第6話
- 190 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/02/19(月) 16:42:29.58 ID:PGAQajsJ0
- ブーンと切り裂きジャックの決着がつき、
たまたま敷地内農場倉庫を通りかかった看守がこの現場を見て急いで無線を出す
看守「こちら敷地内農場倉庫!今すぐ来てくれ!大変なことになってる!!」
看守は無線で応援を呼び、他の看守達がやってきてブーン達は保健室に運ばれる
・
・
(;^ω^)「痛ててっ!!」
(*´・д・)「まったくもう!!本当無茶しちゃって!!」
ブーンは保健室の先生に手当てしてもらう
(*´・д・)「はいっ!これでよしっと!」
( ^ω^)「ありがとうだお」
('A`)「なあ、先生。俺達のケガはどれくらいで治るんだ?」
(*´・д・)「そうね〜。若いから治るのは早いと思うんだけど、一ヶ月くらいかしら?」
- 191 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/02/19(月) 16:43:38.05 ID:PGAQajsJ0
- ‐その夜‐
ブーンとドクオは保健室のベッドで寝ていた
ブーンのベッドとドクオのベッドの間にはカーテンが敷いてあったがカーテン越しに話すこともできるし、
カーテンを開けると姿も簡単に見ることができた
( ^ω^)「なあドクオ起きてるかお?」
('A`)「ん?何だ?」
( ^ω^)「ドクオは入所してから誰か面会に来たことあるかお?」
('A`)「ん?何だ?いきなり。そうだな・・・俺知り合い少ないからな・・・
入所当時はたまに知り合いが来てくれたけど、今になってはほとんど来てくれないな
どうしたんだ?」
( ^ω^)「・・・僕はこの刑務所に入所してからもう2週間が経つお。でもまだ誰も面会に来てくれないし、
連絡もないお・・・」
('A`)「ん〜、カーチャンとは確か電話したけど出ないんだっけか?」
( ^ω^)「・・そうだお」
('A`)「トーチャンは?」
- 192 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/02/19(月) 16:44:06.90 ID:PGAQajsJ0
- ( ^ω^)「・・いないお」
('A`)「え?」
( ^ω^)「僕が生まれた頃に離婚して今はカーチャンを二人暮らしなんだお」
('A`)「そ、そうか・・・すまなかった」
( ^ω^)「別にいいお。大丈夫だお。気にしてないお」
('A`)「・・・」
( ^ω^)「・・・」
二人の間に沈黙がはしる
('A`)「まあ、でも大丈夫だよ。そのうちきっと来てくれるさ。心配すんない!もう夜も遅いし寝ようぜ」
( ^ω^)「・・・」
二人は眠りにつく
- 193 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/02/19(月) 16:44:30.74 ID:PGAQajsJ0
- ‐それから1ヶ月の月日が経った朝‐
保健室の中ですっかり元気になっているブーンとドクオがいた
( ^ω^)「う〜ん、一ヶ月の月日が経つのは早いお」
ブーンはベッドからおりて背筋を伸ばす
('A`)「ふうっ。これでやっと自分の部屋に戻れるぜ!保健室のベッドより自分のベッドのほうが寝心地いいんだよな!」
それを聞いて保健室の先生は睨みながら言う
(#´・д・)「あんだってえぇ!?」
('A`)「サーセンwww」
( ^ω^)「先生どうもありだとうだお」
(*´・д・)「イッツマイプレジャー」
('A`)「じゃあな先生!またケガしたらよろしく!」
(*´・д・)「コラコラ。もうケガするんじゃないよ!」
保健室の先生はニッコリ笑いドクオもそれを見てニッコリと笑う
ブーンとドクオはノシと手を振り保健室を出る
- 194 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/02/19(月) 16:45:11.73 ID:PGAQajsJ0
- ( ^ω^)「さてと、朝食を食べに食堂に行くお」
('A`)「あ、そうだ。俺いったん自分の部屋に戻ってから食堂に行くわ」
( ^ω^)「わかったお」
ドクオはブーンとわかれ自分の部屋に戻り、
ブーンは一人で食堂へ向かう
しかし、ブーンは忘れていた・・・
強制懲罰隔離房からあの男が戻ってきていることを・・・
ブーンは食堂へ着き、食器をとってから席に座る
( ^ω^)「さて食べるお♪」
- 195 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/02/19(月) 16:45:35.79 ID:PGAQajsJ0
- ( ^ω^)「ホットドッグうまいお♪」
ブーンは朝食をおいしそうに食べる
すると一人の男がブーンに話しかけてきた
DQN「隣座ってもいいか?」
( ^ω^)「どうぞだお」
( ^ω^)「・・・」
(;^ω^)「!?」
ブーンは隣に座ってきた男がDQNだということに気付く
DQN「ぃよぉ〜う。久しぶりだなあぁ〜。俺は一ヶ月も強制懲罰隔離房に収容されていたぜえぇぇぇ〜」
DQNは今にも血管破裂しそうな勢いの怒り爆発でブーンに話しかけてくる
( ^ω^)「・・・」
DQN「俺はよ〜、一ヶ月間強制懲罰隔離房にいてよ〜、反省したんだぁ。この前はすまなかったなあぁ〜」
DQNは言葉では謝っているが、態度ではその逆で、はらわたが煮えくり返っているようだった
(;^ω^)「別にいいお。もう昔のことだお。気にしてないお」
DQN「そうか〜。それならよかったあぁ〜。なら後でよ〜、俺の部屋に来てくれよ〜。
お詫びに何かして遊ぼうぜぇい」
- 196 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/02/19(月) 16:46:09.93 ID:PGAQajsJ0
- DQNはそう言うと席を立ち、食堂を出て行った
(;^ω^)「ナンテコッタ/(^o^)\あいつの存在すっかり忘れてたお。困った事になったお」
ブーンは朝食を済ませ、食器を片付けて食堂を出た
ブーンは食堂を出て少し歩いてから、その場で立ち止まる
(;^ω^)「どうしよう・・・」
ブーンはDQNの部屋に行くかどうか悩む
しかし、この刑務所にいるかぎりではDQNからは逃れられないし
今DQNの部屋に行かないと、さらにDQNが怒り狂いそうな気がしていた
(;^ω^)「・・・仕方ない。行くお」
ブーンはDQNの部屋に行く事を決意する
(;^ω^)「はあ〜、行きたくないお」
ブーンはDQNの部屋に近づくにつれ、足取りが重くなっていった
- 197 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/02/19(月) 16:47:27.27 ID:PGAQajsJ0
- ブーンがDQNの部屋が見えるところまで来るとDQNの部屋の前でDQNともう一人知らない男性が立っていた
( ^ω^)「誰だお?」
ブーンはDQNのところまで行く
DQN「何だ?俺に何か用か〜?」
DQNが知らない男性に言う
DQNはブーンが来たことに気付いていない
(0_>0)「私の名前はテリー。連邦捜査官だ。看守に許可をもらってここに入らせてもらった」
- 198 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/02/19(月) 16:48:18.53 ID:PGAQajsJ0
- DQN「連邦捜査官〜〜?その連邦捜査官様が俺に何か用かぁ?」
(0_>0)「私がここに来た理由はお前も何となくわかっているはずだ!さあ、鏡のある場所を言え!!」
( ^ω^)(鏡?)
ブーンはDQNの後ろで聞き耳をたてながら聞く
DQN「鏡〜?一体何のことだあぁあ?」
するとテリーの背後からDQNの手下らしき人物が近づいてくる
DQNはテリーの背後にいる手下に目で合図をする
(0_>0)「とぼけるなっ!鏡がここにあることはわかってるんだ!」
DQN「・・・わかったよ。鏡の場所を教えてやる・・しかしタダでは教えないぜぇ」
DQNがそう言うと、テリーの背後からDQNの手下がテリーの身動きを封じるように捕らえる
- 199 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/02/19(月) 16:48:58.70 ID:PGAQajsJ0
- (0_>0)「何をするだーーーっ!!!」
DQN「だからタダでは教えないってんだろ?俺とゲームをして勝ったら教えてやるよ!さあっ!ついて来い!!」
DQNはテリーにそう言って後ろを振り返り、ブーンがいることに気付く
DQN「ん?お前いたのか?よし!ちょうどいい・・・お前もこのゲームに参加させてやる!もちろん強制だ!!」
(;^ω^)「な!?」
DQN「ん〜?俺の言う事が聞けないのか?」
DQNはポケットからナイフを出しブーンを脅してくる
( ^ω^)「・・わかったお」
DQN「そうこなくっちゃなっ!!www俺について来い!!」
DQNはゲームのする場所をブーン達に案内する
このゲームが今までのゲームとは比べ物にならないほど危険なものとも知らずに・・・
- 212 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/02/19(月) 18:38:55.93 ID:PGAQajsJ0
- DQNはブーン達を案内する
DQN「おいっ!!」
DQNがそう言うと手下がテリーを解放する
DQN「ここから真っ直ぐ行くと看守が見張っているから連邦捜査官は自然なフリをしろ!!いいな?」
(0_>0)「私がそこまでお前の言う通りにすると思うか?」
DQN「ふんっ!何もわかってないな!鏡の場所を知っているのはこの俺だけなんだぜぇ!この俺に逆らうと
鏡は二度と手に入れれないぜえぇ〜?」
(0_>0)「・・・それが本当の話ならな・・」
DQN「くっくっくっ。別に信じなくたっていいんだぜえぇ?俺はここでやめてもいいんだからなあぁ?」
(0_>0)「くっ!」
テリーはDQNの言われた通りにする
- 213 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/02/19(月) 18:39:40.23 ID:PGAQajsJ0
- DQN達が真っ直ぐ進むと看守が見張っていた
看守「おい!お前達!ここから先は立ち入り禁止だ!!」
DQN「・・・」
DQNは看守に賄賂を渡す
看守「・・・」
看守「よし!30分だけだ!!30分で戻ってくるなら通っても構わん!!」
DQN「フヒヒwwwサーセンww」
DQN達は看守が見張っているところを通り抜け、看守が見えないところまで進むと再びDQNの手下がテリーを捕らえる
- 214 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/02/19(月) 18:41:02.04 ID:PGAQajsJ0
- DQNはだんだんと人気のないところに連れて行く
(0_>0)「一体どこに連れて行くつもりだ!!」
DQN「な〜に。もう少しで着くよ。フヒヒwww」
DQNは不適な笑みを浮かべ、今ではもう使われていない刑務所内の工場へ連れて行く
DQN「さあ!ここでゲームをやるぞ!!」
DQNの手下はテリーを解放する
(0_>0)「こんなところで一体何をするつもりだ!!」
するとDQNの手下が机と4人分の椅子を用意して、ブーン達を座らせる
(;^ω^)「何のゲームをするんだお?」
DQN「ふっふっふっ」
DQNはポケットから銃を取り出し机の上に置く
( ^ω^)「!?」
DQN「この銃には弾が2つ入ってる・・それをよ〜、一人ずつ順番にコメカミに当てて撃っていって、
最後まで生き残っていた奴が勝ちだ。どうだ?簡単だろ?勝ったら鏡の場所を教えてやるよwww」
- 216 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/02/19(月) 18:42:44.03 ID:PGAQajsJ0
- (0_>0)「な!?こんな勝負バカげてる!人の命を賭けるなんて!!」
DQN「今さら逃げることなんざ無理なんだぜえぇ」
いつのまにかDQNのもう一人が手下が工場の入り口で見張っている
DQN「途中でゲームを放棄するようならあいつの持っている銃に撃たれるぜえぇ
もし生き残りたいならこのゲームに勝つことだな!!」
(0_>0)「こ、こいつイカレテやがるっ!!」
( ^ω^)「と、とんでもないことになったお・・・」
DQN「さあ!まずは連邦捜査官!!お前の番だ!!」
DQNはそう言うと机に置いてあった銃をテリーに渡す
(0_>0)「・・・」
- 267 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/02/20(火) 15:39:00.01 ID:ITiWOyEL0
- テリーは銃を手にとる
DQN「安心しろ。これで最後まで生き残ってたらお前達に危害は加えず鏡の場所を教えて帰してやるよ」
(0_>0)「・・・もし、これでお前が死んだ場合どうするんだ?鏡の場所を知っているのはお前だけなのだろう?」
DQN「そのときは俺の上着の胸ポケットに入っている紙をとってくれえぇ。その紙に鏡の居場所が書いてある。
念のため俺は鏡がどこにあるかを忘れてしまった場合のためにいつも持ち歩いているからなぁ〜」
(0_>0)「そうか・・」
DQN(ふっふっふ。その銃にはイカサマがしてあるんだよ。じゃあなきゃあ
俺にとってこんな需要のない命を賭けたゲームなんかするわけねえだろwwバーローwww)
DQN「さあ、銃の弾倉を適当に回転させろ!」
(0_>0)「・・・」
テリーは無言で銃の弾倉を回転させる
そのときテリーは銃倉を回転させる以外に別の動きをするが他の者達は気付かなかった
DQN「よ〜しっ!!じゃあ銃口をコメカミに当てるように構えろっ!!」
テリーはDQNの言われた通り構える
DQN「よ〜しよし、こいつが撃った次は俺、俺の手下、こいつ(ブーン)の順番でやるぞおぉ!!」
- 268 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/02/20(火) 15:39:45.54 ID:ITiWOyEL0
- (0_>0)「・・・」
テリーは銃を構えたままなかなか撃とうとしなかった
DQN「どうした〜!?早くしろっ!!こっちはつっかえてるんだ!もしお前が撃ったのが当たりでも、
まだ銃倉に一発入ってるからまだゲームは続くんだからなぁ!!」
(0_>0)「・・・」
テリーの額から汗が流れる
少しその場に沈黙がはしると、その沈黙を破るようにテリーは引き金を引いた
カチッ
(0_>0)「・・・」
シーン
DQN「外れか・・・ふんっ!運のいい奴め!次は俺だ!!銃を貸せぃ!!」
DQNはテリーから銃を奪う
- 269 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/02/20(火) 15:40:26.23 ID:ITiWOyEL0
- DQN「お前は銃の引き金を引くのが遅いんだよ!!もっと男らしく決心しろぉ!!」
DQNは銃を構える
DQN「行くぞおぉぉ!!」
カチッ
銃のハズレの音がする
DQN「・・・」
DQN「よし、どうやら外れのようだな・・」
DQNは手下に銃を渡す
手下は銃を構える
手下「じゃあ行きますぜ!」
DQN(くっくっくっ。これがイカサマだとも知らずに・・・
この銃は弾倉を回転させても4発目と5発目に弾がくるようになってるんだぜえぇwww
つまり、このゲームで生き残るのは俺とこいつ(手下)で連邦捜査官はあいつ(ブーン)はここで死ぬのだあぁ!!)
手下「・・よっと!」
カチッ―――――――――――――
ズッキューン
- 270 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/02/20(火) 15:41:12.87 ID:ITiWOyEL0
- 銃を撃った手下は体中から力が抜け、膝がガクリと折れ曲がる。
銃を地面に落とし、頭から地面に倒れこむ
地面に倒れこんだ手下を見てみると頭から血が噴出し顔面全体が血まみれ状態になっていた
DQN「ば、バカな!?こ、こんなはずはっ!!」
DQNはひどく動揺した様子だった
(0_>0)「どうかしたのか?仲間がやられて悔しいのか?」
テリーは冷静な表情でDQNをみる
DQN「うっ・・くっ・・な、何でもない・・」
DQN「さ、さあっ次はお前の番だ!!」
DQNはブーンに向かって言い、ブーンは地面に落ちてある銃を拾う
DQN「くっ・・」
DQNは体中から汗が噴き出し、呼吸は凄まじく荒くなっていた。
DQN(ば・・・バカな・・。こんなはずは・・俺の予定では俺と手下が生き残る予定・・
何故だ!?まさか一発ずれてしまったのか!?なら後残りの一発はこいつ(ブーン)が・・)
(;^ω^)「はあはあ・・」
ブーンは銃を構えるがなかなか撃つことができない
さっき目の前で人が死にゆくところを見てしまい、今度は自分では!?と思っているからだ
- 271 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/02/20(火) 15:41:45.97 ID:ITiWOyEL0
- 何故、自分はこんなことをしてるのだ!?
何故、自分はこんなところにいるのだ!?
と、ブーンは自問を繰り返す
ブーンはしばらく黙り込み決心する
(;^ω^)「ぬうりゃああぁああぁっっ!!!」
カチッ
シーン
(;^ω^)「は、外れだお」
DQN「な、何故だ!?弾を4発目と5発目と続けて出るようにしていたはず!!
・・なら手下が当たりだから、こいつ(ブーン)も当たりになるはず・・・なのに・・!!」
DQNは予想外の出来事に頭の中が混乱していた
それは誰からも見てもパニックに陥っているようにしか見えなかった
DQNが気付くとテリーはもう撃ち終わった後だった
(0_>0)「さあ私は外れだった。次はお前の番だぜ」
テリーはそう言い、DQNに銃を渡す
- 272 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/02/20(火) 15:42:22.43 ID:ITiWOyEL0
- DQN「ぐっ・・・わかってるよ。俺の番だな。」
DQNはそう言い銃を構える
DQN「くっ・・はああぁ、はぁ・・俺は死なねえぇ・・死なねえぇぞおおぉおぉっっ!!!」
カチッ―――――――――――――
ズッキューーン
DQNの脳天から銃の弾が撃ち抜かれ、DQNの目はうつろになり、
まるで傀儡子の人形の糸が切れた瞬間のように崩れ倒れた
( ^ω^)「・・・うぅ。おぇっ・・」
ブーンはDQNが脳天を撃ち抜くところ見て吐き気を催し、その場でしゃがみ込み吐いた
今日だけで2人もの死にゆくところを見たからだろう
何故DQNはイカサマをしながらもこのような展開になったかというと
テリーが銃倉を回転させるときに別の動きを見せていた
この時テリーは銃倉を自分のものと変えていたのだ
連邦捜査官の彼は普段、銃の取り扱いは慣れているので
銃倉を変えるなんてことは朝飯前のことだったのだ
(0_>0)「さてDQNの言っていた鏡の場所を書いていた紙は、と・・・」
テリーがDQNの胸のポケットから紙をとろうとしたとき
ブーンは何かに気付く
- 273 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/02/20(火) 15:43:37.73 ID:ITiWOyEL0
- ( ^ω^)「テリー!!危ないお!!」
(0_>0)「!?」
ブーンが横からテリーをかばい、二人は横に吹っ飛ぶ
ズッキューン
銃声が鳴る―――――――――――――
(0_>0)「な、何だ!?」
銃声がしたほうを向くと
そこには入り口を見張っていた囚人がこっちに銃を構えていた
(0_>0)「き、貴様!!約束が違うぞっ!!」
囚人「ふんっ!そんなの俺の知ったことではない!!約束と言ってもお前達をDQNで交わした約束であって
俺には関係のないことだ」
(0_>0)「お前!こいつ(DQN)の仲間じゃないのか!?」
囚人「仲間さ・・たったさっきまではな。今となってはこの世にはいないし、もう仲間じゃないのかもな」
(0_>0)「貴様ッ!!」
囚人「おっとぉ!」
囚人はテリーに銃を構える
- 274 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/02/20(火) 15:44:27.20 ID:ITiWOyEL0
- 囚人「両手を上に上げながら膝を地面につけろ」
囚人は銃でテリーを脅しながら言う
囚人「ちなみにお前(ブーン)もこいつ同じ通りにしろ!!」
ブーンとテリーは囚人の言われた通りにする
囚人「ふんっ。残念だったな。」
囚人はそう言ってDQNのところまでこっちに銃を向けながら向かって行き、DQNのポケットから紙を取り出し、
こっちに銃を向けながら、あとずさりする
囚人が入り口付近まで行くと前に振り返り、走って行く
(0_>0)「くそっ!!」
テリーはそう言い、その場から立ち上がってダッシュで囚人を追いかける
ブーンも何故か一緒に追いかける
- 275 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/02/20(火) 15:45:57.95 ID:ITiWOyEL0
- (0_>0)「くそっ!逃げ足の速い奴だ!!」
テリーと囚人の距離がどんどん離れていく
すると、いきなり横から看守があらわれた
看守「おっと〜、もう30分を過ぎてるぞ。俺は30分までに俺は戻って来いと言ったんだ。
しかし、お前達はその約束を破り30分で戻ってこなかった。だからここから先は通すわけにはいかん!」
(0_>0)「何!?」
どうやらこの看守と囚人は初めからグルだったらしく、ブーン達を部屋のほうまで戻さないつもりらしい
(0_>0)「貴様っ!私は連邦捜査官だぞ!!そこをどくんだっ!!」
看守「規則は規則なんでな〜。例え連邦捜査官であろうとも・・・」
看守はこっちを見ながらニヤニヤ不適に笑う
それを見た看守は銃を出し看守に向かって構える
(0_>0)「そこをどけっ!!さもなくば撃つぞ!!」
看守「おやおや、正義の政府がそんなことできるのかな?」
ズッキューン
- 276 名前: ◆x4rswkGbI2 :2007/02/20(火) 15:47:21.14 ID:ITiWOyEL0
- テリーは看守を撃ち、看守は糸が切れたように崩れ倒れる
(0_>0)「よし!後を追うぞ!」
(;^ω^)「・・・」
テリー達は囚人の後を追って部屋まで戻るが、そこには囚人の姿はなかった
部屋以外にも食堂や図書館など調べつくしたが、どこにもいなかったのである
看守に聞いても、そんな奴はここにはいない、と言う
(0_>0)「くそっ、あいつは一体どこに・・・」
( ^ω^)「・・・あの・・」
(0_>0)「ん?何だ?」
( ^ω^)「鏡て何のことだお?」
(0_>0)「・・君には関係のないことだ。知る必要はない・・」
(;^ω^)「そんな!僕はさっきひどい目にあったんだお!!それくらい知る権利はあるお!!」
(0_>0)「仕方ない・・では少しだけ教えてあげよう。鏡と言っても私が言ってるのは普通の鏡じゃないんだ
神秘の力を持ってる鏡なんだ。その鏡をテロリスト達に奪われ、それを私が奪い返しに来たということだ」
(;^ω^)「神秘の力・・・?テロリスト・・・?」
- 7 : ◆x4rswkGbI2 :2007/02/21(水) 00:14:28.10 ID:yYqVAKm70
- ( ^ω^)「どういうことだお?DQNはテロリストだったのかお?」
(0_>0)「そうだ。DQNはテロリストの中でも末端。下っ端のほうだ。では私は政府に一旦戻って報告をしに行く」
テリーはブーンと別れ、刑務所を出て行った
( ^ω^)「・・・」
ブーンもとりあえず自分の部屋に戻ることにする
すると自分の部屋の前に看守が立っていた
看守「お前に面会人だ!規則だからお前の両手に手錠をかける!いいな?」
( ^ω^)「面会人?カーチャンが来てくれたのかお?」
看守「知るかっ!さっさと両手を出せっ!」
ブーンは手錠をかけられ、面会室に連れて行かれる
- 8 : ◆x4rswkGbI2 :2007/02/21(水) 00:17:18.69 ID:yYqVAKm70
- ブーンは面会室に着く
看守「規則を説明する。面会時間は30分以内。差し入れ品は検査の後に渡される。
会話も録音され、内容によっては面会は中止される。ドアが開くまでじっとしてるんだ」
ブーンはドアが開くまでじっと待つ
( ^ω^)「・・・」
( ^ω^)「やっとカーチャン来てくれたお。でも電話に出ないし、連絡も全然なかったし、何かいきなりだお
・・・まぁ、そんなことはいいか。早くカーチャンに会いたいお」
面会室のドアが開く
看守「よし、A1005中に入れ」
ブーンは面会室に入る
そこは机と椅子だけある小さな部屋だった
- 9 : ◆x4rswkGbI2 :2007/02/21(水) 00:19:59.44 ID:yYqVAKm70
- ( ^ω^)「えっ!?」
ブーンは面会に来てくれた人を見て驚く
面会室の中にいたのはブーンの母親ではなく、
少し年の老いた男性だった
その男性が椅子に座ってこっちを見ている
(;^ω^)「か、カーチャンじゃないお・・・誰だお!?」
男性がブーンに話しかける
【´┌⊇┐`】「お前は今何が起こっているのか、自分が何者なのかなど、今は知る必要はない
今からお前がするべきことを教える」
- 10 : ◆x4rswkGbI2 :2007/02/21(水) 00:22:59.00 ID:yYqVAKm70
- (;^ω^)「どういうことだお?僕が何者とかどうとかって・・・あんたは一体何者なんだお!?」
【´┌⊇┐`】「とえいあえず椅子に座ってくれ。話はそれからだ」
( ^ω^)「・・・」
ブーンは謎の男の言われた通り椅子に座る
( ^ω^)「で、一体何なんだお?あんた誰なんだお?僕に何の用なんだお?」
【´┌⊇┐`】「まあ、落ち着け。私の名前はドルフィン。今日私が面会に来たのは
お前がこの刑務所でするべきことを教えるためにきたのだ」
( ^ω^)「するべきこと?」
【´┌⊇┐`】「そうだ。」
ドルフィンはポケットから写真を2枚取り出し机の上に置く
その写真の一枚目には剣、もう一枚目には鏡がうつってあった
( ^ω^)「?これは何だお?」
【´┌⊇┐`】「この2つがテロリストによって盗まれたのだ。そしてこの2つは現在刑務所の中にあるのだ」
( ^ω^)(そういえばテリーが言っていた鏡というのはこれのことかお?)
【´┌⊇┐`】「これをお前に取り返してきてほしい!」
- 11 : ◆x4rswkGbI2 :2007/02/21(水) 00:26:00.56 ID:yYqVAKm70
- (;^ω^)「!?」
( ^ω^)「嫌だお!!何で僕がそんなことしなくちゃいけないんだお!!別の人に頼めばいいお!!」
【´┌⊇┐`】「お前はこの刑務所内であのディオとの銃撃戦で互角の戦いをしていたことは知っている。」
( ^ω^)「!!」
( ^ω^)「な、何故そのことを知ってるんだお!?」
【´┌⊇┐`】「私の部下がお前を監視しつづけて、その報告を私は受けていたからな。」
( ^ω^)「監視!?」
【´┌⊇┐`】「そうだ。そいつの名はダニー。そいつがお前が監視してたのだ」
( ^ω^)「何で僕を監視していたんだお!?」
【´┌⊇┐`】「・・・」
ドルフィンは少し黙り込み、ブーンに言う
【´┌⊇┐`】「それも知る必要はない・・ただお前はこの2つを取り返したらいいのだ」
- 12 : ◆x4rswkGbI2 :2007/02/21(水) 00:26:58.50 ID:yYqVAKm70
- (#^ω^)「ふざけるなお!」
ブーンは怒って立ち上がる
(#^ω^)「さっきから意味がわかんないお!!何で僕がそんなことしなくちゃいけないんだお!!
そんなのやったって僕には何の需要もないお!!今日初めて会った人で、しかも正体不明な人から
頼まれて、やるわけないお!!」
【´┌⊇┐`】「確かにそうかもしれないが、今ここで名前以外の正体を言うつもりはない
しかし、もし2つのうちのどちらかを手に入れることができたら
私が何者なのかお前に話してやろう」
(#^ω^)「探さないし、あんたのことなんか興味ないお!」
【´┌⊇┐`】「私の事だけじゃない。今何が起こってるか、お前が何者なのか、
・・・そしてお前の父親の事も話すつもりだ」
(;^ω^)「ぼ・・・僕の父親?」
- 13 : ◆x4rswkGbI2 :2007/02/21(水) 00:27:45.27 ID:yYqVAKm70
- 【´┌⊇┐`】「そうだ。ただし、2つのうちどちらか1つでも手に入れたらの話だが・・」
( ^ω^)「・・・ちょっと考えさせてほしいお」
【´┌⊇┐`】「考える時間はない。今この場で決断してくれ」
( ^ω^)「・・・」
ブーンは少しだけ考えて決断する
( ^ω^)「わかったお。やるお」
【´┌⊇┐`】「よし!この面会を出たら早速探しに行ってもらう」
( ^ω^)「で、在り処はつかんでいるのかお?」
【´┌⊇┐`】「鏡の在り処はまだつかめていないが剣の在り処は私の部下がつかんでいる」
( ^ω^)「その部下はどこにいるんだお?」
【´┌⊇┐`】「受刑番号C1010名前はフォックス!今は囚人としてこの刑務所の中に潜んでいる。」
- 14 : ◆x4rswkGbI2 :2007/02/21(水) 00:29:14.49 ID:yYqVAKm70
- ( ^ω^)「フォックス・・・」
【´┌⊇┐`】「そうだ。そいつがお前の仲間となり助けてくれるだろう。
明日の昼食後、図書館で待ち合わせするように伝えてあるから、今日は休んで明日フォックスに会うのだ」
( ^ω^)「わかったお」
【´┌⊇┐`】「あと、もう一つ言っておくことがある」
( ^ω^)「?」
【´┌⊇┐`】「このフォックス以外の囚人、看守、誰も信用するな。テロリストはテロリストという職業じゃなくて
普段は普通の社会人をしているテロリストもある。つまり、あいつは大丈夫だろうと思っても
テロリストだったという場合もあるのだ!」
( ^ω^)「・・・わかったお」
ブーンとドルフィンの面会は終了し、ブーンは自分の部屋に戻る
ブーンは部屋に戻り、自分のベッドに仰向けになって考え事をする
( ^ω^)「・・・僕のトーチャン・・一体どんな人なんだお?・・何者か教えるって言ってたけど
トーチャンは一体・・・?」
第6話 完
To Be Continued
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