第三章・臨界突入!!立ち込める暗雲、少々の晴れ間 〜その2、戦国の姫〜
4 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 20:25:54.10 ID:+mBpFd5g0
 /⌒ヽ
( ^ω^)/ ̄/ ̄/ <スレ立てられなかったの初めてだよ!!
( 二二つ  / と)
 |    /  /  /
   ̄ ̄ ̄










 /⌒ヽ
( ゚ ω゚ )/ ̄/ ̄/ <再開!!
( 二二つ  / と)
 |    /  /  /
   ̄ ̄ ̄

6 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 20:27:04.00 ID:+mBpFd5g0
久し振りすぎるので前の話をおさらい。


吸血鬼兄弟の「( ´_ゝ`)(´<_` )」は、黄金の国ジパングの伝説を信じて日本に訪れたよ。
ところが、そんなもんは勿論嘘で、貧乏そうな漁村を見た「( ´_ゝ`)(´<_` )」は絶望しちゃうのだった。

兄弟が日本に来たのは戦国時代の西暦1560年。
なんとこの時の日本は、妖怪共が乱世を長引かせてる時代だったよ!!

「( ´_ゝ`)(´<_` )」はとりあえず近所の妖怪変化を虐殺して楽しんでたんだ。
その時知り合ったのが「∫λリ゚ -゚ノノ」と「l从・∀・ノ!リ人」。

「l从・∀・ノ!リ人」のお兄ちゃん「ミ ´_ゝ`)」は、何か殿様で、妖怪を駆除するから手伝ってくれってさ。
シリアルキラーの「( ´_ゝ`)(´<_` )」は妖怪共を虐殺出来るならと大喜び。


とりあえず、桶狭間って所で今川義元を嬲り殺しにした所で、前回は終わったよ!!


それからそれから、今日は長いよ!!

9 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 20:28:59.64 ID:+mBpFd5g0
この章の登場人物

( ´_ゝ`):アニジャ・アラーキー・バレンタイン
      ルーマニアから家出してきた吸血鬼兄弟(兄)
      父親のダチで怪しいイタリア野郎、
      マルコ・ポーロのホラ話を信じて日本まで来たペド野郎。
      座右の銘は『ここ、座っても良いですか?』

(´<_` ):オトジャ・ヒロヒコ・バレンタイン
      ルーマニアから家出してきた吸血鬼兄弟(弟)
      表向きはアニジャに仕方なく着いて来たように語っているが、
      本当はハハジャから逃げたかっただけのチキン野郎。      
      座右の銘は『子作りしない?』

∫λリ゚ -゚ノノ:五代目・葛葉ライドウ
        吸血鬼兄弟が日本で最初に知り合ったデビルサマナー。
        兄弟を見るや否や、有無を言わさずコレクションに加えようとしたサイコ野郎。
        座右の名は『いいから!!怖くないから、とりあえずここに入って!!』
((
ミ ´_ゝ`):織田信長
      妖怪達の手から世を取り戻し、乱世を平和に導こうとする戦国の覇王。
      アニジャにそっくり。
      座右の銘は『これから本能寺でオールしねぇ?』

l从・∀・ノ!リ人:お市の方
         餓鬼に食われそうになっていた所を、間一髪アニジャに助けられたラッキーガール。
         この後、信長とアニジャ達を引き合わせる事になった。
         アニジャが大好き。趣味は剣玉。
         座右の銘は『いくら払ってくれるの?』

11 名前:ここから本編 ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 20:30:39.62 ID:+mBpFd5g0
(; ^ω^)「ウソくせー!!」

ブーンは足を投げ出し、背もたれに体を預けると開口一番そう言い放った。
原因は目の前の男前───オトジャ・ヒロヒコ・バレンタインの回顧録にある。

まず一つ目、彼は織田信長と面識がある。
そして二つ目、戦国時代は人が魔から世を取り戻すべく戦った時代である……との事。

ノハ#゚听)「なんだとぉぉぉぉ!!!
      オトジャさんが嘘つくわけないだろがぁぁぁぁ!!!」

ブーンは苦々しい表情でヒートを見ると、口から出かかった文句を飲み込んだ。
この女が吸血鬼向ける視線。
どう見ても熱を上げてしまっている。
反論などしようものなら、鉄拳の一つや二つは覚悟しなければならない。

ξ*゚听)ξ「織田信長と知り合いだったなんて。
       本当だったら凄いわよ!!」

こちらは極めて素直な反応。
やっぱり女の子は素直でなければ可愛げがない。
ツンの横顔を、とても良い笑顔で眺めるブーンの感想はこうだった。

从*゚∀从「織田信長と知り合いだったなんて。
      本当だったらアヒャヒャヒャヒャwww」

……酒癖の悪い女は死ねばいいのに。
ビールを呷るハインの顔を、怖い物でも見るようにチラッと見たブーンの感想はこうだ。


14 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 20:33:38.16 ID:+mBpFd5g0
間違えた、先にこっちだ
DANGER■□■CAUTION■□■WARNING■□■DANGER■□■CAUTION■□■WARNING■□■


( ^ω^)ブーンは退魔師稼業のようです━╋RETURNS━━

第三章には

     『吐き気をもよおすほどのジョジョネタ』
    
     『クサレ脳味噌かと疑う程の著しい歴史歪曲』

……が含まれている危険があります。

もし何かを感じたら窓を開けて充分に換気した後、安静にする事を固くお願いします。
作者と君との約束だ。


DANGER■□■CAUTION■□■WARNING■□■DANGER■□■CAUTION■□■WARNING■□■
では今度こそ本編


16 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 20:34:28.62 ID:+mBpFd5g0
(; ^ω^)「ウソくせー!!」

ブーンは足を投げ出し、背もたれに体を預けると開口一番そう言い放った。
原因は目の前の男前───オトジャ・ヒロヒコ・バレンタインの回顧録にある。

まず一つ目、彼は織田信長と面識がある。
そして二つ目、戦国時代は人が魔から世を取り戻すべく戦った時代である……との事。

ノハ#゚听)「なんだとぉぉぉぉ!!!
      オトジャさんが嘘つくわけないだろがぁぁぁぁ!!!」

ブーンは苦々しい表情でヒートを見ると、口から出かかった文句を飲み込んだ。
この女が吸血鬼向ける視線。
どう見ても熱を上げてしまっている。
反論などしようものなら、鉄拳の一つや二つは覚悟しなければならない。

ξ*゚听)ξ「織田信長と知り合いだったなんて。
       本当だったら凄いわよ!!」

こちらは極めて素直な反応。
やっぱり女の子は素直でなければ可愛げがない。
ツンの横顔を、とても良い笑顔で眺めるブーンの感想はこうだった。

从*゚∀从「織田信長と知り合いだったなんて。
      本当だったらアヒャヒャヒャヒャwww」

……酒癖の悪い女は死ねばいいのに。
ビールを呷るハインの顔を、怖い物でも見るようにチラッと見たブーンの感想はこうだ。


17 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 20:35:15.31 ID:+mBpFd5g0
(´<_` )「ふふふ。
      では本当かどうかは明言はしないでおこう 」

(; ^ω^)「やっぱり嘘だお!!」

これが精一杯の抗議だった。
ブーンは確証はないがオトジャの語る事は事実だと感じていた。
だがこのイケメンの余裕の表情を見ると、ささやかでも抵抗しないと負けた気がする。

(´<_` )「この『嘘っぽいけどもしかしたら真実かもしれない』という事態。
      凄く素敵だろう? 
      ネッシーなどの怪獣伝説が好まれるのはそういう所にある 」

ブーンの性根など知ってか知らずか、オトジャは爽やかな笑顔だ。
いや、あまりにも爽やか過ぎる。
ヒートなどは熱が既に融点に達してしまっているようだが、度の超えた爽やかさは裏の存在を疑わせる。

(´<_` )「そういう時、聞き手側は半信半疑でも先が気になって仕方が無いという顔をする。
      話し手としては非常に嬉しいものだ。
      だから私は話をするだけ。事の真贋を判断するのは君達だよ 」

(; ^ω^)「えー!! 教えてくれてもいいお、ケチ!!」

(´<_` )「ホラね。そういう顔だwww」


19 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 20:36:32.87 ID:+mBpFd5g0
こんなやり取りの中、何かに気付いたように顎を上げたのはツンだ。

ξ゚听)ξ「それじゃ、もしかして豊臣秀吉とかも知ってるの!?」

織田信長、徳川家康とくれば日本人なら誰もがその名を連想する。
オトジャは待ってましたとばかりに表情を明るくした。

(´<_` )「秀吉ね……、勿論だ。
      聞いたら驚くぞ。秀吉はなんと───」

口からもう答えが出かかっているのに突如としてオトジャの言は遮られる。

(* ´_ゝ`)「ツンちゃんツンちゃん。
      僕ちゃん描きすぎて疲れちゃった〜♪
      ちょっとだけで良いからその柔らかそ〜な白い手で、
      僕ちゃんの色んな所をマッサージしてくんないかなぁ〜?」

ξ;゚听)ξ「え……? 何?」

抜け目なくツンの横に座り、その小さな白い手を両手でスリスリと揉んでいる不審者出現。
突然自分の手を取られたツンは、オトジャと全く同じ顔がだらしなく緩んでいるのを見て一瞬思考が止まった。
オトジャさんもこんな顔するのかしら。
妙に冷静に事態を分析している自分が居る。


20 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 20:37:49.26 ID:+mBpFd5g0
(# ゚ω゚)「キサ ノハ#゚听)「キサマァァァァァァー─────!!」

冷静で無いのはこの二人。
ブーンはさることながら、オトジャに勝手に骨抜きにされそうなヒートも、
かつての思い人を思い出したのか反射的に殺気をアニジャに向けた。
ところがアニジャはヒートの顔を見るや否や……

(* ´_ゝ`)「あ、君でも良いよ。
      出来れば可憐で可愛いツンちゃんが良いんだが、たまには君みたいに気の強そうなのも悪くないかも 」

左手は依然としてツンの手を離さないが、右手は瞬時にヒートの今にも振り下ろされようとしていた拳をキャッチした。
途端に噴火したかのように顔を紅潮させるヒート。
性格は似ても似つかないが基本的に見た目はオトジャと同じなのだ。

(´<_` )「また始まったかwww」

(# ^ω^)「オトジャさん!! 笑ってないであの変態吸血鬼を止めろお!!」

(´<_` )「その件に関しては問題はない。何も、問題はないwww」

別にヒートはどうでもいいが、ツンを持って行かれると死んでも死にきれない。
ブーンは神頼みに似た心境でオトジャに懇願するも、当の本人は笑って『大丈夫』だと言うだけ。
絶望に似た気分を味わうブーンだったが、不意に耳に聞こえるドアの軋む音……。


22 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 20:39:02.27 ID:+mBpFd5g0
(´・ω・`)「先生……『ナンパ』なんかより、『仕事』の方が重いってことわからないの?」

恐るべき威圧感のショボンが作業部屋からゆっくりと現れた。
手にはペンを握ったまま……だったが、たった今それは哀れにも握り潰され残骸が床に散らばる。
どう好意的に解釈しても、作業を押しつけて自分はお楽しみ中のアニジャに御立腹のようだ。

(; ´_ゝ`)「待てショボン!!誤解だ!!
      少しくらい休憩を挟まないと良い物は出来ないぞ!!」

決して離さなかった乙女達の手を握っていた両手は、今はショボンに向いて必死に空を掻いている。
何とかして機嫌を取り繕おうとするアニジャを見ているこの場の全員は、
既に彼が吸血鬼である事を忘れかけていた。

(´・ω・`)「左まぶたが痙攣してきた……。
      オレって、子供の頃から興奮すると、
      『眼輪筋』がピグピグいって、ちょっと暴力的になるんだよね 」

(; ^ω^)「こんなショボン見たことない!! 」

御立腹などという生易しい物ではない。
不気味に脈動するショボンの左まぶたは不吉その物を意味している!!


24 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 20:39:48.81 ID:+mBpFd5g0
だがそこに──そこにだ!!
アニジャは突如として息を吹き返し、背骨を必要以上に反らすと力の充ち満ちた表情を見せる。
黄金の精神が全身を駆け巡り、太陽の振動(バイブレーション)を含む声で高々と言い放った!!

(# ´_ゝ`)「私は『口説く』……!! 平和に『口説い』てみせる!!
      私はカワイコちゃんをナンパせずにはいられないという『サガ』を背負ってはいるが……
      『幸福』に口説いてみせ──!!」

(´・ω・`)「さっさと戻らねぇと手伝ってやんねーぞ 」

(;´_ゝ`)「……ぁぃ 」

黄金の精神はショボンの一言で枯れ失せてしまった。
首根っこを掴まれて借りてきた猫のように大人しくなったアニジャは、
そのままショボンによって作業部屋へと消えて行った。


26 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 20:40:41.42 ID:+mBpFd5g0
(# ^ω^)「……ったく!! なんだお、あの変態吸血鬼は!?
      オトジャさん!! 本当にあの変態と血繋がってんですかお!?」

ほとぼりが冷めるとブーンは思い出したかのように不平を口に出した。
造作もなく諸悪の根源を刈り取って行ったショボンに感謝しつつ。

ノハ#゚听)「オっ、オトジャさんに失礼な事言うなぁぁぁぁっ!!
      この本当の紳士でルックスもイケメンなオトジャさんが、
      あの無職で童貞でバカで変態なアレと血が繋がってるわけないじゃないかぁぁぁっ!! 」

ヒートは若干心奪われそうになっていた事実を誤魔化すように言いたい放題だ。
横で聞いていたツンは

ξ゚听)ξ「いや、顔は同じだし無職でもないんじゃないかしら……?」

と冷静にツッコミ、

从*゚∀从「ひゃっひゃっひゃwww。
      双子だもんなぁwww」

酔っ払いも何故かこの時ばかりは冴えていた。


27 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 20:41:27.81 ID:+mBpFd5g0
(´<_` )「君達、随分と兄者を誤解しているようだね 」

それぞれが充分に言いたい事を言い終わったと判断した所で、オトジャは会話に戻ってきた。
少し困ったように笑うオトジャは矢張り絵になっていて、ブーンは密かに嫉妬から来る舌打ちをした。

(´<_` )「アレは中々愛情深くてね。
      とても高潔な男だよ、兄者はね 」

(; ^ω^)「嘘だお……」

ノハ;゚听)「嘘だ……」

アニジャの言動から察するに、今の所は全くオトジャの言うような人物像は見えてこない。
この2人はとっくに、今見ているアニジャこそが真実の姿であると判断している。

(´<_` )「本当さ。
      さっきのツンさんへの態度も、アレは挨拶みたいなものだ。
      下心なんかは全くない 」

ξ゚听)ξ「それにしてはすっごいデレデレの顔だったけど……」

オトジャはどうやら兄の名誉を守ってやる必要があるようだと判断した。
しかしどのエピソードを聞かせれば良いか……、中空を眺めながら若干の逡巡を挟む。

暫くしてオトジャは、ある一点で何かを見つけたかのように目を止めると、
「あぁ……」と頷いた。


28 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 20:42:10.70 ID:+mBpFd5g0
(´<_` )「フム。
      では次はこの話をしようか…… 」






          ( ^ω^)ブーンは退魔師稼業のようです━╋RETURNS━━

             ――――第三章・或る兄弟の東方見聞録――――


                      〜その2、戦国の姫〜








29 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 20:42:55.47 ID:+mBpFd5g0
 △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼
 
(* ´_ゝ`)「そのとき神父はこう言ったのさ!!
       『この人でなし』ってね!! 」

初めて出会った時もあの人はこんな話をしてくれた。
当時の私は意味など一つも分からなかったが、それは今でも同じ。

でも、泣きじゃくる私を一生懸命宥めようとしてくれている事は分かったし、
何より優しいが厳格な兄そっくりなこの人が、おどける様子は可笑しくて仕方がなかった。
私が笑うからあの人は気を良くして、飽きずにこの良く分からない『めりけんじょーく』とやらを聞かせてくれた。

(* ´_ゝ`)「そのとき神父はこう言ったのさ!!
      『今ここでそのたわ言を始めるんじゃないぞ』ってね!! 」」


意味が分からなくても、同じ話を何度も聞かされても良い。
あの人が楽しげなら、私はちっとも嫌ではなかった……。


 △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼

31 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 20:43:39.03 ID:+mBpFd5g0
 △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼
 
(* ´_ゝ`)「ピザモッツァレラ〜♪ ピザモッツァレラ〜♪」

変な歌を教えてくれた。
あの人が作詞作曲した『ちーずの歌』と言うらしい。
私が『ちーずってなんじゃ?』と聞くとたまげていた。

何日かしてあの人は私を昼食に呼んだ。

(* ´_ゝ`)「ほれほれ〜。これがチーズだぜ 」

今度は私がたまがった。
牛の乳からこんな美味しい物が出来るのかと言ってみると、
あの人は週に一度は『ちーず』を作って持ってきた。

『ちーず』を使って作ってくれた煎餅もとても美味しかった。
ぴ……なんとかと言っていたが、伴天連の言葉は発音が難しい。
ごるごんなんとかという粥は、見た目が気持ち悪くて食べなかった。

……あの人は本気で落ち込んでいたっけ。


得体の知らない物を食べさせられても良い。
あの人が笑っていれば、私はちっとも嫌じゃなかった……。


 △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼

32 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 20:44:34.94 ID:+mBpFd5g0
 △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼

( ´_ゝ`)「んじゃ行ってくっからよ。
      良い子にして待ってろよ 」

あの人は戦に行く時、決まってこう言った。 
これから命を賭けた戦いに出向くというのに、近所の友人の所へ行くような顔をして。
馬上のあの人は楽しそうに部下達をからかい、普段は雄々しい兵士達の顔も自然と緩む。

( ´_ゝ`)「ん?おいおい、そんな顔すんなって 」

兄上の言うには人では無いのだという。
どんな戦でもあの人は、ほとんど傷も負うことなく笑いながら帰ってくるのだ。
私もあの人の強さを知ってはいるが、それでも身を案じずにはいられない。

( ´_ゝ`)「よしよし、よいしょ……っと 」

そう言いながら小さな花を摘んでくる。


33 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 20:45:25.74 ID:+mBpFd5g0
( ´_ゝ`)「それが枯れる前には帰って来るからな!!」

それだけ言うと、また大騒ぎしながら悠々と戦場へ向かう。
私は貰った花が枯れはしないかと、ビクつきながら帰りを待つのだ。

そんな私の心配など気付きもしていないのか、
あの人は行った時と同じように楽しそうに帰って来た。

(* ´_ゝ`)「帰ったぞ〜!!今回も大勝利だ〜!!
      はっはっはっはっは〜〜!!」

私がどんなに心配したのか気になんかしなくても良い。
あの人が無事で帰って来れば、私はちっとも嫌じゃなかった……。

 △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼

34 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 20:46:10.21 ID:+mBpFd5g0
 △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼

ある暖かい日。
この国の当主、私の本当の兄に呼び出された。
昔はこの本当の兄の事を『兄者』と呼んでいたが、あの人が来てからは『兄上』と区別するようになった。
 
あの人は兄上と何もかもが似ている。
初めて見た時も、私は兄上だと信じて疑わなかった。
私の事を心から思ってくれていることも同じだ。
((
ミ ´_ゝ`)「お前ももう二十歳だ。
       オレ達ゃ化け物の相手はするが人の相手は極力避けてぇ。
       だからな……」

だから兄上が私に言う事、してくれる事は、あの人がそうしてくれるのと変わらず嫌じゃない。

この話だって私にとってはとても良い事なのだろうと思う。



36 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 20:46:57.83 ID:+mBpFd5g0
 




 ───でも……







 ───でもこれは……




              ………




 △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼

40 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 20:50:25.45 ID:+mBpFd5g0
 △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼

その少女は、庭園を流れる小川の流れを眺めていた。
月が水面に落とした自分の影が、流れに合わせてゆらゆらと揺れる。
まるで私の心のようだ。
少女は一度息を大きく吸うと、心の安定を図る為に微かな笑顔を作った。

?「おーい、妹者。そんなとこで何やってんの?」

声がして少しすると、いつものように優しい顔をした男が現れる。
アニジャだった。

(* ´_ゝ`)「分かるぞ。分かるぞ〜妹者!!
       お前落ち込んでるんだろ!?
       止めちまえ止めちまえwww。美容に良くないぞwww」

l从・∀・ノ!リ人「兄者……。
         兄者には隠し事は出来ないのじゃな…… 」

少女は先程よりは幾分か強く笑った。
正確には、アニジャの登場が少女の笑顔を煽ったのだ。


41 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 20:52:11.65 ID:+mBpFd5g0
少女の名は市。
人の世を魔から取り戻さんとする戦国の覇王、織田信長の妹。
アニジャは彼女を『妹者』と呼んで可愛がった。

(* ´_ゝ`)「ここ良いか?」

l从・∀・ノ!リ人「うん。良いのじゃ 」
 
アニジャは妹者の横に立つと、同時に肩に手を置いた。
身長の高い兄者にこうされると、妹者はいつも強い安心感を得る。

(* ´_ゝ`)「こんな夜更けにメランコリーか妹者?
      最近は物騒だからな。
      恐いおじさんとか出たら危ないぞ 」

l从・∀・ノ!リ人「城の中で暴漢に襲われるワケがないのじゃ 」

『それは一本取られた』とオーバーなリアクションを取るアニジャ。
アニジャの大袈裟な仕草はどこか滑稽で、妹者はよく笑わされた。
だが今夜はいつものようには笑えないようだ。


45 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 20:54:39.15 ID:+mBpFd5g0
从・∀・ノ!リ人「……兄者、もう聞いた?」

(* ´_ゝ`)「ん? うん。
       びっくりしたよ、突然だもんなwww。
       結婚か〜。おめでとう、妹者 」






 ──何がめでたいものか……。

 






         ──何が……。








47 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 20:56:53.48 ID:+mBpFd5g0
(* ´_ゝ`)「お前もそんな歳か〜www。
       そう言われっと確かに良い女になったよ。
       綺麗な嫁さんになると思うぜ?」
 
アニジャは大きく伸びをする。
そして月を眺めながら感慨深げに言った。
心からの祝福が、アニジャの声から感じられる……。

l从 ∀ ノ!リ人「……嫌じゃ 」

……アニジャの声からは、心からの祝福が感じられるのだ。
妹者はそれが我慢ならなかった。

l从;∀;ノ!リ人「嫌じゃ!! 市は知らぬ男と結婚などしとうない!!」

( ´_ゝ`)「ん〜、まぁ不安なのは分かるけどな、相手の男だってきっと不安で──」

マリッジブルーと言うやつか。
アニジャはそう思いなんとか慰めようとするが……


48 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 20:58:32.23 ID:+mBpFd5g0
l从 ∀ ノ!リ人「……」

(; ´_ゝ`)「な、何すんだ妹者……?」

アニジャの言葉は、突然胸に飛び込んできた妹者によって遮られた。

アニジャは不意を突かれて一瞬思考が止まる。
とりあえず、妹者を落ち着かせようとした。
しかし予想以上の力でアニジャを抱きしめる妹者は容易に離れない。

l从;∀;ノ!リ人「………」

そうこうしていると、妹者はアニジャの胸に押しつけていた顔を上げた。
目には一杯に涙を浮かべている。
そして振り絞るようにこう言った。

l从;∀;ノ!リ人「……お慕い申し上げておりまする!!」

(; ´_ゝ`)「妹者……?」

……血を吐くような声だった。


49 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 21:00:51.02 ID:+mBpFd5g0
l从 ∀ ノ!リ人「………」

それだけ言うと妹者は再びアニジャの胸へ顔を押し付けた。
アニジャは熱く濡れる感触を、その胸に味わうことになる。
 
(; ´_ゝ`)「あ……ぅ……、え……?」

もうアニジャはこう言うのが精一杯だ。
本当の妹のように可愛がってきた相手が、自分に恋愛感情を抱いていた事を知った。
そしてここで初めて気付く。


小さな少女だと思っていた妹者が、
いつの間にか、目を見張るほど美しい女へと成長していた事を。


l从 ∀ ノ!リ人「市は貴方様以外の殿方を考えた事などございませぬ!!
        一生のお願いでございます!!
        どうか!!どうか貴方様のお側に置いて下さいませ!!」

( ´_ゝ`)「………」


50 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 21:02:30.38 ID:+mBpFd5g0
少女の思いは本物だった。
アニジャは心から嬉しく思った。
アニジャにとっても妹者は愛しく、大切な存在である事に変わりはない。




……だからだ。
だからこそアニジャは……




(# ´_ゝ`)「……離せ 」




妹者を拒否しなければならない……。



51 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 21:04:46.63 ID:+mBpFd5g0
l从;∀;ノ!リ人「兄……?」

妹者は反射的にアニジャの体から一歩距離を取った。
彼女にとって意外だったのは、その行為を促したのはアニジャに対して初めて持つ感情。
『怖れ』によって妹者はアニジャから離れたのだ。

(# ´_ゝ`)「たかが人間が……」

アニジャの声はぞっとする冷たさを孕んでいる。
その顔つきも妹者が初めて見る顔だ。
家畜を見るのと変わらない表情で自分を見ている。

(# ´_ゝ`)「たかが人間がオレの妻にして欲しいだと!?
       調子に乗ってんじゃねぇよ!!
       お前らなんかオレ達にしてみりゃ家畜も同然なんだよ!!
       ちょっと優しくしてやりゃ、犬みたいに尻尾振りやがって!!」

l从;∀;ノ!リ人「でも……」


52 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 21:06:59.01 ID:+mBpFd5g0
妹者はこの時、アニジャの犬歯が獣のように長い事に初めて気付いた。
その牙を剥き、自分に向ける。
明らかな威嚇行為。

愛した相手に向けられるこの態度は、少女の胸には辛い事実。

 
( ´_ゝ`)「オレは忙しいんだ。
      さっさと行けよ。じゃねぇと嫁入り前に血吸い尽くしちまうぞ 」

l从;∀;ノ!リ人「それでも構いませぬ!!
        貴方様がそう望むのなら最後の一滴まで捧げます!!」

どれだけ拒否されようとも、妹者にとっては心に決めた唯一の男。
恐ろしいと思いつつも、やはり愛しさがそれに勝る。
だが必死に食らいつく妹者の首筋をアニジャが掴んだ。

(  _ゝ )「……オレを怒らせるんじゃねぇ 」


53 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 21:08:29.12 ID:+mBpFd5g0
l从;∀;ノ!リ人「あに……」

妹者はアニジャの手が、自分の首をへし折るのに充分過ぎる力を秘めている事を感じている。
もう一度確認するように見たアニジャの顔は、泣きそうになる程冷たかった。

l从・∀・ノ!リ人「……そうですか」

懇願し続けた妹者の声のトーンが突然変わる。
悟ったのだ。


─── 結ばれる運命では無かったと。


悲しい、とは思わなかった。
ただ、これまでにアニジャがくれた温もりは紛れもない真実であり、
それを得られただけで幸福だったと思った。


55 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 21:10:42.67 ID:+mBpFd5g0
妹者は着物が汚れるのも構わず膝を折ると、三つ指をついて額を地に付けた。

l从-∀-ノ!リ人「アニジャ・アラーキー・バレンタイン殿。
         長い間、まことにお世話になりました。
         貴方様と過ごした七年、市にとって筆舌に尽くし難き幸福な日々でした 」

(; ´_ゝ`)「………」

顔を下げた事で、今は妹者が自分の顔を見ていない。
この時アニジャの顔は、初めて苦しみに歪んだ。
目の前で凛とした態度を取る少女は、自分が受け入れてさえいれば、
このように変わる必要はなかったはずなのだ。

l从・∀・ノ!リ人「………」

妹者はアニジャの顔を再び見ることなく踵を返した。
見事なまでに気持ちを切り替え、あっという間に去って行く。
これが戦国に生きる女というものか。


58 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 21:12:34.79 ID:+mBpFd5g0
(; ´_ゝ`)「いも…… 」

一方、アニジャは先程とは打って変わって狼狽した様子を見せる。
遠のいて行く妹者の背中に、声をかける事すら出来ない。

??「因果な生き方をする 」

妹者の姿が完全に見えなくなった頃、突然背後の暗がりから声が浸み出した。
 
( ´_ゝ`)「盗み聞きとは趣味が悪いぞ、弟者 」

アニジャは顔も見ずに名を呼ぶ。
生まれた時から連れ立っている弟の声だ。
わざわざ確認するまでもない。

(´<_` )「そんな事を言われても私にはどうしようもない。
      吸血鬼は耳が良いのを忘れたのか、兄者?
      あのような大声で叫ばれてはこの城のどこに居ても聞こえるよ 」

オトジャ・ヒロヒコ・バレンタイン───。
アニジャと同じく、織田信長の客将として魔と闘う吸血鬼だ。


59 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 21:14:04.00 ID:+mBpFd5g0
(´<_` )「人と一緒になるのがそんなに恐ろしいのか、兄者?」

オトジャはアニジャの心を代弁した。
彼らは自分達の存在を弁えている。
姿形は似ていても、本質的な所で人間とは異質な存在なのだ。

吸血鬼と人間との恋の物語は無数に存在する。
だがその多くが悲劇的な結末を迎える。
友として共に歩む事は出来ても、更に深い所まで干渉し合えば共に生きる事は出来ない。

人と吸血鬼の愛の物語は、その結末故に大抵は悲劇として語られるのだ。 
弟は兄の苦悩を敏感に察した。

(´<_` )「恐れているのは、人と結ばれる事だけじゃないな。
      あの少女を不幸にするのが恐ろしいのだろう?」
   
( ´_ゝ`)「………」


60 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 21:15:43.96 ID:+mBpFd5g0
( ´_ゝ`)「なぁ、弟者 」

アニジャはようやく口を開く。。
考えている事は、吸血鬼は人と恋に落ちれば相手を必ず不幸にしてしまうという事だろう。
その対象がもしも……もしも本当に……。

( ´_ゝ`)「弟者……。オレにシリアスは似合わないよ 」

アニジャはじっと小川を眺めていた。
その心中は水面のように揺れているに違いない。
しかし、言葉も感情も何もかもを飲み込むように、ただじっと眺めるのだ。

(´<_` )「人と共に生きれば分かる。
      吸血鬼というのは、何とも不幸な生き物だな…… 」

オトジャの声を小川の水は吸い取り、ゆっくりと下流へ流して行く。
月の明かりが落とした二人の吸血鬼の影。
辺りには水の流れる音だけがいつまでも聞こえていた。

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・

 △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼

63 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 21:20:06.91 ID:+mBpFd5g0
 △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼

1567年───。

l从・∀・ノ!リ人「兄上。長い間大変お世話になりました 」

妹者───お市の方は兄・信長の命を受け近江の浅井家長政の元へ嫁ぐ。

戦国の世にしたり顔で居座る妖怪大名達。
彼らと人間を同時に相手にするのは難しい所がある。
((
ミ ´_ゝ`)「おぅ。元気でやれよ。
       ……すまねぇな、市。
       お前には、好きな男と一緒にさせたかったんだが…… 」

各地を支配する大名の幾人かが、人外である事を知らない人間の王達。
出来れば人とは良い関係でありたい───。
その一念からの政略結婚だった。

l从・∀・ノ!リ人「私は戦国の女。
         ましてや覇王・織田信長の妹。
         こうなる事こそ、真の道理でございまする 」

贅を尽くした花嫁行列の中で妹者は言う。
織田家から浅井家へと送られる宝物の荷い手や、鼓や笛や三味線の弾き手。
そしてそれらと妹者を守るために、屈強な織田軍の精鋭が周りを固める。

妹者の目には、一切の迷いはない。
彼女は、あの夜から真に戦国の女となった。


64 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 21:22:44.33 ID:+mBpFd5g0
( ´_ゝ`)「………」

アニジャは妹者の行列を黙って眺めていた。
せめて相手方へ送り届ける役を───、そう信長に志願したが却下された。
妹者が拒んだという。

あの夜から妹者は、アニジャと言葉を交わすどころか目を合わせる事すらない。
アニジャはそれも仕方のない事だと思う。
妹者の真摯な思いを拒絶したのだ。

全て自分が悪い……。
アニジャはそう何度も自分に言い聞かせた。

(´<_` )「いいのか、兄者?」

∫λリ゚ -゚ノノ「聞いたぞ、アニジャ殿。
        お市様と仲違いしたそうでゴザルな……」

オトジャと共に現れたのは葛葉ライドウ。
兄弟はクーと呼んでいる。
悪魔召喚師であるクーもまた、魔を倒すための信長の客将だった。


65 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 21:24:19.55 ID:+mBpFd5g0
( ´_ゝ`)「………」

それでもアニジャは何も言わない。
行列は既に街道の遥か彼方へ通り過ぎ、見えるのは見送りに来た城の者と街の衆だけだ。
妹者の姿はとっくに消えてしまったのに、アニジャは一点を呆然と眺めていた。

∫λリ#゚ -゚ノノ「えぇい!! 腹立たしい!!」

(´<_` ;)「ん?」

突然クーがアニジャの胸倉を掴み上げた。
端正な顔は怒りの為に紅潮している。

∫λリ#゚ -゚ノノ「良いのかと言っておるのだ、アニジャ殿!!
         何を意地を張っておるのだ!?
         お主とお市様はあんなに仲が良かったではないか!?」

滅茶苦茶にまくし立てるクー。
正論だが、オトジャはクーにれ程熱い側面があるとは知らなかった。


66 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 21:25:57.57 ID:+mBpFd5g0
(  _ゝ )「……これで良いのかだと?」

∫λリ#゚ -゚ノノ「そうでゴザル!!
         お市様はアレほどお主を慕っておったではゴザらんか!?
         向こうも、お主から何か言われるのを待っておるに決まっており申す!!」

お市様がお市様がと……
珍しく感情を顕わにするクー。

するとおや?
アニジャの様子が……

( ;_ゝ;)「良いわけないだろー!! オロロォォォーン!!」      

∫λリ*゚ -゚ノノ「ゴザるよねー!!」

(´<_` ;)「咽び泣いている……」


70 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 21:29:25.56 ID:+mBpFd5g0
だが、突然アニジャは泣き止んで

( ´_ゝ`)「だがちょっと待って欲しい 」

∫λリ゚ -゚ノノ「存じてゴザル。
        はて、どうしてくれようものか……」

吸血鬼の脚力なら充分に追いつくことは可能。
だがアニジャはそれをしない。
するわけにはいかないのだ。

今、妹者の行列を浅井の忍が監視している事は火を見るより明らか。
一度出立した妹者の元へ、織田軍の有力な武将が血相を変えて駆けつけるとどう見られるだろうか?


───織田方に謀略あり。


その報が浅井に届けば直ちに警戒態勢を敷かれ、
織田と浅井の築くべき友好関係は瓦解。
悪くすれば妹者は命を落としかねない。

71 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 21:31:21.81 ID:+mBpFd5g0
∫λリ゚ -゚ノノ「ふむ、どうでゴザロウ?
        我らは花嫁行列の後をこっそり付ける 」

(´<_` )「姿を見られぬように、か……。中々いいアイデアだ。
      だが折角だ。少々先回りして悪い露でも祓っておかないか?」

∫λリ゚ -゚ノノ「悪い露か……。
        他でもない、魔から人の世を取り戻すため奮闘する信長公の妹でゴザル。
        そういう輩は狙っておろうな……」

(´<_` )「決まりだな……、兄者?」

クーの提案を受け、オトジャはもうその気になっている。
そしてアニジャは……

( ´_ゝ`)「おら、さっさと行くぞお前ら。
      モタモタしてんじゃねぇよ。
      早くしねぇと見えなくなっちまうぞ 」

既に走り出そうとしていた。


73 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 21:33:00.74 ID:+mBpFd5g0
……しかしオトジャが、何かを耳に捉えた。

(´<_` )「ん?2人ともちょっと待て。誰か近付いてくるぞ?」

3人の耳には「お〜い」と呼ぶ声が聞こえる。
調度悪い相談をしていたので、思わずビクリと身を震わせた。
しかも、近づいてくるのは……
((
ミ; ´_ゝ`)「ふぅ……。こんな所で油売ってやがったか 」

アニジャに黙って見ていろと言った本人───織田信長。

(; ´_ゝ`)「NOV!! オレ達は別に何も企んでないぞ!! なぁ、クー!?」

∫λリ;゚ -゚ノノ「そうでゴザル!!
         お市様にこっそりついて行って身を守ろうなど、微塵も思ってないでゴザル!!」

(´<_` ;)「全部言ってどうする……」


74 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 21:37:05.10 ID:+mBpFd5g0
((
ミ ´_ゝ`)「ったく……。オイ『サル』!!」

『サル』……。
信長は呆れたように誰かをこう呼んだ。
ここで逆上する者が一人……。

(# ´_ゝ`)「いい加減その呼び方を止めろ!!
      お前らの方が、このアニジャにとってのモンキーなんだよNOVゥーーーーーーッ!!」

妹が見間違えるほど、信長とそっくりな顔のアニジャ。
いつからか、信長は自分の猿真似だと言い出し、以来アニジャの事を『サル』と呼んだ。
因みに、オトジャはアニジャの影武者という事になっていて、信長は『影』と呼ぶ。

しかし、信長が言う『サル』という人間には意味がある。
誰もが思い浮かべる、ある人物を指し示す意味がある───。
((
ミ ´,_ゝ`)「ぷっwww。顔真っ赤にして怒るとまんまだな、オイwww」

(# ´_ゝ`)「このANIJAが馬鹿にされているだと!?このANIJAがぁー──!!」

アニジャは同時に日本名も貰った。
日本人にとって”Anija=Alarky=Valentine”とは発音し難いらしい。

77 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 21:39:09.19 ID:+mBpFd5g0

アニジャが信長から授かった和名───。







    『 木下 藤吉郎 秀吉 』








 △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼

82 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 21:42:02.88 ID:+mBpFd5g0
 △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼

(; ^ω^)「ちょっと待てー───!!」

(´<_` )「ん?どうかしたかね?」

現代に戻って、ここは客の来ない店、バーボンハウス。
ここまで話が進んだ所で、ブーンが突然話をぶった切った。
たった今、とんでもない事態がオトジャの口から飛び出たのだ。

(; ^ω^)「それはアカンでぇ!!それだけはアカン!!」
     
(´<_` )「何がだろう?」

ノハ#゚听)「人がオトジャさんのトークに夢中になってるのに水を差すなぁぁぁぁ!!」

(# ゚ω゚)「黙らっしゃぁー!!」

ノハ;゚听)「な……なによ……」

流石の直球少女も、ブーンの他を寄せ付けない迫力に気押された。


83 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 21:43:16.14 ID:+mBpFd5g0
(; ^ω^)「流石にね、アニジャさんがそうだなんて言うと多方面から色々と……」

一変、ブーンは弱腰で場をなんとか丸く収めようとする。
今のはきっと誤字……じゃなかった。オトジャの言い間違いだ。
だが───。

ξ゚听)ξ「良いのよ。最初に断ってあるんだから 」

ツンがあっさりとブーンの理解を越えた理論を弾き出した。

(´<_` )「その通りだよ、ツンさん 」

(; ^ω^)「最初に?何の事?
      断ったって誰が誰に?」

ブーンが必死に食らいつくも、答えは『神の国の事は知らなくて良い』の一点張りだ。
何か前にもこんな事があったような気がする……。
ブーンは理不尽に思いつつも、危険な香りがするので一先ずこの場は引く事にした。

(´<_` )「では続きと行こう。
      こっそり市さんを着けて行こうとする私達の前に、信長が現れてね……」

 △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼

85 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 21:44:51.06 ID:+mBpFd5g0
 △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼
((
ミ ´_ゝ`)「お前ら、どうせ市を追いかける算段でもしてたんだろうがよ?」

(; ´_ゝ`)「バ!!バーロこのヤロー!!
      来るなって言われたのに、どの面下げて行けばいいんだよ!?
      なぁ、クー!?」

∫λリ;゚ -゚ノノ「そ、そうとも!!我らはこれから、揚屋で遊女としっぽり楽しむのでゴザル!!」

(´<_` ;)「クー……。同様のあまり、キャラに無い事を口走っているぞ……」

もう3人の企みは一目瞭然だ。
信長は一つ大きく息を吐くと、背中を向けてドカッと座る。
((
ミ ´_ゝ`)「ふぅ〜。可愛妹を嫁に出して、オレは熱が出てきたようだ……」

ん?と3人は信長に注目する。
((
ミ ´_ゝ`)「いかん。熱で何やら幻覚が見えるな。
      どーもオレの客将が、オレの命令を無視しようとしてるみたいだが……。
      これは幻覚だから、あいつ等が何処へ行こうと知ったこっちゃねぇな 」

アニジャ、オトジャ、クーが互いに顔を見合わせる。
これは即ち『行け』と言っているのだ。

87 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 21:46:36.52 ID:+mBpFd5g0
∫λリ゚ -゚ノノ「ならば信長殿!!充分に静養召されよ!!
        幻覚は直ちに消え申す!!」

カッと笑い、いの一番にクーが駆け出した。

( ´_ゝ`)「帰ったら、もうちょっと広い家に引っ越しさせてもらうからな。
      あと飯も50年分追加だ。じゃーな!!」
((
ミ ´_ゝ`)「幻覚が喋りかけてきてんじゃねーよwww。
      だがオレも熱で頭が朦朧としてるから、これに答えよう。
      承知した!!」

信長の返答を聞くか聞かないかの内に、アニジャも脱兎の如く駆け出す。
吸血鬼の脚力は凄まじい。
アニジャの背中は早くも小さくなってしまった。

アニジャの顔が、若干照れたように綻んでいたのは気のせいだろうか……。


89 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 21:48:29.08 ID:+mBpFd5g0
(´<_` )「……ふっwww」

オトジャは思う。
これでこそ兄だ。
2人に続かんと足に力を込めた時……。
((
ミ ´_ゝ`)「おい、『影』 」

信長がオトジャに声をかける。
((
ミ ´_ゝ`)「悪ぃな。お前らにはいつも世話を掛ける。
      あいつ等にこんな風に言うと、直ぐ調子に乗るからな。
      お前に3人分の礼を言っとくよ 」

(´<_` )「君が行けと言わずとも、我らはどうせ行くつもりだった。
      ただ安心した。やはり君は、そういう人間なのだな 」

オトジャは信長に笑みを見せると、アニジャとクーを追い、駆ける。
この3人の後ろ姿を見て、信長は痺れるような感動を胸の内に感じるのだった。
((
ミ ´_ゝ`)「毘沙門天の御加護を……」

 △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼

93 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 21:50:35.68 ID:+mBpFd5g0
 △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼

アニジャ達3人は、街道を見下ろせる丘の上へと着いた。
眼下には妹者の長々とした花嫁行列が見える。
そしてその行列が進む先は、絶壁の様な岩山に両側を挟まれた一筋の道っだった。

( ´_ゝ`)「かぁ〜、何であんなとこ通るかね 」

∫λリ゚ -゚ノノ「あれが近江への一番の近道らしいでゴザル。
        だがあの道に入ってしまえば行列は縦長に伸びてしまうな。
        襲われれば前にも後ろにも逃げ場はなかろう 」

(´<_` )「つまり狙われやすいという事か。
      ……こういう輩に」

ちらりと後ろに目をやるオトジャ。




───そこは尋常な事態では無かった。




96 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 21:52:17.75 ID:+mBpFd5g0
まず目に入るのは赤。
緑の草を真っ赤に染め、所々は凝固して不気味な黒を見せる血液の泉。
それを形成するのは、山となった死体──そして死体。

数にして20は下らない。
その全てが人外の者。
ある物は頭部の前後両面に顔を持ち、またある物は巨大な一本の足を持っていた。

人とは似ても似つかぬ、獣の様な体躯をしている者もいる。
大きな口が腹に開いている者。
無数の触手を持っていた死体は、死んだにも拘らずまだにゅるにゅると脈動していた。

( ´_ゝ`)「NOVの奴め。随分好かれてるみたいじゃねぇか 」

(´<_` )「どうやら市さんを本気で狙っているらしい。
      そうでなければこれだけの数、そうそうは集まらないだろう 」

∫λリ゚ -゚ノノ「左様でゴザル。
        あの間道を抜ければ近江には着こうが、それだけに最後の難関。
        我らも急ぐでゴザル。……”お前達” 」

クーが呼ぶ。
魔の死体の山の中に生き残りが居ないか入念に確認している者達を……。


98 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 21:53:30.31 ID:+mBpFd5g0
このとき答える影が二つあった。

|||゚ - ゚|| 「生き残りはおりません、ライドウ様 」

一人は恐ろしく鋭く白い長槍を抱えた、やはり白い鎧に身を包む男だった。
長い髪はあまりにも黒く美しいため、光の加減によっては深い緑にも見えた。
 ,/i/i、
ミ,,゚(叉)「我が眼前に立ちはだかろうとは笑止千万!!
     ライドウ!! このゴミ共、百度殺したとて この罪拭えぬぞ!!」

もう一つの影は銀色に輝く巨大な犬。
血の凍りつくような声と共に口から出るのは、硫黄の息と炎の舌先だった。

これら即ち、五代目・葛葉ライドウが誇る無敵の魔。
デビルサマナーの忠実な仲魔。

∫λリ゚ -゚ノノ「拙者達はこれから走る。
        しばし戻って休息せよ 」

そう言うとクーは銀の筒を2本取り出し眼前に翳した。
同時に2体の魔は翡翠の光の粒と変わり、
光はクーが持つ銀筒に取り込まれていった。


99 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 21:55:07.39 ID:+mBpFd5g0
(* ´_ゝ`)「相変わらず綺麗だなwww。
      ねぇ、前から聞きたかったんだけど、それどうなってんの?
      ねぇねぇ? 」

∫λリ*゚ -゚ノノ「お主もこの中に入れば分かるでゴザル!!
         ささ、遠慮は要らぬぞ!?
         速やかに入られよ!!」

(´<_` ;)「まだ諦めてなかったのか……」

背筋に冷たい物を感じオトジャは思う。
コイツにバックを取られたらヤバい、と。

( ´_ゝ`)「へっ、まぁ良いや。
      うっし。もうひと踏ん張りだ。
      行けるよな?妹者の為でゃっ!?」

(´<_,` )「……プッwww」

∫λリ゚ -゚ノノ。o ○(噛wwwみwwwwおったwwwwでゴザルwwwwww)

(; ´_ゝ`)「行けるよな!?妹者の為だ!!」

慌てて言い直すアニジャはこの時、
心から自分はシリアスはダメだと思った。

 △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼

101 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 21:57:12.63 ID:+mBpFd5g0
 △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼

─── 妹者の一向

「お市様。これより山道に入りまする。
道が険しく狭い上、妖怪共に狙われる可能性も……」

l从・∀・ノ!リ人「大事ない。頼りにしていますよ 」

「ハッ!!この命に代えましても!!」

彼らに『万が一の時は自分を置いて逃げろ』と言ってもそうはしないだろう。
ならば『期待している』と声を掛けるのが一番良い。

l从-∀-ノ!リ人「………」

目を閉じる妹者の脳裏に浮かぶのはただ一人。

─── どうして、『着いて来て』とたった一言が言えなかったのだろう。

妹者の胸に、泥のように沈む後悔の念。
唯一の心残りは、アニジャと仲違いしたまま出て来てしまった事だった……。


103 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 21:59:27.35 ID:+mBpFd5g0
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・


─── 同時刻、妹者が抜ける山中。

( ´_ゝ`)「居やがる居やがる。
      不細工なツラ共がウヨウヨとよ 」

(´<_` )「追いかけてきて正解だったな。
      こんな魔の巣窟の様な山、人間が生きて出られる筈がない 」

目を覆いたくなるような光景だった。
鬱蒼と茂る木々の間には異形の者。

どの木の下でも異形の者が、らんらんと濁った眼を輝かせる。
どの葉の影でも異形の者が、獲物は何処だと恐ろしげに徘徊する。


この異形もあの異形も、そして向こうの異形も……。


……殺すために来た。



105 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 22:00:17.96 ID:+mBpFd5g0
人の手に世を取り戻すなどという、
呆けた考えの取るに足らない人間の妹をだ。
愚かな人間、その妹を嬲り殺し、絶望と懺悔と後悔と怒りに染める事を欲するのだ。

∫λリ゚ -゚ノノ「参るぞ……。クー・フーリン!! ケルベロス!!」

クーの指から二筋のグリーンの光が広がった。
眩しく美しい光故に、これが異形共に3人の存在を知らせる。


だが初めから隠れていたわけではない。


身を引き裂くような絶叫を上げ、異形は3人に迫る。
その様子を見て、周囲の異形達も3人を認識。
不気味な笑い声を上げた。


107 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 22:01:28.86 ID:+mBpFd5g0
クーの光が収束する。

|||゚ - ゚|| 「………」
 ,/i/i、
ミ,,゚(叉)「Fushrurururururururu……」

デビルサマナーの2体の魔を含み戦力は5。


対する異形の妖怪達の数──数える事不可……。

( ´_ゝ`)(´<_` )「「……wwwRRRRR………!!」」

兄弟が牙を剥く──。

(# ´_ゝ`)(´<_` #)「「……RRRRRYYYYYYYYYAAAAAA!!」」

戦いの狼煙が上がる──。


 △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼

108 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 22:02:36.59 ID:+mBpFd5g0
 △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼

─── 妹者の一向、間道中程

「お市様、籠が揺れまするが具合などいかがでございましょう?」

l从・∀・ノ!リ人「良い。貴方達も歩き通しで疲れておりましょう。
         この辺りで休息を取られてはどうでしょう?」

「いえ……。この山は人食いの妖怪が出るとの噂もあります。 早々に通り抜けましょう 」

l从・∀・ノ!リ人「そうか……。無理はせぬよう……」

その時──

─── GYAAAAAaaaaaa………

Σl从・∀・ノ!リ人「今のは!?」

身の毛もよだつ鳴き声が聞こえた。
妹者は身ぶるいを抑える。

「大丈夫。妖怪ならば既に襲ってきておりまする。
恐らく野鳥の類でしょう。ささ、出立しますぞ 」

一行は再び進む。
険しく恐ろしい、山の間道を。


110 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 22:03:51.03 ID:+mBpFd5g0
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・


─── 同時刻、妹者を見下ろす森の中。

以`゚益゚以「GYAAAAAaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!」

(# ´_ゝ`)「顔が怖ぇんだよ、クソが!!」

恐ろしい顔をした異形の腹を手刀で貫いた兄者は言った。
異形の口から洩れる大量の血反吐が、兄者の顔を赤黒く染める。
今息絶えつつある異形より、数段恐ろしい顔をしたアニジャがそこに居た。

(# ´_ゝ`)「ブチギレた市松人形みたいな顔しやが──」

突然、兄者の言は遮られる。
脇腹に感じる激痛……。

(; ´_ゝ`)「──グッ……。なん……」

从´▼`ノ 「にひゃぁwwwwww」

比較的人間に近いソイツは、アニジャの腹に噛み付いていた。
厭らしく笑うと、真黒に染まった乱杭歯が不気味な上、実に凶悪に生えている。


111 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 22:05:20.46 ID:+mBpFd5g0
(´<_` #)「兄者!!」

从;´▲`ノ 「にひゃらぶっ!!」

数瞬もしないうちに、オトジャが駆け付け異形は肉塊と化した。
アニジャの腹には、大きな血のシミが出来ている。

(; ´_ゝ`)「ハァッ!!ハァッ……。すまない弟者。
      ちょっと油断しちまった……」

(´<_` #)「誤っている暇などないぞ兄者!!
      まだ半分は残っている!!
      奴らを殲滅する前に、我らがここで倒れたら、市さんは一体どうなる!?」

そう言うオトジャも既に至る所に傷を負っている。
吸血鬼の治癒力を以ってしても、こう間断なく魔の攻撃を喰らえば消耗して行くのだ。


115 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 22:06:24.61 ID:+mBpFd5g0
(; ´_ゝ`)「妹者……。そうだ……。
      負けてたまるか、チクショウが!!」

痛みに顔を歪めるアニジャの咆哮。



消耗していく戦力は5。



対する異形、未だ多数……。




       ………妹者……。



 △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼

116 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 22:10:28.52 ID:+mBpFd5g0
 △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼

「お市様。近江に着きましてござる。
 浅井長政殿の兵が迎えに見えておりまする 」

妹者の一行は無事、間道を越え近江の国境を越えた。
一同、安堵の表情と息を漏らす。

l从・∀・ノ!リ人「ありがとう。お前達も疲れたでしょう?
        長政殿にお願いして、2〜3日はそなた等に休息を取ってもらえるよう計らいます 」

「勿体なきお言葉。かたじけのうござる 」

籠の中の妹者は、ここまで護衛してくれた彼らを心から労った。
この中にあの人が居れば──。
こんなに胸が痛むのならば、素直に来て欲しいと願えば良かった。


117 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 22:11:56.17 ID:+mBpFd5g0
そんな時、籠の外で離す兵達の雑談が聞こえてくる。

「それにしても良かったのう 」

「ほんにのう。まさかここまで、化け物どもに一度も襲われずに来れるとはのう 」

「拙者は根性の別れと思うて、故郷の幼馴染に帰ったら夫婦になろうと誓うて来たぞ……」

「ちょwwwおぬしwwwwww。フラグブレイカー乙でござるwww」

妹者が彼らの言った意味に気付くのに、そう時間はかからなかった。

l从・∀・ノ!リ人。o ○(えっ!?まさか……!!)

その時──

Σ l从・∀・ノ!リ人「!!」


120 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 22:17:58.79 ID:+mBpFd5g0

妹者は籠から飛び出した。
履き物など気にしてはいられない。
突然の妹者の登場に護衛の兵達はざわめくが、妹者はそちらも気にしてはいられない。

妹者は何を差し置いても、たった今抜けてきた間道の方向を見た。
脈々と連なる山が悠然と聳えている方向だ。



今……。



今確かに聞こえたのだ───。




 △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼

128 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 23:10:19.18 ID:xfPwMYu70
ブログに報告いただきまして飛んできました
親切な誰かさん、ありがとうございます

では再開します

130 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 23:11:11.09 ID:xfPwMYu70
 △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼

(メn´_ゝ`)η「妹者ー──────!!」

∫λリ゚ -゚ノノ「聞こえておるかのぅ……」

(´<_` )「ふっ。何を言っているんだ、クー。
      決まってるさ。聞こえているに決まってる 」

3人は再び妹者の花嫁行列を見渡せる高台を見つけていた。
見えるのは米粒の様な人の行列。
数里は離れている。


涼しい顔をしているが、3人とも返り血と自らの血に汚れていた。


3人の通った道には魑魅魍魎の死体の山。
1匹たりとも、決して、何が何でも、絶対に妹者の元には行かせない。
断固たる決意は、3人に傷を刻み、妹者と護衛兵に障りのない旅という結果を与えた。


132 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 23:12:39.20 ID:xfPwMYu70
(ノn _ゝ )η「妹者ー───!! 妹者ぁぁぁぁぁぁー───!!」

アニジャは叫ぶ。
ただ妹者と。

聞こえなくても良い。
これは、今自分が出来る唯一の事なのだから。

(´<_` )「兄者……。
      市さんは賢い女性だ。
      そんなに泣かなくても、兄者の本意は分かっているよ 」

( ;_ゝ;)「………」

オトジャが手を兄者の肩にかける。
アニジャは充分過ぎる程叫び、そして涙を流した。

(  _ゝ )「悪かったな弟者。クーも 」

妹者の元には浅井長政の軍が駆け付けた。
もう心配はないだろう。
アニジャは大きく深呼吸をすると、背筋をゆっくりと伸ばした。


134 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 23:15:19.98 ID:xfPwMYu70
( ´_ゝ`)「帰ろう。オレ達にはまだ仕事がある 」

アニジャの目にもう涙は無い。
表情もそれなりに引きしまった。
彼らは再び、魔から世を取り戻す戦に身を投じるのだ。

(´<_,` )「そうだな。
      ところで兄者、そろそろ弟離れしたらどうだねwww」

∫λリ゚ -゚ノノ「顔をぐちゃぐちゃにして泣いてゴザッたwww」

(; ´_ゝ`)「バッ……!! 男はたまには涙を見せる方がセクシーなんだよ!!」

そう、これは終わりではない。
彼らにはまだ多くの魔を討ち滅ぼす使命が残っている。
泣いている暇も、感傷に浸っている暇もないのだ。


135 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 23:16:13.71 ID:xfPwMYu70
 
アニジャはバツが悪そうに───


オトジャはアニジャをいつまでも茶化しながら───


クーは2人の吸血鬼を背後から狙いながら───


3人は帰る。
戦国の覇王、織田信長の元へ。


魔によって血に染められた人の世を、再び人の手に取り戻すために。


 △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼

136 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 23:17:54.35 ID:xfPwMYu70
 △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼

一方、妹者───。

l从・∀・ノ!リ人「聞こえた!! 確かに聞こえた!!
        あの人の声が!! 兄者の声が!!」

そんな気がしたのではない。
妹者は自分の耳が、はっきりとアニジャの声を捉えたと自覚した。


来てくれていた───。


l从;∀;ノ!リ人「兄者……」

その事実を確信した時、妹者の目から熱い物が溢れた。
すぐ後ろには自分の為の迎えが控えている。
だが、妹者はそれに背中を向け、山に向かって膝と指をつき強く思った。

l从;∀;ノ!リ人。o ○(兄者……。長い間見守ってくれた事……。
             最後まで見守ってくれた事……。ありがとう……なのじゃ )

 △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼

137 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 23:19:26.65 ID:xfPwMYu70
 △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼
 


これはこの話から何年か前。
よく晴れた夏の日。



(* ´_ゝ`) ピザモッツァレラ〜♪ ピザモッツァレラ〜♪



l从*・∀・ノ!リ人 レラレラレラレラ レラレラレラレラ♪
            レラレラレラレラ ピザモッツァレラ〜♪



青年と彼を慕う少女が、楽しそうに木陰で、奇妙だが陽気な歌を歌っていた。



140 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 23:22:38.97 ID:xfPwMYu70
 




  ─── ねぇ、兄者








  ─── 何だ?







141 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 23:24:00.67 ID:xfPwMYu70
 




  ─── 市が大きくなったら兄者の側室になるのじゃ!!







  ─── お?プロポーズかマセガキめwww






142 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 23:26:54.69 ID:xfPwMYu70
 




  ─── ……ダメか?








  ─── ん〜……







169 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 23:40:56.95 ID:xfPwMYu70











  ─── ……ははっ いいよ











171 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 23:41:59.06 ID:xfPwMYu70
 




  ─── ただし、おっぱいがこ〜んくらい、でっかくなったらなwww




  ─── 本当に!?絶対でっかくなるのじゃ!!




  ─── お〜、なれなれ〜www





173 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 23:43:48.24 ID:xfPwMYu70



(* ´_ゝ`) 帰るか、妹者?

l从*・∀・ノ!リ人 うんなのじゃ!!


二人は手をつないで歩き出す。


l从*・∀・ノ!リ人 ゴルゴンゾ〜ラ♪ ゴルゴンゾ〜ラ〜♪

(* ´_ゝ`) ゾラゾラゾラゾラ ゾラゾラゾラゾラ♪
             ゾラゾラゾラゾラ ゴルゴンゾ〜ラ〜♪ 


得体の知れぬ、奇妙で陽気な調子の歌を歌いながら。




175 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 23:45:00.15 ID:xfPwMYu70





  ─── 時は戦国、世は乱世。




  ─── 明日は血の雨……









            ─── 所により一時、平安。









178 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 23:46:07.53 ID:xfPwMYu70
 






          ( ^ω^)ブーンは退魔師稼業のようです━╋RETURNS━━

             ――――第三章・或る兄弟の東方見聞録――――


                      〜その2、戦国の姫〜終










179 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 23:47:14.27 ID:xfPwMYu70
 

このブーン系小説は

原作『孔雀王』

内藤エスカルゴ様
http://localboon.web.fc2.com/

の提供でお送りしました





182 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 23:51:05.38 ID:xfPwMYu70
お疲れ様でした。
とてもスリルのある投下でした。

長い事勝手に休んでいたのに、何という熱い支援……
お蔭様でまた次に繋げられます。


途中の鯖落ちでかなりの長丁場になりましたが……




……まだ体力あるよね?

183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/16(金) 23:51:46.58 ID:+AkYHZT70
あるあるあるあるあるすうdるrs

184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/16(金) 23:52:19.89 ID:IVmWKxti0
ありまくりだしえん!

187 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 23:52:29.25 ID:xfPwMYu70
从 -∀从「しゃらら〜ら〜、しゃららら〜ら〜♪
      しゃらら〜、しゃららら〜ら♪
      しゃらら〜ら、しゃららら〜ら〜♪」
  クワッ!!
从#゚∀从「お前も蝋人形にしてやろうかっ!?」

(;゚ー゚)「いきなりヘビメタ!?」

从 ゚∀从「お〜、しぃじゃ〜んwww
      久し振りだな〜www」

(*゚ -゚)「……作者がふがいないせいでね」

从 ゚∀从「ありゃ?もしかして珍しくアタシが一番?www」

(* ー )「そう。他の奴らには1時間遅い集合時間を言ってあるからね……」

从 ゚∀从「ふ〜ん。何で?www」

(* ー )「ふふふふふ……。それはね……」

从 ゚∀从「??」


190 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 23:53:29.95 ID:xfPwMYu70
 

おまけのようです

 (⌒`⌒`)
  | 断固 |
  |ヒロイン_|
  |____|
  ( *゚ー゚)<しぃのヒロインクッキング、はっじま〜るよ〜♪
 (  食 )
 | | |
 (__)_)



193 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 23:54:41.41 ID:xfPwMYu70
(*゚ー゚)「しぃとっ☆」

('、`*川「ペニサスのぉ 」

(*゚ー゚)「ヒロイ〜〜〜〜〜ン……」

('、`*川「クッキングだぁ〜」

(*゚ー゚)「さーて、ディスプレイもしくは携帯画面の前のみんなっ♪
     今日はハンバーグを作るわよー☆」

('、`*川「まずは挽いたばっかりの挽き肉を用意してくんろ 」


195 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 23:56:03.69 ID:xfPwMYu70
(*゚ー゚)「つなぎはぁ、食パンと卵よ〜☆」

('、`*川「食パンにはあらかじめ牛乳に浸して、
      軽く絞っておくのが上手く作るコツだべ 」
 
(*゚ー゚)「これにタマネギのみじん切りとぉ、あとは調味料を色々っ☆」

('、`*川「円を描くように、粘りが出るまでかき混ぜたら、
      あとは適当な大きさに分けて種を両手でキャッチボールだぁ〜」

(*゚ー゚)「空気を抜いて焼き崩れを防ぐのよ〜☆
      じゃ〜ぁ……。い〜い、みんな? 行くわよ〜〜♪」

(*゚ー゚)「せぇ〜のっ☆」


197 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 23:56:43.36 ID:xfPwMYu70
(*゚ -゚)  ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

('、` 川 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

(*゚ -゚)  ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

('、` 川 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

(*゚ -゚)  ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

('、` 川 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

(*゚ -゚)  ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

('、` 川 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

(*゚ -゚)  ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

('、` 川 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

(*゚ -゚)  ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

('、` 川 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

(*゚ -゚)  ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

('、` 川 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……


198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/16(金) 23:56:49.14 ID:rgbDkiKz0
こいつはやべえーッ!人肉のにおいがプンプンするぜッーーーッ!


200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/16(金) 23:57:02.54 ID:+AkYHZT70
ぺにさすなんていたかな

201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/16(金) 23:57:34.57 ID:8SItPZmZ0
絶望ハンバーグ工場かっ……

203 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 23:58:04.54 ID:xfPwMYu70
(*゚ -゚)  ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

('、` 川 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

(*゚ -゚)  ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

('、` 川 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

(*゚ -゚)  ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

('、` 川 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

(*゚ -゚)  ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

('、` 川 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

(*゚ -゚)  ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

('、` 川 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

(*゚ -゚)  ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

('、` 川 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

(*゚ -゚)  ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

('、` 川 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

204 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2009/10/16(金) 23:58:55.67 ID:xfPwMYu70
(*゚ -゚)  ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

('、` 川 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

(*゚ -゚)  ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

('、` 川 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

(*゚ -゚)  ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

('、` 川 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

(*゚ -゚)  ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

('、` 川 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

(*゚ -゚)  ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

('、` 川 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

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('、` 川 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

(*゚ -゚)  ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

('、` 川 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/16(金) 23:59:52.93 ID:I+tIKKlbO
こねこね長げぇえええ!!

207 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2009/10/17(土) 00:00:27.18 ID:Ob3XmR410
(*゚ -゚)  ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

('、` 川 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

(*゚ -゚)  ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

('、` 川 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

(*゚ -゚)  ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

('、` 川 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

(*゚ -゚)  ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

('、` 川 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

(*゚ -゚)  ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

('、` 川 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

(*゚ -゚)  ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

('、` 川 ぺちぺちこねこねあっ…ぺちぺちこねこね……

(*゚ -゚)  ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

('、` 川 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/17(土) 00:01:49.81 ID:9/guoSYV0
>>195までは和気藹々な雰囲気だったのに


210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/17(土) 00:03:19.51 ID:rgbDkiKz0
あって何だ、あって

212 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2009/10/17(土) 00:25:14.02 ID:f5Yro6910
(*゚ -゚)  …………………………………………

('、` 川 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

(*゚ -゚)  …………………………………………

('、`;川 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

(*゚ -゚)  …………………………………………

('、`;川 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

(*゚ -゚)  …………………………………………

('、`;川 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

(*゚ -゚)  ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

('、` 川 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

(*゚ -゚)  ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

('、` 川 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

(*゚ -゚)  ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

('、` 川 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね……

213 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2009/10/17(土) 00:29:34.01 ID:f5Yro6910
(*゚ー゚)「は〜い☆たっぷり5レス分もコネコネしたらもう大丈夫☆」

(*゚ー゚)「誰だ〜?今手抜きなんて言ったのはぁ〜☆
     そんなこと言う悪い子はぁ……♪」















(*゚ -゚)「お前”も”ハンバーグにするぞ……」





215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/17(土) 00:33:38.87 ID:3a5Funz/0
うううわああああああああああああああああああ

216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/17(土) 00:33:42.67 ID:f5Yro6910
(*゚ー゚)「では気を取り直してぇ(テヘッ☆
     今丸めた種の中央を軽く凹ませて、
     充分な油を敷いたフライパンに乗せて、20〜30分強火で焼き色を付けてね〜♪」

('、`*川「そして弱火で蓋をして、こびりつかないように焼くんだべ 」

(*゚ー゚)「焼けたかどうかは竹串なんかで刺してチェックしてね〜☆」

('、`*川「透明な肉汁が出たら完成だべさ 」

(*゚ー゚)「これでっ♪ハンバーグがか〜んせ〜い☆」

('、`*川「中々美味そうに出来ただよ〜」


217 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2009/10/17(土) 00:37:30.30 ID:f5Yro6910
( ゚∋゚)「くんくん……。何かうまそうな匂いがしないか?」

( ゚д゚ )「あ、言われてみると……」

(//‰ ゚)「ちょっと待って下さいね。 ウィ‐ン ガシャコン ルールールー
     この臭気指数は……。あぁ、ハンバーグですよ 」

( ゚∋゚)。o ○(今何か出たぞ……)

( ゚д゚ )。o ○(そう言えばコイツ、サイボーグだったっけ?)

( ゚∋゚)「とりあえず入ってみっか」

( ゚д゚ )「こんちはーっす。しぃさん居ます〜?」


218 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2009/10/17(土) 00:39:54.71 ID:f5Yro6910
(*゚ー゚)「あ〜ら、いらっしゃ〜い♪」

('、`*川「お久しぶりでず〜。ハァ〜 」

( ゚∋゚)「!?しぃさん、このハンバーグは!?」

(*゚ー゚)「作ったのよ〜♪みんなで食べようと思って〜☆」

( ゚д゚ )「しぃさんの手料理!? ぼかぁ……ぼかぁもう死んでも良い!!」

(*゚ー゚)「だめよ〜♪あなた達にはこれから沢山仕事が来るんだから〜☆」

(//‰ ゚)。o ○(う〜む……今日は随分御機嫌ですねぇ……。
          何か良い事でもあったんでしょうか?
          例えば、邪魔な女性AAが死んだとか……)


219 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2009/10/17(土) 00:41:18.69 ID:f5Yro6910
(*゚ー゚)「まぁ、冷めない内に食べましょ〜♪
     ペニちゃん、飲み物頼めるぅ?私はココアが良いなっ☆」

('、`*川「かしこまりましただ。  
      オラは牛乳にするべ。皆さん欲しい飲み物教えてくんろ 」

( ゚∋゚)「オレは豆乳頼むよ、ペニちゃん!!」

( ゚д゚ )「オレはコーラ!!」

('、`*川「豆乳とコーラ。イボ太郎さんは何にするべ?軽油け?」

(//‰ ゚)「ハイオク満タンで 」

('、`*川「あ、ディーゼルじゃないんだぁ〜。エコだべなぁ〜 」

221 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2009/10/17(土) 00:42:45.44 ID:f5Yro6910
(*゚ー゚)「じゃぁ、飲み物が行き渡った所でぇ……」

(*゚ー゚)('、`*川( ゚∋゚)( ゚д゚ )(//‰ ゚)「「「いただきま〜〜〜〜〜──」」」


    |┃≡
 ガラッ.|┃≡    
.______|(;,,゚Д゚) < おい!! ハイン来てるか!?
    | と   l,)
    |┃   l 
______.|┃ノーJ_


(*゚ー゚)「あらギコく〜ん♪どうしたの?そんなに慌てちゃってぇ〜〜」

(,,゚Д゚)「いや、さっきからハインが見当たらねぇんだ。
     確か『タコ部屋に行く』って言ってたんだが……」

(*゚ー゚)「おかしーわねー。ハイン居ないよー」

(,,゚Д゚)「そうだな……。もう一度その辺を探して……」


224 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2009/10/17(土) 00:47:10.14 ID:f5Yro6910
(*゚ー゚)「そんなことより、はいコレ」

(,,゚Д゚)「ん?ハンバーグ?」

(*゚ー゚)「私とペニちゃんで作ったのよー」」

('、`*川「しぃさんが”新鮮”な挽き肉を手に入れたった言うから、
      オラも手によりをかけて手伝っただ〜」

(,,゚Д゚)「新鮮な挽き……肉……だと?」

(*゚ー゚)「………」

(,,゚Д゚)「………」

(*゚ー゚)「………」

(;,,゚Д゚)「………」

228 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2009/10/17(土) 00:50:31.96 ID:f5Yro6910
(*゚ー゚)「………」

(;,,゚Д゚)「……しぃ……。お前まさか!?」
 ボソ…
(* - )「………食え 」

(;,,゚Д゚)「ん?」

(#゚皿゚)「お前も食えー───!!」

(;,,゚Д゚)「やっぱり!!お前なんて事を!!」

(; ゚∋゚)「わわっ!!どうしたんすか二人とも!?」

(,,゚Д゚)「お前らそのハンバーグ食うな!!
    絶対に食うんじゃないぞ!!」

( ゚д゚ )「え〜。だってしぃさんの手料理ですよ〜」

(//‰ ゚)「まぁ、私はガソリンさえあれば良いんですけど、
      サブ動力に反陽子炉を内臓をしてますから、
      基本どんなものでもエネルギーにできます 」


231 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2009/10/17(土) 00:54:15.31 ID:f5Yro6910
(;,,゚Д゚)「悠長なこと言ってんじゃねぇ!!
      いいか、よく聞けよお前ら!?
      そのハンバーグはなぁ……そのハンバーグはハイ──」

从*゚∀从「たっだいま〜www。しぃ、アイス買ってきたぞ〜www」

(;,,゚Д゚)「えぇぇぇぇ〜〜〜〜?」

从*゚∀从「ん?どうしたんだよ、ギコwww
      そんなにエレクトしちまってさwww」

(;,,゚Д゚)「だっておま……、てっきりハンバーグに……」

从*゚∀从「お、ハンバーグ出来てんじゃんwww
      庶民的だねぇ、しぃはwww」

(* ー )「ギコ君が……ギコ君が私のハンバーグを食べてくれないの……」

从*゚∀从「それはいかんなwww。いかんぞ君ぃwww」


232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/17(土) 00:55:14.19 ID:55EU9ijo0
いや、まだ油断はできない……!

234 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2009/10/17(土) 00:57:33.56 ID:f5Yro6910
(,,゚Д゚)「………」

(*゚ー゚)「どうせ私のハンバーグなんか……」

(,,゚Д゚)「……ごめんな。
     旨そうじゃねぇかwww食って良いんだろ?」

(*゚ー゚)「うん☆」

从*゚∀从「アタシも もーらおっとwww」

(,,゚Д゚)「うめぇwwwww」

(*゚ー゚)「当たり前だろうが〜☆
     私を誰だと思ってんのよ〜♪
     ナマ言ってると、本当に挽いちまうぞコラ☆」


235 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2009/10/17(土) 00:58:35.19 ID:f5Yro6910
( ゚∋゚)「ぼぁ〜〜〜。マッスルにはやっぱり肉と豆乳っすよね 」

(*゚д゚ )「しぃさんの味!!しぃさんの味ー───!!フオォォォォォォォォ!!!!」」

('、`*川「ハインさんは、飲みもん何が良いね〜?」

从*゚∀从「アタシ?ビールwww」


タコ部屋の晩餐は賑わう……。




(//‰ ゚)「結局、しぃさんの機嫌が良かったのは、
     久し振りに集まれたから……だったんですね〜」



(//‰ ゚)「ん〜……。でも一個だけ分からない……」




237 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2009/10/17(土) 01:00:06.18 ID:f5Yro6910
 






(//‰ ゚)「では、これは一体何の肉なんでしょう?」






       おまけのようです 終わり









238 名前:元ネタ解説 ◆FnO7DEzKDs :2009/10/17(土) 01:01:23.52 ID:f5Yro6910
(,,゚Д゚)「う〜ぃ。じゃ仕事仕事 」

从*゚∀从「まずは元ネタ解説行くよ〜んwww」

(,,゚Д゚)「从´▼`ノ ←コイツ
     アニジャの腹に噛み付いた歯が真っ黒の妖怪。
     お歯黒べったり。本当は悪い妖怪じゃないとの説も 」

从*゚∀从「以`゚益゚以 ←コイツ
      登場したら既にアニジャによって致命傷を負わされていた妖怪。
      粗末に扱われた市松人形の怨念が具現化したという説、
      他には、超火力兵器で凶悪な化け物を一掃する正義のへタレという説も 」

(,,゚Д゚)「|||゚ - ゚|| ←コイツ
     やっと出た五代目・葛葉ライドウの仲魔その一、ケルトの英雄クー・フーリン。
     彼が持つ魔槍ゲイ・ボルグは突けば30の男達を同時に昇天させた。嘘だけど。
     メガテンフリークは礼儀正しいイケメンだと思っているが、実は結構無茶なヤツ」
       ,/i/i、
从*゚∀从「ミ,,゚(叉) ←コイツ
      やっと出た五代目・葛葉ライドウの仲魔その二、地獄の番犬ケルベロス。
      アトラス仕様なので、首は一つで犬というより見た目はライオン。
      こいつののAAが既存だったのはびっくりした」

241 名前:元ネタ解説 ◆FnO7DEzKDs :2009/10/17(土) 01:04:22.32 ID:f5Yro6910
(,,゚Д゚)「( ´_ゝ`) ←コイツの和名。
     ついに妄想をネット上にぶちまけてやったぜ。
     オトジャにも和名があるが、今は秘密。
     因みにクーは、葛葉の名を世に出さないように別名を名乗っているが、今は秘密 」

从*゚∀从「l从・∀・ノ!リ人 ←妹者。
      作者は叶わぬ恋が好きなので。
      正史では市は秀吉を嫌っていたという事だったので、
      実はそれは秀吉に振られたからだったと都合よく解釈した 」

(,,゚Д゚)「……と、こんなもんか。
     じゃ、ハイン。予告いってくれ〜」

从*゚∀从「うぇーぃwww」


242 名前:次回予告 ◆FnO7DEzKDs :2009/10/17(土) 01:06:19.27 ID:f5Yro6910
((
ミ ´_ゝ`)「ち……。これも戦国の常か……」

( ФωФ)「殿、弱気はなりませぬ。
        妖怪共を倒すには巨大な戦力が必須にて……」
((
ミ ´_ゝ`)「わぁってるよ、んなこたぁーよ!!」



((
ミ ´_ゝ`)「第一陣及び第二陣、くさび型陣形!!
      第三陣から五陣、敵さんに矢の雨をお見舞いしてやれ!!
      騎馬隊前へ!!第一陣、第二陣の道を槍でこじ開けろ!!」

信長の号令と共に凄まじい声が上がる。

───雄叫びである。

信長の兵は妖怪をも相手にする豪傑ばかり。
誰も彼もが戦場で咲かす死に花を望み、死すべき戦場に高揚していた。


244 名前:次回予告 ◆FnO7DEzKDs :2009/10/17(土) 01:07:13.02 ID:f5Yro6910
((
ミ ´_ゝ`)「全軍目指すは、朝倉義景の首ただ一つ……」





――――吸血鬼編・或る兄弟の東方見聞録――――


            その三───




((
ミ# ´_ゝ`)「金ヶ崎城を落とせぇぇぇぇぇぇぇー──!!」







245 名前:次回予告 ◆FnO7DEzKDs :2009/10/17(土) 01:08:02.45 ID:f5Yro6910
( ´_ゝ`)「今回の相手は人間か〜。オレらの出番はないな、弟者 」

(´<_` )「そう言うな、兄者。
      騒ぎを聞きつけた魔共が、戦場に飛び込んで行かないとも限らないからな 」

∫λリ゚ -゚ノノ「神聖な戦場を汚させてはならんでゴザルよ 」

群雄割拠の時代だ。
人間同士とて、己の信念がぶつかり合う時、刃を抜かねばならない。

───しかし……

「殿!!近江のお市様より贈り物が届いております!!」
((
ミ ´_ゝ`)「おぅ、ありがとさん。これは……ほぅ、小豆か!!
      しかしこの袋……何で上下を結んで……」

戦場に吹く黒い風……。
((
ミ; ´_ゝ`)「上下の口を挟むように……。まさか!?」

「伝令伝令!!朝倉義景殿……!!」




─── 人 に 非 ず !!




247 名前:次回予告 ◆FnO7DEzKDs :2009/10/17(土) 01:09:05.41 ID:f5Yro6910
織田信長最大の危機───。

(; ФωФ)「朝倉義景は近江の浅井長政と親しい間柄……。
        もしや、長政も!? お市様が!!」

戦国史上、空前の退却戦───ここに開戦。




          ( ^ω^)ブーンは退魔師稼業のようです━╋RETURNS━━

             ――――第三章・或る兄弟の東方見聞録――――


           〜その3、金ヶ崎撤退戦、そして吸血鬼は単身死地へ〜





    ───待ってろ妹者……

                 オレが絶対助けてやるからな───







248 名前:ラスト ◆FnO7DEzKDs :2009/10/17(土) 01:10:21.40 ID:f5Yro6910
(,,゚Д゚)「ほい、予告終わり 」

从 ゚∀从「因みに明智光秀のAAがまだ未定だから誰か助けてwww」



(,,゚Д゚)「それでは」

从 ゚∀从「みなさん 」


(,,゚Д゚)ノシ 从 ゚∀从ノシ「「またね〜 」」





255 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/17(土) 01:13:03.28 ID:f5Yro6910
最後まで本当にありがとうございました!!

長い時間お疲れさまでした。
ではまた近い内に。

251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/17(土) 01:12:02.33 ID:o0XPVv/10
結局何の肉だったの?

258 名前: ◆FnO7DEzKDs :2009/10/17(土) 01:17:00.41 ID:f5Yro6910
>>251
(*゚ -゚)「変なこと気にしてたら、ハンバーグに……」

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