第4話

330 : ◆x4rswkGbI2 :2007/02/17(土) 17:35:49.22 ID:M0VlYYFX0
ブーンは看守に注意を受け、自分の部屋に戻り傷だらけのボブをおんぶして刑務所内にある保健室へ運ぶ

ボブ「ブーン、ごめんな・・」

( ^ω^)「何言ってるんだお。ボブにはお世話になったんだお。このくらいお安い御用だお」

ブーン達は保健室に着く

( ^ω^)「すいませ〜ん、誰かいますかお〜?」

ブーンは保健室に誰かいるか呼んでみる
すると奥のほうから保健室の先生らしき人がやってくる

(*´・д・)「はいはい、あら?どうしたの?その子?」

( ^ω^)「ちょっとケガしたから傷の具合をみてあげてほしいんだお」

(*´・д・)「これは酷いケガね。3日はここで休んでないと駄目だわ」

( ^ω^)「わかったお。お願いしますお」

ボブは保健室のベッドに寝かされる

ボブ「う・・痛たた」


331 : ◆x4rswkGbI2 :2007/02/17(土) 17:36:35.64 ID:M0VlYYFX0
( ^ω^)「それじゃあ先生!後はまかせたお」

(*´・д・)「ラジャ」

ブーンが保健室から出ようとするとボブがブーンを止める

ボブ「ブーン、ちょっと待ってくれ」

( ^ω^)「?何だお?」

ボブ「君に渡したいものがあるんだ。ちょっと来てくれ」

( ^ω^)「?」

ブーンはボブのほうへ行く

ボブ「俺のためにディオに仇をとりに行くんだろ?」

ブーンはそれを聞いて少々驚く

(;^ω^)「え!?何でそれを知ってるんだお?」

ボブ「ふふっ。やっぱりな。俺の思った通りだ」

( ^ω^)「・・・」

332 : ◆x4rswkGbI2 :2007/02/17(土) 17:37:06.90 ID:M0VlYYFX0
ボブ「それならこれを持っていってくれ」

ボブは自分のポケットからネックレスを出す

ボブ「これは俺がいつも持ち歩いているお守りだ。これを持っていけ」

ボブはブーンにネックレスを渡す
ブーンがそのネックレスを見るとハートがついていて、
そのハートの中に「漢」という字が刻まれていた

ボブ「ブーン気をつけろよ」

( ^ω^)「・・・ありがとうだお」

ブーンはそう言うと保健室から出て自分の部屋に戻った

333 : ◆x4rswkGbI2 :2007/02/17(土) 17:37:40.00 ID:M0VlYYFX0
ブーンが部屋に戻ったころには就寝時間がちょうどきていたのでブーンはそのまま明日に備えて寝た
  ・
  ・
  ・
ジリりりりりり

朝の開房の点呼が鳴る

( ^ω^)「ん?朝か・・今日ディオとの決着だと思うと興奮してあまり寝れなかったお」

ブーンは着替えを済ませ、部屋から出て食堂へ向かう
ブーンが食堂で食器をとって椅子に座るとドクオがやってきた

('A`)「よう!ブーンおはよう!!」

( ^ω^)「あ、ドクオおはようだお」

('A`)「昨日はよかったな。囚人から金を返してもらったんだろ?これで他の囚人からたかられなくて済ぞ」

( ^ω^)「うん」

ブーンは少しそっけない返事をして朝食を食べる

('A`)「・・・」

ドクオはブーンを心配そうに見つめる

('A`)「ブーン何かあったのか?」

334 : ◆x4rswkGbI2 :2007/02/17(土) 17:38:13.35 ID:M0VlYYFX0
( ^ω^)「え?いや何でもないお」

('A`)「・・・それならいいんだけどよ」

ブーンが朝食を食べ終える頃、ディオが食堂にやってくる

(#^ω^)(あの野郎!見ただけでアドレナリンが分泌してきたお!!!)

ブーンはディオを見て怒りがこみ上げてきた

ディオが食器を取り、席に座るとブーンと目が合った

ドドドドドゴゴゴゴゴゴゴ

(`∀´#)(ふふふ・・ディオ様に逆らったことを後悔させてやる!!)

(#^ω^)(ディオ・・・裁くのはお前じゃない!!この僕だお!!!)

335 : ◆x4rswkGbI2 :2007/02/17(土) 17:39:01.54 ID:M0VlYYFX0
ブーンとドクオは朝食を終え、食器を片付けて食堂を出る

('A`)「ふう〜っ。食った、食った」

( ^ω^)「・・・」

ブーンはさっきから沈黙のままだった

('A`)「なあブーン、お前さっきから変だぞ?どこかおかしいのか?」

( ^ω^)「大丈夫だお。何でもないお」

ブーンはそう言うとドクオとわかれ、自分の部屋に戻った

(#^ω^)「このままの怒りをディオにぶつけるために昼までずっとここにいるお」

ブーンは椅子に座ってからじっとして、時が経つのを待った

337 : ◆x4rswkGbI2 :2007/02/17(土) 17:39:33.81 ID:M0VlYYFX0
時は経ち、昼食の時間がやってきた
が、ブーンは昼食を食べに食堂へ向かおうとしなかった

(#^ω^)「今はディオを倒すことで頭いっぱいだお。ご飯なんか喉を通らないお」

ブーンは部屋から動かないまま時が経ち昼食の時間が終わった

(#^ω^)「よしっ!!行くお!!!」

ブーンは椅子から立ち上がり部屋を出て、ディオの部屋に向かう
  ・
  ・
ブーンがディオの部屋へ向かっているとディオが自分の部屋の前に立っていた

(`∀´#)「よく逃げずに来れたな。それだけはほめてやるッ!」

(#^ω^)「それはこっちのセリフだお!!今のうちに粋がってろお!!!」

(`∀´#)「ふんっ!さあ、こっちだ。お前の墓場を案内してやる!!!」

ディオはブーンに戦う場所を案内する

338 : ◆x4rswkGbI2 :2007/02/17(土) 17:40:47.67 ID:M0VlYYFX0
ディオは自分達の部屋から離れたところに向かい、だんだん周りも人気がなくなってきた

( ^ω^)「一体どこまで行くんだお!?まだ遠いのかお?」

(`∀´#)「・・・」

ディオは急に立ち止まる

( ^ω^)「うわっ!いきなり止まるなお!びっくりするお!!」

(`∀´#)「ここだ・・・」

( ^ω^)「?」

ブーンは周りを見渡すが何もなく、そこは狭い廊下だった

( ^ω^)「まさかここで戦うのかお!?」

(`∀´#)「・・・」

ディオは無言でしゃがみこみ、床を何やら調べていた

( ^ω^)「?」

ブーンはデイオが何をしているのかわからず、ボケ〜ッとしていたら
床からカチッという音がきこえた

(;^ω^)「何だお?さっきの音は!?」

339 : ◆x4rswkGbI2 :2007/02/17(土) 17:41:39.55 ID:M0VlYYFX0
(`∀´#)「よしっ!」

ディオがそう言うと床から隠し階段が出現した

(`∀´#)「さあ、こっちだ」

( ^ω^)「・・・」

ディオは隠し階段のほうへ案内する
どうやら地下で戦うらしい
その地下への階段は薄暗くロウソクだけで灯りをともしていた
ブーンとディオが地下におりていくとコツコツコツという足音が響きわたった

( ^ω^)「・・・」

ブーンはだんだんと不安になっていく

360 : ◆x4rswkGbI2 :2007/02/17(土) 21:47:30.58 ID:M0VlYYFX0
ディオとブーンが階段をおりて地下に辿り着く

(`∀´#)「さぁっ!!着いたぞ!!ここだ!!」

そこはロウソク4本だけで灯りをともしていて、薄暗く、どんよりとしていた

(;^ω^)「こ、ここでやるのかお?」

(`∀´#)「そうだ!ここがお前の墓場となるのだあぁぁっ!!」

(;^ω^)「ここは一体何だお!?」

(`∀´#)「ここは昔、囚人同士で戦わせていた闘技場だ!今となっては看守に賄賂を払って俺のものになってるがな!!
     どうだ?ここがお前の墓場になって本望だろ?」

( ^ω^)「・・・」

ブーンは少し黙り込んでから口を開く

( ^ω^)「で、対戦方法はどうするんだお?殴り合って参ったを言うまで続けるのかお?」

(`∀´#)「フハハハッ!!そんな甘っちょろいのするわけないだろ!!俺が昨日言ったのは生死をかけた戦いだ!!
     どちらかが命つきるまでやるのさっ!!」

ディオはそう言うと何かをブーンに投げてきた

361 : ◆x4rswkGbI2 :2007/02/17(土) 21:48:42.03 ID:M0VlYYFX0
( ^ω^)「痛っ!!」

ディオが投げたものがブーンの頭に当たる

(`∀´#)「それを使え!」

ディオが投げてきたものは銃だった

( ^ω^)「?これをどうするんだお?」

(`∀´#)「その銃をお前が使い、俺はこの銃を使う」

そう言うとディオは自分の銃をポケットから出した

(`∀´#)「この撃ち合いで制したものが勝ちをするっ!!」

( ^ω^)「な!?ま、まさか本当に殺し合いするつもりなのかお!?」

(`∀´#)「当たり前だ!!ここでお前を墓場にしてやる!!」

(;^ω^)「こ、こんなの一体どこから手にいれてきたんだお!?」

(`∀´#)「看守から賄賂を払ったらくれたのさっ!!」

(`∀´#)「さあっ!!銃を構えろ!!」

(;^ω^)「・・・」

ドドドドドゴゴゴゴゴゴゴ

15 : ◆x4rswkGbI2 :2007/02/18(日) 00:18:20.34 ID:3AbL6ifZ0
(`∀´#)(ふっふっふっ。俺には見えるぞ。お前の筋肉の硬直度が!
     どうやらこいつは生死をかけた戦いは初めてらしいな
     あんな緊張した状態だと俺に銃を命中させることはできまい!
     ここは俺がきちんと狙って撃てば問題ないな・・・)

(;^ω^)(一発勝負・・・当たれば勝ち・・外れたら負け・・・
       いや・・相打ちの可能性もあるお・・・)

(`∀´#)「さあっ!!銃を構えろおぉぉおぉ!!それが開始の合図だあぁぁああぁあ!!!」

(;^ω^)「・・・こうなったらもうやるしかないお!!後にはひけないお!!!男の意地だお!!」

ブーンは銃をぎゅっと握りしめる

( ^ω^)「行くおおおぉぉぉぉぉおおおぉぉ!!!!!ふるえるぞハート!!!」

(`∀´#)「WRYYYYYYYYYY!!!!!」

二人の銃の引き金が同時にひかれる


16 : ◆x4rswkGbI2 :2007/02/18(日) 00:18:51.83 ID:3AbL6ifZ0
二人はほぼ同時に銃を撃つ

ズッキューーーン!!!

ブーンが撃った銃の弾は外れてしまい
ディオが撃った弾はブーンを命中した

( ^ω^)「ぐっ!ぐあああああぁぁあぁっ!!!」

ブーンは後ろに吹っ飛び、倒れる

(`∀´#)「ふっふははははは!!!勝ったぞおぉぉ!!案外あっけなかったな!!」

(`∀´#)「所詮貴様はこの俺に傷一つも負えることもできず終わるのだあぁぁ!!」

ディオは後ろに振り返り地下から出ようとすると声が聞こえる

( ^ω^)「うっ・・・」

(`∀´#)「なっ!!なあぁにいぃぃ〜〜〜〜〜!!??」

銃の弾が命中したはずのブーンが少しずつ起き上がる

17 : ◆x4rswkGbI2 :2007/02/18(日) 00:19:28.07 ID:3AbL6ifZ0
(`∀´#)「ばっ!!・・・バカな!!命中したはずなのに何故生きてるんだ!!??」

ディオはブーンを見て驚く

( ^ω^)「うぅ・・痛てて。こ、これは・・・ボブがくれたネックレス・・・」

ブーンに命中したのは胸のところでだった。その胸には運よくボブがくれたネックレスがあったのだ
それでブーンは死なずに済んだのだ

( ^ω^)「・・・ボブが助けてくれたお」

(`∀´#)「ふんっ運のいいやつめ!!さあ、もう一回銃を構えろ!!次でトドメをさしてやるっ!!」

ドドドドドゴゴゴゴゴゴゴ

( ^ω^)「そうだったお・・ボブは僕のせいでボコボコにされたんだお。僕はこの勝負負けるにはいかないんだお!」

(`∀´#)「!?」

(`∀´#;)「こ、こいつ・・筋肉の硬直が解けていき、自然体になっていく!!」

ブーンは銃を握りもう一度構える

( ^ω^)「うおおおおおぉぉおおおおぉおぉおぉっっっ!!!!!」

18 : ◆x4rswkGbI2 :2007/02/18(日) 00:20:19.34 ID:3AbL6ifZ0
ブーンとディオはまた同時に銃を撃つ

ズッキューン!!

(;^ω^)「!?」

(`∀´#)「!?」

ブーンとディオは無事のままで両者の弾もどこに命中したのかもわからなく、銃の跡もなかった

(;^ω^)「何だお!?一体どうなったんだお!?」

(`∀´#)(お、俺は見た・・・こいつの銃の弾と俺の銃の弾がうまい具合に命中して両方の弾が散りやがったんだ!
     こ、こいつ・・・俺は額を狙ったんだぞ!?こいつも俺の額を狙ったというのか!?)

( ^ω^)「・・・」

ブーンは銃を握りしめる

(`∀´#)(やばい!俺がこいつに命中させても、こいつが俺に命中させられて相打ちの可能性がある!!)

( ^ω^)「・・・」

ブーンとディオは睨み合う

(`∀´#)(いや違う!!俺はディオ様なんだ!!この俺に敵う者なんかいないのだっ!!俺は絶対に負けん!!!)

二人の引き金がもう一度ひかれる



19 : ◆x4rswkGbI2 :2007/02/18(日) 00:21:04.37 ID:3AbL6ifZ0
ズッキューン

二人の銃から弾が放たれる

ブーンの弾はディオの右肩に命中し
ディオの弾はブーンの横腹に命中する

( ^ω^)「うぐああぁああっ!!!」

(`∀´#)「UGYAAAaaaaa!!!」

二人は後ろに吹っ飛ぶ

(`∀´#)「ぐっ・・ば、バカな・・俺は奴のコメカミを狙ったはずなのに!!」

( ^ω^)「うっ・・僕が一回後ろに吹っ飛ばされたから・・・」

ブーンが一回目の銃激戦で後ろに吹っ飛び、その位置で再び銃撃戦を始めた
そのせいで射程距離が長くなり銃の命中がズレタのだ

(`∀´#)「・・・そうか。射程距離か」

ディオは立ち上がる

20 : ◆x4rswkGbI2 :2007/02/18(日) 00:21:42.93 ID:3AbL6ifZ0
(`∀´#)「射程距離が長くなったというのなら・・・」

ディオはブーンに近寄る

(`∀´#)「近づけばいいだけのこと!!この距離ならお互い外さないぜ!!」

( ^ω^)「・・・」

(`∀´#)「さあ!!立ち上がれ!恐らく次が最後だ!!!」

ブーンは無言で立ち上がる

( ^ω^)「・・・」

( ^ω^)「この数分間の銃撃戦が何時間にも感じるお」

(`∀´#)「ふんっ!いよいよ決着をつけるときがやってきたようだな」

二人の間に少し沈黙がはしる

(`∀´#)「・・・」

( ^ω^)「・・・」

そしてブーンが銃をぎゅっと握った瞬間、二人から弾が放たれた

25 : ◆x4rswkGbI2 :2007/02/18(日) 00:36:02.97 ID:3AbL6ifZ0
ズッキューン

二人の銃から弾が放たれ二人に命中する

( ^ω^)「ぐふうっ!!」

(`∀´#)「GYAAAAAAAAAA!!!」

二人とも心臓に命中した

(`∀´#)「ぐはあっ・・ま、まさか相打ちに終わるとはな・・・UGAAAAA!!」

( ^ω^)「・・・」

二人からは大量の血が流れる

( ^ω^)「相打ちだけど、ボブの仇はとったお。よかった・・・」

ブーンの意識が薄れていく
    ・
    ・
    ・

27 : ◆x4rswkGbI2 :2007/02/18(日) 00:43:41.90 ID:3AbL6ifZ0
〜ブーンの夢の中〜

そこは真っ暗な世界
地平線も見えなく、何もない世界だった

( ^ω^)「今まで色々なことがあったお」

ブーンから離れたところにボブがあらわれる

( ^ω^)「あ、ボブだお。あいつちょっとゲイッぽいんだお。キモいお」

今度はドクオがあらわれる

( ^ω^)「ドクオだお。早く結婚できるといいお」

ドクオが「ブーン、ブーン」と呼んでくる

(#^ω^)「何だお。うるさいお・・・」

ドクオ「ブーン起きろ!!ブーン!!!」
    ・
    ・
    ・
(;^ω^)「はっ!!」

ブーンは目を覚ます

そこは保健室のベッドだった

29 : ◆x4rswkGbI2 :2007/02/18(日) 00:53:19.15 ID:3AbL6ifZ0
(;^ω^)「こ、ここは!?」

('A`)「保健室だよ」

(;^ω^)「ど、ドクオ!?」

(;^ω^)「一体どういうことなんだお!?僕は死んだんじゃないのかお!?」

保健室の奥から先生がやってくる

(*´・д・)「いや〜、危ないところだったよ。もう少しで心臓が損傷するところだったんだよ?」

どうやらディオはブーンの弾で右肩をケガし、手元が狂ったせいで心臓に命中できなかったようだ

( ^ω^)「そうだったのかお・・・ここに僕を運んできてくれたのはドクオかお?」

('A`)「いや、俺じゃないよ。お前を運んできたのは知らない囚人だったぞ」

( ^ω^)「え・・・?」

第4話 完

To Be Continued


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