


( ∵)「待ってくださいって何回も言ったのに。はぁ疲れた……」

心配には及ばなかった。
まぁ冷静に考えれば、逃げ道などあるはずも無いのだが。

( ・∀・)「やぁゲスト。君が鈍い事も考慮して歩くべきだったね。済まない。
      でもはぐれなくてよかったよかった」

( ∵)「……」


27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 02:26:23.17 ID:b5BtOIs30

恐怖館は、看板に偽りなしってかんじの、おどろおどろしい外観だった。
昼間の太陽にもこの雰囲気は打ち消せそうにない。

( ∵)「ところで、電気ついてないですよね。
  開いてるんですか、ここ?」

( ・∀・)「今は、というかしばらく開いてない。ここのところゲストが来ないからね。
      年中明かりを灯してるのはツンの担当くらいだ」

まぁカギも閉まってるし、お客さんも入りようがないわけだけど。

( ∵)「あ、そういえばここはどこなんですか?
   っていうか、僕は一体どこからここにきたんd

( ・∀・)「どこって、見てのとおり遊園地さ。名前はない。
      ここには君が望んだから来たんだ。そうだろ? 」

( ∵)「……」

僕が望んだから? 覚えていないから聞かれても困るけど
望んだんだ、といわれればそんな気もしないでもない。



28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/21(木) 02:27:57.45 ID:b5BtOIs30

それに、ここはどこかという質問も、よく考えれば何の意味を持たない。

だってここはどう考えても普通じゃない。
望む、何県のなんちゃら遊園地だよ。なんて答えなど帰ってくるはずもない事くらい解ってた。


ならば、この園の外に出ることに意味があるのだろうか?

この園の外が、僕らの住む世界へと繋がっている確証などどこにもない。



( ・∀・)「おっと、見てご覧。僕らに気づいてくれたみたいだよ」

( ∵)「……」

気づけば、さっきまで闇と同化していた恐怖館の窓から
明かりがぼんやりとついている。


( ・∀・)「さぁ行こうか。ゲスト」

案内係はそういうと、にっこりと笑って僕の手を引いた。


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