( ^ω^)ブーンと('、`*川 おばあちゃんのようです
- 1 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 19:42:55.06 ID:paDTkU3r0
- http://www.geocities.jp/local_boon/boon_Oba-chan/top.html
まとめサイト様です。
二十三話をノンビリ投下したいと思います。
- 2 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 19:45:59.63 ID:paDTkU3r0
- 第二十三話
今日はブーンの入試当日。とても緊張した様子のブーンがそこにいる。
センター試験はブーンはそこそこ取れたみたいなので少し有利といった所だ。
(;^ω^)「やべーお・・ドキドキするお」
ξ゚听)ξ「ほらっ!もっとシャキッとしなさいよ!」
ツンに思い切り背中を叩かれるブーン。
- 3 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 19:48:44.85 ID:paDTkU3r0
- (;^ω^)「わわわかってるお!でも緊張するお・・」
('、`*川「ほらっ!男の子でしょ!しっかりしなさいよ!!」
(;^ω^)「バーちゃん!」
('、`*川「ブーンちゃん?」
(;^ω^)「なんだお?」
('、`*川「デレちゃんより、今日まで頑張ったって胸を張っていえる?」
(;^ω^)「・・・・・・・」
- 4 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 19:50:14.72 ID:paDTkU3r0
- 少し硬直するブーン。だが顔を引き締めてこういうのだった。
( ^ω^)「わからないお。でも今日までの自分の頑張りは胸を張って自慢できるんだお」
( ^ω^)「心配しないでお。必ず受かってみせるお」
三人はそう言ったブーンの姿が昔よりもずっとたくましく見えた。
( ^ω^)「それじゃ・・行ってくるお」
バタン。ブーンがついに入試会場へと向かっていった。
- 5 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 19:53:17.86 ID:paDTkU3r0
- ξ゚听)ξ「なんだかあの子・・父さんに似てきたような気がするわ」
('、`*川「うん、なんだかブーンちゃんから出てる雰囲気が、似てきたね・・」
('A`) 「なんだか・・頼りになるようになったよな。ブーン」
家族三人は今までブーンに対して感じたことのないものを感じていた。
('、`*川(あなた。ブーンちゃんがあなたに似てきたよ)
('、`*川(なんでかね・・私にはよくわからないけれど・・)
('、`*川(きっとあなたもブーンちゃんに期待してるのよね)
ペニサスはそう思った。何故ブーンがシャキーンに似てきたかは分からない。
でもシャキーンは見守ってくれている。期待していると、そう感じたのだった。
- 6 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 19:54:51.62 ID:paDTkU3r0
- ξ゚听)ξ「ブーン、頑張るのよ・・」
ツンがそう呟いた。ブーンのこの一年の努力は見事実るのだろうか。
一方、ブーンはというと、
( ^ω^)「えーと・・今日受けるのは・・志望校だお」
ブーンが志望校にしている大学。その名も「比呂之大学」
全国で見ても偏差値はかなり高め。ブーンの頭をもってしても受かるかどうかは正直微妙と言ったところだ。
( ^ω^)「・・ここで頑張んなかったらいつ頑張るお」
ブーンは自分に気合を入れる。そしてそれと同時に携帯がなる。
- 7 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 19:56:39.51 ID:paDTkU3r0
- ( ^ω^)「おっ・・デレからだお!」
「試験頑張ってね♪ブーンなら大丈夫!ふぁいと〜!!」
( ^ω^)「・・ありがとうだお、デレ」
あえて返信はしなかった。返信するのは試験の後。しっかり出来たら返信する、そう決めた。
( ^ω^)「さて、ここからが勝負だお」
ブーンは電車に揺られながら最終チェックをする。単語の見直し、公式の見直し・・
そんな時、事件は起こるのだった。
- 8 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 19:58:29.51 ID:paDTkU3r0
- ガタン!!!
(;^ω^)「な、なんだお!?」
凄まじい衝撃がブーンを襲った。一度電車は止まる。
アナウンス「ただいま人身事故が起こりました。本線は復旧作業に入ります。そのままお待ちください」
(;^ω^)「えっ!それはマズイお!!」
試験を控えた人達(ブーンも含め)は大混乱に陥った。
A「そんな!こっちは人生かかってるってのに!!」
B「いや、駅で確か遅れた事を証明する紙もらえば平気じゃね?」
- 9 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 20:03:43.01 ID:paDTkU3r0
- 様々な声が飛び交う。ブーンもその一員になっていた。
(;^ω^)「どどどどどどうすれば・・」
酷く混乱していた。アナウンスや、他の人達の声なんて全く届かずに。
(;^ω^)「おおおおおおおお・・・・・」
そんな時、頭の中に声が聞こえた。
???「ダメじゃないか、そんな混乱しちゃ、落ち着くんだ」
聞き覚えのある、暖かい声だった。
- 10 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/02(金) 20:04:13.01 ID:6LpNXdTN0
- し
- 11 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 20:05:24.11 ID:paDTkU3r0
- (;^ω^)「じいちゃん・・?」
???「声は出さなくていい、思えば分かるから」
(;^ω^)(じいちゃんなのかお!?)
(``・ω・´)「あぁ、そうだよ。いつもは見守ってるだけだが見かねてね」
(;^ω^)(えええええ!!!!!!!!)
ブーンの頭の中に更に混乱が広がった。
- 12 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 20:07:24.64 ID:paDTkU3r0
- (;^ω^)(幽霊なのかお!?じいちゃん)
(``・ω・´)「ああ、そうさ。飲み込みが早いね。幽霊だろうと強く念じれば形にはできるさ」
(;^ω^)(こんな経験初めてだお・・)
(``・ω・´)「そりゃそうだろう。そんなことはどうでもいいんだ。聞け、ブーン」
(;^ω^)(なななんだお?)
(``・ω・´)「この電車はすぐに動きだす。だから遅れることはない」
(``・ω・´)「お前は余裕を見せながら勉強を続けていればいいさ」
- 13 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/02(金) 20:07:24.82 ID:6LpNXdTN0
- 眉毛
- 14 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 20:08:14.98 ID:paDTkU3r0
- (``・ω・´)「俺を信じるんだ、ブーン」
( ^ω^)(確かに・・じいちゃんが生きてた頃、じいちゃんの予想は外れた事がなかったお)
( ^ω^)(信じるお、ジーちゃん)
(``・ω・´)「よし、それでいい。試験頑張るんだぞ」
それだけ言い残して、じいちゃんの声は聞こえなくなった。
( ^ω^)(一体今の現象は・・僕には霊感なんてないお」
ガタン。電車が動き始めた。
- 15 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 20:09:52.02 ID:paDTkU3r0
- ( ^ω^)「おっ!じいちゃんの予想はやっぱり当たったお」
( ^ω^)「ありがとうだお・・じいちゃん」
きっとシャキーンがこうしてくれたのだと信じ、ブーンは動いた電車の外を見つめる。
( ^ω^)「見えたお。受験会場が・・」
ついにやってきたのだ。「比呂之大学」へ。
電車が駅につく。ざわめくホーム。降りていく半分の人達は受験生だろう。
- 16 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 20:12:25.74 ID:paDTkU3r0
- ( ^ω^)「ここで負けてられないお。自分のために・・」
( ^ω^)「いくお!!」
ブーンは勢いよく駆け出し、受験大学を目指す。気合はもう充分だ。後は自分がどれだけやったかだろう。
( ^ω^)「着いたお・・入るお」
( ^ω^)「やっぱ大学は広いお。綺麗だお〜」
( ^ω^)「いけないお、早く試験会場へ急ぐお」
ちょっと寄り道をしてしまったが、無事会場へと到着した。
- 17 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 20:15:23.64 ID:paDTkU3r0
- 試験官「お名前は?」
( ^ω^)「内藤ホライゾンですお!」
試験管「受験番号54285 内藤ホライゾンさんで間違いないですね?」
( ^ω^)「大丈夫ですお!!」
試験管「ではついてきてください」
( ^ω^)「はいですお」
試験管「ここがあなたの席になります。では、座って待っててください」
- 18 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 20:17:01.47 ID:paDTkU3r0
- 席に着くとブーンは早速復習を始めだした。
( ^ω^)「あんなにやったんだお。きっといけるお」
もう滑り止めの大学は受けて、その時は手ごたえがあった。
( ^ω^)「自信を持つんだお・・大丈夫だお」
ふと目の前に目をやると、すでに問題用紙が配布されている。
( ^ω^)「おっ、参考書しまわないといけないお」
ブーンが参考書を片している間に、試験官が話を始める。
- 19 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 20:19:09.83 ID:paDTkU3r0
- 試験官「・・・・・・・・・・・、・・・、それでは不正のないよう、頑張ってください」
(;^ω^)「おっ!やべーお!!」
開始の合図が出る。その合図の音とともに響くペンの音。
(;^ω^)「さて、始めるお!」
ブーンは少し他の受験生よりも出遅れるも、学力は確実につけてきていたので、確実に問題を解いていった。
( ^ω^)(おっ!これは覚えてるお!)
( ^ω^)(いけるお!!)
確実な手ごたえを感じるブーン。
- 20 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 20:21:38.36 ID:paDTkU3r0
- ( ^ω^)(よしよし・・)
終始、自分のペースを崩さず問題に集中するブーン。そして最後の受験教科になる。
( ^ω^)(ちょっと難しいお・・)
最後はさすがに苦戦気味のブーン。だが、しっかりと全回答をする。
そして・・終わりの合図が出る。
試験官「はい、ペンを置いてください。答案用紙は係が集めるのでそれまで座って待機してください」
全員の回答を集め終わる係。
- 21 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 20:22:46.23 ID:paDTkU3r0
- 試験官「それでは今日はこれでおしまいです。お疲れ様でした」
( ^ω^)「おっ・・ようやく終わったお。帰るお」
( ^ω^)「おっ、デレにメール返さないとだお」
「今日の出来はよかったお。きっと受かれるお」
それだけ打って、メールを送信する。自信の表れなのかもしれない。
ノンビリと帰宅するブーン。帰ると、家族全員がブーンのことを待っていた。
- 22 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 20:24:01.95 ID:paDTkU3r0
- ξ゚听)ξ「どうだった!?」
( ^ω^)「そこそこ出来たお。可能性は充分にあると思うお」
('A`) 「それなら安心だな」
( ^ω^)「それより・・バーちゃん」
('、`*川「どうしたの?」
( ^ω^)「ちょっと話したいことがあるんだお。バーちゃんの部屋で話せるかお?」
('、`*川「なんでわざわざ私の部屋に?」
( ^ω^)「その方が都合がいいんだお」
- 23 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 20:24:21.77 ID:paDTkU3r0
- 少し考えるペニサス。
('、`*川「うん、いいよ。それじゃあ行こうか」
二人はペニサスの部屋に向かっていく。
('、`*川「それで・・話って?」
( ^ω^)「今から話すこと、いつもみたいに信じてくれるかお?」
チラッとシャキーンの遺影を見るブーン。その様子からペニサスはどんな話なのか一発で見切る。
('、`*川「おじいちゃんのことでしょ?信じるわ」
( ^ω^)「おっ!よくわかったお!」
- 24 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 20:25:51.09 ID:paDTkU3r0
- ( ^ω^)「バーちゃんならそう言ってくれると思ったお」
( ^ω^)「実は今日、電車が人身事故で止まっちゃったんだお」
('、`*川「そんなことが・・」
( ^ω^)「その時、頭の中にじいちゃんの声が聞こえたんだお」
('、`*川「ホントに?」
( ^ω^)「ホントだお。大丈夫だから俺を信じろって言って、また消えちゃったんだお」
( ^ω^)「少しして、電車が動きだしたんだお。きっとじいちゃんのおかげだったんだお」
('、`*川「・・・・・・・・」
- 25 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 20:26:08.88 ID:paDTkU3r0
- 少し黙り込むペニサス。
('、`*川「やっぱり、助けてくれたのね。あなた・・」
('、`*川「実はね、昨日夢を見たんだ」
( ^ω^)「どんな夢だお?」
('、`*川「一瞬だったけどおじいちゃんが出てきたの」
('、`*川「もしブーンのことで何か起こったら俺に任せとけって」
('、`*川「守ってくれたんだね。ブーンちゃんのこと・・」
二人は話すことを忘れ、ひたすらシャキーンの遺影を見つめる。
('、`*川( ^ω^)「ありがとう(だお)じいちゃん・・」
一緒にお礼を言う二人。その遺影はどこか微笑んでいるように見えた。
それからは、結果を待つだけになったブーン。その日々が凄く長く感じるようだ。
だが、ついに運命の日がやってくる。果たしてブーンの努力は身を結んだのだろうか・・
第二十三話 完
- 26 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 20:27:13.13 ID:paDTkU3r0
- 短めになったのが残念な所・・
この次の話は結構大事なのでじっくり練ります。なのでいつもより時間がかかるかもです。
遅くとも明日には投下します。
読んでくれた人、どうもです。
- 27 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/02(金) 20:30:02.54 ID:KHHKn3x3O
- >>26
乙。
- 28 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/02(金) 20:35:15.65 ID:KXLwWr2YO
- 毎度投下乙!
次回も楽しみにしてるよ〜
- 29 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/02(金) 20:37:38.08 ID:6LpNXdTN0
- 乙
- 30 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 20:55:34.14 ID:paDTkU3r0
- 保守しとくかなぁ。
- 31 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 21:06:52.46 ID:paDTkU3r0
- よし、多分今日中に書き終わるので、10時半〜11時の間に投下開始します。
ヨロシクです。
- 32 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/02(金) 21:25:14.96 ID:vRmqYvOG0
- 続きにwktk
- 33 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/02(金) 21:27:08.43 ID:fsMuiHi60
- お疲れ。
マイペースで気張りや。
- 34 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 21:45:22.72 ID:paDTkU3r0
- さて・・今から投下してもおkかな?
- 35 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 21:51:40.40 ID:paDTkU3r0
- ん、いつも見てくれてる人がいる時間帯に投下したいので、10時過ぎくらいから投下しますね。
- 36 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/02(金) 22:00:14.99 ID:xeGK3P9J0
- わーい!10時だー
- 37 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 22:04:11.24 ID:paDTkU3r0
- 二十四話
(;^ω^)「緊張して目が早く覚めちゃったお・・」
今日はブーンの志望校の発表日。滑り止めの大学はいい所が受かってたので落ちても問題ないといえば問題ない。
だが希望を叶えるためにも受からなければならない。
(;^ω^)「そういや今日はデレも発表があるって言ってたお」
デレは県外の看護系大学まで試験を受けにいった。だが家が遠いので発表は特別に郵送なんだとか。
( ^ω^)「デレ・・受かってるといいお」
なんだか複雑な気分だったブーンだが、一番に願っている事はデレがちゃんと受かって自分の夢へむかっていく事だった。
- 38 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 22:07:11.16 ID:paDTkU3r0
- ( ^ω^)「僕も希望のために・・受かるんだお」
( ^ω^)「さて、早いけど準備するお」
ブーンは合格発表を見に行く為、受験票を手に、準備を始めるのだった。
( ^ω^)「・・高校の三年間は本当にあっという間だったお」
( ^ω^)「楽しいことばっかりじゃなく、大変なこと、辛い事も沢山あったお」
( ^ω^)「・・それら全てが僕をここまで成長させたお」
( ^ω^)「・・・・・・・・・」
( ^ω^)「もう懐かしいことだらけだお。人ってこういう事を通してあっという間に大人になっていくのかお」
- 39 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 22:10:15.19 ID:paDTkU3r0
- 誰も答える人はいない。だが言葉にせずにはいられない気分だった。
( ^ω^)「僕は・・僕だけは違うと思ってたお」
( ^ω^)「でも、そんなことはやっぱりなかったお」
( ^ω^)「でも・・」
( ^ω^)「今まで過ごしてきた時間には、後悔なんてないお」
今まで過ごしてきた時間。沢山のことがあった。振り返りたくないことも。
だがブーンは自分の歩んできた道に後悔という文字はなかった。
- 40 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 22:15:02.13 ID:paDTkU3r0
- ???「やっぱりね。それでこそブーンちゃんよ」
( ^ω^)「!!!」
誰にも聞かれてなかったと思って、ビックリするブーン。
('、`*川「ふふっ、私がいつも早く起きる事、忘れてた?」
('、`*川「悪いとは思ったけど、聞かせてもらったわ」
( ^ω^)「・・・・」
('、`*川「自分の歩んできた人生。それには沢山後悔や反省、嬉しいことや楽しいこと、それぞれだと思う」
('、`*川「人は必ず過去を悔やみ、反省し続ける生き物だと思うの」
- 41 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 22:18:15.06 ID:paDTkU3r0
- ('、`*川「でも・・」
('、`*川「ブーンちゃんには、反省はあっても後悔は無いみたいだね」
( ^ω^)「・・・」
('、`*川「それって素晴らしいことだと思う。私にも後悔は沢山あるもの」
('、`*川「ブーンちゃんにはそれがない。ちょっぴり羨ましいな」
('、`*川「その気概でいれれば、きっと今日の試験も受かるよ」
('、`*川「これは気休めで言ってるんじゃないよ」
- 42 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 22:20:35.10 ID:paDTkU3r0
- ( ^ω^)「バーちゃん・・」
( ^ω^)「ありがとうだお」
('、`*川「お礼を言われるほどのことはしてないわよ」
('、`*川「そんなことよりも・・」
('、`*川「これからも後悔の無い人生を送るのよ」
('、`*川「その生き方が出来るのも「幸せ」なのかもしれないね」
そういうと、ペニサスは下に降りていく。
( ^ω^)「幸せ、かお・・」
ペニサスがいなくなったその後も色々と考えていた。
もう落ちれば滑り止めにいくしかない状態なのに、ブーンは妙に落ち着いていた。
- 43 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/02(金) 22:20:42.53 ID:amOUVRsf0
- し
- 44 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 22:22:39.94 ID:paDTkU3r0
- ( ^ω^)「さて、僕も下に降りるかお」
ブーンもペニサスのいるリビングへ足を運び、発表を見に行く準備を続ける。
( ^ω^)「おっ・・もうこんな時間かお、バーちゃん、朝飯頼めるかお?」
('、`*川「もう出来てるよ〜♪」
( ^ω^)「ホントかお?じゃあいただきますお!」
今日はいつものように急がず、しっかりと味わうように食べるブーン。
('、`*川「うふふ、大きくなってもその食べ方は変わらないね。ブーンちゃん」
( ^ω^)「おっ・・なんだか恥ずかしいんだお」
二人は笑いあう。この姿も昔から変わっていない。
いくら時が経とうとも、変わらないものは沢山あるものだ。
- 45 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 22:25:56.83 ID:paDTkU3r0
- ('、`*川(ブーンちゃん、あなたはまだまだ色々な可能性を持ってるわ)
('、`*川(沢山のことに挑戦してみるのもいいかもしれないわね・・)
一人そう考えるペニサス。一方のブーンはそれに気が付くこともなく、おいしい朝ご飯を夢中で食べるのだった。
ξつ凵])ξ「ふぁぁ・・・」
ツンが目を覚まし、下にやってきた。
ξつ凵])ξ「おはよう・・・母さんにブーン・・」
( ^ω^)「カーチャン、眠そうだお。今日休みならもう少し寝てればいいお」
ξつ凵])ξ「知ってんでしょ・・一回目が覚めちゃうとなかなか寝付けないのよ」
( ^ω^)「そういえばカーチャンはそうだったお」
- 46 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 22:29:27.69 ID:paDTkU3r0
- ツンの顔を見つめるブーン。40代とは思えない肌。自分の母親は改めて若く見えることを実感する。
ξつ听)ξ「ふぁぁ・・どうしたのよ?私のこと見つめて・・」
( ^ω^)「あ、いや・・なんでもないお」
ξ゚听)ξ「なによ、気になるじゃない」
( ^ω^)「いや・・カーチャン、まだまだ綺麗だなって思ってたんだお」
ξ///)ξ「なななな、何よ、冗談でしょっ!!」
あきらかに顔の赤くなるツン。
( ^ω^)「素でそう思ったお。カーチャン自信持つお」
- 47 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 22:31:45.57 ID:paDTkU3r0
- ξ///)ξ「・・・・」
ξ///)ξ「あ、ありがとね・・」
そう言ってツンは洗面所へ向かっていった。
('、`*川「ふふっ、わかりやすいくらい照れてたわねwあの子・・」
('、`*川「あの辺はやっぱり昔と変わらないわねぇ・・」
( ^ω^)「おっ、カーチャンの昔の話も聞いてみたいお」
('、`*川「ブーンちゃんが受かったら聞かせてあげるわw」
( ^ω^)「お・・バーちゃんは意地悪だお」
('、`*川「ごめんねwブーンちゃん」
結果発表の前日だと言うのに、ほんわかな様子で過ぎていく朝だった。
- 48 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 22:34:37.51 ID:paDTkU3r0
- ( ^ω^)「よし、準備も完了したお。それじゃあ・・」
ξ゚听)ξ「あっ!ちょっと待って!」
( ^ω^)「なんだお?カーチャン」
ξ゚听)ξ「これから行くのは比呂之大学だったよね?」
( ^ω^)「そうだお」
ξ゚听)ξ「今日は休みだし、私が行き方分かるから、連れて行くわよ」
( ^ω^)「ホントかお!?」
ξ゚ー゚)ξ「ええ、車だから母さんも一緒に行く?」
- 49 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 22:36:43.26 ID:paDTkU3r0
- ('、`*川「いいの?じゃあ一緒に行くわ。結果も気になるし」
( ^ω^)「トーチャンはどうするんだお?」
ξ゚听)ξ「どうせ起こしても無駄よ。それじゃあ行きましょうか」
いつの間にか着替え、化粧を済ましているツンとペニサス。
( ^ω^)「おっ!いくお!!」
ツン自慢の車に乗り込み、比呂之大学を目指す一同。
大学が近くになるに連れて、緊張が高まるブーン。
- 50 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 22:39:20.12 ID:paDTkU3r0
- ξ゚听)ξ「さて・・ついたわね。こっから歩いていけるよね?」
( ^ω^)「いけるお。カーチャンありがとうだお」
('、`*川「自信もってね!」
( ^ω^)「わかってるお。ありがとうだお、バーちゃん」
やはりその口調は緊張しているように聞こえた。だがブーンはお構いなしに車を降りていった。
ξ゚听)ξ「受かってるといいね・・」
('、`*川「ブーンちゃんならきっと大丈夫だよ」
二人は祈るようにブーンの後ろ姿を見守っていた。
- 51 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 22:40:40.71 ID:paDTkU3r0
- ( ^ω^)「ええと・・看板はどこだお?」
既に会場からは歓喜の声、落胆の声、サークルへの勧誘などが行われていた。
だがブーンにはその声が届かない。
( ^ω^)「これかお?」
そこには沢山五桁の数字の書いてある看板があった。人もごったがえしている。
( ^ω^)「多分これだお!僕の数字を見るお!」
ブーンはすぐにその看板の数字を見始めた。そこでも歓喜の声があがっている。
- 52 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/02(金) 22:43:29.84 ID:amOUVRsf0
- し
- 53 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 22:43:54.71 ID:paDTkU3r0
- ( ^ω^)「10000・・20000・・」
( ^ω^)「30000・・・40000・・」
( ^ω^)「45000・・50000・・」
ついに五万台へと入る。ブーンの受験番号は54285だ。
次第にブーンの心臓の鼓動も早くなっていた。
( ^ω^)「51000・・52000・・」
( ^ω^)「53000・・54000・・」
( ^ω^)「やべーお・・ドキドキするお」
一度目を逸らす。自分の番号が無かった時、その時が怖いから。
- 54 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 22:46:53.03 ID:paDTkU3r0
- (;^ω^)「さて・・見るお」
(;^ω^)「54100・・・54200・・・」
(;^ω^)「54250・・」
(;゚ω゚)「54278・・54281・・」
( ゚ω゚)「・・・・・・・・」
ブーンの受験番号、54285は・・無かった。
その場に崩れるブーン。
- 55 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 22:49:19.90 ID:paDTkU3r0
- (;つω^)「今まで・・何のために頑張ってきたんだお・・」
周りにはブーンと同じような感じになっている人たちが沢山いる。
この世は実力が無ければ通用しない世界だ。それは仕方ないのだが・・
( ;ω;)「おっおっおっ・・」
ついに耐え切れなくなり、泣き出してしまうブーン。だがそこに優しく慰めてくれる人物などいない。
仕方が無いので、もう帰ろうとした次の瞬間、こんな声が聞こえた。
「比呂之大学経済学部、合格おめでとう!!」
誰かが誰かを祝ってるように、そう叫んでいた。
- 56 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 22:51:07.91 ID:paDTkU3r0
- ( ;ω;)「お・・?」
何かおかしい。ブーンは自分の受験票を確認してみた。
( つω^)「そうだお。僕の受けた学部は経済学じゃないんだお」
( ^ω^)「勘違いだったんだお!!」
ブーンの涙は一瞬で乾き、再び自分の学部の掲示板を探しに行く。だがなかなか見つからない。
仕方なく、ここの大学の人に声をかけてみることにした。
- 57 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/02(金) 22:54:30.13 ID:jTWAIGjXO
- ちょwwwwwW
- 58 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 22:54:55.96 ID:paDTkU3r0
- ( ^ω^)「すいません、ちょっといいです・・」
阿部「やぁ、あれ・・君は」
(;^ω^)「なななな・・」
(;^ω^)(こいつは・・どこかで一度会ったような気がするお)
阿部「サービスエリアであった子か、やらないか?」
(;゚ω゚)「いいいいいいいや、失礼しましたお!!」
ブーンはもの凄いダッシュでその場から逃げていった。
阿部「テレ屋だな、あの子は・・」
ニヤニヤしながら逃げていったブーンを見つめる阿部だった。
- 59 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 23:00:04.70 ID:paDTkU3r0
- (;^ω^)「はぁ・・はぁ・・なんとか逃げれたお。早く行かないと・・」
(;^ω^)「おっ・・」
目の前を見つめると、そこはブーンの受けた学科の掲示板があった。
( ^ω^)「あったお!早く見るお!!」
もうさっき、落ちる恐怖を一度味わったブーンは早くも52000台から見始める。
(;^ω^)「52000・・53000・・54000」
(;^ω^)「54280・・」
そして・・
- 60 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 23:02:17.01 ID:paDTkU3r0
- (;^ω^)「54285・・55000・・」
(;^ω^)「56000・・57000・・」
(;^ω^)「お?」
(;^ω^)「54285・・」
ブーンは確かにその番号を確認したのだ。ブーンは見事合格したのだ。
( ^ω^)「やっ・・やったおー!!!!!!!」
ブーンは歓喜の声を上げる。
- 61 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 23:03:54.00 ID:paDTkU3r0
- ラグビー部「あの子、受かったみたいだな。胴上げだ!!」
体格のいい男たちがブーンへ寄ってきた。
ラグビー部「おめでとう!!」
( ^ω^)「あ、ありがとうですお!!」
いつのまにか担がれ、宙に浮いていたブーン。何回も何回もその感覚に酔いしれる。
(*^ω^)「僕は・・やったんだおー!!!」
その歓喜の声は遠くまで響き渡っていた・・
- 62 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 23:05:29.62 ID:paDTkU3r0
- その頃。
('、`*川「遅いわねぇ・・」
ペニサスが少し苛立ち始めた。結果がわからないから当然だろう。
ξ゚听)ξ「もうすぐでブーンは帰ってくるよ。辛抱だよ」
('、`*川「わかってるけどぉ・・」
まるで子どものようにジタバタするペニサス。
ξ゚听)ξ「ほらほら・・暴れないの。あっ、ブーン来たよ」
('、`*川「えっ、ホントに!?」
窓の外を見ると確かにブーンがこっちへ歩いてくる。窓をあけ、こう叫ぶペニサス。
- 63 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 23:05:44.38 ID:paDTkU3r0
- ('、`*川「ほら、早く来てー!!」
(;^ω^)「ちょwwわかってるお」
小走りで車に戻ってくるブーン。
('、`*川「どうだったの!?」
(;^ω^)「・・・・・・・」
何故か何も言わないブーン。
- 64 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 23:05:57.95 ID:paDTkU3r0
- ξ゚听)ξ「まさか・・・・」
(;^ω^)「結果は・・」
(*^ω^)b
('、`*川「・・・・・」
ξ゚听)ξ「・・・・・・・」
無言でブーンを抱きしめる二人。
(*^ω^)「ちょwwwww苦しいおwwwww」
でもなんだか幸せな気分になったブーン。
- 65 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 23:06:12.73 ID:paDTkU3r0
- ξ゚ー゚)ξ「おめでとう!!!」
('、`*川「さすがはブーンちゃんね!!」
車の中は賑やかになっている。ブーンはあることに気が付く。
(*^ω^)「デレに報告するお!!」
カチカチ・・
「受かったお!!」
それだけ書いてメールを送る。だがなかなか返事は返ってこなかった。
ブーンが家に着いた頃、デレはブーンに電話をかける。この電話の意味、それは・・
第二十四話 完
- 66 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 23:08:07.23 ID:paDTkU3r0
- ふぅ・・いつもより少し長めかな。
続きは明日投下予定です。作者の頭がもう働いていないので明日ゆっくり書き溜めします。
読んでくれた人、どうもです!
- 67 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/02(金) 23:10:18.95 ID:KHHKn3x3O
- 乙
- 68 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/02(金) 23:12:51.42 ID:Ov+6OS2b0
- 1乙でした。
郵送で届くのにわざわざ大学まで結果見に行って落ちた記憶が蘇ってきた。
もう10年も前だとは・・・
- 69 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/02(金) 23:23:30.84 ID:xeGK3P9J0
- 超乙。
かなり面白いわ。続きが早く見たい
- 70 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 23:46:05.41 ID:paDTkU3r0
- 最初は10話構成だったのに・・いつの間にこんなになったのか。
- 71 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/02(金) 23:55:49.23 ID:paDTkU3r0
- あ、もし落ちたら新スレ立てるんでそちらに・・
- 72 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 01:00:28.53 ID:yYEjuoOuO
- ほ
- 73 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 01:27:28.13 ID:yYEjuoOuO
- ほ
- 74 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 02:16:37.54 ID:dX1Vh7If0
- ほっちゃん
- 75 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 03:02:19.19 ID:AwTVZt4cO
- なんだかんだで続いてるねぇ。
- 76 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 07:22:05.76 ID:yYEjuoOuO
- ほ
- 77 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 10:09:18.27 ID:DfMsfISM0
- ほ
- 78 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 11:24:09.08 ID:LoiqvG7v0
- ho
- 79 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 12:24:56.97 ID:cqPJ45UeO
- ( ^^ω)ホマホマ
- 80 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 13:47:45.87 ID:z3r0B2pC0
- うぃうぃ
- 81 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 14:07:19.47 ID:noggv47k0
- よし、二十五話投下は四時〜五時を予定・・
- 82 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 14:09:44.14 ID:noggv47k0
- そして、そろそろ本当に最終話が見えてきました。
ようやく、ようやくだ・・
- 83 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 14:11:19.46 ID:tptSzZclO
- 一番おもしろいな
- 84 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 15:22:21.95 ID:yYEjuoOuO
- ほ
- 85 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 15:53:02.78 ID:noggv47k0
- さて・・常連さんはいるかな?見てくれてる人もいればいいが・・
投下始めます。
- 86 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 15:56:00.84 ID:noggv47k0
- 第二十五話
その着信はブーンが自分の部屋にいる時、かかってきた。
( ^ω^)「もしもし、デレかお?」
ζ(゚ー゚*ζ「うん、そうだよ〜合格おめでとうっ♪」
デレの声に憂いはなかった。
( ^ω^)「ありがとだお!!最初は落ちたかと思ったんだお」
ζ(゚ー゚*ζ「え?なんで?」
( ^ω^)「自分の学部じゃない所の発表を見ちゃったんだお」
- 87 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 15:56:48.70 ID:4jvfHg9w0
- wktk
- 88 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 15:57:30.39 ID:noggv47k0
- ( ^ω^)「おかげで落ちたかと思ってボロボロ泣いちゃったんだお」
ζ(゚ー゚*ζ「うふふっwおっちょこちょいだね、ブーンw」
( ^ω^)「サーセンwwwデレはどうだったんだお?」
ζ(゚ー゚*ζ「そう!それを言いたかったんだ!私はねぇ・・」
( ^ω^)「その様子から結果は見えてるおw」
ζ(゚ー゚*ζ「あ、やっぱり?受かったよ〜♪」
- 89 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 16:00:05.44 ID:noggv47k0
- ブーンは一瞬、複雑な感情に包まれる。だが気を取り直し、
( ^ω^)「おめでとうだお!デレ!」
元気な声でそう言った。
ζ(゚ー゚*ζ「ありがとう!!でも・・これで四月からは沢山会えなくなるね」
( ^ω^)「その選択に後悔はあるかお?」
唐突に聞かれたので少し戸惑うデレ。だが、
ζ(゚ー゚*ζ「ないよ。だってブーンと一緒に決めたことじゃない」
- 90 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 16:04:18.28 ID:noggv47k0
- ( ^ω^)「ならいいお!あっちに行っても必ず上手くいくお!!」
ζ(゚ー゚*ζ「ねぇ・・?ブーン」
( ^ω^)「なんだお?」
ζ(゚ー゚*ζ「卒業までもうあんまり無いし、遊べるのも限られてくるね・・」
ζ(゚ー゚*ζ「それまでいっぱーいっ!!遊んで・・」
ζ(///*ζ「あ、愛し合おうね・・」
照れながらその言葉を言うデレがなんだか凄く可愛く感じるブーン。
- 91 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 16:06:44.65 ID:noggv47k0
- (*^ω^)「もちろんだお。沢山二人だけの思い出を作ろうお」
ζ(゚ー゚*ζ「うん、あ!後・・私があっちに行っても暇なときは来てね?車があれば一時間くらいで来れるから・・」
( ^ω^)「把握したお!!」
ζ(゚ー゚*ζ「浮気とかは絶対しないから信用してねwあとそれと・・」
デレの母「デレー!!ちょっと手伝いしてー!!」
ζ(゚ー゚*ζ「はーい!!ごめんね、ブーン。また今度ね」
( ^ω^)「うんだお。まただお」
電話はそこで切れる。携帯をおいて、ベットにねっころがるブーン。
- 92 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 16:10:52.56 ID:noggv47k0
- ( ^ω^)「やっぱりデレが受かったのは嬉しいお」
( ^ω^)「でも・・やっぱり寂しいんだお」
今まで毎日のように顔を合わせて、愛し合った恋人が四月からはもうこの地域からいなくなり一人暮らしを始める。
ブーンは大きな喪失感に襲われていた。
( ^ω^)「デレ・・」
事実など変わるはずもないのに、恋人の名前を呟く。
- 93 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 16:14:53.99 ID:noggv47k0
- ( ^ω^)「こんなんじゃ・・ダメだお」
そう自分に言い聞かせても、本心は言う事を聞いてくれない。寂しい。悲しい。一緒にいたい・・
思いだけが頭の中を駆け巡る。
( つω^)「グスッ・・」
少しだけ涙ぐむブーン。さっきまで流していたラジオからこんな曲が聞こえてきた。
♪さよなら、さよなら、さよなら〜、もう君に会いたくは無いよ〜僕は君を卒業するよ・・
( つω^)「卒業かお・・ちょっと違うような気がするけど・・」
( つω^)「こんな泣いてちゃデレが悲しむお・・」
( つω^)「でも・・」
( ;ω;)「今だけは泣かせてくれお・・!」
- 94 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 16:15:11.32 ID:9TJULMcxO
- つ免許
- 95 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 16:17:09.38 ID:noggv47k0
- ブーンはひたすら泣いた。時間も忘れるほどに。泣いて泣いて泣きまくった。気がつけば顔はグシャグシャになって、
頬も涙の伝った後でいっぱいだった。
( ^ω^)「・・・・・・」
( ^ω^)「ようやく落ち着いたお。ちょっと飲み物でも飲みにいくお」
今日は平日でブーンは学校が四時間だった為、早かった。
( ^ω^)「そういえば・・ショボンと渡辺さんも受かったって言ってたお」
時は学校へと戻る・・
- 96 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 16:19:04.61 ID:noggv47k0
- (´・ω・`)「ブーン、僕も無事大学に受かったよ。これで一安心だよ」
( ^ω^)「確か、ショボンは法学部だったおね?」
(´・ω・`)「うん、そうだよ」
( ^ω^)「法学って事は・・弁護士とかになりたいのかお?」
(´・ω・`)「うん、そういう人の為に役に立つやり方もあるだろう?」
( ^ω^)「うん、そうだおね」
(´・ω・`)「もしブーンが裁判を受けるようになったら、僕が弁護するから言えばいいよ」
( ^ω^)「ktkr」
- 97 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 16:23:15.30 ID:noggv47k0
- (´・ω・`)「ただし料金は二倍だよ?」
( ^ω^)「ちょwwwwwwwwww」
楽しそうな二人。もう一方では・・
从'ー'从「受かったんだってね!おめでとう!!」
ζ(゚ー゚*ζ「あなたもじゃないwww」
从'ー'从「そうだったねww」
二人とも顔をクシャクシャにしながら笑ってる。
从'ー'从「ねぇ、デレ?」
ζ(゚ー゚*ζ「なに?」
从'ー'从「いい顔してるね・・前に比べて」
- 98 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 16:32:53.68 ID:noggv47k0
- ζ(゚ー゚*ζ「えっ?」
从'ー'从「なんだか・・前みたいに影がないっていうか・・明るい感じになったっていうのかな?」
从'ー'从「言い方は良く分からないけど・・とにかくよくなったよ」
ζ(゚ー゚*ζ「そうかな?」
从'ー'从「うん、絶対そうだよ」
ζ(゚ー゚*ζ「ありがとうw」
二人はまた笑いあう。
从'ー'从「住むところは遠くなっちゃうけど・・これからも頑張ろうね?」
ζ(゚ー゚*ζ「当たり前だよ!!」
そう言って、デレは渡辺に抱きつく。
- 99 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 16:36:24.48 ID:noggv47k0
- 从///从「ひゃん!」
ζ(゚ー゚*ζ「もう〜そんなに赤くならないでよ、スキンシップだってば〜」
从///从「恥ずかしいよぉ・・」
ζ(゚ー゚*ζ「女同士なのに?」
从///从「うぅぅ・・」
なんだかんだで二人ともやっぱり仲良しだ。
その後、4人で集まって色々と話した。沢山話したがまだ足りないくらいだった。そして今に至る。
- 100 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 16:38:11.68 ID:noggv47k0
- ( ^ω^)「皆、夢へ向かって頑張っているお・・そして僕も」
( ^ω^)「このまま4人までもバラバラになっちゃうのかお・・」
一人で悩んでいても答えなんて出てこない。
( ^ω^)「・・ごめんお。バーちゃん。また頼ることになるお」
そういい残し、階段を降り、リビングへと向かっていくブーン。
('、`*川「あら、ブーンちゃん。・・どうしたの?目が赤いけど・・」
簡単に見破られてしまった。
- 101 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 16:40:14.27 ID:noggv47k0
- ( ^ω^)「実は・・」
さっきまで悩み続けていた事を全部隠さずにペニサスへ話すブーン。
('、`*川「そう・・やっぱり悩むよね。前から分かってたことって言っても・・」
( ^ω^)「お・・」
('、`*川「ブーンちゃんが出来ること・・それはね」
( ^ω^)「・・・・?」
('、`*川「デレちゃんが悔いを残さないように、しっかりと見送ってあげること」
( ^ω^)「お・・・・」
('、`*川「しばらくお別れの時、泣きながらだったら後味悪いじゃない?」
- 102 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 16:42:36.31 ID:noggv47k0
- ( ^ω^)「・・・・・・」
('、`*川「だから・・その時だけは頑張らなくちゃダメ。男の子でしょ?」
( ^ω^)(男の子、かお・・・・)
昔何度も聞かされたセリフ。男の子だから我慢しなさい。
( ^ω^)(・・デレの恋人として、ちゃんとしなきゃいけないお)
('、`*川「大丈夫?今回だけは無理しなくちゃいけないけど・・」
( ^ω^)「大丈夫だお!任せてお!」
ブーンの心の中は不安でいっぱいだった。でも、自分が頑張らなくちゃデレを気持ちよく送ってあげられない。
その思いがブーンの心を動かす。
- 103 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 16:42:56.59 ID:noggv47k0
- ('、`*川「ふふっ、やっぱり強いね、ブーンちゃんは」
( ^ω^)「僕は男だお!任せておいてお!」
心なしかそのセリフはどこか力強く聞こえた
( ^ω^)(デレとしばらくお別れするその時まで、沢山思い出作るんだお)
ブーンはそう決意した。次の日からデレとブーンは毎日のように遊んだ。
高校時代の最後の思い出を作る為に。時間というのは非情なものであっという間、楽しければさらにだ。
二人が離れる日があっという間にやってきた・・
( ^ω^)「ついに出発の日かお。デレ、準備はもう平気なのかお?」
ζ(゚ー゚*ζ「うん、必要な物以外は先に送っといたから大丈夫だよ♪」
( ^ω^)「そうかお・・」
少しその場が静かになった。周りからは色々な生活音が聞こえてくるだけで、二人に会話はなくなった。
- 104 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 16:43:15.34 ID:Bpx0BT3xO
- あなたの小説はつまらないのに無駄に長いですね
- 105 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 16:43:17.20 ID:noggv47k0
- ζ(゚ー゚*ζ「ねぇ・・」
( ^ω^)「なんだお・・?デレ?」
ζ(゚ー゚*ζ「私がいなくなる事、やっぱり寂しいって思う・・?」
デレがブーンの顔を覗き込みながらそう聞いた。
( ^ω^)「・・当たり前じゃないかお」
( ^ω^)「僕の恋人にふさわしい人はでr
突然口をふさがれる。デレがキスをした。
( ^ω^)「・・・・・・」
ζ(゚ー゚*ζ「・・これからしばらくこういうことも出来なくなるね」
ζ(゚ー゚*ζ「私も寂しいよ・・」
二人は駅に到着する。電車までもあまり時間がない。
- 106 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 16:43:44.68 ID:noggv47k0
- ζ(゚ー゚*ζ「ねぇ・・」
ζ(゚ー゚*ζ「ブーンも夢、あるでしょ?」
( ^ω^)「うん、あるお」
ζ(゚ー゚*ζ「私もある。私たち二人が夢を叶えられたら・・その時は・・」
ζ(///*ζ「結婚、しようね・・」
( ^ω^)「おっおっおっ、当たり前だお。前からそのつもりだお」
ζ(///*ζ「・・嬉しい」
電車がやってくるまで二人はお互いのぬくもりを感じていた。しばらく会えなくなることもあってか、ずっとお互いの手を握りしめていた。
- 107 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 16:44:07.29 ID:noggv47k0
- ζ(゚ー゚*ζ「ブーンの手・・いつもあったかいけど」
ζ(゚ー゚*ζ「今日は冷たいね・・」
( ^ω^)「おっ・・そうかお」
自分の体もなんだかいつもと調子が違っていた。何故なのかはブーン自身にも良く分からなかった。
また沈黙が二人を包む。しゃべる事はもう無いのかもしれない。ただ、お互いのぬくもりを感じるだけ・・
ブーンはその様子で、さらに切なくなってしまう。
( ^ω^)(確かに泣くなって言われたお・・でも我慢できない知れないお)
ζ(゚ー゚*ζ「ブーン・・」
( ^ω^)「お・・?」
ζ(゚‐゚*ζ「これでおしまいじゃないんだから、そんなに悲しい顔しないで・・私も今泣きそうなんだから・・」
- 108 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 16:44:27.23 ID:noggv47k0
- デレの声はかすれていた。
( ^ω^)「ごめんお・・」
そして二人はもう一度唇を重ねる。人が見てようが今の二人には関係なかった。
でも幸せは感じれない。初めての悲しいキスのような気がした。
ζ(つー゚*ζ「グスッ・・」
( ^ω^)「泣くなお、デレ。さっき自分でそういう風に言ったばっかだお」
ζ(つー゚*ζ「ごめんね・・でも我慢できないよ」
ブーンはデレの涙を見て、自分は泣かないと決意する。これ以上、デレを悲しませるわけにはいかないから。
( ^ω^)「最後は・・ちゃんと笑ってばいばいするんだお」
ζ(つー゚*ζ「うん・・・」
まもなく1番線に電車が参ります。危険ですので黄色い線の内側まで・・
- 109 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 16:44:44.60 ID:noggv47k0
- ( ^ω^)「デレ・・電車、きたお」
ζ(つー゚*ζ「うん・・」
二人は並んで、電車の入り口まで向かう。昔とは違う二人の姿。もう大人なのだ。
( ^ω^)「デレ、向こうに行っても元気で頑張るんだお」
ζ(つー;*ζ「グスッ・・ヒック・・うん」
涙腺が崩壊してしまったデレは、ちゃんとしゃべれていなかった。
( ^ω^)「また会えるお。そんなに泣かないでおくれお」
ブーンの声も少しかすれていた。笑顔も崩れる直前になっていた。それでもブーンは耐えた。
( ^ω^)「最後に・・いつものデレの笑顔を見せてくれお」
- 110 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 16:44:59.84 ID:noggv47k0
- ζ(つー;*ζ「・・・・」
ζ(;ー;*ζ「うん」
もう涙で顔がぐしゃぐしゃだったが、精一杯笑顔を作るデレ。
( ^ω^)「それでこそ・・」
( ;ω;)「それでこそデレだお・・頑張るぉ・・」
ついに泣き出してしまうブーン。それでも話すことをやめようとはしなかった。
( ;ω;)「ごめんお、最後は笑顔で送ろうって・・そう決めてたんだお」
ζ(;ー;*ζ「ううん、いいよ・・ありがとう、ブーン」
プシュー。電車のドアが閉まる。
( ;ω;)「頑張れお!頑張れお!!」
動きはじめる電車に走ってついていきながら、そう叫び続けるブーン。デレもそれに答えるように何度も頷いた。
電車はホームを越していく。もう追いつけない。
- 111 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 16:45:15.20 ID:noggv47k0
- ( ;ω;)「ハァ・・ハァ・・」
( ;ω;)「おっおっおっ・・・・・・」
ブーンは静かに泣いた。ペニサスとの約束を守れなかった。それもあったが、今は悲しさに身を任せる。
ζ(;ー;*ζ「うぅ・・」
デレも、動く電車の席で声を殺しながら泣いていた。幸い人はほとんどいなかった。次の駅、その次の駅を超えても、デレは泣き続けた。
( ;ω;)「いつまでも・・泣いてても仕方ないお」
( ;ω;)「帰るお・・」
ブーンはゆっくりと足並みを家の方向へ向かせる。その間もブーンはずっと涙を流し続けた。
少し天気の悪い空が、ブーンをずっと見つめていた。
第二十五話 完
- 112 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 16:45:45.95 ID:lP/ZQNLRO
- wktk
- 113 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 16:45:58.99 ID:noggv47k0
- スピード投下で申し訳ないです。
次回投下はおそらく今日の夜か明日になります。
読んでくれた人、どうもです。
- 114 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 16:49:34.68 ID:lP/ZQNLRO
- 乙
- 115 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 16:58:57.47 ID:A7fY3vNC0
- 乙!
- 116 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 17:01:06.33 ID:4jvfHg9w0
- 乙でした!
車で一時間て近いじゃん!
- 117 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 17:10:47.31 ID:dX1Vh7If0
- 全く遠距離じゃないな
- 118 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 17:20:15.47 ID:noggv47k0
- >>116,>>117
車で一時間=車無ければいけない。ナンテコッタイ!!
この時点でブーンは免許は持ってるものの、車を練習で近くを運転する事にしか貸してもらえません。
まぁ、何より、会う機会がかなり減ることがブーンにとって悲しかったわけで。
- 119 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 17:26:59.41 ID:4jvfHg9w0
- 車で一時間=電車なら30分くらいじゃね?
デレも電車で引っ越したんだし、近いよ
- 120 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 17:29:18.88 ID:noggv47k0
- まぁね・・大学、バイトでも忙しい二人なのでね・・
すいませんすいません、作者の矛盾点は沢山ありますが、お見逃しを・・!
これだから上達しない俺はオワタ\(^o^)/
- 121 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 17:31:55.31 ID:z3r0B2pC0
- 一時間が重要じゃないなら修正したほうがいいんじゃないか?
- 122 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 17:34:00.90 ID:noggv47k0
- >>121
そうですね。時間については出さない方がいいか・・
修正します。
- 123 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 17:37:46.39 ID:noggv47k0
- デレの引っ越した所は車を使わないといけない遠い所です。
デレは自分の引越し先に1番近いとこで降りて、タクシーを使いました。
なのでかなり遠い場所になります。
と修正しておく・・
- 124 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 17:44:05.51 ID:4jvfHg9w0
- 揚げ足とって正直すまんかった。
この話は楽しみにしてるから無理しないで頑張ってください
- 125 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 17:47:40.43 ID:noggv47k0
- >>124
全然大丈夫です。むしろありがとうございます。
指摘された方が次は気をつけようって意識が強くなるんで・・
- 126 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 18:22:19.92 ID:noggv47k0
- よし、投下は七時を予定です。
- 127 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 18:42:48.67 ID:4jvfHg9w0
- 捕手
- 128 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 18:58:19.43 ID:noggv47k0
- すいません、ちょっと用が出来たので、投下延期します。
今日中に親父が帰ってこなければ投下するので・・
申し訳ないです。
- 129 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 19:05:56.17 ID:noggv47k0
- やっぱ投下できるとこまで投下します。
- 130 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 19:06:43.25 ID:noggv47k0
- 第二十六話
( ^ω^)「ただいまだお・・」
('、`*川「お帰り、ちゃんとデレちゃんを送れた?」
何も答えないブーン。少しして、ようやくこう答えた。
( ^ω^)「・・ダメだったお」
( ^ω^)「デレの顔を見たらやっぱり泣いちゃったお・・」
('、`*川「そう・・」
('、`*川「それでも、後悔はないでしょう?」
( ^ω^)「・・・・・」
- 131 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 19:07:18.43 ID:noggv47k0
- 少し考え込むブーン。
( ^ω^)「うん、後悔はしてないお。僕なりに頑張ったお」
('、`*川「それなら・・充分だよ。良く頑張ったね」
優しくブーンに笑いかけるペニサス。その笑顔を見て、気が緩んでしまったのか、またブーンの目に涙が溜まる。
( つω^)「・・・・」
('、`*川「今は沢山泣きなさい。明日からまた頑張ればそれでいいよ」
( ;ω;)「お・・・」
家に帰ってもずっと泣き続けたブーン。その悲しさを拭えるのは自分自身だけだった。
そして、数日後・・
- 132 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 19:07:32.75 ID:noggv47k0
- ( ^ω^)「今日は初めての大学の日だお、頑張るお!!」
('、`*川「ふふっ、頑張ってきなさいね」
やる気十分のブーン。大学に合格して少ししてからアルバイトも始めたブーン。
もう大学生だから親を頼るわけにはいかないとか。
( ^ω^)「おっおっ!行ってきますお!!」
すでに車の免許を取ったブーン。だが、大学には自分の足で向かうようだ。
('、`*川「あの子ももう大学生なのね・・」
なんだか昔よりも元気のなくなっているペニサス。顔色も心なしかあまり良くないようにも見える。
('、`*川「ふぅ・・そろそろ限界なのかもしれないわねぇ・・」
何か意味ありげな言葉を残し、家の中へ入っていくペニサス。何か様子がおかしいことだけは確かだ。
その頃、何も知らないブーンは・・
- 133 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 19:07:47.80 ID:noggv47k0
- ( ^ω^)「大学では勉強頑張るお。福祉のことについて沢山学んで、すぐ福祉関係の仕事に就職できるようにするお!」
やる気は充分なようだ。期待できるだろう。
( ^ω^)「それと・・金貯めて自分の車を買うんだお!!」
何度かツンの軽自動車に乗せてもらって練習はした。だが肝心の車がない。
( ^ω^)「車無きゃ、デレの所まで行けないんだお」
( ^ω^)「だからバイト頑張るお!!」
ブーンはかなり張り切っていた。大学生になり行動範囲も広がったからだろうか。
( ^ω^)「さて・・それはいいから、早く行くかお」
駅に着いて、歩きで大学へ向かっていくブーン。
それから順調に勉強し、様々なことを学んでいくブーン。
友達も何人か出来て、何不自由ない生活を送っていた。
だが・・一つ難点もあった。
- 134 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 19:08:26.55 ID:noggv47k0
- 阿部さん「おっ、また君か、良く会うな。やらないか?」
(;^ω^)「え、遠慮しますお!!」
阿部が先輩にいた為に完全に狙われるはめになってしまった。
だがブーンも知恵を働かせて、ことごとく逃げていた。
そして、大学三年生になったある日・・
( ^ω^)「おっおっおっ、ようやく車が今日納車されるお!!」
( ^ω^)「今まで電話とメールでしかデレとコミュニケーション取れなかったお」
( ^ω^)「久々に会えるお・・楽しみだお〜♪」
今日は金曜日。明日から休みなので、どちらの日でも会いにいけるのでとても楽しみにしているようだ。
- 135 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 19:08:48.82 ID:noggv47k0
- ( ^ω^)「おっおっ、それじゃあバイトに行くかお」
いつものようにバイト先に向かうブーン。
(*゚ー゚) 「あら、ブーン君、おはよう」
( ^ω^)「おはようだお、しぃさん」
ブーンのバイト先は「ROUND3」というボーリング場だ。自給がいいという理由でここに決めたみたいだ。
彼女はブーンと同い年の同僚、しぃだ。
(*゚ー゚) 「ここんとこ沢山、バイト入ってるよね。体は大丈夫なの?」
( ^ω^)「全然平気だお!生活費くらいは稼がないといけないお!」
(*゚ー゚) 「へぇ、偉いね」
- 136 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 19:09:09.13 ID:noggv47k0
- ( ^ω^)「そういうしぃさんも沢山バイト入ってるお」
(*゚ー゚) 「あ、そういえばそうだねw」
笑いあう二人。
(*゚ー゚) 「あ、車をかったってことは、彼女さんに会いにいけるのね?」
( ^ω^)「そうだお!今から楽しみで楽しみで仕方ないお!!」
(*゚ー゚) 「へぇ・・恋人がいるとか羨ましいよ」
( ^ω^)「しぃさんならすぐ彼氏は見つるお!僕が太鼓判おすお!!」
(*゚ー゚) 「ホントに?信用しちゃうよ?」
( ^ω^)「信用していいですおw」
楽しそうな二人、出勤の時間が迫っている。
- 137 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 19:09:28.38 ID:noggv47k0
- ( ^ω^)「お、そろそろ時間だお。行こうかお」
(*゚ー゚) 「そうだね」
二人はゆっくりとした足取りで仕事場に向かっていく。ブーンは仕事中も今日納車される車のことで頭がいっぱいだった。
そしてブーンの上がる時間になる。
( ^ω^)「おっ!これで車取りにいけるお!」
(*゚ー゚) 「お疲れさま〜」
ブーンは凄い速さでバイト先を飛び出した。車を買った所は家の近くだったので帰り道によれるくらいの所にあった。
( ^ω^)「おいすー車届いてますかお?」
店員「あたりまえっすよwwwwwwww」
- 138 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 19:10:14.23 ID:noggv47k0
- すいません、とりあえずここまでです。続きは帰ってきてから投下します。
- 139 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 19:11:52.74 ID:BuJ/Q3/Q0
- 乙!リアル更新初遭遇
- 140 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 19:17:30.45 ID:4jvfHg9w0
- 乙です!
- 141 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 19:21:32.12 ID:vVwk04zbO
- やばい… 泣きそう…
だってあとは…
- 142 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 19:52:32.19 ID:4jvfHg9w0
- ほ
- 143 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 20:38:34.12 ID:4jvfHg9w0
- し
- 144 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 21:06:10.08 ID:noggv47k0
- 何だかしゃべり方に特徴のある店員が指を指す。その方向を向くと・・
( ^ω^)「おっ!!僕の車だお!!」
届いていた。ブーンの車が。中古車だが、まだまだ使えるいい車だ。
店員「かっこよく乗って帰っちゃってくださいよwwwwwwwww」
( ^ω^)「もちろんですお」
店員「これが車のキーっす。お気をつけてwwwww」
変な店員から目を逸らし、愛車に乗り込むブーン。運転席に乗って、なんだか嬉しい気分になったみたいだ。
- 145 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 21:11:04.46 ID:noggv47k0
- ( ^ω^)「ただいまだお!バーちゃん」
( ^ω^)「ついに車がきたお!!これでデレに会いにいけるんだお!」
('、`*川「あら・・よかったじゃない。今度私も乗せてねw」
( ^ω^)「バーちゃん、明日は暇かお?」
('、`*川「うん、暇だよ」
( ^ω^)「じゃあ一緒にドライブにいこうお!」
突然の誘いで少し戸惑うペニサスだが・・
- 146 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 21:15:02.39 ID:noggv47k0
- ('、`*川「うん、いいよ。明日楽しみにしてるよ」
( ^ω^)「任せてお!!」
二人は明日ドライブに行く事になった。ブーンは夕食を済ますとすぐに自分の部屋へ行き、メールを打ち始めた。
「デレ、ついに車が手に入ったんだお!日曜日、暇かお?」
( ^ω^)「送信するお!」
ブーンは会いに行く事も楽しみだったが、デレがどんな反応を示すのかも楽しみだった。
( ^ω^)「おっ!メールきたお!!」
「ホントーッ!?凄いね!日曜日は・・大丈夫だよ、バイト休みだし・・」
- 147 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 21:16:09.96 ID:AwTVZt4cO
- 今のうちに。
1話からwktkして応援してるよ。頑張れ
- 148 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 21:17:38.95 ID:noggv47k0
- ( ^ω^)「おっおっおっ」
「じゃあ行っても平気かお?」
( ^ω^)「返信だお!!」
その五分後、返事が返ってくる。
「うん♪でもごめんね、ホントは車で一時間以上かかるんだ。道はその駅まで単純だから平気だろうけど・・
だから、日曜日、駅まで来てくれれば後は私が案内するよっ」
- 149 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 21:22:16.16 ID:noggv47k0
- 「把握したお。それじゃ、駅まで行くお!時間はどうするお?」
「早くブーンに会いたいな・・午前中からでも平気かな?」
「うん、大丈夫だお!それじゃあ九時に駅集合にするお!!」
「わかった!それじゃあ日曜楽しみにしてるね!」
( ^ω^)「おっおっ!日曜楽しみだお!!」
しっかりと約束を取り付け、その日はすぐに風呂に入ってブーンは眠った。
次の日・・
- 150 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 21:25:21.54 ID:noggv47k0
- ( ^ω^)「ふああ・・今日はバーちゃんとドライブに行く日だお、準備するお」
ペニサスが早起きなのを想定して、すぐに準備を済ませ、下に降りていくブーン。
('、`*川「あら・・おはよう、今日は早いわね」
( ^ω^)「当たり前だお!バーちゃんとドライブだから早めにおきたんだお!!」
('、`*川「あら、そうなの?ありがとうね、ブーンちゃん」
('、`*川「じゃあ早めに行こうか、実はお昼ご飯作ってあるんだ♪」
( ^ω^)「ホントかお!?じゃあ自然が沢山あるところに行こうお!!」
('、`*川「うん♪もう準備は出来てるの?」
- 151 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 21:28:58.58 ID:noggv47k0
- ( ^ω^)「出来てるお!!」
('、`*川「じゃあもう行かない?楽しみで仕方ないんだっ♪」
なんだか若い女性のようにはしゃいでいるペニサス。その姿がブーンには凄く微笑ましく見えた。
( ^ω^)「じゃあいこうかお!バーちゃん!」
('、`*川「うん♪」
ブーンは自分の買った車の助手席にペニサスを乗せる。そして車は動きだす。
( ^ω^)「バーちゃん、僕はまだ車の運転に慣れてないから、しっかりシートベルトしててお」
- 152 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 21:32:23.34 ID:noggv47k0
- ('、`*川「大丈夫よ、しっかり固定されてるから」
( ^ω^)「おっ!それなら安心したお!」
車は安全運転で走り続ける。やがて、綺麗な湖へ到着した。
('、`*川「ここは昔と変わらず、ホントに綺麗なままね・・」
( ^ω^)「おっおっ!バーちゃん、ここにきたことあるのかお?」
('、`*川「若い頃、おじいちゃんとねw」
( ^ω^)「ホントかお!思い出の地だお!」
('、`*川「ふふっ、そういうことになるね♪」
二人は湖の周りを少し歩いていた。他愛も無い話で二人は凄く盛り上がっていた。
- 153 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 21:37:47.82 ID:noggv47k0
- ( ^ω^)「へー・・じいちゃんは若い頃そんな人だったのかお?」
('、`*川「うん、本当に一途な人でね・・」
( ^ω^)「さすがはじいちゃんだお!おっ、そろそろおなか減ったお・・」
('、`*川「そうだね、ご飯にしようか」
二人は一度車まで戻り、ペニサスは持ってきていたレジャーシートを広げる。
('、`*川「今日は力入れて作ったんだよ。沢山食べてね♪」
( ^ω^)「おっ!いただきますお!!」
自分の作った弁当をおいしそうに食べるブーン。それをいつもと変わらない笑顔で見つめるペニサス
- 154 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 21:38:42.12 ID:A7fY3vNC0
- 支援
- 155 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 21:41:13.07 ID:noggv47k0
- ('、`*川(本当に・・私の人生色々あったわね)
('、`*川(ブーンちゃんがこんなにおいしそうに私の作った料理を食べてくれるの、後何回見れるかな・・)
('、`*川(なんにしろ・・もう沢山見れるわけじゃないわね)
ペニサスは感じていた。自分の体が少しずつ弱ってきているのを。
('、`*川(これが私の寿命なら・・仕方ないね。もう助からないだろうな・・)
('、`*川(なら、私が出来ることは一つ・・)
('、`*川(家族への恩返し・・かな)
- 156 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 21:43:43.06 ID:noggv47k0
- ( ^ω^)「ん?バーちゃん、どうしたお?ボーっとして・・」
('、`*川「ん?ちょっと考え事してたんだ」
( ^ω^)「そうなのかお。バーちゃん、バーちゃんの料理は全部おいしいお!」
ペニサスが弁当の方を見ると、もう空になる直前くらいまで量が減っていた。
('、`*川「ふふっ、ブーンちゃんは食いしん坊だねw」
( ^ω^)「バーちゃんの料理がおいしいからだお!!」
二人は笑いあう。
- 157 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 21:45:17.73 ID:noggv47k0
- ( ^ω^)「おっおっ・・おなかがいっぱいになったら眠くなったお。そろそろ帰ろうお」
('、`*川「そうだね、帰ろうか」
二人はまた車に乗り、帰路へと着く。その途中・・
('、`*川「ブーンちゃん」
( ^ω^)「なんだお?バーちゃん」
('、`*川「もし私がいなくなっても・・今まで通り強くやっていける?」
( ^ω^)「なんでそんな質問するんだお・・?」
('、`*川「いいから。答えて」
いつもと口調の違うペニサス。その様子に少し圧倒されつつもブーンは、
( ^ω^)「・・バーちゃんがもしいなくなっても強くやってくお。バーちゃんを心配させたくないお」
- 158 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 21:47:52.20 ID:noggv47k0
- ('、`*川「そう・・それなら・・いいわ」
いきなり口調に元気の無くなるペニサス。
(;^ω^)「ちょ、バーちゃん平気かお?」
('、`*川「大丈夫・・」
ブーンは心配しつつも運転に気を配る。ようやく家へ到着した。
その日は明日の準備をして、早く寝るブーンだった。ペニサスの異変にあまり気が付かずに。
- 159 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 21:49:59.44 ID:AwTVZt4cO
- 援
- 160 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 21:51:20.68 ID:noggv47k0
- 翌日
(;^ω^)「お・・もう七時かお!早く準備するお!!」
ブーンはすぐに準備をすませて、下へと降りていく。時間は七時十分を回っていた。
(;^ω^)「あれ・・」
(;^ω^)「バーちゃんがおきてないお」
珍しくいつもは朝早くおきているはずのペニサスが起きていない。
(;^ω^)「きっと疲れてるんだお。朝食は簡単な物食べるお」
食パンを食べて、歯磨きをしっかりと済ませる。
- 161 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 21:54:20.26 ID:noggv47k0
- (;^ω^)「お、今日はデレとゆっくり過ごすために携帯の電源はオフにしておくお」
自分の携帯の電源をオフにして、車に乗り込むブーン。
( ^ω^)「さて、デレを迎えにいくお!!」
車を走らせる。駅までは一時間半ほどでつくみたいだ。
( ^ω^)「ホントに久しぶりにデレと会うお」
( ^ω^)「劇的に変わってたらどうしようかお・・」
何かよくわからない心配をしだすブーン。そんなくだらない心配ごとをしてるうちに駅に着いた。
デレらしき人物が駅の入り口で待っている。
- 162 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 21:54:45.33 ID:mGZsBqJX0
- http://pr2.cgiboy.com/S/3114803/
こいつに愛のメッセージを一言かいてNE!!
なんと彼氏は眉毛の病気だそうだ
- 163 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 21:56:09.42 ID:noggv47k0
- ( ^ω^)「デレーッ!!」
大声を出して恋人を呼んでみるブーン。その人物はブーンの方を向く。
ζ(゚ー゚*ζ「ブーンッ!!」
やはりデレだった。デレはブーンの車の方へ小走りで向かってくる。
ブーンも車から降りて、デレの方へ走っていく。そして久しぶりの再会を喜んだからなのか強く抱き合う二人。
ζ(゚ー゚*ζ「久しぶりだね・・ブーン」
( ^ω^)「うん・・何だかまだ大人っぽくなったお?デレ」
ζ(゚ー゚*ζ「ふふっ、それはブーンもだよw」
( ^ω^)「そうかお?」
- 164 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 21:56:41.80 ID:noggv47k0
- ζ(゚ー゚*ζ「うん、絶対そうだよw」
( ^ω^)「おっおー、実感が湧かないお」
二人は照れ笑いしながら、少し話していた。
ζ(゚ー゚*ζ「それじゃあ今日は私がこの町を案内してあげるね!」
( ^ω^)「ヨロシクだお!」
デレを車に乗せて、出発する。
携帯の電源を切ったことが災いして、とても大事な連絡を受けられなくなる事を知らずに。
第二十六話 完
- 165 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 21:56:50.16 ID:4jvfHg9w0
- 支援・・・
- 166 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 21:57:58.47 ID:noggv47k0
- 続きは今書き溜め中なんですが・・こんなに展開に困るとは。そして俺文才無さ杉
今日中に出来れば投下しますが、可能性は半々ってとこです。
読んでくれた人、どうもです。
- 167 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 22:01:02.22 ID:A7fY3vNC0
- 乙!
うわあああああああ
- 168 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 22:02:10.58 ID:4jvfHg9w0
- 乙。バーチャン・・
- 169 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 22:03:48.79 ID:ilMNhkJ+O
- 俺のじいちゃんも死期を悟るってのはあるって言ってたな
それを聞いた一週間後に逝ったをだが・・・
- 170 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 22:32:37.27 ID:noggv47k0
- よし、いける!もうそろそろ投下スタートします。
- 171 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 22:39:23.04 ID:zMqy/9Bj0
- gogo!
- 172 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 22:39:51.10 ID:noggv47k0
- 第二十七話
ζ(゚ー゚*ζ「じゃあ私がここに引っ越してから見つけた場所を案内するねっ♪」
どうやらやる気充分のようだ。
( ^ω^)「おっおっ、まずはどこにいくんだお?」
ζ(゚ー゚*ζ「ん〜・・あそこがいいな、私の指示した方向に行ってね」
( ^ω^)「把握したお」
ブーンはデレの指示通り車を動かしていく。十分後・・
ζ(゚ー゚*ζ「ついたー♪」
( ^ω^)「ここは・・水族館かお?」
- 173 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 22:43:01.70 ID:noggv47k0
- ペンギンのマスコットが入り口に立ち、一生懸命宣伝をしている。
あきらかに水族館のにおいがしている。
ζ(゚ー゚*ζ「うん♪ブーンが来た時一緒に行こうってずっと思ってたんだ」
( ^ω^)「おっおっ」
ブーンは一度時計を見る。針は十一時を指していた。
( ^ω^)「お昼にはまだ時間があるし、行こうお!!」
ζ(゚ー゚*ζ「うんっ!」
二人はのんびりと入り口へ向かっていく。
- 174 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 22:49:52.59 ID:noggv47k0
- ( ^ω^)「おっ!入場料金は僕のおごりなんだお!!」
ζ(゚ー゚*ζ「え、でm
( ^ω^)「昔からそうだったお。気にしないでお!!」
ζ(゚ー゚*ζ「・・ありがとう、ブーン」
ブーンの優しさは歳を重ねても変わることは無かった。結局ブーンが入場料金をおごり二人は見学を始めた。
ζ(゚ー゚*ζ「うわーっ・・凄いね〜やっぱり・・」
デレの前には無数の魚が水槽の中を目まぐるしく動き回っている。
- 175 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 22:53:52.63 ID:noggv47k0
- ( ^ω^)「ホントだお」
ζ(゚ー゚*ζ「ねぇ、ブーン、あの魚なんていうのかな?」
デレは少し大きめの魚を指差す。
( ^ω^)「あれは・・サメの仲間じゃないかお?他のを食べない所を見ると、温厚なサメみたいだお」
ζ(゚ー゚*ζ「へぇー・・ブーンは物知りだねっ!」
( ^ω^)「そうでもないおw」
二人は恋人らしく仲良く手を繋ぐ。久しぶりに会ったからというのもあってかきつく手を握る。
- 176 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 22:57:55.54 ID:qvWLjTC5O
- 支援
- 177 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 22:59:30.21 ID:noggv47k0
- ( ^ω^)(身長や歳をとっても、デレの小さな暖かい手は変わらないお)
( ^ω^)(デレ・・やっぱり好きだお)
ブーンはそう思う。だが、久しぶりに会ったので恥ずかしかったのか、口にはしなかった。
ζ(゚ー゚*ζ「あっ、ブーン」
( ^ω^)「何だお?」
ζ(゚ー゚*ζ「そろそろイルカショーが始まる時間なんだ♪見てみたいんだけど・・いいかな?」
( ^ω^)「おっ、どうしようかお・・」
心の中ではもちろんいいのだが、あえてデレに意地悪をしてみるブーン。
- 178 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 23:03:27.99 ID:noggv47k0
- ζ(゚Δ゚*ζ「ええ〜お願いお願い〜」
ブーンの腕にすがって、まるで子どものようなお願いの仕方をするデレ。ブーンにはその姿がたまらなく可愛く見えた。
(*^ω^)「おっ、行くお。ちょっと意地悪してみただけだお」
ζ(゚Δ゚*ζ「もう・・」
一度二人は目を合わせ笑いあう。はたから見れば完全なバカップルだろう。
イルカショーの会場へ向かう二人。
( ^ω^)「おっ!始まってるお!!」
ζ(゚ー゚*ζ「えっホントに?」
会場から係員の声が聞こえ、それに呼応しイルカが飛んでいる。観客は惜しみない声援を送っているのがよく分かる。
- 179 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 23:05:37.80 ID:NKd27vLV0
- し
- 180 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 23:07:24.19 ID:noggv47k0
- ( ^ω^)「おっ!入るお!」
二人は観客席へ入っていく。まだ少し空いてる席があったので、そこに座る。
( ^ω^)「おっおっおっ、イルカは身軽だお!!」
ζ(゚ー゚*ζ「スゴーい!!」
イルカは空中にぶら下がっているわっかを見事にくぐってみせた。
続いて、係員がイルカの上に乗って回りをまわっている。
係員「ヘイヘーイ!!俺ってすげーんじゃねー!?」
観客「かっこいいー!!」
ちょっと乗り違いなのが残念な所・・。
他にも沢山のゲイを見せ、イルカショーは終了する。
- 181 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 23:07:45.68 ID:noggv47k0
- ( ^ω^)「すごかったおー!!」
ζ(゚ー゚*ζ「うん!やっぱりイルカショーはいつみても面白いよねっ♪」
二人の会話はショーのことでいっぱいだった。
ζ(゚ー゚*ζ「そろそろお腹すいたね・・何か食べる?」
( ^ω^)「うん、そうしようお」
ζ(゚ー゚*ζ「そしたら私のおすすめのお店があるんだ。よかったらそこにいってみない?」
( ^ω^)(デレのことだから・・多分)
ブーンはなんとなく行くところが分かったみたいだ。
( ^ω^)「うん、いこうかお」
ζ(゚ー゚*ζ「やった♪」
二人は水族館を後にして、デレのおすすめの店とやらに向かっていた。
- 182 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 23:09:09.38 ID:noggv47k0
- ζ(゚ー゚*ζ「あっ、ここだよ〜ここ」
( ^ω^)「おっ・・ここは」
あからさまにラーメン屋だ。
ζ(゚ー゚*ζ「ここのラーメン、おいしいんだよ〜隠れた名店ってやつ?」
デレは意外なことにラーメンが大好きだ。もう何十件ものラーメンを食べ歩いてきている。
( ^ω^)「デレがそういうなら信用出来るお」
ζ(゚ー゚*ζ「ふふっ、ありがとう、じゃあはいろっ!」
二人は暖簾をくぐる。
ミ,,゚Д゚彡「いらっしゃい!あれっ、デレちゃんかい!!隣は彼氏と見たぜ!!」
ζ(゚ー゚*ζ「そうだよ、店長w私の婚約者ww」
この様子から見てデレはもう常連さんの仲間入りをしているようだ。
- 183 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 23:09:10.31 ID:z3r0B2pC0
- > 他にも沢山のゲイを見せ
阿部さんが出てくるのかと思ったwwww
- 184 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 23:11:24.18 ID:noggv47k0
- ( ^ω^)「こんにちわですお。ブーンっていいますお」
ミ,,゚Д゚彡「俺は布佐擬古だ!デレちゃんの彼氏ならサービスするよっ!!」
威勢のいい声をした店長だ。
ζ(゚ー゚*ζ「じゃあ店長、いつものお願いします!!」
ミ,,゚Д゚彡「おう!今日はいつもより気合いれちゃうよっ!」
ζ(゚ー゚*ζ「店長ったらw」
店長は厨房の中へ入っていく。次第においしそうなにおいが漂ってくる。
( ^ω^)「ここのラーメンを産業でたのむお」
ζ(゚ー゚*ζ「豚骨醤油 太めん ウマー」
( ^ω^)「非常にわかりやすくて助かるお」
どうやら一発で理解できたブーン。
店内は他の客でもにぎわっている。人の多さがここのラーメンの味を物語っている。
- 185 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 23:12:36.17 ID:noggv47k0
- ミ,,゚Д゚彡「おまちどぉ!!」
元気のいい声と一緒にフサがラーメンを運んでくる。
ミ,,゚Д゚彡「味たまサービスしといたからさ。常連さんだけの特権だよw」
ζ(゚ー゚*ζ「ありがとう!」
( ^ω^)「さて・・いただきますお!!」
ブーンが一口スープを飲む。デレはその瞬間を無言で見つめている。
( ^ω^)「・・これはっ!!」
( ^ω^)「豚骨醤油なのに・・こってりしすぎず、なおかつコクのあるスープ・・」
( ^ω^)「初めて出会う味だお!こいつはうめーお!!」
ζ(゚ー゚*ζ「でしょでしょ!!」
- 186 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 23:12:53.90 ID:noggv47k0
- 二人はラーメンに終始夢中だった。そして店を出たときに、ブーンは変な胸騒ぎを覚えた。
( ^ω^)(なんだお・・この胸騒ぎ。嫌な予感がするお。とりあえず携帯の電源入れて、メールチェックするお)
( ^ω^)「おっ・・カーチャンからメール受信してるお」
そしてブーンの頭の中にあることが浮かび上がった。今日、珍しくペニサスが早起きをしていなかった事に。
( ^ω^)「はは・・まさか・・そんなはずないお」
ζ(゚ー゚*ζ「・・どうしたの?」
ブーンの普通じゃない様子にデレも心配し始めた。
- 187 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 23:14:27.37 ID:noggv47k0
- ( ^ω^)「いや、カーチャンからメールきてたお。何だか見るの怖いんだお」
ζ(゚ー゚*ζ「なんで?w私にも見せて」
( ^ω^)「お・・」
そのメールを開こうとするブーンの手はがくがく震えていた。その手でメールをクリックする。
「何で携帯の電源オフにしてるの!!今すぐおばあちゃんが前入院してた病院に来て!!大変なのよ!!」
二人はそのメールを見て愕然とした。間違いないのだ。ブーンの予感は的中したのだ。
ζ(゚ー゚*ζ「・・これってまさか」
( ^ω^)「ごめんお!今日のデートは中止だお!」
そう言って急いで車に乗り込むブーン。だがあの病院まではここからでは少なくとも一時間半はかかるだろう。
- 188 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 23:15:56.29 ID:noggv47k0
- ζ(゚Δ゚*ζ「チョット待って!私も一緒に行く!!」
デレも助手席に乗り込んだ。誰がどんな状態に陥ってるのか。デレにもハッキリとわかったからだ。
(;^ω^)「とことんつき合わせてごめんお!!」
ブーンは車のアクセルを勢いよく踏み、病院目指して車を走らせた。その頃・・
('、`*川「あら・・」
ペニサスは見覚えのある花畑にいた。
('、`*川「・・やっぱり死期が近かったのかしら」
周りを見回すペニサス。この花畑はシャキーンとあった場所に間違いなかった。
- 189 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 23:17:10.62 ID:noggv47k0
- ('、`*川「ん・・長かったわ」
ペニサスはその花畑にゆっくりと腰を下ろす。
('、`*川「今回は誰もいないみたいね・・一人で寝そべるのも気持ちいいかもしれないわ」
上を見渡すペニサス。そこには綺麗な空が広がっていた。次第にペニサスは目を閉じていった。
一方、病室では、
ξ゚听)ξ「先生、先生!!母は・・!!」
/ ,' 3 「・・・・・・・・」
ξ゚听)ξ「どうして何も言ってくれないんですか!?なんでですか!!?」
- 190 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 23:17:35.69 ID:noggv47k0
- ツンはだいぶ錯乱していた。その様子を声さえ掛けられず、見つめる医療チーム。
('A`)「ツン!落ち着け!」
ドクオが男らしく、ツンの肩を持ち、落ち着かせようとする。
ξ゚听)ξ「ドクオ・・」
ξ;凵G)ξ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあん!!」
ツンの悲痛な泣き声が病室中に響き渡る。それでもドクオはツンの前では泣かないと、我慢をしているようだ。
('A`)「ブーンは・・何をしてるんだ!!」
ドクオはいつまでもブーンが到着しなくて苛立ちを隠せずにいる。
- 191 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 23:19:05.95 ID:noggv47k0
- (;^ω^)「あと少しだお・・!!」
ζ(゚Δ゚*ζ「・・・・・」
デレは昔一度見たときのかなり焦っているブーンの姿に何も話しかけられずにいた。
(;^ω^)「バーちゃん・・!!」
一言そう呟いてハンドルを強く握る。
('、`*川「ん・・・・・」
('、`*川「ブーンちゃんの声が聞こえたような気がする・・」
その思いを込めた声はペニサスに届いたようだ。だが・・
- 192 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 23:20:12.82 ID:noggv47k0
- ('、`*川「もうダメ・・間に合わない」
('、`*川「心残りなのは、デレちゃんとブーンちゃんの孫が見れないことかしらね・・」
呟き、ペニサスはまた目をつぶった。ブーンの思いもむなしく届かなくなりそうだ。
(;^ω^)「よし!ついたお!!」
本来ならば、一時間半のところをなんと45分でやってきたブーン。人間、何かあれば凄まじい力を発するものだ。
(;^ω^)「デレ、いくお!」
ζ(゚Δ゚;ζ「う、うん」
いつもとあまりに違うブーンの様子に戸惑うデレ。
- 193 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 23:22:29.71 ID:noggv47k0
- (;^ω^)「おおお!!」
前のように受付をスキップして走るブーン。それについていくのが精一杯なデレ。
(;^ω^)「きっと・・あの部屋なんだお!!」
昔ペニサスが入院していた部屋へ走るブーン。
しばらくして・・
(;^ω^)「あったお!バーちゃんの名前が書いてあるお!]
- 194 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 23:23:22.51 ID:noggv47k0
- 勢いよくドアをあけるブーン。そこには信じられない光景が広がっていた。
泣き喚く母、涙を流す看護婦、先生。唖然とした表情でその場を見つめる父。
(;^ω^)「そ・・そんな・・」
/ ,' 3 「どうやら家族皆揃ったみたいですね」
涙をふき取り、声を絞ってそういう荒巻。その状況をデレとつーは黙って見つめる事しかできない。
/ ,' 3 「もう・・ペニサスさんは手の施し様がありません・・」
/ ,' 3 「・・すいません、私達の力不足で」
(;^ω^)「嘘だお!!」
- 195 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 23:23:43.94 ID:noggv47k0
- ブーンが声を張り上げる。
(;^ω^)「バーちゃんは・・バーちゃんは寝てるだけだお!絶対に目を覚ますお!!」
そう言って、ペニサスへ駆け寄るブーン。
(;^ω^)「ねぇ、そうだおね?バーちゃん?」
ペニサスは何も話す気配はない。
(;^ω^)「ねぇ・・ねぇ・・」
( ;ω;)「答えてお・・前みたいに僕に話し掛けてお・・」
( ;ω;)「前みたいに笑いかけてお・・」
( ;ω;)「ねぇ・・・」
その声は部屋に虚しく響き渡るだけだった。
- 196 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 23:24:21.23 ID:noggv47k0
- ( ;ω;)「ねぇぇぇぇぇぇえええ!!バーちゃん!!!!」
ブーンも悲痛な叫びをあげる。それでもペニサスの表情は動かない。
(*゚∀゚)「人の死って・・なんでこんなにあっけないものなの?」
(*゚∀゚)「まだ私・・」
(*;∀;)「ペニサスさんに恩返ししてないよぉ・・」
つーも号泣しだす。その場で平静を保っていられるのはドクオしかいなかった。
ζ(゚Δ゚;ζ「・・・・・・」
デレはもう頭の中がパニックになっていて、その場に立ちすくむことしか出来なかった。
- 197 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 23:24:25.03 ID:4jvfHg9w0
- 支援
- 198 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 23:24:47.60 ID:noggv47k0
- ζ(゚Δ゚;ζ「私は今何を見てるのかな・・?」
ζ(゚Δ゚;ζ「看護師さんはこんなに凄い状況にもぶつかるんだ・・」
ζ(゚Δ゚;ζ「私の夢って・・こういうものなの?」
ζ(;Δ;ζ「こんなことってないよ・・」
静かにうずくまるデレ。この凄惨な状況はペニサスに届いているのか・・
('、`*川「・・ん」
('、`*川「何か聞こえる・・叫び声?」
おそらく外界の様子だろう。
- 199 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 23:25:15.50 ID:noggv47k0
- (``・ω・´)「ついに本当の意味でここにやってきてしまったか・・」
('、`*川「あなた!!」
(``・ω・´)「ペニサス、お前はよく生きた。寿命以上にな」
('、`*川「え?」
(``・ω・´)「死んだ者にはその人の寿命が見える。本当ならお前はあの交通事故でなくなるはずだった」
('、`*川「・・・・」
(``・ω・´)「だが、それは家族みんなの愛のおかげで阻止できた。これだけで奇跡としか言い様が無い」
(``・ω・´)「今回はもうダメだ。体が持たない・・わかるだろ?自分で」
- 200 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 23:29:06.56 ID:noggv47k0
- ('、`*川「・・うん」
(``・ω・´)「頑張ったよ。本当に」
(``・ω・´)「俺とのんびり暮らそう。死んでからでも皆の事は見守れるさ」
(``・ω・´)「っていいたいとこだけど・・」
('、`*川「え?」
(``・ω・´)「最後のあいさつくらいはちゃんとしてきた方がいいぞ」
(``・ω・´)「神様もそれくらいは怒りはしないさ。さあ、前みたいに俺の手を握るんだ」
('、`*川「うん・・」
ペニサスはシャキーンの手を静かに握る。昔のように視界が明るくなる・・
- 201 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 23:30:38.46 ID:0jGqUQQYO
- 泣けてきた・・・
支援
- 202 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 23:30:38.65 ID:noggv47k0
- ('、`*川「・・・・・・・・」
('、`*川「・・・・みんな」
( ;ω;)「!!!!」
ξ;凵G)ξ「母さん!!」
その場にいた人間皆が驚愕した。自分の目を疑った。
('、`*川「・・私はもうダメ・・なの」
('、`*川「もう・・無理って・・体が・・ね・・」
( ;ω;)「嫌だお嫌だお!!」
ブーンが泣いてペニサスに近寄る。
- 203 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 23:31:13.54 ID:noggv47k0
- ('、`*川「も・・う、わがまま・・ばっ・・かり・・ね、ブーンちゃん・・」
ξ;凵G)ξ「母さん嫌だよ!お別れなんていやだよ!!!!」
('、`*川「し・かた・・ないわ・・生きる者・・は・・いつか・・死ぬ・もの・・」
ドンドン絶え絶えになっていくペニサスの声。
ζ(;Δ;ζ「ペニサスさん!死なないで!お願い!!お願い!!!!!」
たまらなくなって、デレもペニサスに近寄る。
- 204 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 23:31:36.76 ID:noggv47k0
- ('、`*川「その声は・・デ・・れちゃん?」
ζ(;Δ;ζ「そうです!!」
('、`*川「ざ・・んね・・んね、ぶー・・んちゃんと・・デレ・・ちゃんの・・子ども・・見られないの・・」
ζ(;Δ;ζ「そんなこと言わないでください!!!まだ死にませんよ!!!」
('、`*川「ぶー・・んちゃんのこと・・まかせるわよ・・デレちゃん・・」
ζ(;Δ;ζ「!!!!」
ζ(;Δ;ζ「わかりました・・」
- 205 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 23:32:00.42 ID:noggv47k0
- それしか声に出来なくて、号泣し始めるデレ。
('、`*川「み・・んな?」
('、`*川「わ・たしが・・いなく・・なっても・・しっか・・りね」
('、`*川「み・・まもっ・・てる・・から・・」
('、`*川「みまもってる・・からね?」
ξ;凵G)ξ「嫌だよっ!いかないで!!かーさん!!」
(;A;) 「まだ早いですよ!!」
- 206 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 23:32:36.31 ID:noggv47k0
- ('、`*川「ドクオさん・・わが・・ままな・・ツンを・・よろ・・しく・・ね」
('、`*川「ブーンちゃん・・?」
( ;ω;)「なんだお・・?」
('、`*川「し・・あ・・わ・・せ・・に・・なる・・の・・」
最後まで言い切れずに、ペニサスは動かなくなる。
- 207 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 23:32:55.61 ID:noggv47k0
- ( ;ω;)「・・嘘だおね?」
( ;ω;)「寝てるだけなんだおね?」
( ;ω;)「ねぇ・・」
( ;ω;)「何か言っておぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!」
ξ;凵G)ξ「母さん!!!!!!!!」
荒巻が脈を図る。涙を浮かべながら聞きたくない一言を口にする。
- 208 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 23:33:13.69 ID:noggv47k0
- / ,' 3 「・・ご臨終・・です・・」
そこにいた人たちの涙が止まることはその日、無かった。
('、`*川「お別れ・・いってきたよ」
(``・ω・´)「そんな悲しい顔するな。行こう」
二人は手をつなぎ、どこかへ消えていく。行く場所は・・わからない。
第二十七話 完
- 209 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 23:33:15.66 ID:0jGqUQQYO
- 支援
- 210 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 23:35:32.62 ID:NKd27vLV0
- ( ゚д゚ )ばっちゃぁぁぁぁぁぁぁ!!
- 211 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 23:35:35.10 ID:noggv47k0
- なんだかな・・書いてて俺まで悲しくなってきた。
続きですが、テンションの続く限り書き溜めします。
可能性としては明日の方が高いですが、もしかしたら深夜の投下になるかもです。
読んでくれた人、どうもです。
- 212 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 23:36:31.74 ID:4jvfHg9w0
- 乙。目から汁が・・・
>>192孫→子供
- 213 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 23:36:46.62 ID:oDxtvQj+0
- http://www.nicovideo.jp/watch?v=ut_xJ_1cZhcSo
- 214 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 23:37:05.86 ID:noggv47k0
- >>212
あ、ミスってましたね、どうもです!
- 215 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 23:38:19.34 ID:NKd27vLV0
- ブーンは前に孫を見せるって言ってなかった?それなら無問題
- 216 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 23:40:59.28 ID:NKd27vLV0
- 190 名前: ◆gk43jgqTBM [] 投稿日:2007/01/21(日) 17:13:00.31 ID:Ki30QSHu0
( ^ω^)「・・ちゃん、バーちゃん!!」
('、`*川「ああ、ごめんね、ブーンちゃん、ちょっと考え事しててね」
( ^ω^)「どうしたのかと思ったお」
一呼吸おいて、またブーンが話し出す。
( ^ω^)「だから僕がバーちゃんを守るお!絶対僕の孫を見せるまでは生きててもらうお!」
('、`*川「・・・・ありがとう。ブーンちゃん」
孫の一言があんまり嬉しくてまた涙目になってしまうペニサス。
- 217 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 23:43:23.47 ID:4jvfHg9w0
- おお!そうだった
- 218 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/03(土) 23:44:53.73 ID:noggv47k0
- ん〜孫と子どもを今まで完全にミスってたのかな・・
ブーンは子どもを見せたかったんですが、あわよくば孫まで見れるほど生きてもらおうと。
そう考えていたようです。
- 219 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/03(土) 23:52:28.88 ID:A7fY3vNC0
- 乙。
悲しくてたまらん
- 220 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 00:05:48.68 ID:I9MYfbak0
- やっぱり深夜の投下は無理だ。
明日に持ち越しになりそうです。遅くまでお付き合いいただき、ありがとうございました!
- 221 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/04(日) 00:09:32.57 ID:aFFUqrMf0
- 作者って若そうだな
- 222 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/04(日) 00:16:00.54 ID:85TeYY3P0
- 高校生
- 223 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 00:19:55.92 ID:I9MYfbak0
- イエス、作者は高二です。
若くて無知なのは分かってます。でも作品には全力を注いでます。
なので、歳だけで判断しないでいただけると助かります。
- 224 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/04(日) 00:55:18.80 ID:tM+XkAgFO
- 支援
- 225 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/04(日) 01:32:06.44 ID:X3V0+rEmO
- 保守
- 226 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/04(日) 01:40:37.31 ID:6ikpvKuzO
- (´;ω;`)
- 227 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/04(日) 02:07:27.04 ID:ioNPsyEy0
- 保守
自分の年齢とか晒さない方がいいよ
- 228 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/04(日) 03:34:44.43 ID:qhjX2BsWO
- 工房かあwどおりでつまらんわけですねえww
- 229 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/04(日) 05:31:15.19 ID:lGuUkXUeO
- どうでもいいが>>93の歌詞間違いで、今まで楽しみにしてたのになんか萎えた
- 230 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 07:46:42.45 ID:mTkLsFmcO
- >>227
はい、気をつけます。
>>229
あれ、歌詞間違えてましたか・・すいません。
投下は午前中にする予定です
- 231 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/04(日) 08:40:21.29 ID:8/T+IagX0
- 補習
- 232 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/04(日) 09:34:16.59 ID:6ikpvKuzO
- 穂酒
- 233 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 10:07:26.72 ID:I9MYfbak0
- さて、二十八話もとい、最終話を投下しようと思います。
- 234 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 10:08:30.82 ID:I9MYfbak0
- 最終話
( ^ω^)「・・・・・・・・・」
ブーンの目の前には棺の中に入っているペニサスがいた。
(‐、‐*川 「・・・・・・・」
いくら見ても眠っているようにしか見えなかった。
周りの皆は黒い服を着て、涙ながらにペニサスは見つめている。
(´;ω;`)「聞いた時は嘘だって思った・・耳を疑ったよ」
从;ー;从「まさか・・ペニサスさんが亡くなるなんて」
その声もブーンには届いていなかった。
- 235 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/04(日) 10:08:51.99 ID:Yo9noXe5O
- 支援
- 236 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 10:09:17.84 ID:I9MYfbak0
- ( ^ω^)(まだまだ見せたいものは沢山あったんだお・・)
( ^ω^)(僕とデレの晴れ姿・・子ども・・)
( ^ω^)(それなのに・・)
( ;ω;)「もう逝っちゃうなんて・・あんまりだお」
前あんなに泣いたのに、なかなか涙はかれてくれなかった。
- 237 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 10:09:55.63 ID:I9MYfbak0
- ( ;ω;)「バーちゃん・・」
( ;ω;)「バーちゃん・・・」
頭の中がまた混乱して、バーちゃんという単語しか出てこないブーン。
ζ(つー゚*ζ「あんまりですよ・・」
涙をこらえながらデレはそう呟く。
ζ(つー゚*ζ「私の夢は・・あの仕事は何度も同じような事に遭遇するのかな・・」
ζ(つー゚*ζ「なんなんだろう・・何がいいんだろう。私の仕事って・・」
死に直面したデレは、自分の夢について疑問を持ちはじめていた。
- 238 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 10:10:53.66 ID:I9MYfbak0
- ('A`)「さぁ、そろそろ告別式だ。行こう」
ブーン、ツン、ドクオは親族の席へと座る。特別にデレも親族の席へすわっていた。
( ;ω;)「・・・・・・・」
ブーンはズボンをきゅっと握って、ずっと泣きながら下を向いていた。
('A`)「ブーン、泣いててもいい。でもな、ペニサスさんとお別れするんだ。顔をあげろ」
( ;ω;)「お・・・」
ブーンはゆっくりと顔を上げ、ペニサスの遺影を見つめる。あたりにはお経が響いていた。
- 239 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 10:11:36.85 ID:I9MYfbak0
- ('A`)「ブーン・・」
('A`)「生き物ってのは、いつか必ず死ぬ」
( ;ω;)「・・・・・・」
('A`)「俺もそう、お前もそう・・皆そうだ」
('A`)「死ぬまでにどれだけ自分の目標を達成できたか・・それが重要だと思う」
('A`)「バーちゃんは自分の人生に満足しているように、ブーンには見えたか?」
- 240 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 10:12:21.79 ID:I9MYfbak0
- ( ;ω;)「・・・・・・」
ブーンは首を縦にふった。
('A`)「それなら・・いいじゃないか。お前はあんなにいいおばあちゃんを持てて本当に幸せものだよ」
( ;ω;)「でも・・僕の子どもを見せることは出来なかったお・・」
('A`)「それは仕方ないじゃないか・・寿命だったんだから」
( ;ω;)「おっおっ・・」
ブーンの涙はずっと止まることは無かった。お焼香の時間になる。1番最初にツンが出てくる。
- 241 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 10:13:36.46 ID:I9MYfbak0
- ξ゚听)ξ「母さん・・」
ξ゚听)ξ「私は母さんと父さんの子で本当に幸せでした・・」
ξ;凵G)ξ「ゆっくり・・眠ってね・・」
そう呟いて焼香をあげるツン。
('A`)「次は俺か・・」
ドクオが泣くツンを少し慰めてから、お焼香へ向かう。
- 242 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 10:14:00.85 ID:I9MYfbak0
- ('A`)「ペニサスさん・・」
('A`)「今でも・・俺の無計画で、ツンを無理矢理お嫁に貰ったのは申し訳なく思っています」
('A`)「でもあなたとシャキーンさんは・・」
('A`)「優しく見守ってくれましたよね・・」
('A`)「本当に・・」
(つA;)「ありがとうございました・・」
泣かないと決めていたはずなのに、自然とあふれてくる涙。
そしてドクオも席に戻る。
- 243 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 10:14:51.84 ID:I9MYfbak0
- (つA;)「ほら・・ブーン、行ってこい」
出てくる涙をゴシゴシこすりながらブーンに焼香をするよう促した。
( ;ω;)「おっ・・」
ブーンが焼香へ向かう。
( ;ω;)「バーちゃん・・」
( ;ω;)「本当に色々お世話になったお・・」
( ;ω;)「相談とかもたくさん乗ってもらったおね」
( ;ω;)「特に・・デレとの恋愛の時はいっぱいはなしたおね」
( ;ω;)「あんなに真剣に僕の相談に乗ってくれて嬉しかったお・・」
- 244 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 10:15:43.22 ID:I9MYfbak0
- ζ(つー゚*ζ「・・・・・・」
デレが黙ってその様子を見つめている。
( ;ω;)「ありがとうだお・・バーちゃん」
( ;ω;)「僕はバーちゃんが親代わりのようなもんだったお」
( ;ω;)「トーチャンとカーチャンは仕事で・・」
( ;ω;)「バーちゃんがいなかったら今の僕はないんだお」
( ;ω;)「言葉で言い表せないくらい、いっぱい感謝してるお」
( ;ω;)「いっぱい・・いっぱい・・おっ・・・」
涙で声が詰まる。ぽとぽとと雫を落としながら、焼香を終わらせ自分の席へ戻るブーン。
- 245 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 10:16:36.89 ID:I9MYfbak0
- ( ;ω;)「デレ・・いってくるお」
ζ(つー゚*ζ「・・うん」
ゆっくりとした足並みで向かうデレ。
ζ(つー゚*ζ「・・私も沢山お世話になりましたよね」
ζ(;ー;*ζ「遊びに行ったときも嫌な顔ひとつせずに私と話してくれたり・・」
ζ(;ー;*ζ「ブーンのことも沢山教えてくれましたね」
ζ(;ー;*ζ「結婚したら、一緒に暮らせるってずっと楽しみにしてました」
ζ(;ー;*ζ「なのに・・グスッ・・ヒック・・」
落ちる涙を拭こうとせず、遺影を見つめながら席に戻るデレ。
沢山の参列客がお焼香を行う。
- 246 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 10:17:03.91 ID:I9MYfbak0
- (´;ω;`)「・・・・・・・・・」
从;ー;从「グスッ・・・・・・」
ショボンと渡辺も焼香をし終わる。
(*;∀;)「ペニサスさん・・まだ亡くなるには早いですよ・・」
(*;∀;)「あまりにも突然で・・報告できませんでした。私、彼氏が出来たんです」
(*;∀;)「ホントに優しい人ですよ・・結婚を前提にお付き合いしています・・」
(*;∀;)「いつかはペニサスさんにも見てもらおうと思ってたのに・・!!」
つーも号泣していた。
他にも沢山の人たちのすすり泣く声が聞こえてくる。
全ての過程を終了し、霊柩車に運ばれていくペニサスの棺を見ながらブーンは思う。
- 247 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 10:18:45.35 ID:I9MYfbak0
- ( ;ω;)(バーちゃん・・わかるかお)
( ;ω;)(バーちゃんはこんなに沢山の人たちに愛されてたんだお・・)
( ;ω;)(幸せ・・ものだおね)
その後すぐに火葬が行われ、骨だけになるペニサスの亡骸。
しばらく日は経って、皆で用意したお墓にペニサスの骨を入れて、全ての過程が終了した。
その帰りに、ブーンの家に立ち寄って、部屋で話しているときにデレがこんな話を持ちかける。
- 248 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 10:19:17.52 ID:I9MYfbak0
- ζ(゚ー゚*ζ「私・・」
( ^ω^)「どうしたお?」
ζ(゚ー゚*ζ「自分の夢に対して、情熱を失っちゃった気がするんだ・・」
( ^ω^)「なんでだお?」
ζ(゚ー゚*ζ「だって・・看護士は・・あんなに悲しい事態に何度も遭遇しなくちゃいけない・・」
ζ(゚ー゚*ζ「もしかしたら今回みたいに親しい人の時もある・・」
ζ(゚ー゚*ζ「そんなことに・・私、耐えられない気がして・・」
( ^ω^)「・・・・・・」
ζ(゚ー゚*ζ「なんで何も言ってくれないの?」
- 249 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 10:20:53.70 ID:I9MYfbak0
- ( ^ω^)「慰めの言葉なんてかけても仕方ないんだお」
ζ(゚ー゚*ζ「!!」
( ^ω^)「看護のことについて何も分からない僕が口出ししても、絶対いい方向に向かわない事は確かだお」
ζ(゚ー゚*ζ「・・そう、だよね」
二人の間を沈黙が包む。
ξ゚听)ξ「ブーン!ちょっといい!?」
ツンの呼ぶ声にひかれ、部屋の外に出る二人。
- 250 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 10:22:15.43 ID:I9MYfbak0
- ξ゚听)ξ「うん、デレちゃんもいるなら都合がいいわ。ちょっとおばあちゃんの部屋で手紙を見つけてね」
( ^ω^)「手紙かお!?」
ξ゚听)ξ「ええ、おばあちゃんはやっぱり自分の死期が分かってたみたいで・・私、ドクオ、ブーン、そしてデレちゃんに手紙を書いてたみたいなの」
ξ゚听)ξ「はい。これがそう。読んでみて」
( ^ω^)「お・・」
達筆な字、ペニサスの字に間違いが無かった。
( ^ω^)「あけるお・・」
中にはこんな内容が書かれていた。
- 251 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 10:23:08.73 ID:I9MYfbak0
- 「この手紙を読む頃には・・私はなくなっているでしょうね。
ちゃんとお別れがいえなくてごめんね。顔を見たら絶対にこんなこといえないと思って、手紙にしたことを許してください」
( ^ω^)「・・・・」
「ブーンちゃん、あなたとは生まれたときからずっと一緒の付き合いだったよね。
いろんな事があったよね。ブーンちゃんがお母さんに怒られたこと・・一緒に買い物に行ったこと。
デレちゃんとの事を相談されたり・・ドライブに行ったり。
私にとって、楽しいことや、ブーンちゃんは毎日成長してるって実感させられる事ばかりでした」
( つω^)「・・・・・・」
「1番嬉しかったことは・・ちゃんと恋人を見せてくれた事かな?ちゃんと約束守ってくれたね。
私の方が子どもを見せるっていうブーンちゃんからの約束を守れなくてごめんね。もう体が言うことを聞かなくて・・
でもね、人は死んでも決して全てが無くなる訳じゃないんだって思ったんだ」
- 252 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 10:23:37.87 ID:I9MYfbak0
- ( つω^)「ウッ・・・・」
「ブーンちゃん、話してくれたよね?おじいちゃんのこと・・夢で会ったり、電車の中で助けてくれたり・・
私の話もしたもんね?交通事故に遭ったとき、おじいちゃんに会ったって・・」
「人は死んでからも大切な人達を見守れる。私はいつでもブーンちゃんのこと見てるからね。
だから悲しまないで。姿はなくなってもずっと私はブーンちゃんの近くにいるからね」
( ;ω;)「バーちゃん・・!!」
ブーンは涙でまた顔をぐしゃぐしゃにしていた。
「それじゃあ・・ブーンちゃんが幸せになることを祈ってます。 ペニサスより」
( ;ω;)「バーちゃん・・!!!」
ブーンだけではなく、そこにいたツンとデレも号泣していた。
- 253 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 10:24:02.18 ID:I9MYfbak0
- ζ(;ー;*ζ「・・ペニサスさん、私の思ってる事・・わかってたんですね・・」
ξ;凵G)ξ「わかった・・母さん。これから私はブーンのことに専念するから安心してね・・」
泣き声はしばらく止まることが無かった。皆はペニサスがいかに大切な人かを失ってから改めて思った。
それから半年後・・ブーンは一人でペニサスのお墓参りにやってきていた。
( ^ω^)「バーちゃん、久しぶりだお」
お墓を掃除しながらブーンはつぶやく。
( ^ω^)「あれから皆、それぞれのことを一生懸命頑張ってるお」
( ^ω^)「バーちゃんのおかげで自分の夢に疑問を持ったデレもまた看護大学で頑張ってるお」
( ^ω^)「手紙の内容までは見せてもらえなかったけど・・きっと書いといてくれたんだおね?」
静寂が流れる。
- 254 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 10:24:24.25 ID:I9MYfbak0
- ( ^ω^)「つーさんは結婚したみたいだお。結婚式に呼んでもらったけど、凄く綺麗だったお」
( ^ω^)「バーちゃんも見れればよかったお」
( ^ω^)「ショボンと渡辺さんは相変わらずだお。仲良くやってるお」
一度沈黙するブーン。そして口を開く。
( ^ω^)「最後の最後までバーちゃんにお世話になりっぱなしだったお」
( ^ω^)「カーチャンは仕事を辞めて、家事に専念してるお。バーちゃんより料理上手になる!!って凄く張り切ってるお」
( ^ω^)「トーチャンは前より仕事をさらに頑張るようになったんだお。そろそろ昇進も近いらしいお」
( ^ω^)「僕としては、バーちゃんが死んでしまった事は凄く悲しかったお」
( ^ω^)「何もしたくないって・・最初はおもってたお」
( ^ω^)「でもバーちゃんの手紙のおかげで、またやる気が出たお」
( ^ω^)「僕は今夢を叶える為に一生懸命勉強してるお」
( ^ω^)「大変なことばっかりだけど・・めげずに頑張っていくつもりだお」
- 255 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 10:24:43.02 ID:I9MYfbak0
- お墓の掃除が一通り終了して、お線香を刺し直す。
( ^ω^)「バーちゃんが手紙でいってたおね?」
( ^ω^)「死者でも大切な人達なら見守っていけるって」
( ^ω^)「僕はバーちゃんがいつも見てくれてるって信じてるお」
( ^ω^)「必ず・・幸せになってみせるお」
暖かい日差しがブーンの体を覆っている。
( ^ω^)「・・・・・・・・」
目を閉じ、手を合わせるブーン。
- 256 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 10:24:59.48 ID:I9MYfbak0
- ( ^ω^)「・・バーちゃん」
( ^ω^)「バーちゃんは心配性だおね。心配しすぎないでおね」
( ^ω^)「僕はバーちゃんが心配する事のないように頑張るお・・」
そう言って時計を見るブーン。
( ^ω^)「もうこんな時間かお、そろそろ行くお、バーちゃん」
お墓に背中を向けて歩いていくとき、何か自分の右腕が温かくなるのを感じるブーン。
- 257 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 10:25:14.47 ID:I9MYfbak0
- ( ^ω^)「・・ありがとうだお。ちゃんと見守ってくれてるんだおね」
きっとそれはバーちゃんが見えないけれど、隣にいてくれてる。そう感じるブーン。
('、`*川「ふふっ、頑張りなさいね」
( ^ω^)「!!!」
ペニサスの声が聞こえたような気がした。
( ^ω^)「・・・頑張るお!!」
⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン!!
小さい頃見せた、特徴的な走り方をしながらブーンはその場を去った。
これから、ブーンにどんな困難が待ち受けているかは誰もわからない。
だがブーンはきっとくじけずに向かっていくだろう。幸せになる、というバーちゃんとの約束があるから・・
( ^ω^)「きっと・・上手くいくお!!バーちゃん、しっかり見といてくれお!!」
( ^ω^)ブーンと('、`*川 おばあちゃんのようです 完
- 258 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/04(日) 10:26:59.36 ID:wzE41UB60
- J('ー`)し・・・
- 259 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/04(日) 10:27:14.53 ID:hFQVgQcJO
- ずっとみてたよ
おつかれさま。
- 260 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/04(日) 10:29:59.18 ID:Q3ttDt610
- し
- 261 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 10:30:44.98 ID:I9MYfbak0
- あとがき
最初は十話構成だとかなんとか言ってた割にめっちゃ長くなりましたね。
ちょっとダラダラ感があったのは自分でも感じていました。すいません。
この作品、結構思い出に残る作品です。色んな人が見てくれたり、初めて絵師さんが来てくれたりとか・・
正直色々と苦戦するとこはありましが、なんとか書き終えてホッとしています。
この作品を通して伝えたかった事がひとつあります。
実は作者の父親方のおばあちゃん。色々とお世話になりましたが、去年亡くなりました。
俺はおばあちゃんに何もしてあげられなかった事を後悔しました。
だから・・この作品を見て、おばあちゃんや親を大切に・・みたいな事が伝わったら嬉しいかなと思っています。
最後に・・この長い作品を読んでくれた読者の皆様本当に感謝しています。
皆様の意見や感想がなければきっと書き終わっていません。
本当にありがとうございました!
- 262 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/04(日) 10:34:13.67 ID:Q3ttDt610
- ( ゚д゚ )乙ばっちゃぁぁぁぁぁぁぁ!!
- 263 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/04(日) 10:50:19.03 ID:/TmTtaBnO
- 乙
ヤバイ、画面が見えなくなってきた・・・
- 264 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/04(日) 10:59:09.20 ID:ymqpFQkHO
- 作者に乙!
- 265 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/04(日) 11:09:27.40 ID:Yo9noXe5O
- 作者乙!
久しぶりに暖かい作品にであったよ
- 266 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/04(日) 11:10:34.51 ID:Smc+ky6yO
- 乙
- 267 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/04(日) 11:16:48.39 ID:M74btLU30
- お疲れ。
◆gk43jgqTBM先生の次回作にご期待下さい!!!
- 268 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/04(日) 11:17:48.92 ID:300VUQomO
- いいものをありがとう。
なにか大切なものを思い出させてもらったような気がします
- 269 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/04(日) 11:30:51.22 ID:Tou4iWkDO
- 私もおってた!若いのにすごいね!
おばちゃん涙しちゃったよ!
- 270 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/04(日) 11:39:44.53 ID:Zd6/P20IO
-
乙
- 271 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/04(日) 11:49:29.52 ID:ctnHMZ4G0
- まじ感動した!!
私実は看護学生だけど、人前で泣くことは決して悪いことじゃないよと伝えたい。
仕事に支障をきたしたり、家族より号泣してしまうことはどうかと思うけど、
亡くなった人の為に泣いてくれる人がいるっていうのは、家族にとっても
嬉しいことなんじゃないかと思う。
と、デレちゃんに伝えたい。
これ読んだから今月末の国家試験、頑張れそうだ!!
- 272 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 11:51:26.77 ID:I9MYfbak0
- えと、この作品は何もかも上手くいきすぎだ。という意見は沢山あると思います。
それについて説明しておきたいと思います。
俺の構成上、この話は前半〜中盤までは幸せ話、後編からは色々・・という感じで作ってきたので、
前半は鬱な展開は極力避けて書いてきました。
自分でも上手くいきすぎだとは思っていましたが、そこはあえてやらせていただきました。
- 273 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/04(日) 11:53:47.98 ID:KMXoVYQ3O
- なんかクッキングパパみたいな感じだった
このブーンは社会で叩かれたらすぐ駄目になりそうだな
- 274 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 11:53:55.98 ID:I9MYfbak0
- >>271
コメントありがとうございます。
正直俺は看護士の事はよく分からないので、批判食らうかなって思ってたんですが安心しました。
デレは家族のようにペニサスを慕っていたので、それ故に悲しみも大きかったので・・
俺の作品で頑張ろうって思ってくれたなら本当に嬉しいです。
試験、頑張ってください。応援しています。
- 275 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/04(日) 12:06:58.56 ID:w914oBk1O
- >>1さん乙です
本気で10分くらい泣いてしまいました
次回作期待してます!
頑張ってください
- 276 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/04(日) 13:05:23.03 ID:6ikpvKuzO
- 乙!
きっと、亡くなった貴方の祖母(祖父?)も素敵な人だったんでしょうね。
ペニサスバーちゃんと同じように、天国で笑ってくれてると思います。
お疲れ様!感動をありがとう!
…それから、毎回1話からのときにまとめてくれた人にも乙w
- 277 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/04(日) 13:41:28.27 ID:kn4j7RyL0
- おばあちゃんえらく簡単に死んじゃった印象
全体的にgdgdも酷い、あと2〜3年すれば少しはよくなるとオモ
- 278 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/04(日) 13:44:17.61 ID:6vSbtSlMO
- 無駄に長い。
話数をもっと短くして密度を濃くしたらいいと思う。
- 279 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/04(日) 13:52:28.03 ID:D/sdU2YlO
- 最初はおもしろかったけど
後半はうんこ
- 280 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/04(日) 14:34:43.37 ID:ioNPsyEy0
- 蝶乙。
かなり良かったよ!
- 281 名前:愛のVIP戦士 :2007/02/04(日) 15:56:01.46 ID:bZMPD98iO
- ほしゅ
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