ξ゚听)ξ とーちゃん! とーちゃん! (^ω^; ) なようですお 第8話

150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 21:56:00.67 ID:K7OOc4gc0




川 ゚ -゚) 第8と1/2話





159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 21:57:41.29 ID:K7OOc4gc0

川 ゚ -゚) ・・・

私は静かに、受話器を置いた。

言いたい事を伝えられた、
達成感に満ち溢れてる

・・・なんて事はなく。

不思議な感情に、私の心は支配されている。

そうか。

胸にぽっかりと穴があいたようだ・・・という表現は
こういう時に使うのかもしれない。

・・・

何で私がブーンなんぞに
こんな感情を覚えなきゃならないんだ。

むかつく。



163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 21:58:50.02 ID:K7OOc4gc0

会話の内容を思い出しても
腹の立つ。

誤解だとか
あの子は同僚だとか。

そんなのは、恋人に言って欲しいものだ。

私は、別にあいつの恋人でもなんでもなく・・・

・・・

あいつはもう、私のおとうさんでも、ないんだな。

・・・



169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 21:59:39.03 ID:K7OOc4gc0

・・・
いや。

馬鹿みたいな、下らない感傷に浸るのは止めよう。

そうだ・・・
ご飯を作っている途中だったな。

台所に、戻ろう。

そう思って、今まで電話に固定されていた視線を
上にあげる。

すると・・・

不安そうなツンの顔が、目に入った。



175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 22:01:23.32 ID:K7OOc4gc0

ξ゚−゚)ξ ・・・

川 ゚ -゚) ・・・ツン。いたのか・・・

ξ゚听)ξ かーちゃん、泣いてる・・・

川 ゚ -゚) ・・・何を言って


実際、私は泣いてなどいない。

・・・うん。

確かめてみた。

大丈夫。私は、いつもどおりだ。



177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 22:02:42.86 ID:K7OOc4gc0


ξ゚听)ξ ツンにはわかるよ

川 ゚ -゚) え・・・

ξ゚听)ξ いつも、そんなだもん

川 ゚ -゚) ・・・いつも?

ξ゚−゚)ξ ・・・




178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 22:03:19.57 ID:K7OOc4gc0

じっと、私を見つめるツン。

何かを求めてきている気がする。

でも、それが私には分からない。

何・・・?

何がいいたいんだ?

ツン。




180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 22:05:22.57 ID:K7OOc4gc0

ξ゚听)ξ かーちゃん・・・

川 ゚ -゚) ・・・?

ξ゚听)ξ ツンととーちゃんじゃ、頼りない?

川 ゚ -゚) え・・・?

ξ゚〜゚)ξ ツンはね・・・





182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 22:06:31.96 ID:K7OOc4gc0


何か、いいにくそうな感じのツン。

何がいいたいんだ。

ツンと、ブーンが頼りない?

私が頼りにされるんじゃなくて
ツン・・・達を?





185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 22:08:29.95 ID:K7OOc4gc0

ξ゚听)ξ もっと、頼ってほしい

川 ゚ -゚) ・・・

ξ゚−゚)ξ ・・・家族、なんだもん

川 ゚ -゚) ・・・

ξ゚听)ξ 悩んだら、もっと色々言って欲しいよ
      かーちゃん・・・

川 ゚ -゚) ・・・




187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 22:09:13.55 ID:K7OOc4gc0

・・・

完全に、思考が停止してしまった。

まさかツンに、こんな事を言われるなんて。

言葉遣いはそのままでも

今のツンは・・・

私よりずっと

私の知らない何かを、知っていそうな

そんな誰かに、変わってしまった気がする。


何も、言葉を返すことが出来ず

そのまま、私は黙っていた。

すると、ツンは泣きそうな顔になって
俯いて言った。



188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 22:10:28.81 ID:K7OOc4gc0


ξ゚−゚)ξ やっぱ、無理なのかなあ

川 ゚ -゚) え?

ξ゚−゚)ξ とーちゃんと、かーちゃんと、私じゃ無理なのかな?

川 ゚ -゚) ・・・ツン?

ξ゚−゚)ξ ・・・






189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 22:11:14.30 ID:K7OOc4gc0


ツンは意味不明なことをいって
クルリと振り向き

玄関へと走っていった。

がちゃり、ばたん。

そのまま、外に出ても走ってる。

・・・追いかけなきゃ、いけないよな?

なのに・・・私の足は動かない。

無理って、何が?

やっぱりって、何だ?

私がツンを、悲しませたのか?

それが分からなければ、追いかけても意味がない・・・

そんな考えに捕らわれて

私の足は、いつまでたっても動かなかった。



190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 22:11:34.24 ID:K7OOc4gc0



川 ゚ -゚) 第8と1/2話は終わり。









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