- 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 00:17:55.83 ID:yAFyalK90
- [夕暮れ前]
[アルカパ]
[武器屋]
妻'ー')(さっきから話してばっかり)
('A`)「――――なら、そのマントをラインハットに……」
( ´ー`)「それが一番助かるーよ」
コンコン
妻'ー')「あら?」
ガチャ
[扉が開いた]
(; ^ω^)「お?お邪魔しますお…」
[ブーンが現れた]
妻'ー')「片割れじゃない?」
(; ^ω^)(片割れ?)
( ´ー`)「やっぱり来たーよ」
(; ^ω^)「いやぁ、二人とも置いていくなんて酷いですお」
- 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 00:18:48.26 ID:yAFyalK90
- (;'A`)「あ、よぉ……」
( ^ω^)「ドクオ、どうかしたかお?」
(;'A`)「お前、ブーンだよな…?」
( ^ω^)「何を言ってんだおwwwブーンはブーンだおwwww」
(;'A`)「いや、だって……さ」
( ´ー`)「多分覚えて無いんだーよ」
(; ^ω^)「お?ブーンが何かしたかお?」
(;'A`)「いや、覚えて無いなら良いんだ…」
妻'ー')「さぁさ、皆揃ったところでご飯にしましょ」
(* ^ω^)「やったお!」
(;´ー`)「……俺は遠慮しとくーよ」
(;'A`)「何言ってんすか!捕まってた間、何も食べて無いんじゃ…?」
- 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 00:19:54.05 ID:yAFyalK90
- ( ´ー`)「捕まってた?あれは忍び込んでただけだーよ」
(; ^ω^)(なんという真実…)
('A`)(助けなくて良かったか?)
(;´ー`)「とにかく俺は食べたくn」
妻#'ー')「あら、何か言ったかしら?」
[妻はテーブルに料理を広げている]
妻#'ー')「もう、出来てるのよ、キャタピラのステーキ、バブルスライムのスープ……」
(;'A`)(は!?もしや…)
(; ^ω^)(それって料理…かお?)
(;ノー`)(これはオワタ)
第六話「連鎖」
- 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 00:20:21.08 ID:yAFyalK90
- 僕らは出てくる料理に舌鼓を打った。
見た目は少々あれだったけど、味はとても満足のいく代物だったことはよく覚えている。
と言っても、二人は気分が優れないようだったけど。
そして僕らは二つ有る寝室の片方に案内してもらい、食後の一時を満喫していた。
その時だった、僕らの部屋にノックが響き渡ったのは。
ガチャ
( ´ー`)「失礼するーよ」
[シラネーヨが現れた]
('A`)「おぉ、これはこれは…」
( ^ω^)「一晩の宿を恵んでいただいてありがとうございますお」
( ´ー`)「何を急にかしこまってるんだーよ」
( ´ー`)「そんなの気にしてないーよ」
('A`)「なら良いや…で、どうかしたんすか?」
( ´ー`)「ブーンくんのことで忘れてたことが有ったんだーよ」
- 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 00:21:10.71 ID:yAFyalK90
- ( ^ω^)「お?」
( ´ー`)「ブーンくん、君のその杖見せてくれーよ」
( ^ω^)「別に構わないですお」
[ブーンはシラネーヨに鉄?の杖を手渡した]
( ´ー`)「………」
[シラネーヨは鉄?の杖を調べている]
( ^ω^)(ただの杖だお…)
( ´ー`)(やっぱり………あったーよ)
( ´ー`)「ブーンくんは、魔法を唱える時どうしてるんだーよ?」
(; ^ω^)「唱える時……ですかお?」
(; ^ω^)「恥ずかしながら、杖が無いと魔法を唱えられないんだお」
('A`)「?」
( ´ー`)「やっぱりそうだったーよ」
( ´ー`)「君の魔力とこの杖なら、中位魔法を唱えられてもおかしくないはずだーよ」
('A`)「なぁ…」
- 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 00:21:57.19 ID:yAFyalK90
- ( ^ω^)「そんなに僕は成長してないですおwww」
('A`)「おい……」
( ^ω^)「何だお、ドクオ?」
('A`)「いや……中位魔法って何だ?」
( ´ー`)「…………」
(; ^ω^)「基礎中の基礎を知らないのかお…」
('A`)「うっせw元から俺は鎌頼りだっての」
( ´ー`)「しょうがないから簡単に説明してやるーよ」
('A`)「さすがシラネーヨさん」
( ´ー`)「単に魔法と言っても、唱え方と強さでいろいろ区分されてるんだーよ」
- 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 00:22:51.01 ID:yAFyalK90
- ( ´ー`)「唱え方なら、詠唱する魔法、念じる魔法、媒体により発する魔法」
( ^ω^)「僕みたいな媒体を使う魔法も有るお」
( ´ー`)「強さなら下位、中位、上位と分けられてるんだーよ」
( ^ω^)「上位に行けば行くほど精神的な負担が増えたり、想像力が無いと魔法自体も発動してくれないんだお」
( ´ー`)「それぞれに利点と不利点が有って、魔法を使う人はこれを使い分けるんだーよ」
('A`)「へぇ…例えばどんなだ?」
( ^ω^)「例えば詠唱なら、威力は申し分ないけど発動までに時間がかかっちゃうお」
( ^ω^)「念じれば発動は早いけど、威力は詠唱よりも軽減されちゃうんだお」
( ´ー`)「君もよく勉強してるーよ」
(* ^ω^)「それほどでも無いですお」
('A`)「残りの媒体ってのは何なんだ?」
( ´ー`)「単に魔力を杖に込めといてそれを解放するだけだーよ」
( ´ー`)「杖以外にも剣や鎧を錬成する時に使われる技術だーよ」
(* ^ω^)「代わりに、込めた力以外の魔法は使えないんだお」
- 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 00:23:55.36 ID:yAFyalK90
- ( ^ω^)「媒体を使う魔法h」
( ´ー`)「……ただし、媒体を使う魔法に関しては別なんだーよ」
( ^ω^)「?」
( ´ー`)「使用者が手持ちの杖と意思を同調させることで、その自分の魔力に見合った魔法を使うんだーよ」
( ´ー`)「身体的な負担は杖と分けあうことで少なく出来るし、威力も詠唱するのと大差無く、魔力の少なさも杖の力で多少は補える……」
( ´ー`)「まさに万能と言える唱え方なんだーよ」
('A`)「へえ…何か凄いじゃん」
(; ^ω^)(知らなかったお…)
( ´ー`)「ただし、ブーンくんの場合はこの媒体が無いと魔法を唱えられないのがデメリットになってるんだーよ」
( ^ω^)「だから僕は武器を使わないで武術で稽古したんだお」
( ^ω^)「武器は場所も取るし、一々付け替えなくちゃならないお」
('A`)「なーる、それで剣を使わなかったのか」
( ´ー`)「でも、なるべくなら魔法一筋で行った方が良いと思うーよ」
( ´ー`)「……この杖を使っていくなーら」
- 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 00:24:27.67 ID:yAFyalK90
- [シラネーヨは鉄?の杖を床に叩きつけた]
[杖の上部が音を立てて砕け散った]
(;゚ω゚)「ちょ…それは借り物ですお!?」
(;'A`)「何やってんですか!?」
( ´ー`)「剣は鞘から抜かないと切ることが出来ないーよ」
( ´ー`)「同じように杖も鞘から抜かないと、魔力の伝達が出来ないんだーよ」
(; ^ω^)「鞘?」
[シラネーヨは杖の上部を調べた]
[中に杖が入っているようだ]
( ´ー`)「やっぱりそうだったーよ」
('A`)(この人…マジ突拍子ねぇよ………)
(; ^ω^)「それはなんですかお?」
( ´ー`)「これはかつての王が使っていた杖だーよ」
- 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 00:25:22.80 ID:yAFyalK90
- (; ^ω^)「王?」
(;'A`)「竜頭の杖……」
( ´ー`)「正式にはドラゴンの杖だーよ」
[シラネーヨはブーンに杖を手渡した]
( ´ー`)「これなら、君も立派な魔法使いだーよ」
(; ^ω^)「…どうもですお」
[ブーンはドラゴンの杖を手に入れた]
( ´ー`)(これで魔力の暴走が無くなればいいんだーよ)
('A`)「で、用はそれだけっすか?」
( ´ー`)「ドクオはブーンにもう伝えたのかーよ?」
( ^ω^)「何がだお?」
('A`)「あぁ、明日にでも言おうと思ったんすけど…」
('A`)「良い機会だし、今話しちゃって下さいよ」
( ´ー`)「しょうがねーよ」
( ^ω^)「何か有るんですかお?」
- 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 00:26:08.85 ID:yAFyalK90
- ( ´ー`)「グランバニアがラインハットに、ある提案をしたらしいんだーよ」
( ^ω^)「提案?」
( ´ー`)「伝説の力を一つに集結させて魔族を討ち滅ぼす作戦だーよ」
( ´ー`)「ラインハットはこの用件を呑んで、グランバニアへマントを輸送したかったんだーよ」
( ^ω^)「けど、奪われてたから出来なかったのかお?」
( ´ー`)「その通りだーよ」
( ´ー`)「それを聞き付けたのか頼まれたのかは知らねーけども、君らのカーチャンからはこういう依頼が来てたんだーよ」
[シラネーヨはメモ書きを読み上げた]
( ´ー`)『王者のマントの在処、シラネーヨなら見つけられるはず。この子達を貸すから、それをラインハットに届けて欲しい』
(; ^ω^)「貸すって……カーチャンにしろ、シラネーヨさんにしろ一体何者なんですお?」
( ^ω^)「国交なんて関われる一般人はそう居ないはずだお?」
( ´ー`)「さっきドクオには教えたんだーよ。俺らは情報屋、このぐらい調べるのはわけないーよ」
('A`)「そういうこと」
- 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 00:27:49.48 ID:yAFyalK90
- ( ´ー`)「さっきの報告もカーチャン宛だーよ、今頃はラインハットで大臣に話しでもつけてるはずだーよ」
(; ^ω^)「……若干、話してる意味が分からないですお」
('A`)「あぁ、それは……」
[ドクオはブーンに事情を話した]
('A`)「つまり、この人はカーチャンと元パーティーを組んでいろいろやりとりしてたってこと」
( ´ー`)「そういうことだーよ」
( ^ω^)「把握、で、どういうことだお?」
('A`)「カーチャン達は昔ラインハットに務めてた
俺らを使って戦争回避
次の行先はラインハット」
( ^ω^)「おぉ、分かりやすい」
- 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 00:29:12.69 ID:yAFyalK90
- ( ´ー`)「そろそろ
寝させてく
れーよ」
( ´ー`)「じゃあ宜しくだーよ」
[シラネーヨは部屋を出ていった]
(;'A`)「なんというやっつけ」
('A`)「ま、俺も喋り疲れたし…寝るわ」
( ^ω^)「お休みだおー」
( ^ω^)(何かいろいろ有って疲れたお…)
( ―ω―)(早くニーチャンを探したいお………)
こうして夜は更けていく。
- 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 00:31:27.67 ID:yAFyalK90
- [早朝]
[アルカパ]
( ^ω^)「それじゃ、お世話になりましたお」
( ´ー`)「君たちとは短いようで長い付き合いだった気がするーよ」
('A`)「ははw俺もそう思いますよ」
( ^ω^)「では、行ってきますお」
( ´ー`)「その前にこれを持って行けーよ」
[シラネーヨはブーンに小袋を手渡した]
('A`)「何かいろいろすいません」
( ´ー`)「気を付けて行けーよ」
( ^ω^)シ「ばいばいだおー」
- 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 00:32:23.95 ID:yAFyalK90
- 僕らはこうしてアルカパを発ち、ほのぼのとラインハットの関所を目指していた。
経験を積んだからだろうか、魔物はその姿を一向に現そうとしない。
いやはや、聖水は良いものだ。
それにしても、ラインハットに行くのは国交に必要な王者のマントを届ける為って言うけど、
ぶっちゃけキメラの翼を使った方が早いと思うのは僕だけだろうか?
[アルカパ〜サンタローズ間]
('A`)「なんつうか、手持ち無沙汰なんだよな…」
( ^ω^)「何がだお?」
- 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 00:33:40.66 ID:yAFyalK90
- ('A`)「いや、腰の辺りに何も無いとさ、やっぱり物悲しいんだよ」
( ^ω^)「銅の剣を売ったのは自分だお?」
('A`)「ちげーよ、そっちじゃなくて」
( ^ω^)「じゃあ鎌のことかお?」
('A`)「そうそう」
( ^ω^)「ラインハットまで我慢するお」
( ^ω^)つひのきの棒
('A`)「いらねー」
('A`)「あーあ、俺もブーンみたいに伝説の武器的なの欲しいなー」
( ^ω^)「でも、これは借り物だお」
('A`)「そういやそうだっけ?」
( ^ω^)「だお」
そういえば、ラインハットは王者のマントだけ必要なのだろうか?
もしかしたら杖も渡さなきゃいけなくなるんじゃないのだろうか?
('A`)「で、シラネーヨさんは何をくれたんだ?」
( ^ω^)「多分弁当だお、重さ的に考えて」
- 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 00:34:51.61 ID:yAFyalK90
- ('A`)「ふーん…ま、見てみようぜ」
( ^ω^)「ついでにそれ、持ってて欲しいお」
[ブーンはドクオにシラネーヨの小袋を手渡した]
[ドクオは小袋に手を突っ込んだ]
( ^ω^)「…お?」
('A`)「はてさて、何が出るかな……?」
(; ^ω^)「ドクオ……」
[ドクオは小袋に手を突っ込んでいる]
('A`)「何かこの袋、見た目よりでかい気が……」
(; ^ω^)「ドクオ!魔物だお!!」
(;'A`)「え?」
(#―)「……」
[スライムナイトが突然襲い掛かってきた]
(;'A`)「おい、聖水は!?」
[ドクオは驚き竦み上がっている]
(; ^ω^)「ちょ、戦うお!!」
- 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 00:36:04.81 ID:yAFyalK90
- ('A`)「待て、良いのを見つけた!」
(#―)「!!」
[スライムナイトはドクオに切りかかった]
(;'A`)「mjky!?」
(; ^ω^)「……メラ!!」
[ブーンはメラミを唱えた]
(; ^ω^)「熱っ!!」
(#―)「!?」
[ブーンは驚き、尻餅をついた]
[スライムナイトは身をかわした]
(;'A`)「派手に行くな…ブーンは」
(;'A`)「それよりも………」
[ドクオは小袋から道具を取り出した]
(*'A`)「シラネーヨさん最高杉!」
- 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 00:37:07.55 ID:yAFyalK90
- [ドクオは鋼鉄の鎌を装備した]
(*'A`)「しゃあ、行くぜ!」
[ドクオは五月雨切りを繰り出した]
(#―)「………」
[スライムナイトは攻撃を弾き返そうと構えている]
(#'A`)「うらぁ!!」
(; ^ω^)「何か魔法が使いづらいお…」
(返せ………)
( ^ω^)「お?」
[スライムナイトとドクオは激しく打ち合っている]
(#'A`)(こいつ…固い!)
(#―)「……」
[ミス、ドクオはダメージを与えられなかった]
(#'A`)「くそ…」
- 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 00:38:01.05 ID:yAFyalK90
- (スカラ……)
( ^ω^)(誰の声だお?)
[ブーンは起き上がり、様子を見ている]
(#―)「……」
[スライムナイトはスカラを唱えた]
[スライムナイトの周りに光の鎧がまとわりついた]
( ^ω^)(あの魔物のかお?)
(#'A`)「何だ?何かしたのか?」
( ^ω^)「スカラがかかってるお、多分打撃は通らなくなってるはずだお」
( ^ω^)「それと、攻撃するのは少し待って欲しいんだお」
('A`)「は、何言っt」
(#―)「……」
[スライムナイトは疾風のように早い突きを繰り出した]
(;'A`)「早っ!!」
- 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 00:38:43.24 ID:yAFyalK90
- [ドクオは突きを受け流した]
(;'A`)「ん?」
[スライムナイトは分離した]
[スライムの体当たり]
(;'A`)「いて!」
[ドクオはダメージを受けなかった]
[ドクオはこけてしまった]
(#―)「…」
(返せ…………)
[ナイトはスライムを踏みつけた]
[ナイトは高く飛び上がった]
(;'A`)「ちょww詰んだwwww」
( ―ω―)「……」
- 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 00:39:58.01 ID:xLU4hXaVO
- 支援
- 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 00:40:17.82 ID:yAFyalK90
- (何を返すんだお……?)
Σ(#―)「!?」
\('A`)/「オワタ」
[ナイトは着地した]
[スライムはナイトに摺り寄っている]
( ―ω―)「何を……」
( ^ω^)「返せばいいんだお?」
[ブーンはドクオに歩み寄った]
(;'A`)「助かった……」
[ドクオは起き上がり、様子を見ている]
(―)(人間…奪った……
住処……仲間……奪った………
返せ……皆を………)
('A`)「何か言ってんのか?」
(; ^ω^)「人間に住処も仲間も奪われたらしいお」
- 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 00:41:22.48 ID:yAFyalK90
- ( ^ω^)「けど、それは……」
*「エゴってやつだよね?」
[背後から*が現れた]
(;―)「!?」
[*はギガデインを唱えた]
(;'A`)「うお!!」
(; ゚ω゚)「な…!!」
[スライムナイトは爆散した]
- 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 00:42:48.71 ID:yAFyalK90
- (;゚A゚)「近けぇぇぇぇ!!1危ねぇぇぇぇ!!!11」
*「やあ、危ないところだったね」
(; ゚ω゚)「何するんだお!?」
*「何をした……って」
(´・ω・`)「君達を悪い魔物から守っただけだよ?」
(; ω )「な………」
(; ゚ω゚)「あの魔物は、人に住処を奪われて怒ってただけなんだお!?」
(; ゚ω゚)「それだけなのに…話せば分かり合えたのに……」
(´・ω・`)「あぁ、君はマスターなのか、どおりで」
('A`)「マ……スター………ド?」
(´・ω・`)「マスタードじゃなくてマスター」
(´・ω・`)「モンスターマスター(MM)のことだよ」
(;'A`)「成る程」
(´・ω・`)「まぁでも、ホットドッグに少しのってると美味しいよね、あれ」
- 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/10(木) 00:44:16.37 ID:yAFyalK90
- (# ゚ω゚)「………」
[ブーンはドラゴラムを唱え]
(´・ω・`)「そういうの、無駄だよ」
[*は剣を掲げた]
[冷ややかな波動が剣から発せられる]
('A`)「なんだ?」
(# ω )「………くっ」
[ブーンはドラゴラムを唱えられなかった]
(# ;ω;)「うぅっ……」
- 80 名前:最後の1レスで猿った\(^o^)/:2008/07/10(木) 01:03:54.68 ID:yAFyalK90
- (´・ω・`)「感情のままに魔力を操ると自分の身を滅ぼすよ」
(´・ω・`)「それじゃ、僕はここで」
(;'A`)「待っ……その、名前とか教えてもらってm」
(´・ω・`)「僕はショボン、モンスターハンター(MH)をしているんだ」
(´・ω・`)「運が良ければまた会えるかもね」
(;'A`)「はぁ…」
(´・ω・`)「じゃ」
こうしてショボンと名乗った男は去っていった。
僕は目の前の出来事に只々、泣き崩れるしかなく、
ドクオは、そんな僕を励ますしかなかった。
[続く]