ξ゚听)ξ とーちゃん! とーちゃん! (^ω^; ) なようですお 第8話

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 20:03:28.84 ID:K7OOc4gc0



(  ^ω^) 第8話はじまるお。きゃら、1周しちゃったお






8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 20:05:50.45 ID:K7OOc4gc0

(  ^ω^) ・・・

やる気なくして

喫茶店を出て

ぶらぶらして

3時間たったころ。

公園のベンチに座っていたら

近くを通りかかったょぅじょに声をかけられました。


「おっちゃん、働かな、あかんがな〜」



・・・ブーンです。





10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 20:08:23.41 ID:K7OOc4gc0

適当にょぅじょを追い払うと、
携帯電話を手に取りましたお。

さっき、メールが来てたから。

面倒だと思いながらも
何かを期待してブーンは携帯の画面を見てみました。

残念ながら、相手はドックンでした。

メールの内容は

まあ、励ましてくれるような、同情しているような
どーでもいいような内容でした。

ドックンへの返信を考えても、
何も考え付きません。

放置の方向で。



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 20:13:40.54 ID:K7OOc4gc0

そしたら、またメールが来ました。

今度は、ジョルジュです。

内容は簡略に纏めると、以下の一文になります。

「好きな方に連絡しろ」

ああ、そうですかお。

ブーンは単に呼び出されただけなのに
なんでこんな事になってるんだお。

別に二人とも、
好きとか、そういう関係ではないですお。

まあ、あれです。

珍しく、ブーンがもてていた?

そう思って、自分を慰めるしかありません。



はあああぁぁぁ・・・・





15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 20:18:41.93 ID:K7OOc4gc0

渡辺さん、いい娘だったお。

まあ、あんな状況で
どう弁明すればよいのか、ブーンには検討もつきませんお。

クーさん、おとーさんって言ったお?

絶対、援交か何かに誤解されてる・・・

クーさんなりの、嫌がらせかお?
いつもの・・・





18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 20:21:13.76 ID:K7OOc4gc0


・・・ぅーん

違うお。

流石に、違うお。

ブーンにでも、それは分かったお。


クーさん、泣いてたのかな?


クーさん。





21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 20:23:53.27 ID:K7OOc4gc0

無表情で、威圧感があるクーさん。

毒舌で、ブーンにいつも嫌味をいうクーさん。

自分のいうことを聞かないと回し蹴りをしようとするクーさん。

クーさんの、嫌なところ。

でも

お弁当を作ってくれたクーさん。

寝てるブーンのほっぺに、キスをくれたクーさん。

ちょっと照れながら「おとーさん」とブーンを呼ぶクーさん。

ツンちゃんをブーンと一緒に、守ると誓うクーさん。

そして

ブーンが他の女の人と一緒にいたら、悲しんでしまうクーさん。

クーさんの、好きなところ・・・かお?



24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 20:26:32.66 ID:K7OOc4gc0

(  ^ω^) ・・・


ブーンの手は自然と
クーさんの部屋の電話番号をメモリの中から選んでいく。

どのみち、このままと言う訳にはいかない。

クーさんに嫌われては
ツンちゃんは守れない。

ツンちゃんを・・・

・・・


ブーンは、ツンちゃんを育てるって

守るって

そう、誓ったんだから



28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 20:31:45.48 ID:K7OOc4gc0




かち、かち、かち・・・

ぷるるるる・・・



・・・







29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 20:32:09.18 ID:K7OOc4gc0

「はーい、もしもし!」

ツンちゃんの、声だ。

何だろう、ちょっと嬉しそうだお?

もしかして・・・



クーさんの行動がやっぱり釣りで


二人して、ブーンをからかう腹だったりして・・・



・・・この考えの通りだと、いいな




32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 20:37:42.68 ID:K7OOc4gc0

「どしたの? どちら様ですか?」

(  ^ω^) あ、ブーンだお〜

「あ、とーちゃん!」

(  ^ω^) えーと・・・

「・・・? どーかしたの?」

( ;^ω^) ク、クーさんいるかお?

「いるー。ご飯の支度してる。・・・かわる?」

( ;^ω^) あ、ま、待つお!

「?」



35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 20:42:16.80 ID:K7OOc4gc0

( ;^ω^) クーさんの感じは、えーと・・・どう?

「・・・」

( ;^ω^) ・・・ふ、不機嫌かお?

「・・・不機嫌というか・・・何か、落ち込んでるっぽい」

( ;^ω^) あう・・・

「とーちゃん、かーちゃんに何かした???」

( ;^ω^) ・・・




38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 20:47:43.01 ID:K7OOc4gc0

ブーンに非はないはずだけど・・・

事細かに説明できないお。

色々、複雑だし。

ブーンは何て答えるかしばらく考えて・・・

逃げました。




42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 20:53:53.81 ID:K7OOc4gc0


( ;^ω^) べ、別になにも。。。

「じゃ・・・なんであんなに落ち込んでるんだろ・・・?」

( ;^ω^) さ、さあ・・・


「本当に・・・心当たりない?」







45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 20:55:06.85 ID:K7OOc4gc0

いつも、無邪気なツンちゃん。

普段の言動は、歳相応のはずなのに。

何故か、この時のツンちゃんの発言は
大人っぽくて。

見透かされているようで。

ブーンはいつのまにか、
あんなに可愛く思っていたツンちゃんに

ちょっと腹を立ててしまったようですお・・・




47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 20:57:41.76 ID:K7OOc4gc0


( ;^ω^) お、大人には色々あるんだお!

「・・・また、それ?」



( ;^ω^) へ・・・?







49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 20:59:00.00 ID:K7OOc4gc0


また、それって・・・

人聞きの悪い。。。



今まで・・・

少なくともツンちゃんに言った覚えはないお???





54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 21:02:12.24 ID:K7OOc4gc0

( ;^ω^) と、とにかく! 代わってくれお!

「今のとーちゃんじゃ、代わりたくない・・・」

( ;^ω^) ・・・ツン!?

「代わりたくないよ」

( ;^ω^) ・・・





56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 21:04:37.71 ID:K7OOc4gc0

ツンちゃんのはっきりとした拒絶。

まるで、ブーンが悪いといっているよう。

なんでだお?

なんでこうなるお?

ブーンが何かした?

人に呼ばれて、ついて行っただけじゃねーかお!

勝手に勘違いしたのもあっちだし

そもそもクーさんに怒られるような筋合いでもないじゃねえかお!




58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 21:06:59.89 ID:K7OOc4gc0

( #^ω^) ツンちゃん、いいから・・・!

「なんのために、電話するの・・・?」


( ;^ω^) え・・・?



「ツンは、喧嘩しないで欲しいだけ・・・」



( ;^ω^) ・・・



「・・・生意気いって、ごめん」





61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 21:08:53.41 ID:K7OOc4gc0

ツンちゃんの声は、
微かに震えていたお。

・・・ブーンは、ツンちゃんを悲しませてしまったかお?

心の中に湧き始めていた熱くてドロドロとした感情が
さっと、その声で冷めてしまったお。





63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 21:12:51.76 ID:K7OOc4gc0

(  ^ω^) ・・・喧嘩しないお

「・・・ほんと?」

(  ^ω^) ただ、ブーンは誤解を解きたいんだお

「・・・うん。わかった」




65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 21:14:58.48 ID:K7OOc4gc0

ツンちゃんは、ほっとしたような、しないような。

そんな声で返事をしました。

つづいて、クーさんを「かーちゃん」と呼ぶ声。

・・・?

ツンちゃんとクーさんこそ、何かあったのかな・・・




69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 21:16:17.89 ID:K7OOc4gc0


・・・

クーさんは、中々電話に出てくれませんお。

2分位して、ようやく無愛想な声が受話器からひびきました。



「・・・代わったぞ」





74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 21:17:56.81 ID:K7OOc4gc0

( ;^ω^) あ・・・ブーンですお

「何か用か?」

( ;^ω^) えーと・・・

「用がないなら切る」

( ;^ω^) ・・・





79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 21:20:05.18 ID:K7OOc4gc0

すっぱり切られた気分ですお。

有無を言わさない口調。

ツンちゃんには落ち着かされましたが

クーさんには凍えさせられます。





80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 21:20:51.09 ID:K7OOc4gc0

( ;^ω^) ・・・誤解ですお

「・・・は?」

( ;^ω^) あの娘は、ただの同僚で・・・

「ちょっと待て」

( ;^ω^) お・・・?

「私が、何を誤解したというんだ」

( ;^ω^) え・・・と。ブーンの連れが・・・

「ああ、そうか。お前の彼女じゃなかったか。残念だったな」

( ;^ω^) え・・・?

「なんで不思議そうな声を出してる。
 お前には珍しい幸運だろうに」



85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 21:23:35.39 ID:K7OOc4gc0


まあ・・・

いや、そうなんだけど

あれ?

何か、予想と違う展開だおね・・・





89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 21:26:12.41 ID:K7OOc4gc0

「で、用件はそれだけか?」

( ;^ω^) お・・・えと、うんだお

「ふむ。そうだ。そういえば、私からもいう事があった」

( ;^ω^) なんだお?

「お前の家の住所を教えてくれ」

(  ^ω^) ・・・なんで?

「私の家にあるもの、全て送らせてもらうよ」

(  ^ω^) ・・・



90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 21:26:42.50 ID:K7OOc4gc0


は・・・?

なんで、そうなるんだお?


ちょ、ちょっと待ってくれお・・・!





98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 21:29:21.24 ID:K7OOc4gc0


( ;^ω^) ど、どうしてだお・・・!

「・・・分かったんだよ」

( ;^ω^) なにが・・!? 誤解だって、分かってくれたんだお!?

「そんなことは、どうでもいいと言ってるだろ!」

( ;^ω^) あう・・・

「ツンを育てると、いったな」

( ;^ω^) ・・・

「わたし達、二人でか?」

( ;^ω^) も、もちろんだお!


「無理だ!」




103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 21:31:42.74 ID:K7OOc4gc0

( ;^ω^) そんなことないお!

「なんでそんな事がいえる!?」

( ;^ω^) ブーンがそう決めたから!


「お前だけで、決められる事か!?」


( ;^ω^) ・・・お?

「・・・」

(  ^ω^) ・・・




106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 21:33:50.24 ID:K7OOc4gc0

受話器の向こうから、続く言葉がなかなか流れてこない。

こっちも訳がわからず、
言い出すことができない。

クーさん。

君が何を言ってるのか

わからんお・・・


ブーンは社会人だし

はっきり言って、君よりよっぽど一人で責任が取れる立場だというのに



111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 21:36:22.92 ID:K7OOc4gc0

「・・・わかってないな」

(  ^ω^) ・・・ああ、わからんお

「やれやれ、鈍い奴だ」

( #^ω^) ・・・



「・・・お前、恋人が出来た時にツンや私のこと、どう説明する気だ?」






115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 21:38:33.67 ID:K7OOc4gc0

( ;^ω^) え・・・

「説明できないだろ?」

( ;^ω^) ・・・

「信じがたいが、あの女、多分お前が好きだ。
 お前の様な男じゃ、逃す手はないと思うぞ」

( ;^ω^) ・・・クー

「ツンは、私が育てる。
 幸せにしてやるから、お前は心配するな」

( ;^ω^) ・・・それを言ったら、クーさんだって・・・

「私くらいのいい女なら、娘がいても相手は見つかるさ。
 心配要らない」



121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 21:40:40.20 ID:K7OOc4gc0

・・・何から反論すればいいのかわからない。

自分の想像の範囲内から、
クーさんとの会話は超越していたお。

同僚と喫茶店に行っただけで
なんで、こんな事に・・・?

話の展開についていけなくとも、

でも・・・



妙に、クーさんの言葉に、説得力があった。




125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 21:42:47.59 ID:K7OOc4gc0

でも、何か大事な前提を忘れてないかお?

ブーンだって、
ツンちゃんを大事に育てたい。



それに・・・



ブーンは、クーさんのことだって、大事に・・・



大事に・・・


どう、思ってるんだお・・・?

ブーンは・・・




129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 21:45:54.13 ID:K7OOc4gc0

「なあ、ブーン」

( ;^ω^) ・・・お

「昼間は、あの女に誤解を与えるような事して悪かったな・・・




 ・・・それじゃ、切る」



がちゃん・・・


ブーンが色々考えているうちに
クーさんは受話器を置いてしまいましたお。



134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 21:47:49.90 ID:K7OOc4gc0

(  ^ω^) ・・・




声の聞こえなくなった携帯電話を
しばらくブーンは見つめていました。

クーさんの声が聞こえなくなった事で
少し思考が落ち着いてくるのが自分で分かりました。

いつか、起きる事だったのかもしれない。

このままじゃ、どうせいられなかったんだ。


ブーンと、クーさんが・・・


恋人にでもならない限り。





136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 21:49:54.09 ID:K7OOc4gc0


ブーンは・・・クーさんの事が好きなのかお?

好きは、もちろん好きだけど。

男と女としては、どうなのか。

クーさんを恋人にしたいなんて、考えた事はなくて。

自分でもよく分からないお。

そもそも、クーさんみたいな綺麗な人を
自分の恋人にできるなんて・・・

無理だと思って。


・・・でも、そこでふと、

ブーンは鞄の中に入っているお弁当箱のことを思い出しました。




138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 21:51:27.64 ID:K7OOc4gc0


クーさんは、どんな気持ちでお弁当を作ってくれたのかお・・・?

ブーンは鞄の中にある、お弁当を取り出してみました。

丁寧に包まれた布を剥がすと、
黒いお弁当箱が出てきます。

つづけてお弁当箱の蓋を開けると

甘辛そうなタレのついた肉団子に、ソーセージ。
鯖か何かの、白身魚の塩焼き。
小さなほうれん草のグラタン。

ご飯もおかかの様なものがかけた上に、
海苔が乗せてあります。

サラダもついていて、
プチトマトが2つに、
春雨サラダ。

デザートにはウサギさんの形をしたリンゴも入っていました。
子供じゃ、ないんだからww




140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 21:53:32.34 ID:K7OOc4gc0

・・・
多彩なおかずが、すごく綺麗に丁寧に、
詰めてありました。

良く考えてみると、
以前、ブーンが好きと言ったものばかりのメニューかもしれないお。

朝、ブーンは
こんな心をこめて作ってくれたお弁当に

「ついで」なんて、考えてたのか・・・

酷い、男だお。

ブーンは目頭が熱くなるのを感じながら
お弁当を食べ始めました。

そして、食べ終わると

あるお店によって
それから、クーさんにまた、会いに行くお!

そう、決心しました。



141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/23(日) 21:53:54.42 ID:K7OOc4gc0



(  ^ω^) 第8話おわりだお〜








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