465 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/22(月) 23:14:24.46 ID:+KudBKlf0
第十話

緊張してる時こそ、時間は早く過ぎてしまうもので・・
学校が終わり、それぞれが帰宅していく。

(;^ω^)「やべっ、緊張してきたお」

(´・ω・`) 「大丈夫だよ。そんなに緊張しなくても。いつもの自分で行けばいいんだよ」

(;^ω^)「むむむ、無理だお!!」

(´・ω・`) 「緊張してるのは向こうも同じなんだよ?ブーンがリードしてあげないとね」

(;^ω^)「・・うん」

468 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/22(月) 23:18:45.19 ID:+KudBKlf0
どうやら覚悟を決めたブーン。

从'ー'从「ほらっ!デレ!頑張ってきなさいよ!!」

ζ(゚Δ゚*ζ「う、うん・・・」

向かい合うブーンとデレ。

(;^ω^)「じゃじゃじゃ、じゃあいこうかお?」

ζ(゚Δ゚*ζ「う、う、うん」


469 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/22(月) 23:21:27.26 ID:+KudBKlf0
(´・ω・`) 「あらら・・緊張してるね。二人とも」

从'ー'从「そうだね、先がおもいやられるよ」

(´・ω・`) 「じゃあ僕等やエンジョイしようか?ベイベー!!」

フォォォゥゥ!!
  ヽ(・ω・`)ノ
     )_)
  ((( < < )))

从;'ー'从「ちょwwww空気よんで!!」

(´・ω・`) 「知らないぜベイベー!!!」

470 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/22(月) 23:23:47.25 ID:+KudBKlf0
(;^ω^)ζ(゚Δ゚*ζ「・・・・・・・・・・・・」

二人は一度ショボンを冷たい目で見た後に、歩いて遊園地に向かっていった。

( ^ω^)「・・・・・・・・・」

ζ(゚Δ゚*ζ「・・・・・・・・・」

緊張してしまって、何をしゃべっていいのかわからない二人。

( ^ω^)ζ(゚Δ゚*ζ「「あのっ」」

( ^ω^)「・・いいお、デレ」

472 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/22(月) 23:26:35.72 ID:+KudBKlf0
ζ(゚Δ゚*ζ「・・まだ一回しか遊んだ事ないんだよね、私たち」

( ^ω^)「ん〜そうだおね」

ζ(゚Δ゚*ζ「思い出が少なくて残念かも・・」

( ^ω^)「心配するなお」

ζ(゚Δ゚*ζ「?」

( ^ω^)「今日、作ればそれでいいんじゃないかお?」

ζ(///*ζ「・・うん」

そうして二人はまた歩いていく。ようやく遊園地についた。

473 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/22(月) 23:28:29.12 ID:+KudBKlf0
( ^ω^)「・・・はっ!!」

('、`*川「昼ご飯とか奢ってあげないとだめよ?」

ペニサスの言葉がまたフラッシュバックしてくるブーン。

( ^ω^)(とか・・とか・・?)

( ^ω^)(そうだお!フリーパスのお金は奢ってあげなきゃいけないんだお!!)


474 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/22(月) 23:30:53.16 ID:+KudBKlf0
( ^ω^)「お姉さん、フリーパス、いくらかお!?」

お姉さん「三千円になりまーす」

( ^ω^)「・・はい、買った!!デレ!!」

ζ(゚Δ゚*ζ「えっ、この前m

( ^ω^)「イインダオ!グリーンダオ!!いくお!」

ζ(゚ー゚*ζ「・・・・うんっ!!」

デレの顔はなんだか嬉しそうだった。


475 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/22(月) 23:34:12.02 ID:+KudBKlf0
( ^ω^)「最初は何にのろうかお?」

ζ(゚ー゚*ζ「もちろんっ!ジェットコースター!!」

ここのジェットコースターは通称「エベレスト」。もの凄い高さから落ちていくのが印象的だった。

(;^ω^)(実はジェットコースターは苦手なんだお・・)

何故、ブーンはジェットコースターが苦手なのか。それは小さい頃にまでさかのぼる。

ブーンが小学四年の頃・・

477 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/22(月) 23:37:42.34 ID:+KudBKlf0
ブーン家族とペニサスである遊園地にやってきた。

( ^ω^)「おー、これがジェットコースターかお。初めて見たお」

('、`*川「ふふっ、まだブーンちゃんには早いわよw」

( ^ω^)「なめちゃいけないお!バーちゃん!一緒に乗るお!!」

ξ゚听)ξ 「ちょブーン、母さん、大丈夫?」

('、`*川「大丈夫よ!それを一番わかってるのはツンでしょ?」

ξ゚听)ξ 「そういえば・・そうだったわね」

479 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/22(月) 23:39:30.01 ID:+KudBKlf0
ξ゚听)ξ 「そういえば・・そうだったわね」

('、`*川「それじゃあいくよ〜ブーンちゃん」

( ^ω^)「おっおっおっ、バーちゃん、ビビッちゃだめだおw」

('、`*川「大丈夫よw」

そうして二人はジェットコースターへ向かっていった。

('A`)「ねぇ、ツン」

ξ゚听)ξ 「なに?」

('A`)「お義母さん、本当に大丈夫なの?」

ξ゚听)ξ 「あぁ・・母さんはね」

480 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/22(月) 23:42:44.14 ID:+KudBKlf0
( ^ω^)「おー!カーチャン!トーチャン!!」

ξ゚听)ξ 「ブーン!しんじゃダメよ〜!!」

('A`)「無理すんなよー!!」

( ^ω^)「おーだいじょうb

その瞬間ブーンの体は浮いた。いや、浮いたように感じられた。

( ^ω^)「おおおおおおおおおおおおおお!!!!!」


481 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/22(月) 23:44:39.67 ID:+KudBKlf0
上下左右に思い切り体を揺らされる。

(;^ω^)「おおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉ・・!!」

('、`*川「〜♪」

ブーンとは対照的に、凄く楽しそうな表情を見せるペニサス。

ξ゚听)ξ 「母さんはね、色々な遊園地のジェットコースターを制覇した人なのよ・・」

(;'A`)「えっ、意外だな」

ξ゚听)ξ 「だからこのくらいは何でもないの。昔は私と父さんもよく無理矢理乗せられたわ・・」

(;'A`)「へぇ・・人は見かけによらないな」

482 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/22(月) 23:46:37.14 ID:+KudBKlf0
その頃・・

( ;ω;)「おっおっおっ・・・グスッ・・ヒック・・」

('、`*川「ブーンちゃんにはやっぱり早かったかなぁ・・これは」

('、`*川「私が止めればよかったね、ブーンちゃん」

( ;ω;)「おっおっおっおっ・・・・・」

('、`*川「ごめんねぇ・・ブーンちゃん」

それ以来、ブーンはジェットコースターという物に恐怖心を覚えてしまっていた。

484 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/22(月) 23:48:36.80 ID:+KudBKlf0
( ^ω^)(デレにかっこ悪いとこ見せたくないお・・)

(;^ω^)「よしっ!いくお!ジェットコースター!!」

ζ(゚ー゚*ζ「ちょっと、大丈夫?あんまり顔色良くないけど・・無理してない?」

(;^ω^)「む、無理なんてしてないお!!大丈夫だお!いくお!」

ブーンはデレの腕を掴んだ。


485 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/22(月) 23:55:08.48 ID:+KudBKlf0
ζ(゚ー゚*ζ「!!!」

ζ(///*ζ「・・・・・・・・・」

デレは真っ赤になって下を向いてしまったが、今必死なブーンは気が付くはずがなかった。

( ^ω^)(今日こそ・・ジェットコースターに打ち勝つお!!)

だが相手はエベレスト。果たしてブーンの計画は成功するのだろうか。

( ^ω^)「さあデレ!いくお・・」

ζ(///*ζ「・・・・・・」

デレは未だに頭から湯気が出そうなくらいに真っ赤になっていた。

486 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/22(月) 23:56:15.70 ID:+KudBKlf0
( ^ω^)「・・・・?」

自分の手が何をもっていたのか、ここでようやく理解する。

(;^ω^)「わわっ!!」

慌てて手を離したブーン。

(;^ω^)「ごめんだお!ごめんだお!ジェットコースターとの戦いに必死で・・」

ζ(///*ζ「・・・・・・」

ζ(///*ζ「いいよ・・ブーンなら」


488 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/23(火) 00:02:21.84 ID:m7Ud4AnU0
(*^ω^)「えっ・・」

少し鈍感なブーンもその言葉が持つ意味に気が付き、少し顔が赤くなった。

ζ(///*ζ「・・・・・・・・」

(*^ω^)「・・・・・・・・・」

数秒間見つめあった二人。

( ^ω^)(ずっとこうしていたいお)

係員「あ・・あの、お取り込み中すいません。乗るんですか?」


491 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/23(火) 00:07:42.74 ID:m7Ud4AnU0
ζ(゚ー゚*ζ「あ、ああすいません、乗ります!」

(;^ω^)「おっ!!」

正気に戻った二人。

(;^ω^)(・・ついにやってきたお!貴様と僕の再戦の時が!)

(;^ω^)(負けるわけにはいかないお!勝負!)

既にデレが乗り込んでいた隣に乗り、ジェットコースターは動き出す。


492 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/23(火) 00:09:21.70 ID:m7Ud4AnU0
ζ(゚ー゚*ζ「にしても・・よくすぐに行く気になったね」

( ^ω^)「おっ?」

ζ(゚ー゚*ζ「知らなかった?ここのジェットコースターの話・・?」

(;^ω^)「・・・・・・・・・」

ζ(゚ー゚*ζ「ここのはここ周辺のジェットコースターで一番凄いんだって・・」

(;^ω^)「!!!!!!」

(;^ω^)「じょじょじょ、上等だお!!ぼぼぼぼぼ僕のことをななな、なめch・・・うげっ」

493 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/23(火) 00:11:52.25 ID:m7Ud4AnU0
ζ(゚ー゚*ζ「ちょwwwwwそろそろ落ちる頃だから気をつけてね」

(;^ω^)「・・・・・・・!!」

(;^ω^)「ちょ!先がないお!!コースがぁぁぁぁぁぁぁああ!!!」

ζ(゚Δ゚;ζ「キャーッ!!!!!!」

ブーンにとって永遠とも思えたこの時間。降りてきた時はもうやばかった。

(;^ω^)「おっ・・・・・おっ・・・・・」

ζ(゚Δ゚;ζ「あ・・・・あ・・・・」

二人とも放心状態に陥っていた。

494 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/23(火) 00:13:50.41 ID:m7Ud4AnU0
係員「ちょwwww大丈夫っすかwwwwwサーセンwwww」

若い係員の馬鹿にしているような声さえ、二人には聞こえていなかった。

(;^ω^)「で、デレ・・大丈夫かお」

ζ(゚Δ゚;ζ「え、ええ・・まさかあんなに凄いなんて予想外だったわ」

(;^ω^)「口直しに色々なの乗ろうお」

ζ(゚ー゚*ζ「う、うん!じゃああれがいいな!!」

それから二人は色々な乗りものを乗りまくった。確実にフリーパス分は乗っただろう。

496 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/23(火) 00:15:30.53 ID:m7Ud4AnU0
( ^ω^)「もうこんな時間かお・・帰るかお?」

ζ(゚ー゚*ζ「待って!最後にあれのろっ!!」

デレが指差すその先には・・

(;^ω^)「えっ!ジェットコースターかお!?デレも好きだお・・」

ζ(゚Δ゚*ζ「違う違う!よく見て!!」

( ^ω^)「・・・・・」

( ^ω^)「おっー!!」

遊園地

498 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/23(火) 00:17:46.21 ID:m7Ud4AnU0
ジェットコースターの少し奥に観覧車を見つけたブーン。

ζ(゚ー゚*ζ「まだ乗ってなかったもんね?いこっ!!」

今度はデレがブーンの手を取った。

(*^ω^)「・・・・・・・」

いきなりの行動でさっきのジェットコースターでの立場が逆になっていた。

(*^ω^)「・・・・・・デレ」

ζ(゚ー゚*ζ「ん?」

(*^ω^)「・・いや、なんでもないお」

ζ(゚ー゚*ζ「変なブーン♪」


499 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/23(火) 00:18:57.48 ID:m7Ud4AnU0
(*^ω^)(なんだお・・この気持ち、今まで体験した事ないお)

(*^ω^)(今、凄く幸せなんだお。家族といる時とは違う・・)

(*^ω^)(なんなんだお・・)

今まで体験したことのない気持ちにブーンは少し戸惑いながら、デレの後ろ姿を見つめていた。


500 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/23(火) 00:20:55.48 ID:m7Ud4AnU0
ζ(゚ー゚*ζ「よしっ、ついたー♪」

( ^ω^)「おっおっ!乗るお!」

二人は係員にフリーパスを提示し、すぐさま観覧車に乗り込んだ。

( ^ω^)「・・・・・・・」

ζ(゚ー゚*ζ「・・・・・・」

二人は上につくまではあえて無言のままだった。そして観覧車が上にあがりきろうとしているところまで差し掛かる。

501 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/23(火) 00:22:17.85 ID:m7Ud4AnU0
ζ(゚ー゚*ζ「うわーっ!凄い綺麗〜♪」

(*^ω^)「おっおっおっ!乗って正解だお!!」

しばらくその夜の景色に見とれる二人。

ζ(゚ー゚*ζ「ねぇ・・ブーン?」

( ^ω^)「なんだお?」

ζ(゚ー゚*ζ「隣・・いってもいいかな?」

( ^ω^)「!!!」

少しビックリして、すぐにOKを出せなかったブーン。

502 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/23(火) 00:26:38.61 ID:m7Ud4AnU0
ζ(゚ー゚*ζ「・・ダメ?」

少し上目遣いでブーンにそういうデレ。

( ^ω^)「・・いいお!!」

隣にデレが座る。それだけでブーンはドキドキした。

ζ(゚ー゚*ζ「今日はありがとう。とっても・・楽しかったよ」

( ^ω^)「僕もだお!!」

ζ(゚ー゚*ζ「あのね・・」

( ^ω^)「どうしたお?」

504 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/23(火) 00:32:30.37 ID:m7Ud4AnU0
ζ(゚ー゚*ζ「前、プールに行った時、私が好きな人のことを聞いたの、覚えてる?」

( ^ω^)「・・・おーっ、覚えてるお」

ζ(゚ー゚*ζ「あの時、ブーンが私に誰のことがすきなんだお?って聞き返したじゃない?」

ζ(゚ー゚*ζ「実はね・・」

思わず唾を飲み込んでしまうブーン。デレがブーンの肩にコトンと頭をのせる。

ζ(゚ー゚*ζ「ブーンの・・事だったんだ」

ζ(゚ー゚*ζ「ブーンは・・私のことどう思ってるの?ただの友達?」


509 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/23(火) 00:37:51.70 ID:m7Ud4AnU0
( ^ω^)「僕は・・」

( ^ω^)「・・・・・」

( ^ω^)「デレのこと、好きなんだお。いつも考えてるお」

( ^ω^)「ずっと・・もっと仲良くしたい。親密になりたいって思ってたお」

( ^ω^)「でも、夏休み以来、チャンスが無くてもうダメだと思ってたんだお」

( ^ω^)「今日、デレが僕のことを誘ってくれてほんとにありがとうって思ってるお」

そしてブーンはデレの肩に手を回す。


510 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/23(火) 00:39:28.87 ID:m7Ud4AnU0
ζ(///*ζ「・・・・・・・」

( ^ω^)「デレのことが大好きなんだお。付き合ってくれるかお?」

ζ(///*ζ「・・うん。私もブーンのこと、大好き」

ブーンはデレの小さな肩をそっと自分の方へ抱き寄せた。そのまま二人は外の景色を眺めていた。

( ^ω^)「デレ、帰り道一人で平気かお?僕が送ってこうかお?」

ζ(゚ー゚*ζ「大丈夫!ブーンに無理させる訳にはいかないよw」

ζ(゚ー゚*ζ「あっ、そうだ」

( ^ω^)「お?なんだお?これ・・」

511 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/23(火) 00:41:31.51 ID:m7Ud4AnU0
ζ(゚ー゚*ζ「私の携帯の電話番号とアドレスだよ♪ブーンの家、最近PC買ったんでしょ?なら交換しとかなきゃ♪」

( ^ω^)「お!そうだお!これ・・アドレスだお!」

ζ(゚ー゚*ζ「booooooon・・?あははっ!ブーンらしいね!」

( ^ω^)「これしか思いつかなかったんだお・・」

二人は笑いあう。そして別れの時間がやってきた。

ζ(゚ー゚*ζ「じゃあブーン、また今度ね♪受験早くおわらせて、沢山遊ぼうね♪」

( ^ω^)「おっ!それじゃあ帰り道気をつけるお!!」

デレが手を振り、小走りで行ってしまった。

513 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/23(火) 00:45:14.10 ID:m7Ud4AnU0
( ^ω^)「僕も帰るお。バーちゃんに報告しないといけないお!!」

ブーンも走って帰っていった。この日も満面の星空がブーンのことを祝福していた。

( ^ω^)「ただいま!バーちゃん!!」

('、`*川「お帰り!今日はどうだったの?」

ブーンはペニサスに親指を立てる。

( ^ω^)「上手くいったお!バーちゃんのおかげなんだお!付き合う事になったんだお!」

('、`*川「えっ!ホントに!?おめでとう!!」


516 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/23(火) 00:51:52.37 ID:m7Ud4AnU0
( ^ω^)「今日はステキなクリスマスなんだお!」

そういいながら、ブーンはリビングにあるPCのスイッチを入れた。

('、`*川「そういえば今日はクリスマスだね。神様がきっと、ブーンちゃんの願いをかなえてくれたんだね」

( ^ω^)「おっおっおっ!神様じゃないお!」

('、`*川「えっ?じゃあ誰?」

( ^ω^)「バーちゃん、カーちゃん、トーチャン、デレ、ショボン、渡辺さん・・色々な人のおかげなんだお」

( ^ω^)「ありがとうだお!バーちゃん!」

( ^ω^)「これ、クリスマスプレゼントだお!!」

517 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/23(火) 00:52:15.59 ID:m7Ud4AnU0
('、`*川「えっ!ありがとう!!」

ペニサスは綺麗な包装に包まれた箱を開けてみる。

('、`*川「これは・・包丁?」

( ^ω^)「確か、バーちゃん、前から新しい包丁が欲しいっていってたおね?」

( ^ω^)「バーちゃんのおいしい料理が食べられないなんてそんなの嫌だお」

( ^ω^)「これからもおいしい物を作り続けて欲しいお」

('、`*川「ブーンちゃん・・ありがとうね」

意外なプレゼントで少しビックリしたペニサスだが、とても嬉しかったようでブーンを抱きしめていた。


519 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/23(火) 00:55:06.16 ID:m7Ud4AnU0
( ^ω^)「バーちゃん・・」

('、`*川「うふふっ、じゃあ今日クリスマスだし、腕を奮っちゃおうかな」

( ^ω^)「ホントかお!楽しみだおー♪」

ブーンはそういいながら、PCのメールボックスを開いた。

( ^ω^)「おっ!デレからメールきてるお!」

「こっちは無事に帰れたよー♪今日はありがとう!これからもヨロシクね♪」

もう一通、ショボンからメールが着ていたがブーンはそこまで目が回らなかった。
そのまま夕飯ができるまで、ずっとメールを楽しんでいたブーン。

521 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/23(火) 01:00:24.41 ID:m7Ud4AnU0
('、`*川「ブーンちゃん、出来たよ〜♪」

( ^ω^)「おっおっ!今いくお!!」

( ^ω^)「おお〜すげーお!豪華だお!!」

ξ゚听)ξ('A`) 「ただいま」

ξ゚听)ξ「おっ!今日は豪華ね!はい!ブーン、私とお父さんからのクリスマスプレゼントよ!」

( ^ω^)「おっおっ!ありがとうだお!これ、前から欲しかったんだお!」

ブーンが貰ったものはi-podだ。ブーンはこれで音楽が携帯できると喜んでいた。
クリスマスは楽しく、あっという間に過ぎていった。そしてそれぞれが寝室へ向かっていった。

523 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/23(火) 01:03:39.87 ID:m7Ud4AnU0
('、`*川「あなた?」

今日はいつもより声がハキハキしているペニサス。

('、`*川「今日、ブーンちゃんに彼女ができたみたいだよ」

('、`*川「これならひ孫の顔を見るのも意外に早いかもしれないねw」

('、`*川「それともう一つ・・」

('、`*川「ブーンちゃんがね、プレゼントくれたんだ」

('、`*川「ホントに嬉しくて・・うれし泣きしそうになっちゃったよ」


524 : ◆gk43jgqTBM :2007/01/23(火) 01:04:09.00 ID:m7Ud4AnU0
遺影はいつもより笑って見えた。

('、`*川「何度も言うけど・・本当にブーンちゃんを孫に持てて私は幸せ者だよ」

('、`*川「あなたの分も、ブーンちゃんのこと、見守るからね・・」

('、`*川「おやすみ、あなた・・」

そしてペニサスも眠りにつく。

だがブーンにはまだ入試という大きな壁が残っている。ここを乗り越えれば、楽になる。
ブーンの真価が問われる時がやってくる・・

第十話 完


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