第12話
退院して、翌日。
ようやく、学校にいける・・・
そんなことを考えていた、朝。
ブロロロロロ・・・・
ブーンと姉様の住むアパートの前に、
車が止まりましたお。
うん・・・あれは・・・？
ﾉﾊ ﾟ⊿ﾟ）なんだあ？
リムジンが家のアパートの前に止まってる・・・
( ＾ω＾) ・・・？ なんだろおね
このとき、すぐに気がつけばよかった。
リムジンなんて乗ってる人・・・
うちの高校に通う人以外、知ってる人なんていない。
まあ、この時点ではブーンに用があるなんて分からなかったから
しょうがないかもしれない。
そんなことより、
下らない朝のニュースの方に、
ブーンはよっぽど気を取られていましたお。
ぴんぽーん
ﾉﾊ ﾟ⊿ﾟ）ん？
( ＾ω＾) あら、朝っぱらから来訪者・・・・？
ﾉﾊ ﾟ⊿ﾟ）なんだ。珍しいことだらけだなぁ・・・
( ＾ω＾) めんどくさい・・・居留守でおｋ？
ﾉﾊ ﾟ⊿ﾟ）おｋ
( ＾ω＾) ・・・
ﾉﾊ ﾟ－ﾟ）・・・
ぴんぽーん・・・
ぴんぽーん ぽんぽーん！
ぴんぽ！ ぴんぽ！！ ぴんぽーんんん！！！！
ﾉﾊ#ﾟ⊿ﾟ）なんだぁ！ うるせえなぁ！
( ；＾ω＾) しょうがねえお。でるかお・・・
ﾉﾊ#ﾟ⊿ﾟ）塩ぶっかけてこいッ！ 塩1kgっ！！！！
( ；＾ω＾) いきなり、喧嘩腰かお！
ﾉﾊ#ﾟ⊿ﾟ）朝っぱらのタルイ時に
ピンポンうるせえんだあああああああああああああああっ！
( ；＾ω＾) ・・・はいはい
がちゃっ
ばたん！
ぶわきっ！
( ；＞ω＜) げふっ！
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ 遅いっ！！！
( ；＾ω＾) な、何するんだおっ！
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ リバーブローよ！ 知らないのっ！？
( # ＾ω＾) 知ってるお！！
ブーンが聞きたいのは、なんでこんな事するのかってことだお！
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ 理由は最初に言った！
( # ＾ω＾) それぐらいで肝臓ねらうなっ！
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ そもそも、隙が大きすぎるのよ！
( # ＾ω＾) 家でくらい、隙だらけでいさせてくれお！
「うるせえええええええええええ！ 何玄関で喧嘩してんだっ！」
( ；＾ω＾) あ、ごめんだお～・・・
ξﾟ⊿ﾟ)ξ ん・・・女性の声？
( # ＾ω＾) うちの姉だおっ！
ξﾟ⊿ﾟ)ξ ああ、例の・・・
すたすたすた・・・
姉が歩いてくる音が聞こえる。
扉を開けて、姿を現す我が姉。
何故か、片手に椅子を振り上げている・・・・
ﾉﾊ#ﾟ⊿ﾟ）な・・・
ﾉﾊ#ﾟ⊿ﾟ）・・・
ﾉﾊ ﾟ⊿ﾟ）・・・？
ﾉﾊ ﾟдﾟ）・・・！？
( ；＾ω＾) あ、姉さん。ちょっと待て
・・・
凄い勘違いをしてる気がしてならない。
姉はひたすら、ブーンとツンさんを交互に見て
何やら考えている。
ブーンは何て言えばいいか、考えているけど
まとまらない。
そもそも、ブーンにだって
この女がやってきた理由がわからないのだからお。
ブーンがツンさんの方をむくと、
ツンさんは妙に笑顔になって
心得た、とでも言うように頷きかえした。
ξﾟーﾟ)ξ ・・・初めまして。
ブーン君のお友達の、ツンと申します
ﾉﾊ ﾟдﾟ）あ、はい・・・
( ；＾ω＾) ！？
ξﾟーﾟ)ξ いつも、ブーン君にはお世話に・・・
( ；＾ω＾) ちょ、きみ、ツンさん
ξﾟーﾟ)ξ あら、何かしら、ブーン君
( ；＾ω＾) キャラが、いきなりかわ
どすっ
( ；＞ω＜) ごふうっ
こ、声が・・・
ツンが、耳元でささやく。
一撃じゃ、効果が低いのがリバーブロー。
でも、重ねれば・・・
どんな技より確実に
相手の動きを奪えるのよ？
・・・だから、なんやねんお！！！！
ﾉﾊ；ﾟ⊿ﾟ）え、ええと？ ツンさん？
ξﾟーﾟ)ξ はい？
ﾉﾊ；ﾟ⊿ﾟ）えーあ、一体、何か用か？
ブーンにか？
ξﾟ⊿ﾟ)ξ あ
( ；＾ω＾) こくこく
そう、ブーンも、それが一番聞きたいお。
ぐっじょぶ、マイ死す。
ツンはポンと手を叩いて、
自分が何をしに来たのかを話してくれた。
ξﾟーﾟ)ξ ブーンくんを迎えにきたのです
ﾉﾊ；ﾟ⊿ﾟ）へ
( ；＾ω＾) はあっ！？
ξﾟ－ﾟ)ξ それと・・・
ﾉﾊ;ﾟ⊿ﾟ）それと？
ξﾟ⊿ﾟ)ξ 改めて謝罪にくるつもりなのですが、
先日のブーンくんの入院の件は・・・
私に原因があるのです。
そのことを、あやまりたく・・・
ﾉﾊ ﾟ⊿ﾟ）ん？ おめー、入院してたのか？
( ；＾ω＾) してたお！ 昨日帰って来たとこだろうがお！
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ 知らなかったの・・・？
ﾉﾊ ﾟ⊿ﾟ）・・・ああ。そうだったような気がする。
まあ、若い頃にゃつきもんだろ
( ；＾ω＾) ・・・
ﾉﾊ ﾟ⊿ﾟ）こまけえことはいいんだよ
( ；＾ω＾) ・・・こんな感じだから、気にせんでくれお・・・
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ う、うん・・・
ﾉﾊ ﾟ⊿ﾟ）あ、んで・・・この糞。連れてってくれんのか？
ξ；ﾟ⊿ﾟ)ξ あ、はい！
∑( ；＾ω＾) え、あ。おお・・・
ξ；ﾟーﾟ)ξ ・・・ブーン君。まだ、学校いけない？
( ；＾ω＾) いけるお・・・でも
ξ；ﾟーﾟ)ξ では、行きましょ？
( ；＾ω＾) え・・・う
ブーンは、姉の方をみる。
姉は、妙に納得した顔でブーンたちを見ている。
ああああっ！
何だ、この状況。
ブーンは混乱しながら何故かツンに従い
我が姉と家を後にした。
我がアパートの前に止まっているリムジン。
やはり、ツンさんの車であった。
ツンさんが前に立つと
自動でドアが開いた。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ ほら、うちの車。乗りなさいよ
( ＾ω＾) ・・・何を企んでるんだお？
ξﾟ－ﾟ)ξ ・・・いいから
( ＾ω＾) ・・・
ブーンは、無言で乗り込んだ。
ツンさんも、ブーンの隣に座ってくる。
何を考えてるんだお？この女。
迎え？ ブーンは頼んでないだろうがお・・・
ブーンはツンさんがいない方の窓の方へと顔を向け
不機嫌に押し黙った。
ツンさんは、その様子を気にも留めていない。
自分の高級そうな鞄をあさると
化粧道具のようなものをだした。
なんだ・・・
化粧の匂い嫌いなのに
あっちでやれってお
・・・と思ってたら。
この女。
ブーンのほっぺたに、その化粧道具をつけてきやがったお。
ほら、あの・・・
パタパタする奴だお。
細かい粉みたいなのつけて、
肌を綺麗に見せる・・・アレ。
名前・・・なんだっけ。
知らんお
( ；＾ω＾) な、何するんだお
ξﾟ⊿ﾟ)ξ 動かないの
( ；＾ω＾) ブーンに、女装の趣味はないお！
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ んなことは、わかっとるわ
( ；＾ω＾) じゃ、なんだお！
ξﾟ⊿ﾟ)ξ ・・・まだ、傷跡みえるもん
( ＾ω＾) ・・・え？
ξﾟ－ﾟ)ξ こうやって、隠さないと目だつもん
( ；＾ω＾) 別に、大して気にならんお
ツンさんとこのお陰で、だいぶ目立たんようにしてもらったし
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ ・・・まだ、足りないのっ！
( ；＾ω＾) あ・・・はい
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ これから、その傷が完全に見えなくなるまで！
( ；＾ω＾) ・・・
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ 毎日、こうするつもりだからっ！
( ；＾ω＾) ええ！ いらんおっ！！
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ うっさい！ 私が決めた！ 文句ある！？
( ；＾ω＾) あ・・・いや
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ ならよし！
( ；＾ω＾) ・・・
ξ#ﾟ－ﾟ)ξ ・・・
怒ってるんだか、なんだかよく分からないけど
すごく真剣な表情で傷跡を隠そうとしてくれるツンさん。
・・・
じっと見てくるツンさんの所為で
ブーンは目のやり場に困りましたお。
その状況をたっぷり１０分くらい続けられて・・・
はあ。
朝から、勘弁してほしい。
・・・一緒に行くと、勘違いされるからと
学校の手前で下ろされたブーン。
一人で学校へ、教室へと向かう・・・
('A`) ・・・おはよう
( ＾ω＾) おはようだお
('A`) ほれ、休んでた間の授業のノートのコピーだよ
( ＾ω＾) おお、ありがとだお！
('A`) いいよー。大変だったみたいだな
( ＾ω＾) まあねだおー
('A`) お前がこっぴどくやられるなんて、珍しいな
( ＾ω＾) んー。油断してたお。
朝一番に菜園に行こうとしてたら、後ろからガツンと
('A`) へー・・・
( ＾ω＾) 世の中、危険がいっぱいだおねぇ
('A`) そうだねぇ
どっくんとぐったり会話をしていたら
先生が入ってきた・・・
・・・お？
なんか。あれ？
先生・・・って
先生じゃないおっ！
ξﾟ⊿ﾟ)ξ みんな。座れ
∑( ；＾ω＾) はぁ！？
('A`*) ｽｰﾂｽｶﾞﾀ ｲｲ
ξﾟ⊿ﾟ)ξ 私がこのクラスの全教科を受け持つことにした
( ；＾ω＾) な、なにいってるんだお
ξﾟ⊿ﾟ)ξ 日本語で言ったでしょ。意味分からなかった？
( ；＾ω＾) 言ってる内容は把握できるけど
展開的に意味がわからんお！
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ 教官に口答えするなー！！！
( ；＾ω＾) ・・・そもそも本当の先生はどうしたんだお！
ξﾟ⊿ﾟ)ξ 転勤
∑( ；＾ω＾) え・・・ええ！？
ξﾟ⊿ﾟ)ξ うそ
∑( ；＾ω＾) うそかいな！
ξﾟ⊿ﾟ)ξ このクラスの授業だけは休憩してもらうことにした
( ；＾ω＾) ・・・そんな横暴が通用していいのかお
ξﾟ⊿ﾟ)ξ 今更そんなこという？
( ；＾ω＾) ・・・
ξﾟ⊿ﾟ)ξ ほら、皆座ってねぃ
なに、この不思議な展開は・・・
・・・しかし、さらに意外だったのが
下手な先生方より、授業がわかりやすかったこと・・・
ただ、
問題出すとやけにブーンに当ててくる。
それこそ、３回中２回は。
分からなかった時の、
ツンさんの優越感にひたった顔ったらない・・・
ブーン以外の生徒は
最初ツンさんにびびっていましたが
意外に過ごしやすい授業であることに気が付き
文句は出ない様子。
なんというか、長いものには巻かれろ？
それとも、ツンさんの横暴には既になれっこなのか・・・
授業は進む。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ ・・・よし。ここまで来れば上等だろ。
あと１０分あるし、各自自習。
質問あれば、聞きにこい
「「はいーーー」」
各自、自習・・・という名の暇つぶしを展開。
ツンさんは、自分の本来の席に座って、
ゆっくり寝ようと・・・
したところを、ブーンは教室の外にひっぱっていきました。
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ あにすんのよ
( # ＾ω＾) こっちのセリフだお
ξﾟ⊿ﾟ)ξ んー？
( ；＾ω＾) いったい、何だお？ 目的は！
ついつい、１時間普通に受けちゃったけどお！
ξﾟ⊿ﾟ)ξ ・・・あんたさぁ
( ；＾ω＾) なにだお！
ξﾟ⊿ﾟ)ξ これは、親切心よ
( ＾ω＾) ・・・？
ξﾟ⊿ﾟ)ξ あんた、クーが好きなんでしょ？
( ＾ω＾) ・・・
∑( ；＾ω＾) はいーッ？？？
ξﾟ～ﾟ)ξ ああ、うっとうしい・・・
( ；＾ω＾) ・・・そもそも、何の関係があるんだお！
ξﾟ⊿ﾟ)ξ あんたがクー好きなら、応援してやろうと思ってね
( ；＾ω＾) だから、それはクーさんの方に問題が・・・
そもそも、ブーンだって・・・
ξﾟ⊿ﾟ)ξ あんたねぇ。本人たちの問題だけで済むとでも思ってんの？
( ＾ω＾) お？
ξﾟ⊿ﾟ)ξ 私が言うのもなんだけど、クーは普通の女の子ではないよ？
( ；＾ω＾) そんなん、わかってますお
ξﾟ⊿ﾟ)ξ わかってない
( ；＾ω＾) お？
ξﾟ⊿ﾟ)ξ クーって、須尚グループ率いる須尚家のご令嬢なのよ？
( ；＾ω＾) だから、知ってるって
ξﾟ⊿ﾟ)ξ ・・・この国の製薬業界トップの須尚製薬
医療機器業界１位・通信２位の須尚精密機器
その他、須尚不動産とか須尚系列の色んな会社を束ねてる
須尚グループトップのご令嬢よ？
( ；＾ω＾) ・・・う、うんだお・・・
ξﾟ⊿ﾟ)ξ こんな、ボンクラ極まりない男じゃ、クーが認めても
周りが認めんわ
( ；＾ω＾) ・・・あ、そ、そうかお・・・
ξﾟ⊿ﾟ)ξ だから、今のあんたとじゃ、釣り合わないの
( # ＾ω＾) ・・・悪かったおね！
ξﾟ⊿ﾟ)ξ うん。
( ；＾ω＾) ・・・ぐふう
ξﾟ～ﾟ)ξ ・・・ほら、落ち込んでんじゃん
( ；＾ω＾) ・・・
ξﾟ⊿ﾟ)ξ まあ、今更生まれのこと言ってもしょうがない。
中身から変わらないとね
( ；＾ω＾) ・・・まさか、それでこの授業？
ξﾟ⊿ﾟ)ξ うん
( ；＾ω＾) ・・・
ξﾟ⊿ﾟ)ξ だから、しっかり勉強して、
最低でも有名大学の助教授とか教授でも目指しなさいよね。
( ；＾ω＾) なにを無謀なことをおっしゃる・・・
ξﾟ⊿ﾟ)ξ あんた、農学系いきたいんでしょ？
稼ぎと社会的地位と生まれ考えたら、
そこら目指すのがいいんじゃないの？
( ；＾ω＾) ・・・そんな、クーさんと釣り合おうなんて視点で考えたことないお・・・
ξﾟ⊿ﾟ)ξ じゃ、今すぐ考えなさい。時間は止まってくれないわよ
( ；＾ω＾) ・・・
ξﾟ⊿ﾟ)ξ 何さ。不満なの？
( ；＾ω＾) 不満というか、何というか。とりあえずストップだお
ξﾟ－ﾟ)ξ ？
( ＾ω＾) だいたい、ブーンがクーさんを好きと一言でもいったかお？
ξﾟ⊿ﾟ)ξ 言ってないね
( ＾ω＾) じゃ、なんでそんな前提で話を進めるお。
迷惑だお
ξﾟ－ﾟ)ξ ・・・
( ＾ω＾) だいたい、ブーンにはブーンの生き方というものが・・・
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ ふん。何さ・・・
( ；＾ω＾) お？
ξ#ﾟДﾟ)ξ この根性無し！
∑( ；＾ω＾) だから、なんでそうなるんだお！
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ じゃあ、あんた誰が好きなのさ！
( ；＾ω＾) ええー！？ べ、別に特にいないお！
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ まさか、あの貧相な男という落ちはあるまいな・・・
( # ＾ω＾) ねえお！！！
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ だって、あんたほとんどその二人と私しかつるんでないじゃん！
( # ＾ω＾) だから、いないって、いってるだお！
ξ#ﾟ～ﾟ)ξ ・・・むー！
( ；＾ω＾) ・・・たのむから、落ち着いてくれお
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ ・・・じゃ、クーがあんた好きだとしたらどう？
∑( ；＾ω＾) え、ええ！？
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ ほら、嬉しそうな顔してるくせにー・・・
( ；＾ω＾) ま、まじかお？
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ ・・・たく。本人全然言わないけどねぇ。
そうでもなきゃ、アンタにあんなに絡むわけないでしょ！
( ；＾ω＾) う、うーん・・・
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ なによ！
( ；＾ω＾) そ、そうは思えないけどお・・・
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ ・・・あんたってさぁ。よくわかんない時に思い切りいいくせに
普段思いきり悪いわよね
( ；＾ω＾) 悪かったおね！
ξﾟ⊿ﾟ)ξ ・・・たく。どうなの？
で。だとしたら、乗るの？ 乗らないの？
( ；＾ω＾) ん、んー・・・
ξﾟ⊿ﾟ)ξ ・・・どの道、進学考えてるでしょ？
あんた成績そんな良くないし、先生教え下手でやる気無いしさぁ
塾や家庭教師に払う金も無いわけでしょ？
クーのことは置いといても、
無駄にはならない自信があるわよ。授業
( ；＾ω＾) うっ・・・
ξﾟ⊿ﾟ)ξ ほら、反論できないなら従いなさいよ。
大人しく復習でもしてなさい。
先生は次の授業の用意してくるから！
( ；＾ω＾) あ、はい・・・
・・・押し切られたお。
毅然と歩くツンさん。
有無を言わせない態度。
素行には問題おおありのくせに、
意外とこういうの向いてるのかお・・・？
・・・やけにﾉﾘﾉﾘ
・・・・
本当に、ほとんどの授業をこなしていくツンさん。
ただ、体育は全て空手や柔術をはじめとした武道の時間に変わった。
それから、
家庭科の時間は何故か渡辺さんが引っ張り込まれ、
音楽の時間はクーさんが引っ張り込まれる。
保健体育は・・・しぃさんを引っ張り込んで、喧嘩退場。
実体験語れとか、無理だお？
すべて自習となった・・・
・・・苦手なら、今まで通り先生つかえってんだお・・・
今日の投下もこれで終わりな感じです。
支援、読んでくれて ありがとうございましたー
次回は、金曜を予定しております。
ダメなら土曜になるかも。
それでは、また・・・
スーツ姿のツン様
http://imepita.jp/20090802/067620
