- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/18(月) 18:53:17.13 ID:sKwItrvOO
- それは数千年もの間に広がる歴史の一部
ある時は、仲間が集い魔を祓った
ある時は、家族が集い魔を祓った
ある時は、光が集い魔を祓った
しかし、魔は祓えども祓えども新たな魔を呼び込むに過ぎなかった
それは魔に魅せられた男の物語
ある時は勇ましき者と讃えられたその男も魔の力を前に欲を露にした
それは平和を望む男の物語
かつては勇ましき者を誇っていたこの男は、魔に伏す彼を見ていられなかった
- 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/18(月) 18:55:48.19 ID:sKwItrvOO
- それは決して語り継がれることの無い歴史
数千年の間に繋がるほんの一部の歴史なのである
『偉大なる冒険家の書〜終章〜』より
( ^ω^)のニーチャンは魔王のようです
第一話「出会い」
- 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/18(月) 18:59:02.40 ID:sKwItrvOO
- 僕達はオラクルベリーから北へ向かっていた。
アルカパの武器屋にカーチャンからのメモ書きを渡すためだ。
一週間の期限が有るから、早く行かなきゃいけない。
幸いにも魔物には会わなかった。
だから僕達は歩くのを速めて、やっと大陸の繋ぎ目である橋までたどり着いたんだ。
[オラクルベリー北]
[橋の上]
('A`)「で…この状況はなんなんだ?」
( ^ω^)「稽古の成果、たんまり見せられるおね」
(―)A(―)(―)(―)(―)(―)
[どぐうせんしAが現れた]
[どぐうせんしBが現れた]
[どぐうせんしCが現れた]
僕たちのお使い?が始まって数十分と言ったところか。
見知らぬ魔物に少し驚きはしたが、僕の気持ちは不思議と昂っていた。
- 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/18(月) 19:01:05.71 ID:sKwItrvOO
- ('A`)「…んで、後ろには」
(ry
[どぐうせんしDが現れた]
[どぐうせんしEが現れた]
[どぐうせんしFが現れた]
( ^ω^)「うはwww絶体絶命wwww」
危機的状況の中だと言うのに。
[二人は挟み込まれてしまった]
('A`)「あーマンドクセ」
('A`)「おいブーン、タイミングを合わせて一気に行くぞ」
( ^ω^)+「把握だお」
⊂二二二( ^ω^)二二⊃ブーン
[ブーンはどぐうせんしDに突っ込んだ]
('A`)「ちょwww」
⊂二二二( ^ω^)二二⊃「食らえお!!」
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/18(月) 19:05:00.19 ID:sKwItrvOO
- [ブーンは走りながら鉄?の杖に祈りを込めた]
[杖は小さな炎を発した]
[どぐうせんしに平均14のダメージ]
( ^ω^)「まだだお!!」
[ブーンは敵前で立ち止まり、足ばらいを繰り出した]
(;―)(―)(;―)(―)(;―)(―)
[どぐうせんしは立ち上がれない]
( ^ω^)「今だお!ドクオ」
('A`)「やれやれ」
- 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/18(月) 19:09:37.06 ID:sKwItrvOO
- [ドクオはどぐうせんしに飛び掛かった]
(#'A`)「うらぁ!!」
[ドクオは五月雨切りを繰り出した]
[どぐうせんしに平均47のダメージ]
( )( )( )( )( )( )
[どぐうせんしD〜Fは倒れた]
(* ^ω^)「うはww練習通りだおwww」
('A`)「おい。俺はタイミングを合わせろって言ったよな?」
( ^ω^)「後は一体ずつやるかお?」
('A`)「まぁな、わざわざ姑息な手を使わなくても大丈夫だろ」
(;'A`)「って、人の話しは最後まで(ry」
( ^ω^)「余裕杉wwww」
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/18(月) 19:14:04.10 ID:sKwItrvOO
- (―)A(―)三3
( ゚ω゚)「ウボァ!!」
[どぐうせんしAは体当たりを繰り出していた]
[ブーンに23のダメージ]
[ブーンは不意をつかれて動けない]
( ;ω;)「あうう…」
('A`)「…何やってんだか」
(#'A`)「まぁ、これで後二体だ…!!」
[ドクオはどぐうせんしAに飛び掛かった]
(#'A`)「行くぜッ!!!」
「ドクオは五月雨切りを繰り出した」
(―)A(―)+
キン
[ミス、どぐうせんしはダメージを受けなかった]
(;'A`)「うあ、なんだ?やけに固い…?」
- 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/18(月) 19:15:19.34 ID:sKwItrvOO
- ( A )「……ッ!!…頭がくらくらs」
[どぐうせんしA?はメダパニを唱えていた]
(*゚A゚)「らりぱっぱ〜」
[ドクオは混乱した]
[ブーンは立ち直った]
(; ^ω^)「ドクオ何やってんだお!!」
(# ^ω^)「もう怒ったお!魔法でボッコボコにしてやるお!!」
(# ^ω^)「これで終わr」
[ブーンは何かを唱え]
+(―)(―)三
三(―)(―)+
[どぐうせんしB、Cが襲いかかってきた]
(; ^ω^)「ちょww一遍に来るなお!」
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/18(月) 19:21:58.33 ID:sKwItrvOO
- [ブーンは何かを唱えられなかった]
(; ^ω^)「こいつら動き杉だお…」
[ブーンは対処出来ない]
(*゚A゚)「うへへへ〜」
[ドクオは混乱している]
(; ^ω^)「あうあう…」
*「…ャ……!」
(; ^ω^)「…!?」
[ブーンは身構えた]
[???はヒャダルコを唱えた]
( )A( )?
[どぐうせんしに平均48のダメージ]
[どぐうせんしAは氷漬けになった]
(; )( )(; )( )
[どぐうせんしB、Cは倒れた]
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/18(月) 19:24:37.95 ID:sKwItrvOO
- ( ^ω^)「…お?」
(*゚A゚)「あへ〜ら〜」
[ブーンらは戦いに勝利した]
*「どぐうせんしの群れの長は、ミステリドール…」
*「そんなことも知らないのか?」
(; ^ω^)「…………」
[フードの女が現れた]
急に現れたその子は澄んだ声をしていた。
顔は伏せ気味で分からなかったけど、気になるのは髪の色…。
それは、宝石で言うエメラルドのような綺麗な緑色をしていた。
(; ^ω^)「た、助けてくれてありがとうだお…」
*「別に助けたつもりはないんだが」
[フードの女がミステリドールに近寄った]
*「……」
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/18(月) 19:27:37.35 ID:sKwItrvOO
- [フードの女はイオを唱えた]
[ミステリドールは砕け散った]
[爆風でフードの女のフードが捲れ上がった]
声通りと言うか、予想通りと言うか、やはり綺麗な人だった。
肩まで伸びる直髪は鮮やかな緑に揺れて。
立ち振舞う仕草の一つ一つに気品を感じてしまう。
(* ^ω^)「………」
僕は少し、見とれてしまった。
川 ゚ -゚)「私も橋を通りたかった。ただそれだけだ」
('A`)「…ん、んん」
('A`)「…は!」
(*'A`)(緑髪のべっぴんさんktkr!!!11)
( ^ω^)「ドクオ、やっと目覚めたかお?」
- 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/18(月) 19:32:06.11 ID:sKwItrvOO
- (*'A`)「そそそそれよりもいい一体あなあなたは?」
( ^ω^)「モチケツ」
川 ゚ -゚)「私か?そうだな」
川 ゚ -゚)「…クーとでも名乗っておこう」
( ^ω^)「クーさんはオラクルベリーに用が有るのかお?」
川 ゚ -゚)「いや、違う。もう少し南下した修道院に用が有る」
(*'A`)「てことは、クーさんはシスターでもしてるんですか!?」
川 ゚ ー゚)「…質問ばかりの男は嫌われるぞ」
(;'A`)「えあ…いや、その………」
自称硬派のドクオが珍しく狼狽えてる。
ドクオ…分かりやす杉だって。
- 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/18(月) 19:34:01.61 ID:sKwItrvOO
- 川 ゚ -゚)「冗談だ、いや、ただの墓参りなんだ。すまない」
川 - )「先々代のラインハット王家のな…」
( ^ω^)?
遠い目をして語ったクーはとても哀しそうな顔をしているように見えた。
何か有ったんだろうか。
川 ゚ -゚)「そろそろ陽が暮れてしまう。私は行くぞ」
( ^ω^)ノシ「ありがとだおー」
そんなこんなで、僕は若干の違和を感じながらも彼女と別れた。
ドクオの何か名残惜しそうな、少し気まずそうな顔は今でも鮮明に覚えてる。
[クーは立ち去った]
- 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/18(月) 19:38:40.97 ID:sKwItrvOO
- ('A`)「あーあ、少し怒らせちゃったかな?」
( ^ω^)「多分大丈夫だお、それよりも陽が暮れたら野宿になっちゃうお」
('A`)「やべ、すっかり忘れてたな」
( ^ω^)「早くアルカパに向かうお!」
[その夜]
- 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/18(月) 19:41:29.04 ID:sKwItrvOO
- (# ^ω^)「僕は北西って言ったおね……?」
(;'A`)「…ごめん」
(# ^ω^)「じゃあ…ここはどこだお?」
(*'A`)「サンタローズの港」
(# ゚ω゚)「方向間違い杉だお!!」
(# ;ω;)「しかも無人かお畜生ー!!」
(;'A`)「しょうがねーよ、第一こんな村外れに有る港なんて廃れてるに決まってんだろ?」
('A`)「ま、明日には着くだろ。きっと」
( ;ω;)「腹減ったおー」
こうして夜は更けていく。
[続く]