66 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/28(日) 22:07:30.98 ID:bc/q+aRI0
第十九話

それから時が過ぎるのは早いもので・・
ブーン、高二の夏・・

( ^ω^)「ふぃ〜今日も暑いお」

('、`*川 「そうねぇ・・あ、ブーンちゃん、今日暇かしら?」

( ^ω^)「暇だお!!」

('、`*川 「今年の家族旅行は行く?」

( ^ω^)「当然のごとく、行くお!!」

('、`*川 「じゃあ、もう明後日だし、一緒に準備しちゃいましょうか?」

( ^ω^)「おっ!そうするお!!」

68 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/28(日) 22:09:51.11 ID:bc/q+aRI0
ブーンは一度部屋へ戻り、旅行用のかばんを持ってきた。

( ^ω^)「そういえば今年はどこに行くっていってかわかるかお?」

('、`*川 「んー・・確か、FOX県へ行くっていっていたような気が・・」

( ^ω^)「おっおっ、いつも通りだけど楽しみだお!」

FOX県はブーン家族が毎年訪れる観光地だ。ブーンの住んでいるところよりも温泉が有名で、
温泉目当てに来る人も大勢なんだとか。

( ^ω^)「今回も温泉入りまくるお!楽しみだお〜」

('、`*川 「ふふっ、あえての温泉ねwブーンちゃんは温泉好きだよね」

( ^ω^)「大好きだお!しかもホテルの大浴場はいつでも入れるから大好きなんだお!」


69 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/28(日) 22:13:26.47 ID:bc/q+aRI0
('、`*川 「そういえばそうだね、私も楽しみだわ♪」

他にも色々と話しながら、準備を進めていく二人。ちょうど準備が完了したその時。

♪BABY BABY BABY BABY〜 君をだきしめていた〜い・・

( ^ω^)「おっ!デレからメールだお!」

どうやら、このお気に入りの曲をデレからのメールの選択曲にしているようだ。

('、`*川 「遊びの約束じゃない?」

ペニサスの予想通りで・・

71 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/28(日) 22:16:47.13 ID:bc/q+aRI0
「今日暇?暇だったら会わない?涼しい所で色々話そうよ♪」

( ^ω^)「おっおっ!」

「いいお!でもどこがいいかお・・?」

( ^ω^)「おっ!!」

( ^ω^)「バーちゃん!家は平気かお?」

('、`*川 「ん〜後三十分待ってくれれば大丈夫よ!!」

( ^ω^)「把握したお!!」

「デレ、僕の家はどうかお?バーちゃんもいるし、三人で話そうお!」

72 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/28(日) 22:20:10.31 ID:bc/q+aRI0
♪BABY BABY BABY BABY〜 君をだきしめていた〜い・・

「う〜ん、今日は二人きりが良かったけど・・ペニサスさんならいいよ。準備したら行くね♪」

( ^ω^)「デレの家から僕の家まで十五分程・・大丈夫かお?バーちゃん」

('、`*川 「平気よ!少し急ぐから・・」

( ^ω^)「ごめんお、バーちゃん」

「把握したお!それじゃあ後でだお!」

( ^ω^)「さて・・僕は部屋の片付けをしてくるお!バーちゃんはリビングお願いだお!」

('、`*川 「了解!頑張るわよ!」

それぞれが自分の配置についた。

74 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/28(日) 22:21:42.12 ID:bc/q+aRI0
( ^ω^)「・・そこまで片付けなくても平気だお」

ブーンは適当に散らばってるものを綺麗に整頓した。それだけで充分に綺麗な部屋になった。

( ^ω^)「よし!これでおkだお!」

一度リビングに戻るブーン。

('、`*川 「あら、早かったのね」

(;^ω^)「・・すげーお」

さっきは結構散らばっていたリビングはあっという間に綺麗になっていた。

('、`*川 「このくらい朝飯前よ!」

75 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/28(日) 22:23:46.49 ID:bc/q+aRI0
そういうペニサスが凄く頼もしく見えたブーンだった。

( ^ω^)「とにかくありがとうだお!バーちゃん!まだ時間は十分くらいあるお」

( ^ω^)「久しぶりにネットするお!」

ブーンは携帯を手に入れてからあまりネットをやらなくなった。きっと唐突に思いついたんだろう。
だが十分だけでネットをするのは少し無理があるが・・

( ^ω^)「おっおっ」

久しぶりに自分のお気に入りのサイトを回るブーン。そして思い出のあのページをクリックした。

( ^ω^)「・・!!」

76 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/28(日) 22:26:49.62 ID:bc/q+aRI0
( ^ω^)「VIP閉鎖してなかったのかお!もっと早めに気がつけばよかったお!」

( ^ω^)「よし、記念カキコするお」

カタカタ

「遅いが閉鎖してなくてよかったお」

そう書き込みした瞬間・・ 

ピンポーン!!

( ^ω^)「おっ、デレがきたお!!」

玄関を開けるブーン。

ζ(゚ー゚*ζ「よぉー♪きたよー♪」

( ^ω^)「おっ、デレ、テンションたけーお!!」

77 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/28(日) 22:30:49.43 ID:bc/q+aRI0
ζ(゚ー゚*ζ「当たり前じゃない!恋人の家にきてるんだからねっ♪」

( ^ω^)「おっおっおっ、じゃあ入るお!!」

なんだかんだでこの二人、もう付き合ってかなり長い。このまま結婚してもおかしくはなくなるだろう。

('、`*川 「いらっしゃい♪デレちゃん」

ζ(゚ー゚*ζ「こんにちわ!今日も綺麗ですねw」

いつのまにかこの二人もかなりフレンドリーになっていた。

('、`*川 「しばらく見ない間に・・なんだか大人っぽくなったわね〜デレちゃん・・」

ζ(゚ー゚*ζ「えっ!?ホントですか?」

78 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/28(日) 22:35:08.11 ID:bc/q+aRI0
高校生にもなれば、化粧の一つや二つはするようになるものだ。
デレは元がいいだけに、化粧によってさらに美人になっていた。

( ^ω^)(確かにデレは綺麗になったお・・僕はこんな子と付き合えていて幸せだお)

ζ(゚ー゚*ζ「ん、どうしたの?ブーン。私の顔見つめて・・」

ζ(゚ー゚*ζ「あっ、さてはHな事でも考えてたんでしょ〜?」

(;^ω^)「んんんなわけないお!バーちゃんもいる前でそんな事いうなお!!」

そういってペニサスの方を見るブーン。

('、`*川 「ニヤニヤ」

ペニサスは好奇心いっぱいの目でブーンの方をにやけながら見つめていた。

79 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/28(日) 22:36:38.06 ID:bc/q+aRI0
ζ(゚ー゚*ζ「言葉に使えてるとこがあやし〜い。まぁいいよ♪」

( ^ω^)「なんなんだお・・」

('、`*川 「二人とも、そういう行為は私の見てないところで頼むわねw」

まだ目が笑っているペニサス。

( ^ω^)「ちょwwwwバーちゃん」

それから三人は他愛も無い雑談を一時間くらいしていた。

(;^ω^)「・・・」

デレとペニサスが揃うと、どうもブーンが話にはいれないようで、やりにくそうだったが。

80 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/28(日) 22:36:56.39 ID:bc/q+aRI0
ふとデレが立ち上がった。

('、`*川 「あら、どうしたの?」

ζ(゚ー゚*ζ「あ、今までブーンの部屋見せてもらった事なかったんで、見せてもらおうと思って・・」

( ^ω^)「おっ、いいお。じゃあ行こうかお」

('、`*川 「あら、わかったわ。そしたら下で待ってるわね」

ζ(゚ー゚*ζ「すいません、それじゃっ!いこっ♪ブーン♪」

( ^ω^)「?行こうかお」

なんだか語尾が妙に元気があったのか気になったがブーンは触れないでおいた。

('、`*川 「・・デレちゃんが考えてる事、全てお見通しよ。でもあえて邪魔しないでおくわね♪」


81 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/28(日) 22:40:15.95 ID:bc/q+aRI0
これが女の勘というやつだろうか。
一方二人はブーンの部屋に行き、デレは色々と物色していた。

ζ(゚ー゚*ζ「へぇ〜男の子の部屋にしては、結構片付いてるのね〜」

( ^ω^)「おっ、ありがとうだお!」

ブーンはその時、あることに気が付いた。

( ^ω^)(・・?なんだか今日のデレの服装は凄くラフだお)

肩を出し、ミニスカートをはいているデレ。いつもとなんだか違うということは鈍感なブーンも分かった。

ζ(゚ー゚*ζ「ねぇ、ブーン?」

デレが近くによってくる。そして、いきなり抱きついてきた。

( ^ω^)「!!」


82 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/28(日) 22:41:41.88 ID:bc/q+aRI0
ζ(///*ζ「ホントは二人っきりでこういう事したかったの。だからブーンの部屋に・・」

(*^ω^)「おっ・・」

そして、お互いに唇を重ねる。次第に動きの激しくなる二人。

ζ(///*ζ「んっ・・ふっ・・」

激しいキスになって、二人とも求めあう。もう二人は高校生なので、このくらいはあってもいいのか。
デレのいい匂いがする。なんだかそれだけで幸せだったブーン。
二人はキスが終わったその後も、少し抱き合っていた。


83 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/28(日) 22:41:57.51 ID:bc/q+aRI0
( ^ω^)「じゃあそろそろ下に戻るかお?」

ζ(゚ー゚*ζ「うん、そうしよう」

二人が下に戻ってから、ペニサスがずっとにやにやしていたのは言うまでも無かった。

ζ(゚ー゚*ζ「じゃあ私はそろそろ帰るね〜♪ブーン、ペニサスさん、今日はありがとうございました」

('、`*川 「いえいえw暇なときはまた来てね♪」

ζ(゚ー゚*ζ「それでは失礼します・・じゃあね♪ブーン♪」

( ^ω^)「うん、また今度だお」

84 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/28(日) 22:44:38.51 ID:bc/q+aRI0
('、`*川 「ブーンちゃん」

( ^ω^)「ななななんだお?」

('、`*川 「二人きりで何してたのかな〜?」

ペニサスは完全に察していた。二人の様子から何が起こったのかを。

( ^ω^)「いいいいや、普通に話してただけだお!!!!」

('、`*川 「そう・・ニヤニヤ」

デレが帰ったその後もずっと微妙にペニサスがニヤニヤしていた事にブーンは気が付かなかった。
そして旅行当日・・


85 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/28(日) 22:45:26.70 ID:bc/q+aRI0
( ^ω^)「おおお・・今何時だお?」

ブーンは携帯を開いてみる。

( ^ω^)「おっ!もうこんな時間かお!早く準備するお!!」

どうやらけっこうな時間になっていたらしい。急いでしまっていない物をバックの中に詰め込んだ。

('、`*川 「ブーンちゃん、起きてる〜?」

( ^ω^)「おっおっ!起きてるお!!」

('、`*川 「じゃあ急いでね〜もう少ししたら出発するみたいだから〜」

( ^ω^)「把握したお」

ブーンは更にピッチを上げて準備をする。

86 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/28(日) 22:45:41.33 ID:bc/q+aRI0
( ^ω^)「よし!準備完了したお!!」

荷物を持ち、急いで下にかけていくブーン。

ξ゚听)ξ「ブーン、遅いわよ〜早く朝ご飯食べちゃって準備してね〜」

('A`) 「俺はもう車の準備をしてくるよ」

そう言ってドクオは先に外へ出て行った。車のエンジンをかける音がする。

               。    _|\ _
            。 O   / 。  u `ー、___
          ゚  。 \ヽ / u ⌒'ヽ゛  u /   ゚
          -  ・。 / ; ゚(●)  u⌒ヽ i   @ 。
        ,  ゚ 0 ─ { U u r-(、_, )(●) .| / 。  ,'´ ̄ ̄`',
         ゚ ,,、,r-'⌒l u //トェェェ、 ) 。゚ / o    ,! ハ ハ !
      。 ゚ r-'⌒`ー-'´ヾ,. ir- r 、//u / 。 ・゚  l フ ム l
        ヾヽ、_,,,、-、/ミ,ヽヽ/ ノ_, -イ-、\   ∠  ハ ッ j
          ー = ^〜、 ̄r'´ ̄`''jヽ、  〃ヾ ゚ 。 ヽ フ   /
 jヽjvi、人ノl__     / /  ヽ´{ミ,_   ̄`'''-ヽヾ    ` ̄ ̄
 )   ハ   7      /  / `'='´l  ̄i'-、_,,ン ノ 。
 )   フ    て   /  /   !。 l  l  - ニ
 7   ッ    (  __ヽ、__l ___ .!。 l__l__,-=-,___
  )   !!     ( ,-=-, ∠ヾゞゝヽ ,-≡-,l  l-=二=-,
  ^⌒~^⌒^~⌒^└==┘   ̄ ̄ ̄ ヽ==ノヽ=ノ\__/

87 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/28(日) 22:45:54.18 ID:bc/q+aRI0
かなり急いでいた為にこんな食べ方になってしまっていたブーン。

ξ゚听)ξ「ごめん・・キメェ」

小声で思わずそう言ってしまったツンだった。まあ一般人からすれば当たり前だ。
五分とかからず、朝食をとり終わり、歯磨きを済ませるブーン。

( ^ω^)「よし、準備できたお!荷物積むお!!」

車に荷物を積み込み、車に乗り込むブーン一家。

( ^ω^)「それでは、FOX市に出発だお!!」

('、`*川 「一番お寝坊さんが張り切ってるわねw」

ξ゚ー゚)ξ「ふふっ」

88 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/28(日) 22:46:05.23 ID:bc/q+aRI0
家族を乗せた車は走り出す。
三十分後・・

( ‐ω‐)「zzzz...」

すぐにぐっすりだったブーン。

ξ゚听)ξ「ふぅ・・先が思いやられるわね」

('、`*川 「大丈夫よw」

ツンはブーンに少しあきれていたが、ペニサスはその姿を笑顔で見つめていた。
かくしてブーン一家水いらずの旅行が始まった。

第十九話 完



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