65 :閉鎖まであと 2日と 11時間:2007/01/21(日) 09:58:21.54 ID:Ki30QSHu0
第三話

( ^ω^)「うはっ!今日から部活なんだお!!何部に入ろうか悩むお!!」

VIP中は色々な種類の部活があって、どの部活に入ろうかブーンは悩んでいた。

(´・ω・`)「ブーンくん、ゆっくり見て決めようよ。すぐに決めちゃったら後で後悔するよ?」

眉毛が妙にしょんぼりしているのが印象的なこの男。名前はショボンと言う。

( ^ω^)「わかってるお!ショボン!ショボンはどこか興味のある部活あるのかお?」

(´・ω・`)「うーん・・僕は、バスケとかハンドとか・・走ったりするスポーツがいいかな」

( ^ω^)「おっおっ!じゃあその二つに見学しにいこうお!夢がひろがりんぐwwww」

66 :閉鎖まであと 2日と 10時間:2007/01/21(日) 10:00:14.96 ID:Ki30QSHu0
(´・ω・`)「え、ブーンが行きたい部活は無いのかい?」

( ^ω^)「僕は特に入りたい部活ってか、スポーツ自体あんまり興味がないから、ショボンの入りたい部活についていこうと思ってたんだお」

ショボンは一瞬硬直するも、

(´・ω・`)「そうかい。じゃあ最初にバスケ部に行ってみようか?」

( ^ω^)「おっ!そうするお!」

二人は体育館へと向かっていった。

( ^ω^)「おっ!やってるお!!」


67 :閉鎖まであと 2日と 10時間:2007/01/21(日) 10:01:59.71 ID:Ki30QSHu0
ボールをついている音ですぐわかった。バスケ部は練習中だと。

(´・ω・`)「ホントだね。じゃあ行ってみようか」

ガララッ。

(><;) 「こんにちわっ!!仮入部希望ですかっ!!」

(´・ω・`)「あ、そうです。ヨロシクお願いします」

( ^ω^)「ですお!!」

パッと体育館を見回す二人。

68 :閉鎖まであと 2日と 10時間:2007/01/21(日) 10:02:18.77 ID:Ki30QSHu0
(´・ω・`)「・・・人が全然いないよ」

( ^ω^)「ホントだお・・」

二人は顔を見合わせる。

( ^ω^)(これは・・逃げるしかないお。この人数じゃロクに練習できないお)

(´・ω・`)(そうだね。早くハンド部にいってみよう?)

二人の思いは見事に重なった。二人は先生らしき人が後ろを向いている間に抜け出していった。

(><;) 「じゃあ・・あ、あれ?二人がどこに行ったかわからないんですッ!!」

結局この先生は二人がドコにいったのかわからずに練習に戻っていった。

69 :閉鎖まであと 2日と 10時間:2007/01/21(日) 10:04:35.19 ID:Ki30QSHu0
(´・ω・`)「ふぅ・・よかったね。完全に捕まらなくて・・」

( ^ω^)「だおね。あんな少ない人数じゃ練習すらままならないお」

(´・ω・`)「じゃあハンド部にいってみようか?」

( ^ω^)「うん、そうしようお!!」

今度はハンドコートの方へ向かう二人。VIP中の設備は私立にも負けないくらい、いい設備が整っていた。
テニスコートもあればハンドコートもある。グランドも充分広いので、野球部、サッカー部、陸上部が部活を展開するのにも充分なくらいだった。


70 :閉鎖まであと 2日と 10時間:2007/01/21(日) 10:06:34.01 ID:Ki30QSHu0
(´・ω・`)「ついたついた・・」

( ´∀`)「君たち、仮入希望かモナ?」

( ^ω^)「あっ、モナー先生、そうだお」

( ´∀`)「じゃあヨロシクモナー」

ハンド部はバスケ部ほど人数は少なくはないが、多くもない。なんとか試合が出来るくらいの人数だった。

( ^ω^)(これなら僕にもレギュラーにもなれるかもしれないお)

ブーンはそう思いながら、仮入部の一年専用のメニューを行っていく。

72 :閉鎖まであと 2日と 10時間:2007/01/21(日) 10:07:53.38 ID:Ki30QSHu0
( ´∀`)「はい、仮入の人はここまでモナー。今日は帰ってしっかり休むモナー」

(´・ω・`)( ^ω^)「ありがとうございました」

二人はノンビリと帰宅の準備をして、家に帰る。その途中に、

(´・ω・`)「ブーン、君はどっちに入りたい?ハンドとバスケ・・」

( ^ω^)「決まってるお。ハンド部だお」

(´・ω・`)「なんでだい?」

( ^ω^)「そりゃあ・・まずバスケ部は人数少なすぎて嫌なんだお」

( ^ω^)「ハンド部はちょうどいいくらいだったし、僕でもレギュラーにもなれるかもしれないんだお」


73 :閉鎖まであと 2日と 10時間:2007/01/21(日) 10:09:11.15 ID:Ki30QSHu0
少し沈黙してショボンが口を開く。

(´・ω・`)「奇遇だね。僕も全く同じ考えなんだ、じゃあハンドに決まりだね」

( ^ω^)「うん!明日本入部の紙、提出しようお!」

二人は部活の話で盛り上がり、やがて別れ、別々の帰路へとついた。

( ^ω^)(全くわからないスポーツだけど、何とかなるはずだお。頑張るお)

ブーンがハンド部に入る決意を固めた丁度その時に、ペニサスが買い物から帰ってくる姿を見つけるブーン。

('、`*川「あら・・ブーンちゃんじゃない。お帰り」

( ^ω^)「ただいまだお!バーちゃん!!」

74 :閉鎖まであと 2日と 10時間:2007/01/21(日) 10:11:36.99 ID:Ki30QSHu0
元気良く返事を返したブーン。普通の子ならそろそろ反抗期に入る頃で、ツンツンしているがブーンにそれはペニサスに対してはあまり感じられなかった。
すでに、普通の子よりもしっかりした精神が出来ていたからなのかもしれない。

('、`*川「ブーンちゃん、部活はもう決めたの?」

( ^ω^)「決めたお!!何に入ったか聞きたいかお?」

('、`*川「うん、聞きたいな」

ブーンはすぐに口は開かずに、ペニサスの顔をちらちら見ていた。ペニサスにはその行動がたまらなく愛くるしく感じた。

( ^ω^)「ハンド部に入ることにしたんだお!」

('、`*川「はんどぉ?」

ペニサスは何のスポーツなのかわからず、一瞬戸惑った。

76 :閉鎖まであと 2日と 10時間:2007/01/21(日) 10:14:11.07 ID:Ki30QSHu0
( ^ω^)「正直、僕も説明するのが難しいんだお。僕が試合に出る頃になったら見にきて欲しいんだお!!」

('、`*川「そうなの・・じゃあブーンちゃん、早く試合出れるようになってね。おばあちゃん楽しみにしてるからね」

( ^ω^)「うん!!任せといてお!!」

二人の会話は弾む。すっかり、親と一緒にいる時間よりもおばあちゃんといる時間の方が多いブーン。
その為か、両親に対しては少し反抗期のようだ。確かに精神しっかりしていた。だがそれが逆に悪い方向にいっているようだ。

( ^ω^)「ただいま!!」

誰もいない家に元気のいい声を出して、入ったブーン。

('、`*川「ふふっ、ブーンちゃんは元気がいいねw」

その様子を微笑みながら見つめているペニサス。本当に楽しそうな顔をしている。

77 :閉鎖まであと 2日と 10時間:2007/01/21(日) 10:15:56.16 ID:Ki30QSHu0
( ^ω^)「ばあちゃん!!今日は料理手伝うんだお!!」

('、`*川「あら、ホントに?嬉しいわ。今日は肉じゃがにするんだけど・・できるかな?」

( ^ω^)「野菜切るとかはまだ出来ないお。だから炒めるのをやらして欲しいんだお」

('、`*川「わかったわ。それじゃ野菜を切り終わるまで待っててね」

トントントンとリズムのいい音が響いている。ブーンはその音を聞きながら中学の勉強の予習をしている。

( ^ω^)「しっかり勉強していい成績とるんだお!!」

中学生活に対して凄く意欲を燃やしているのか、ブーンは頑張ってるようだ。

79 :閉鎖まであと 2日と 10時間:2007/01/21(日) 10:19:16.21 ID:Ki30QSHu0
('、`*川「さてと・・ブーンちゃん、野菜切れたわよ、炒めてちょうだい」

ブーンが勢いよくペンを机の上に置いて、なべの方に走っていく。

( ^ω^)「まってましたお!!」

野菜を炒めるにつれて、少しずついい匂いが台所中に広がっていった。

('、`*川「うん、そのくらいでいいよ。後は煮込むだけだよ」

味付けもブーン一人で行い、ようやく煮込みまでこじつけた。


80 :閉鎖まであと 2日と 10時間:2007/01/21(日) 10:21:29.89 ID:Ki30QSHu0
( ^ω^)「わかってるお!バーちゃんは心配性なんだお!!」

('、`*川「ふふっ、そうだね。ブーンちゃんは大丈夫だよね?」

ペニサスはほっとした。ブーンなら大丈夫だと、孫を信じた。

( ^ω^)「うん、大丈夫だお!!」

そんな話をしている間に、父と母は帰ってきていた。夕食の準備をして、皆がイスに座った。
そして夕食を食べだした。

ξ゚听)ξ 「あれ・・今日は肉じゃがの味が違うような・・」

('A`)「確かに。でもおいしいけどね」

82 :閉鎖まであと 2日と 10時間:2007/01/21(日) 10:22:49.93 ID:Ki30QSHu0
('、`*川「今日はブーンちゃんが味付けしたのよ?」

( ^ω^)「・・・・・・・・」

何故か口を出さないブーン。

ξ゚听)ξ 「やるじゃない、ブーン!!」

('A`)「そうだな。料理の才能あるんじゃないか?」

( ^ω^)「・・・・・・・」

今反抗期なブーンは、素直にありがとうと言えず、顔を赤くして俯いていた。
一人だけ早くご飯を食べ終わり、すぐに自分の部屋に行ってしまった。


83 :閉鎖まであと 2日と 10時間:2007/01/21(日) 10:23:24.07 ID:Ki30QSHu0
ξ゚听)ξ 「・・?変な子ね」

('、`*川「きっと誉められたのが嬉しかったけど、はずかしかったんじゃない?」

('、`*川「今は親にとって、素直になれない時期なのよ。ツンにもあったでしょ?」

ξ゚听)ξ 「・・うん」

('、`*川「だから心配しなくて大丈夫よw」

ペニサスは明るく笑って見せた。ツンもそれにつられて笑う。

ξ゚ー゚)ξ 「そうね、ブーンはその内反抗期も終わるわよね。それまでの辛抱だよね」


84 :閉鎖まであと 2日と 10時間:2007/01/21(日) 10:24:37.58 ID:Ki30QSHu0
だがツンの心の中はやはり複雑だった。

ξ゚听)ξ (親である私がなんでブーンのこと分かってあげられてないのかしら・・)

そんな思いだけが頭の中を駆け巡っていた。

('、`*川「ツンちゃん、そんな不安そうな顔しないの!」

('A`)「そうだよ、ツン」

二人にそういわれてようやく普段の笑顔を取り戻すツン。だがなかなか息子と関係を上手くいかせるには難しいかもしれない。

( ^ω^)「さてと・・明日の準備だお」

あっという間に準備を済まして、すぐに寝てしまったブーン。

85 :閉鎖まであと 2日と 10時間:2007/01/21(日) 10:24:59.20 ID:Ki30QSHu0
('、`*川「・・・・・・・」

その姿をこっそり見ていたペニサス。やはり心配だったのだろう。

('、`*川「ふふっ、寝顔が可愛いわねwこの様子なら大丈夫そうね」

それだけ言い残し、静かに自分の寝室に向かっていった。

('、`*川「あなた・・?」

('、`*川「ブーンちゃんははんどぼーる部に入るみたい。私にはよくわからないけど・・」

('、`*川「やる気はあるみたいだよ。ブーンちゃんが試合に出たらビデオに取ってくるから、楽しみにしててね」

86 :閉鎖まであと 2日と 10時間:2007/01/21(日) 10:25:39.53 ID:Ki30QSHu0
その遺影はなんだか微笑んでいるように見えた。

('、`*川「あなた、私も今日は眠いからねるね。おやすみ・・」

そしてペニサスも眠りについた。

次の日、ブーンはハンド部に入部し、ドンドン実力を伸ばしていった。中間、定期テストもなんなくこなし、好成績を取っていった。
そして、ついに三年生が引退して、試合に出る機会がやってきた。果たして上手くいくだろうか

第三話 完






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