第二話「目覚め」
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 00:45:14.88 ID:NW6+zf+9O
- いつでも優しかったニーチャン。
( ;ω;)『イタいおーイタいおー』
*『どうした、ブーン?』
( ;ω;)『あ、ニーチャン!』
( ;ω;)『コネコさんとアソぼうとしたら、オヤネコさんにカまれたんだお』
[ニーチャンはブーンの手を見た]
[ブーンの手から血が滲み出している]
*『……(結構深く噛まれたな)』
[ニーチャンはベホマを唱えた]
[ブーンのHPと傷痕が完全に回復した]
( ^ω^)『お、イタくないお!ありがとうだお!』
たまに厳しいことも言うけれど、
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 00:46:42.92 ID:NW6+zf+9O
- *『子猫が捕られると思って猫さん、驚いたんだろうな』
(;^ω^)『ブーンはそんなワルいことしないお!』
やっぱり優しかったニーチャン。
*『そうだな、ブーンは悪いこと嫌いだもんな』
いろんなことを教えてくれて、
*『でも、そう見えなかったのかもしれないな』
( ^ω^)『…?』
*『まぁ、親猫さんに謝って、遊ぼうってお願いしてみれば良いんじゃないか?』
( ^ω^)『でも、ネコさんとおハナしはデキないお』
*『関係ないさ、猫でも人でも気持ちや想いは心に直接伝えるもんさ』
(*^ω^)『うんだお!!』
- 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 00:47:33.22 ID:NW6+zf+9O
- 僕はいつも尊敬してた。
――――――――――――――――――――
*「おーい!!」
第二話[目覚め]
- 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 00:49:04.92 ID:NW6+zf+9O
- [名も無い森]
[最深部]
(; ―ω―)「………」
[何者かの声が聞こえる]
*「おーいってば!」
(; ^ω―)「……お?」
[ブーンは目を覚まし起き上がった]
[ブーンは辺りを見渡した]
[しかし何も見つからなかった]
*「下だよ」
( ^ω^)「おー?」
[ブーンは足下を調べた]
( + -)「さっきはありがとう」
[先程のスライムが現れた]
( ^ω^)「いえいえ、こちらこそありがとうだお……」
( + -)「別に気にしなくt( ゚ω゚)「スライムさんが話してるおー!!!」
- 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 00:50:18.07 ID:NW6+zf+9O
- (;+ -)「あぁ、それは話してるんじゃなくて…」
*「わしが説明しよう」
[キングスライムが現れた]
( ― ―)「気が付いたようじゃの、ホイミが効いて何よりじゃ」
(; ^ω^)(なんだおこいつ、めちゃめちゃでかいお、魔物図鑑でも見たことないお)
(; ^ω^)「そ、それよりなんで言葉が通じるんだお?」
( ― ―)「右腕を見てみなさい」
( ^ω^)「?」
[ブーンは自分の右腕を調べた]
[スライム色をした鉄の腕輪が光を放っている]
( - -)「その腕輪は、僕たちから君へのプレゼントだよ」
- 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 00:52:48.50 ID:NW6+zf+9O
- ( ― ―)「其れがあればわしらスライム族と話しが出来るというわけじゃ」
[ブーンはスライムの腕輪を手に入れた]
( ^ω^)「把握したお、ありがとうだお!」
( + -)「でも、その腕輪を渡したのには訳があるんだ」
( ― ―)「少年よ、酷な話しじゃが…この大陸は滅ぶ運命に有る」
(; ω )゜゜
大陸が…滅ぶ?
( ― ―)「魔族には魔王の僕として、働きたくないやつもおる。
わしらのような『はぐれ』と言われる群れの種類なんじゃが…」
- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 00:54:34.38 ID:NW6+zf+9O
- ( ― ―)「新しい魔王は『はぐれ』を快く思っていないらしくてな。
軍を率いて『はぐれ』を根絶やしにするつもりらしいのじゃ」
(; ω )
新しい…魔王?
( + -)「こんなことになったのも、僕が奴等に見つかったからなんだ」
( ― ―)「この大陸は住みやすい環境じゃ。人にも悪意が一切感じられない良い土地じゃと思う」
(; ω )「……………」
( + -)「だからこそ僕らは守りたい、君のように優しい人を」
( + -)「一人でも多く…ね」
(; ゚ω゚)「ま、魔王って何だお!?ニーチャンが、ニーチャンが倒したんじゃないのかお!?」
- 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 00:55:59.57 ID:NW6+zf+9O
- ( + -)「ニーチャン?………まさか君h」
( ― ―)「君の住んでいる村の外れの井戸の中、そこにわしらが昔使った旅の扉が有る」
(; ω )「………」
( ― ―)「村の人達を…避難させて欲しい」
(; ゚ω゚)「でも10年前、確かに魔王は…!!」
[キングスライムはルーラを唱えた]
(; ゚ω゚)「うわぁぁぁぁ!!!1」
[ブーンは空高く舞い上がった]
( + -)「長、まさか…」
( ― ―)「ふむ、あの少年のお兄さんらしいの…」
- 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 00:57:40.63 ID:NW6+zf+9O
- ( ― ―)「運命とは残酷なものじゃ」
(;E- -)「たた大変だー!」
( ― ―)「…もう来おったか」
( + -)「長は皆を連れて、逃げて下さい」
( + -)「僕が時間を稼ぎますから」
( ― ―)「…すまんの」
ニーチャン……。
ニーチャンは、魔王を倒したんだよね?
ねぇニーチャン、教えてよ。ニーチャン。
- 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/13(水) 01:00:25.69 ID:NW6+zf+9O
- 気が付けば僕は、村の前に着いていた。
そして、泣きながらもペニサスさんに事情を伝えたんだ。
森にいるスライムのこと。
助けられたこと。
魔王が復活していたこと。
避難させるように頼まれたこと。
そして、この大陸が無くなること。
第三話「予感」