◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 00:29:14.81 ID:4Sv4ms7o0<>     ∩_∩     人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人
   / \ /\   < すごい一体感を感じる。今までにない何か熱い一体感を。       >
  |  (゚)=(゚) |   < 風・・・なんだろう吹いてきてる確実に、着実に、俺たちのほうに。.   >
  |  ●_●  |   < 中途半端はやめよう、とにかく完結までやってやろうじゃん。      >
 /        ヽ  < ネットの画面の向こうには沢山の仲間がいる。決して一人じゃない。 >
 | 〃 ------ ヾ | < 信じよう。そしてともに戦おう。                        >
 \__二__ノ  < 工作員や邪魔が入ったら そいつらも一体になるんだ!!       >
              YYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY
<>( ^ω^)ブーンは退魔師稼業のようです━╋RETURNS━━ .;*+'神'+*;.
◆iwwWWwxyXY <>hage<>2009/03/01(日) 00:29:54.51 ID:sUrV13MD0 BE:752383973-2BP(140)<> sssp://img.2ch.net/ico/kuma.gif
>>      >>        2222
 >>      >>       22  22
  >>      >>     22   22   ーそんな
   >>      >>        22       ー糞コテが
    >>      >>      22           ー華麗に
     >>      >>    22
    >>      >>     22
   >>      >>     22        2   g   e   t
  >>      >>     22
 >>      >>      22222222
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 00:30:00.95 ID:WLtOV3EeO<> 待ってますた支援
<>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 00:33:59.12 ID:4Sv4ms7o0<> 〜前回までのあらすじ〜

( ゚д゚ ) 俺にもやっと彼女が出来た。
     彼女は色白で背も低く病弱で、学校でもよく虐められていたそうだ。
     俺はそんな彼女の事を守ってあげたいと思い、告白し、付き合うことになった。


     付き合いだしてから1ヶ月後、彼女が初めて家に泊まりに来た。
     だが童貞で奥手な俺は彼女にキスすることすら出来ず、酒を飲むとそのままソファーで眠ってしまった。


     夜中に妙な音がしたので目が覚めた、誰かがブツブツ何か言ってる・・・
     俺は彼女が電話しているのかと隣の部屋を覗き込んだ。
     するとそこには恐ろしい顔をした彼女が

(*゚ー゚)「おうち、おうち、あたらしいおうち」

     と呟きながら自分の髪の毛を壁とタンスの隙間や戸棚の下に押し込んでいる姿だった。
     俺はあまりの恐怖に言葉を出すことも出来ずそのまま朝を迎えた。
<>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 00:36:08.53 ID:4Sv4ms7o0<> 〜前回までのあらすじ〜

( ゚д゚ ) 俺にもやっと彼女が出来た。
     彼女は色白で背も低く病弱で、学校でもよく虐められていたそうだ。
     俺はそんな彼女の事を守ってあげたいと思い、告白し、付き合うことになった。


     付き合いだしてから1ヶ月後、彼女が初めて家に泊まりに来た。
     だが童貞で奥手な俺は彼女にキスすることすら出来ず、酒を飲むとそのままソファーで眠ってしまった。


     夜中に妙な音がしたので目が覚めた、誰かがブツブツ何か言ってる・・・
     俺は彼女が電話しているのかと隣の部屋を覗き込んだ。
     するとそこには恐ろしい顔をした彼女が

(*゚ー゚)「おうち、おうち、あたらしいおうち」

     と呟きながら自分の髪の毛を壁とタンスの隙間や戸棚の下に押し込んでいる姿だった。
     俺はあまりの恐怖に言葉を出すことも出来ずそのまま朝を迎えた。
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 00:39:10.63 ID:WLtOV3EeO<> しぃwww
<>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 00:39:21.24 ID:4Sv4ms7o0<>  
     何事も無かったかの様に眠る彼女・・・
     俺はどうしていいのか分からず人気AAでレギュラー常連の先輩のブーンさんに電話をし、
     ワケを話した。
 
     黙って俺の話を聞いたブーンさんは

( ^ω^)「よし、待ってろ、すぐ行く」
     と言ってくれた。


     俺は彼女に気付かれないようにこっそりブーンさんを上げると、彼女を見たブーンさんは

( ^ω^)「これは・・・」
     と呟き

( ^ω^)「俺の後ろに下がってろ、絶対に前に来るな・・・」
     と言い彼女の前に立った。

     ブーンさんは何か呪文のようなものを唱え

(# ゚ω゚)「破ぁ!!」
     と叫んだ。
<>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 00:40:44.12 ID:4Sv4ms7o0<>  
     すると部屋中に仕組まれていたであろう髪の毛がいっせいに燃え上がり
     彼女の髪の毛までもが燃え上がった!!

( ^ω^)「姿を見せな・・・」
     ブーンさんがそういうと長かった彼女の髪の毛がバサリと抜け落ち、女の生首になった!

(# ゚ω゚)「こんな女の子に取り付いて、自分の結界を広げてたのかい、この小悪党め!!」
     生首をガシリと掴むブーンさん次の瞬間生首は断末魔をあげながら燃え上がり、灰になって消えた。
   

しゃがみ込んだブーンさんは無残に抜け降ちた彼女の髪の毛に触れると

( ^ω^)「お前たち、元の場所に帰りな・・・」
     と優しく呟く。
     フワフワと浮かび上がった髪の毛は彼女の頭に生え移り、元通りになった。

( ^ω^)「二人に『カミ』のご加護がありますように」

     ブーンさんは笑いながらそう言って帰っていった。
     レギュラーってスゴイ、改めてそう思った。
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 00:42:41.66 ID:Isg4kfJnO<> 久々過ぎて話し忘れた <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 00:43:27.46 ID:4Sv4ms7o0<>  

このブーン系小説は

原作『孔雀王』

内藤エスカルゴ様
http://www.geocities.jp/local_boon/

の提供で




以下、正義の如く何事もなかったかのように開始します


……が、今回の話は長くなりましてので前回予告した分の半分で一話になります。
お詫びと訂正でした。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 00:45:53.41 ID:49XdCPWAO<> ブーンさん素敵(>v<)!! <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/03/01(日) 00:48:17.86 ID:BHrXzv2pO<> 支援☆ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 00:48:50.86 ID:bTfUQnC+0<> きたきたきたきたああああああああああああ

しぃさんwwww <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 00:50:21.13 ID:Br2lZ2+JO<> Bさんマジパネェっす! <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 00:50:31.13 ID:4Sv4ms7o0<> では、72秒規制とかで待ってる時間暇なので本当のあらすじを


裏高野最高の退魔師でありブーンの師匠荒巻スカルチノフの依頼で
鬼の王、百夜鬼となったモララーを封じたブーン。
しかしモララーの力は凄まじく封印を破ろうと再び迫る。

そこへ荒巻と共に現れた裏高野僧兵集団五輪坊とフォックス。
五輪坊と風の法力を使うフォックスの活躍で、鬼の王モララーを遂に封じたのだった。

しかし、荒巻の今回の依頼はブーンの力を図るためにショボンと画策した事だった。

今のブーンの力では退魔師達の最大の敵パンゲアが狙うツンを守れない。
そう判断したショボンはツンを裏高野に渡し、反対したブーンと闘い叩き伏せた……

<>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 00:53:07.94 ID:4Sv4ms7o0<>   
( ^ω^)「ん? こりゃ何だお?」

視界には眩しいほどの白い壁が映っていた。
目の前に白い壁が?
そう思って手を伸ばしてみても触れるものは何もない。
距離感を狂わせる程、何もかも全てが真っ白な世界にブーンはぽつんと立っていた。

( ^ω^)「白一色……。
       まさかここは精神と時のっ──!?
       オラ、なんかワクワクしてきたお!!」

(???)「違うわい、この馬鹿ミョウオウ!!」

ブーンの背後から突如として声がかけられた。
いや、ただの声ではない。
鼓膜を通して頭蓋骨を激しく揺さぶる大騒音だ。

(; ^ω^)「うるせー。誰だお?」

(炎 `ω´)「僕だミョウオウ!!
       テメェがあんまりにも情けないから出て来たんだミョウオウ!!」

ブーンが振り返ると、そこにはやたらと不機嫌な顔をしたブーン自身が強烈な重圧を惜しげもなく撒き散らしていた。
<>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 00:54:25.15 ID:4Sv4ms7o0<>  
( ^ω^)「キモい。語尾と顔がキモい 」

(炎 `ω´)「顔は基本テメェと同じだミョウオウ!!」

(* ^ω^)「なんというハンサム……これは間違いなく絶世の……」

(炎 `ω´)「何言ってんだミョウオウ!!
       テメェ今どういう状況か分かってんのかミョウオウ!!」

( ^ω^)「顔に変なタトゥー入れたイケメンに絡まれてます。
       アンタ誰だお?なんでそんなに怒ってんの?」

相変わらずの大声に多少辟易しつつも、やはり気になるのは相手の正体。
憤怒の表情を浮かべてはいるが、よく見ると怒っているわけではないようだ。
元々こんな顔だと言わんばかりの態度をしている。

(炎 `ω´)「良い所に気づいたミョウオウ!!
       この字、何って読めるミョウオウ!?」

( ^ω^)「何って『炎』っすか?」
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 00:56:45.82 ID:BHrXzv2pO<> 語尾と顔支援 <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 00:57:43.00 ID:4Sv4ms7o0<>  
『炎』

その一文字をブーンが口に出すと、ブーンにそっくりな青年は途端に尊大な態度に変わった。
まるでもう答えは出ただろうという態度。
───いや、実際にそれが答えだと言っても過言ではないのだが……
 
(炎 `ω´)「そうだミョウオウ!!
       だったら見当はつくだろミョウオウ!?」

( ・ω・)「サッパリです 」

(炎 `ω´)「ちょっとは考えろミョウオウ!!
       もう1つヒントをくれてやるミョウオウ!!
       ここはテメェの心の中だミョウオウ!!」

( ・ω・)「へぇ〜。そうなんすか〜 」

(炎;`ω´)「ダメだこいつミョウオウ!!
       早く何とかしないとミョウオウ!!」

<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 00:58:27.01 ID:bTfUQnC+0<> しえん <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 01:01:02.79 ID:4Sv4ms7o0<>   
ブーンは想像以上に感が悪いというか、詰まる所『アレ』だった。




             ( ^ω^)ブーンは退魔師稼業のようです━╋RETURNS━━

        ――――第二章・臨界突入!!立ち込める暗雲、少々の晴れ間――――


                         〜その2、卵〜




  <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 01:01:57.08 ID:bTfUQnC+0<> しえんだミョウオウ <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 01:02:55.70 ID:4Sv4ms7o0<>  
( ^ω^)「もう良いじゃないっすかwww。
       アンタ一体誰だよ?」

清々しいほどに開き直ってしまう。
ブーンと同じ顔の相手は、もっと荘厳にカミングアウトしたかったのにと溜息を一つ。
そしてもう諦めたとばかりにボソリと呟いた。

(炎 `ω´)「不動明王 」

(; ゚ω゚)「ふ───!!」

酸素の足りていない金魚のように口を開け閉めする。
ついでに、飛び出すのではないかというほどに目を大きく見開き目の前の青年を見た。
今コイツはさらっととんでもないことを言ったような気がする……。

(; ^ω^)「mjd?」

(炎 `ω´)「mjdM」

一応確認を取ると相手は不機嫌そうに言い捨てた。
自分が不動明王などとは笑い話にもならない。
だが、次から次へと込み上げてくる竦み上がるようなこの感覚。

頭ではなく魂が理解する。
<>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 01:05:40.22 ID:4Sv4ms7o0<>
(; ^ω^)「あ、いつもお世話になってますお。
       やっぱりあれっすか?
       こないだゴミ出すのが面倒で、火焔呪使って燃やしたの怒ってんすか?」

(炎 `ω´)「違うミョウオウ!!
       僕が来たのは───」

違った。
だが不動明王が憤怒の形相で目の前に出てきてしまったのだ。
相当に怒らせていると見て間違いない。

(; ^ω^)「あ!! じゃ、エロ本を燃やしたことっすか!?
      あの時は突然ツンが来たもんだから仕方なかったんですお!!
      でも燃やしたのがエロスブックスなら、不浄を焼き尽くす不動明王の炎はある意味理に適って──!!」

(炎 `ω´)「話を聞けミョウオウ!!
       テメェこのままじゃ殺されて、また阿修羅を連れて行かれるミョウオウ!!」

その言葉でブーンはふと我に帰る。
そして噛み締めるようにその男の名を出した。

( ^ω^)「ショボンかお……」
<>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 01:07:30.19 ID:4Sv4ms7o0<>  
(炎 `ω´)「あの男はメチャクチャに強いミョウオウ!!
       どうするつもりなんだミョウオウ!?」

( ^ω^)「……」

不動明王の問いに答えを出すことはできなかった。
それでも不思議と焦りや悔しさはない。

無念の気持ちは既に消え失せた。
ショボンは強い───。
ブーンはその事実をありのまま素直に受け入れていた。

(炎 `ω´)「僕が何でここにいるのか分かるかミョウオウ!?」

黙っていると不動明王にこう切り出された。
突然の話題の変化に一瞬躊躇したが、ここがブーンの心の中なら答えは一つ。

( ^ω^)「何でって、アンタが僕の守護神だからだお 」

ところが不動明王は首を横に二、三度振る。
そしてブーンの目を突き抜けそうな程にじっと見た。
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 01:08:35.84 ID:i0E9j3UCO<> やっときたか
楽しみにしてたんだぜ <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 01:09:23.91 ID:4Sv4ms7o0<>  
(炎 `ω´)「違うミョウオウ!!
       僕は別にテメェの守護神じゃないミョウオウ!!」

( ^ω^)「おい。そんな話聞いてねーぞ 」

まくし立てるように、しかし得意気に不動明王が笑う。
とは言っても怒っている顔は変わらない。
不動明王は憤怒尊だから仕方のない事なのではあるが。

(炎 `ω´)「誰も言ってないだけだミョウオウ!!
       テメェが勝手に守護神は僕だと決めつけてたんだミョウオウ!!」

( ^ω^)「だって、不動明王真言使えるし。
       密教は自分の守護神の真言しか使えないはずだお 」

それがブーンが自身の守護神を不動明王であると信じている根拠だった。
特例として密教の最高神である大日如来を守護神とする者。
そのごく一握りの天才ならばあらゆる法力を使用できるが、そんな特別な者は裏高野の歴史上でも片手で足りる。
<>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 01:11:06.90 ID:4Sv4ms7o0<>  
(炎 `ω´)「たまたまテメェが最初に使ったのが僕の真言だけだった話だミョウオウ!!」

( ^ω^)「だったら、アンタ一体僕の何なんだお?」

守護神ではない……?

ならば何故心の中に棲みついているというのだ。
それに真言によりその力まで使う事が出来る。
ブーンは単純だが真相に近い疑問を持ち、そのまま口に出すと意外な答えが返ってきた。

(炎 `ω´)「強いて言うなら友達だミョウオウ!!
       古い古い友達だミョウオウ!!」

( ^ω^)「はぁ? そんなら僕の守護神はどこのどいつだお?」

不動明王は後ろを見ろとばかりに顎を何度か突き出す。
ブーンは怪訝な顔をして何の気無しに振り向いた。
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 01:11:55.48 ID:nurSvnbd0<> あんたわたしのなんなのさ <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 01:12:42.62 ID:4Sv4ms7o0<>  
(; ^ω^)「でかっ!!」

その瞬間、視界一杯に飛び込んできた。
すぐ背後にありながら全くその存在に今まで気づかなかった。
それは何も言わず、ただ静かにずっとブーンの後ろに鎮座していたのだ。 

(炎 `ω´)「それだミョウオウ!!」

心無しか不動明王の声音が偉そうに聞こえる。
その存在からして偉そうなのは仕方の無い話だが。

不動明王が言った『それ』が、ブーンが質問した所の『守護神』に当たると判断できる。
しかし、ブーンは『それ』を見上げながら呆けた様に見たままを口に出した。

(; ^ω^)「でも卵じゃねぇかwww」

そう。
不動明王が示した『それ』は、ヒビ一つ無い美しい流線型をした卵だった。
ブーン達が今いる空間と同じ、染み一つ無い純白。
殻の内側から何かの息吹を感じさせつつ、ブーンを静かに見下ろしていた。
<>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 01:14:15.49 ID:4Sv4ms7o0<>   _, ,_
(; ^ω^)「………」

ブーンは腕を組み、眉を潜め、物色するようにその大きな卵の周囲を歩き回った。
やはりデカい。
だがこれが自分の守護神であるとは一体どういうことなのか。

ブーンは師、荒巻から半ば無理やりに法力や守護神となる仏神に関する知識を詰め込まれている。
しかし、どれだけ頭を捻っても卵の形をした神など思い浮かばない。

(炎 `ω´)「でも厳密にはこれもテメェの守護神じゃないミョウオウ!!
       僕の友達だミョウオウ!!」

悩みに悩むブーンは更に混乱する。
そろそろ頭がオーバーヒートしそうだ。

(; ^ω゚)「はぁはぁ……。これも守護神じゃない……?
      じゃ、こりゃ何の卵だお?」

(炎 `ω´)「テメェだミョウオウ!!」

( ・ω・)「神様の言う事は難しいですね 」

とうとう脳の容量のリミットを越えてしまった。
<>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 01:16:05.38 ID:4Sv4ms7o0<>  
(炎 `ω´)「いずれ分かるミョウオウ!!
       どうやら卵が孵るのはまだ先のようだミョウオウ!!
       それまでは僕たちが力を貸しちゃるミョウオウ!!」

( ^ω^)「僕たち?」

(炎 `ω´)「インちゃ〜ん!! ガっちゃ〜ん!!」

その瞬間だった。
不動明王が何者かを呼びつけた瞬間、稲妻と共に二つの人影が現れる。
同時にブーンに訪れたのは、胃を絞られるようなプレッシャー。
不動明王が持つそれと同程度の重圧がブーンを包んだ。

(雷 ゚ω゚ )「ども、帝釈天ヴァリ!!
       インドラでもおkヴァリ!!」

一人は迸る電撃を身に纏う。
空気を弾く電流の破裂音を凌ぐ大声。
その名は雷帝、帝釈天、インドラ──雷を刈る天空の覇者。
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/03/01(日) 01:16:12.72 ID:VuBI6TGm0<> ちょww 退魔師来てるwwww
昨日今日と現行来すぎwww 支援 <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 01:18:01.82 ID:4Sv4ms7o0<>  
(冷 ´ω`)「……月光菩薩です……。
       全く……インちゃんは乱暴なんだから……。
       うぅ!! 寒い!!」

もう一人は全身から刺々しい冷気を放つ。
口から言葉を出す都度、吐息が空気を凍らせる。
その名は月光菩薩──薬師三尊の右脇侍、月の光を司る者。

(; ^ω^)「雷帝インドラに月光菩薩……!?
       なんでこんなヤツらまで出てくるんだお?
       それにしても、どいつもこいつもなんという男前 」

それぞれ右の頬に一文字入っている以外はブーンと全く同じ顔。
尤も、インドラの髪は電流で逆立ち、月光菩薩は寒さに青褪めている。
どこか間の抜けた顔をしているが、二人から伝わる波動はその力の強大さを如実に物語っている。
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 01:19:15.26 ID:bTfUQnC+0<> しえんヴァリ! <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 01:21:11.12 ID:R9UmcoTcO<> ずっと待ってた! <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 01:21:59.60 ID:4Sv4ms7o0<>  
(炎 `ω´)「真言は知ってるはずだミョウオウ!!
       先代がみっちり仕込んだはずだからミョウオウ!!」

萎縮してしまっているブーンは不動明王の言葉の中に若干の引っ掛かりを感じる。

(; ^ω^)「先代……って、ジジイの事かお?
       先代って何の……?
       確かに真言の書き取りは毎日やらされてたけど……」

先代……。
真言をブーンに仕込んだのは師、荒巻であるから彼を指すのは間違いない。

しかし、何の先代なのか?
裏高野・最高権力者の座主ならば、現役で荒巻が勤めているから『先代』ではなく『当代』のはず。
大して意味などないのかもしれない。
ただの言い間違いかもしれない。

しかしブーンには、咽喉に刺さる小骨のようにどこか何かが引っかかる。


───小骨では済まないような予感を薄っすらと感じる。

<>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 01:24:35.16 ID:4Sv4ms7o0<>  
(雷 ゚ω゚ )「そうだヴァリ!!
       君は僕たちを呼ぶ方法を既に知ってるヴァリ!!」

(冷 ´ω`)「……僕たちは君の呼びかけに必ず答えるよ……。
       大事な大事な友達だからね……。
       ……クシュン!! 冷えるな……。フッちゃん、火付けてよ……」

薄靄に包まれたようにはっきりしないブーンが持った疑問。
どう言えば適切なのか分からず、言葉を吟味していると残りの二人に畳み込まれた。
ここでも気になる言葉が出てくる。

先ほど不動明王もそう言っていた。
ブーンは自分の『友達』だと。

(; ^ω^)「さっきから友達って一体──うわっ!!」

その時、白の世界に突然無数の人影が現れる。
ブーンは思わず声を上げた。

 (速 ^ω^) (慈 -ω-) (風 +ω+) (水↑ω↑)

その全てが頬に何らかの文字を刻んだブーンだったからだ。
不動明王らとよく似た雰囲気を持つ神達が、一様にブーンに対して慈しみの視線を送っている。
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 01:27:21.88 ID:R9UmcoTcO<> テラシエンヌ <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 01:28:59.73 ID:4Sv4ms7o0<>  
(炎 `ω´)「よし、ここまでミョウオウ!!
       さっさと戻って阿修羅を取り戻すミョウオウ!!」

(; ^ω^)「ちょ!! まだ聞きたいことが──!! 僕の守護神は一体──!?」

まだ聞きたいことは山ほどあったが、不動明王の言葉が終わる前に体が宙に浮く感覚を受ける。
事実、ブーンの足は地を離れ、見る見るうちに上空へと浮き上がっていく。
全方位白一色で距離感など掴めない空間だったが、
不動明王たちの姿が小さくなっていくことで彼らから離れていっていることが認識できた。

同時に少しずつ意識が遠くなっていく。
失神に似た感覚。
ぼんやりとしていく頭に最後に響いたのは、荒々しくも優しげな不動明王の声だった。



     『忘れるなミョウオウ!! 僕たちはテメェの力になるミョウオウ!!』



  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 01:31:46.27 ID:WLtOV3EeO<> しえーん <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 01:33:02.82 ID:4Sv4ms7o0<>    
  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲

(; ^ω^)「いてっ!!」

視界が白から突然暗い色の岩の天井へと変わった時、
ブーンにとって最も大きな問題は頭に感じる重い鈍痛だった。

(; ^ω^)。o ○(あれ? 戻ってきたお。
          精神と時の部屋は?)

一通り頭痛の不快感を堪能した後ようやく気付く。
だからと言って頭の痛みが消え失せることはない。

(; ^ω^)「痛つつ……つ…。頭がグワングワンするお……」

目が覚めたままの姿勢── 仰向けに寝転がったままで呟いた。
ショボンの正確な上に鋭く、速く強い一撃を顎に受けたのだ。
意識は戻ってもダメージは抜け切れていない。

動かないままで周囲の気配を探ると──
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 01:35:25.42 ID:R9UmcoTcO<> 支援 <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 01:36:23.07 ID:4Sv4ms7o0<>  
(; ^ω^)「っ!?」

辺りの様子が騒然としていた。
緩慢な頭痛の隙間を縫って、大きな音が聞こえる。
それが人間の雄叫びや、金属の武器がぶつかり合う音であると分かるのに時間はかからなかった。

(#'A`)「でぃさん!! そっちは俺に任せろ!!」

折れた足を引きずり腕を振りかぶるドクオ。
相手は群がる裏高野五輪坊。
一人ひとりが必殺の術技を体得した最強の退魔師達。

「このど素人が!!」

(;'A`)「く……ヤベ!!」

法力だけではなく体術も群を抜く。
ドクオの拳を軽くいなし、錫杖が頭に振り下ろされる。
∧_∧
(#゚;;-゚)「小僧っ!!」

「猫又っ!!」

ドクオを捉えようとした五輪坊に、猛然たる体当たりが飛んだ。
小さな黒い塊が持つ力は、一人の人間を吹き飛ばして尚余りある。
<>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 01:38:04.02 ID:4Sv4ms7o0<>  
(;'A`)「助かったぜ、でぃさん!!」
∧_∧
(#゚;;-゚)「怪我人が無理をするな!!
    ここはワシらに任せよ!!」

牙を剥く。
五輪坊は竦む。
でぃという妖怪は、一流の退魔師をすら怯ませる力を持っていた。

川 ゚ -゚) 「ノーマン!! オルトロス!!」

デビルサマナーが呼び出した二体の仲魔は合計六つの目で敵を眺めていた。

ノ)) - 从「………」

無言。
だが千の言葉よりもその沈黙は強烈な殺気を物語る。
∧_∧  ∧_∧
(叉)゚,, >|<,,゚(叉)「「美味ソウダ。ライドウ、コンナニ タクサン 良イノ?」」

「おいおい……美味そうってオレらの事言ってるんじゃ……」

冗談のような言い方だが五輪坊は確信めいたものを感じる。
この魔獣は『食う』。
<>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 01:41:30.96 ID:4Sv4ms7o0<>  
川 ゚ -゚) 「好きにしていい。
     だが……」

拳銃はホルスターから出さない。抜き身の刀は峰を返す。
そして主たるデビルサマナーは、仲魔たちに一言だけ命令する。

川 ゚ -゚) 「殺すな 」

言葉と同時か、寧ろそれより早かったか。
オルトロスが雄叫びを上げながら手頃な敵に飛び掛り、そして強靭な前足を無造作に打ちつけた。
それを受けた五輪坊の一人は声を上げることすら適わず横向きに吹っ飛び、数名を巻き込んで停止する。

ノ)) - 从「おい………」
∧_∧  ∧_∧
(叉)゚,, >|<,,゚(叉)「「大丈夫。死ニハ シナイヨ……多分 」」

ノ)) - 从「主命ならば仕方がないが……」

ノーマンはオルトロスの一撃に気を取られている僧兵を無造作に片手で持ち上げると

「ぐっ……ぅっ!! 何て腕力……!! 首…が……折……」

ノ)) - 从「……殺すな、とは骨が折れる 」

力任せに投げ飛ばした。
投げられた男はやはり棒立ちだった数名の仲間を巻き込み、被害を被ったほとんどがダメージに耐えかね失神する。
背に負った巨剣を手には取らない。
ただしそれを自在に操る巨体と膂力は健在だ。
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 01:43:59.63 ID:bTfUQnC+0<> 支援 <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 01:44:34.48 ID:4Sv4ms7o0<>  
(#=゚ω゚)ノ「テメェら……ちょっと調子に乗りすぎじゃないのかよぅ……。
      お師匠様!!」

何人かの味方が薙ぎ倒され、転げ回って、あるいは失神していく。
それを見たぃょぅが低い身長を長身に錯覚させるような殺気と共に師匠フォックスに何事かの許可を求めた。
気迫と怒りに満ちた口元は捲れ上がり、そこから食いしばった歯を覗かせている。

爪'ー`)「我慢なさい ぃょぅ。
     貴方の力は使い所というものを弁えねば。今回は…… 」

しかしフォックスはやんわりとそれを許可しない。
その瞬間目が飛び出すほど瞼を大きく見開きフォックスを睨みつけるぃょぅ。
しかし当の本人はそれを気にもせず、ある方向にちらりと目をくれる。

爪'ー`)「我らも出ますから必要ないでしょう 」

その視線の先には、深い皺の奥に煌々と輝く眼光を持つ老退魔師。
裏高野最強、現世において最強の退魔師、荒巻スカルチノフ。
 
/ ,' 3 「流石だねぇ……。
     どれ、ここは一つ軽〜く……、揉んでやろうかね……」
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 01:44:58.87 ID:c/yXWBGLO<> 来てたのか!
wktk <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 01:47:21.10 ID:4Sv4ms7o0<>  
(;'A`)「うっ……」
∧_∧
(#゚;;-゚)「食えぬジジィじゃ……」

子供に言い聞かせるような者言い。
しかしその言葉の裏に込められた意味は言霊となって周囲を駆け巡った。

荒巻が動く……。
戦う事を決定した上でだ。

ツンを片手で抱きかかえたまま、空いているもう片方の手で白い顎鬚を弄る。
何度も見せてきたその仕草だが、今は何気無い動作すら、指一本動かしただけですら身構えてしまう。

川 ゚ -゚) 「おい、お前ら。
      あの爺様には気をつけろよ……」
     
ノ)) - 从「アレも殺してはダメなのか……」

ノーマンは数百年ぶりに握る両拳にジワリと湿った感触を味わうことになった。
そしてボソリと呟く。

ノ)) - 从「……殺すつもりでも厳しいな 」
       <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 01:50:33.61 ID:4Sv4ms7o0<>  
更に先程は味方で、強力な力を惜しげもなく発揮していたオカマも……
  _
( ゚∀゚)「悪いけど私はこっち側よ。
     今回の依頼人は荒巻ちゃんとショボンなんですからね 」

ドクオ達に敵対する事を宣言する。
このオカマの相手をしなければならない。
精神的な圧迫感は次々と積み重ねられていく。

(´・ω・`)「………」

そして最も大きな重圧の原因が何も言わないこの男だった。
今この場で、ショボンが突然こちら側に戻り

──『貴様ら、オレの仲間に手を出すな。許さねえ!!』──

と言ってくれたらどれだけ心強いだろうか。
しかしそれは一縷の望みもないという事が、ブーンを倒した事で証明された。
<>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 01:53:19.93 ID:4Sv4ms7o0<>  
(#'A`)「おい!! 何とか言ったらどうだ、テメェ!!」

荒巻始め、強力な退魔師達の圧力に押し潰されそうだったが、何とか声を振り絞った。
震える手を誤魔化すためにコートの裾を取る。

強く、強く握りしめるコートに仕込んである刃はドクオが持つ最強の武器。
それをしっかりと掴むことでドクオの心に勇気が灯った。
……例えそれがショボンに貰った物だったとしてもだ。
∧_∧
(#゚;;-゚)「放っておけ!! 最早あ奴は我等の敵ぞ!!」

(#'A`)「でぃさん、だけどよ……。
    割り切れねぇよ!!
    何だってこんな事に……!! チクショウ!! 何だってんだチクショウ!!」

川 ゚ -゚) 「黙れドクオ。
      気持ちの悪い顔を見苦しく歪めるな。喚くな。
      私達は道を違えた。ただそれだけのことだ 」

(;'A`)「クー……」

言葉を飲み込まずにはいられなかった。
ドクオはクーがショボンに並々ならない好意を抱いていたという事を思い出した。
そのクーがきっぱりと気持ちを整理し、既にショボンを敵と見なしているのだ。
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 01:54:14.30 ID:CyRxrisyO<> 支援
前絵スレに貼ったやつだけど
http://imepita.jp/20090301/065660 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 01:55:28.71 ID:tpN/+b0xO<> 対魔忍 <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 01:56:39.88 ID:4Sv4ms7o0<>  
ドクオは自分とブーンとショボンの三人は最高のトリオだと思っていた。
そう思っていたのは自分だけではないとも思っていた。
だからこそ三人の関係が崩れてしまった事が諦めきれなかった。

川 ゚ -゚) 「………」

しかしこの女もショボンと強い繋がりがあったはずだ。
それを億尾にも出さず、凛とした態度で事態の全てを受け入れそれに対応する準備を済ませていた。
ドクオは今更ながら、クーという人間の強さを垣間見て自分の弱さを恥じた。

川 ゚ -゚) 「ただ道を違えるだけならそこまでだったという事。
      勝手に好きな方へ行けばいい。
      だが私の道の前に転がり出てくるというのなら、私の歩みを邪魔する小石になるというのなら……」

(´・ω・`)「………」

強い言葉だった。
ショボンの深い所まで届いたかどうかは窺い知れない。
しかしクーの言葉はとても強い力を持っていた。

……その時

(・ω・` )彡「………」

不意にショボンが振り返った。
そして僅かに表情を変えていた。
意外さと期待、そして喜んでいるような……。
しかしそれはほとんどの者が気付く事の出来ないような変化だった。
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 01:58:38.92 ID:bTfUQnC+0<> 支援 <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 02:01:08.57 ID:4Sv4ms7o0<>  
ショボンを振り返らせた者。
ショボンの表情を変えさせた者。
その者に気付いた数名は『あっ』と声を上げた。

(; ^ω^)「ク……、クーさんの言う通りだお……」

(;'A`)「ブーン!!」
∧_∧
(#゚;;-゚)「小僧!!」

立っていた。
未だ頭痛は抜けていない。
顎も割れる様に痛い。

しかし彼は、元裏高野退魔師、内藤退魔師事務所所長である内藤ホライゾンは立っていた。
その揺れていた心を針金で縛りつけるように、一つの決心を定めて。
<>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 02:05:19.74 ID:4Sv4ms7o0<>  
(; ^ω^)「ツンを連れて行くなんて絶対に許さないお!!
       それが例えお師匠様でも!! ショボン、あんたでも!!」

(´・ω・`)「………」
      
(; ^ω^)「ツンと約束したんだお。
       ツンは僕が必ず守るって……。
       それが僕の道。それを邪魔する石ころに、あんたがなるって言うんなら……」
 
迷う事はなかった。
自分の心に誠実に、今現在最も優先すべき事を間違いなく優先するだけに過ぎない。
それを妨害する者は……

(# ^ω^)「どっか遠くに蹴っ飛ばしてやるお!!」
<>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 02:09:29.37 ID:4Sv4ms7o0<>  
その言葉と同時に、これはブーンにとっても想定していた事ではなかったが、何かが弾けた。
精神的な物ではなく物理的に、その場の全員が正体不明の何かが弾け飛ぶのを体験した。

(; ^ω^)「これは……?」

ブーンは見た。
自らの身の内から吹き上がる青白い力の本流を。

/ ,' 3 「ほぅ……」

爪'ー`)「これは……強い!!」

ブーンは不動明王の言葉を思い出した。

『僕たちはテメェの力になるミョウオウ!!』
それで全て合点がいった。
神々が力の一端を貸してくれている。
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 02:11:45.98 ID:CyRxrisyO<> 支援 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/03/01(日) 02:12:03.01 ID:DnUsQuWn0<> はぁん! <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 02:12:57.37 ID:4Sv4ms7o0<>  
ブーンはそれを甘んじて受け入れ、そして使う事を選択する。
どのような力が宿ったのだろう。
だがとりあえず今はやっておかなくてはならない事がある。

(# ^ω^)「臨 兵 闘 者!!開 陳 烈 在 前!!」

九つの印と九つの字に思いの強さを乗せ刃と化す必殺の法力。
それを地面に、仲間達と裏高野の面々が睨み合うその境に向けて。
今取り急ぎすべきは、数的に圧倒的に不利な仲間達と敵との衝突を一瞬でも遅らせることだ。

(; ^ω^)「……は?」

ブーンは牽制のつもりで放っただけだった。
今までに使った九字神刀の威力はそれに十分な威力を持っていたはずだった。

(;'A`)「……怖 」

ところが今解き放たれたのは記憶の中のそれとは随分様相が異なった。
九つ目の印と字を終了した瞬間飛び出したのだ。
光に包まれ、強烈な衝撃波を纏う神の大剣が。

(;=゚ω゚)ノ「これが九字……!?
      何て威力だよぅ!!」

牽制どころの騒ぎではない。
九字神刀が突き刺さった地面は底の見えないクレバスが深々と刻まれていた。
ぃょぅは、その迫力に圧倒されて唖然とする。
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 02:14:25.74 ID:bTfUQnC+0<> しえんしえん <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/03/01(日) 02:14:49.36 ID:DnUsQuWn0<> ブーンプチ覚醒ktkr <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 02:15:43.52 ID:4Sv4ms7o0<>   
爪'ー`)「何と強い意志の力でしょうか。
     九字神刀は思いの強さを力に変える奥義。
     裏高野に居た頃のホライゾンさんは強き思い無き故に使えなかったはず 」

ブーンの法力で出鼻を挫かれた裏高野の面々達。
しかしこのフォックスと荒巻は険しかった表情を緩めた。
まるでこれを待っていたと言わんばかりの表情だ。

/ ,' 3 「真言を教えりゃその場で使いこなした。
     体術を教えりゃ小っちぇーガキの時分に大人の退魔師を殴り飛ばした。
     何でも簡単に出来ちまう才能のせいで、ホライゾンは何かを強く思うことを忘れちまってた 」

スッっと右手を上げ、五輪坊達に待機を促す荒巻。
ぃょぅなどは納得がいかず不快感を露わにしたが、他の者達は困惑しながらもそれに従った。

/ ,' 3 「山を下りて見つけたか。
     大事なモンをよ 」

ξ*--)ξ「………」

ニヤリとツンを見下ろすと若干頬が染まっていた。
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 02:16:56.68 ID:BF1uqCQaO<> 更新遅いな

べ、別に楽しみにしてたんじゃないんだからね/// <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 02:18:51.31 ID:4Sv4ms7o0<>   _
( ゚∀゚)「でも『心の中のモノ』は見つけられたかしら?」

/ ,' 3 「さてねぇ……」

遅れてジョルジュが毛先のカールを気にしながら下がった。
このオカマも既に緊張を解いている。
荒巻はいつものように顎鬚を弄りながら漢女に見るように促した。

( ^ω^)「決着をつけるおショボン。
      謝ったら許してやってもいいけどね 」

(´・ω・`)「………」

また両者は睨み合っていた。
だが今回は先程とは決定的に違う点がある。
ブーンが普段通りの緩い表情に戻っている。

(´・ω・`)「………ふっ 」

思わず出てしまったショボンの笑み。
やっと来たか、どれだけ待たせるつもりだ。
そういった側面がその笑みの中に含まれているように見えた。
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 02:20:08.94 ID:R9UmcoTcO<> 超支援 <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 02:21:26.60 ID:4Sv4ms7o0<>  
(´・ω・`)「いつもそうだな、ブーン。
      いつだってお前は、そうやってどこか楽しそうにしてる 」

( ^ω^)「バカ言うなお。
      あんたに顎やられたせいで、さっきからどーも噛み合わせが悪いんだお。
      頭は痛てーし近年記憶にないサイテーな気分だお 」

(´・ω・`)「で? もしオレを倒しても、御覧の通り大勢の敵がいるが……」

( ^ω^)「そっちは後で考えるお 」

(´・ω・`)「だろうな 」

二人の間に僅かに風が吹いた。
風などあり得ない屋内で。
空気を動かしたのは気圧の変化によるものなどではない。

( ^ω^)「見せてやるお……。僕の新技!!」

ブーンが印を組むと同時に僅かだった空気の流れが一気に速度を上げる。
気流を生んでいたのは他でもない、ブーンの内から力を貸す何者かのパワーだ。
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 02:23:31.38 ID:bTfUQnC+0<> 全力で支援だぜ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/03/01(日) 02:23:48.54 ID:DnUsQuWn0<> しぇん <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 02:24:30.79 ID:4Sv4ms7o0<>  
/ ,' 3 「ん?」

(;=゚ω゚)ノ「あの野郎、まさか!!」

二人が注目したのはブーンが両手を組んで形作る印だった。
今までは不動明王真言の印しか結んだ事のなかったブーンの両手だ。

爪'ー`)「ほぅ。あの印は 」

拳を握った左手。
それに翳すように、右手は親指と人差し指で輪を作る。

      オン  サナラ   ブラバヤ  ソバカ
( ^ω^)「淹 賛捺羅 鉢羅婆野 莎訶!!」

その印、そして読み上げる真言は……

/ ,' 3 「月光菩薩 真言か!?」

薬師三尊の片翼。
月の光を従える月光菩薩。
その絶対零度の法力。
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/03/01(日) 02:27:14.02 ID:DnUsQuWn0<> うっひょう <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 02:29:58.68 ID:c/yXWBGLO<> あついね <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 02:30:37.61 ID:4Sv4ms7o0<>  
( ^ω^)「月光菩薩・冷光波!!」

放たれるブーンの人生で最初の技。
月の光と死の夜を司る月光菩薩の力を借り放出したのは膨大な冷気の塊。
ショボンはそれを見極めようと目を凝らす。

(´・ω・`)「っ!!」

しかし冷気が冷気を取りこむスピード。
それは異常と言って差し支えなかった。
見極める一瞬さえ許される事はない。

(´・ω・`)「……!! 天才め!!」

何とか身を翻し脇へ反れる。
自分が居た場所は既に見上げるほどの氷河の中に閉じ込められていた。
その冷気の渦は直撃を免れようが空間に影響を及ぼした。

(´・ω・`)「ちっ……。足を……」

ショボンの両足、膝から下は氷に飲まれ身動きを封じられる。
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 02:31:23.11 ID:bTfUQnC+0<> 支援! <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 02:32:28.47 ID:4Sv4ms7o0<>  
離れていても身を切るような寒さに襲われる。
気温は一気に氷点下まで下がっただろう。
汗も凍りつくその中で、一人歯軋りする者が居る。

(;=゚ω゚)ノ。o ○(認めねぇ!! オレは認めねぇぞ!!
          アイツが……あのブーンが……!!)

頬に一筋の汗。
嫉妬の炎が溶かしたのか。
そのぃょぅの様子を窺い知ることなど無く、二人の戦いは決着を迎えようとしていた。

(´・ω・`)「オレに氷の真言とは……な。
      氷の弾丸の当てつけか、ブーン?」

( ^ω^)「アンタの定石だお。
      まずは氷で相手の動きを封じる。
      そして……」
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/03/01(日) 02:33:47.85 ID:DnUsQuWn0<> gkr・・・ <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 02:35:26.84 ID:4Sv4ms7o0<>  
両手拳の人差し指と中指を伸ばし、然る後に中指を人差し指に絡ませそのまま手を合わせた形。
これも今までブーンが結んだ事のないもの。

( ^ω^)「もう一つ見てけお!! 雷帝杵!!」

(´・ω・`)「っ!?」

印を結んだ左手をまっすぐにショボンへと差し出す。
そこに生まれるのは閃光、轟音。
ブーンの左手に蛇のように絡みつく放電。

(;'A`)「お、おい!! アレはまさか!?」

ドクオには見覚えがあった。
風鬼を倒した最後の一枚の護符。
荒巻が仕込んだその中から、網膜を焼くほどに刺々しい光と共に飛び出したのは天地を揺るがす雷撃。

ドクオは覚えていた。
その護符には何と書かれていたかを。
どの神の名が書かれていたかを。

雷神帝釈天の名を。
<>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 02:38:52.04 ID:4Sv4ms7o0<>        インドラ   ヤ ソバカ
(# ^ω^)「因陀羅 耶 莎訶!!」

その真言を合図に、ブーンの左腕から稲妻が空気を叩き迸った。
一直線にショボンへと向かう。
その途中で天地から更に稲妻が降り注ぎ、電撃は巨大化していく。

尤も電撃の速度や動きは人間の目には捉えられない。
精々光が暴力的に強くなっていくことを認識できただけだ。

人間の力に納まるものではない。
技や超能力といった範疇を遥かに超える天変地異、災害の類。

(; ^ω^)「嘘ぉ!! ショボン!!」

ブーンはその余りの威力に使った事を後悔する。
ショボンの名を叫んだのは純粋に彼の身を案じたからだ。

電撃がショボンに直撃した。
いや、凄惨なまでに凄まじい放電と轟音に目も耳も眩み、その瞬間を目の当たりにできた者はいなかった。
認識できたのはショボンが居た辺りで雷の法力が対象を捕らえた事だけだ。
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 02:40:30.90 ID:t7ipA8Xp0<> wkwkして寝られねぇぜ <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 02:41:19.63 ID:4Sv4ms7o0<> ∧_∧
(#゚;;-゚)「ショボンを……。
    いや、仕方のなき事か 」 

(;'A`)「嘘だろ……。マジでヤッちまったのかよ……」

(; ^ω^)「……ヤバ 」

でぃの中では早くもショボンを過去の人になり、ドクオは困惑する。
それはブーン自身も同じだった。
まさか殺してしまう事になるとは……

(:::´・ω・)「あぁぁー、クソ。痺れた……」

(* ゚ω゚)「生きてたっ!!」

首をコキコキと鳴らしながら、焦げたスーツと煤けた顔で小さく呻く。
ブーンは嬉しさに一瞬頬を緩めたが、次の瞬間駆け出した。

(:::´・ω・)「ふぅ……
      法力の電撃とは言え電気は電気。
      金属の方へ落ちるか……」

そう言って見たのはショボンの愛刀、妖刀百足丸。
それは今、ショボンから少し離れた所に突き刺してあった。
雷が放出された時一瞬の判断で投げた結果、雷帝の雷はショボンよりも刀を襲ったのだ。
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 02:43:35.25 ID:t7ipA8Xp0<> 支援ン <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 02:44:16.60 ID:4Sv4ms7o0<>  
そしてショボンは背後の気配にも気付いた。
自分が今、どうやっても迎撃できない位置を取られた。
ブーンにだ。

( ^ω^)「足を氷に取られ、刀は雷から逃げるために捨てた。
      銃はジャケットの中に仕舞ったまま。
      おっと!! もちろん妙な動きをすればその場で殴り飛ばすお……詰まる所 」

ショボンは溜息を一つだけついた。

( ^ω^)「僕の勝ちだお!!」

(:::´・ω・)「………」

どれだけの思いをブーンはこの一言に込めているのだろう。
それが分かっているからこそショボンは少しだけ癪に感じたが……。

( ´-ω-)「……ふっ」

かぶりを振って感慨深げに言った。

(´・ω・`)「あぁ……。お前の勝ちだよ ブーン。
      強いな。本当に強い 」

その言葉を待ってましたと言わんばかりにブーンの表情が綻んだ。
ブーンは屈託のない笑顔を見せた。
<>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 02:46:47.45 ID:4Sv4ms7o0<>  
(´・ω・`)「さて……、となるとだな……」

この後ブーンはどんな顔をするだろう。
怒るかな。
それも仕方ない事だな。
ショボンはこの場で巻き起こった全てを否定する一言を放つ。

(´・ω・`)「ツン。もう良いぞ 」

ξ* )ξ「……ぅん」

気まずそうに返事をし、力なく荒巻に抱えられていたはずの体を起こす。
命をかけて闘っていた彼らの時が一瞬止まり……

(; ゚ω゚)「お……?」
∧_∧
(#゚;;-゚)「っ!!」

(;'A`)「何これ?」

……また動きだす。
<>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 02:48:45.71 ID:4Sv4ms7o0<>  
(´・ω・`)「この馬鹿が中々本気にならないからな。
      一芝居打たせてもらったんだよ 」

ξ*゚听)ξ「殴られた事にして気絶したふりしてろって耳打ちされたのよ。
        ショボンさんの事だから何か考えがあるんだろうって言う通りにしてたの。
        ゴメンネ、みんな 」

心なしかブーンの方を意識して見ないようにしているような気がする。
無理もない。
聞いてないと思ってブーンは散々『ツンは僕が必ず守る〜』とか何とかのたまっていたのだ。
∧_∧
(#゚;;-゚)「ではツンを裏高野に渡すというのは……?」

(´・ω・`)「そんな馬鹿なことをするわけがないだろ?
      ウチの大事な姫様だ。
      文句はないだろうな 荒巻大阿闍梨?」

/ ,' 3 「くっくっく。今となっちゃウチが引き取る理由はないわなwww」

爪'ー`)「 私は一介の少女に辛い思いをさせはしないかと内心ヒヤヒヤしていましたよ 」

(#=゚ω゚)ノ「待ってくれよぅ お師匠様!!
      こいつら危険だ!! 今ここで叩いておいた方が良い!!」

爪'ー`)「いいえ、ぃょぅ。
     彼らはその全く逆の存在ですよ。
     そして力もある。これからの戦い、鍵を握るのは彼らでしょう。
     我々 裏高野ではなく……ね 」
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 02:49:08.09 ID:bTfUQnC+0<> くう、寝れん。支援 <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 02:51:19.87 ID:4Sv4ms7o0<>  
そしてこの場を締めくくる言葉を荒巻が述べた。

/ ,' 3 「嬢ちゃんはお前に任せる ホライゾン!!」

ドクオはがっくりと肩を落とした。
終わった……。
ショボン達が仕組んでいたとは言え、命を賭けた戦いが終わったのだ。

(#  ω )「この……!!」

しかしブーンは……

(# ゚ω゚)「偉そうに言ってんじゃねーお、このクソジジィ!! 」
       僕はアンタを!! 本気で──!!」

──倒すつもりだった。

親友ショボン、師匠荒巻。
心をそこまで持って行くのは尋常な事ではなかった。
並々ならない決心をしたのにそれが全て茶番だったのだ。
今更ながら怒りが涌いてきた。

/ ,' 3 「それでいい 」

(# ゚ω゚)「──!!」

師匠荒巻の言い方は今までに聞いたどの言葉よりも優しかった。
ブーンは怒りをぶつける対象を突然失ってしまったような錯覚を受けた。
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 02:52:39.34 ID:E5vD9ZNK0<> うはwwwショボン愛してるwww
しえ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/03/01(日) 02:55:40.57 ID:DnUsQuWn0<> 良かった・・・!良かったわぁ・・・! <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 02:55:44.56 ID:R9UmcoTcO<> オモシレ〜支援〜 <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 02:56:28.27 ID:4Sv4ms7o0<>  
/ ,' 3 「生きてりゃ決して譲っちゃならねぇ局面が何度かある。
    ねぇ奴もいるが……その時が訪れた奴は絶対逃げちゃならねぇ。
    相手が自分の親だろうがダチだろうがな 」 

( ^ω^)「………」

何故か心に刺さる言葉だった。
ブーンは黙って聞いていた。

ショボンの真意を知らず、神々からの言葉も受け取る前、ブーンは怒りにまかせて本気でショボンに殺気を向けた。
その時、荒巻は飛び出して来て自分を叱ってくれた。
あの時技を放ってしまえば、ブーンは人としてもう戻れない場所へ堕ちていたかもしれない。

ブーンは裏高野から逃げ出したのに、荒巻はブーンを今も見守っている。
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 02:58:25.53 ID:bTfUQnC+0<> 支援支援! <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 02:58:27.27 ID:4Sv4ms7o0<>  
川 ゚ -゚)「ショボン……。
     という事は荒巻翁にブーンを認めさせるために身を犠牲にして一芝居打ったという事か?
     もしかしたら死んでたかもしれないのに?」

(;´・ω・)「そうだよ。だからなんだってんだよ?」

いつの間にかショボンの近くに寄っていたクー。
その態度にショボンは一抹の不安を覚えた。
婚約は解消だとさっきハッキリとクーの口から聞いたはずだが……

川 ゚ -゚)「惚れ直したぞ。さぁ、結婚しよう 」

(;´-ω-)「お前ももう良いよ……」

既に無かった事にされていた。
<>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 03:01:10.92 ID:4Sv4ms7o0<>  
/ ,' 3 「カッカッカwww。
     何にせよこれで一件落着だ。
     おい、帰ぇるぞ 」

爪'ー`)「それではホライゾンさん。
      私は弐経路山の分寺でエイジャの赤石を守っております。
      たまには顔でも出して下さい 」

(; ^ω^)「絶対ヤダ 」

(#=゚ω゚)ノ「チッ……」

荒巻の一声で裏高野の者達は一斉にその場を動き始めた。
それらの動きに逆らい、ブーン達、内藤退魔師事務所とその縁の者達は自然と集まってくる。
ここにはショボンもいる。

( ^ω^)「………」

(´・ω・`)「………」

('A`)「………」

ドクオは感じていた。
今回のショボン一連の行動とその結果で、自分達の繋がりが以前より強くなった事を。
ショボンは気恥ずかしそうな顔で少しだけ笑みを見せた。
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 03:03:03.86 ID:E5vD9ZNK0<> いよう怖ぇぇぇ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 03:03:37.28 ID:C0rLScnyO<> ショボンほれなおした
<>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 03:05:21.07 ID:4Sv4ms7o0<>  


……微かにムスク香りが誰かの鼻を突いた。




直後──





赤い閃光と熱、そして爆炎が帰ろうとする裏高野の数名を包んだ。


<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/03/01(日) 03:06:08.22 ID:DnUsQuWn0<> なん・・だと・・? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 03:07:15.02 ID:bTfUQnC+0<> し、しえんするぜ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 03:07:19.67 ID:R9UmcoTcO<> ぃょぅ裏切りそうだな <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 03:07:45.31 ID:E5vD9ZNK0<> いやぁぁぁ!!! <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 03:07:58.17 ID:4Sv4ms7o0<>





             ( ^ω^)ブーンは退魔師稼業のようです━╋RETURNS━━

        ――――第二章・臨界突入!!立ち込める暗雲、少々の晴れ間――――


                         〜その2、卵〜終




 
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 03:07:57.51 ID:C0rLScnyO<> え? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 03:09:10.00 ID:Ac/5abJO0<> 対魔忍? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 03:09:40.43 ID:R9UmcoTcO<> 生殺しか………
乙っした <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 03:10:08.69 ID:E5vD9ZNK0<> 乙
いいところで終らせてくれやがってwwww <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/03/01(日) 03:10:10.86 ID:DnUsQuWn0<> 乙・・・だと・・・? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 03:10:20.10 ID:c/yXWBGLO<> 前回の次回予告のとこまで行ってない……?

>>105
お前あのスレ見たろwww <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 03:12:09.76 ID:4Sv4ms7o0<> >>53
ksmsさんの絵スレまとめで拝見させてもらいました
リアルタイムで絵を頂いたのは初めてです。スゲェ!!
よく読んでくれてるのが伝わってきます。
でぃの尻尾が二本ある事とか細かいですね。
ありがとうございます


第二章その2はここまでです。
僕の都合で遅い時間の投下。
それにも関わらずにお付き合いくださったたくさんの方々ありがとうございました。
その3投下はさほど時間はかからないと思います。

ところで…… <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 03:13:07.92 ID:bTfUQnC+0<> 乙!

なんだ……? <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 03:14:11.71 ID:4Sv4ms7o0<>  
(*゚ー゚)「むふwww むふふふふふwwwwww
     今日はこれから夢幻魔術師の撮りがあって─── 」

(*゚ー゚)「むふふふふwwwww
     徐々にjojoに───仕事が増えて───」

(;゚д゚ )「あの……しぃさん?」

(* ー )「この調子ならNo1ヒロインへ返り咲きもそう遠くは─── 」

(; ゚∋゚)「えと……しぃさんちょっと良いですかね?」

(* ー )「ふふ……ふふふふふふふ……www
      あの巻きグソも能面女もおしまいよ……ふふっww」

(; ゚∋゚)「しぃさんゴキゲンだな 」

(;゚д゚ )「あぁ。最近地味に仕事増えてるからな……」
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/03/01(日) 03:14:16.65 ID:DnUsQuWn0<> なんですか?ついにこの僕に告白するというわけですかわかりましたさあこの胸に飛び込んでおいで <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 03:15:02.20 ID:bTfUQnC+0<> きたーw <> おまけ
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 03:15:53.45 ID:4Sv4ms7o0<>
おまけのようです 


   ,.:::.⌒⌒:::::ヽ   ,.:::.⌒⌒:::::ヽ     ,.:::.⌒⌒:::::ヽ    ,.:::.⌒⌒:::::ヽ  
  (::::::::::::::::::::::::::::) (::::::::::::::::::::::::::::)  (::::::::::::::::::::::::::::)  (::::::::::::::::::::::::::::) 
(( (::::::::::::::人:::::::::ノ (::::::::::::::人:::::::::ノ (:::::::::::::: 人:::::::::ノ (::::::::::::::人:::::::::ノ 
  (::::(//‰ ゚):ノ ))  (::::( ゚∋゚):ノ ))  (:::(*゚ー゚):ノ ))  (:::( ゚д゚ ):ノ )) 
  (( ( つ ヽつ、   (( ( つ ヽつ、   (( ( つ ヽ     ⊂/ ⊂ )    
    . 〉    i ))    . 〉    i ))     .〉 とノ i ))   . i    ヽ   
    (__ノ^(_)      (__ノ^(_)      (__ノ^(_)  (( (_)^ヽ.__) 

<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 03:15:55.73 ID:c/yXWBGLO<> 乙!

そしていつものかwww <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 03:16:06.41 ID:R9UmcoTcO<> しぃよりつーのが好きで………もないですごめんなさあ <> おまけ
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 03:17:42.33 ID:4Sv4ms7o0<>  
( ゚∋゚)「そうだった!! しぃさん、そういえばお祝いがまだでしたね。
      遂にヒロイン─── 」

(*゚ー゚)「挨拶が遅いんだよ、このニワトリ野郎!!」

(; ゚∋゚)「テュ、テュー──ス!!
      遅くなってシャーセンっした!!
      でもそれは作者が規制だったせいで……」

(*゚ー゚)「言い訳してんじゃねーよ、この鳥目野郎!!
     焼き鳥にして食っちまうぞコラ!!
     そもそも規制は一週間前に解けてんだよ!!」

(; ゚∋゚)「テュ、テュー──ス!!」

(*゚ー゚)「で? こんなとこで何してんの?
     さっさと中に入りましょうよ 」

(;゚д゚ )「じ、実は……」
<> おまけ
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 03:19:20.50 ID:4Sv4ms7o0<>  
ワイワイ ガヤガヤ

(,,゚Д゚)「よかったな、イボ太郎 」

从 ゚∀从 「やるじゃんwww」

(//‰ ゚)「そうなんです!! まさか内定が来るなんて!!
      私本当に……サイボーグで良かった!!」

(,,゚Д゚)「ん?外でどうしたんだお前ら?
     早く中に入ろうぜ 」

(; ゚∋゚)「それが……ちょっと聞いて下さい。ギコさん、しぃさん……」

・ ・ ・

・ ・


<> おまけ
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 03:22:57.48 ID:4Sv4ms7o0<>  
(,,゚Д゚)「カギが開かない?」

(*゚ー゚)「このタコ部屋の?」

(;゚д゚ )。o ○(ここタコ部屋だったの?)

(; ゚∋゚)。o ○(ここタコ部屋だったのか?)

(//‰ ゚)。o ○(ここってタコ部屋だったんですね〜)

从 ゚∀从 。o ○(そういえば最近たこ焼き食ってねーなwww)

(*゚ー゚)「じゃ、鍵ちょうだい 」

(;゚д゚ )「いや、そもそもここってしぃさんが開いてる部屋勝手に使い始めたんじゃ……」

(*゚ー゚)「……困ったわね。のっぴきならない理由でこの部屋のカギは手元にないわ 」

(; ゚∋゚)「どうやってここ見つけてきたんだこの人……」
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 03:23:49.23 ID:bTfUQnC+0<> タコ部屋だったんだw <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/03/01(日) 03:23:59.08 ID:DnUsQuWn0<> ふむふむ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 03:24:58.66 ID:svdV08IiO<> ぶひぃぃぃ!来てたのかい退魔師ちゃん!
風呂でのぼせてるうちにいったいなにが…

今から読んでくる!! <> おまけ
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 03:25:13.11 ID:4Sv4ms7o0<>  
(*゚ー゚)「どうやって鍵かけたのかしら? まさか内側からとか。
     ノックしてもしも〜し 」

    
    ── ≪……はい≫ ──


(;゚ー゚)「うわっと!! 誰か中にいるわよ!! 何で教えないのよ!?」

(;゚д゚ )「え……うそ……」

(#゚ー゚)「私が来る前にノックくらいしたでしょ!?」

(; ゚∋゚)「え〜と……その……」

(*゚−゚)「バカかお前ら 」
<> おまけ
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 03:27:31.24 ID:4Sv4ms7o0<>  
(*゚ー゚)「とりあえず誰が勝手に私の部屋に入り込んでんのか確かめないと。
     もしも〜し、貴方は何処のどなたさまですか〜?
     ちょっと開けてくれないと困るんですけど〜」


    ── ≪何がお前の部屋だよこのクソビッチが≫ ──    


(*゚−゚)「おい、クックル。
     ドアぶち破って中の奴殺せ 」

(; ゚∋゚)「いや、それはちょっと……」

(#゚ー゚)「いっけぇぇぇぇー!! 原子崩壊ぃぃぃぃぃぃ!!」

(; ゚∋゚)「いや、それ役ですから役。
     リアルじゃ僕の筋肉なんかただの見せ筋っすから全然役に立たないっす 」

(,,゚Д゚)「まぁ待てって。とりあえず中の奴と交渉してみようぜ。
     もしもし、オレはギコだが……あ〜ちょっと話いいか?」


    ── ≪ギコ?じゃ、さっきのは本物のビッチかい?≫ ──    


(#゚ー゚)「ミルナ・クォォォォォォォッッッチ!!
     お前のWでドアを突けぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 03:29:07.61 ID:WLtOV3EeO<> しえーん <> おまけ
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 03:29:39.14 ID:4Sv4ms7o0<>

    ── ≪本当かい?本当に本物のしぃかい?
            本当のしぃならこれが出来るはず≫ ──    



(#゚ー゚)「なによ?」


    ── ≪マリー・アントワネットのモノマネ≫ ──    


(*゚−゚)「パンが無ければとりあえず私をヒロインにすればいいじゃない」


    ── ≪なんだ。本当にしぃだったのか≫ ──    


……ガチャリ

(; ゚∋゚)(;゚ー゚)(;゚д゚ )「「「アッー───!!」」」

(,,゚Д゚)「ん?」

(//‰ ゚)「あなたは!?」
<> おまけ
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 03:31:42.43 ID:4Sv4ms7o0<>  
(´・ω・`)「やぁ 」

(//‰ ゚)「ブーン系のスーパースター、ショボンさん!! サイン下さい!!」

(´・ω・`)「嫌だ。触ると蓮が伝染る 」

(//‰ ゚)「………」

(//‰ ;)ブワッ!!

(,,゚Д゚)「お〜よしよし。元気出せイボ太郎。
     おい、ショボン。
     これは蓮じゃなくてイボだぞ 」

(//‰ ;)「……ギコさんありがとうございます。
      でもコレ……機械の部品です」

(´・ω・`)「どっちでも良いよ。
      マイナーAAが気安くオレに話しかけないでくれない?」
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/03/01(日) 03:31:45.42 ID:DnUsQuWn0<> ショボンさまさ! <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 03:35:14.11 ID:+rNUfn/RO<> 作者の携帯です
さるっちゃったorz <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 03:36:43.26 ID:6GfPXsjUO<> こんな時間に来てるとは

とりあえず支援するぜ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/03/01(日) 03:37:19.48 ID:DnUsQuWn0<> わろすwwwww <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/03/01(日) 03:38:33.43 ID:DnUsQuWn0<> さる解けろー <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/03/01(日) 03:39:50.38 ID:DnUsQuWn0<> さるとけろー <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 03:39:56.68 ID:6GfPXsjUO<> 猿撃退 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/03/01(日) 03:41:13.25 ID:DnUsQuWn0<> べ、別にさるさんなんて解けなくてもいいんだからね! <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/03/01(日) 03:43:01.78 ID:DnUsQuWn0<> しぇん <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 03:43:47.74 ID:pQra859bO<> しえんた!! <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/03/01(日) 03:44:53.40 ID:DnUsQuWn0<> もうそろそろ解けたんじゃね?
べ、別に心配してるわけじゃないんだから! <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 03:46:29.33 ID:qNxT7m880<> 話忘れちゃったよ <> おまけ
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 03:56:04.17 ID:4Sv4ms7o0<>   
(#゚−゚)「ショボン……アンタいくら売れっ子だからって調子に乗ってんじゃないわよ……」

(//‰ ;)「しぃさん!!」

(#゚ー゚)「アンタだってね!! 私からしてみれば遥かにどマイナー新参AAなんですからね!!」

( ;∋;)( ;д; )「「しぃさん!!!!」」

(#゚ー゚)「レギュラーが何よ!!
     出演数が何よ!!
     私達AAは脇訳だろうが噛ませ犬だろうが、与えられた仕事はちゃんとやる!!
     仕事が無くても毎日練習してお呼びがかかるのを待ってるのよ!!
     この子たちの努力をアンタなんかに否定させないわ!!」

(,,゚Д゚)「しぃ……」

从 ゚∀从 「やるじゃんwww」
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/03/01(日) 03:58:07.88 ID:/juehasSO<> 支援 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/03/01(日) 03:58:10.53 ID:DnUsQuWn0<> 泣いた <> おまけ
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 03:58:48.11 ID:4Sv4ms7o0<>  
(*゚ー゚)「分かったら出て行きなさいショボン。
     ここは吐きだめよ。 アンタみたいな人気AAが来る場所じゃない。
     それでも私達は役者なの。
     だったら万が一どこかの作者さんが使ってくれたとき全力で答えられるようにすべきことはあるわ 」

(´・ω・`)「………」

(,,゚Д゚)「せっかく来てくれたのに悪いな。
     今日はしぃにスイッチが入っちまったらしい。
     良いスイッチだがな 」

(´・ω・`)つ□ サッ

(,,゚Д゚)「ん?なんだそれ?」
<> おまけ
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 04:01:29.12 ID:4Sv4ms7o0<>  
(´・ω・`)「ようこそ、バーボンハウスへ。
       この書類は作者からの人事異動書だから、まず聞いて落ち着いて欲しい。
       うん、『レギュラー』のなんだすまない。
       この中から一人、レギュラーに返り咲くAAが一人いる 」 

(#゚ー゚)「どけぇぇぇー!! それは私の物だぁー───!!」

(; ゚∋゚)(;゚д゚ )「「えー───!!」」

(#゚ー゚)「どけっ!! このどマイナーAAども!!
     レギュラーになるのは私よ!!
     オラ!! 触るんじゃねぇ!! 蓮が伝染ったらテレビに出れなくなるだろうが!!」

(//‰ ゚)「よかった、いつものしぃさんだ 」

从 ゚∀从 「ですよねーwww」

(,,-Д-)「ダメだこりゃ……ハイン、予告 」

从 ゚∀从 「はいよーwww」
  <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/03/01(日) 04:03:07.42 ID:DnUsQuWn0<> しぃwwwwww <> おまけ
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 04:06:35.13 ID:4Sv4ms7o0<> (いくらなんでも日本語がひどすぎたので修正)

 
(´・ω・`)「ようこそ、バーボンハウスへ。
       この書類は作者からの人事異動書だから、まず聞いて落ち着いて欲しい。
       うん、『レギュラー』のなんだすまない。
       この中に一人、レギュラーに返り咲くAAがいるんだ 」 

(#゚ー゚)「どけぇぇぇー!! それは私の物だぁー───!!」

(; ゚∋゚)(;゚д゚ )「「えー───!!」」

(#゚ー゚)「どけっ!! このどマイナーAAども!!
     レギュラーになるのは私よ!!
     オラ!! 触るんじゃねぇ!! 蓮が伝染ったらテレビに出れなくなるだろうが!!」

(//‰ ゚)「よかった、いつものしぃさんだ 」

从 ゚∀从 「ですよねーwww」

(,,-Д-)「ダメだこりゃ……ハイン、予告 」

从 ゚∀从 「はいよーwww」
  <> 予告
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 04:08:38.25 ID:4Sv4ms7o0<>  
 
遂に姿を現した招かれざる客……パンゲア。
  
( <●><●>)「そのままお待ちください、退魔師の面々よ 」

───月下の怪人 ワカッテマス

 _、_
( ,_ノ` )「お望みとあらば今すぐ貴様らを殲滅してやっても構わんがね 」

───宵闇の炎 渋沢


(’e’)「やれやれ……大事なサンプルが台無しだ 」

───中世の錬金王 セントジョーンズ


(  ゚_ゞ゚) 「ふむ……退魔師の血は中々にエネルギーに満ちている。美味だな 」

───始祖 オサム・ヴラド・ツェペシュ
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/03/01(日) 04:10:10.14 ID:DnUsQuWn0<> こいつは面白くなってきやがった <> 予告
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 04:11:34.63 ID:4Sv4ms7o0<>  
そして………

/ ,' 3 「この……波動はっ!?
    フォックス!! 若いモンを下がらせろ!!」
 
力なき者はその出現により朽ち果て、灰燼に帰す。
  
爪;'ー`)「あぁ、何という……何ということを……」



    『老いたな荒巻よ……いや、昔の名で呼んでやろうか?』


現れるのはパンゲアの主……



次回
             ( ^ω^)ブーンは退魔師稼業のようです━╋RETURNS━━

        ――――第二章・臨界突入!!立ち込める暗雲、少々の晴れ間――――



                     〜その3、魔帝降臨〜


<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 04:12:38.32 ID:6GfPXsjUO<> 追いついた 支援 <> 予告
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 04:14:30.09 ID:4Sv4ms7o0<>  
从 ゚∀从ノシ「以上、前回と全く同じ予告でしたwww 」
 
(#゚ー゚)「ショボン!! それを私に寄越せぇぇぇぇー───!!」

(´・ω・`)「醜い……あぁ、何て醜いんだろう 」

川д(,,゚Д゚)「……まてよ?
        本当にこの中から誰かレギュラーになる……」

サッミ(゚,,;  )クルッ

(,,゚Д゚)「あぁ、悪ぃ。
     本当にこの中から誰かレギュラーになるのか?」 

(´・ω・`)「みたいだよ。だってホラ、ここの所に 」

(,,゚Д゚)「どれどれ……」

(#゚ー゚)「見せろ!! 私に見せろォォォォォォ!!」
<> 予告
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 04:16:12.68 ID:4Sv4ms7o0<>




            続 く 
      






            (誰がレギュラーになるかは本編に登場させて発表とします)
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/03/01(日) 04:17:11.99 ID:DnUsQuWn0<> なん・・だと・・?

乙 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 04:18:32.61 ID:WLtOV3EeO<> おつー <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 04:19:49.38 ID:4Sv4ms7o0<> 今日の投下はこれで終了。
予告通りの所まで行かずに申し訳ない。
次回は早めに投下しますのでお許しを。


では遅い時間に最後までありがとうございました。

<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 04:23:20.04 ID:6GfPXsjUO<> 乙!
これは次回が楽しみだ <>
◆FnO7DEzKDs <><>2009/03/01(日) 04:23:32.84 ID:4Sv4ms7o0<> そうだ、投下が遅くなったのは規制です。
あとちょっとサボリもありました。ゴメンナサイ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 05:55:49.97 ID:/juehasSO<> 乙 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/03/01(日) 07:43:01.40 ID:l/AJmVAV0<> 起きたら来てたというこの絶望感…
乙 <>