( 'A`)ドクオと川 ゚ -゚)クーは東京で暮らすようです

1 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 16:43:23.24 ID:CHKn5ShJ0
最終話 あれから

あれから2年半ほどの月日が流れ、何もかもが順調だった。
でも――――――

俺は仕事をクビになった。
ただのリーマンだ。
就職すればすぐに見つかると思ってた。
だけど、仕事はすぐに見つからず・・・
そんな困り果てている時にブーンから電話がかかってきた。

『ドクオ!助けてくれお!もう駄目なんだお・・・』

俺は話を色々と聞いた。
いつの間にか親が作っていた莫大な借金を一人で返せそうもないとのことで、絶対返すから、必ず返すから。と泣きながら言われて俺は『保証人』になった。

それからだった。
俺らの幸せが消えていったのは・・・

2 名前: ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ :2007/02/19(月) 16:44:07.42 ID:X3l391sM0
    ビシッ  / ̄ ̄ ̄ ̄\
    / ̄\(  人____.)
  , ┤    ト|ミ/  ー◎-◎-)
 |  \_/  ヽ    (_ _) )
 |   __( ̄ |∴ノ  3 ノ
 |    __)_ノ ヽ     ノ
 ヽ___) ノ    ))   ヽ.

3 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/19(月) 16:44:44.72 ID:CHKn5ShJ0
( 'A`)「・・・ただいま」

川 ゚ -゚)「・・・おかえり」

( 'A`)「・・・仕事見つからなかったよ」

川 ゚ -゚)「・・・そう」

( 'A`)「・・・今日は取り立て来たか?」

川 ゚ -゚)「・・・うん。3回」

・・・?クーの頬が小さく腫れている・・・?
まさか・・・!・・・ぶたれたのか・・・!

( 'A`)「・・・ブーンと連絡はつながったか?」

川 ゚ -゚)「・・・ううん」

( 'A`)「・・・あいつ・・・」

川 ゚ -゚)「大丈夫。大丈夫だ・・・ブーンなら・・・絶対に逃げない・・・」

力強く言っているもののその顔には覇気が感じられず、とてもじゃないが信じているというものではない。

( 'A`)「・・・どうしようか」

川 ゚ -゚)「・・・どうしよう・・・」

4 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/19(月) 16:45:15.79 ID:CHKn5ShJ0
銀行に当たった。
金融関係にはほとんどあたった。
しかし借りられるのはほんの十数万いくかいかないか程度。
昔は夢を見てた。ああいう会社にいけば百万くらいすぐ貸してもらえるのだと。

自分は高卒で職がない状態。
どうあっても大金など借りられるわけがない。
俺は夢を見すぎていたんだ。


5 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 16:45:57.33 ID:CHKn5ShJ0
( 'A`)「・・・そうだ」

川 ゚ -゚)「・・・ん?」

( 'A`)「高岡さんの容態は・・?」

川 ゚ -゚)「・・・最悪だって・・・」

( 'A`)「あの人は・・・俺たちに本気で世話を焼いてくれた・・・困った時、ブーンの時だって一ヶ月に一度手に入る収入を振り払って俺らだけ払わずにすんだんだ・・・それも更にお金を付け加えて・・・!」

川 ゚ -゚)「まだ恩返しも出来ていない・・・」

( 'A`)「今の俺らは借金のことを考えなきゃならない状態だけど・・・高岡さんが心配だ」

川 ゚ -゚)「・・・私もだ」

( 'A`)「行こう。高岡さんのところに」

川 ゚ -゚)「ああ」

クーと俺が仕度にはいろうとしたその瞬間―――――――

6 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 16:47:35.20 ID:CHKn5ShJ0
( ´-`)「おい!ドクオ!開けろ!取り立てだ!」

(;'A`)「(なんでこんな時に・・・!!)・・・はい」

ドアを猛烈に叩かれ辺りに迷惑な轟音が響く。

(#´ー`)「早く出ろ!!」

(;'A`)「今出ますから・・・」

玄関にゆき、鍵を外す。

( ´ー`)「・・・今日は30万だ」

(;'A`)「30万・・・今の持ち合わせでは足りないのですが・・・」

(#´ー`)「シラネーヨ 体でもなんなり売って作れ!!」

(;'A`)「・・・あと一週間だけ待ってもらえませんか・・・」

(#´ー`)「三日だ。三日以内に作れ!!あと・・・延滞金が重なるから33万だ」

(;'A`)「は、払えるわけないじゃないですか・・・」

重く、そして鈍い音が部屋に響く。
ずしりとした重みが顔を襲う。・・・痛い。
一体何が起こったのか、理解するにはそう時間は要さなかった。
簡単なことだ。
顔を殴られた。


7 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 16:49:56.03 ID:CHKn5ShJ0
( ´ー`)「・・・お前の都合なんてシラネーヨ こっちも商売だ」

それだけいうと取り立て人は帰っていった。あと三日で33万・・・どう頑張っても払えるわけがない。

玄関を閉め、鍵をかけてリビングへと戻る。
リビングに着くとクーが心配そうに駆け寄ってくる。

川;゚ -゚)「だ、大丈夫か!?」

( 'A`)「・・・大丈夫だ。それより・・・お前の方こそ大丈夫なのか?」

川;゚ -゚)「何をいってるんだ・・・?」

( 'A`)「頬、腫れてんじゃねぇか」

川;゚ -゚)「あ・・・」

( 'A`)「お前は借金取りが来ても絶対に出るんじゃない。何があってもだ」

川 ゚ -゚)「・・・すまない」

( 'A`)「謝る必要なんてないよ。とりあえず・・・高岡さんのところに行こう」

川 ゚ -゚)「・・・ああ」

早急に仕度を済ませて高岡さんのいる病院へと向かった。
高岡さんは急性白血病という病気にかかり、そこから敗血症になった。
容態は悪化する一方で、効果の高い薬を投与しようにも金銭問題で投与できない状態。
俺らも出来る限りの投資はしたが、借金返済の額が大きすぎるために大したことは出来なかった。
その分、高岡さんの負担を長岡という人が肩持ってくれていたのでこちらの負担は最小限で留められた。

8 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 16:51:15.23 ID:CHKn5ShJ0
( 'A`)「高岡さん・・・」

川 ゚ -゚)「・・・」

マンションを出て、タクシーを止めて高岡さんの入院している病院へと向かう。
タクシーの中で俺らは会話を一切せず、ただ高岡さんの無事のみを祈っていた。

無言が続く中、一本の電話が携帯からかかり、着信音が鳴り響いた。

(;゚∀゚)『もしもし?』

電話の主は長岡さんだった。
焦っているのか声が上ずっている。

( 'A`)『どうしたんですか?』

突然の電話に何が起きたのかは勿論把握することは出来ない。
ただどうしても連想してしまうのは最悪の答え。
どうして人はこうも不幸なことを考えると止められないのだろうか。

9 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 16:51:42.20 ID:CHKn5ShJ0
(;゚∀゚)『・・・容態が更に急変した』

(;'A`)『え・・・』

(;゚∀゚)『今は緊急手術を行っているところでどうとも言えない。君たちは・・・君達は今どこで何をしているんだ?』

(;'A`)『今病院へと向かっているところです』

(;゚∀゚)『そうか・・・話はまた後でするとしよう。病院に着いたら集中治療室に向かってくれ。それじゃ』

それだけいうと電話は切れた。

(;'A`)「・・・」

川;゚ -゚)「長岡さん・・・だったよね?なんて・・・?」

(;'A`)「・・・最悪の状態だそうだ」

・・・俺らは再び黙り込んだ。


10 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 16:52:00.67 ID:CHKn5ShJ0
―――――――――――――――

タクシーが病院の出入り口前で止まる。
支払いを済ますと、病院へと入り、近くのナースに話し掛けて集中治療室の場所を聞く。
場所を理解するとお礼を言い急いでその場を後にした。

集中治療室前に行くと長岡さんが居た。
顔は伏せて、廊下の隅に座り込んでいた。
その時病院は凄く静かで、空気に圧倒されて俺らは何も喋れなかった。
やがて長岡さんが俺らの存在に気付く。

(;゚∀゚)「あ、ああ・・・君達か・・・」

(;'A`)「高岡さんは?」

静かに腕をあげて親指を立てて集中治療室のほうへ向けた。
まだ中にいるらしい。

(;゚∀゚)「・・・何もないが座るといい」

その言葉に従い何も無い廊下に座り込んだ。
それからずっと無言だった。
喋ることなんて何もない。


それから随分と時間が経ったと思う。
1時間かもしれないし2時間かもしれない。
時計もないからわからないがそれくらいはゆうに経ったと思う。

――――――静かに集中治療室の扉が開いた。

11 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/19(月) 17:00:55.62 ID:XkAaUGEm0
wktk

12 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 17:04:26.55 ID:CHKn5ShJ0
あ・・・
まとめサイト様の記述を忘れてました。

URL http://www.geocities.jp/local_boon/dokuo_Tokyo/top.html

一話〜六話はこちらです。

13 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 17:05:22.24 ID:CHKn5ShJ0
/ ゚、。 / 「・・・」

医者らしき人が無言で俺らを見る。
しかし、視線を向けたのは一瞬ですぐに目前の長岡さんに視点を戻す。

(;゚∀゚)「は、ハインリッヒは?ハインリッヒは無事なんですか!?」

/ ゚、。 / 「・・・手術は成功しました」

(;゚∀゚)「成功・・・」

/ ゚、。 / 「・・・ですが、まだ分かりません」

(;゚∀゚)「ど、どうゆうことですか?成功したって・・・」

/ ゚、。 / 「確かに手術は成功しました。ですが分かりません。手術の結果が見えるのは二日後か三日後・・・それくらいから見え始めるものですから・・・」

(;゚∀゚)「・・・」

/ ゚、。 / 「・・・全力は尽くしました」

( ゚∀゚)「・・・」

それから長岡さんは黙り込んだ。
何も喋らなかった。
俺らが話し掛けることなんて出来るわけもなかった。

それからまたしばらく時が流れた。
とりあえずは成功だった。
俺は座り込んだまま動かない長岡さんに「失礼します」とだけ告げてその場を後にした。

14 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 17:06:42.02 ID:CHKn5ShJ0
―――――――――――

あれから三日が過ぎた。
借金取りが来るのは分かっている。

俺とクーはその前日、ある決意を固めて今日のこの時、部屋を後にした。

まず向かう先は高岡さんの病院。何よりまず無事であることを祈るばかり。

この街、東京で俺らを大事にしてくれた大切な人だから。

病院へはもうほとんど残っていないお金を使いタクシーでゆく。
到着すると高岡さんの病室をその辺のナースの人に聞いて向かう。

病室の前に着き、部屋をノックする。

( ゚∀゚)「はい、どうぞ」

( 'A`)「・・・失礼します」

( ゚∀゚)「ああ・・・君達か」

( 'A`)「・・・高岡さんは?」

( ゚∀゚)「・・・そこで眠ってる」

( 'A`)「・・・無事なんですか?」

高岡さんの顔色はお世辞にも良いものとは思えない。
青ざめていて、呼吸音もあまり聞こえない。・・・まるで死人のようだった。

15 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 17:07:01.67 ID:CHKn5ShJ0
( ゚∀゚)「・・・医者がいうには大丈夫らしい」

( 'A`)「・・・」

( ゚∀゚)「・・・それよりアンタ大丈夫か?」

( 'A`)「・・・え?」

( ゚∀゚)「・・・顔色悪ぃぞ」

( 'A`)「・・・そう、ですか」

( ゚∀゚)「・・・何か考え込んでる顔だな」

( 'A`)「・・・いえ、大丈夫です」

( ゚∀゚)「とりあえず高岡のことは心配するな。アイツはこんなとこでくたばりはしないから」

( 'A`)「それは何よりです」

( ゚∀゚)「・・・」

長岡さんの目はじっと俺を見つめて何かを考えているようだった。


16 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 17:07:19.35 ID:CHKn5ShJ0

( 'A`)「無事だったのなら何よりです。・・・それじゃ失礼します」

( ゚∀゚)「ちょっと待ちな」

( 'A`)「・・・はい?」

( ゚∀゚)「何を考えてるかは分からないが、あまり考え込まない方が良い。息詰まったなら男専用の快楽を教えてやるから。とりあえず電話番号でも教えてもらえるか?」

( 'A`)「ありがとうございます。・・・電話番号はこれです」

携帯のプロフィール画面を開き、長岡さんに見せる。

( ゚∀゚)「・・・おk登録した」

( 'A`)「・・・それじゃ失礼します」

( ゚∀゚)「・・・また」

その言葉に返事はせず、部屋を後にした。

川 ゚ -゚)「・・・高岡さん無事なんだな」

( 'A`)「・・・何よりだ」

17 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 17:08:02.56 ID:CHKn5ShJ0
―――――――――――――

病院を出ると、外は薄黒い雲に覆われ雨が降っていた。
東京に来てからあまり聞いていなかったカラスの鳴き声が聞こえる。
不吉な・・・とても不吉な鳴き声。



俺たちは誰もいないひっそりとした季節はずれで真冬の海に来ていた。

クーにあらかじめ持ってきていた線香花火を3本手渡す。
俺も3本持ってタバコをつけるタメに持っているライターで火をつける。

川 ゚ -゚)「・・・綺麗だね」

( 'A`)「・・・ああ」

東京に潮風なんてものがあるとは思っても見なかったが、しっかり吹いていた。
潮風に頬を撫でられながら線香花火を見つめる。

川 ゚ -゚)「早いものだな2年なんて」

( 'A`)「本当にあっという間だった」

楽しくて一生懸命で必死になっている時ってのは時の流れが凄く早く感じる。
東京来てから、時の流れがよりいっそう早く感じた。
本当に、早かった。

18 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 17:09:08.32 ID:CHKn5ShJ0
川 ゚ -゚)「この火種が落ちたら・・・」

( 'A`)「・・・未練があるんなら」

川 ゚ -゚)「・・・いいんだ。未練なんて捨てた」

( 'A`)「・・・夢のために・・・まだ始めることすら出来ていない夢のために巻き込んで・・・本当にすまなかった」

川 ゚ -゚)「・・・今更未練がましいことをいうな」

( 'A`)「・・・ごめん」

川 ゚ -゚)「ドクオの方こそ・・・未練があるなら・・・」

( 'A`)「・・・ないよ」

川 ゚ -゚)「・・・そうか」

( 'A`)「帰っても借金取りに追われて逃げつづけて・・・限界だ」

川 ゚ -゚)「・・・そうだな」

昨日俺とクーは二人で決意をした。


―――――――心中するということを。

19 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/19(月) 17:09:45.44 ID:XBKDcele0
ちょwwww

20 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 17:11:40.96 ID:CHKn5ShJ0
( 'A`)「・・・火種が落ちたな」

川 ゚ -゚)「・・・ああ」

( 'A`)「・・・怖くないか?」

川 ゚ -゚)「ドクオがいるから」

( 'A`)「・・・ありがとう」

手を繋ぐ。
右手と左手。
クーの手は温かくて、柔らかい。
・・・クーの母さん、本当にごめんなさい。
トーチャン、カーチャンごめんなさい。
謝って許して貰えるとは思ってない。でも、それでも一言謝らさせて下さい。

――――――ごめんなさい。

21 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 17:12:25.87 ID:CHKn5ShJ0
なかなか一歩が踏み出せなかった。
これから消え逝く覚悟がなかなか出来なかった。
そんなどうしようもない空気の中でもクーは笑っていた。

どうして笑っているのかな。
最後の最後でも、どうして安心出来るような笑顔を出せるのかな・・・

正直それでもまだ怖かった。
死ぬことが。
海に飛び込むことが。

そんな中で――――――


一通の電話が来た。

22 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 17:14:59.23 ID:CHKn5ShJ0
見たことの無い番号。
借金取りからかもしれない。
でも俺はその電話を取った。

( 'A`)「・・・もしもし」

( ゚∀゚)「・・・通じてるかい?」

長岡さんだった。
声は酷く枯れていて、涙でも流しつづけたのだろうか、鼻声だった。

( 'A`)「・・・通じてます」

( ゚∀゚)「・・・大事な話だ。聞いてくれ」

( 'A`)「・・・はい?」

( ゚∀゚)「・・・高岡が・・・亡くなった」


え――――――

23 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/19(月) 17:20:36.98 ID:CNstEZ2p0
紫煙


24 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 17:26:24.86 ID:CHKn5ShJ0
(;'A`)「そんな・・・今日行った時は大丈夫だって―――――」

( ゚∀゚)「君たちが来たときは大丈夫だった。だけど―――――君達が去ってから容態が急変したんだ」

( 'A`)「・・・」

( ゚∀゚)「アイツは手術を断ったよ『もう無駄なことだから』ってさ。苦しいのに辛いのに必死に訴えたよ。そんで最後、死にいく前に俺じゃなくて君たちに対して言ってたよ」

( 'A`)「・・・え?」

( ゚∀゚)「『あの子達は幸せになって欲しいなあ・・・』ってな・・・」

( 'A`)「・・・そんな」

( ゚∀゚)「・・・最後の最後で君たちの幸せを祈るなんてホントバカな奴だよ。家族とかにそういう言葉は言うもんだろうが・・・」

( 'A`)「・・・」

( ゚∀゚)「・・・ところでアンタ等今ドコにいるんだ?」

( 'A`)「・・・海に、います」

( ゚∀゚)「・・・海?なんだってこんな時期に・・・」

( 'A`)「・・・」

( ゚∀゚)「・・・俺が今思ったことを二つ言う。前者ならなんでもなく笑うが後者なら俺は怒る」

( 'A`)「・・・」

25 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 17:28:14.76 ID:CHKn5ShJ0
( 'A`)「・・・」

( ゚∀゚)「冬の魚でも釣りにいってるのか?」

( 'A`)「・・・違います」

( ゚∀゚)「・・・なら・・・海にでも飛び込むつもりか?」

( 'A`)「・・・・・・はい」

(#゚∀゚)「この大馬鹿野朗が!!死んでも何もねぇだろうが!!」

( 'A`)「・・・」

いきなり怒鳴られた。
前もっていわれていたがなにもいえない。
俺は最低だから・・・

(#゚∀゚)「なんだって死を急ぐ!?今生きたいと思ってる人間がどれだけいてどれだけ必死に生きようとしてるか・・・!!それなのに・・・それなのに逝ってしまう人間だっているんだぞ!?」

( 'A`)「・・・はい」

(#゚∀゚)「『はい』じゃねぇ!!高岡の野朗だって生きたかったんだ!もっともっと生きて遊びたかった!!笑っていたかった!話をしたかった!!お前等は死ぬ理由なんてないだろうが!!」

( 'A`)「・・・俺たちだって・・・」

(#゚∀゚)「ああ!?」

26 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 17:28:42.28 ID:CHKn5ShJ0
(#'A`)「俺たちだって死にたくなんてないですよ!!」

(#゚∀゚)「じゃあなんだって死のうとしてやがる!!」

(#'A`)「騙されたんですよ。一番信頼をおいてた友人に!!莫大な借金を与えられて!!」

ブーンはそんなことをする奴と思ってもいなかった。
むしろアイツは、人を騙すことなんて到底不可能なくらい頭が悪くて、それで人が良い奴だ。
だから俺は信じた。
ブーンを信じた。
でも・・・裏切られたんだ。

(#゚∀゚)「借金だあ!?莫大だ!?知らねぇよそんなこと!!」

いつだってアンタ等大人はそうだ。
こっちの都合なんてまるで無視。
自分の都合ばかりを押し付けてくる。
そんなアンタ等のよまいごとなんてどうだって・・・

27 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 17:30:58.15 ID:CHKn5ShJ0
(#゚∀゚)「お前等はまだ生きられるんだろうが!!死ぬわけでもないんだろうが!!それに一番信頼をおいてた友人に騙された!?本当に信頼してるんなら騙されたなんて思わないだろうが!!だったら信じろよ!!その友人を信じろよ!!」

( 'A`)「・・・」

(#゚∀゚)「高岡は倒れてから俺にいつも言ってた『どうしてみんな死を急ぐのかな。生きていればやれないことなんてないのに』って・・・借金?死ぬ気になれば人間はなんでも出来るんだよ!!でもな、死んだら何も出来ない!!何も残らない!!だったら・・・」

長岡さんの声は徐々に弱くなっていき・・・泣いていた。

(#;∀;)「どうして生きようとしない・・・!!やろうと思えばそれこそ卑怯でもやれるだろうが・・・!!」

俺は、間違っていたのかもしれない。
確かに借金は莫大だ。
でも、死ぬ気になれば返せない額じゃない。
逃げてたんだ。
出来ないって。
出来るわけが無いって。

( 'A`)「・・・俺は・・・」

(#;∀;)「生きろよ・・・!借金くらい俺が負担してやる・・・!!死ぬなんていうな・・・!!」

俺はふとある言葉を思い出した。




『お前達が生きているこの今日は
        昨日死んだ人達が死ぬほど生きたかった今日なんだよ』


28 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 17:33:56.40 ID:CHKn5ShJ0
死を急ぐ理由なんてなかった。
死ぬ必要なんてなかった。
借金に押しつぶされて、逃げ道を死という方向に持っていく必要なんてなかった。

( 'A`)「・・・俺は・・・」

川 ゚ -゚)「・・・」

( ;∀;)「・・・」

( 'A`)「生きたい。もっと、生きたい」

高岡さんが生きたかった今日、明日、明後日、ずっと、ずっと生きていたい。

( ;∀;)「・・・それでいい」

( 'A`)「・・・色々とすみませんでした」

( ;∀;)「・・・俺も厨っぽかったかもしれない。すまなかった。感情的に怒鳴りつけて・・・」

( 'A`)「・・・長岡さんが謝る必要なんて・・・」

( ;∀;)「・・・これでいいんだよな」

( 'A`)「え?」

( ;∀;)「・・・なんでもねぇ」

29 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 17:34:43.14 ID:CHKn5ShJ0
それから長岡さんは自分のことを長岡と呼ばず、ジョルジュと呼んでくれと言った。
理由は説明されなかったが、いつか聞ける日が来ると思う。
俺たちは死ぬ必要なんて無かったんだ。
それこそ借金で死を急ぐことなどなかった。

それに世の中には死が常に隣り合わせの病気にかかっていても
生きたいと願っている人達が何十人、何百人、何千人、それこそ何万人もいるかもしれない。
そういう人達はいつも病気がなくなったら何をしようかとか考えて絶対に生きたいと願ってる。
なのに俺は、自分だけじゃなくクーも巻き込もうとした。
まだ生きたいと思っているクーを。
もし昨日に戻れるのなら、本気で俺は俺を叩きのめして考えを改めるようにさせていた。

30 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 17:35:13.56 ID:CHKn5ShJ0
―――――――――――――――

長岡さんと話したことを全て話すとクーは納得してくれた。
さっきまで最低で最悪なことを考えて、それを実行しようとした俺に対してクーはとびきりの笑顔で。

優しくて温かい笑顔に、俺は思わず泣きそうになった。
そして同時に自分に対する罪悪感と、情けなさに襲われて尚に泣きそうになった。


31 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 17:35:41.62 ID:CHKn5ShJ0
―――――――――――――――

それから数時間後、長岡さんと会った。
どれくらい借金を抱えているのか。そのことを聞かれて素直にその額を提示した。
長岡さんは「それくらい大したことないさw」と笑って言ってのけた。
そして今週分の返済するお金を俺に渡した。

勿論断った。
でも、長岡さんはどういっても聞かなかった。
長岡さんにだって生活がある。
この額は家計に相当響く。だからこそ尚に受け取ることなんて出来なかった。

でも、長岡さんは聞かなかった。
最後には折れてしまい、お金を受け取った。

俺とクーは静かに頭を下げて

( '∀`) 川 ゚ ー゚)「ありがとうございます」

と心からお礼を言った。
そしたら長岡さんは気にしてない様子で

(* ゚∀゚)「気にするなww今度一緒に飲みにでも行こうな」

そういって笑った。
とても優しい顔だった。とても優しい声だった。
それからしばらく話をして自分達の家に戻った。

32 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 17:36:29.47 ID:CHKn5ShJ0
マンションに着くと借金取りが部屋の外の玄関前で地べたに座り込み待っていた。
こちらに気付くとまず始めに怒鳴られた。
何時間待ったと思ってんだ!とか、寒かったんだぞ!?だとか。

しばらくの間愚痴交じりに怒鳴られ続けていたが途中から相手も冷静さを取り戻して取り立て分を渡すように言った。

長岡さんに貰った返済分のお金を渡すと向こうはかなり驚きながらも去っていった。
そりゃ向こうも驚きを隠せるわけがないだろう。
三日でこれだけのお金を集めるなんて到底不可能なのだから。

それで、今度は来月に取り立てに来るそうだ。
その代わり提示される金額は倍らしいが。

今月中にお金を作らなくてはならない。
今回の倍となるとかなり苦労はするが期間は長くなった。
時間があるから、俺は仕事を探した。
視野を広くして探してみると案外すぐに見つかった。

とは言っても工事現場。かなりの力仕事だが給料はその分高くなる。
今の俺からすれば打ってつけの仕事だった。何しろ給料が給料だ。返済に凄く助かる。

工事現場で仕事をしている合間も俺はブーンを信じつづけた。
長岡さんが言ったように一番信頼を置いているなら疑うことなんて持っての他なのだから。
きっとブーンは裏切らない。アイツはそんなことできるような奴じゃないんだから。

33 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/19(月) 17:39:27.72 ID:uhAerbQT0
C

34 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/19(月) 17:43:36.83 ID:uhAerbQT0
さるさん?

35 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 17:46:57.88 ID:CHKn5ShJ0
そして半月が経った頃、ブーンから電話が来た。

(;^ω^)『ド、ドクオ・・・』

( 'A`)『おおwブーンじゃねぇかw元気にしてたか?ww』

何で逃げたのか、とかそんなことは思わなかった。
ただただブーンが逃げずに連絡してくれた。
それだけで嬉しくて、そんなこと考えられていなかった。

(;^ω^)『げ、元気にしてたお・・・ド、ドクオの方こそ元気にしてたかお・・・?』

( '∀`)『あったりまえだろwwああそれと』

(;^ω^)『・・・お?』

とはいえ、やはりこのことは話しておかなくてはならないことだから。


36 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 17:47:28.45 ID:CHKn5ShJ0
( '∀`)『おまえと連絡が取れない間はこっちでなんとか払ってたからな?ww心配すんなww』

(;^ω^)『・・・本当にすまないお』

( '∀`)『いいってのww親友の困ってるときくらい助けてやらなきゃなんねーだろ?ww』

(;^ω^)『本当に・・・ありがとうだお』

( 'A`)『それはそうとお前、連絡が取れない間何してたんだ?』

( ^ω^)『・・・お金を集めてたお』

( 'A`)『で、集まったのか?』

( ^ω^)『もうドクオに迷惑かけないようにちゃんと集めれたお』

話を聞いていくとツンと一緒にお金を集めていたらしい。
不正に集めたわけではなく、ブーンが力仕事をして、ツンが近所の飲食店でアルバイト。
地道ながらも二人は必死に働いてお金を集めていたが携帯の使用料を払うお金がなく、連絡が取れない理由はそれだった。
俺に連絡をしようと思ったらしかったが今更どの面下げればいいのかと戸惑い今まで連絡が出来なかったそうだ。

37 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 17:48:20.33 ID:CHKn5ShJ0
ブーンは俺を騙していなかった。
アイツなりに必死に頑張っていたんだ。
正直に、嬉しかった。
それと同時に罪悪感も生まれた。
疑いつづけていたこと。
騙されたと思いつづけてたこと。
でもそのことは話さず、隠しておいた。

( 'A`)『焦らずに頑張ろうな』

(* ^ω^)『・・・ドクオ』

( 'A`)『ああん?w』

(* ^ω^)『ありがとうだお』

( '∀`)『気にするなw』

それから少し小話もしたが大したことは話さずに電話を切った。
ブーンは裏切らなかった。
俺はその事実が嬉しくて、少子笑みが止まらなかった。

38 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 17:48:59.26 ID:CHKn5ShJ0
それからまた半年が経った。
返済金額は徐々に残り少なくなっていった。
何でこんな借金を作ったのかを聞くと優しくて、そして真っ直ぐな、本当にブーンらしいことだった。

病気で苦しんでいる子供のために募金を呼びかけている団体に寄付を求められて何の疑いもせずに誓約書を書かされた。

そして後日届いたのは借金の明細書。

何が起きたのかさっぱり理解できず、ツンに話したところ詐欺にあっていると言われたらしい。
しかし、それで借金が消えるわけもないのでしばらくは考え込んでいた。
そしてある日、借金取りがやってきた。
返済額は当初1500万
常人が払える額ではなく、分割で払うことになり、とりあえず自分の持っているお金とツンが持っているお金を借りて払いその場はなんとかなった。
しかし、それでなんとかなるわけもなく、なんとか身近な人にお金を借りて徐々に返済していった。
それでも当然足りるわけもないので困り果てたとき、保証人というものが存在することを知ったブーンは一番信頼を置いているという俺に電話をかけてきてなってくれるように頼んできた。
勿論俺は拒む事無く受理した。

それからしばらくは故郷を離れて働いていたとゆう。
当時保証人とは何のことかはあまり理解してなかったものの、色々調べていくと俺は連帯保証人というのになっていた。
連帯保証人というのはブーンと同じ地位になり、借金などの負担を課せられるものになる。
つまりはブーンが借金をすれば俺にも借金が出来るということだ。
そのため俺にしばらくの間借金がまわっていた。

しかし今はブーンとツン、そして俺とクーとで払っている。
おかげで今は安定している。

39 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 17:49:25.68 ID:CHKn5ShJ0
―――――――――――――――

あれから半年が経った。

俺は高岡さんの後継ぎとして高岡マンションを引き継いでいた。
ブーンと連絡を取って半年が経った頃くらいに長岡さんが夜の8時頃にうちに来て

( ゚∀゚)「忘れていたんだけどマンションの権利を引き継いでくれないか?」

とか言われた。
長岡さんはそれまで仕事をしながらも集金等を行っていたものの管理職には手をつけておらず、困っている時にある書類を見つけたそうだ。
ちなみにそのことを言われた時、勿論動揺しまくりだった。そりゃいきなりマンションを継ぐなんて有り得ないことだから。
でも、それは高岡さんの了承あってのことだった。
しっかり誓約書に高岡さんのサインに印鑑がきっちりと押されていた。
そんな書類に気付くのにおおよそ一年ほどかかったというのはびっくりなのだが。

でもそのおかげで借金を返すのもかなり楽になった。
ほどなくして俺は工事現場の仕事を辞めた。

ちなみにクーは一時期やむ終えず行っていたバイトを辞め、家事に専念することになった。
月数百万単位でお金が入るが色々と税金などがあり支払いをしていたんだけどさほど苦労はなく、安定した日常を送ることが出来た。

おかげで借金はかなり楽に返済できた。
本当に人間必死になれば出来ないことなんてないのかもしれない。

今はマンションの管理人としての仕事を終えて、相変わらず越してきた当時の部屋に今も住んでおり、そこに帰っている途中。
同じマンションだから大した距離もないから行き来が凄く楽で助かる。
ほどなくして家に着くとクーが玄関まで出てきて、笑顔で迎えてくれた。

40 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 17:49:58.69 ID:CHKn5ShJ0
( 'A`)「ただいまー」

川 ゚ -゚)「おかえりー」

クーは半年の間で相当料理の勉強をしたらしくここに越してきた当初に比べて相当美味しくなってる。
成長したな・・・と父親的なまなざしを向けて「うんうん・・・」とか言ったら殴られたんだけどな。
そんなクーが作る今日の夕飯が俺は楽しみで仕方がない。

( 'A`)「今日の夕飯はなんでしょうか?」

川 ゚ -゚)「・・・すまない」

(;'A`)「え?なんかあったのか?」

神妙な顔立ちで顔を下に向けているあたり何かあったんだろう
クーがこんな顔をするなんて珍しい。
・・・まさか半年前と同じようなことが・・・
色々と考え難しい顔をしている俺を少し見てからクーの表情が180度変わる。

川 ゚ -゚)「いや、ぶっちゃけ何もない。今日の夕飯はビーフシチューだ」

( 'A`)「これは新手の釣りですか」

川 ゚ -゚)「そういうなw夕飯も作ったのだからw」

( 'A`)「クーが 謝るまで 駄々をこねるのを 止めないっ!!」

俺は床に寝転がり手足をじたばたさせる。
ちらりとクーの方に視線を向けると冷静に俺の情けない様を見ていた。

41 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 17:50:50.65 ID:CHKn5ShJ0
川 ゚ -゚)「・・・」

(;'A`)「・・・放置?」

川 ゚ -゚)「いや、見てて面白かったのでつい」

( 'A`)「なんというスルーこれは間違いなく鬼畜」

最近この言い回し口癖になってきた気がする。



その後クーは笑いながら「ごめんごめんw」と言って食事の支度に戻った。
ほどなくして、クーが美味しそうに白い蒸気をたたせているスプーンを先のほうだけ一緒に入れているビーフシチューが注がれた食器を二つ持って最近買った円形のテーブルの上に置く。

( '∀`)「これはwktk」

川 ゚ ー゚)「私の自信作だ」

( '∀`)「それでは・・・」

川 ゚ ー゚) ( '∀`)「「いただきます」」

俺は「うめえwwww」とか「流石クーさん」とか満面の笑みで食べながら喋っていた。
恐らく、あの時の俺の顔は最高に気持ち悪かったものかと思う。

42 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 17:51:32.89 ID:CHKn5ShJ0
そして今も美味しく頂いている最中。
ビーフシチューの肉と野菜を口いっぱい頬張っているときにクーが口を開く。

川 ゚ -゚)「なあドクオ」

( 'A`)「ふぁい?」

一気に野菜と肉を食べていたので変な言葉になってしまったが別に気にしない。

川 ゚ -゚)「・・・」

( 'A`)「・・・?」

肉を飲み込む。残りの野菜、ジャガイモとブロッコリーとニンジンを噛みビーフシチューを一口。

川 ゚ -゚)「結婚しないか?」

(;'A`)「へぶふっ」

川;゚ -゚)「ちょ、吹くなよ」

俺は食べていた途中の野菜と一口含んだビーフシチューを少量吹いてしまった。いや、だってアンタいきなりそんなこと言われたらびびりますよ。
少しむせ返りながらも口に残っている野菜とビーフシチューを飲み込んで、吹いてしまった分を近くに置いてあったティッシュで吹きながら喋る。

(;'A`)「クーさん突拍子も無いこといわんで下さい」

川 ゚ -゚)「まああれだ、そろそろ切り出そうと思ってたんだ」

吹いた分をふき取り、真面目な顔に切り替える。
そして少し考えたフリをして、ほどなくして言葉を返す。

43 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 17:53:22.17 ID:CHKn5ShJ0
( 'A`)「正直なことをいうと・・・」

川 ゚ -゚)「・・・うん」

クーの顔が少し不安そうになっている。
やべえ、これは萌える。

( '∀`)「不束者ですがよろしくお願いします」

川 ゚ -゚)「あれ?立場逆じゃないか?」

( '∀`)「気にするな」

川 ゚ ー゚)「まあいいwそれと私は式とかは別にあげなくてもいいんだ」

( '∀`)「俺もそれは思ってる」

川 ゚ ー゚)「これからもよろしくな」


44 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 17:53:37.64 ID:CHKn5ShJ0
( '∀`)「結婚指輪はないけど・・・」

川 ゚ ー゚)「全然構わない。それとポテリングをはめるのはやめろ」

( '∀`)「いわゆるアメリカンジョークという奴だ」

川 ゚ ー゚)「相変わらずだなドクオは」

( '∀`)「そういうクーもなw」

川 ゚ ー゚)「・・・これからもよろしく」

( '∀`)「・・・ああ」

その日、静かにクーと接吻を交わした。


45 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/19(月) 18:02:51.93 ID:vbGCPVY4O
スレ立たないからヒヤヒヤしてたけどよかったww
なんという幸せこれは間違いなく鬼畜

46 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 18:04:24.72 ID:CHKn5ShJ0
なんだかんだあったものの今現在凄く和やかに暮らしてる。
時折クーと一緒にお線香と名前は忘れたけどお墓専用に添える木みたいなものを持って
高岡さんのお墓にお参りに行ったりしている。

ちなみにブーンの方も元気でやっている。
先日電話がかかってきた。

( ^ω^)『ツンと一緒に暮らすことにしたお!』

と、電話越しから幸せに溢れてるのがわかる声で話していた。

借金のことについては相当苦労した。
でもまあ、そのおかげなのかもしれない。今の俺がいるのは。
本当に 人間その気になればなんでも出来るものだなと実感出来たしな。

それに、なんだかんだ言って今思えば夢も果たせている。
マンションという自営業をしているのだから。

高岡さん、本当にありがとうございます。
ご冥福をこれからもずっとお祈りしています。


47 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 18:04:43.69 ID:CHKn5ShJ0
俺とクーはこれからずっと、ずーっと東京で暮らすんだろうと思う。
いや、たまには故郷に帰ったりもするけどw
今度かえるときは長岡さんも一緒に誘おうと思う。本当にお世話になったからブーンも一度お礼を言いたいそうだしな。
東京の土産でも持ってブーン達を驚かせてもやりたいしw


これからもずっと東京で暮らすから、もしかしたらまた苦労とかあるかもしれないけど・・・
クーと一緒なら大丈夫だよな?
なんか、クーと一緒だったらどんな障害だって超えられる気がするから。

これからも一緒にいような。
子供とか作ってさ、凄く幸せな家庭を築こうな。
他人から見ても物凄く幸せに見えるくらいさw

だから、さ。


これからもずっと――――――――








( 'A`)ドクオと川 ゚ -゚)クーは東京で暮らすようです


    おしまい

48 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/19(月) 18:04:48.83 ID:ad5gUMW/0
クー大好きなのは俺だけじゃないはず

49 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/19(月) 18:05:27.86 ID:KOKI91Fj0
>>48
もちろんさwww

50 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/19(月) 18:07:07.19 ID:ad5gUMW/0
>>1
面白かったw
お疲れ様

51 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/19(月) 18:10:50.35 ID:TB2K5OIlO
1スレ以降見逃してた\(^o^)/まとめない?

52 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/19(月) 18:12:56.22 ID:IxYeChVn0
>>51
>>12

53 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 18:13:22.91 ID:CHKn5ShJ0
完結に至るまで保守、wktk、支援して下さった方。そして指摘をしてくださった方。
本当にありがとうございます。

時折、さるさんにかかって投稿が遅れたりとしてしまったことを謝りたいです。
本当に申し訳ありませんでした。

一週間ほどのお付き合いでしたが本当にありがとうございました。

54 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/19(月) 18:15:37.01 ID:vbGCPVY4O
ブーン=ツン
ドクオ=クー
って言う方程式が脳内で出来てるオレガイル
昨日別のブーン系小説を読んでて、モララーとクーがくっつく話があったんだけど
やはりドクオとクーの組み合わせが一番だな
なんにしても>>1
ハッピーエンドをありがとう

55 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/19(月) 18:24:23.99 ID:KOKI91Fj0
>>1
まず、お疲れさまでした。

で、感想。というか指摘?
ややキツイ事言うかもですが、ご了承下さい。

六話〜最終話、一気に話が飛びすぎ。
また、地元編に比べて、東京編が薄っぺらに感じました。
それと最終話に関して、正直淡々としすぎてるかなと。
この話、本当は4〜5話分くらいのボリュームで書くべきだったのでは。
言っちゃ悪いですが「強引に終らせた」って感じを強く受けます。

また「強引にハッピーエンドにした」感も少々。
こっちに関しては、実際はそんなコトないのでしょうけど。

他にも細かいところはいくつかありますが、長くなるので伏せときます。
自分であとで読み返してみると、色々気付く点もあると思います。

重ね重ね、お疲れさまでした。
次回作? もあれば、期待させて頂きます。

56 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/19(月) 18:32:50.14 ID:PFXcIKgwO
なんという結末これは間違いなく>>1

57 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/19(月) 18:33:37.51 ID:gdQZvz6hO
ねぇなんでこの人上の立場でものいってんの?

58 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/19(月) 18:34:27.94 ID:TB2K5OIlO
>>52
それとまだ読んでないけど>>1乙!!

59 名前:1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/19(月) 18:59:36.65 ID:CHKn5ShJ0
たくさんの乙ありがとうございます。
次回作を作る際はもう少し展開に無理がないように心がけます。
>>55さんの言うとおり六話から最終話が飛びすぎでした。そして東京編の内容が薄いと自分でも感じました。
強引に終わらせてしまったのも重々承知です。
もっと勉強して練習を重ねようと思います。

次回からは構成をしっかりさせてプロットをしっかりと作成させた状態で望もうと思います。
少々長くなってしまいましたが、本当にありがとうございました。
次お会いできる時には成長出来ていたらと思います。
ぐだぐだと長文失礼しました。

最後にもう一度、読んで下さった皆様本当にありがとうございました。

60 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/19(月) 19:23:50.43 ID:6NeR9mBZO
笑った、泣いた、感動した!
>>1

61 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/19(月) 19:26:17.94 ID:o1L01jJ70
な、長岡さん!

あ、盛大に>>1乙!!!

62 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/19(月) 20:07:45.15 ID:9NTqjnOVO
内容はちょっと粗いけど完結させたのはGJ
乙!



偉そうでごめん。面白かったよ

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