- 2 :閉鎖まであと 2日と 11時間:2007/01/21(日) 09:00:25.73 ID:Ki30QSHu0
- ここはある平和な町。どの家族も仲良く暮らしていて、全く問題ない町。
でも、わがままな子ってのはどこにでもいるもんで・・
( ;ω;)「うわぁーん!!!」
ξ゚听)ξ 「ま、待ちなさい!ブーン!!」
( ;ω;)「かぁちゃんなんて大嫌いだお!!」
ξ゚听)ξ 「・・・なんであの子はあんなにわがままで泣き虫なのかしらね」
この子の母らしき人がそう呟く。
今、飛び出していった子はブーンと言うらしい。だが本名は内藤ホライゾン。何故ブーンと呼ばれてるのかというと・・
- 3 :閉鎖まであと 2日と 11時間:2007/01/21(日) 09:01:20.45 ID:Ki30QSHu0
-
/⌒ヽ
⊂二二二( ^ω^)二⊃
| / ブーン
( ヽノ
ノ>ノ
三 レレ
- 4 :閉鎖まであと 2日と 11時間:2007/01/21(日) 09:01:44.72 ID:Ki30QSHu0
- なぜか誰も教えていないのにこういう行為をする事からブーンと呼ばれるようになった。
まだ8歳くらいで、甘えたい盛り、わがままは人一倍多い。
少しぽっちゃりとした体格が印象的だ。
ξ゚听)ξ 「まぁ・・行くとこはもう決まってるわね。帰ってきたらしっかり叱るか」
このお母さんはあの子がどこに行くかはもう分かりきってるようで大した心配はしていないようだ。
( ;ω;)「うっ・・うっ・・うっ・・」
( ;ω;)「早く・・あそこにつきたいお。もう疲れたから歩くお・・」
- 6 :閉鎖まであと 2日と 11時間:2007/01/21(日) 09:03:01.10 ID:Ki30QSHu0
- 八歳くらいの男の子じゃそう長くは走れないから仕方が無い。でもいく場所は母親が行ってた通り決まっているようだ。
( ;ω;)「・・・・・・・・」
泣き疲れたようで、ゆっくりと歩くブーン。
( ;ω;)「ひっく・・ようやくついたお。おばあちゃん探すお」
ブーンがたどりついた場所。そこは近所のスーパーだった。どうやら彼のおばあさんが買い物にきてるらしく、探しに来たようだ。
おばちゃんA「あら、ぼうやどうしたの?」
おばちゃんB「おばちゃんが話しきいてあげるわよ?」
- 7 :閉鎖まであと 2日と 11時間:2007/01/21(日) 09:03:26.32 ID:Ki30QSHu0
- そんな会話を聞いてる余裕すらなかったブーンは必死におばあちゃんの姿を探す。
おばちゃん達の文句も耳には入ってないらしい。
( ;ω;)「グスッ・・おばあちゃんどこだお」
( ;ω;)「・・・・・・」
なかなか見つからず、不安になったブーン。あたりを見回すが、それらしき姿は無かった。
( ;ω;)「帰っちゃったのかお・・おばあちゃん・・」
( ;ω;)「折角探しにきたのに・・また悲しくなってきたお」
幼いブーンはもう限界だった。おばあちゃんを探しにきたのに、なかなか見つからないのでまた大きな声で泣き出しそうな顔をしている。
- 8 :閉鎖まであと 2日と 11時間:2007/01/21(日) 09:04:41.42 ID:Ki30QSHu0
- ( ;ω;)「おばあちゃん・・」
スーパーから出るブーン。それと同時に・・
( ;ω;)「ウワーン!!!」
また大声で泣き出してしまった。父親から、
「人前では絶対に泣くんじゃないぞ!」
という言いつけさえ忘れて、泣き喚いている。
???「あら、ブーンちゃん、どうしたの?」
誰かがブーンに話し掛けた。どうやら知り合いだろう。
- 9 :閉鎖まであと 2日と 11時間:2007/01/21(日) 09:05:19.90 ID:Ki30QSHu0
- ( ;ω;)「おばあちゃん!!ウワ−ン!!!」
('、`*川「よしよし、どうしたの?」
( ;ω;)「またお母さんに怒られちゃったんだお・・・ヒック」
('、`*川「そうなのぉ・・なんで怒られちゃったの?ブーンちゃん」
( ;ω;)「・・実は」
時はさかのぼって、ブーンとブーンの母が二人きりの時・・
- 11 :閉鎖まであと 2日と 11時間:2007/01/21(日) 09:06:19.55 ID:Ki30QSHu0
- ( ^ω^)「フヒヒwwwwやっぱゲームは楽しいお!!!」
ξ゚听)ξ 「ブーン!!ゲームばっかりやってないで外で遊びなさい!!」
母がブーンを外で遊ぶようにとがめた。
( ^ω^)「やだお!!外は寒いお!友達もきっと外では遊びたくないはずだお!!」
ブーンは友達には結構恵まれているほうだった。よく遊ぶ。だがブーン自身は外遊びは好きじゃなかった。
ξ#゚听)ξ 「ダメ!!もう何時間ゲームしてると思ってるの!?心配してるから言うのよ!!」
言う事を聞かないブーンに母親が厳しく言う。だが子どもにそんなこと分かるはずも無く・・
- 12 :閉鎖まであと 2日と 11時間:2007/01/21(日) 09:07:19.14 ID:Ki30QSHu0
- ( ^ω^)「ヒッ・・・」
( ;ω;)「うわあああああん!!!」
泣き出してしまい、家を出てきて今に至るのだった。
( ;ω;)「ヒックヒック・・おばあちゃん、やっぱりブーンが悪いかお?」
怒られた理由もなんとなくわかっていたブーンは泣きながらだが、おばあちゃんにたずねる。
('、`*川「うん、それはブーンちゃんが悪いよ。おばあちゃんと一緒にママにあやまろっか!」
おばあちゃんは泣いていたブーンも甘やかそうとはせずに、謝ることを進める。
- 13 :閉鎖まであと 2日と 11時間:2007/01/21(日) 09:08:13.29 ID:Ki30QSHu0
- ( ;ω;)「・・・・・・・・」
( ;ω;)「うん、おばあちゃん、帰ろお」
('、`*川「さすがブーンちゃんだね。偉いよ」
そういうとおばあちゃんはブーンの手を取って、一緒に家まで戻っていった。
('、`*川「ただいま、ツン」
ξ゚听)ξ 「あっ、お帰り、母さん。ブーン見なかった?」
('、`*川「一緒に帰ってきたわ。ほら、ブーンちゃん」
そういうと、ブーンは罰が悪そうに母親の前に出てきた。
- 14 :閉鎖まであと 2日と 11時間:2007/01/21(日) 09:09:41.22 ID:Ki30QSHu0
- ξ゚听)ξ 「・・・・・・・・・・・・」
( ;ω;)「・・・・・・・・・」
( ;ω;)「かあちゃん、ごめんお」
ようやく言えた一言。その一言を母はしっかりと受け止めた。
ξ゚听)ξ 「ほらっ!いつまでも泣いてんじゃない!!」
ξ゚ー゚)ξ 「ちゃんと謝れたから許してあげるわ。次から気をつけるのよ?」
- 16 :閉鎖まであと 2日と 11時間:2007/01/21(日) 09:11:25.52 ID:Ki30QSHu0
- ( ;ω;)「・・・・・・・・」
( ^ω^)「うん!!!」
ブーンはすぐに明るくなって、家の中へと入っていった。
ξ゚听)ξ 「・・・ごめんね。母さん、ブーンがいつもいつも」
('、`*川「ツン、気にしなくていいんだよ。家族だもの。それにブーンちゃんは可愛い私の孫だから大丈夫よ」
その言葉と一緒に、いつも見慣れてはいるが、改めて見ると惚れ惚れするステキな笑顔をツンに送る。
- 17 :閉鎖まであと 2日と 11時間:2007/01/21(日) 09:11:44.55 ID:Ki30QSHu0
- ξ゚ー゚)ξ 「ありがとう、母さん」
('、`*川「じゃあ早く家の中に入ろうか。今日は冷えるからね?暖かい晩御飯を作ろう」
二人も家の中へと姿を消した。
おばあちゃんは晩御飯作りの手伝いをする前に、自分の部屋へと向かう。
('、`*川「・・あなた?」
部屋の中にあった仏壇に話し掛けた。どうやら自分の夫、ブーンから見ればおじいさんに当たる。
('、`*川「今日も一日平和だったわよ。ブーンちゃんの成長を見ることが今の私の生きがいになってる気がするわ」
('、`*川「あなたも・・もう少し長く生きられたらね。ガンだったから仕方ないわよね・・」
少し悲しそうな顔をしながら話を続けるおばあちゃん。
- 18 :閉鎖まであと 2日と 11時間:2007/01/21(日) 09:13:22.81 ID:Ki30QSHu0
- ('、`*川「あんまり悲しい話ばっかりしてても面白くないよね?ごめんね、あなた・・」
('、`*川「でも今日はあんまり面白い話がないのよね・・ごめんねwまた明日話すわ」
それだけ言い残しておばあちゃんは、台所へと向かっていった。
ξ゚听)ξ 「あ、母さん。もう結構ご飯出来てるよ〜?」
('、`*川「ああ、遅くなっちゃってごめんね、ツン」
ξ゚听)ξ 「お父さんと話してたの?」
('、`*川「ええ、そうよ」
ξ゚听)ξ 「・・・お父さんにもブーンの成長を見てもらいたかった」
- 19 :閉鎖まであと 2日と 11時間:2007/01/21(日) 09:13:44.03 ID:Ki30QSHu0
- ('、`*川「そうね・・私も同じ事を話してたわ」
ξ゚听)ξ 「仕方ないよね・・神様がそうしちゃったんだから」
そう言ってツンはブーンを見た。お気に入りの「チャーハン作るよ!!」という番組を見ていた。この番組は主人公がチャーハンを通じて成長していく姿を描いている。
グルグルグル
〃 三 .Λ,,Λ 三=≡,,Λ‐ ─
。・。・。 (ω・;≡・ω=;`・ω) =。・。
ヽニニフ━oc三 ─ ニフ 三 ニフ
゙ミ 三 =- 彡 〃
( ^ω^)「wktk」
- 20 :閉鎖まであと 2日と 11時間:2007/01/21(日) 09:14:03.60 ID:Ki30QSHu0
- 〃 Λ,,ヽ ミ ブン!!
(;`・ω・) −=≡ 。・。・。
/ oo━ −=≡ ヽニニフ
\_, ( 、 > 彡'
`) ヽ,_)′
⌒`
三 = ─___ 。ジュー
── : __ 。 ・ ・。 ゚
三三 。 ̄ ̄ ≡ .≠>゚・、_∧ . アッチー
__ ___ .</・。゚:Д´丶>つ-
 ̄ ̄ ・ ゚ ゚ //。 ,/_/:::::/
─ ‐ ガツッ ’|:::|/⊂ヽノ|:::| /」
/ ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄/|
- 21 :閉鎖まであと 2日と 11時間:2007/01/21(日) 09:14:25.08 ID:Ki30QSHu0
- ( ^ω^)「おっおっおっおっwwwwwwwwwwww大失敗だお」
転げ回りながら爆笑しているブーン。そんな姿を見た二人は、
ξ゚ー゚)ξ 「ブーンがあんなに楽しそうなのに、私たちがこんなに暗くちゃダメだよね?母さん?」
('、`*川「そうね、私たちも明るくいかないとねw」
ξ゚听)ξ 「・・でも母さん、母さんはブーンの成長する姿をしっかりと見届けてあげてね?」
('、`*川「わかってるわよ、ツン」
それだけ力強く言い残して、出来たご飯を持っていく。
- 23 :閉鎖まであと 2日と 11時間:2007/01/21(日) 09:14:43.02 ID:Ki30QSHu0
- その内、ブーンの父も帰ってきた。
('A`)「ただいま・・今日も疲れたよ」
ξ゚听)ξ 「お帰りなさい。今日もお疲れ様」
ブーンの父、ドクオは大企業に勤めているエリートだ。そのおかげで、家の生活は安定していた。
('、`*川「お帰りなさい、ドクオさん」
('A`)「ただいま、お義母さん、今日のご飯もおいしそうですね」
そう言って、ドクオも食卓へとついた。今日も家族団欒で、ブーンの一日は過ぎていく。
第一話 完
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