第５話
( ＾ω＾) ・・・
おはようございます。
ブーンです。
今、非常に困ったことになっている次第であります。
前方には、しかめっ面をしたツンお嬢様。
後方には、ふくれっ面をしたしぃお嬢様。
ブーンの隣には、相も変わらず無表情なクーお嬢様と
心配そうな渡辺お嬢様。
ξ#ﾟДﾟ)ξ なんだ、ごるぁああ！
(#ﾟーﾟ) うっさいわねぇ・・・いい加減にしなさいよ・・・
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ アンタが悪いんでしょうが！ なにその言い方！！
(#ﾟ⊿ﾟ) そりゃ、ちょっとは悪かったって言ってるでしょ！？
でも、いい加減しつこ過ぎ。うざい
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ う、うざいですって？？
(#ﾟーﾟ) うざい、うざい、うざ、うざ、うざい～♪
ξ#ﾟДﾟ)ξ お前がうざいわあああああ！！！！
（二人ともうざい・・・）
決して外には出せない本音が
ブーンの中に浮かび上がる。
渡辺さんは、なんとか間を取り持ちたいみたいだけど
ごにょごにょ、はっきりとした言葉にできない様子。
クーさんはと言えば・・・
「・・・ぐー」
・・・目を開けたまま寝てるおっ！！！
( ；＾ω＾) あ、あの・・・一体全体、どうしたんですかお？
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ ・・・こいつ、しぃが、私の大事なCDに傷つけやがったのよ！
(#ﾟーﾟ) うるさいねえ。ちょっとケースに傷が付いただけでしょ
( ；＾ω＾) CD？ （意外とけちいおね・・・）
从'－'从 ・・・ツンちゃんの好きな、VBっていう歌手のCDアルバムです
( ；＾ω＾) ふーん
从'－'从 なんでも、サイン入りの奴を貸しちゃったみたいで・・・
( ；＾ω＾) ・・・それで、傷がついて怒ってるわけだおね
从'－'从 そう
(#ﾟーﾟ) だいたい、そんな大事なら最初から貸さないでよ
ξ#ﾟДﾟ)ξ くあああ！ 言うこと欠いてそれ！？
もー、いーわよっ！
(#ﾟ⊿ﾟ) 今日から、あんたと
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ わたしは！
(#ﾟ⊿ﾟ) 縁切りだああああっ！！！！ ξ(ﾟДﾟ#ξ
( ；＾ω＾) （なんか、息ぴったりだおね）
从'－'从 （意外と、似た者同士なの）
川 ﾟ -ﾟ) （ｚｚｚ・・・）
てか、そもそも何でブーンが巻き込まれなきゃならないんだお。
・・・今日のいきさつ。
クーさんとのんびり、日陰で
土詰めたポットにオクラの種まきしていたら
（野菜の中で、移植を嫌わないものは
いきなり畑で種をまかずに、
小さいうちは安全ないい条件で育てるんだお！）
渡辺さんがやってきて、
種まきに参加。
そうしたら、しぃさんが寄ってきて、
いきなりツンさんの愚痴を言い始める。
そのうちに、しぃさんを見つけたツンさんが走ってきて
修羅場・・・
ツンさんとしぃさんは怒って
別々の方向に歩き去って行きましたお。
渡辺さんはおろおろ、挙動不審。
クーさんは二人が去ってから
意識を取り戻し・・・
川 ﾟ -ﾟ) お前も大変だなぁ
と言い放った。。。
( ；＾ω＾) ・・・は？
川 ﾟ -ﾟ) 喧嘩の仲裁。
( ；＾ω＾) ちょ、ちょっと待つお？
何でブーンが？？？
川 ﾟ -ﾟ) しないつもりか？
( ；＾ω＾) それは、クーさんと渡辺さんの役じゃないのかお？？？
川 ﾟ -ﾟ) ・・・私は、お前に譲ったつもりだ
( ；＾ω＾) ・・・はぁっ！？
川 ﾟ -ﾟ) 保護者ってのも大変だぞーHAHAHA
( ；＾ω＾) ちょ、ちょっと待てえ
川 ﾟ -ﾟ) ・・・
( ；＾ω＾) 大体、二人ともブーンの言うことなんか聞かんお！
川 ﾟ -ﾟ) むう
( ；＾ω＾) むうじゃないお！
川 ﾟ -ﾟ) じゃあ、私しぃのなだめ役ね。ブーンはツン役で
∑( ；＾ω＾) 面倒な方を押しつけた！？
川 ﾟ -ﾟ) いやいや。しぃもしぃで面倒なんだ。
それに、彼女のがお前向きじゃない。
( ；＾ω＾) いや。。。ツンさんも十分ブーン向きじゃないお
川 ﾟ -ﾟ) そうか？
( ；＾ω＾) あたりまえだお！
川 ﾟ -ﾟ) ・・・
( ；＾ω＾) ・・・
川 ﾟ -ﾟ) ・・・さ、わたちゃん、いこっか！
( ；＾ω＾) スルーするなお！
川 ﾟ -ﾟ) まぁまぁ。前の件は無事解決してくれたじゃないか
( ；＾ω＾) ・・・あれは結局、クーさんが来たからだお
川 ﾟ -ﾟ) そんなことない。
あんな根本まで切り込める解決法は、お前しか選べん
( ；＾ω＾) ん・・・？ んー。褒めてるのかお？それ
川 ﾟ -ﾟ) もちろんだ。お前に期待している。たのむ。
( ；＾ω＾) あ・・ぅん・・・
川 ﾟ -ﾟ) おお、わかってくれたか。じゃあ、わたちゃん、いこう！
从'ー'从 あ、うんー
( ；＾ω＾) ・・・え？ あれぇー？
おかしい。。。
どっかで歯車を狂わされたお。
これじゃ、このままツンさん担当ということに・・・
そもそも、この人たちとかかわり合いなんて
持ちたくなかったはずだし
ツンさんなんて、一番近寄りたくない人間だったはずだお。
なぜに、こんな・・・
そもそも、普段 女と話すなんて姉と位だったブーンが・・・
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ ・・・
( ；＾ω＾) ・・・
３０分ばかり探して
ようやく見つけたお・・・
屋上で一人でぷりぷり切れてるツンさん。
雰囲気でわかる・・・
それに近寄る、ブーン。
ツンさんは校庭の方をみたまま、
後ろを振り返りもせずにこう言った。
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ あんたが来たの？
( ；＾ω＾) はぁ
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ なによぉ？
( ；＾ω＾) ま、まぁ、その、仲直りしたらどうかと思って
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ ・・・ｱﾝﾀ、そんな言葉で仲直りすると思う？
( ；＾ω＾) あ、うん・・・ダメだおね。ごめんだお
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ ふん
( ；＾ω＾) ・・・
ξ#ﾟ－ﾟ)ξ ・・・
( ；＾ω＾) え、えぇとお
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ そう、がんばんなくていいよ
( ；＾ω＾) え？
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ どうせ、クーにせっつかれて来たんでしょ？
( ；＾ω＾) ・・・
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ 素直な男ねぇ・・・
( ；＾ω＾) 嘘は、つけない性質でだお
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ ・・・ふん
( ＾ω＾) ・・・
ξ#ﾟ－ﾟ)ξ ・・・
( ；＾ω＾) ・・・
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ なに、で？ 説教？
( ；＾ω＾) ・・・別に。説教なんて・・・
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ あら、じゃあなにさ。
( ；＾ω＾) ・・・
ξ#ﾟДﾟ)ξ はっきり、言いなよ！
( ；＾ω＾) ・・・ふぅ。やっぱ、説教だお
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ ・・・やっぱり
( ＾ω＾) 何を、そんなにイライラしてるんだお？
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ だって、あの、しぃが！
自分が悪いのに、こっちが悪いみたいに！！！
( ＾ω＾) ・・・確かに、しぃさんも悪い
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ でしょうが！？
( ＾ω＾) でも、ツンさんのその態度もよくはないお
ξ#ﾟДﾟ)ξ なっ！
( ＾ω＾) ・・・ツンさん、謝るのって難しいと思わないかお？
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ ・・・は？
( ＾ω＾) 素直に謝るのって、本当 実は難しいことなんだお
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ ・・・何が言いたいのよ
( ＾ω＾) さっきから聞いてたら・・・
ツンさんが怒ってたのは、しぃさんが素直に謝らなかった
そこに怒ってるんだお？ きっと
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ ・・・ﾌﾝ
( ＾ω＾) ・・・ツンさん。怒ってる人に謝りに行ったことある？
ξﾟ⊿ﾟ)ξ ない。
( ＾ω＾) ・・・じゃ、想像してくれお。怒ってる相手に、あやまりに行くところ。
謝りに行く気なんて、失せないかお？
ξﾟ⊿ﾟ)ξ ・・・
( ＾ω＾) ・・・できたら、近寄りたくもない
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ なにさ。イライラ怒ってる私が悪いといいたいの？
( ＾ω＾) ・・・ツンさんは悪くない
ξﾟ⊿ﾟ)ξ でしょ！？
( ＾ω＾) うん。悪くはないんだけど、
相手の立場にもうちょっと立ってあげてもいいんじゃないかお？
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ ・・・なんで私が！
( ＾ω＾) ・・・
ξ#ﾟ～ﾟ)ξ ・・・
( ＾ω＾) これは、押しつけてるわけじゃないお
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ じゃ、なに？
( ＾ω＾) ・・・でも、そういう考え方ができる人。
ブーンは好きだお。尊敬できるお
ξ#ﾟ－ﾟ)ξ ・・・
ξ#ﾟ⊿ﾟ)ξ ふん。別に、あんたに好かれたくなんてないし
( ；＾ω＾) わ、わかってるおー
ξ#ﾟ－ﾟ)ξ ・・・
( ＾ω＾) ・・・
ξﾟ－ﾟ)ξ ・・・もう、話は終わりにしなよ
( ；＾ω＾) ・・・そうかお・・・
ξﾟ⊿ﾟ)ξ ・・・はぁ
屋上を後にするブーン。
扉を開け、階段を降りようとしたとこで・・・
クーさんと渡辺さんに引っ張られて上がってくる
しぃさんを見つけたお。
(#ﾟーﾟ) いかんと言ってるでしょ！
从'－'从 ほら、もうしぃちゃんも頑固なんだから～
川 ﾟ -ﾟ) 身持ちもそれ位 かたいといいのにナ
(#ﾟーﾟ) ・・・なんか言った？
川 ﾟ -ﾟ) 別に何も
从#'ー'从 ・・・クーちゃん、火に油を注がないこと
川 ﾟ -ﾟ) ふふん
(#ﾟーﾟ) ほら、もう。離してよ！
从#'ー'从 だめ！ いくよ！
(#ﾟ⊿ﾟ) ぐあぁ！ わたは 力つよ・・・流石・・・
川 ﾟ -ﾟ) あ、ブーン
从#'－'从つ；ﾟ～ﾟ) ・・・
( ；＾ω＾) あ、クーさん
川 ﾟ -ﾟ) 首尾はどうだ？
( ；＾ω＾) ダメダメですお
川 ﾟ -ﾟ) むう。不甲斐ない
( ；＾ω＾) ・・・もともと、こういうキャラじゃないんだお
勘弁してくれお
川 ﾟ -ﾟ) ・・・
( ；＾ω＾) ・・・
川 ﾟ -ﾟ) ・・・そうか、ごめんなさい
( ；＾ω＾) ・・・
川 ﾟ -ﾟ) ・・・無理言って悪かったな
ありがとう
( ；＾ω＾) あ、うん・・・
・・・再び抗議の悲鳴を上げ始めたしぃさんを無理やり引き連れ
屋上へ向かう二人。
それを見送るブーンです。
・・・がっかりしてたおね
でも、しかたなし
クーさんに言われて行ったものの
もともと、ブーンには付き合う筋合いなんて無く・・・
・・・
キュウリの接ぎ木でもしよう・・・
あれから1時間後。
接ぎ木を終え、
後片付け。
なんとなく、しょんぼりしてたら
クーさんが鼻歌交じりにやってきた。
( ＾ω＾) ・・・上機嫌だおね？
川 ﾟ -ﾟ) うむ
( ＾ω＾) 仲直りできたのかお？
川 ﾟ -ﾟ) ・・・うむ
( ＾ω＾) ・・・おめでとうだお
川 ﾟ -ﾟ) 君のおかげだ
( ＾ω＾) ・・・はぁ？
川 ﾟ -ﾟ) ツンは、しぃと会った瞬間
もういい。怒ってないからってキレ気味にいったよ
( ＾ω＾) ・・・そうかぉ
川 ﾟーﾟ) 3人で目を丸くしたら、またそれ見て怒ってた
川 ﾟ -ﾟ) ・・・あんな風にツンがいってくれるのは、初めてだ
( ＾ω＾) ・・・
川 ﾟ -ﾟ) お前の言葉が届いたんだろ。きっと・・・
( ＾ω＾) ・・・そうかお
川 ﾟ -ﾟ) お前、何者なんだ？
( ；＾ω＾) はぁ？
川 ﾟ -ﾟ) どんな人間も手に負えなかったから
今まであんなだったのに
( ＾ω＾) ・・・
川 ﾟ -ﾟ) ・・・きっと、お前は真っすぐだから
他の人にも、真っ直ぐに言葉が届くんだろうな
( ；＾ω＾) ・・・何言ってるお・・・
「・・・一言、いわせてくれ」
「・・・？」
「本当に、ありがとう」
「・・・」
「・・・どういたしまして、だお」
「私じゃ、あいつは変えられなかったんだ」
「・・・」
「あいつが、あぁなったのは、私のせいなのに」
「・・・？」
クーさんをまじまじと見る。
意味ありげに、クーさんは笑って
すぐに表情を消した。
二人を無言が支配する。
ブーンは、聞いていいものかと悩み
・・・結局追及を避けた。
クーさんは軽く一回、うなずいて・・・
ブーンのもとから、去って行った。
ありがとうございました。
すまうものに期待してくださってすいませんが、
そっちは未だ、時間がかかりそうです・・・
ツンお嬢様です
http://imepita.jp/20090717/854930
