1 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 21:47:15.06 ID:7stp8p/B0
一話 卒業と始まり

ずっと一緒にいようって
ずっと一緒に笑おうって
いつもそう思ってたんだ
でも、それは俺の甘えた考えだったよ
巻き込んでしまって本当に申し訳ないと思ってる

「キミがいいならそれでいい」

一言そう返事をくれたから東京に行くって決意出来たんだ。
なのに なのに俺は・・・

ねぇクー
いつも無表情だったけどどうして今は笑顔なのかな
いつも俺が何気ないことを言っても真剣に聞いてくれて真剣に応えてくれて
嬉しかった。

まだ逝くべきじゃないかもしれないけど
・・・・・・未練なんて残したら駄目だと思うんだ

・・・クー・・・・・・


2 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 21:47:34.91 ID:7stp8p/B0








( 'A`)ドクオと川 ゚ -゚)クーは東京で暮らすようです






3 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 21:48:00.17 ID:7stp8p/B0

目覚し時計が指定した時間に鉄を鉄で音を響かせ聞きなれたなじみのジリリという音を鳴らす
その音に反応し、一人の青年は目を覚ました

( 'A`)「もう朝か・・・」

この日俺はある決意をしていた
高校生活最後の日
今日は卒業式でみんなが進路を決めて大学に行ったりと仕事を始めたりとする大切な日
勿論俺も決めていた

東京に行って一緒に幸せに暮らすんだ




4 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 21:48:33.94 ID:7stp8p/B0
着替えを取り、最後の学生服に腕を通し準備を整える
卒業式の際には持っていく荷物は特に無い
あるとすれば筆記用具とカバンくらい

3年間使いつづけてぼろぼろになっているカバンを手に取り家を出た
朝飯を作るのは面倒だったので朝飯は抜きにして学校へと向かった
「ご飯はしっかり取らなくては駄目だぞ」
とよくクーに言われていたけどたまには抜いても大丈夫と心の中で呟き通学路を歩く
少し歩いた先に毎日待ってくれている彼女の姿が見えた

川 ゚ -゚)「遅い」

(;'A`)「ごめんごめん」

川 ゚ -゚)「毎日毎日待っているほうの身にも・・・」

色々と今までの愚痴を垂れられながら学校へと足を運んでいく
見慣れた街並み
特に何もないこの街は川が流れて少しドアが曲がっている変哲な看板を下げた居酒屋やこじんまりとした株式会社 ずっと通っているけど入ったことがないから分からないけど結構長い間続いてる分からして少しは大きな会社なんだろう

少し歩いていくとまた見慣れた街並みが広がっていた



5 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 21:48:57.65 ID:7stp8p/B0
( 'A`)「これで最後なんだよな」

川 ゚ -゚)「そうだな・・・思えば長かったようで短かったな」

( 'A`)「・・・少し寂しいな」

川 ゚ -゚)「なに、またいつでも見れるさ」

少し心寂しさを感じながらも目に映る全てを忘れないようにと必死に見ていた

( ^ω^)「お」

( 'A`)「あれ?ブーンじゃねぇか お前どうした?いつもはもっと遅いのに」

小学校からの友であり腐れ縁でもあるブーンが川に沿った道を歩いていた。その横にはこれまた小学校からの友であるツンがちょこんと並んでいた
コイツ等は高校に入るまでは付き合ってはいなかったがいつも一緒にいたから「いつか付き合うなアイツ等wwww」と皆で噂をしていたらそのとおりに高校に入り付き合い始めた
皆が見て皆が言えるほどのバカップルになっていた

6 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 21:49:27.66 ID:7stp8p/B0
ξ--)ξ「なんか卒業式くらいは早く行くお!とか言い出してねー・・・おかげで大分早めに起こされてね、眠いったらありゃしないわ・・・ふわあ・・・」

よっぽど早く起こされたらしくあくびまでしている
昔っからブーンは突拍子もないことを言い出すことがあり、よく俺やクーやツンは付き合わさせられていた
まぁ・・・そんなとこ嫌いじゃないんだけどな

( ^ω^)「おっおっwwwwたまには早起きもいいおwwww」

ξ゚听)ξ「それにしたって早すぎるわよ・・・なんで朝の5時から・・・」

(; 'A`)「5時に起こされたのかよ・・・」

ξ゚听)ξ「えぇいきなり電話をかけてきて ツン!起きるお!学校の仕度するお! とか
言い出すんだもん」

川 ゚ -゚)「ドクオにそれを言われていたら私は無視して寝そうだがな」

(; 'A`)「しれっとひでぇ」

( ^ω^)「でもそんな日もたまにはあってもいいおwwww」

ξ゚听)ξ「アンタの場合はいつも、だけどね」

とはいってもツンの表情は別に嫌がってはおらず逆に少し嬉しそうであった
相変わらずだよなコイツ等も

7 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 21:50:00.13 ID:7stp8p/B0
川 ゚ -゚)「学校が見えてきたな」

( 'A`)「そうだな・・・これで最後か」

ξ゚听)ξ「なーんか思えば長かったようで短かったわね」

( 'A`)「クーと同じこと言ってるよ」

ξ゚听)ξ「え、え?クーちゃんも言ってたの?」

( ^ω^)「クーとツンは気があうんだおwwww」

川 ゚ -゚)「私は一番ドクオと気が合うと思ってるんだがな」

ξ*゚听)ξ(* ^ω^)「朝っぱらから見せ付けてくれる(わね)(お)」

(* 'A`)「言われたこっちも少し恥ずかしいってもんだ」

川 ///)「い、いや・・・べ、別に大したことじゃ・・・」

( 'A`)「それじゃ俺は大したことない存在なんだな・・・」

川 ///)「そ、そうじゃなくて・・・」

(* ^ω^)「うはwwwwクー可愛いおwwww」

ξ゚听)ξ「私は?」

すかさずツンがブーンの言葉に反応する
あまり気にせず言ったようだがツンからすれば彼女である自分ではなく他の子を可愛いといわれれば多少の嫉妬心は沸くのだろう

8 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 21:50:22.84 ID:7stp8p/B0
( ^ω^)「え?勿論ツンも可愛いお?」

ξ゚听)ξ「 も ?」
綺麗なロングストレートの金髪が少し揺れツンの右手がブーンの右脇腹を的確に捉える右ストレートを放った

(; ^ω^)「ぶふう!ちょ、落ち着くお!」

腹を抱えながらも怒ったツンを落ち着けようとまぁまぁとなだめるが

ξ#゚听)ξ「私は可愛くないっていうの!?」

ツンは昔からブーンの言葉にはすぐ腹を立てたりしてカッとなる が、これもまた愛情の裏返しという奴なのだろう

( ^ω^)「ツン・・・」

ξ#゚听)ξ「何よ!」

( ^ω^)「大好きだお・・・」
それだけ言うとツンのおでこに軽くキスをする

・・・朝っぱらから見せてくれるなコイツ等は

ξ///)ξ「ちょ、ちょっと!い、いきなり何してんのよ!」

( ^ω^)「ツンが大好きだからやっただけだお」

ξ///)ξ「ば、バカ!べ、別にそんなこと言っても許さないんだから!」

(* ^ω^)「おっおっwwww」

9 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 21:51:53.45 ID:7stp8p/B0
( 'A`)「一生やってろwwww行こうクー」

川 ゚ -゚)「ああ、行こうか」

それからブーンとツンの話をしながら学校へと向かった
昔からブーンとツンは良く一緒に居たとかあの二人は絶対に付き合うと思ってたとか
しばらく話をしていると校門まで近づいておりゆっくりと歩き校門をくぐる
しばらく歩くと学年別に分けられ名前の書かれた見慣れた下駄箱がその大きな存在感を見せ付けている

( 'A`)「この靴箱もなかなか年季入ってるよな」

川 ゚ -゚)「そうだな。私達が入学した時すでにあったからな」

( 'A`)「俺らより年上かもな」

川 ゚ -゚)「かもしれないな」

しみじみと下駄箱の話をしながら教室へと上がった


10 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 21:53:06.03 ID:7stp8p/B0
教室に入ると数名があちらこちらでHRが始まるまでの時間話をしていた
「これからどうする?」や「で、その時俺がアイツを殴ったわけよwwww」などと痛い武勇伝を語っている奴もいた
正直なんでこの学校には厨二病の奴しかいないのかと思っていたが次第にどうでもよくなってきたので適当に話を合わせてしまっている自分がいることに気付き違った意味で寂しくなる時もあった
ただこんな光景でももう見れなくなるのかと思うと少し寂しい気持ちもあったりなかっりする

11 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 21:53:29.88 ID:7stp8p/B0
( ´∀`)「あれ?二人とも今日は少し早いモナね」

教室には教師用の机に椅子があり、その椅子にはこの3年間ずっと同じクラスを受け持っているモナー先生が座っていた
モナー先生はおっとりとした顔立ちで、犬で例えるならチワワみたいな落ち着くふいんき(ry)を持っている
そんなモナー先生が椅子からすっと立ち上がり自分達の前に歩いてくる
近くに寄ってくるのが緑のバンダナを頭に巻き少し年老いたふいんき(ry)を持っている軍人だったら物凄く怖いのだがモナー先生にはそんな感じは微塵もないので『なんだろう?』くらいの気持ちでこちらへ来るのを待っていると


12 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 21:53:55.98 ID:7stp8p/B0
( 'A`)「なんすか」

( ´∀`)「相変わらずお似合いな二人だモナ」

川 ゚ -゚)「い、いきなりなんですか」

( ´∀`)「いやなに、この二人もこれで見えなくなるのかと思うと少し寂しくなってきただけモナ」

( 'A`)川 ゚ -゚)「先生・・・」

( ´∀`)「まあドクオは勉強全くしなくて手を焼いていたから少しは気が楽だからあまり気にしないモナ」

( 'A`)「ヒデェ」

川 ゚ -゚)「全くその通りですね。ドクオときたら勉強会を開いても『ワカンネ 寝る おやすみ』とか言ってどこからか枕を取り出して眠りますからね」

( ´∀`)「とことん勉強意欲がなかったモナか」

( 'A`)「・・・最後まで鬱だ」

( ´∀`)「冗談モナよ」

川 ゚ -゚)「本気にするな アメリカンジョークという奴だ」

( 'A`)「把握した」

13 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 21:54:21.30 ID:7stp8p/B0
集中言葉責めを受け終わったすぐ後にブーンとツンがいちゃいちゃしながら教室に入ってきた
その様を見てキモピザである中田君はブツブツと何かを呟いていた まあ恐らく嫉妬して氏ねとか言ってるのだろうと思う
そしてその横で呪い人形を打ち付けている変態な田中君もいた
この二人に関しては全く不明なので特に気にしない 勝手にやってろって感じだ


14 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 21:54:50.91 ID:7stp8p/B0
( ^ω^)「先生おはようだお!」

ξ゚ー゚)ξ「おはようございます」

( ´∀`)「二人ともおはようモナ」

相変わらずの笑顔なブーンにそれをはるかに上回る笑顔を見せているツン
恐らくはさっき通学途中でブーンにキスをされたからだろう
・・・今度クーにやってみるか

川 ゚ -゚)「・・・?何か言ったか?」

(; 'A`)「え!?いや?何も?」

川 ゚ -゚)「・・・?」

にまりと笑ってそんな考えが声になって出かけていた 危ないところだった・・・


15 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 21:55:38.36 ID:7stp8p/B0
( ^ω^)「今日から会えなくなると思うと寂しいですお」

( ´∀`)「私もだモナ。元気するモナよ?」

ξ゚ー゚)ξ「コイツはいつでも元気ですよwwww」

( ´∀`)「それもそうモナwwww」

(* ^ω^)「おっおっwwww」

馬鹿にされているのに褒められていると思っているのだろう やっぱりブーンはどこまで行ってもブーンなんだな。こんなことでそう思うのは多少失礼かもしれないがそこは気にしたら負けだと思っているので気にしない


16 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 21:56:15.57 ID:7stp8p/B0
川 ゚ -゚)「ところで・・・」

( 'A`)「ん?どした?」

川 ゚ -゚)「卒業して・・・これからどうするんだ?」

( 'A`)「あー・・・後でゆっくり話すよ」

川 ゚ -゚)「?ああ分かった」

( 'A`)「そういうクーは卒業してから何か予定とかあるのか?」

川 ゚ -゚)「正直なところ働く予定もないのでどうするか考えているところだ」

( 'A`)「それは丁度良かった」

川 ゚ -゚)「?何がだ?」

(* 'A`)「なんでもないよ」

川# ゚ -゚)「・・・なんかムカツク」

(; 'A`)「ちょ!苦しい!苦しいってクーさん!ら、らめええええええ!!!!」

突如首を締めて来たクーになす術なく落された俺はHR前にモナー先生に起こされニヤニヤと笑っているクーの隣へと座った


17 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 21:56:47.98 ID:7stp8p/B0
川* ゚ -゚)「よく眠れたかな?」

( 'A`)「ドクオは肩こり腰痛首痛に見舞われています」

川* ゚ -゚)「・・・ぷぷ」

( 'A`)「笑い事じゃねーっての」

川* ゚ -゚)「私を馬鹿にするからだ」

( 'A`)「馬鹿にはしてねーんだがな・・・」

( ´∀`)「はいそこ!静かにするモナ!」

俺だけを指して注意するモナー先生
やっぱりクーは声を殺して笑っているのだった。


18 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 21:57:22.94 ID:7stp8p/B0
それからしばらくモナー先生の一年間の思い出を聞いていると卒業式の始まる時間になったので皆が廊下に整列して体育館へと向かう
これから校長先生の長い話が待っているの・・・男子の顔は眠るまいという決意に満ちていたが一部の者は既に諦めて眠る気満々であった

体育館に入ると既に眠っている1、2年生の姿がちらほらあった
まあ正直どうでもいいだろうな。俺だって去年は普通に寝てたし・・・
そしたら確か真ん前に座っているクーにマジックで目の周りに丸を書かれたんだったか。しかも油性で書かれていたから中々落ちなかったな・・・その顔でずっと眠っていたのだから色んな人に笑われてたんだろうな・・・鬱だ

19 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 21:57:49.61 ID:7stp8p/B0
今年は眠るまい 決意して用意されていた椅子に座る
そして卒業式が始まった――――――

絶好調の校長の話が始まる

( ・∀・)「えー君たち3年生が我が校に入学して早3年となる・・・思えば今日のように桜が舞い散っていた・・・くどくどかくかくしかじか」

( -A-)「ぐー・・・ぐー・・・」

( ・∀・)「ハイ!そこ眠らない!最後くらいちゃんとしなさい!」

( -A)「ぐー・・・ぐー・・・」

( ・∀・)「起きろよ」

( ^ω^)「・・・ドクオ!起きるお!」

( -A)「あと5分・・・」

( ・∀・)「・・・えーこのように眠っている輩もいるがもう気にしないことにする。・・・かくかくしかじか」

ドクオは校長先生から直接注意を受けても起きずそのまま眠り呆けているとしばらくしてモナー先生がやってきてドクオを起こす


20 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 21:58:18.19 ID:7stp8p/B0
( ´∀`)「ドクオ、起きるモナ」

( -A)「・・・?」

( ´∀`)「そろそろ校長先生の話終わるから起きるモナ」

( -A)「・・・え?」

( ´∀`)「起きたモナか?」

( 'A`)「・・・俺寝てました?」

( ´∀`)「校長先生に直接注意を受けたのに後五分とか言って眠ってたモナ」

( 'A`)「・・・鬱ダ氏ノウ」

( ´∀`)「死ぬ前に教室に戻るモナ」

( 'A`)「オッス」


21 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 21:58:37.71 ID:7stp8p/B0
モナー先生の言ったとおり校長の長い話はそれからすぐに終わった
あとは教室に戻り担任の先生から卒業証書を渡されるのみ
正直、少し寂しい

涙を流す者や眠そうに目を擦る者
これからどうするかを話している者
その人々を通り過ぎて自分のクラスへと入る

( ´∀`)「これから卒業証書を渡すモナ 呼ばれたものから来るモナよ」

これで本当に最後なんだな
卒業したらもう社会人だ 今まで見たいにバカをやらかすことも出来ない
やっぱ寂しいもんだな


22 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 21:58:59.28 ID:7stp8p/B0
( ´∀`)「出席番号1番 内藤君」

( ^ω^)「はいですお!」

最後の最後までコイツは元気だ
もしかしたら悲しかったりもするのかもしれない でもコイツはそうゆうところを見せないんだよな
色々バカやったけどなんだかんだで楽しかったよブーン

( ´∀`)「お前は成績もそこまで芳しくなかったモナ でも落ち込んだ者や切羽詰った者のストレスを和らげてくれたりとよくやってくれたモナ・・・社会に出てもそのままでいるモナよ がんがるモナ!」

( ^ω^)「先生・・・はいですお!」

少しだけ、ほんの少しだけだけどブーンの目に涙が浮かんでいた
もしかしたら見間違いかもしれないけど、あれは泣いていた

23 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 21:59:36.95 ID:7stp8p/B0
( ´∀`)「出席番号2番 ドクオ君」

( 'A`)「はい」

何故だか緊張だとかそんなモノはなかった
体がふわふわと浮いているような・・・そんな感じはするけれども

( ´∀`)「内藤同様に成績は芳しくなかったモナ でも暗そうに見えても何か先を考えて色んな者の先導に立ってくれていたモナ そんな君に私もたまに救われたモナ 何かとすぐに死のうとしないようにするモナよ」

そういうとモナー先生は俺の肩をぽんっと小さな力でそっと叩いた

( 'A`)「はい!3年間ありがとうございました」

一歩下がり一礼
今までお世話になった感謝の意を込めて

そしてあまり知らない奴や皆が呼ばれて卒業証書を受け取る
こみ上げる嗚咽を必死に堪えて震える両手で受け取る者も何名かいた

そしてツンの番になる


24 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:00:56.42 ID:7stp8p/B0
( ´∀`)「出席番号24 ツン君」

ξ゚听)ξ「・・・はい」

ツンの声は鼻声になり曇っていた
いつも強がっていたけれどこういう時まで強がってるんだなツンは

( ´∀`)「いつも強がって常に前に立ち負けず嫌いで、それでも褒められるとすぐ顔を真っ赤にして嬉しい感情を抑えて強がっていたモナ そんな君を可愛いという者も多々いたモナ
でも苦しい時や辛い時は無理に強がる必要なんてないモナ弱音を吐いて泣くことも大事モナよ」

ξ;凵G)ξ「せんせ・・・はい!今までありがとうございました!」

堪えていた涙を流し一歩下がり一礼して自分の席へと戻る
それでもまた涙を堪え嗚咽を殺していた
横の席のブーンが何も言わずツンの背中をさすっていた

25 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:01:52.32 ID:7stp8p/B0
( ´∀`)「出席番号25 クー君」

川 ゚ -゚)「はい」

( ´∀`)「いつも冷静で何事も早急に対処して問題が起こると強い正義感で問題解決に本気で当たる。そんな君を格好良いと思ったことも多々あったモナ その正義感を忘れないでがんがるモナよ でもツン君と同様に時として弱音を吐いて涙を流すことも忘れないで欲しいモナ」

川 ゚ -゚)「3年間ありがとうございました」

表情を乱さず一歩下がり一礼する
クーの背中は何故だか大きく見えた

後ろに向き直りゆっくりと歩き隣の席へと座る。

26 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:02:19.64 ID:7stp8p/B0
( ´∀`)「以上で卒業証書授与を終わるモナ 学級委員最後の挨拶を頼むモナ」

ξ;;)ξ「起立!礼!ありがとうございました!」

『ありがとうございました!』

( ´∀`)「それでは解散!みんながんがるモナ!」

卒業証書授与を終え最後の挨拶も終えみんなが家に帰る準備をし始める

ブーンがカバンを持ち俺の前へとゆっくりと歩み寄って一歩手前ほどで止まる
カバンに卒業証書を入れ椅子に座っている俺を見て口を開く


27 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:02:55.29 ID:7stp8p/B0
( ^ω^)「おっおっ・・・高校が終わってもずっと友達だおドクオ」

( 'A`)「ったりめーだ忘れんなよw」

( ^ω^)「忘れるわけないお!」

( 'A`)「俺はいいとして・・・ツンのとこいってやれよ」

( ^ω^)「把握だお!」

両手を広げブーンと言いながらツンの元へと駆けていった

28 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:03:24.40 ID:7stp8p/B0
( 'A`)「さて、俺らも帰るとしようか」

川 ゚ -゚)「そうだな 帰ろうか」

( 'A`)「帰りに少し話があるから喫茶店でも寄っていかないか?」

川 ゚ -゚)「全然構わん」

( 'A`)「それじゃ帰ろうか」

川 ゚ -゚)「うむ」


今生の別れと言わんばかりに涙を流しながら話をしている面々や何事もなく話をしている面々をちらりと眺めクーと一緒に教室を出た

( 'A`)「さよならVIP高校」

一言だけ呟いてVIP高校を後にした


29 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:03:57.42 ID:7stp8p/B0
川 ゚ -゚)「ところで話ってのはなんだ?」

( 'A`)「まあそう急くな急くな」

川 ゚ -゚)「喫茶店までお預けか」

( 'A`)「結構大事な話だからな 何か飲みながらのほうが良いと思ったからさ」

川 ゚ -゚)「ドクオが真面目な話をするなんて私に告白した時くらいじゃないか?」

( 'A`)「ちげーよwあれはクーが告白したんだろ?」

川 ゚ -゚)「む?ドクオが告白したんじゃないか」

( 'A`)「そうだったか?・・・あ、そうか」

川 ゚ -゚)「私達がラウンジ中学の卒業式を終えて帰るときに私を屋上に呼び出しただろ?それで顔を俯かせて・・・」

(* '∀`)「あーもう!良いって!恥ずかしい」

30 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:04:24.43 ID:7stp8p/B0
川 ゚ ー゚)「全くベタ過ぎて笑いを少し堪えていたんだぞ?」

(* '∀`)「今思えば確かにベタ過ぎた」

川* ゚ ー゚)「だが私は気に入っているぞ?あの時のドクオのどぎまぎした告白や了承した時の喜ぶ顔がw」

(* '∀`)「ガチで緊張してまともに喋れなかった上にまともに顔を見れずに伏せてたら『男だろう!もっと男らしく顔を上げてはっきり言え!』とかって怒鳴られもしたな」

川* ゚ ー゚)「だが言った瞬間私を真っ直ぐな目で見て声を張り上げて『す、好きです!僕と付き合ってください!』とか言ってそれからまた顔を伏せていたな」

(* '∀`)「そしたら即答だったな『私も好きだ、これからもよろしく頼む』ってさ」

川* ゚ ー゚)「しかし今思うと懐かしい思い出だ」

(* '∀`)「全くだw」

31 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:04:55.55 ID:7stp8p/B0
それから初めてのデートや色々と話をしながら喫茶店へと向かった
話に夢中になっているとあっという間に喫茶店へと着いて店内へと入っていった
店内は卒業式を終えて集まった学生がちやほやいた
店内を見渡していると店員が一人来て小さな丸テーブルが一つと背もたれのついた椅子が対面するように置かれている場所へと案内され顔を合わすように座る


32 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:05:37.24 ID:7stp8p/B0
川 ゚ -゚)「それで・・・話とは?」

( 'A`)「俺、東京に行こうと思ってるんだよ」

川 ゚ -゚)「とう・・・きょう?」

( 'A`)「ああ。夢があるんだ」

川 ゚ -゚)「夢・・・?何だ?」

( 'A`)「笑うなよ?」

川 ゚ -゚)「笑わないさ」

( 'A`)「自営業をしたいんだ。東京に出て資金を溜めて設立する」

川 ゚ -゚)「本気か?恐らくドクオが思っている以上に辛いし苦しいぞ?」

( 'A`)「決めたんだ。親にも話をつけてある」


33 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:05:55.66 ID:7stp8p/B0
川 ゚ -゚)「そうか・・・わかった。ならもう何も言わないさ」

( 'A`)「それで、なんだが・・・」

川 ゚ -゚)「ん?」

( 'A`)「俺と一緒に来てくれないか?」

川 ゚ -゚)「え?」

( 'A`)「東京行きの切符はもう買ってるんだ」

川 ゚ -゚)「・・・」

( 'A`)「この街を出て東京で一緒に暮らしてくれないか?」

川 ゚ -゚)「私は・・・」


34 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:06:17.63 ID:7stp8p/B0
突然の誘い
勿論戸惑う でも嬉しかった
私を必要としてくれている

ドクオの目は真っ直ぐに私の方を見ている
飲み物は一切飲まず、時が止まったようにも感じられる
私もドクオのほうを真っ直ぐに見る

ドクオが口を開いた


35 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:06:41.11 ID:7stp8p/B0
( 'A`)「俺には・・・クーが必要なんだ」

川 ゚ -゚)「キミがいいならそれでいい」

( 'A`)「え?」

川 ゚ -゚)「私が必要なのだろう?なら・・・構わない」

( 'A`)「いいのか?辛い時や寂しい時も多少あるかもしれないよ?」

川 ゚ -゚)「覚悟はしている」

( 'A`)「無理に付き合う必要もないんだぞ?」

川 ゚ -゚)「それは一緒に来て欲しいのか欲しくないのか分からんぞ?私は全然構わない無問題だ」

( 'A`)「ありがとう」

川 ゚ -゚)「気にするな。私とドクオの仲だろう」

(* 'A`)「・・・言ってくれるねえ」

川* ゚ -゚)「最愛の人と一緒にいることで私は幸せだ」

(* 'A`)「俺もだ。クー」


36 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:07:03.79 ID:7stp8p/B0
それからしばらく笑っていた
私もドクオも後のことは考えず先にある幸せだけを想像して、それを話して笑っていた
ただ、馬鹿な甘えや未練も全部捨てていかなきゃならない
未熟ながらにそれだけは理解出来た。


37 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:07:24.63 ID:7stp8p/B0
川 ゚ -゚)「さて・・・いつ出るんだ?」

( 'A`)「一応予定は明後日だ」

川 ゚ -゚)「明後日・・・か。分かった。それまでに荷物をまとめておく」

( 'A`)「・・・ありがとう」

川 ゚ -゚)「そう固くなるなw今まで通り接してくれ」

( 'A`)「・・・おうw」

川 ゚ -゚)「それでよし」

( 'A`)「それじゃ午後はどうしようか?荷物の整理や親にも色々言わなくてはならないだろう?」

川 ゚ -゚)「そうだな。今日は会えないと思う」

( 'A`)「分かった。それじゃ何かあったらメールくれ」

川 ゚ -゚)「把握した」

( 'A`)「それじゃまたなw」

川 ゚ ー゚)「また」


38 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:08:01.61 ID:7stp8p/B0
勘定はドクオが払ってくれた
最近何かとおごってもらっているからここは出そうと思ったら

( 'A`)「俺が出す」

川 ゚ -゚)「今日ばかりは私が出す」

( 'A`)「今日俺が出すのは法律で定められていることだからクーに拒否権は一切ない!残念!」

川 ゚ -゚)「なんだそれ」

( 'A`)「まあ俺が出すってことだ」

川 ゚ -゚)「むう・・・いつも悪いな」

( 'A`)「気にすると寿命が3年縮む呪いをかけたから気にするな」

川 ゚ -゚)「それは気にしたら駄目だなwありがとう」

( 'A`)b「全然おk」

とまあ結局払えなかったわけだ
今度は何を言われても絶対におごると心に強く誓った。いや本当に。

39 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:08:30.24 ID:7stp8p/B0
家に着くと母さんが「卒業おめでとう!」とドタドタと玄関まで走ってきて私の顔を見てそう言った
どうも話しづらい

川 ゚ -゚)「ありがとう」

('、`*川「あらあらクーちゃんからお礼を言われるなんて今日は槍でも降るのかしら」

川 ゚ -゚)「第二の言葉がそれとは相変わらず失礼な母親だ」

('、`*川「そんな母親にこれまで育ててもらったのよ?w」

川 ゚ ー゚)「感謝している」

('、`*川「それはそうと何か考えてる表情ね」

川;゚ -゚)「え?そ、そんなことないぞ?」

('、`*川「それで他の人を騙せても私は騙せないわよ?吐いちゃいなさい!w」

川;゚ -゚)「むう・・・伊達に18年間一緒に過ごしたわけじゃないか」

('、`*川「正確には18年と3ヶ月ってとこかしらねw」

川 ゚ -゚)「何かと流石だな」

40 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:08:56.49 ID:7stp8p/B0
ドクオに言われたことを自分の思いを全て母親に話した
ドクオが私を必要としていることを、そして私もドクオを必要としていることを。
ずっと一緒に居たいことも、18年間と3ヶ月お世話になった思いも込めて
何も言わずにただ真っ直ぐに私を見て話を聞いていた母さんが口を開いた

('、`*川「そう・・・」

川 ゚ -゚)「駄目だろうか?」

('、`*川「どうせ反対しても行くんでしょう?」

川 ゚ -゚)「・・・」

首を縦に振る


41 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:09:33.83 ID:7stp8p/B0
('、`*川「大丈夫。父さんには私から話しておくから自分のやりたいことを精一杯悔いの残らないようにしてらっしゃい!だけどたまには連絡よこすのよ?それが条件」

川 ゚ -゚)「・・・ありがとう」

('、`*川「それじゃ荷物をまとめてらっしゃい。必要なものがあったら揃えてあげるからね?」

川 ゚ -゚)「度々申し訳ない」

('、`*川「全く・・・本当に融通の利かない子になったものだわ」

川 ゚ -゚)「母さんと似たのだろうな」

('、`*川「そうねw」

川 ゚ -゚)「それじゃ荷物をまとめてくる。ありがとうペニサス母さん」

('、`*川「名前で呼ぶなんていつぶりかしらねえ・・・まあ行ってらっしゃいな」

川 ゚ -゚)「ありがとう」

今までの感謝も込めて一礼し、母親に背を向け自室へと向かった。

42 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:10:15.60 ID:7stp8p/B0
ドクオと一緒に遊園地で遊んだ時の写真
初めてのデートに着ていったお気に入りの服
誕生日に貰ったMDプレーヤー
今までの思い出や大事なものを大きめの旅行用カバンに詰め込む

明後日にはこの部屋ともお別れか・・・
憂鬱になりながらもどんどん荷物をまとめていく

川 ゚ -゚)「これで終わり・・・と」

色々と詰め込んだカバンはいっぱいなっていた
とはいえども必要不可欠なものしか入れていないのため大した量ではない
戻ってこないわけじゃないから、いつかまた戻ってくるかもしれないから
だからある程度のもので大丈夫

ドクオにメールをしておくか・・・・

44 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:10:35.73 ID:7stp8p/B0
宛先:ドクオ
件名:終わったぞ

本文:荷物をまとめれた。
   ドクオのほうはどうだ?

川 ゚ -゚)「これで良しっと・・・」


しばらくしてメールが返ってきた


45 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:10:54.69 ID:7stp8p/B0
宛先:クー
件名:Re:終わったぞ

本文:案外早かったなw
   こっちはもう終わってるからな。午後から暇ならどこかいこうか?
   この街を忘れないように思い出作りってのも悪くないと思うしな。


川 ゚ -゚)「なるほど・・・それもそうか」

早々とメールを打ち返事を出す


46 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:11:26.85 ID:7stp8p/B0
宛先:ドクオ
件名:Re:終わったぞ

本文:それはいいな。午後からは暇だ。
   何処で会おうか?


川 ゚ -゚)「最後の思い出作りというわけか・・・めいいっぱい遊ぶとしよう」

そしてまたしばらくしてドクオから返信が来る


47 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:11:51.48 ID:7stp8p/B0
宛先:クー
件名:Re:終わったぞ

本文:それなら俺から会いにいくよ
   もう向かって良いかな?


川 ゚ -゚)「・・・え?あー・・・まあいいか」



49 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:12:23.79 ID:7stp8p/B0
宛先:ドクオ
件名:Re:終わったぞ

本文:大丈夫だ
   のんびりと待つとする



50 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:12:48.43 ID:7stp8p/B0
自室の小さな四角形の丁度A4用紙ほどの大きさの窓から外を見ながらドクオに返信を打ち、送る
メールを送信してからしばらく外を眺めているとすずめが3匹ほど小さな鳴き声が聞こえる
そんなすずめを窓越しに眺めているとドクオからの返信
右手で携帯を開けメール内容を確認する

宛先:クー
件名:Re:終わったぞ

本文:把握した。

川 ゚ -゚)「短文・・・ということはもう向かってるということか」

私は静かに携帯を閉じ、ドクオの到着を待つことにした


51 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:13:45.93 ID:7stp8p/B0
一方その頃ドクオは――――――

( 'A`)「どうしようか、誘ったのは良いんだが何処に行こうか・・・」

ドクオにとっては悩ましいことであったが周りの彼女いない歴=年齢の人間からすると殺意の標的になっていることは気付くわけもない

( 'A`)「こんな暇な時間も東京に行けばなくなるのかも知れない・・・」

夢のためになんて言えば簡単そうに聞こえるけど
実際は想像絶する苦労が待ってるんだろうなあ・・・

( 'A`)「クーと一緒なら大丈夫かw」


52 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:14:22.97 ID:7stp8p/B0
楽観的な考えかもしれないけど何故かクーと一緒だと何もかもが上手くいきそうなんだよなあ
あ、そうだ
クーの家に着いたらご両親の方に挨拶しなきゃな
どうしようか・・・クーは良いと言ってもご両親に大反対されたら俺からは何もいえないんだよなあ
困ったな・・・

クーさんを僕に下さい!

違うな

クーさんと一緒じゃないと駄目なんです!

情けなさ過ぎるな・・・

クーさんがいなきゃ嫌なんです!!そうじゃないとやだ!

・・・鬱だ

( 'A`)「はあ・・・」

とりあえず適当に話をあわせるしかないか・・・
こんなすぐに浮かべば苦労はしないしな。

んなこと思ってるともう家の前だよ・・・
とりあえず会わなければ仕方あるまい!男ドクオ!ここで一花咲かせて見せるぜ!


53 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:14:51.51 ID:7stp8p/B0
―――――――――――


川 ゚ -゚)「そろそろか」

あ、インターホンの音が鳴った
来たか

川 ゚ −゚)「はーい」

('、`*川「私が出るわ」

川 ゚ -゚)「母さんが?」

('、`*川「ドクオ君と色々と話したいしねw」

川 ゚ -゚)「あまりいじめないでくれよ ああみえてドクオは結構繊細なんだ」

('、`*川「わかってるわw」

母さんが玄関にゆき、ドアを開ける。

54 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:15:41.31 ID:7stp8p/B0
( 'A`)「あ、どうもお母さん」

('、`*川「このたびは娘がお世話になるそうで」

(;'A`)「すみませんずっと黙ってて」

('、`*川「確かにいきなり過ぎてびっくりしたわwとりあえずここで話すのもなんでしょう?中に入って頂戴」

( 'A`)「あ、はい。お邪魔します」

('、`*川「そうかしこまらなくてもいいのよw私は反対してないからね?」

( '∀`)「ありがとうございます」

その場で一礼してリビングへと向かう


55 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:16:12.64 ID:7stp8p/B0
クーが心配そうにこちらを見ている

→話し掛ける
 放置する
 挨拶代わりに一発
 お母さんとラブロードを

( 'A`)「お母さんに反対されてなかったんだな」

川 ゚ -゚)「ああ、意外にもな」

( 'A`)「安心したよ いやほんと」

川 ゚ -゚)b「まあ気楽に話して来い」

( 'A`)b「がんがるぜ」

互いに親指を立て、その場を後にする


56 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:17:10.44 ID:7stp8p/B0
―――――――――――――――

('、`*川「まあそこに座って頂戴」

( 'A`)「はい」

小さく「失礼します」と言い指定された椅子に腰をかける
・・・やべえ緊張する

('、`*川「とりあえず3つほど聞きたいことがあるの」

( 'A`)「はい」

('、`*川「まずひとつ。うちのクーとはどこまでいったの!?」

(;'A`)「え!?」

('、`*川「だ  か  ら  どこまでいったの!?」




・・・・・・これは予想GUYです

57 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:17:52.70 ID:7stp8p/B0
( 'A`)「えーと・・・どこまでといわれても・・・」

('、`*川「抱いた?」

(;'A`)「うぇえ!?い、いえまだです」

('、`*川「あ、まだってことはする予定はあるのねw」

(;'A`)「あ、いえ、その・・・」

('、`*川「ふふwごめんなさい少しからかってw」

(;'A`)「は、はあ・・・」


58 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:18:19.74 ID:7stp8p/B0
('、`*川「それで2つめの質問だけど」

( 'A`)「あ、はい」

('、`*川「うちの娘のことはどう思ってるの?」

( 'A`)「・・・大好きです」

('、`*川「kwsk」

( 'A`)「普段は強がってるけどたまに弱くなったり・・・最初は冷たい印象だったのですが本当は誰よりも物事を考えてて内に熱い思いを秘めてて・・・まだまだありますが全てが好きです」

('、`*川「・・・ちゃんと見てるのね」

( 'A`)「結構長い間一緒ですしね」

59 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:19:01.73 ID:7stp8p/B0
('、`*川「ちゃんと娘のことを見てくれてるようで安心したわ それじゃ3つ目の質問」

( 'A`)「・・・はい」

('、`*川「・・・ちゃんと娘を大事にしてくれるかしら?」

( 'A`)「・・・当たり前です」

('、`*川「東京に一緒に行くということは責任も課せられるわよ?」

( 'A`)「自分より第一にクーさんことを先決します」

('、`*川「言葉っていうのは口にするのは簡単よ。でも実行するのは本当に難しいものなのよ」

( 'A`)「・・・精一杯に努力します」

('、`*川「・・・っとこれで質問は終わり」

60 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:19:19.97 ID:7stp8p/B0
( 'A`)「あ、はい」

('、`*川「私は確かに娘を大事にして欲しいけど貴方も体のこととかちゃんと気づかうのよ?」

( 'A`)「ありがとうございます」

('、`*川「ほら!男ならしゃきっとする!そんな言葉使いしなくていいのよw」

( '∀`)「・・・ありがとうございます」

('、`*川「それじゃクーのところへ行ってらっしゃい あの子も心配して待ってると思うから」

( '∀`)「はい!」

椅子から立ち上がり一礼してリビングを後にした

('、`*川「・・・ちょっと心配だけど大丈夫よね」

61 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:19:59.99 ID:7stp8p/B0
―――――――――――――

川 ゚ -゚)「お どうなった?」

( 'A`)「色々とあったけど了承してくれたよ」

川 ゚ ー゚)「それは良かった」

( 'A`)「それじゃ・・・どこにいこうか?」

川 ゚ -゚)「やっぱりノープランか」

( 'A`)「遊園地とか考えてたんだけどな」

川 ゚ -゚)「初デートの場所だなw」

( 'A`)「ちゃんと覚えてたのかw」

川 ゚ -゚)「忘れるわけもないだろうw初デートで観覧者に乗って二人でみた一面の夜景を・・・」



62 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:20:20.49 ID:7stp8p/B0
( '∀`)「そうそうwそれで夜景をバックにキスしたのなw」

川* −)「少し思い出してしまった」

( '∀`)「よし。今日は遊園地に行こう」

川 ゚ −゚)「うむ。異論はない」

値は張るが大丈夫だろう
まだ銀行の貯金もかなりあるしな。

( '∀`)「よっしゃ!気持ちが変わらないうちに行こう」

川 ゚ −゚)「うむ。最高の一日にしよう」

そういうわけで俺らは遊園地に行くことに決まった。
遊園地はこの街にないから隣街に行かなくてはならないので電車に乗らなきゃいけない。
全く面倒なことだけどまあ仕方ない。

( 'A`)「それじゃ行こうか」

川 ゚ −゚)「了解」

駅へ向かい歩き始めた。


63 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:20:49.75 ID:7stp8p/B0
――――――――――――――――――

( 'A`)「今日は人が少ないな」

川 ゚ −゚)「ああ、車内がすっきりしている」

普段なら座る席が多少あるくらいなんだが今日に限って乗っている人が少なかった。まあ俺はこっちのほうが気楽で好きなんだけどな。

( 'A`)「電車っていえば電車男って知ってるか?」

川 ゚ −゚)「ああ知っているぞ」

( 'A`)「クーはああいうのどう思うよ」

川 ゚ −゚)「嫌いじゃないがあまりに展開が有り得なさ過ぎるな。それも痴漢を見つけたくらいのことで・・・」

( 'A`)「まー俺もそう思うがやっぱり男からしたらああいうの期待してしまうから仕方ないとは思うが有り得なさ過ぎるな」

川 ゚ −゚)「まあ、あんな話もあっていいと思うけどもね」

( 'A`)「そうだな」




・・・・・・会話が終わってしまった――――――!!


64 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:22:37.12 ID:7stp8p/B0
川 ゚ −゚)「そうだ、ドクオ」

( 'A`)「ん?」

川 ゚ −゚)「キスしよう」

( 'A`)「はい?」

・・・いきなりなんすかクーさん
そんな突拍子もなく言われても俺はなんて言ったらいいかわかんないっすよ

川 ゚ −゚)「・・・嫌か?」

( 'A`)「いや、嫌とかそんなことじゃなくて・・・」

川 ゚ −゚)「男ならハッキリする!」

( 'A`)「・・・おk」

川 - -)「・・・ん」


65 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:23:08.23 ID:7stp8p/B0
誰もいない車両でクーと静かに接吻を交わした。
クーの柔らかい唇が俺の唇を重ね合わせる
柔らかい感触が俺の口に伝わりしばらくそのままだったが俺は何故だかもっとしたいという変な欲望が生まれ舌をクーの口の中に滑り込ませる
小さく声が途切れ「ん・・・っ」と言っているクーがとても愛しくクーの舌と絡め合わせた。

5分くらいだろうか10分くらいだろうかそれとも20分だろうか随分長い間に口を合わしあっていた気がする

『えーまもなくニュー速に止まります ご乗車ありがとうございましたー』

駅員の声が聞こえ俺は静かに重ねあわした口をゆっくりと離した。

( '∀`)「・・・」

川 ///)「・・・」

俺らは無言で列車から降りた
ただ言葉がなくとも幸せだった
いや、ほんと色々と。

67 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:23:43.90 ID:7stp8p/B0
しばらく無言のまま遊園地行きのバスに乗りのんびりとかつゆっくりと遊園地へと向かった。

( 'A`)「なあクー」

川 ゚ −゚)「ん」

( 'A`)「・・・ありがとう」

川 ゚ −゚)「・・・ああ」

詳しく言わなかったけど分かってくれたんだろう。
東京で一緒に暮らしてくれるということ
今までもそしてこれからも一緒にいてくれるということ
それらを全部含めた言の葉の意味を。


68 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:24:31.66 ID:7stp8p/B0
( 'A`)「これからもよろしくな」

川 ゚ −゚)「ああ」

( '∀`)「よっしゃ!それじゃ遊園地じゃ思いっきり遊ぶぞ!」

川 ゚ −゚)「ドクオ声がでかいぞ」

( 'A`)「サーセン」

川 ゚ −゚)「・・・こっちこそありがとう」

( 'A`)「ん?クー何か言った?」

川* ゚ -゚)「なんでもないさw」

( 'A`)「むう」

何を言ったんだろう?聞き取れなかった。
まあ・・・そんなことよりも今日は楽しもう!

69 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:24:56.47 ID:7stp8p/B0
『ご乗車御疲れ様でした。まもなく終点ニュー速遊園地に止まります。お忘れ物等ございませんようお気をつけておおりください』

川 ゚ -゚)「さ、到着だ」

( 'A`)「ああ 楽しもうぜ!」

川 ゚ -゚)「当たり前田のクラッカーだ!」

( 'A`)「・・・流石にそれはねーよ」

川 ///)「正直スマンカッタ」

( 'A`)「あまり懐かしすぎて思い出してしまった」

川 ゚ -゚)「まあいいじゃないか」

( 'A`)「渾身のギャグだったならすまなかったと言っておく」

川 ゚ -゚)「そこまで私は冷めてないさ」

( 'A`)「把握した」

とまあなんとも言い難い会話をしながら遊園地の入場口まで歩いていく
入場券を購入しなきゃならないので互いに財布を出すんだがここは俺が払うのが道理ってものだろう!


70 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:25:30.55 ID:7stp8p/B0
川 ゚ -゚)「それじゃこれ・・」

( 'A`)「待った!」

川 ゚ -゚)「・・・?」

( 'A`)「ここは俺が払うと弥生時代から言いつづけられている!」

川 ゚ -゚)「いやしかし・・・」

( 'A`)「この場合クーに拒否権はない!よってクーは今出しかけているお札をしまうことが義務付けられる!」

川 ゚ -゚)「変なドクオだなw」

( 'A`)「例え何を言われても俺は引かないぜ!」

川 ゚ -゚)「・・・ありがとう」

( '∀`)「というわけで店員さん はいこれ」

店員「は、はあ・・・フリーパスのほうはどうしますか?」

( '∀`)「勿論お願いします!」

店員が凄い変人を見る目とクーに対する同情のまなざしを向けていたがそんなものは気にしない。いや気にしたら負けだと思うんだうん

71 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:26:53.31 ID:7stp8p/B0
店員「はい、こちらです。ええと合計6000円です」

( '∀`)「はい買った!」

そそくさと財布から樋口一葉さんと野口英世さんを一枚ずつ出し手渡す

店員「はい、確かに・・・それではお楽しみください!」

最後に笑顔を見せてくれた店員だったがあれは間違いなく謙遜のまなざしとおまけの笑顔という感じだった

72 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:27:49.03 ID:7stp8p/B0
川 ゚ -゚)「全く・・・恥ずかしいったらありゃしない」

( 'A`)「そういうなwこれが俺流のサプライズや!」

川 ゚ -゚)「何処の亀田だお前は」

( 'A`)「うぇうぇwwww」

川 ゚ -゚)「まあ・・・いいんだがな」

( 'A`)「よっしゃ それじゃ何乗るよ」

川 ゚ -゚)「まずは定番のジェットコースターと行こうか」

(;'A`)「・・・任せろ俺はジェットコースターが超得意だ」

川 ゚ ー゚)「ん?以前にジェットコースター乗ってるときに私の手をぎゅーっと握って「ウボアアアアアアアア!!!」と叫んでいたのは何処のどいつだ?ww

73 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:28:17.05 ID:7stp8p/B0


(;'A`)「あ、あれは体調が悪かったのさ!」

川 ゚ ー゚)「それじゃ今回は大丈夫そうだな」

(;'A`)「あ、なんか頭が・・・」

川 ゚ ー゚)「さー行くぞ」

(;'A`)「ちょ、ちょっと待ってお腹が・・・アイタタタタ」

川 ゚ ー゚)「つべこべいうな男だろう」

(;'A`)「うおああああああ」

俺は何かを言う暇も与えられずにクーに手を引っ張られジェットコースターへと向かった
正直すげぇ怖い。うん小便ちびりそうだ
やべぇんだよ俺ジェットコースターのあの一瞬ふわっと体の浮く感じがすげぇ苦手なんだよ。いやもうほんとガチで


74 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:29:38.48 ID:7stp8p/B0
川 ゚ -゚)「さ、着いた」

(;'A`)「じょ、上等だぜ」

いやな汗が流れる
やべえ、なんか震えてきた。ああそうだこれはきっと武者震いって奴だろう、うんそうだそうに違いない

川 ゚ -゚)「3回転の後に急降下か」

( ゚A゚)「アヒャ」

川 ゚ -゚)「まあそう緊張するな 私がついてる」

俺は極度の高所恐怖症でちょっと高いくらいで足が震えたりする。正直バンジージャンプとかやったら耳から変な液が出そうなくらいに

( 'A`)「や、ややややってやんよ!」

川 ゚ -゚)「それでこそドクオだ」

ジェットコースター乗り場につながる階段をカツカツと音を立て上り静かにキュリキュリという音を立てているジェットコースターとなんとも嫌味たらしい店員の顔が見えた。

76 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:30:42.51 ID:7stp8p/B0
ジェットコースター乗り場につながる階段をカツカツと音を立て上り静かにキュリキュリという音を立てているジェットコースターとなんとも嫌味たらしい店員の顔が見えた

店員「お二人様ですか?」

川 ゚ -゚)「はい」

( ゚A゚)「あばばばばばば」

店員「そんな怖がらなくても大丈夫ですよw」

( 'A`)「こ、ここここ怖がってなんかないっすよ」

川 ゚ -゚)「アホなんで大丈夫です」

店員「あはは それじゃこちらにどうぞ」

店員に指定された場所へとクーに手を引かれながら座る
俺ら以外にも他の人がどんどん座っていく

・・・あれ?
ちょっとおかしなことに気付いたんだが・・・


77 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:31:20.21 ID:7stp8p/B0
( 'A`)「ちょおおおおおおここ一番前えええええ」

川 ゚ -゚)「死なないから安心しろ」

( 'A`)「フォオオオオオオオオオ!」

店員「はい。それじゃシートベルトをしっかり締めてください。いいですか?はい、発車しまーす」

いや、待て待てってこれは流石に・・・あ、動き出した

川 ゚ -゚)「おお、なかなかのスリル」


78 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:31:58.36 ID:7stp8p/B0
( 'A`)「なんという恐怖これは間違いなく鬼畜」

川 ゚ -゚)「おー上がってきた」

( 'A`)「なんという恐怖これは間違いなく鬼畜」

川 ゚ -゚)「頂上までなかなか距離があるな」

( 'A`)「なんという恐怖これは間違いなく鬼畜」

川 ゚ -゚)「まだまだあがるな」

( 'A`)「なんという恐怖これは間違いなく鬼畜」

川 ゚ -゚)「お、もうすぐ落ちる地点か」

( 'A`)「なんという恐怖これは間違いなく鬼畜」

川 ゚ ー゚)「到着 これはなかなか高いww」

( A)「・・・なんという鬼畜」

コースターは静かにてっぺんまで上がり静かに落ちる準備に入る

川 ゚ -゚)「ちょっと下を見てみろ」

( 'A`)「・・・」

俺は 静かに 下を 見た

79 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:33:04.32 ID:7stp8p/B0

( ゚A゚)「TAKEEEEEEEEEEE!!!!!!」

川 ゚ -゚)「これは50Mくらいあるんじゃないか」

( ゚A゚)「あ・・・あああああ・・・アーッ!!!!!」

川 ゚ ー゚)「はっはっは」

( ゚A゚)「急降下!急降下!とってもとっても急降下!いやああああ!!降ろしてええええやっぱり降ろさないでえええええ!!!」

川 ゚ 0゚)「たーまやー」

下に見えるのはレールに木々
落ちたら間違いなく 死ぬ

( ゚A゚)「回転いやああああああああああ」

川 ゚ 0゚)「やっほー」

狂気する俺をよそに楽しそうに口を開き用途不明な言葉を口にするクー
というからめええええ!!!回転らめええええ!!!

80 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:34:03.57 ID:7stp8p/B0
しばらく過去最悪と呼べる地獄を味わいコースターが無事元の場所に戻り俺らは降りた

( 'A`)「鬱ダ氏ノウ」

川 ゚ ー゚)「ぷ、ぷぷっ・・・」

( 'A`)「何笑ってるんですかクーさん」

川 ゚ ー゚)「だって・・・ドクオ・・・怖がりすぎて・・・」

そういうと同時にクーは腹を抱えて笑い出した
それと同時に一緒に乗っていた人達の視線を浴びながらくすくすと笑われていた
いやちょっと待て、確かに俺は壊れるほど叫んでたさ・・・でもそこまでのことじゃ・・・あるな。


81 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:34:32.57 ID:7stp8p/B0
( 'A`)「正直な話をしよう」

川 ゚ ー゚)「ん?wwww」

( 'A`)「俺は高所恐怖症でかなり怖かったんだ」

川 ゚ ー゚)「勿論知っいてる」

( 'A`)「なんという恐怖これは間違いなく鬼畜」

川 ゚ ー゚)「あはっあははwwww」

しばらくクーは笑いつづけていた
人目なんて全く気にせず俺をみるなり笑っていた
いや、確かに俺はおかしかったさ。でもそこまでのことじゃないだろう?いや笑い過ぎだってクーさん。アンタどんだけ笑えば気が済むんすか。うん、俺の方を見て爆笑するなよ。ホント勘弁してくれよ


82 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 22:35:07.31 ID:7stp8p/B0
( 'A`)「クーさんよそろそろ笑うのをやめたらどうだろうか」

川 ゚ ー゚)「ああそうだn・・ぶふっ!あははははwwww」

再度俺の顔をみて大爆笑したクー
なんという屈辱これは間違いなく鬼畜

( ^ω^)「お?」

ξ゚听)ξ「あれ?」

・・・・・何か聞いてはならない声を聞いた気がする。


86 :一番上は長男:2007/02/15(水) 23:01:05.42 ID:7stp8p/B0
( 'A`)「・・・」

川 ゚ ー゚)「ぶふ・・・くく・・・っ」

明らかにこちらを見ている馴染みの顔の二人と明らかに鬱な表情を浮かべ隣で笑いを堪えている二人
あ、こっちに来るよ

( ^ω^)「やっぱりドクオだお!」

ξ゚听)ξ「やっぱりクーちゃんだ」

( 'A`)「なんというタイミングこれは間違いなく悪夢」

川 ゚ ー゚)「ぷぷっ・・・ブーンやツンも来ていたのか」

俺はクーに華麗にヌルーされジェットコースター前で話がスタートされる


87 :投稿中にバーボンを食らってました。申し訳ありません。:2007/02/15(水) 23:02:13.10 ID:7stp8p/B0
( ^ω^)「ぼくはツンとデートだお!」

ξ゚听)ξ「高校卒業祝いみたいな感じだそうよ」

川 ゚ -゚)「思い出作りとはなかなか洒落たことをするじゃないか」

( 'A`)「俺らもそうだろう」

ξ゚听)ξ「あ、せっかく会ったことだしあのジェットコースター乗らない?」

( 'A`)「激しくパス」

川 ゚ -゚)「よし、行こう。ドクオに拒否権はない」

(;'A`)「なんという恐怖これは間違いなく鬼畜」

( ^ω^)「ドクオ嫌なのかお?」

( 'A`)「おめーは知ってるだろ」

(* ^ω^)「おっおっ」

ξ゚听)ξ「まあいいじゃない、行きましょう?」

( 'A`)「あの恐怖が再び・・・」

いやまて、一度乗ったから大丈夫。うん。昔誰か言ってたじゃないか『男は度胸!なんでもやってみるものさ』って
よし、俺も男だ!やってやるぜ!うん無理

88 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 23:02:44.30 ID:7stp8p/B0
川 ゚ -゚)「それじゃ行こうか」

( ^ω^)「ツン行くお!」

ξ゚听)ξ「はいはい」

( 'A`)「ウボァ」

そんなこんなで結局地獄回転高速機械に再び乗せられることに・・・鬱だ


店員「あれ?今度は4名様ですか?」

( 'A`)「これスピード時速10kmに変えられないですか」

店員「ちょwwww無理wwww」

ξ゚听)ξ「バカ言ってないで乗るわよ。4名です」

店員「それじゃこちらへどうぞ」

店員が招いた先は恐怖の先頭。
ちょ・・・待って・・・


89 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 23:03:53.69 ID:7stp8p/B0
川 ゚ -゚)「一番前再びか。ツンとブーンはどっちへ乗る?」

ξ゚听)ξ「私達は後ろでいいわよ」

( ^ω^)「ツンに同意だお」

( 'A`)「俺前嫌なんすけど」

川 ゚ -゚)「それじゃ前に行かせて貰うよ」

( 'A`)「あの俺前嫌なんすけど」

川 ゚ -゚)「楽しみだなドクオ」

( 'A`)「あの俺前嫌なんすけど」

ξ゚听)ξ「ここのジェットコースター怖いらしいよブーン」


90 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 23:04:14.81 ID:7stp8p/B0
( 'A`)「あの俺前嫌なんすけど」

( ^ω^)「おっおっwwそれは楽しみだおww」

( 'A`)「あの俺前嫌なんすけど」

川 ゚ -゚)「どうしたドクオ?早く乗らないか」

( 'A`)「あの俺前嫌なんすけど」

川 ゚ -゚)「3回転か・・・あの無重力な感覚がなんとも・・・」

( 'A`)「あの俺・・・はあ」

俺は悟った
これ以上続けても無駄だと。

93 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 23:06:28.22 ID:7stp8p/B0
店員「はい、それじゃシートベルトをしっかりみっちり締めてくださーい 間もなく発車しまーす」

ξ*゚听)ξ「動き始めたわ」

( ^ω^)「正直コワス」

ξ゚听)ξ「ドクオほどじゃないでしょ?大丈夫よ」

お前知ってて乗せたなあああああ
この鬼畜!鬼!悪魔め!

川 ゚ -゚)「どうしたドクオ」

( 'A`)「俺は男だ」

川 ゚ -゚)「駄目だ狂ってらっしゃる」

コースターは何を言わずにレールに沿って上へ上へと上がっていく。
あの恐怖が帰ってくるのか・・・
負けるなドクオ頑張れドクオ!俺なら出来る!勝負だジェットコースター!!

( 'A`)ドクオVSジェットコースター川 ゚ ー゚)

頂上へ到達した


94 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 23:07:16.18 ID:7stp8p/B0
ξ゚听)ξ「結構高いのね・・・」

( ^ω^)「なんというスリル」

川 ゚ -゚)「やはり高いところは落ち着く」

( 'A`)「もはや何も言うまい!」

ξ゚0゚)ξ( ^ω^)川 ゚ 0゚)「おおおおおおっ!」

( 'A`)「うぼああああああああああああああああ」

コースターが物凄いスピードで下っていく。
下の木々が目に入り、周りの景色が目に入り徐々に近づいて行きながら急降下
やがて落ちるとこまで落ちて斜めにカーブ あ、駄目だ。これ以上は思考が・・・


95 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 23:07:36.89 ID:7stp8p/B0
ξ゚0゚)ξ「かーぎやー」

( ^ω^)「おっおっw」

( ゚A゚)「らめええええええええええええええええええええええ」

川 ゚ -゚)「心地よい・・・」

ξ゚0゚)ξ「3回も回転するんだあ」

( ^ω^)「おーおーっ」

川 ゚ -゚)「気持ちいい・・・」

( ゚A゚)「神よおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

なんという恐怖これは間違いなく鬼畜

やがて回転も終わり全てのレールを回り元の地点に戻る


96 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 23:08:17.93 ID:7stp8p/B0
ξ゚ー゚)ξ「楽しかったあ・・・」

( ^ω^)「なかなか面白かったお・・・」

川 ゚ ー゚)「これはいいな」

( A)「ここは誰?私はドコ?ああ私はココ」

ξ゚ー゚)ξ「しかしまあ・・・」

( ^ω^)「ドクオ怖がり過ぎだおwwww」

川 ゚ ー゚)「ぷぷっ・・・くくく・・・」

おい、一名笑いを堪えるな。すっごく惨め至極惨め
あ、店員こっちみんな そして笑うな。いや待て降りてくる奴等全員コッチミンナ 
ほんと勘弁してくれよ俺高いの無理なんだよ。観覧車は別だけどこういうのは駄目なんだよ本当に。


97 :愛のVIP戦士:2007/02/15(水) 23:08:48.11 ID:7stp8p/B0
ξ゚听)ξ「さて、それじゃどうする?」

コースター乗り場前でこれからどうするかをツンが言う

川 ゚ -゚)「私はどちらでも構わないが」

( ^ω^)「それじゃみんなで色々周るお!」

( 'A`)「異論はないがジェットコースターは乗らない」

( ^ω^)「却下」

川 ゚ -゚)「それじゃどこに行こうか」

俺は今重大なことに気付いた
遊園地は確かに色々なアトラクションがある。だがしかし

大体は宙に浮くじゃねぇか!
空中ブランコ ジェットコースター 観覧者etc...

100 :>>1がバーボン食らったので代理 :2007/02/15(水) 23:38:20.73 ID:zEhKIo1I0
( 'A`)「俺はどうやら失策したようだな」

川 ゚ -゚)「今頃だなドクオ」

( 'A`)「アンタ分かってて言ったのかべらんめぇ」

川 ゚ -゚)「モチのロンだ」

( 'A`)「なんという恐怖これは間違いなく鬼畜」

ξ゚听)ξ「それじゃドクオもこんなだしさ、気晴らしに何か食べようか」

( 'A`)「そういえば俺らまだ昼飯食ってなかったわ」

川 ゚ -゚)「そうだ、ドクオ朝飯はちゃんと取ったか?」

( 'A`)「いや取ってない」

川 ゚ -゚)「ちゃんと取れといってるのに・・・」

(;'A`)「正直スマンカッタ」

川 ゚ -゚)「まあ昼で取ればいいことだろう。それじゃ行こうか」

( ^ω^)「あそこの店とか美味しそうだお!」

ξ゚听)ξ「あんたは食べれたらなんでもいいでしょうが」

(;^ω^)「ちょwヒデェwwww」

101 :>>1がバーボン食らったので代理 :2007/02/15(水) 23:39:44.73 ID:zEhKIo1I0

( 'A`)「まあ、確かにおいしそうだしいいんじゃないか?」

ブーンが指差していた飲食店は野外に建設されている小さな店でハンバーガーを取り扱っているみたいだ。いや決してマクドとかじゃないから

ξ゚听)ξ「カロリー高そうね・・・」

川 ゚ -゚)「ツンに同意」

( ^ω^)「なんでカロリーなんて気にするお?」

( 'A`)「俺も思った」

ξ゚听)ξ「太っちゃうじゃない」

川 ゚ -゚)「太るだろう」

( 'A`)「おめーらが太るわけねーだろ。そんだけ綺麗でスリムなのによ」

( ^ω^)「ドクオに同意だお」

ξ///)ξ「べ、別にそんなこと言われても嬉しくなんてないんだからねっ!」

( ^ω^)「おっおっwwww」

川 ゚ -゚)「本心から言ってくれてるのなら本当に嬉しい限りだ」

( 'A`)「大体太ったからって気持ちが変わるわけでもねーし」


102 :>>1がバーボン食らったので代理 :2007/02/15(水) 23:42:48.34 ID:zEhKIo1I0
川 ゚ -゚)「ありがとう」

( 'A`)「気にするなよ」

そんなこんなでハンバーガー店に向かい各々好みのものを注文する。

( 'A`)「えっと・・・それじゃこのベーコンレタスで」

川 ゚ -゚)「私もそれで」

( ^ω^)「チーズバーガー3つ」

ξ゚听)ξ「食いすぎるからアンタはピザなのよ。それじゃ私は月見バーガー」

(;^ω^)「そこまでピザ食ってねーお 太ってるのは認めるけどお」

ξ゚听)ξ「だったらこの脂肪は何よ」

ブーンの腹の脂肪を掴み揉みまくるツン
なんだこいつらアホか

(;^ω^)「らめええええええそれ以上はらめええええ」

アホだ絶対的なアホだ

店員「あのーすみませんご注文の方確認してもいいですか?」

ξ゚听)ξ「あ、すみません。どうぞ」

こういう時だけちゃっかりしてるのなツン

103 :>>1がバーボン食らったので代理 :2007/02/15(水) 23:44:03.74 ID:zEhKIo1I0
店員「ベーコンレタスバーガーが2つとチーズバーガーが3つと月見バーガーが1つ あ、ピザは如何ですか?」

( ^ω^)「おめーは 俺を 怒らせた」

店員「冗談っすよwwwwサーセンwwww」

店員にまで馬鹿にされる始末 ああ悲惨なりブーン
それから数分ブーンはツンにいじられてその様子をクーと二人で爆笑しながら見ていると先程の店員が「お待たせしましたー」と俺ら向けて言ったので注文の品を取りに行き円形の白色の机に対面する形で背もたれが少し長い白長の椅子に座った

ξ゚听)ξ「チーズバーガー3つは流石にないわ」

( ^ω^)「ハム!ハフハフ!」

( 'A`)「流石はブーン食べ方がなんともいえない」

( ^ω^)「ハム!ハフハフ!」

川 ゚ -゚)「言葉にーできなーい」

( ^ω^)「ハム!ハフハフ!」

ξ゚听)ξ「コイツいつの間にご飯とか持ってきたのよ」

ツンがいうように何故だかご飯とその他のおかずが机に錯乱しておりそれを物凄い勢いで食べているブーン
なんという食べ方これは間違いなくキモピザ

104 :>>1がバーボン食らったので代理 :2007/02/15(水) 23:44:55.94 ID:zEhKIo1I0
川 ゚ -゚)「さて我々も食べるとしよう」

( 'A`)「右に同意」

ξ゚听)ξ「これは放って置くのが吉なのね」

( 'A`)「古来3000年前よりそう決められていた」

ξ゚听)ξ「把握したわ。いただきます」

( 'A`)「いただきます」川 ゚ -゚)

俺らは丁寧に手を合わせ目前のハンバーガーを手に取り食べ始める。
・・・しかしこのピザは恐ろしいほど食うな

( ^ω^)「ハム!ハフハフ!」

あの、周りの人たちの目線が痛いんですけど

子供「ママーあの人凄く食べてるよー」

母親「しっ!見ちゃいけません指しちゃいけません喋っちゃいけません聞いちゃいけません逃げるわよ!」

(;'A`)「物凄い勢いで子供を連れて俺らから逃げていった親子を一組発見した」

105 :>>1がバーボン食らったので代理 :2007/02/15(水) 23:47:05.59 ID:zEhKIo1I0
ξ;゚听)ξ「これは流石に・・・」

川; ゚ -゚)「なんとゆう・・・」

( ^ω^)「ハム!ハフハフ!」

そんな俺らの気を知らないで何事もなく食べつづけるアホ一人
どんだけ食う気だコイツ
ハンバーガーなんて既に存在してねーじゃねーか

( 'A`)「まあ・・・食べようや」

ξ゚听)ξ「そう(ね)(だな)」川 ゚ -゚)

のんびりと悠長に食べる俺らの近くでアホほど食うアホ一名と平和とはまるで呼べない食事を進めていった。
余談だがさっきの店員が凄い目でこちらを見て腹抱えて笑っていた
しかしブーンは全く気付かず何事もないかのように食べつづけていた。

( ^ω^)「ごちそうさまだお」

( 'A`)「食べ物もここまで食われると満足だろうな」

川 ゚ -゚)「アーメン」

ξ゚听)ξ「アンタがピザである理由が更に分かった瞬間だったわ」



106 :>>1がバーボン食らったので代理 :2007/02/15(水) 23:48:07.38 ID:zEhKIo1I0
( ^ω^)「お?みんなどうしたお?」

なんという満面の笑みこれは間違いなく天然のアホ

ξ゚听)ξ「アホは所詮ドコまで行ってもアホってことね」

( 'A`)「同意」

(;^ω^)「一体なんなんだお・・・」

川 ゚ -゚)「まあ、らちが明かないからとりあえずこれからドコに向かうか決めようじゃないか」

( 'A`)「ジェットコースター以外でFA」

ξ゚听)ξ「とりあえず空中ブランコ」

( ^ω^)「ツンがそこにいきたいならぼくもそれに賛成だお」

川 ゚ -゚)「それじゃ空中ブランコで決定か」

( 'A`)「あの俺h」

川 ゚ -゚)「それじゃ行こうか」

( 'A`)「高いとk」

ξ゚听)ξ「久しぶりだわー」


108 :>>1がバーボン食らったので代理 :2007/02/15(水) 23:49:09.12 ID:zEhKIo1I0
( 'A`)「ちょっと聞いてくr」

( ^ω^)「ホント久しぶりだお」

( 'A`)「いやだかr」

川 ゚ -゚)「それじゃ行こう」

( 'A`)「なんというスルーこれは間違いなくアウトオブ眼中」

どうやら俺に拒否権というものは一切存在しないらしい。

そんなわけで空中ブランコまでやってきたわけなんだが・・・

( 'A`)「こんなのに乗って一体何の得があるんだ・・・!教えて!エロい人!」

川 ゚ -゚)「お前の 怖がる姿を 見て 楽しむ ためだ」

( 'A`)「なんというエロスこれは間違いなく鬼畜」

川# ゚ -゚)「ん?」

(;'A`)「なんでもないです」

( ^ω^)「ツン!すごいお!気持ちよさそうだお!」

ξ゚ー゚)ξ「そうねー・・・風を切って空を飛んで・・・」

109 :>>1がバーボン食らったので代理 :2007/02/15(水) 23:50:19.99 ID:zEhKIo1I0
( ^ω^)「早く乗るお!」

( 'A`)「どうとでもなれだコンチクショウ」

川 ゚ -゚)「ここに来て男だな」

( 'A`)「昔イイ男が言ってたからな男は度胸だって」

川 ゚ -゚)「それはいい男だ」

( 'A`)「違うイイ男だ」

川 ゚ -゚)「何が違うんだ」

( 'A`)「おなごにはわかるまい」

川 ゚ -゚)「アウトオブ眼中ドクオ」

(;'A`)「ヒデェ」

ξ゚听)ξ「まあ、行きましょう」

( 'A`)「おいっす」

ツンの一言から全員が乗り場にゆき、店員の人にフリーパスを提示し乗り込む
空中ブランコは一本の大きな柱に取り付けた長く丈夫な鎖に取り付けたベンチ型の椅子のようなものを遠心力を強く利用して回していくタイプのもので、結構早いスピードで回る


110 :>>1がバーボン食らったので代理 :2007/02/15(水) 23:51:05.96 ID:zEhKIo1I0
店員「お二人様までご一緒に乗れますがどうしますか?」

川 ゚ -゚)「勿論それで」ξ゚听)ξ

そういうわけで俺の隣にはクーが座りブーンの隣にはツンが座ることになった。

( 'A`)「クーさん俺正直怖いです」

川 ゚ -゚)「大丈夫だ私がいる」

( 'A`)「頼りにしてますぜあねさん」

川 ゚ -゚)「任しとけ」


ξ゚听)ξ「あードキドキしてきた」

( ^ω^)「おっおっww」

ξ゚听)ξ「空中ブランコなんて久しぶり過ぎてホント楽しみだわ」

( ^ω^)「ぼくもだおww」

店員「はいまもなく動き出しまーす 手前にある鎖を左右に取り付けてくださーい」

店員がいう通りに垂れ下がっている鎖を左右の取り付け部分に取り付ける

店員「はい動きまーす」

店員の声とほぼ同時にブランコは動き始めた

111 :度々バーボン食らい申し訳ありません。:2007/02/15(木) 00:10:54.26 ID:l48j8d5y0
( A)「飛ぶ FlyAway ドコまでも」

川 ゚ -゚)「まだ狂うほどでもないだろう」

( 'A`)「そうだな」

段々とスピードが上がりブランコが回転しながら宙に浮き始める

川 ゚ -゚)「おー」

( 'A`)「これは食後には向かないものだ」

川 ゚ -゚)「後の祭りだ」

( 'A`)「そうだな」

何故かこの時ばかりは平常心を保てる俺 成長したな・・・!


112 :1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/15(木) 00:12:29.61 ID:l48j8d5y0
川 ゚ -゚)「おー速い」

( 'A`)「気持ちいいじゃまいか」

川 ゚ -゚)「お、平気なのかドクオ」

( 'A`)「何故かこれは平気です。コイツは予想GUYです」

川 ゚ -゚)「高所恐怖症のドクオが・・・あ、ちょっと下見て」

( 'A`)「ん?」

クーを信じた俺が馬鹿だったと切実に思った瞬間だった

( ゚A゚)「TAKEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!1」

川 ゚ ー゚)「はっはっは」

( ゚A゚)「氏ぬ!死ぬ!これは死ぬぞ!」

川 ゚ ー゚)「はっはっは」

( ゚A゚)「ウボアアアアアアアアア!!!」

この時の俺の悲鳴はドコまでも遥か彼方まで飛んで行った気がする



113 :1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/15(木) 00:13:32.36 ID:l48j8d5y0
―――――――――――――――――

川 ゚ ー゚)「なかなか楽しかったな」

ξ゚ー゚)ξ「うん。楽しかった」

(* ^ω^)「おっおっwwww」

( 'A`)「SkyWalkerは二度死ぬぜ」


それからいくらかのアトラクションに乗り、夕日が沈んであたりが暗くなった頃に俺らは別行動を取ることにして二人と別れた

114 :1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/15(木) 00:14:44.50 ID:l48j8d5y0
川 ゚ -゚)「それじゃこれからどうする?」

( 'A`)「観覧車でも行くか」

川 ゚ -゚)「おk」

そんな流れで観覧車乗り場までのんびりと手を繋いで歩き観覧車へと乗る。

( 'A`)「久しぶりだな」

川 ゚ -゚)「ああ・・・」

何とも言えないふいんき(ry)が流れて変な空気になる

( 'A`)「あまりに騒ぎすぎて忘れてたけどブーン達とも東京に行けばお別れなんだな」

川 ゚ -゚)「・・・ああ」

( 'A`)「色々あったけど楽しかったなホント」

川 ゚ -゚)「・・・ああ」

( 'A`)「・・・これからもずっと一緒によろしくな」

川 ゚ ー゚)「・・・それはプロポーズか?」

( 'A`)「そう捉えてくれて問題はない」


115 :1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/15(木) 00:16:02.47 ID:l48j8d5y0
川 ゚ ー゚)「なんともはっきりしないものだなw」

( 'A`)「まあ、なんだ もっとちゃんとした形で言うよ」

川 ゚ ー゚)「あっさりしたものだなw」

( 'A`)「その方が俺ららしいだろ?w」

川 ゚ ー゚)「確かにそうだな」

( 'A`)「クー」

川 ゚ -゚)「ん?」

俺はクーに顔を近付ける
何をするのか理解したらしく目をそっと閉じる
俺もそっと目を閉じて誰も邪魔が入らない観覧車の中でそっと接吻を交わした。

しばらくの間何も言わず接吻をし続けた。
何分が立っただろうか
観覧車はゆっくり、ゆっくりと上昇していく
ちょうど真上に差し掛かった頃、顔を離した

「ん・・・」とクーの小さな吐息と声が同時に漏れる。

117 :1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/15(木) 00:18:02.52 ID:l48j8d5y0
( 'A`)「その・・・なんだ」

川 ゚ ー゚)「こういう時やっぱりドクオはドクオだな」

( 'A`)「どういう意味だよそりゃ」

川 ゚ ー゚)「毒男は成長してもやっぱり毒男だなということだ」

( 'A`)「あれ?俺馬鹿にされてる?」

川 ゚ ー゚)「心配するな。褒めてるんだ」

( 'A`)「なんか納得いかないが・・・まあいいか」

川 ゚ ー゚)「それで・・・何か言おうとしてたんじゃないのか?」

( 'A`)「ああ これからもよろしくな」

川 ゚ ー゚)「こちらこそ」

( 'A`)「それじゃちょっと楽しい話でもしようか」

川 ゚ -゚)「ほう、それはどうゆう話だろうか」

( '∀`)「明るい将来と未来の甘い話だw」

川 ゚ ー゚)「なかなか面白そうな話じゃないか」

118 :1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/15(木) 00:18:56.12 ID:l48j8d5y0
観覧車が下りるまでの間明るい話をし続けた。
これからのことや明るい未来や家庭のこと。
どれも全部甘く考えていたり安っぽく考えていたりしていたけれど楽しいことばかりでクーも笑っていた
やがて観覧車も最下まで下り降りた

( 'A`)「さて、これからどうしようか」

川 ゚ -゚)「そうだな・・・せっかく高校卒業したんだしホテルでも行こうか」

(;'A`)「ホ、ホホホホホホホホホテル!?」

川 ゚ ー゚)「今何を想像したんだ?ww」

119 :1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/15(木) 00:20:41.80 ID:l48j8d5y0
( 'A`)「ギシアン」





しばらく沈黙が走る
やばいちょっと率直に言い過ぎたか
いや、でもあのフリなら問題はないはず・・・





川 ゚ -゚)「素直に言うところ嫌いではないが」

( 'A`)「はい」

川 ゚ -゚)「私以外にそういう発言をしているのか?」

( 'A`)「滅相も御座いません」

川 ゚ -゚)「男同士なら構わないが女と話す時そういう会話は謹んで欲しい」

( 'A`)「把握した」

これは嫉妬されて怒ってるんだろうか、それともただ単に公序良俗的に違反しているから怒っているんだろうか
まあ前者として捉えておこう。

120 :1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/15(木) 00:21:28.56 ID:l48j8d5y0
川 ゚ -゚)「それで、とりあえず泊まるか?」

( 'A`)「俺に異論は一切なし」

川 ゚ -゚)「それじゃ・・あ、すまない電話だ」

( 'A`)「でてらー」


クーの携帯から盛大に長渕剛の西新宿の親父の唄が鳴り響いた。


『ヤるなら今しかねぇーヤるなら今しかねぇ〜♪』

121 :1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/15(木) 00:23:03.97 ID:l48j8d5y0
川 ゚ -゚)『はいもしもし』

('、`*川『クーちゃん今何してるの?』

川 ゚ -゚)『今ドクオとデート中だ』

おいおいそんな盛大に言っていいものか?

('、`*川『そう、それで今日は帰ってくるの?』

川 ゚ -゚)『泊まろうかと思ってるんだが』

('、`*川『あらあら・・・ギシアンかしら』

川;゚ -゚)『ドクオと同じこと言ってる・・・』

('、`*川『あらwどうせ東京で二人で暮らすなら丁度良い機会じゃないw』

なんつー母親だ オラワクワクしてきたぞ!


125 :1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/15(木) 01:07:02.59 ID:l48j8d5y0
川 ゚ -゚)『まあ後で考えるとして・・・良いの?』

('、`*川『忘れられない夜にするのよ』

川 ///)『・・・うん』

ちょwwwwクーさんテラカワユスwwww

('、`*川『あ、じゃあついでにドクオ君いるなら代わってくれる?』

川 ゚ -゚)『あ、うん。 ドクオー電話ー』

( 'A`)「へいへい」

('、`*川『ドクオ君?』

( 'A`)『あ、はいもしもし』

('、`*川『・・・今日がチャンスよ!』

(;'A`)『ちょwwww』

('、`*川『それじゃ、私はこれだけだからw後は仲良くやるのよ!男は度胸!なんでm』

俺は静かに電話を切った。

126 :またバーボン食らってましたllorzll:2007/02/15(木) 01:08:22.98 ID:l48j8d5y0
川 ゚ -゚)「母さんなんて?」

( 'A`)「仲良くやれとよ」

川 ゚ -゚)「いつまでも私達はラブラブだ」

(*'∀`)「嬉しいけど恥ずかしいセリフだな」

川 ///)「・・・バカ」

照れ隠しの右ストレートに見せたフックが俺の脇腹を確実に捕らえ俺は「ウボァッ」という悲痛な声をあげた
クーさん照れ隠しは凄く嬉しいのですが毎回フェイント交じりのフックをかけてきたりするのは止めて欲しいっす

( 'A`)「さて、それじゃ泊まりますか」

川 ゚ -゚)「ああ」

( 'A`)「どうして顔が赤いんですか」

川 ///)「聞くなバカ」

( '∀`)「うっすww」

ニヤニヤする俺に再び照れ隠しの右フックが脇腹を捕らえたのは言うまでもない。


128 :1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/15(木) 01:19:48.84 ID:l48j8d5y0
川 ゚ -゚)「遊園地内で泊まるか?」

( 'A`)「んー・・・どちらがいい?」

川 ゚ -゚)「私は・・・おっと電話だ」

( 'A`)「電話多いな」

川 ゚ -゚)「全くだ・・・しかし出ないわけにはいくまい」

西新宿の親父の唄が再度鳴り響いていたがもう気にしない

クーは静かに通話ボタンを押した。

川 ゚ -゚)『はいもしもし』

('、`*川『ヤるなら今しかねぇー』

静かに通話を切りズボンの右ポケットに携帯を戻した。


130 :1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/15(木) 01:27:16.75 ID:l48j8d5y0
( 'A`)「大変だな」

川 ゚ -゚)「とっても大変だ」

( 'A`)「ある意味素晴らしい母さんだと思うけどな」

川 ゚ -゚)「とっても大変だがな」

( 'A`)「なしではないと思うよ」

川 ゚ -゚)「そうだな・・・あっと・・・話がそれてしまった」

( 'A`)「んー・・・どうする?」

川 ゚ -゚)「遊園地内でいいと思うが」

( 'A`)「そうだな・・・それじゃ遊園地内で探すとしようか」

川 ゚ -゚)「把握した」

そういうわけで遊園地内でホテルを探すことになり探し始めた。
途中でブーンとツンらしき人物をみかけたがそこは華麗にスルーして探していたが・・・


131 :1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/15(木) 01:27:53.47 ID:l48j8d5y0
( 'A`)「俺、今冷静に思ったんだ」

川 ゚ -゚)「ん?」

( 'A`)「この遊園地さ」

川 ゚ -゚)「うん」

( 'A`)「ホテルないよな」

川;゚ -゚)「・・・そういえば」

(;'A`)「・・・外に出ようか」

川;゚ -゚)「・・・ああ」

結局振り出しに戻ってしまい今日はホテルに泊まらず家に帰ることにした。とは言っても俺の家に来るわけだから特になんら問題はない。

とりあえず遊園地を出て駅行きのバスに乗り、バスに揺られながら駅へと到着する。
その後特にこれといった会話も交わさずに駅でVIP市行きの切符を二枚購入して電車へと乗りVIP市へと帰った。
電車がVIP市に着くと見慣れた川沿いの道を歩きながら俺の家へと向かい、うちに着くと「ただいま」と一言だけ呟いてクーを自室へと招いた。

133 :1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/15(木) 01:40:01.49 ID:l48j8d5y0
川 ゚ -゚)「意外に片付いているんだな」

( 'A`)「そりゃもう出るんだから」

川 ゚ -゚)「・・・それもそうだったな」

( 'A`)「・・・今日は楽しかったか?」

川 ゚ ー゚)「とっても楽しかったぞ」

( '∀`)「そりゃ良かったww」

川 ゚ ー゚)「特にドクオの苦しむ姿がww」

( 'A`)「なんという鬼畜」

川 ゚ ー゚)「そういうなww」

( 'A`)「それで・・・今日はどうする?疲れてるんじゃないか?」

川 ゚ -゚)「そう・・・だな」


134 :1 ◆fMqrvr1rTs :2007/02/15(木) 01:40:57.68 ID:l48j8d5y0
( 'A`)「なんかアレな行為をすることに対してこういうことは聞くか聞かないか童貞の俺には分からないんだがな」

川 ゚ -゚)「まあまだまだこれから時間はあるから・・・今日は眠たい」

( 'A`)「俺も正直眠たい」

川 ゚ -゚)「それじゃ寝ようか」

( 'A`)「布団ならそこに敷いてあるから適当に寝転がってくれ」

川 ゚ ー゚)「勿論一緒に寝るんだよな?」

( '∀`)「当たり前だ」

二人で一緒に大体大きさは一畳半ほどの布団に入り毛布を体に被り今日は眠ることにした。
・・・これからもずっと一緒だよな・・・

ずっと・・・一緒・・・
そして俺はそのまま深い眠りに落ちていった。

一話おわり。


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