第一章・クソジジイの指令・地獄の1丁目へようこそ 〜その4、開門〜
4 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 21:32:22.96 ID:Fj777EZ80
 〜これまでのあらすじ〜

(*゚ー゚)「私、シンを倒します!! 必ず倒します!!」

召喚師、しぃはザナルカンドへと旅立つ。
人々のつかの間の平安、『ナギ節』のために……

( ゚∋゚)「泣くぞ、すぐ泣くぞ、絶対泣くぞ、ほら泣くぞ」

( ゚д゚ ) 「今こそ決断の時だ!
      死んで楽になるか生きて悲しみと戦うか、
      自分の心が思うがままに物語を動かす時だ!!」

物語を終えた伝説のガードは若者達をどう導くのか?

从 ゚∀从「このまま旅をつづけてwwwザナルカンドに行ってwwwwシンをやっつけてもwwwwwwwww
     その時wwwwしぃぃんはwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ネタばれ[ピー]ます。

(//‰ ゚)「シンは不滅です。シンを倒した究極召喚獣が新たなシンとなり替わり……
      必ずや復活を遂げます」

世界一ピュアなキス。



(,,゚Д゚) 「……お前ら、打ち合わせとかいつやってんの?」



5 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 21:33:06.36 ID:Fj777EZ80
 

このブーン系小説は

原作『孔雀王』

内藤エスカルゴ様
http://www.geocities.jp/local_boon/

の提供で




以下、正義の如く何事もなかったかのように開始します



7 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 21:35:19.79 ID:Fj777EZ80

ブーンとジョルジュがモララーの脳天を砕いた同時刻、
退魔師達の殿、デビルサマナー・クー ───

ノ)) - 从「………終わりだ 」
∧_∧  ∧_∧
(叉)゚,, >|<,,゚(叉)「「ハムッ!! ハフハフ ハムッ!!」」

川 ゚ -゚)「よーし。 たーんとお食べ 」

百鬼夜行、最後の一匹を巨剣で真っ二つに叩き割ったノーマン。
既に夕食を始めているオルトロスをクーは温かい目で見守っていた。

川 ゚ -゚)「ふむ……。百鬼夜行が聞いて呆れる。
     確かに中々面倒な相手だったがそれだけだ。
     特に警戒する程のものでもなかったな 」

圧勝。
クーが使役する二体の魔は造作もなく百の鬼を葬り去った。
その主であるクーもまた、大した苦戦の後は見られない。

古より続くデビルサマナーの家系。
葛葉ライドウにとってはあまりにも脆い相手。


9 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 21:36:52.47 ID:Fj777EZ80
 
ノ)) - 从「……主よ……」

食い込んだままだった巨大な鉄の塊───剣を鬼の死体から強引に引き抜く。
ノーマンの声は警戒を含んでいた。

川 ゚ -゚)「どうした?
     おい、オルトロス。食べるのを止めなさい 」

吸血鬼と人間のハーフ、ダンピールであるノーマン。
その聴覚は人間のそれを遙かに上回る。
∧_∧   ∧_∧
(叉)゚,, >|<,,゚(叉)「「ずびるびばぶぶっ!!
           コノ滴ル肉汁二血液!!
           コリャ 口ノ中ガ トロトロ世紀末ヤ〜!!」

川 ゚ -゚)「食うのを止めろ、駄犬……」
∧_∧   ∧_∧
(叉)゚;, >|<,;゚(叉)「「ゴ、ゴメンナサイ……」」

クーは表情こそ変えないが、オルトロスは不吉な何かを感じ取り食欲を抑えつけた。


11 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 21:37:56.56 ID:Fj777EZ80
 
直立不動のままじっと一点を見つめるノーマン。
その耳には確かに聞こえてくる。
近づく何かの足音が。

ノ)) - 从「多いな……」

川 ゚ -゚)「何者だ?」

ノ)) - 从「分からん。だが魔ではない 」

川 ゚ -゚)「魔ではない?
     おい、オルトロス。
     マテだぞ。 マ テ 」

クーは頭を振り分からないな、と肩を竦める。
しかし、相手が魔物ではないと聞き、緊張の糸を少しだけ緩めた。
ノーマンは殺気を押し殺すかのように押し黙っている。

魔ではないなら人か……。
だが百鬼夜行が晩餐の限りを尽くしたこのホール。
凄惨でおぞましい虐殺の舞台。

どんな人間が好き好んで足を踏み入れるというのか。


13 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 21:38:59.61 ID:Fj777EZ80
 
川 ゚ -゚)「何だ……コイツラは……?」

姿を現したのは武装した集団。
武装と言っても銃や大砲ではない。
錫杖や黄金の五鈷杵、巨大な数珠など法具を持った五十人ほどの僧侶の集団。

どれもこれも僧侶なら持っていて不思議ではない道具だ。
しかし彼らがその辺の坊主ではなく、武装した集団であると一目で分かった。
一人一人から立ち上る法力の気配から、その全てが退魔師であることをクーは認識する。

/ ,' 3 「よぉ、クーじゃねぇかwww」

その対化け物の戦闘集団から見知った顔が現れる。
裏高野座主、荒巻スカルチノフ。

川 ゚ -゚)「荒巻翁。
     ではこの者達は……」


15 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 21:40:51.56 ID:Fj777EZ80
 
爪'ー`)「裏高野五輪坊。
     我らの兵士たちですよ、葛葉ライドウさん 」

クーの名を知る老僧。
身長は普通程度だが真っ直ぐに延ばした背筋から実際よりも大きく見える。
真白な髪をオールバックに撫で付け、温かい微笑みからその人柄が伺えた。

爪'ー`)「お初にお目にかかります。
      デビルサマナーの一族と知り合えたこと、まことに嬉しく思います 」

言葉通りに心からこの出会いを喜んでいる事が分かる。
しかしチラチラと見え隠れする巨大な力は、柔らかな微笑みと相まって異様を成していた。


18 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 21:42:31.64 ID:Fj777EZ80

爪'ー`)「私は裏高野・弐経路山分寺の主、フォックスと申します 」 






          ( ^ω^)ブーンは退魔師稼業のようです━╋RETURNS━━

       ――――第一章・クソジジイの指令・地獄の1丁目へようこそ――――


                       〜その4、開門〜









21 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 21:44:30.79 ID:Fj777EZ80
 
フォックスの丁寧な挨拶に、クーは無礼のないように返す。
纏っている僧衣の色は紅松皮色。
権大僧正に許された僧衣であり、大僧正である荒巻に次ぐ位の高い僧である事を予想できた。

(=゚ω゚)ノ「こいつが葛葉?
     おいおい、デビルサマナーってのは女でも務まるのかよぅwww」

突然フォックスの傍らで退屈そうにしていた青年が嘲笑交じりに口を開いた。
クーの肩ほどの身長のその青年は、少年と言った方が正しいかもしれない。
あどけなさしかない顔を生意気に歪める。

川 ゚ -゚)「何だ。
     裏高野の退魔師はガキにでも務まるのか 」

(=#゚ω゚)ノ「この女っ!!」

クーは全く表情を変えずに、一瞬の内に思考を巡らし口に出す。
出来るだけダメージの大きそうなフレーズを。
案の定、このクソガキは子供扱いされるのが気に入らないらしい。
クーは内心ほくそ笑んでいた。


24 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 21:46:04.54 ID:Fj777EZ80
 
爪'ー`)「お止しなさい。
      申し訳ありません葛葉さん。
      この者はぃょぅ。
     こう見えて中々才能はあるのですが何分礼儀を弁えておりませんで……
      師の私が代って謝罪いたします 」

川 ゚ -゚)「気にしていない。
     鼻 垂 れ 小 僧 の言うことだ 」

クーは根に持っていた。

(=#゚ω゚)ノ「この──!!」

爪'ー`)「お心遣い、痛み入ります」

顔を真っ赤にして今にも飛びかかって行きそうなぃょぅの首根っこをフォックスが掴んだ。
抗議の声が上がるが、フォックスは全く動じず微笑みを絶やさない。
若いぃょぅが暴れても振り解けない所を見ると相当な腕力で掴んでいるようだ。


27 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 21:47:07.69 ID:Fj777EZ80
  
/ ,' 3 「ところでクー。
    これってもしかして百鬼夜行的なものを倒したのかい?」

足元いっぱいに崩れ落ちている異形の死体を見回す。
白い顎鬚を弄びながら少し困ったような顔をしてクーの返答を待つ荒巻。

川 ゚ -゚)「あぁ。百鬼夜行的なものを一匹残らず殲滅した 」

爪'ー`)「ふむ。これはまずいことになりましたな……」

/ ,' 3 「まずいねぇ……」

二人の老獪が『あちゃ〜、やっちゃたよ』という顔で眉をしかめている。

川 ゚ -゚)「おい、オルトロス。マテ!!」
∧_∧   ∧_∧
(叉)゚;, >|<,;゚(叉)「「ピタッ!!」」

不審に思うクー。
とりあえずいつの間にかまたバリバリと倒した獲物の骨を噛み砕いていたオルトロスを制止した。


28 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 21:48:21.05 ID:Fj777EZ80
 
/ ,' 3 「ショボン達は?」

川 ゚ -゚)「あの穴の中にいるであろうモララーの元へ向かったが?」

荒巻はそれだけで合点が行ったという顔をした。
瘴気が見え隠れする穴の底で、ショボン達が戦い、ブーン達が鬼の王と闘っている。
その一部始終を把握したという顔をした。

/ ,' 3 「すぐに行くぞ。
    状況は行きながら説明する。
    まぁ簡単に言うとだな……」

川 ゚ -゚)「何だ?」

荒巻が続きを言おうとしたその時、鬼達の死骸から紫に光る何かが浮かび上がってきた。
球形で人の頭の大きさに近い。
それは誰もがイメージする人魂の形をしている。


30 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 21:50:05.28 ID:Fj777EZ80
 
川 ゚ -゚)「何だこれは?」

クーが疑問に思ったとほぼ同時。
ゆらゆらと空中を漂っていた約百の火の玉は猛スピードで一斉に同じ場所へ向かう。
ブーン達がモララーを追って行った穴の中だ。

それを見るや否や、早くもフォックスを始め、五輪坊の面々はこの世ならざる穴の中へ向かっていく。。

川 ゚ -゚)「一体何なんだ?
     ノーマン!! オルトロス!!
     一度戻れ!!」

クーはノーマンとオルトロスを封魔の銀筒に回収する。
そして荒巻と共に穴に駆け込んだ。

クーは荒巻に並走し、先ほどの答えの続きを促す。
荒巻は困った顔で、しかし少しばかり悪戯っぽく答えた。

/ ,' 3 「簡単に言うとだな、めっちゃヤベぇんだわwww」

  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼  △  ▼


34 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 21:52:47.17 ID:Fj777EZ80
 
  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲  ▽  ▲

受けるイメージは最悪。
ブーンは大げさに辟易しながら目の前の状況をジョルジュに確認する。

( ^ω^)「ねぇジョルジュさん。
      これってどう思います?」
  _ 
( ゚∀゚)「う〜ん。
     これはいかにもありがちな……」

何処からか突然飛んできた紫の火の玉。
途中で数えるのを止めたがおそらく百に近かっただろう。
それらが次々とモララーの体内に入って行ったかと思えば……

( ・∀・)「………」

頭を割られたモララーは何事もなかったかのように二本の足で立ち……

( ・∀・)「全てが見える……。森羅万象の理の全てが!!」


35 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 21:53:20.72 ID:Fj777EZ80
 
モララーの体中から炎が噴き上がる。
その色は紫。
先ほどモララーに取り込まれた火の玉と同じ色。

(; ^ω^)「プッツンしたお……」
  _ 
(; ゚∀゚)「勘違いしてたわ!!
     今までは単に百鬼夜行を支配下に置いていただけ!!
     そして今、百鬼の魂の吸収が完了した 」


37 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 21:55:58.63 ID:Fj777EZ80
 
炎が、正確には噴き上がる百鬼夜行の魂のパワーがモララーの体を宙に押し上げる。
ブーン達が見上げるほどの高さに上昇したとき、モララーを覆うエネルギーは何らかの形を形成していた。

(; ^ω^)「これはまるで……」

ブーンは背中に氷柱を押し当てられたような感覚を受ける。

二本の腕
二本の脚
巨大な一角をもつ頭

紫炎は次第に形へ。
目の前のそれは胸部のモララーを中心とした一本角の巨人。
それはまるで巨大な鬼──。

( ・∀・)「これが極めるということか。
     これが超越ということか。
     これが……これが……」

見下ろす。
今や全てを見通すその両眼が見ているのはたった二人。
 
( ・∀・)「鬼の王、百夜鬼ということか!!」

瞬間ブーン達の真上から垂直に振り下ろした。
気によって形成された超腕を。


41 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 21:59:02.51 ID:Fj777EZ80
  _ 
(; ゚∀゚)「ちょ!! 」

電車の車両ほどもあるそれは、既に破城槌の一撃と言って差し支えない。

(; ^ω^)「わわっ!!」

咄嗟に身を翻し強撃を逃れる。
攻撃の軌道を見やすいという点では相手の巨大な腕が逆に幸いした。
  _ 
(; ゚∀゚)「ひぇぇぇ……」

回避した先で自分が居た場所を見る。
粉砕。
地面を含む何もかもが豆腐のように粉砕し、
そしてなお、10mはあろうかという肘先までが深く深く、ウンザリするほどに地に突き刺さっている。

受ける事は適わないだろう。
どれだけ上手くガードしようとこれはもう関係ない。
指先を掠る程度で何もかもが持っていかれる。
肉も骨も、戦意も命も……

(; ^ω^)「もうこれラスボスで良いだろ!!」


43 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 22:00:43.81 ID:Fj777EZ80
 
(; ^ω^)「お、おぉぉっ!? 地面が!!」

グラグラと揺れる地面に思わずバランスを崩すブーン。
百夜鬼となったモララーの地への一撃が地震をも引き起こしたのか。

──ブーンもジョルジュもそう思った。

突然だった。
地面から突き出した。
それは今も胃の底を突き上げるような大轟音と共に地を揺らしながら天に延びている。

一目では視界に収める事は出来ない壁のような何か。
途方もない馬鹿げたサイズだったが、その中央には縦に真っすぐ線が入っている。
その中央部の線が次第に大きくなる……扉が開く!!


44 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 22:02:59.84 ID:Fj777EZ80
 
(; ^ω^)「何じゃアリャ!?」

まともではない……
それだけはブーンにも理解できた。
開いた巨大な扉の先は何とも不快な、どす黒い紫と黒の霧のようなものが粛々と渦巻いている。
  _
(; ゚∀゚)「地獄門……
      百鬼夜行の通り道、地獄への裏道よ!!
      早く何とかしないと、向こうからじゃんじゃん鬼の魂が飛んできてモララーに吸収されるわよ!!」

( ^ω^)「するとどうなんの?」
  _
( ゚∀゚)「強くなりすぎてアウトかしら?」

(; ^ω^)「早く言えお!!
      破ぁぁぁー───っ!!」

何をしていいか分からない。
しかし何かをしなければならない。
ブーンは法力を練り込み、モララー目掛けて発勁を打ち出す。


46 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 22:06:19.30 ID:Fj777EZ80
 
いかに強大な魔であってもブーンが放つのは破魔の光。
これを浴びては一溜まりもない。
まして元裏高野、退魔師・ブーンの最大の発勁。

モララー、もとい鬼の王・百夜鬼はそのぼやけた強大な顎を開いた。

( ・∀・)「温い 」

胸部に鎮座するモララーが冷たく言い放つ。
直後、鬼の大顎から放たれる紫の嵐。
鬼の咆哮と共に大顎は砲口へと変貌する。
激しく噴き出すのは魂を揺さぶるような壮絶な気の塊。

(; ^ω^)「ぬぅぅ!! ぅ、ぅぅぅっ!!
      大発勁が押し……戻され……!!」

  _   シンイ ジョガク  シンオン ジョカイ
( ゚∀゚)「神威 如嶽!! 神恩 如界!!
     破っ!!」

ブーンの発勁が押し戻され、ブーン自身が百夜鬼の咆哮に食われる寸前。
ジョルジュの発勁が横合いから放たれる。
二人分の発勁は百夜鬼の攻撃を何とか相殺。
ジョルジュはブーンの元へ駆け寄った。


48 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 22:08:24.20 ID:Fj777EZ80
  _   
( ゚∀゚)「ブーンちゃん大丈夫!?」

(# ^ω^)「助かりましたお。
      あー、もう!! さっさと終わらせてやるお!!」

後手後手に回っている。
ブーンにはそれが我慢ならない。
やり場のない怒りを抑えつつ即座に九字を切る。

(# ^ω^)「臨 兵 闘 者!!開 陳 烈 在 前!!」

鋭く輝く清浄の刃。
百夜鬼の巨体をあっさりと捉え、正中線を射抜いた事を視認出来た。
そのまま百夜鬼は轟音と土煙りを上げながら真後ろにゆっくりと倒れるが……
  _
( ゚∀゚)「やったの!?」

ジョルジュの問いかけにブーンの表情は晴れない。

( ^ω^)「クソ……、手応えがサッパリだお。
      ありゃ押し倒しただけっぽいですお 」

攻撃者が対象をとらえた時の感触。
ブーンにはそれが一切感じられなかった。


50 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 22:10:23.49 ID:Fj777EZ80
 
( ・∀・)「何か……やったかね……?」

倒れた時と同じように、ゆっくりと立ち上がる。
あまりの巨体故に、立ち上がる様は勇壮で見応えすらある。

完全に立ち上がると開き切った地獄門に背を向けブーン達を見下ろした。
ブーンの側からは巨体に阻まれて見にくいが、
地獄門の奥から次々と人魂のようなものが飛来しモララーが纏う鬼の姿に吸収されていく。

百夜鬼の食事。
ジョルジュが懸念した通りの事が起こっている。
地獄の鬼の魂をモララーが食い始めている。

ブーンの九字神刀が効いた様子は一切ない。
それを見ながらジョルジュはふと思った。
  _
( ゚∀゚)「ナルホド……
     傷は付けられなくても、押すことは出来るってワケねぇ……」

(; ^ω^)(このオカマ!! 一体何を企んでやがる!?)

ブーンはオカマの表情から得体の知れない不気味さを感じ取った。
例えるなら、今にも漏れそうで公園のトイレに飛び込もうとしたとき、
近くのベンチにつなぎを着た良い男が居るような……


51 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 22:11:31.74 ID:Fj777EZ80
  _
( ゚∀゚)「ねぇ、ブーンちゃん?」

目前では刻一刻と力を増し続けるモララー。
飛来する鬼の魂はますます増えている。
このままでは手が付けられなくなるのは必至。

そんな中、意外なほど落ち着いた声音でジョルジュが呟いた。

( ^ω^)「なんですお?」
  _
( ゚∀゚)「あなたと……合体したい 」

(; ゚ω゚)「切なそうに潤んだ、かつ妖艶で艶めかしい目で僕を見るなぁー───!!
     この後に及んで一体何を考えてんだお、この変態オカマ!!
     変態っ!! 変態っ!! 変態っ!!
     不潔よ!! この変態っ!! 」

聞かなければよかった。
ブーンは心底後悔した。
あまりの事態にジョルジュはオツムがイカレちまったのか。

ブーンはこんな時こそ落ち着いて冷静に判断しなければならないと思った。
……思ったが冷静になれるはずはなかった。
盛りのついたマッスルオカマが目の前にいるのだ。


53 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 22:14:28.48 ID:Fj777EZ80
  _ 
( ゚∀゚)「何言ってんのよwww
     ちょっと耳貸しなさい 」

強引に抱き寄せブーンの耳に口を当てるジョルジュ。
始めはこの世の全てに絶望した顔を見せていたブーンだったが……




───覚えてるだろ?




( ^ω^)「ん!?」

ジョルジュが耳元で囁いたその時、全く違う声がブーンには聞こえた。


58 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 22:16:36.82 ID:Fj777EZ80
  _ 
( ゚∀゚)「───。────!!
     ───www。────?」

( ^ω^)。o ○(誰だお?何処から……?)

ブーンの耳にジョルジュの言葉は入らない。
もう一つの不思議な声の主を探す。




───出来るさ。君なら出来る。信じるんだ




(; ^ω^)。o ○(ちょwww。待ておwww)

それを最後にその声は途絶えた。
代わりにジョルジュの野太い声が帰ってくる。
  _ 
( ゚∀゚)「───。
     ───ってことよ。分かった?」

( ^ω^)「あ、ごめん。ぜんぜん聞いてなかった 」
  _ 
(# ゚∀゚)「オイ 」


61 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 22:19:29.25 ID:Fj777EZ80
 
再び丁寧に初めから説明を始めるジョルジュ。
それを聞くブーンの表情は次第に変わっていく。
疑心から……

(; ^ω^)。o ○(ちょっと待て。それって今……)

確信へと。
  _
( ゚∀゚)「私のパパはかつて最強と言われた裏高野の退魔師『孔雀』とこれをやったわ。
     あなたには出来るかしら?」

( ^ω^)「孔雀孔雀ってうっさいんだお。
      ま、出来るかどうかは……やってみねーと分からんね。ふぅ…… 」

分かっている。
ブーンは出来ると分かっている。
見た事も聞いた事もないその技。


───しかしイメージが浮かんでくる。


裏高野最強の退魔師『孔雀』
ジョルジュの父、呪禁道の『王仁丸』

ジョルジュが囁いたその二人の技、そのイメージがありありと浮かんでくる。


64 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 22:22:32.19 ID:Fj777EZ80
 
ジョルジュは両手を大きく円を描くように回す。
その様はさながら大気を練り込むかのように。
そしてその中央に次第に現れるのはジョルジュの超発勁。

  _   シンイ ジョガク  シンオン ジョカイ
( ゚∀゚)「神威 如嶽!! 神恩 如界!!
     ……来なさい、ブーンちゃん!!」

ジョルジュが回す両腕の中心、空間に力の奔流が浮かび上がる。
恐るべき力に均衡を保たせたまま、宙空に留めておくジョルジュの妙技。

( ^ω^)「ぶちかましてやるお!!」

ブーンは法力を練り込み必殺の域に圧縮する。
放とうとするのは破魔の光柱、渾身の大発勁。
それをジョルジュの腕の中で飛び出さんと暴れる発勁へぶつける。


65 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 22:24:55.74 ID:Fj777EZ80
 
二つの発勁が一つになるとき、それらは絡み合いながら互いを取り込み合いさらに巨大に成長する。
うねる二種の気弾は、さながら陰陽が互いを飲み込もうとする太極の図。


故に先人はこの技をこう呼んだ───


  _
( ゚∀゚)( ^ω^)「「合気法──『太極波』──!!!!」」




66 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 22:26:42.58 ID:Fj777EZ80
 
ブーンとジョルジュ、その両腕が輝く。
打ち出される発勁はそれに呼応して眩いほどの光を放つ。

そして巨大。
巨大である百夜鬼・モララーの身体を呑み込もうかというほどに。

( ・∀・)「これは……
     素晴らしい!!」

魔を祓う発勁の光は、あまりの力の奔流に禍々しいほどに感じられる。
しかしそれでも、それでもモララーは、百夜鬼は動じない。
夥しいほどの量の魂が溢れ出てくる地獄門。
それを背にしたまま、合気の発勁に完全に姿が包み隠されてもその高笑いは止まらない。

( ・∀・)「ふふふふ……ハハハハハハッ!!
     人よ!! 素晴らしい力だ!!
     だが我が辿り着きし境地はそれを遙かに凌駕する!!」

モララーを捉えた兵器と言っても差支えない二人の力の砲弾。
その力によってモララーの両足は地を離れ、吹き飛ばされているように見える。
しかし……!!


67 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 22:28:24.84 ID:Fj777EZ80
 
( ・∀・)「見よ!!
     この溢れんばかりの力を!!
     見よ!!
     この傷一つ付かぬ身体を!!
     これこそが鬼の王!! これこそが僕が求めた彼岸だ!!」

モララーは傷付かない。
モララーは滅ぼせない。
それが永遠不滅の鬼の王、百夜鬼。

吹き飛ばされているのではない。

ただ単に力に身を任せ、風に当たるように心地良さに酔っているだけだ。
  _
(; ゚∀゚)「馬鹿な!!」

(; ^ω^)「これでもダメなのかお!!」

これ以上の手駒はない。
ブーンとジョルジュの表情は蒼白。

( ・∀・)「ハァーッハッハッハッハ!!」

(; ^ω^)「こんなのに勝てるわけがないお……」

放った必殺であるはずの太極波の轟音。
それはただ虚しくモララーの高笑いにかき消されていくのみだった。


71 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 22:35:44.21 ID:Fj777EZ80
 





  _
(  ∀ )「……って」







(  ω )「言うと思ったお?www」








73 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 22:36:49.84 ID:Fj777EZ80
  
( ・∀・)「む!?」

高々に笑い上げていたモララーはふと違和感に気付く。
二人が何故かおかしな表情をしている。
何もかもが思い通りになった悪戯っ子のような表情を。

( ^ω^)「行っちまえお!! その門の遥か彼方まで!!」

ブーンが指さすのはモララーの後方。
そこにあるのは口を開いた地獄門。
  _
( ゚∀゚)「行きつく先は地獄。
     鬼の王には相応しい場所ね 」

( ・∀・)「しまっ──!!」

力の流れに乗り、宙に浮いたモララーには流れに身を任せるしかない。
地獄門の口は広大。
それ故、巨体の百夜鬼ですら手足をいっぱいに伸ばしても端を触ることすらできない。


76 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 22:38:17.63 ID:Fj777EZ80
 
( ^ω^)「倒せないんなら無理に倒すことはないよねwww
      じゃ、そういうことなんでぇ……」

(# ・∀・)「おぉぉぉぉお!! OOOOoooooohhhhhhh───!!!!!」

殺気に満ち満ちた咆哮。
息苦しいほどの威圧感、圧迫感。
しかし今ではそれは無駄に発散されるのみ。

( ^ω^)「……二度と戻って来るんじゃねぇお 」

ブーンの声は届かないだろう。
太極波の光とモララーの姿は地獄門の闇に溶け消えて行った。


モララーは退魔師二人と心行くまで戦うことを望んだ。
それが誤算だった。


ブーン達は正々堂々と戦うことなど初めから頭に無い。
退魔師とはいえ人間。
魔とは初めから身体能力では天地の差がある。

どのような手を使ったとしても、死なずに勝てばそれで良かった。
 

78 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 22:40:30.20 ID:Fj777EZ80
 
( ^ω^)「ざっとこんなもんだお 」

破魔の大砲の光が消え、禍々しい黒と紫が渦まく地獄門を見てニヤリと笑う。
その顔には不遜なほどの満足感が伺える。
  _
( ゚∀゚)。o ○(この子……無理を通して通して通して……
        結局通し切ったわ……)

ジョルジュはずっとブーンを見ていた。
ここで二人で戦ったのは偶然ではない。
ショボンが仕組んだ事だった。

言われたのだ。


───『オレに頼らずにどこまでやれるか見てくれ』


ショボンはブーンにとって頼りになる相棒だ。
いや、頼りになりすぎる。

自分が本気にならなくてもショボンが何とかしてくれる。
ブーンは心の底ではそう思っている。
生来の怠け者だ。

やらなくていい時にはとことんやらない。


80 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 22:42:33.39 ID:Fj777EZ80
 
ショボンはそれを知っていた。
自分が見ている側では中々本気にならないブーン。

そしていつしかこう思うようになった。


───もうアレが使えるのでは?


考えた末、ショボンは一計を思いつく。
強敵と戦わせる。
自分のいない所で。

ブーン自身が本気で戦わざるを得ない状況を作り上げる。

その査定人はジョルジュだった。


結果ブーンは、不動明王の真の炎を招来した。
最強の退魔師、孔雀の太極波をも造作なくやってのけた。


─── し か し ……



82 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 22:44:49.33 ID:Fj777EZ80
 
('A`)「ブーン!!」

ξ゚听)ξ「ブーン!! 大丈夫!?」

(; ^ω^)「お、みんな……ってそいつらもしかして……」

百夜鬼を退け、『オレ、カッコイイ』モードに浸っていたブーンに意外な声が掛けられる。
ショボン、ドクオ、でぃ、ツン、クー。
この場所は結界によって封印されているはず。
そして何となく見た事あるような僧侶の集団が嫌でも気になる。

/ ,' 3 「よぉ、ホライゾン。
    遅くなっちまったわwww」

(; ^ω^)「裏高野・五輪坊!!」

戦慄と共に飛び上がった。

ブーンの嫌いなものは一番が「努力」で二番目が「ガンバル」。
その両方を強要された裏高野での修業時代。
その象徴である師匠・荒巻と裏高野僧兵部隊・五輪坊。

ブーンの目には自分を連れ戻しに来たようにしか見えない。


83 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 22:46:36.81 ID:Fj777EZ80
 
爪'ー`)「お元気そうですね、ホライゾンさん 」

(; ^ω^)「フォー──ッx──!!」

全身に痒みが走る。
これはもう拒絶反応と言っていい。
優しげな顔をした老人を見て顔は青褪め、冷や汗を流し全身を恐怖に震わせた。

(´・ω・`)「ん? 一体どうしたんだ、ブーン?」

ワナワナと恐怖に打ちひしがれるブーンにちゃちゃを入れるショボン。
心底楽しそうに荒巻はフォックスの肩を叩く。

/ ,' 3 「なぁ〜に。
    昔オレとフォックスの2人で稽古付けてたのよ。
    あのころは楽しかったよなぁ、フォックスよwww」

爪'ー`)「えぇ、えぇwww。
     うちのぃょぅと一緒に千尋の谷に突き落したり、魑魅魍魎の跋扈する魔都に放り込んだりしましたなぁ……。
     そうだ。賽ノ河原での遠泳大会でが二人がワンツーフィニッシュという事もありましたねぇ 」

/ ,' 3 「そりゃ、三位以下に追いつかれたらそのままあの世行きだからなぁwww
    あん時ゃ必死だったよな? カッカッカッカwww」

爪'ー`)「ふふふふふwww」

(;'A`)。o ○(ブーンが何で強いのか分かったような気がする……)


84 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 22:48:13.07 ID:Fj777EZ80
 
(=゚ω゚)ノ「ブーン……」

僧兵達の中から一際体の小さな者が出る。
見ようによっては中学生程度にも見えなくはない少年。

(* ^ω^)「ぃょぅ!!」

その顔を見てブーンは上気する。
裏高野での修業時代、共に苦行を乗り越えた友人。

リアルに血涙と血汗と血尿を流しながら、
二人のクソジジイの寝首をいつか掻いてやろうと語り合った日の事が昨日のことのように脳裏に浮かぶ。

(* ^ω^)ノ「おいす〜、久しぶりだお!!
       元気だやってたかお!?
       全然変わりなさそうで安心しt─── 」

大喜びでぃょぅに近づき肩に手を置こうとしたブーン。
その瞬間乾いた音が鳴り響く。
叩かれた手に困惑するブーンに、冷たい視線を送るぃょぅ。

(=゚ω゚)ノ「変わったよ。
     俗世に堕落した手で気安く触るんじゃねぇ 」

ぃょぅの返事は拒絶だった。


86 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 22:49:56.02 ID:Fj777EZ80
 
/ ,' 3 「ところでホライゾンよ。
    モララーはどうしたぃ?」

拒否された手のやり場に困っていたブーンにとっては天の助け。
待ってましたと顔を輝かせるブーン。
これから百夜鬼を打ち払った自分へのリスペクトタイムが始まるに違いない。

( ^ω^)「あぁ、あれ?
      あれならホラ、あの門の遥か彼方にぶっ飛ばしてやったお 」

/ ,' 3 「そうか。上出来じゃねぇか。
     おい、フォックス 」

爪'ー`)「皆さん、今すぐ結界を!!
     地獄門を塞ぐのです!! 」

期待した賛美の言葉は毛ほどもない。
場は俄かに慌ただしくなり、五輪坊の面々が各々経を唱え始める。
肩透かしを食ったブーンは若干苛立ちながら間延びした声で言う。

( ^ω^)「いや、もう流石に帰ってこないんじゃねーの?」

そんな事より早くオレを褒め称えろよ。
ブーンの頭の中はそればかりだ。


88 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 22:51:14.28 ID:Fj777EZ80
  
/ ,' 3 「そう思うかよ?
    じゃ、あれは何だぃ?」

完全にスルーされていた主人公ブーンにようやく声が掛けられる。
あからさまに不機嫌な顔で促されるように見た。
地獄門の入り口、モララーを彼方へと弾き飛ばし、消え去った……消え……

(; ^ω^)「マジで!?」

ブーンは何度も瞬きをして目が確かなことを確認する。
地獄門の此方とあちらの境目、そこには五輪坊達が張った結界だろうか。
光の筋が蜘蛛の巣のように十重二十重と輝いている。

心なしかその結界の蜘蛛の巣の向こう側に、巨大な影が暴れているのだが……

( ・∀・)「クハハハハ!!
     これは結界か?
     あなた方は裏高野か?
     クハハハハハハ!!
     引き裂いてくれよう!! 引き裂いてくれよう!!」

モララーが言う引き裂く対象とは何だろうか。
張られた結界か。
結界を張る退魔師達か。


それともその両方か。



90 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 22:55:34.79 ID:Fj777EZ80
 
(; ^ω^)「アイツ本当に何なの一体!?」

正直お手上げ。
ブーンは苦笑いを浮かべながらうんざりしていた。
多少なりとも傷を負ったりダメージを負った様子を見せる相手ならまだやる気にもなろうものだが……

爪'ー`)「永遠不滅の鬼の王。
     アレは滅ぼす事、罷り成らない存在です 」

そんなブーンを慰めるようにフォックスが近付く。
同時に荒巻が言う。

/ ,' 3 「扉の向こうにやったのは正解だぜ、ホライゾン?
    結界で抑えてる内に門を閉じちまえば良い 」

(; ^ω^)「あんなデケーの、どうやって閉じるってんだお?」

(=゚ω゚)ノ「フンッ!! 何のためにウチの師匠がここにいると思ってんの? 死ぬの?」

ブーンの目に映る地獄門の扉は、巨大すぎて人の手に負えるものではないと結論付けていた。
ぃょぅの口からは相変わらずの辛辣な言葉。
そうこうしていると俄かに傍らから含み笑いが聞こえてきた。

爪'ー`)「ふっふふふ。
     この場所の結界をこじ開けたのは誰だとお思いですか?
     結界の解除・形成に関して私の右に出る者などおりません 」


93 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 23:00:56.47 ID:Fj777EZ80
 
フォックスは勢いよく両手を高く上げ、僧衣の袖を邪魔だと言わんばかりに肘まで落とす。
露になった両腕は老人とは思えぬほどに逞しい筋肉に覆われ、夥しい数の古傷が縦横無尽に筋を成している。
そして掌を胸の前で力強く叩き重ねた。

同時に両眼を閉じ、口の中で詠唱を開始する。

爪'ー`)「我、天空は八方天、十二天、西北方より全てを見通す監視者なり。
     我が身に纏いしは風。
     風が天を行くが如く、疾く疾く魔の道封ずべし……」

(  ^ω^)「ん……これは確か……」

風が騒ぐ。
空気が流れる。
詠唱に従って、フォックスの身体を風が取り囲み始める。


94 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 23:03:17.31 ID:Fj777EZ80
 
      オン   バサラ   ニーラ  サーガ
爪'ー`)「淹!!縛日羅 イ爾羅 莎賀!!
     来たれよ……」

そして真言。
刹那、フォックスを取り巻いていた風は急激に膨張し竜巻の様相を醸し出した。


爪'ー`) 「『 風 天 神 』!!」


その名を呼ぶ。
風は一筋、二筋と意志を持っているかのように空気を取り込みながら開いた地獄門の扉を叩いた。

フォックスの守護神、風天またはヴァーユ。
護世八方天、十二天、世界を統べる者ローカパーラ……
その一柱、天空の覇者・風天神。

老練の退魔師がその力を体現する──


95 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 23:04:35.68 ID:Fj777EZ80
 
( ・∀・)「ぬ!!
      これは!? 風が扉をっ!!
      ふふふふふ……、ハハハハハハハッ!!
      面白い!! 力比べといこう!!」

モララーは笑う。
何かが決定的に変わってしまっている。
少なくとも己の分身を出して闘っていた、ついさっきのモララーとは決定的に何かが。

人ではない鬼の王。
それがモララーの笑みを生んでいるのか。

(; ^ω^)「何か余裕っぽいこと言ってるお!?
      大丈夫なのかお!?」

結界を破りモララーが出てきてしまえば再び戦わなければならない。
葬る事も退ける事も出来ない。
そのような相手にどう戦えばいいのかとブーンは辟易する。

しかしこの男──
風の法力を操るこの老人もまた、一切の動揺を見せずに笑みを湛えていた。

爪'ー`)「舐めてはいけませんよ。
     私はそこの荒巻さんと同様、最後の最後まで裏高野の座主の候補に残っていた者。
     相手は幾千の法力を操る最強の退魔師・荒巻スカルチノフ。
     意味が分かりますか?」


96 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 23:05:08.66 ID:Fj777EZ80
 
フォックスが印に念を込める。

同時に風が濃度を増し、一柱の巨大な竜巻から四本の別の竜巻が生まれた。
二本はしっかりと地面を掴み、二本は大きくくねりながら地獄門の扉を掴む。
二本の足で立ち、二本の腕で扉を閉めるその姿──。

──風の巨人。

百夜鬼の巨体に勝るとも劣らないそれが押し閉める地獄門の扉。
次第に、少しずつだがモララーの力を上回り始めた。

( ・∀・)「扉が閉まる!!
      何という強大な力!!
      クハハハハハハハッ!!
      扉が閉まる!!
      素晴らしい!! 人間とは!! 現世とは!!
      かくも可能性に満ち満ちていたのか!?」

それでも笑う。

笑う。

笑う!!

自らが地獄の内側に封じられようとしている現状すらもが愉快極まりない。


98 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 23:05:41.60 ID:Fj777EZ80

( ・∀・)「クハハハハ!!
      ならば、鬼らしく、地獄の底にて地獄の舞極めつくし、
      然る後に黄泉の扉をこじ開け、現世に返り咲いてくれよう!!
      クハハハハ!! ハハハハハハハハハッ!!」

『永』遠の不滅。

悠『久』の生。

『永久』の鬼の王。

彼にとって『今』はさほど問題ではない。
全てを見通す両眼には、未来に於いて現世に返り咲き、
狂舞の内に何もかもを血祭りに上げる様子が見えているのか。


100 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 23:06:58.73 ID:Fj777EZ80
 
( ・∀・)「裏高野!!
      ジョルジュ長岡!!
      内藤ホライゾン!!
      いずれ再び共に舞う日まで!!
      ハハハハハ!! ハァーハッハッハハハ!!」

扉が閉まる。

地獄門の重く巨大な扉が。

それが閉まり切る瞬間まで、鬼の王は愉悦に狂った眼差しで自らを封じる者達を見ていた。


……いずれ縊り殺すためには顔を覚えておかなくてはならない……


そして地獄門は完全に閉じる。

それでも尚、退魔師達の耳には鐘を打ち鳴らすが如くモララーの高笑いが響いていた。


102 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 23:08:11.63 ID:Fj777EZ80
  
( ^ω^)「やっべ。名前覚えられちゃったお……」

モララーが消えた。
これでようやく、本当の意味で一息付く事が出来る。

いずれまた目の前に現れるかもしれない。
いや、間違いなく現れるだろう。
しかし、とにもかくにも今現在の脅威は完全に消えた。
  _
( ゚∀゚)「これで私達は運命共同体ね、ブーンちゃん♪」

ジョルジュの顔にも安堵の表情が伺える。
激しい戦闘で厚塗りの化粧は落ち、信じ難い気持ち悪さを醸し出している。
ブーンはとりあえず無言で少しだけ距離を置いた。


104 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 23:09:37.21 ID:Fj777EZ80
 
/ ,' 3 「よっしゃ、お疲れさん。
    野郎ども、もう良いぜぃ 」

荒巻が一声かけると、張り詰めた形相で結界を張っていた退魔師達から小さな歓声が上がる。
ある者はその場に崩れ、ある者は涙にくれる。
相手が相手だけに彼らも命を賭けていたのだ。

/ ,' 3 「よぉ……」

その様子を満足気に眺めると、突如荒巻の表情は一変する。
どこか人を食った表情を絶やさなかった荒巻が、眼光鋭く、口元は固く、そして底の知れない険しい顔を見せた。
その相手は

(´・ω・`)「………」

荒巻と似た表情を浮かべ、無言で頷く。
そしてジョルジュに視線を移した。

ジョルジュは少し悲しげ顔をして何かを訴えるように眉を寄せた。
しかしショボンの眼には何かを強制する力強さが浮かぶ。


105 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 23:10:22.31 ID:Fj777EZ80
 
(´・ω・`)「どうだった?」

たった一言。
ジョルジュは悲しい報告をしなければならない。

何とかしてやりたい。
だがこの男に通用するかどうか……
  _
( ゚∀゚)「良いセン行ってるわ。
     流石は荒巻のj──」

(´・ω・`)「そんな事はどうでも良い。
      結果だけを言え 」

やはり誤魔化しは利かない。
分かってはいたが少しでもその瞬間を遅らせてやりたかった。


106 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 23:11:05.51 ID:Fj777EZ80
 
たった一度だけ共に戦った青年。

普段は、いや戦闘中でも馬鹿ばかり。
それでもやるときはやる。
自分の力を決して過信せず、相手を過小評価もせず。

ジョルジュは人間的に好意を寄せた。
 


だからこそ悲しかった。
 


──ブーンを不合格だと報告することが悲しかった──




107 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 23:12:25.92 ID:Fj777EZ80
  _
( -∀-)「ダメね……。
     惜しいとこまでは来てるんだけど、本人に迷いがある 」

(´・ω・`)「そうか……」

( ^ω^)「ショボン?
      ジョルジュさん?
      さっきから一体何を……」

二人が深刻な顔でやり取りをしている。
たまに自分の方を見ながら、だ。
ブーンは嫌でも何か自分に関わりのある話だと感付き、何事かと問いかける。

そのブーンの目の前でショボンが歩き出す。

無言のまま。

顔には梃子でも動かせない硬い意思を浮かべ……

(´・ω・`)「……」

ξ゚听)ξ「え?」

足を止めたショボンはツンを無言で見下ろした。


109 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 23:14:10.43 ID:Fj777EZ80
 
(´・ω・`)「……」

やはり一言も発しないまま、ショボンはツンの二の腕を掴んだ。
そのまま絶対的な強制力を込めてばぶっきらぼうに荒巻の方へツンを押す。

/ ,' 3 「そうか。そいつは残念だ 」

予想外の強さにバランスを崩し、ツンは荒巻の胸に倒れこむような形で到達する。

荒巻は表情こそ険しいものの、ツンを優しく抱き止めた。
しかしツンの顔からは困惑が拭えない。

ξ;゚听)ξ「ショボン……さん?」

何かおかしい。
何かが違う。
ブーンにとっては決して自分を裏切らない有能な助手、ショボン。

(; ^ω^)「ショボン!!」

ブーンは堪らず声を張る。
今まで感じた事のないショボンの空気。
良いことではない。


決して良いことではない……



115 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 23:17:38.98 ID:Fj777EZ80
  

そしてようやくショボンは口を開いた……


(´・ω・`)「ツンを……」
∧_∧
(#゚;;-゚)「っ!! その先は言うてはならんぞショボン!!」

ショボンが何を言うか、察知した猫又は吠える。
今まで微塵もそのような事を感じさせなかった。
ショボンの思惑を感じ取れなかった猫又は自己を恥じる。


117 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 23:18:42.12 ID:Fj777EZ80
 
('A`)「……」

初めて見るショボンの表情に、ある種の決意を感じた男は押し黙る。
これだけは分かる。
ショボンと戦うことになるかもしれない……。

川 ゚ -゚)「ショボン、貴様……」

愛する男の決断。だがこれは同意しかねる。
間違った決断を下そうとしている。


ショボンは口を動かす。


誰もがその耳にハッキリと、何を言ったか聞き取る事が出来た。



118 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 23:20:09.15 ID:Fj777EZ80
 
(´・ω・`)「ツンを裏高野に渡す 」








         ( ^ω^)ブーンは退魔師稼業のようです━╋RETURNS━━

       ――――第一章・クソジジイの指令・地獄の1丁目へようこそ――――


                      〜その4、開門〜終


                        第一章・終了 







126 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 23:34:56.72 ID:Fj777EZ80
 
(  ;;;::::) ≡3<ポンポン パタパタ 

( ゚д゚ )「ふぅ〜〜。今日も良い仕事したぜ 」

( ゚∋゚)「あぁ。最近我々の生活は充実してるな。
     少しずつ仕事も増えつつある。ここは精進するところだぞミルナ 」

(  ;;;::::) ≡3<ポンポンポンポンポンポン パタパタパタパタパタパタパタパタ 

( ゚д゚ )「勿論だ。お前のお陰で気が引き締まったよ。流石だぜクックル 」

( ゚∋゚)「なぁ〜に、オレもお前というライバルが居てこそ…… 」

(  ;;;::::) ≡3<ポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポンポン
          パタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタ 

(; ゚∋゚)(ミルナ。これなんだろう?)

(;゚д゚ )(さ……さぁ……)


128 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 23:36:10.07 ID:Fj777EZ80
 
(  ;;;::::) <ピタッ

(; ゚∋゚)(止まった……?)

(;゚д゚ )(クックル。油断だけはするなよ……)

(  ;;;::::) 「アラ、お二人さん」

(; ゚∋゚)(コイツ喋ったぞ!?)

(;゚д゚ )(このプレッシャー!?そしてこのオーラはまさか!?)

(*‘ー‘)彡クルッ 「いかがしまして?」

(; ゚∋゚)(;゚д゚ )「「しぃさん!!」」

(*‘ー‘)「ホホホホ。おかしなお二人さんねwww
     そんなに冷や汗をおかきになってどうあそばされたのかしら?」

(; ゚∋゚)(化粧濃いな……)

(;゚д゚ )(化粧濃いぞ……)


131 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 23:39:38.31 ID:Fj777EZ80
 
(*‘ー‘)「ごきげんよう、セバスチャン、ヨハン。
     今日も良い天気だこと 」

(; ゚∋゚)(え〜と……オレがセバスチャンでミルナがヨハンで良いのかな?)

(;゚д゚ )(今日は深窓の令嬢キャラか……)

(*‘ー‘)「あぁ……あの小鳥たちが羨ましい……
     わたくしもこの屋敷を出て自由に飛び回りたい……」
     
・・・・・・

・・・・

・・・


135 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 23:41:33.93 ID:Fj777EZ80
 
(*‘ー‘)「セバスチャン、お茶にいたしましょうか。
     バーホーデンのココアをよく練って持っていらして。
     ミルクと砂糖アリアリで」

(;゚д゚ )(お茶じゃねぇのかよ )

(; ゚∋゚)「ココアを練る……?どうすればいいんだろう?」

ガヤガヤ……

(*‘ー‘)「何ですの?外が騒々しいですわね。
     ヨハン、ちょっと見ていらしてくださるかしら?」

( ゚д゚ )「あ、はい 」

(*‘ー‘)「ヨハン。言い直しよ 」

(;゚д゚ )「え?え?」

(*‘ -‘)「『かしこまりました、お嬢様』だよ……」

(;゚д゚ )「か、かしこまりました、お嬢様……」


138 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 23:44:43.99 ID:Fj777EZ80
 
(//‰ ゚)「いや〜光栄です!! まさか貴方のような大人気AAにお会いできるなんて!!
     私、興奮して中身が飛び出しちゃいそう!!」

( ゚д゚ )「お、イボ太郎。どうしたんだ?早く入って来……」

( ・∀・)ノ「ちょりーっすwww」

(;゚д゚ )「モッ、モ、モ、モラッ──!!」

(; ゚∋゚)「はぁ〜ぁ、ココアなんて生まれて初めて入れ……あ、あ、あ、貴方様はっ!?」

( ・∀・)ノ「ウィッシュwww」

(*‘ー‘)「おーい、ココアはまだかよ……って貴方は!?」

( ・∀・)「化粧濃いなwww」

(モラ/‰ ゚)「モララーさんです!! そこでお会いしたんですよ!!
      私もう感激で感激で。サイン貰っちゃいました!!顔面に!!」

( ・∀・)「顔キモいっすね〜www」


143 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 23:47:26.72 ID:Fj777EZ80
・・・・・・

・・・・

・・・ 
イライライライラ
(#‘ー‘)「で、モララーさん。どうしてこんな所へ?
     ここは貴方のようなお方が来るところではありませんわ。早々にお帰りあそばせ 」

( ・∀・)「しぃさんwww。そのキャラは何っすか?www」

イライライライライライライライラ
(#‘ー‘)「役作りですわ。
     女優たるもの、作者様のどんなニーズにもお答え出来るよう日々鍛練を欠かしてはならないのです」

( ・∀・)「へぇ〜www」

イライライライライライライライライライライライライライライライラ
(#‘ー‘)「もう良いでしょう。セバスチャン、ヨハン。モララーさんをお送りして 」

(;゚д゚ )(せっかく来てもらったのにスンマセン……)

(; ゚∋゚)(あぁぁぁぁ!!恐れ多い恐れ多い!!)


145 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 23:49:43.45 ID:Fj777EZ80
 
(モラ/‰ ゚)「ちょっと待って下さい!!
       せっかくですからモララーさんに人気AAである秘訣を聞かせてもらっても良いでしょうか?」

イライライライライライライライライライライライライライライライライライライライライライライライライライライライラ
(# ー )「あ?」

(;゚д゚ )(イボ太郎空気読んで〜!!)

(; ゚∋゚)(イライラが増えてる!!イライラが増えてるよ〜!!)

( ・∀・)「ニーズがあるならwww」

(;゚д゚ )(アンタも空気読めない種類の方ですか!?)

(; ゚∋゚)(お帰りあそばせ下さいませよ!!)

・・・・・・

・・・・

・・・ 


147 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 23:51:24.10 ID:Fj777EZ80
 
(モラ/‰ ゚)「AA四天王の中では特にお仕事の多いモララーさんですが、何か秘訣とかあるんですか?
       あと役作りとかアクションとかセリフ回しとか気を付けてるのはどんなことですか?」

イライライライライライライライライライライライライライライライライライラ
(#‘ー‘)φサッ「……」

(;゚д゚ )(イライラが少し減ったな)

(; ゚∋゚)(ペンとメモを取り出したぞ。貪欲だ……貪欲だぜしぃさん!!)

( ・∀・)「コツとか無いっすよwww」

(*‘ー‘)φ「え?」

( ・∀・)「自分、特に何もしてないんでwww」

(モラ/‰ ゚)「というのは?」

( ・∀・)「名前と顔だけ貸してる感じっすかね〜www」


148 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 23:53:19.93 ID:Fj777EZ80
 
(モラ/‰ ゚)「全てはセンスだということですね!!」

( ・∀・)「センスとか関係ないっすよwww。
      ホントに何もしてないんでwww」

(; ‘ー‘)「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!!
      何かあるでしょう何か!!
      例えばあの大人気シリーズの演説とかどういう風に役作りしたとか……」

( ・∀・)「あー、あれ? あれ声優さんっすよwww
      自分、三行以上の台詞覚えられないんでwww」

(; ゚∋゚)(;゚д゚ )「「っ!!」」

(; ‘ー‘)「じゃ、じゃぁ今回の大麻での大立ち回りは!?
     日頃からトレーニングしてるんでしょう!?じゃないとあの動きは……」

( ・∀・)「全部CGっすwww」

(モラ/‰ ゚)「ナルホド!!」

(; ‘ー‘)「ナルホドじゃないわよぅっ!!」


151 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 23:56:08.11 ID:Fj777EZ80
 
( ・∀・)「いやー、しぃさん考え方古いんすよwww
      役作りとか台本の練習とか最近のAAは誰もやってないっすよwww
      そんなんだから新人に仕事取られるんすよwww」

(; ー )「くぁぁ……心が痛ぇ……」

( ゚∋゚)φ_カキカキ…… ( ゚д゚ )φ_メモメモ……

( ・∀・)「別に何もしなくたってキャラクターさえあれば仕事ありますよwww
      ミルナさんとかクックルさんとか最近アツいみたいっすよwww」

( ゚∋゚)「マジですか!?」

(;゚д゚ )「うそぉ!!」

( ・∀・)「試しに今から総合行ってみます?
     テンプレの新人AA達でもナンパしに?入れ食いっすよwww」


153 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2008/11/14(金) 23:59:19.60 ID:Fj777EZ80
 
(; ゚∋゚)「アワワワ……」

(;゚д゚ )「フルフルフル……」

( ・∀・)「まぁ、最初は自分が特攻隊長として声かけますからwww
      どっかのサテンにでもしけ込んで活きのいいピチピチのナオンと
      茶ーでもしばきながらフライデーナイトフィーバーしましょうよwww」

(; ∋ )「……」

(; д )「……」


156 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/15(土) 00:02:56.48 ID:Fru0EIa80
 
(# ‘ー‘)「セバスチャン!!ヨハン!!」

( ゚∋゚)「イヤ オレ、セバスチャン ジャナイシ。クックル ダシ 」

( ゚д゚ )「モテモテ……オレ モテモテ?」

(モラ/‰ ゚)「あ、私も社会勉強のためにご一緒しても良いですか!?」

( ・∀・)「別に良いっすよwww
      てか顔キモいっすね〜www」

(* - )「おい……」

( ゚∋゚)「キヤスク サワラナイデ クダサイヨ 」

( ゚д゚ )「モテモテ モテモテ ……」


159 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/15(土) 00:05:16.40 ID:Fru0EIa80
 
(# ゚ー゚)「喝ぁー──つっ!!」

( ゚∋゚)「ハッ!?」

( ゚д゚ )「ビクン!! アレ? オレ一体何を……」

(*゚ー゚)「危ないところだったわ……
     あなた達は取り込まれるところだったのよ……その悪魔にね!!」

( ・∀・)「……」

(; ゚∋゚)「取り込まれ……?」

(;゚д゚ )「悪魔……?」

(  ∀ )「……ふっ」

(モラ/‰ ゚)「あれ?モララーさん?」


161 名前: ◆FnO7DEzKDs :2008/11/15(土) 00:07:31.60 ID:Fru0EIa80
 
( ・∀・)「まずは褒めておこう。流石は四天王の一角と言うべきか……」

(*゚ー゚)「ふっ。随分と見くびられたものね……」

(; ゚∋゚)「しぃさん……?」

(;゚д゚ )「モララーさん……?」

( ・∀・)「この二人を配下にして我が王国を築く野望……
     やはりネックは貴様か、しぃ!!」

(*゚ー゚)「私の眼の黒い内は手は出させないわよ!!
     私の大切な……大切な仲間なんだから!!」

(; ゚∋゚)(;゚д゚ )「「しぃさんっ!!」」

(モラ/‰ ゚)。o ○(正直、展開について行けません……)


165 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2008/11/15(土) 00:09:05.33 ID:Fru0EIa80
 
( ・∀・)「この場は去ろう!!
     だが忘れるな!! 我が野望、決して潰えたわけではないという事を!!」

(*゚ー゚)「何度来ても同じよ!!
     アンタなんかの好きにはさせないんだから!!」

( ・∀・)「ふははははー。さーらーばーだー!!」

・・・・・・

・・・・

・・・ 


166 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2008/11/15(土) 00:10:32.09 ID:Fru0EIa80

(*゚ー゚)「やっと行ったわね。あなた達、大丈夫?」

( ;∋;)「しぃさん!!オレ達を守って……!!」

( ;д; )「オレ達!!オレ達しぃさんを裏切ろうとしたのに!!」

(*゚ー゚)「何よwww。二人とも情けないわねwww」

( ;∋;)( ;д; )「「おーぃおぃおぃぉぃおぃおぃ!!ヒッグ!!ゴエェェェェ!!」」

(モラ/‰ ゚)。o ○(人気AAって大変だなぁ……)


168 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2008/11/15(土) 00:11:38.15 ID:Fru0EIa80
 
(*゚ー゚)「私を尊敬した?」

( ;∋;)「は゛い゛!!し゛ぃ゛さ゛ん゛!!」
    
(*゚ー゚)「私に一生付いてくる?」

( ;д; )「は゛い゛!!し゛ぃ゛さ゛ん゛!!」

(* ー )「 本 当 ね……?(ニヤリ)」

(モラ/‰ ゚)。o ○(ナルホド!!こうやって地位を確立していくんですね!!)

(*゚ー゚)「じゃ、私行くとこあるからこの辺で 」

( ;∋;)( ;д; )「「は゛い゛!!し゛ぃ゛さ゛ん゛!!」」

・・・・・・

・・・・

・・・ 


169 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2008/11/15(土) 00:12:39.45 ID:Fru0EIa80
 
( ・∀・)「いやー、こういうのはこれで最後にしてくださいよ〜www」

(*:::::::::::)「ククク……、分かってるわよ……」

( ・∀・)「まぁ、面白いしたまにはいいかなぁ〜www
     それにしてもしぃさん、黒いっすねぇ〜www」

 !!
ド〜ン
(* ゚ー゚)「ふふふふふ……。最近ちょっと調子に乗ってるみたいだったから……。
     こうやってたまに私のカリスマ性を見せてやんないとね。
     貴方も中々いい演技だったわよ 」

( ・∀・)「あー、あれ? あれ声優さんとCGっすwww」

(; ゚ー゚)「そ、そうだったわね 」


172 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2008/11/15(土) 00:15:21.75 ID:Fru0EIa80
 
(,,゚Д゚)「あ〜遅くなっちまった。
    仕事しねえと……ってうお!! 」

(; ゚ー゚)「っ!!ギコ君!!」

( ・∀・)「お、ちょりーっすwww」

从 ゚∀从「お、ちょりーっすwww」

(,,゚Д゚)「モララーじゃねぇか。こんなとこで何してんの?」

( ・∀・)「ん?暇つぶしっすwww」

(; ゚ー゚)「あなた達、今の話聞いた!?」

从 ゚∀从「何を?www」 

(; ゚ー゚)「じゃ、モララー!! この辺で帰りなさい!!
     あなた仕事が忙しいでしょ!?」

( ・∀・)「あ、しぃさん。約束のうまい棒──」

(; ゚ー゚)「明日中に貴方の口座に振り込んどくわ!!じゃーね!!」

( ・∀・)「うぃーっしゅwww」


174 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2008/11/15(土) 00:16:27.16 ID:Fru0EIa80
 
(,,゚Д゚)「……」

(; ゚ー゚)「……」

(,,゚Д゚)「……あの、しぃ?」

(; ゚ー゚)「な、何!?」

(;,,゚Д゚)「そんなに驚かなくても……。
     とりあえず元ネタ解説行っていい?」

(; ゚ー゚)「どーぞど−ぞ!! どーぞやってあそばせ下さいませ!!」

(,,゚Д゚)「おぅ、そうか。じゃ、ハイン 」

从 ゚∀从b「おk」


176 名前:元ネタ・人物 ◆FnO7DEzKDs :2008/11/15(土) 00:17:40.09 ID:Fru0EIa80
       _
(,,゚Д゚)「( ゚∀゚)ジョルジュ長岡。
    鬼と人間のクォーター。
    ジョルジュが使う『呪禁道』は、原作では主人公・孔雀のライバル『王仁丸(おにまる)』が使う。
    当初の設定ではバリバリマッスル肉体派ハードボイルドキャラ。
    でもどう間違ったのか、マッスル以外は総書きかえで立派なオカマに進化した 」

(,,゚Д゚)「爪'ー`)フォックス
     荒巻に続く第二のジジィキャラ。
     ジジィは強くないと。厨房よりぶっちぎりに強くないと!!」
     親父キャラ!!おやじキャラ!!」

(,,゚Д゚)「(=゚ω゚)ノぃょぅ
     とはいえメリハリもいるよね。
     ショタ。
     裏高野時代のブーンとは共に修業した仲という設定を持って来てみた。
     それから裏高野僧兵部隊・五輪坊(ごりんぼう)はいつでもどこでも咬ませ犬だから別に覚えとく必要はない 」

(,,゚Д゚)「『風天神』
     原作・孔雀王で主人公・孔雀が使う風の法力。
     なお、『風天神』という神様はどーもいないっぽい。
     多分『風天』の事だと思う。っていうかそれで話進めてる 」

(,,゚Д゚)「『地獄門』
    原作では中にメンドクサイ何かが封印されていてそれを解くカギは阿修羅ってことになってる。
    ロダンの地獄の門とは多分関係ない。いや、あるかな?」


179 名前:元ネタ・人物 ◆FnO7DEzKDs :2008/11/15(土) 00:19:26.94 ID:Fru0EIa80
 
(,,゚Д゚)「ちなみに、ブーンが途中でモララーに
     『(; ^ω^)「もうこれラスボスで良いだろ!!」 』
    って言ってるけど、最初の予定では本当にモララーがラスボスだった 」

从 ゚∀从「このあと八岐大蛇を復活させたりして
      そりゃぁもう回収不可能なほど風呂敷おっぴろげる所だったんだよなwww」

(,,゚Д゚)「はい、元ネタ解説終了 」
 
从 ゚∀从「じゃ、予告行くぞ〜www」

(; ゚ー゚)「(ドキドキ……)」
  

180 名前:予告 ◆FnO7DEzKDs :2008/11/15(土) 00:21:09.75 ID:Fru0EIa80
 
(´・ω・`)「ツンを裏高野に渡す 」

──ショボンはただ一言そう言い放った。


( ^ω^)「本気かお……?」

──ブーンはただ一言そう尋ねた。


( ^ω^)「それじゃ、久しぶりに……」

久しぶりに……久しぶりに──!!


(# ゚ω゚)「喧嘩でもするかお!! 」




次回
             ( ^ω^)ブーンは退魔師稼業のようです━╋RETURNS━━

        ――――第二章・臨界突入!!立ち込める暗雲、少々の晴れ間――――






186 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2008/11/15(土) 00:35:13.69 ID:Fru0EIa80

|ω・`)「……」
と /
|/

|´・ω・)。o ○(実はさるってて最後の二レスが投下出来てない。
と /       ……なんて言えない空気だな)
|/

188 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2008/11/15(土) 00:35:59.11 ID:Fru0EIa80
 
(,,゚Д゚)「それでは」

从 ゚∀从「みなさん 」


(,,゚Д゚)ノシ 从 ゚∀从ノシ「「またね〜 」」


 
    ──おいギコ。これからボーリングでも行こうぜwww


      ──最近やってねぇからなー。へたくそでも笑うなよ
  

        ──あっひゃっひゃwww。笑うに決まってんだろ〜wwww


(; ゚ー゚)=3「ふぅ〜、危ねぇ危ねぇ……危うく私のイメージが──」

(,,゚Д゚)「何やってんだ?行くぞ、しぃ」

(; ゚ー゚)「うっ、う〜ん♪今行く〜♪」

从 ゚∀从「ミルナとクックルとイボ太郎も連れて行こうぜ〜www」


189 名前:おまけ ◆FnO7DEzKDs :2008/11/15(土) 00:36:27.83 ID:Fru0EIa80






             続 く







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