- 93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/06(火) 23:13:02.43 ID:imSEQ6jO0
- 41.
作品を投下することで手軽に得られる称賛。
結局欲しいのはそれだけだ。
( ´_ゝ`)(『クーは和歌山出身のようです』でも読もうかな……)
最近のお気に入りだ。
俺はほのぼの作品は書かないが読むのは好きだ。
(*´_ゝ`)(ええのうええのう、田舎娘はええのう。それに俺もこんな青春を送ってみたかったのう)
( ´_ゝ`)(……)
( ´_ゝ`)(それは無理だな……何て言うか、俺のすべてにおいて無理だ……)
定時制に通っていた頃のことだ。
一年の時からずっと同じクラスだった娘がある日、俺にニコニコしながら話しかけてきた。
ζ(゚ー゚*ζ「えへへ……あ、あのねー、あのねー」
- 98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/06(火) 23:15:05.83 ID:imSEQ6jO0
- 42.
( ´_ゝ`)「?」
何をそんなにもじもじしているんだ。
これはもしかして、俺と友達になりたいのか!?
生涯童貞を運命づけられたこの俺の不幸の輪廻は、今まさに断ち切られようとしているのか?!
(;´_ゝ`)「なななになななな何かな? かな?」
ζ(゚ー゚*ζ「えーっとね。えーと……」
(*´_ゝ`)ドキドキドキドキ
ζ(゚ー゚*ζ「名前何だっけ?」
( ´_ゝ`)
- 104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/06(火) 23:17:29.13 ID:imSEQ6jO0
- 43.
重ねて言うが俺とこの娘は一年の時から同じクラスだった。
でもってこの会話(?)をした時は確か二年だか三年の時だった。
俺は明るくて性格が素直そうな彼女の事が割りと好きだったんだが、彼女からすれば俺など
存在していないも同然だったわけだ。
でなけりゃクラスメイトの名前を忘れるか?
( _ゝ )「完全犯罪……です……」
ζ(゚ー゚*ζ「そっかぁ、完全犯罪くんかー。ごめんねー。忘れてた」
彼女は素直な娘だった。本当に素直すぎた。
ζ(゚ー゚*ζ「先生がねー選挙委員は後で職員室にプリント取りに来てって」
( ´_ゝ`)「はい」
以後彼女と口を聞いたことはない。
……もうやめよう、こんな話。
- 106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/06(火) 23:19:26.41 ID:imSEQ6jO0
- 44.
体を引きずるようにして歩き、バイト先のスーパーに向かう。
食品売り場で値引きされたお菓子を物色していると、俺は再び奴らの姿を見るハメとなったのだッ!!
(´;;;;;;;;;;`)(*;;;;;;;)
ドドドドドドドドドドドド
・ ・ ・ ・
( ゚_ゝ゚)(そ そんな……ま、まさかッ!?
お 俺は夢でも見てるのか!?)
(´・ω・`)(*゚ー゚)
バルバルバルバルッ
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
(;゚_ゝ゚)(い……『一緒に出勤してやがる』だとォォ―――――ッ!!)
(*゚ー゚)「お菓子買ってこー、お菓子」
(´・ω・`)「太るぞー」
(*゚ 3゚)「そんなことないもーんだ。ぶー」
- 108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/06(火) 23:21:29.74 ID:imSEQ6jO0
- 45.
(;´_ゝ`)(女の方はあんなに楽しそうにッ……まるで今にも歌い出しそうじゃないかッ!!)
(´・ω・`)
( ´_ゝ`)(それにあの童貞ヅラの余裕のある表情はどうだ……
まるで連れているのが女とかじゃなく、例えるなら子犬か何かであるかのようじゃあないかッ!!
『主導権』を握っているのは俺だと言わんばかりに……)
俺は腹の底から戦慄したッ キンタマ縮み上がるってヤツだッ
( ´_ゝ`)(わかったぞ、『違和感』が……
こいつと初めて出会った時から感じていた、あの『違和感』の正体ッ!!)
更にッ! 女はあろうことか柿の種チョコレートコーティングを買うつもりだッ!
・ ・ ・ ・ ・ ・
それはまずいッ!! ものすごく(味覚的な意味で)まずいということを知らないのかッ!?
(*゚ー゚)「アハハ、これ買ってみよーよー」
(´・ω・`)「えーおいしくないよ」
- 110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/06(火) 23:23:02.30 ID:imSEQ6jO0
- 46.
(;´_ゝ`)(『卑屈さ』だッ!! こいつにはあの童貞特有の『卑屈さ』がまるでない……ッ
何となく自分は他人よりも劣ってるんじゃあないかっていう、あのいわれなき『劣等感』……)
(;゚_ゝ゚)(頼む、『乙の回顧』ッ! 持ち応えてくれェェエエエエエ――――)
俺の脳裏を巡るのは……そう!『初投下』の作品!!
『初投下』にも関わらずオムライスにまとめられたという、俺の唯一のプライドの発起点ッ……!!
(´・ω・`)
( ;_ゝ`)(ダ ダメだッ! こいつの前にいると他でもない『俺自身』が、俺を見下げ果ててしまう……
この男の前では俺に何一つ勝てるポイントがないという絶望感ッ……!!
も もはや耐え切れない! げ 限界だ……も もう逃げるしか……)
(´・ω・`)「あ、薬局寄ってこーよ」
(*゚ー゚)「いいよー何買うの?」
( ´_ゝ`)(あ、危ねェところだった……ッ 向こうから行ってくれたか……)
- 116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/06(火) 23:25:06.62 ID:imSEQ6jO0
- 47.
(´・ω・`)「コンドーム切れてたじゃんか、買っとかないとー」
(*///)「バ バカッ!! こんなところで買わなくてもいいでしょー、もぉおおおおお!!
は、恥ずかしいいいいい……」
( _ゝ )
完全犯罪 スタンド名『乙の回顧』
再起不能
TO BE CONTINUED→
- 118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/06(火) 23:27:11.94 ID:imSEQ6jO0
- 48.
仕事が終わり、俺はヘトヘトになった体を引きずって暗い帰路につく。
(ヽ´_ゝ`)(俺が『ブラックジャックのようです』のスレに「乙wwww」と書き込んだその瞬間……
あいつは射精したに違いない……)
夜道は続く。
いつまでも終わることなく、果てしなく続く。
まるで俺に夜明けなど永遠に来ないと嘲笑うかのように。
学歴もなく貯金もなく交友関係もなく、恋人など居よう筈もない。
この世のあらゆる道から脱落し、かと言って獣道を切り開く体力があるわけもない。
振り向けばこれまで歩いてきた道はどうしようもなく暗い。
これから行こうとしている道もまた、同じくらい暗い。
俺はただずっとずっと、ヘトヘトになってこの夜道を歩き続けるだけだ。
誰もいない道を、誰にも気づいて貰えないまま。
- 121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/06(火) 23:30:07.65 ID:imSEQ6jO0
- 49.
( ´_ゝ`)(俺はどうすればいい?
俺はいったい、どうすればいいんだ?)
俺は二十歳を過ぎた今なお、何もわからないでいる。
それは頭の中に何一つ指標となるようなものがないからだ。
だってそうだろ?
俺に何か武器があるのか?
いったい俺のどこにこの凶暴で残酷な社会に立ち向かえるような強みがある?
わからないんだ。
どっちへ行けばいいのか、何をすればいいのか。
どう生きて行けばいいのか、どうするべきなのか。
俺は、本当に何もわからないままなんだ。
おしまい(俺の人生も)
- 124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/06(火) 23:32:04.91 ID:imSEQ6jO0
- おわりです
支援どうもでした
みんなの応援が創作の活力です
今回は創作がかなり入っているのであまり本気にしないで下さい
ペニサスちゃんのケツを拝むためなら俺はいくらでも生きて行くぜ!
あと今某チャット覗いたらトソでもいっしょの作者さんが
「カンザイさん体張りすぎです」って言ってた