( ^ω^)ブーンと('、`*川 おばあちゃん

1 名前:閉鎖まであと 3日と 3時間 :2007/01/20(土) 17:29:15.19 ID:uQCkNQbo0
ここはある平和な町。どの家族も仲良く暮らしていて、全く問題ない町。

でも、わがままな子ってのはどこにでもいるもんで・・

( ;ω;)「うわぁーん!!!」

ξ゚听)ξ 「ま、待ちなさい!ブーン!!」

( ;ω;)「かぁちゃんなんて大嫌いだお!!」

ξ゚听)ξ 「・・・なんであの子はあんなにわがままで泣き虫なのかしらね」

この子の母らしき人がそう呟く。

今、飛び出していった子はブーンと言うらしい。だが本名は内藤ホライゾン。何故ブーンと呼ばれてるのかというと・・

2 名前:閉鎖まであと 3日と 3時間 :2007/01/20(土) 17:29:45.30 ID:uQCkNQbo0
       /⌒ヽ
⊂二二二( ^ω^)二⊃
      |    /       ブーン
      ( ヽノ
      ノ>ノ 
  三  レレ

3 名前:閉鎖まであと 3日と 3時間 :2007/01/20(土) 17:30:15.86 ID:uQCkNQbo0
なぜか誰も教えていないのにこういう行為をする事からブーンと呼ばれるようになった。

まだ8歳くらいで、甘えたい盛り、わがままは人一倍多い。

少しぽっちゃりとした体格が印象的だ。

ξ゚听)ξ 「まぁ・・行くとこはもう決まってるわね。帰ってきたらしっかり叱るか」

このお母さんはあの子がどこに行くかはもう分かりきってるようで大した心配はしていないようだ。


4 名前:閉鎖まであと 3日と 3時間 :2007/01/20(土) 17:32:26.32 ID:uQCkNQbo0
( ;ω;)「うっ・・うっ・・うっ・・」

( ;ω;)「早く・・あそこにつきたいお。もう疲れたから歩くお・・」

八歳くらいの男の子じゃそう長くは走れないから仕方が無い。でもいく場所は母親が行ってた通り決まっているようだ。

( ;ω;)「・・・・・・・・」

泣き疲れたようで、ゆっくりと歩くブーン。

( ;ω;)「ひっく・・ようやくついたお。おばあちゃん探すお」

ブーンがたどりついた場所。そこは近所のスーパーだった。どうやら彼のおばあさんが買い物にきてるらしく、探しに来たようだ。

5 名前:閉鎖まであと 3日と 3時間 :2007/01/20(土) 17:34:44.54 ID:uQCkNQbo0
おばちゃんA「あら、ぼうやどうしたの?」

おばちゃんB「おばちゃんが話しきいてあげるわよ?」

そんな会話を聞いてる余裕すらなかったブーンは必死におばあちゃんの姿を探す。
おばちゃん達の文句も耳には入ってないらしい。

( ;ω;)「グスッ・・おばあちゃんどこだお」

( ;ω;)「・・・・・・」

なかなか見つからず、不安になったブーン。あたりを見回すが、それらしき姿は無かった。


6 名前:閉鎖まであと 3日と 3時間 :2007/01/20(土) 17:37:47.37 ID:uQCkNQbo0
( ;ω;)「帰っちゃったのかお・・おばあちゃん・・」

( ;ω;)「折角探しにきたのに・・また悲しくなってきたお」

幼いブーンはもう限界だった。おばあちゃんを探しにきたのに、なかなか見つからないのでまた大きな声で泣き出しそうな顔をしている。

( ;ω;)「おばあちゃん・・」

スーパーから出るブーン。それと同時に・・

( ;ω;)「ウワーン!!!」


7 名前:閉鎖まであと 3日と 3時間 :2007/01/20(土) 17:39:56.04 ID:uQCkNQbo0
また大声で泣き出してしまった。父親から、

「人前では絶対に泣くんじゃないぞ!」

という言いつけさえ忘れて、泣き喚いている。

???「あら、ブーンちゃん、どうしたの?」

誰かがブーンに話し掛けた。どうやら知り合いのようだ。


8 名前:閉鎖まであと 3日と 3時間 :2007/01/20(土) 17:42:12.40 ID:uQCkNQbo0
( ;ω;)「おばあちゃん!!ウワ−ン!!!」

('、`*川「よしよし、どうしたの?」

( ;ω;)「またお母さんに怒られちゃったんだお・・・ヒック」

('、`*川「そうなのぉ・・なんで怒られちゃったの?ブーンちゃん」

( ;ω;)「・・実は」

時はさかのぼって、ブーンとブーンの母が二人きりの時・・

9 名前:閉鎖まであと 3日と 3時間 :2007/01/20(土) 17:42:54.88 ID:NwdUFw0m0
支援

10 名前:閉鎖まであと 3日と 1時間 :2007/01/20(土) 19:04:45.97 ID:HgdFBiXq0
( ^ω^)「フヒヒwwwwやっぱゲームは楽しいお!!!」

ξ゚听)ξ 「ブーン!!ゲームばっかりやってないで外で遊びなさい!!」

母がブーンを外で遊ぶようにとがめた。

( ^ω^)「やだお!!外は寒いお!友達もきっと外では遊びたくないはずだお!!」

ブーンは友達には結構恵まれているほうだった。よく遊ぶ。だがブーン自身は外遊びは好きじゃなかった。


ξ#゚听)ξ 「ダメ!!もう何時間ゲームしてると思ってるの!?心配してるから言うのよ!!」

言う事を聞かないブーンに母親が厳しく言う。だが子どもにそんなこと分かるはずも無く・・


11 名前:閉鎖まであと 3日と 1時間 :2007/01/20(土) 19:08:51.49 ID:HgdFBiXq0
( ^ω^)「ヒッ・・・」

( ;ω;)「うわあああああん!!!」

泣き出してしまい、家を出てきて今に至るのだった。

( ;ω;)「ヒックヒック・・おばあちゃん、やっぱりブーンが悪いかお?」

怒られた理由もなんとなくわかっていたブーンは泣きながらだが、おばあちゃんにたずねる。

('、`*川「うん、それはブーンちゃんが悪いよ。おばあちゃんと一緒にママにあやまろっか!」

おばあちゃんは泣いていたブーンも甘やかそうとはせずに、謝ることを進める。

12 名前:閉鎖まであと 3日と 1時間 :2007/01/20(土) 19:12:58.10 ID:HgdFBiXq0
( ;ω;)「・・・・・・・・」

( ;ω;)「うん、おばあちゃん、帰ろお」

('、`*川「さすがブーンちゃんだね。偉いよ」

そういうとおばあちゃんはブーンの手を取って、一緒に家まで戻っていった。

('、`*川「ただいま、ツン」

ξ゚听)ξ 「あっ、お帰り、母さん。ブーン見なかった?」

('、`*川「一緒に帰ってきたわ。ほら、ブーンちゃん」

13 名前:閉鎖まであと 3日と 1時間 :2007/01/20(土) 19:15:45.85 ID:OnKXNVA60
(´ーヽ`ξ ……

14 名前:閉鎖まであと 3日と 1時間 :2007/01/20(土) 19:16:47.17 ID:HgdFBiXq0
そういうと、ブーンは罰が悪そうに母親の前に出てきた。

ξ゚听)ξ 「・・・・・・・・・・・・」

( ;ω;)「・・・・・・・・・」

( ;ω;)「かあちゃん、ごめんお」

ようやく言えた一言。その一言を母はしっかりと受け止めた。

ξ゚听)ξ 「ほらっ!いつまでも泣いてんじゃない!!」

ξ゚ー゚)ξ 「ちゃんと謝れたから許してあげるわ。次から気をつけるのよ?」

( ;ω;)「・・・・・・・・」

( ^ω^)「うん!!!」

15 名前:閉鎖まであと 3日と 1時間 :2007/01/20(土) 19:17:36.58 ID:HgdFBiXq0
ブーンはすぐに明るくなって、家の中へと入っていった。

ξ゚听)ξ 「・・・ごめんね。母さん、ブーンがいつもいつも」

('、`*川「ツン、気にしなくていいんだよ。家族だもの。それにブーンちゃんは可愛い私の孫だから大丈夫よ」

その言葉と一緒に、いつも見慣れてはいるが、改めて見ると惚れ惚れするステキな笑顔をツンに送る。

ξ゚ー゚)ξ 「ありがとう、母さん」

('、`*川「じゃあ早く家の中に入ろうか。今日は冷えるからね?暖かい晩御飯を作ろう」

16 名前:閉鎖まであと 3日と 1時間 :2007/01/20(土) 19:20:35.85 ID:HgdFBiXq0
二人も家の中へと姿を消した。
おばあちゃんは晩御飯作りの手伝いをする前に、自分の部屋へと向かう。

('、`*川「・・あなた?」

部屋の中にあった仏壇に話し掛けた。どうやら自分の夫、ブーンから見ればおじいさんに当たる。

('、`*川「今日も一日平和だったわよ。ブーンちゃんの成長を見ることが今の私の生きがいになってる気がするわ」

('、`*川「あなたも・・もう少し長く生きられたらね。ガンだったから仕方ないわよね・・」

少し悲しそうな顔をしながら話を続けるおばあちゃん。


17 名前:閉鎖まであと 3日と 1時間 :2007/01/20(土) 19:22:36.21 ID:HgdFBiXq0
('、`*川「あんまり悲しい話ばっかりしてても面白くないよね?ごめんね、あなた・・」

('、`*川「でも今日はあんまり面白い話がないのよね・・ごめんねwまた明日話すわ」

それだけ言い残しておばあちゃんは、台所へと向かっていった。

ξ゚听)ξ 「あ、母さん。もう結構ご飯出来てるよ〜?」

('、`*川「ああ、遅くなっちゃってごめんね、ツン」

ξ゚听)ξ 「お父さんと話してたの?」

18 名前:閉鎖まであと 3日と 1時間 :2007/01/20(土) 19:24:20.97 ID:HgdFBiXq0
('、`*川「ええ、そうよ」

ξ゚听)ξ 「・・・お父さんにもブーンの成長を見てもらいたかった」

('、`*川「そうね・・私も同じ事を話してたわ」

ξ゚听)ξ 「仕方ないよね・・神様がそうしちゃったんだから」

そう言ってツンはブーンを見た。お気に入りの「チャーハン作るよ!!」という番組を見ていた。この番組は主人公がチャーハンを通じて成長していく姿を描いている。



19 名前:閉鎖まであと 3日と 1時間 :2007/01/20(土) 19:24:38.90 ID:HgdFBiXq0
      グルグルグル
 〃  三 .Λ,,Λ 三=≡,,Λ‐ ─
 。・。・。 (ω・;≡・ω=;`・ω) =。・。
ヽニニフ━oc三 ─ ニフ  三 ニフ
       ゙ミ 三  =- 彡    〃
     


( ^ω^)「wktk」


20 名前:閉鎖まであと 3日と 1時間 :2007/01/20(土) 19:26:21.01 ID:HgdFBiXq0
 〃  Λ,,ヽ ミ  ブン!!
    (;`・ω・)         −=≡ 。・。・。
    /  oo━       −=≡ ヽニニフ
 \_, (  、 > 彡'
 `)  ヽ,_)′
 ⌒`


三 = ─___   。ジュー
── : __ 。  ・  ・。  ゚ 
三三 。 ̄ ̄ ≡ .≠>゚・、_∧ . アッチー
 __ ___ .</・。゚:Д´丶>つ-
 ̄ ̄   ・  ゚ ゚ //。  ,/_/:::::/
─ ‐  ガツッ ’|:::|/⊂ヽノ|:::| /」
          / ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄/|

21 名前:閉鎖まであと 3日と 1時間 :2007/01/20(土) 19:26:41.19 ID:HgdFBiXq0
( ^ω^)「おっおっおっおっwwwwwwwwwwww大失敗だお」

転げ回りながら爆笑しているブーン。そんな姿を見た二人は、

ξ゚ー゚)ξ 「ブーンがあんなに楽しそうなのに、私たちがこんなに暗くちゃダメだよね?母さん?」

('、`*川「そうね、私たちも明るくいかないとねw」

ξ゚听)ξ 「・・でも母さん、母さんはブーンの成長する姿をしっかりと見届けてあげてね?」

('、`*川「わかってるわよ、ツン」

22 名前:閉鎖まであと 3日と 1時間 :2007/01/20(土) 19:26:53.30 ID:HgdFBiXq0
それだけ力強く言い残して、出来たご飯を持っていく。

その内、ブーンの父も帰ってきた。

('A`)「ただいま・・今日も疲れたよ」

ξ゚听)ξ 「お帰りなさい。今日もお疲れ様」

ブーンの父、ドクオは大企業に勤めているエリートだ。そのおかげで、家の生活は安定していた。

('、`*川「お帰りなさい、ドクオさん」

('A`)「ただいま、お義母さん、今日のご飯もおいしそうですね」

そう言って、ドクオも食卓へとついた。今日も家族団欒で、ブーンの一日は過ぎていく。

今日も様々なことを吸収して、成長を続けるブーンだった。

第一話 完


23 名前:閉鎖まであと 3日と 1時間 :2007/01/20(土) 19:27:51.72 ID:jwbfXVjb0
wktk

24 名前:閉鎖まであと 3日と 1時間 :2007/01/20(土) 19:27:57.14 ID:HgdFBiXq0
一話はこれで終わりです。二話は今書いています。出来次第投下します。

おばあちゃんのAAがペニサスなのは・・突っ込まないでください。
読んでくれた人、どうもです!

25 名前:閉鎖まであと 3日と 1時間 :2007/01/20(土) 19:28:15.66 ID:ou7YOnTaO
テラwktk

26 名前:閉鎖まであと 3日と 1時間 :2007/01/20(土) 19:32:48.16 ID:oigiXJXOO
保守
俺が帰ってくるまで残ってますように

27 名前:閉鎖まであと 3日と 1時間 :2007/01/20(土) 19:33:04.30 ID:2NAVyvG00
ばあちゃんがペニサス役は合ってると思う
wktk

28 名前:閉鎖まであと 3日と 1時間 :2007/01/20(土) 19:33:23.86 ID:2NAVyvG00
間違った ペニサスがばあちゃん役

29 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 19:34:04.21 ID:HgdFBiXq0
一応トリつけときます。

おそらく、八時過ぎくらいには投下可能だと思います。

30 名前:閉鎖まであと 3日と 1時間 :2007/01/20(土) 19:34:48.95 ID:oCQxDMnv0
まさしく先を越されたwwww
こっしりwktkさせてもらうよwww

31 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 19:36:17.55 ID:HgdFBiXq0
>>30 マジすか!

これで先を越したのは二回目だ・・なんかすいません。ホントに。
かぶるとホントに申し訳ない気分になる。

32 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 19:50:30.48 ID:HgdFBiXq0
第二話

そんな楽しいこと、悲しい事、怒られたり誉められたりを繰り返して、ブーンはあと一ヶ月で中学生になる。

( ^ω^)「うう・・なんか制服買うだけでも緊張するお」

ξ゚听)ξ 「なーに緊張してんのよっ!そんなんじゃ中学生活乗り越えられないわよ!?」

思い切り母親に背中を叩かれたブーン。その背中を痛そうにさすりながら、

(#^ω^)「いてーお!かーちゃん!別に緊張するのは普通なんだお!」

それは当然だ。誰でも新しい環境に入ることは緊張して当たり前だ。

33 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 19:52:59.00 ID:HgdFBiXq0
ξ゚听)ξ 「私はすぐに緊張するような息子に育てたおぼえはないわ!!」

(;^ω^)「ちょwwwwwひでぇwwww」

この家族、おばあちゃんも含め全員仲が良かった。普通の家族から見れば羨ましいにも程があるくらいに。

ξ゚听)ξ 「ほーら、ついたわよ?早くするする!!」

( ^ω^)「ちょ、あんまりせかさないでくれお」

二人は制服屋へと入っていった。まわりを見回せば、色々な中学、高校の制服が並んでいた。

34 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 19:54:54.46 ID:HgdFBiXq0
ラウンジ中学、ニュー速高校、最悪中学・・色々と中学を探していたブーンにとっては知ってる中学ばかりだった。

( ^ω^)「・・お。あったお、これが僕の行く中学、VIP中の制服かお」

( ^ω^)「見たところ普通の学ラン・・パッとしねーお」

( ^ω^)「もっとかっこいいの着たいんだお」

そう言った瞬間、また背中に衝撃が走り、思わずよろけてしまったブーン。

ξ゚听)ξ 「わがまま言わない!中学いけるだけでいいと思う!世の中には学校行きたくてもいけない人がいるのよ!?」


35 名前:閉鎖まであと 3日と 1時間 :2007/01/20(土) 19:55:32.79 ID:LTuhCRMz0
むしろテレビの続きが気になった

36 名前:閉鎖まであと 3日と 1時間 :2007/01/20(土) 19:55:34.17 ID:2NAVyvG00
>ニュー速高校
中学じゃないwww

37 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 19:57:14.30 ID:HgdFBiXq0
( ^ω^)「いてーっつってんだお!そんな強い力でたたくんじゃねーお!!このツンデレ母親!!」

プチッ。何かが切れる音がした。

ξ゚听)ξ 「・・いま、なんつった?」

ブーンの背筋に悪寒が走る。言ってはいけないことを言ってしまったらしい。

(;^ω^)「い、いえ・・何も・・いってないですお」

店長「そんなことよりこの制服を見てくれ。こいつをどう思う?」

( ^ω^)「・・凄く、丁度いいです」

店長「いい事考えた。お前、この制服を買え。これVIP中学のだから」

38 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 20:00:20.43 ID:HgdFBiXq0
ξ゚听)ξ 「ありがとうございます。わざわざピッタリの用意してくれて・・」

店長「いいんですよ。現物がもうここにあるんで、今日持ってちゃってください」

親切な(?)店長さんのおかげで二人はあまり時間をかけずに制服屋を後にした。

ξ゚听)ξ 「じゃあブーン、必要なものを買って帰りましょうか?」

ツンがそういった瞬間に、兄弟がブーンの横を通りすぎる。その姿を羨ましそうに見つめるブーン。

( ^ω^)「僕にも・・兄弟がいたらいいお」

ブーンは一人っ子だった。だから仕事に忙しい父、母はあまり構ってはくれなかった。
そのせいで寂しい思いをしていたようだが、それを支えてくれたのは彼のおばあちゃんの存在だったのだ。


39 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 20:01:20.27 ID:HgdFBiXq0
ξ゚听)ξ 「・・ごめんね。お父さんと私が忙しくて」

( ^ω^)「い、いいんだお!大丈夫なんだお!!」

無理に笑顔を作って見せたブーン。その笑顔がツンにとっては凄く辛いようなものに見えて仕方なかった。

( ^ω^)「それに・・僕にはおばあちゃんがいるお。おばあちゃんは優しいから大好きなんだお。だから兄弟はいなくても平気だお」

その言葉に嘘は無かった。ツンはそれでも複雑な表情を浮かべたまま・・

ξ゚听)ξ 「ならよかったわ。ブーン、中学も頑張りなさいね?」

40 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 20:05:25.65 ID:HgdFBiXq0
( ^ω^)「うん、頑張るお!だから心配しなくていいお!」

ブーンはおばあちゃんのおかげもあってか、昔のわがままな姿はもう微塵も残していなかった。

ξ゚听)ξ (この子を育ててきたのは実質、母さんなのよね・・)

ツンには複雑な思いがあった。確かにこの子を産んだのは自分。でも忙しくてほとんど構ってあげられない。
だから世話を見るのはいつも母・・だったら自分はなんなのだろうか?
そう考える機会が多くなっていた。

41 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 20:08:06.11 ID:HgdFBiXq0
 ^ω^)「どうしたんだお?カーチャン」

ξ゚听)ξ 「う、ううん。なんでもないわ。早くいきましょう?」

どうやらブーンに見破られてしまっていたようだ。少し恥ずかしくなって、俯いたツン。

( ^ω^)「・・・・?」

何故そんな様子をしているのかはブーンに分かるはずなかった。

( ^ω^)「ばあちゃんに制服着て、見せるの楽しみなんだお!!」

ξ゚听)ξ 「そうね、カッコよく着て、おばあちゃんを驚かすのよ?」

42 名前:閉鎖まであと 3日と 0時間 :2007/01/20(土) 20:10:17.81 ID:SDvCsdzB0
       /⌒ヽ
⊂二二二( ^ω^)二⊃
      |    /       
       ( ヽノ
       ノ>ノ 
   三  レレ

43 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 20:12:11.04 ID:HgdFBiXq0
( ^ω^)「おっおっおっ!わかってるお!カーチャン!!」

ξ゚ー゚)ξ 「ふふっ」

ξ゚ー゚)ξ (もう中学生なんだよね。ブーン・・あっという間に大きくなったね)

なんだか感傷に浸ってしまうツン。この前までは小学生だった息子が、もう制服を着ている。それだけでなんだか息子が大人っぽく見えていた。

( ^ω^)(そういえば、この制服のお金を出してくれたのも、おばあちゃんなんだお)

( ^ω^)(僕はおばあちゃんにお世話になりすぎなのかお・・?)


44 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 20:13:59.62 ID:HgdFBiXq0
ブーンの心の中にも何か葛藤が生まれていた。それは自分がある程度大きくなれば必ずぶつかる悩みなのかもしれない。

( ^ω^)(帰ったらバーちゃんにきいてみるかお)

ツンと一緒に買い物してる間もずっとおばあちゃんのことを考えているブーンだった。一方、家では・・

('、`*川「お父さん、今日、ブーンが制服を買いにいったよ」

('、`*川「私はまだ元気みたい。だからまだまだブーンのことは見守ってあげられるわ」

なんだが声に明るさが無い。彼女が夫に話し掛ける時はいつもこうなるのだが。


45 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 20:16:43.22 ID:HgdFBiXq0
('、`*川「子どもの成長は早いものね・・ツンもそうだったけど」

('、`*川「もうブーンも中学生なんだよ?ホント、早いよ」

夫の遺影が彼女を真っ直ぐと見つめている。まるで何かを語りかけているように。

('、`*川「ブーンもすぐに一人立ちしていくんだろうね・・私、なんか複雑で」

('、`*川「今のままでいいのかなって思うの・・」

遺影に語り掛けたところで答えは出てこない。たださっきと変わらずに真っ直ぐと見つめ続けるだけだ。

('、`*川「私がブーンから離れることが出来ないかもしれない・・ツンの時みたいに」

('、`*川「・・でも同じ過ちは繰り返さないよ。私、頑張る」

46 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 20:19:34.63 ID:HgdFBiXq0
ペニサスは、ツンがお嫁に行くのを必死に引き止めた経歴がある。
その原因は、とても熱い親心故に、素直にツンがお嫁に行くのを認められなかったからだった。
その時は、夫が、必死にペニサスを説得した。

('、`*川「あっ・・もうこんな時間。夕飯の準備をしないとね」

('、`*川「それじゃ、あとでね。あなた」

それだけ言い残し、ペニサスは台所へと降りていった。きっと二人はいつもより遅くなる。そう感じて。

('、`*川「・・一人のこの台所って凄く静かね」


47 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 20:22:30.40 ID:HgdFBiXq0
思わずブーンに同情したくなるくらい、寂しい部屋。家族が一人もいない時の寂しさも倍増する。

('、`*川「じゃあ今日はカレーにしようかな」

カレーはペニサスの得意料理だった。その味は家族にも非常に評判が良かった。

('、`*川「今日はブーンの制服記念日でもあるから、いつもより頑張ろうかしらね」

ペニサスは張り切って、調理を開始した。さすがに何十年も主婦をやってきているので包丁さばきから全て手際が良かった。
ある程度作業を進め、もう少しで出来そうなところに・・

48 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 20:26:13.40 ID:HgdFBiXq0
( ^ω^)「ただいまだおー!!おっ!今日はカレーかお!!」

ξ゚听)ξ 「ただいま、お母さん」

('、`*川「お帰り、二人とも。もうすぐ出来るから待っててね」

( ^ω^)「wkwksn」

ブーンはペニサスのカレーが大好きだった。だからカレーの日は非常にテンションが高くなる。

( ^ω^)「ショウヘイヘーイ!今日はばーちゃんのカレーだお!セイセーイ!!」

彼のテンションは某ホモ芸人と似たような物になってきた。

49 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 20:28:28.11 ID:HgdFBiXq0
ξ゚听)ξ 「こらっ!カレーが楽しみなのは分かるけど、静かにしなさい!!」

ツンに怒られ、ブーンはなんとか上がるテンションを押さえる。

('、`*川「はい、出来たよ!」

( ^ω^)「わーい!あ、食べる前にテレビつけとくお!」

今日は「チャーハン作るよ!」の再放送日。再放送ながら、未だに高い人気を誇っているTVだ。

( ^ω^)「はふはふ・・ばーちゃんのカレーおいしいお!!」

そういいながら、TVを覗きこむブーン。

50 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 20:31:31.69 ID:HgdFBiXq0
         , --- 、i_
       __, '´       ヽ、
      ',ー-- ⌒ヽ       ヽ、<ぼくはカイルです。分からないことがあったら
       `"'ゝ、_          ',    なんでも質問してください。
         〈`'ー;==ヽ、〈ー- 、 !
          `ー´    ヽi`ヽ iノ
  ∧,,∧              ! /
 (;`・ω・)  。・゚・⌒)    r'´、ヽ
 /   o━ヽニニフ))     `´ヽノ
 しー-J        <どうすればこぼさずにチャーハンが作れますか?

( ^ω^)「おっおっ、カイル君なんていうんだお?」

51 名前:閉鎖まであと 3日と 0時間 :2007/01/20(土) 20:31:57.96 ID:oigiXJXOO
>>27-28
ガチで紅茶花伝吹いたwww
比喩じゃなくてwww

52 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 20:32:14.14 ID:HgdFBiXq0
          , --- 、i_
       __, '´       ヽ、
      ',ー-- ⌒ヽ       ヽ、<質問の内容がわかりませんでした。
       `"'ゝ、_          ',   もう一度分かりやすい言葉で
         〈`'ー;==ヽ、〈ー- 、 !         質問して下さい。
          `ー´    ヽi`ヽ iノ
                   ! /
  ∧,,∧ ショボーン    r'´、ヽ
 ( ´・ω・)           `´ヽノ
c(,_U_U      ・゚・。・ ゚・。・゚・ 。・゚・

53 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 20:32:55.02 ID:HgdFBiXq0
       / \  /\ キリリッ
.     / (ー)  (ー)\      
    /   ⌒(__人__)⌒ \    <質問の内容がわかりませんでした。
    |      |r┬-|    |    
     \     `ー'´   /     
    ノ            \
  /´               ヽ              
 |    l              \
 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、.    
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))


        /_ノ  ヽ、_\
 ミ ミ ミ  o゚((●)) ((●))゚o      ミ ミ ミ
/⌒)⌒)⌒. ::::::⌒(__人__)⌒:::\   /⌒)⌒)⌒)
| / / /     |r┬-|    | (⌒)/ / / //   だっておwwwww 
| :::::::::::(⌒)    | |  |   /  ゝ  :::::::::::/
|     ノ     | |  |   \  /  )  /
ヽ    /     `ー'´      ヽ /    /     バ
 |    |   l||l 从人 l||l      l||l 从人 l||l  バ   ン
 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、    ン
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))


54 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 20:37:25.59 ID:HgdFBiXq0
ξ゚听)ξ 「ブーン!!ご飯中なのにうるさいよ!静かにしなさい!!」

( ^ω^)「おっおっwwwwwwwごめんなさいお。あんまり面白くて・・」

('、`*川「そうよ、ブーンちゃん。静かにしなさい」

( ^ω^)「ごめんなさいお・・」

結局、二人に怒られてしまい、しょげてしまうブーンだった。

( ^ω^)(チャーハン作るよ!はご飯の時は見ちゃいけないお・・)

そう心にとめておくブーンだった。

55 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 20:39:09.35 ID:HgdFBiXq0
( ^ω^)「おっおっ、ばーちゃん、手伝うお!!」

('、`*川「あら、ブーンちゃん。ありがとね」

ブーンは今日の自分が考えた事を聞く為にも、食器洗いを手伝う事にした。

('、`*川「あ、その食器はそっちに置いてね」

( ^ω^)「わかったお」

( ^ω^)「・・あの、ばあちゃん?」

('、`*川「なぁに?ブーンちゃん?」

ブーンは一瞬聞こうかどうか悩み、沈黙した。だが、すぐに口を開く。

56 名前:閉鎖まであと 3日と 0時間 :2007/01/20(土) 20:41:49.19 ID:OK03R2QFO
今北
和む

57 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 20:42:35.91 ID:HgdFBiXq0
( ^ω^)「あ、あの・・僕、ばあちゃんに頼りすぎてないかお?」

( ^ω^)「いつも遊んでもらって・・料理してもらって・・おこずかいももらって・・」

( ^ω^)「もう中学生なのに・・いいのかお?」

まだ中学生になる直前なのに、妙にブーンの考え方は大人びていた。

('、`*川「ブーンちゃん・・?」

( ^ω^)「?」

('、`*川「ブーンちゃんはまだ中学生じゃない。そんなこと気にしなくてもいいのよ」

( ^ω^)「なんでだお?」

('、`*川「だって・・まだ子どもなのよ?そういうことはもっと歳を取ってから考えればいいの」

ブーンはペニサスを見つめ続ける。

58 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 20:46:07.35 ID:HgdFBiXq0
('、`*川「子どもは勉強と遊ぶことを頑張ってれば、それでいいのよ。ブーンちゃん。頼りすぎとか・・そんな事はいいの」

('、`*川「それに親は子どもに頼られれば普通は嬉しいものよ。実際、私は頼られたら嬉しいもの」

( ^ω^)「そうなのかお・・?」

('、`*川「うん!だからそんな心配しなくていいのよ」

( ^ω^)「・・・・・うん。ありがとうだおバーちゃん」

その言葉を聞いてなんだが安心したような表情を見せるブーン。

('、`*川「まぁ・・お返しは大きくなって、自分で仕事できるようになったらしてくれればいいわよw」


59 名前:閉鎖まであと 3日と 0時間 :2007/01/20(土) 20:46:25.17 ID:XbynWBhk0
( ^ω^)「うはwwwwコナンオモシロスwwwww」

('、`*川(コナン・・・・!?そうか!)

('、`*川「コナン=真一」

60 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 20:49:15.62 ID:HgdFBiXq0
冗談めかしに言うペニサス。だがブーンは、

( ^ω^)「わかったお!僕、沢山働いてばーちゃんに恩返しするんだお!!」

本気にしてしまったらしい。ちょっとペニサスは困った顔をして、

('、`*川「う、うん。頼んだわね」

自分の言った事を訂正できずに、そのまま返答を返してしまった。

('、`*川(本当はそんな気なかったんだけどな)

自分の言動を少し後悔してしまったペニサスだった。

61 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 20:49:30.91 ID:HgdFBiXq0
( ^ω^)「あっ、そうだお!ばーちゃん!ちょっとここで待っててお!」

食器洗いが終わると、すぐに自分の部屋へと走り去ってしまうブーン。

('、`*川「なにかしら・・?」

5分ほど待った時、ドアを叩く音がする。

( ^ω^)「ばーちゃん、はいるおー!!」

そしてドアが開いた。そこにいたのは制服姿のブーンだった。

( ^ω^)「ちゃんとした制服姿は一番最初にバーちゃんに見せるってきめてたんだお」

その姿を見て思わず、顔がほころぶペニサス。

62 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 20:49:45.40 ID:HgdFBiXq0
('、`*川「・・凄くよく似合ってるわ。ブーンちゃん」

(*^ω^)「ホントかお!?嬉しいお!バーちゃん!!」

ペニサスは自分に一番最初に制服姿を見せたいという言葉が凄く嬉しかった。
一方のブーンも似合ってると言われ、凄く嬉しそうだ。

('、`*川「入学式・・そろそろでしょ?中学も楽しくなるといいわね」

( ^ω^)「大丈夫だお!!バーちゃん!!」

そう言って、これ以上制服姿を見られるのが恥ずかしくなったのか、ドアを開いて自分の部屋にいってしまうブーンだった。

('、`*川「・・きっとブーンちゃんなら楽しくできるわ。私ならわかる」

それだけ言い残して、リビングへ向かっていったペニサス。
ペニサスの予言通り、ブーンは素晴らしい入学式を迎える事が出来たのだった。
ブーンの中学生活が幕を開ける。

第二話 完


63 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 20:50:21.98 ID:HgdFBiXq0
第三話は今から書きはじめます。今日中に投下予定です。

読んでくれた人どうもです!

64 名前:閉鎖まであと 3日と 0時間 :2007/01/20(土) 20:51:27.90 ID:XbynWBhk0
>>63
乙!

65 名前:閉鎖まであと 3日と 0時間 :2007/01/20(土) 20:55:43.28 ID:zobNnpkT0
>>63
乙ッ
蝶ガンガレ

66 名前:閉鎖まであと 2日と 23時間 :2007/01/20(土) 21:01:09.49 ID:MY0a+3nsO
>>63
乙。ほっこりした

67 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 21:07:22.36 ID:HgdFBiXq0
全員さげなので俺もさげに・・

三話は11時に投下できたらいいなと思っています。

68 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 21:13:29.51 ID:HgdFBiXq0
そう・・スレタイに「ようです」を入れ忘れてた。

69 名前:閉鎖まであと 2日と 23時間 :2007/01/20(土) 21:35:01.08 ID:7xtlnqMyO


70 名前:閉鎖まであと 2日と 23時間 :2007/01/20(土) 21:36:41.36 ID:LTuhCRMz0
いやむしろ個人的には入ってない方が好きだ。

71 名前:閉鎖まであと 2日と 23時間 :2007/01/20(土) 21:40:14.69 ID:2HbEMlbZO
>>70
まさにそう。

72 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 21:40:20.10 ID:HgdFBiXq0
>>70
それなら安心しました。ありがとです!

73 名前:閉鎖まであと 2日と 23時間 :2007/01/20(土) 21:43:48.98 ID:OK03R2QFO
乙!!!
すげぇ和む
こういうの好きだわ

74 名前:閉鎖まであと 2日と 23時間 :2007/01/20(土) 21:51:21.39 ID:TQL02gYdO
スレ違いすまん…
去年二月に胃癌で死んだばあちゃん思い出した
俺もばあちゃん子で親に叱られるたびにばあちゃんに甘えてたしな…
なのにばあちゃんが末期の癌で入院して苦しい時に俺は
東京で一人暮らししていたせいもあって何もしてあげれなかった…死に目に合うことも。
情けない、本当に

ばあちゃん、ごめん。ありがとう


75 名前:閉鎖まであと 2日と 23時間 :2007/01/20(土) 21:58:08.01 ID:kHUryfNBO
>>74
スレ違い乙
だけど一言言わせて。
以下普通の流れ?

76 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 21:58:27.38 ID:HgdFBiXq0
>>74
( ;ω;)ブワッ


77 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 22:22:04.01 ID:HgdFBiXq0
第三話

( ^ω^)「うはっ!今日から部活なんだお!!何部に入ろうか悩むお!!」

VIP中は色々な種類の部活があって、どの部活に入ろうかブーンは悩んでいた。

(´・ω・`)「ブーンくん、ゆっくり見て決めようよ。すぐに決めちゃったら後で後悔するよ?」

眉毛が妙にしょんぼりしているのが印象的なこの男。名前はショボンと言う。

( ^ω^)「わかってるお!ショボン!ショボンはどこか興味のある部活あるのかお?」

(´・ω・`)「うーん・・僕は、バスケとかハンドとか・・走ったりするスポーツがいいかな」

( ^ω^)「おっおっ!じゃあその二つに見学しにいこうお!夢がひろがりんぐwwww」


78 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 22:25:11.76 ID:HgdFBiXq0
(´・ω・`)「え、ブーンが行きたい部活は無いのかい?」

( ^ω^)「僕は特に入りたい部活ってか、スポーツ自体あんまり興味がないから、ショボンの入りたい部活についていこうと思ってたんだお」

ショボンは一瞬硬直するも、

(´・ω・`)「そうかい。じゃあ最初にバスケ部に行ってみようか?」

( ^ω^)「おっ!そうするお!」

二人は体育館へと向かっていった。

( ^ω^)「おっ!やってるお!!」


79 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 22:26:50.77 ID:HgdFBiXq0
ボールをついている音ですぐわかった。バスケ部は練習中だと。

(´・ω・`)「ホントだね。じゃあ行ってみようか」

ガララッ。

(><;) 「こんにちわっ!!仮入部希望ですかっ!!」

(´・ω・`)「あ、そうです。ヨロシクお願いします」

( ^ω^)「ですお!!」

パッと体育館を見回す二人。

80 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 22:29:42.43 ID:HgdFBiXq0
(´・ω・`)「・・・人が全然いないよ」

( ^ω^)「ホントだお・・」

二人は顔を見合わせる。

( ^ω^)(これは・・逃げるしかないお。この人数じゃロクに練習できないお)

(´・ω・`)(そうだね。早くハンド部にいってみよう?)

二人の思いは見事に重なった。二人は先生らしき人が後ろを向いている間に抜け出していった。

(><;) 「じゃあ・・あ、あれ?二人がどこに行ったかわからないんですッ!!」

結局この先生は二人がドコにいったのかわからずに練習に戻っていった。

81 名前:閉鎖まであと 2日と 22時間 :2007/01/20(土) 22:30:07.31 ID:YMbXBDFh0
お、新作か。早いな

82 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 22:32:07.31 ID:HgdFBiXq0
(´・ω・`)「ふぅ・・よかったね。完全に捕まらなくて・・」

( ^ω^)「だおね。あんな少ない人数じゃ練習すらままならないお」

(´・ω・`)「じゃあハンド部にいってみようか?」

( ^ω^)「うん、そうしようお!!」

今度はハンドコートの方へ向かう二人。VIP中の設備は私立にも負けないくらい、いい設備が整っていた。
テニスコートもあればハンドコートもある。グランドも充分広いので、野球部、サッカー部、陸上部が部活を展開するのにも充分なくらいだった。


83 名前:愛のVIP戦士 :2007/01/20(土) 22:34:20.58 ID:e+azJH+R0
私怨

84 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 22:35:41.22 ID:HgdFBiXq0
(´・ω・`)「ついたついた・・」

( ´∀`)「君たち、仮入希望かモナ?」

( ^ω^)「あっ、モナー先生、そうだお」

( ´∀`)「じゃあヨロシクモナー」

ハンド部はバスケ部ほど人数は少なくはないが、多くもない。なんとか試合が出来るくらいの人数だった。

( ^ω^)(これなら僕にもレギュラーにもなれるかもしれないお)

ブーンはそう思いながら、仮入部の一年専用のメニューを行っていく。

85 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 22:38:21.97 ID:HgdFBiXq0
( ´∀`)「はい、仮入の人はここまでモナー。今日は帰ってしっかり休むモナー」

(´・ω・`)( ^ω^)「ありがとうございました」

二人はノンビリと帰宅の準備をして、家に帰る。その途中に、

(´・ω・`)「ブーン、君はどっちに入りたい?ハンドとバスケ・・」

( ^ω^)「決まってるお。ハンド部だお」

(´・ω・`)「なんでだい?」

( ^ω^)「そりゃあ・・まずバスケ部は人数少なすぎて嫌なんだお」


86 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 22:40:10.60 ID:HgdFBiXq0
( ^ω^)「ハンド部はちょうどいいくらいだったし、僕でもレギュラーにもなれるかもしれないんだお」

少し沈黙してショボンが口を開く。

(´・ω・`)「奇遇だね。僕も全く同じ考えなんだ、じゃあハンドに決まりだね」

( ^ω^)「うん!明日本入部の紙、提出しようお!」

二人は部活の話で盛り上がり、やがて別れ、別々の帰路へとついた。

( ^ω^)(全くわからないスポーツだけど、何とかなるはずだお。頑張るお)

ブーンがハンド部に入る決意を固めた丁度その時に、ペニサスが買い物から帰ってくる姿を見つけるブーン。

87 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 22:41:32.78 ID:HgdFBiXq0
('、`*川「あら・・ブーンちゃんじゃない。お帰り」

( ^ω^)「ただいまだお!バーちゃん!!」

元気良く返事を返したブーン。普通の子ならそろそろ反抗期に入る頃で、ツンツンしているがブーンにそれはペニサスに対してはあまり感じられなかった。
すでに、普通の子よりもしっかりした精神が出来ていたからなのかもしれない。

('、`*川「ブーンちゃん、部活はもう決めたの?」

( ^ω^)「決めたお!!何に入ったか聞きたいかお?」

('、`*川「うん、聞きたいな」

ブーンはすぐに口は開かずに、ペニサスの顔をちらちら見ていた。ペニサスにはその行動がたまらなく愛くるしく感じた。

88 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 22:45:20.64 ID:HgdFBiXq0
( ^ω^)「ハンド部に入ることにしたんだお!」

('、`*川「はんどぉ?」

ペニサスは何のスポーツなのかわからず、一瞬戸惑った。

( ^ω^)「正直、僕も説明するのが難しいんだお。僕が試合に出る頃になったら見にきて欲しいんだお!!」

('、`*川「そうなの・・じゃあブーンちゃん、早く試合出れるようになってね。おばあちゃん楽しみにしてるからね」

( ^ω^)「うん!!任せといてお!!」

二人の会話は弾む。すっかり、親と一緒にいる時間よりもおばあちゃんといる時間の方が多いブーン。
その為か、両親に対しては少し反抗期のようだ。確かに精神しっかりしていた。だがそれが逆に悪い方向にいっているようだ。

89 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 22:46:47.58 ID:HgdFBiXq0
( ^ω^)「ただいま!!」

誰もいない家に元気のいい声を出して、入ったブーン。

('、`*川「ふふっ、ブーンちゃんは元気がいいねw」

その様子を微笑みながら見つめているペニサス。本当に楽しそうな顔をしている。

( ^ω^)「ばあちゃん!!今日は料理手伝うんだお!!」

('、`*川「あら、ホントに?嬉しいわ。今日は肉じゃがにするんだけど・・できるかな?」

( ^ω^)「野菜切るとかはまだ出来ないお。だから炒めるのをやらして欲しいんだお」

90 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 22:48:04.16 ID:HgdFBiXq0
('、`*川「わかったわ。それじゃ野菜を切り終わるまで待っててね」

トントントンとリズムのいい音が響いている。ブーンはその音を聞きながら中学の勉強の予習をしている。

( ^ω^)「しっかり勉強していい成績とるんだお!!」

中学生活に対して凄く意欲を燃やしているのか、ブーンは頑張ってるようだ。

('、`*川「さてと・・ブーンちゃん、野菜切れたわよ、炒めてちょうだい」

ブーンが勢いよくペンを机の上に置いて、なべの方に走っていく。

( ^ω^)「まってましたお!!」

91 名前:閉鎖まであと 2日と 22時間 :2007/01/20(土) 22:48:52.77 ID:YMbXBDFh0
  三       /⌒ヽ     
   ⊂二二二( ^ω^)二⊃   ブーン 
         |   /            
  三     ( ヽノ               
         ノ>ノ               
        レレ                   

92 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 22:50:17.26 ID:HgdFBiXq0
野菜を炒めるにつれて、少しずついい匂いが台所中に広がっていった。

('、`*川「うん、そのくらいでいいよ。後は煮込むだけだよ」

味付けもブーン一人で行い、ようやく煮込みまでこじつけた。

('、`*川「ブーンちゃん・・?」

( ^ω^)「なんだお、ばあちゃん?」

('、`*川「部活も勉強も・・無理しちゃだめだよ?」

意外な言葉に少しビックリしたブーン。気を取り直し、

( ^ω^)「大丈夫だお!僕は絶対無理しないお!」

93 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 22:51:57.38 ID:HgdFBiXq0
と、笑顔と一緒に返して見せた。

('、`*川「そう、それなら安心したわ。悩みとかがあったら相談するのよ?」

( ^ω^)「わかってるお!バーちゃんは心配性なんだお!!」

('、`*川「ふふっ、そうだね。ブーンちゃんは大丈夫だよね?」

ペニサスはほっとした。ブーンなら大丈夫だと、孫を信じた。

( ^ω^)「うん、大丈夫だお!!」

そんな話をしている間に、父と母は帰ってきていた。夕食の準備をして、皆がイスに座った。
そして夕食を食べだした。


94 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 22:54:05.21 ID:HgdFBiXq0
ξ゚听)ξ 「あれ・・今日は肉じゃがの味が違うような・・」

('A`)「確かに。でもおいしいけどね」

('、`*川「今日はブーンちゃんが味付けしたのよ?」

( ^ω^)「・・・・・・・・」

何故か口を出さないブーン。

ξ゚听)ξ 「やるじゃない、ブーン!!」

('A`)「そうだな。料理の才能あるんじゃないか?」

( ^ω^)「・・・・・・・」

今反抗期なブーンは、素直にありがとうと言えず、顔を赤くして俯いていた。
一人だけ早くご飯を食べ終わり、すぐに自分の部屋に行ってしまった。

95 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 22:55:31.19 ID:HgdFBiXq0
ξ゚听)ξ 「・・?変な子ね」

('、`*川「きっと誉められたのが嬉しかったけど、はずかしかったんじゃない?」

('、`*川「今は親にとって、素直になれない時期なのよ。ツンにもあったでしょ?」

ξ゚听)ξ 「・・うん」

('、`*川「だから心配しなくて大丈夫よw」

ペニサスは明るく笑って見せた。ツンもそれにつられて笑う。

ξ゚ー゚)ξ 「そうね、ブーンはその内反抗期も終わるわよね。それまでの辛抱だよね」

96 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 22:56:06.70 ID:HgdFBiXq0
だがツンの心の中はやはり複雑だった。

ξ゚听)ξ (親である私がなんでブーンのこと分かってあげられてないのかしら・・)

そんな思いだけが頭の中を駆け巡っていた。

('、`*川「ツンちゃん、そんな不安そうな顔しないの!」

('A`)「そうだよ、ツン」

二人にそういわれてようやく普段の笑顔を取り戻すツン。だがなかなか息子と関係を上手くいかせるには難しいかもしれない。

( ^ω^)「さてと・・明日の準備だお」

あっという間に準備を済まして、すぐに寝てしまったブーン。

97 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 22:56:23.52 ID:HgdFBiXq0
('、`*川「・・・・・・・」

その姿をこっそり見ていたペニサス。やはり心配だったのだろう。

('、`*川「ふふっ、寝顔が可愛いわねwこの様子なら大丈夫そうね」

それだけ言い残し、静かに自分の寝室に向かっていった。

('、`*川「あなた・・?」

('、`*川「ブーンちゃんははんどぼーる部に入るみたい。私にはよくわからないけど・・」

('、`*川「やる気はあるみたいだよ。ブーンちゃんが試合に出たらビデオに取ってくるから、楽しみにしててね」


98 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 22:56:42.10 ID:HgdFBiXq0
その遺影はなんだか微笑んでいるように見えた。

('、`*川「あなた、私も今日は眠いからねるね。おやすみ・・」

そしてペニサスも眠りについた。

次の日、ブーンはハンド部に入部し、ドンドン実力を伸ばしていった。中間、定期テストもなんなくこなし、好成績を取っていった。
そして、ついに三年生が引退して、試合に出る機会がやってきた。果たして上手くいくだろうか

第三話 完



99 名前:閉鎖まであと 2日と 22時間 :2007/01/20(土) 22:57:19.67 ID:YMbXBDFh0


100 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 22:57:31.33 ID:HgdFBiXq0
四話も今書いています。今日投下できればしますが、出来なければ明日の午前中になると思います。

読んでくれた人、どうもです!

101 名前:閉鎖まであと 2日と 21時間 :2007/01/20(土) 23:00:32.87 ID:XVgRwmIRO
乙!

102 名前:閉鎖まであと 2日と 21時間 :2007/01/20(土) 23:04:22.56 ID:0AkVBgEG0
これはいい。
乙!

103 名前:閉鎖まであと 2日と 21時間 :2007/01/20(土) 23:05:58.10 ID:ED0Xp/r8O
見てたら先週亡くなった、ばあちゃん思い出して涙でた…

作者乙

104 名前:閉鎖まであと 2日と 21時間 :2007/01/20(土) 23:07:30.35 ID:k7AujFN9O
>>1期待してるぞ

105 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 23:10:35.63 ID:HgdFBiXq0
ああ、良く見たら最初のIDと今のIDが違う。

でも俺が>>1なんでご心配なく・・
四話作成は順調に進んでいます。

106 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 23:13:22.38 ID:HgdFBiXq0
ずっと考えてたんですが・・
ペニサスが笑った顔ってどんなんですかね?

107 名前:閉鎖まであと 2日と 21時間 :2007/01/20(土) 23:15:37.26 ID:OK03R2QFO
なんだかんだ言ってバアちゃんが一番色々してくれてるよな・・・・・・

108 名前:閉鎖まであと 2日と 21時間 :2007/01/20(土) 23:29:06.29 ID:7xtlnqMyO


109 名前:閉鎖まであと 2日と 21時間 :2007/01/20(土) 23:38:43.75 ID:YMbXBDFh0
がばいばあちゃんのことがやってるな

110 名前:閉鎖まであと 2日と 21時間 :2007/01/20(土) 23:38:55.72 ID:TE5i7MIN0
>>106
('ヮ`*川

111 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/20(土) 23:44:45.01 ID:HgdFBiXq0
>>110
それ使わせてもらいます!どうもです!

112 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/21(日) 00:19:53.11 ID:Ki30QSHu0
すいません。やはり今日の投下は無理そうです。

明日の午前中に続きを投下する予定です。報告遅くなってすいません。

113 名前:閉鎖まであと 2日と 20時間 :2007/01/21(日) 00:29:43.24 ID:842L0CKMO
乙です
ほのぼの下ふいんきryだいすき
http://imepita.jp/20070121/017120お目汚しすまそ

114 名前: ◆gk43jgqTBM :2007/01/21(日) 00:34:06.23 ID:TKxJV66BO
>>113
超GJです!!保存しました!!
まさか絵師さんがきてくれるなんて感激なんです!!

115 名前:閉鎖まであと 2日と 20時間 :2007/01/21(日) 00:47:31.82 ID:842L0CKMO
どうもありがとうございますです
http://imepita.jp/20070121/027730
ではどうもノシガンガレ

116 名前:閉鎖まであと 2日と 19時間 :2007/01/21(日) 01:12:15.24 ID:Cix6DO7v0


117 名前:閉鎖まであと 2日と 19時間 :2007/01/21(日) 01:13:15.09 ID:QTyYmmf10
不覚にも温もりを感じた

118 名前:閉鎖まであと 2日と 19時間 :2007/01/21(日) 01:33:56.24 ID:JiKnuhCWO
えぇ話や…
あったかい気持ちになるね

119 名前:閉鎖まであと 2日と 19時間 :2007/01/21(日) 01:57:43.45 ID:pTu/Jzlq0
期待あげ

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