( ><)わかんないんですが謎を解きながら旅をするようです

1 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 21:32:26.28 ID:66ROxlec0
まとめサイト様
http://www.geocities.jp/local_boon/wakannai_Nazotoki/top.html

前スレ
http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1173444992/

それでは第十四話を投下します

2 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 21:32:51.34 ID:66ROxlec0
第十四話『北から南』

ξ゚听)ξ「兄貴ー、朝ご飯よー」

( ,,-Д-)「むにゃむにゃ……ゴルァ……」

ξ#゚听)ξ=つ≡つ「さっきから何べん同じ事言わすのっ! さっさと起きんか!」

( ,, Д )「……ウボァー」

ギコはツンの手荒な起こし方によって、目を覚ます所か逆に深い眠りに落ちてしまいそうになった。
その後何とか最悪の事態を回避し、二人は無事に揃って朝食を取り始めたのだった。

( ,,゚Д゚)「ハムッ ハフハフ、ハフッ!!」

ξ゚听)ξ「ちょっと、食べる時に音立てないでよ。もっとゆっくり、しっかり噛みなさいって」

( ,,゚Д゚)「飯喰ってる時間も勿体ねえんだよ! 早くわかを迎えに行ってやんなきゃ何ねえんだ! ハフッ!!」

ξ゚听)ξ「……ハァ」

ツンは未だに昨日見た事が信じられないでいた。
港で二人の帰りを待っていたいたその時に、兄の船が船尾をこちらに向け、逆向きに進んでいると言う不思議な現象を目の当たりにした。
そしてその直後、ギコがわかんないんですを迎えに行くと言って再び船を出そうとした事で兄妹喧嘩が勃発してしまったのであった。

ξ゚听)ξ「もう止めてよ、折角兄貴だけでも無事で帰ってこられたのに……」

( ,,゚Д゚)「バーロー! あいつを見捨てちゃ男が廃るってんだよ! ハムッ!」

3 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 21:33:11.61 ID:66ROxlec0
その時はすっかり日が落ちていた為、船を出すのは危険であった。
また船が逆走したようにわかんないんですにも不思議な出来事が起こって何とか助かるかもしれないとツンがギコを必死に説得した。
そのためギコは何とか出航を留まった。
しかし朝になっても戻って来なかったら絶対に迎えに行くと言って譲らないのである。

( ,,゚Д゚)「ハフハフ! 俺はここで待っているって、ハムッハムッ! あいつに言ったんだよ、ハフッ!」

ξ#゚听)ξ「食べながら喋るんじゃない!」

( ,,゚Д゚)「俺は絶対に行くぞ! ハムッ ハフハフハフハフハフハフハフハフ、ハフッ!!」

ξ*゚Д゚*)ξ「キメェってんだよ! コルァ!」

ツンはギコの顔面にスプーンを投げ飛ばし、そのまま居間から去っていった。
激突したスプーンの痛みを堪え額を抑えて悶絶している兄を放って、家の外へと出て行ったのであった。

ξ゚听)ξ「あのバカ、人の話聞いてないんだから」

そして何をするでもなく、ただ玄関先でぶらぶらと歩いて時間を潰していた。

ξ゚听)ξ(でも本当に……わかんないんです君が戻って来なかったら……)

ツンもわかんないんですの事を気にかけていない訳ではなかった。ただ、彼女の場合はそれをはっきりと表に出せないだけなのである。

ξ゚听)ξ(わかんないんです君を死なせたのはあたしって事になっちゃうのかな……)

何よりも今回は自分自身が二人の事を信じて出航を許したのである。
もし戻って来なかったらと考えるとその責任の重大さに潰されてしまうそうになってしまうからである。

ξ )ξ「やっぱり止めておけば良かっ……」

4 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 21:33:43.00 ID:66ROxlec0
ツンの不安が自分自身を飲みこもうとしていたその時、彼女の耳に一つの声が届いた。

「ツンさーん! ツンさああああああん!」

ξ )ξ「えっ?」

( ><)「ツンさーん!」

ξ゚听)ξ「わかんないんです君! 戻ってきたのね!?」

自分を呼ぶその声の主は間違いなくわかんないんですであると確信し、ツンは顔を上げた。
そしてその帰りを喜ぶよりも先に、心臓が飛び出てしまいそうなほどの驚きに襲われたのであった。

ξ;゚听)ξ「……へっ?」

(;><)「ツンさんあのっ! ごめんなさいなんです! 僕ギコさんを置いてきちゃったなんです!」

ξ;゚听)ξ「………?」

(;><)「ずっと探したんですけど、見つからなかったんです! 本当にごめんなさいなんです!」

ξ;゚听)ξ「いやあの……」

(;><)「ちょっと休んだらまた探しに行くんです!」

ξ;゚听)ξ「あの、その、兄貴なら平気なんだけど……そんな事より……」

ツンはわかんないんですの姿に驚きながらも、誤解を解くためにギコを玄関に連れてきて安心させた。
ギコもわかんないんですを見た瞬間に顎が外れそうなほど口を大きくあけて、その驚きを表現していた。
しかし何よりもわかんないんですが無事に戻ってきてくれた事を、ただただ喜んだのであった。

5 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 21:34:07.45 ID:66ROxlec0
( ,,゚Д゚)「で、世界樹の実は手に入れられたか?」

( ><)「はいなんです! ちゃんと貰ってきたんです!」

( ,,^Д^)「そーかそーか、そりゃあ何よりだな! ギコハハハハ!」

ξ゚听)ξ「まったく……無事で帰ってこれたから良いものの、もうこんな無茶はよしなさいよ」

ツンはそれだけ言うとまた家の中に戻ろうとした。それを見たわかんないんですはあっさりしたその態度に寂しいものを感じた。

( ><)「ツンさん……僕が帰ってきたのにあんまり嬉しそうじゃないんです」

ξ゚听)ξ「え?」

( ><)「ツンさんが止めたのに僕が島に行ったから、怒っているんですか? もしそうだったらごめんな……」

ξ゚听)ξ「な、何言ってんの、別にそんな……」

ツンはわかんないんですの勘違いを解こうとして本当の事を言わなくてはと思った。
しかし彼女の性格がそこから先の言葉をなかなか言わせてくれないのであった。

ξ///)ξ「べっ、別にあんたの事心配してた訳じゃないんだからね!!」

ツンは顔を真っ赤にしてそう言い放つと、ぱっと駆け出して家の中に戻っていった。

6 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 21:34:30.85 ID:66ROxlec0
( ><)「ツンさん……僕の事嫌いなんでしょうか……」

( ,,゚Д゚)「は? んな事ねえぜ」

( ><)「だって僕の事心配してないって……」

わかんないんですが本気で悩んでいるその顔を見て、ギコは思わず噴出してしまったのであった。

( ,,^Д^)「ハッハッハッ! おまえ額面通りに受け取ってんのかあれを! ギコハハハハハハ!」

(;><)「何で笑うんですか? 何が可笑しいんですか? わかんないんです!」

( ,,^Д^)「まあお前は無茶苦茶素直な奴みたいだからな! あいつの事がわからねえのも無理はねえか!」

(;><)「えっ? えっ? どう言う事なんですか?」

( ,,^Д^)「まあ長く生きてりゃそのうちわかるようになるって!」


結局わかんないんですはギコの言う事を理解できなかったが、少なくともツンが自分を嫌っているのではないと知る事は出来た。
そしてまた泊まって休んでいって欲しいと言う二人の申し出を断り、
ちんぽっぽちゃんが待っているからと言って、ハニャーン港町を後にしたのであった。

7 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 21:35:29.18 ID:66ROxlec0
(´<_` )「聞いたか兄者。ニダーさんが脱獄したらしいぞ」

( ´_ゝ`)「フーン」

(´<_` )「反応が薄いな」

( ´_ゝ`)「あの人なら別に珍しくない気がしてきたのでな」

フーンの町の東の屋敷では、流石兄弟が他愛もない会話を交わしていた。
ちなみにニダーは川から救出された後、窃盗・食い逃げ・詐欺などの容疑で町の警察に逮捕されていたのであった。

( ´_ゝ`)「そう言えば、わかんないんです君は元気にしているんだろうかな」

(´<_` )「あの子ならきっと無事だと思うぞ」

( ´_ゝ`)「そうだな……いやそうであって欲しいな」

兄者は椅子に座ったまま大きく伸びをして体をほぐし、背もたれに寄りかかり深い溜息をついた。

( ´_ゝ`)「なあ弟者よ」

(´<_` )「どうした兄者よ」

( ´_ゝ`)「俺は臆病者なのだろうか……」

(´<_`;)「ど、どうしたんだ。急に変な事を言い出して」

8 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 21:36:07.61 ID:66ROxlec0
( ´_ゝ`)「お前ならよーくわかっているだろう。俺は新しい何かを知ろうとする度に、それについての知識を集めに集めていたと言う事を」

(´<_` )「ああ……それがこの家に大量の書物がある原因なのだからな」

( ´_ゝ`)「だが知ったら知ったで満足して、俺自身がそれを実践する事はなかった」

(´<_` )「それで……一体何が言いたいのだ?」

( ´_ゝ`)「世界樹についての研究をしたいと思ったのは、単に今まで誰も知りえなかった物を完全に理解したいと思ったからだ。
      そして完璧な理解の為に、実際に実物を見てみなければ判らない事もあるだろう。
      だが俺はそう言った直接的な手段を避け、文献や伝承を調査するなど関節的な方法を選んだ」

(´<_` )「しかし兄者、元々は実在するかどうかも判らない物を対象にしていたのだ。
      実物を調査すると言う方法を採らなかったとしても何も可笑しくないではないか」

( ´_ゝ`)「最初は確かにそうだっただろう。
      だが調査が進んで対象が実在していると判明するに連れて、実物を調査すると言う選択肢は確実に増えていた」

(´<_` )「まあ待て、実物を調査すると言っても、どんな危険があるかも判らないのに迂闊に現地へ向かうのは無謀だろう。
      しっかり情報を集めて充分に対策が取れるようになるまでは、安全な方法を採るのが一番だと思うぞ」

弟者は空気を読み取り、兄者が自らを徹底的に非難しようとしていると悟った。
何とかして上手く治めようとしたのだが、兄者の話は止まらなかった。

( ´_ゝ`)「相手はあの世界樹だぞ? 調査しても判らない事などいくらでもあるではないか。充分な対策など元より期待は出来ない。
      俺はただ臆病で、わかんないんです君のように……」

9 名前: レースクイーン(チリ) :2007/03/12(月) 21:36:20.31 ID:ureVF3JfO
おおおお支援!

10 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 21:36:49.75 ID:66ROxlec0
その時、玄関の呼び鈴を鳴らす音が一階から響いてきたのだった。

( ´_ゝ`)「ん? 誰だろうか」

(´<_` )「まさかニダーさんがここに逃げてきたんじゃあるまいな……」

( ´_ゝ`)「実際にありそうだから困る」

二人は揃って玄関へと向かった。万が一ニダーが訪ねてきた場合に備え、それぞれお玉と鍋を片手に持って迎える事にした。
そしてドアの前へ来た所で、来訪者を確認する為に相手に声をかけた。

(´<_` )「はい、どちら様でしょうか?」

「あの、僕なんです! あっ、間違えたんです、わかんないんです!」

( ´_ゝ`)「おお! わかんないんです君か!」

二人はほっとして武器を構えていた腕を下ろした。兄者は鍵を外して、わかんないんですを迎える為にドアを大きく開けた。

( ><)「兄者さん、弟者さん、お久しぶりなんです!」

次の瞬間、兄弟はそれぞれの武器を取り落としてしまい、玄関先で派手な音を立ててしまったのであった。

(;><)「キャーッ! 吃驚したんです!」

(;´_ゝ`)「いやその……すまなかった……ところで君……」

(´<_`;)「そ、その、前会った時より増えているな、荷物が」

11 名前: 張出横綱(大阪府) :2007/03/12(月) 21:39:58.86 ID:iPIIN0BG0
投稿早いなオイwwwwww
支援支援!

12 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 21:40:12.54 ID:66ROxlec0
わかんないんですは二人に案内されて客間へ通され、そして手厚いもてなしを受けたのであった。

( ´_ゝ`)「長旅で疲れただろう。ゆっくりしていってくれ」

( ><)「ありがとうございますなんです。でも僕急がなくちゃいけないんです」

(´<_` )「なに、今の君ならそう急がなくてもずっと早く帰れるだろう。それに少しくらい休まないと体がもたないぞ」

( ´_ゝ`)「ああ、所で鞄のあれは一体どうしたんだ?」

( ><)「世界樹さんが早く帰れるようにって、僕にくれたんです」

わかんないんですの何気ない一言から、二人はある重大な情報を読み取っていた。

(;´_ゝ`)「なんと……! 世界樹が『くれた』だと?!?」

「くれた」と言う言葉は「あげた」と言う動詞と対になるものである。
「くれた」と言う言葉を使うには、ものを「あげた」者がいなければならない。
そして「あげる」と言う行為はその動作を行うものが動かなければ、
いや物理的に動かなくとも「譲渡する」と言う意思を示さなければ成立しない。
二人は世界樹の方からわかんないんですに何らかの働きかけがあったのではと言う事を推測していたのだ。

(´<_`;)「そ、それはどう言う意味なのだ!? 比喩的なものなのか!?」

( ><)「えーと、僕が世界樹の島から出ようとした時にですね……」

13 名前: 声優(チリ) :2007/03/12(月) 21:40:21.03 ID:x78QsGbb0
sien

14 名前: バイト(チリ) :2007/03/12(月) 21:40:46.57 ID:7eSzMlFnO
wktk支援

15 名前: バイト(チリ) :2007/03/12(月) 21:42:27.27 ID:7eSzMlFnO
支援

16 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 21:44:25.96 ID:66ROxlec0
(;´_ゝ`)「……あっ、いや待ってくれ!」

わかんないんですが説明を始めようとした時、兄者がバッと手を伸ばしてその顔の前に手の平を突きつけた。

(;><)「キャッ! 何をするんですか!?」

わかんないんですは驚いて体を固まらせ、話を止めてしまった。

( ´_ゝ`)「その話は、俺達には聞かせないでくれないか?」

(;><)「えっ? 聞きたくないんですか?」

(´<_`;)「おい兄者! 何を言っているか判っているのか?」

( ´_ゝ`)「勿論だ弟者よ」

(´<_`;)「貴重な話を聞ける機会なのだぞ? 俺たちの研究にだって大いに役立……」

うろたえる弟者に対して、兄者は首を小さく横に振って意思を示した。

( ´_ゝ`)「自ら知る努力をしようとしようとしていないのに結果だけを知る。俺たちは今それをしようとしていないか?」

(´<_`;)「………ああ……そうか」

( ´_ゝ`)「ここでわかんないんです君に話を訊くのは容易い。だがそれ俺達が最も嫌っている事だ」

17 名前: 張出横綱(大阪府) :2007/03/12(月) 21:45:10.36 ID:iPIIN0BG0
  ( ゚∀゚) 支援! 支援!
  (    )
   | 彡つ
   し∪J

18 名前: バイト(チリ) :2007/03/12(月) 21:45:21.05 ID:7eSzMlFnO
支援

19 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 21:47:46.24 ID:66ROxlec0
二人はそっくりな顔を見合わせて、そして同じタイミングで揃ってうなずいた。

(´<_` )「世界樹の全ては、自分達の手で解き明かしてみせる。だからそれまでは、その話を聞かせないでくれ」

( ><)「わかんな……わかったんです!」

わかんないんですは二人の決意を受け止め、深くうなずいて見せた。

( ´_ゝ`)「いつか俺も君のように、勇気を出して進んで見せるさ」

(* ><)「ゆ、勇気とか、僕そんなもの出してなんかないんです!」

わかんないんですは恥ずかしさと照れくささで顔を真っ赤にしていた。

(* ><)「ぼ、僕はただ……」


その日わかんないんですは屋敷に一泊した。
しかし寝静まった頃、町で何か騒ぎがあったらしく外から人々の声が聞こえて来てしばらくの間眠りを邪魔されてしまった。
やがて1時間程たった頃に騒ぎは収まり、また静けさが戻ってきた。
一体何があったのだろうと気にはなったが、わかんないんですはそれよりも明日に備えて再び眠りについた。

そして翌朝には町を出て更に南へ向かって進んでいったのであった。

尚、兄弟が後で町の人々の昨日の騒ぎについて訊いた所、とある脱獄犯をめぐる捕り物があったのだと知る事が出来たのだった。

20 名前: 張出横綱(大阪府) :2007/03/12(月) 21:48:51.77 ID:iPIIN0BG0
二ダーwwwww

21 名前: 人気者(埼玉県) :2007/03/12(月) 21:49:13.85 ID:IUhM83wT0
ちょwwwwニダーwwwwwwww

22 名前: 声優(チリ) :2007/03/12(月) 21:51:32.85 ID:x78QsGbb0
<丶`ー´>はもう駄目だな

23 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 21:51:34.56 ID:66ROxlec0
('A`)「ありがとうござーっしたー」

モテナイ村の自転車屋毒男では、ただ一人の従業員が自転車の修理を終えて客を見送っていた。

('A`)「あー、暇だしそろそろ飯も食うかなー」

そう呟いてドクオは店の奥へ戻り、入り口に掲げる「休憩中」の札を探し始めた。
そしていつも工具を入れている棚の引出しから取り出すと、書かれている文字が薄くなって少々読みづらくなっている事に気が付いた。

('A`)「んー、書き直した方が良さそうだな。えーとインクインク」

そして更に奥の生活用の部屋へ戻り、札を書き直す為のインクを探し始めた。
散らかっている部屋の隅に置かれている机をごそごそを漁り、引出しの奥に仕舞ってあった黒インクを取り出した。

('A`)「おーあったあった。えーと……」

次にペン立てに入っている筆記具を取ろうとした時、ふと引出しから2枚の紙を見つけたのだった。

('A`)「ああ、こっちに仕舞ったんだったっけ……」

それは以前は父の残した自転車の荷台に入れられていた、鍵のありかを示した暗号が書かれた紙であった。
それと重ねられて、父の手紙もまた一緒にに仕舞われていた。

('A`)「あいつに会ってからかなり経つな……」

ドクオは倉庫から自転車がなくなった日の事を思い出していた。

24 名前: 人気者(埼玉県) :2007/03/12(月) 21:52:55.83 ID:IUhM83wT0
wktk支援

25 名前: 張出横綱(大阪府) :2007/03/12(月) 21:53:03.47 ID:iPIIN0BG0
('A`)セクロスしてーなー

26 名前: バイト(チリ) :2007/03/12(月) 21:54:26.07 ID:7eSzMlFnO
支援

27 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 21:54:56.09 ID:66ROxlec0
('A`)「そー言えばあいつ、世界樹見つけられたんかな……」

ドクオは独り言を呟きつつ、薄くなっている札の「休憩中」の文字の上にインクを塗り重ねて読みやすいように直した。
インクが早く乾くようにと口をすぼめて息を吹きかけつつ、それを持って店先へと歩いていった。
まだ生乾きの札を入り口にかけようとした、その時の事であった。

「ドクオさーん! ドクオさーん!」

('A`)「ん?」

( ><)「ドクオさん!」

('A`)「うおおい! 噂をすれば何とやらかよ」

ドクオは正に丁度思い出していた人物の声を聞き、声のする方へと振り返った。

( ><)「約束通り自転車を返しにきたんです!」

ドクオは手を滑らせ、入り口のドアの取っ手に引っ掛ける筈だった札を地面に落としてしまった。
文字が書いてある面が下を向いて落ちなかった事に安堵する余裕すらなく、やる気のない目を見開いて驚きの表情を作っていた。

(゚A゚)「……マジかよ…………」

(;><)「キャーッ! ドクオさんの顔凄い事になっているんです!」

(゚A゚)「いやお前の方こそ色々凄い事になってんじゃねえか……」

28 名前: 張出横綱(大阪府) :2007/03/12(月) 21:56:11.72 ID:iPIIN0BG0
(゚A゚)こっち見んな

29 名前: 人気者(埼玉県) :2007/03/12(月) 21:56:21.32 ID:IUhM83wT0
ドクオwwwwww

30 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 21:59:00.79 ID:66ROxlec0
丁度ドクオが昼食を食べようとしていたタイミングで再会したので、二人はドクオの部屋で昼食を摂る事にした。

(;><)「相変わらずドクオさんのお部屋汚いんです……」

('A`)「いいだろ、俺の部屋なんだから俺の勝手で」

(;><)「でもあんまり汚いと虫さんが出てきちゃうんです。片付けた方がいいんです」

('A`)「どうでも良いよ。どうせ中のもん全部出してスッキリさせるつもりだし」

ドクオはそこで一息ついてサンドイッチを一口かじり始めた。

( ><)「あっ、大掃除をするんですね? お部屋新しくするんですね」

('A`)「ハムッ! ひげーほ、ハフハフッ! ほえははびにへうんだよ。ハフッ!」

(;><)「飲み込んでから喋ってくださいなんです!」

ドクオは言われた通りにサンドイッチをしっかり噛んで飲み込み、わかんないんですはそれが終るのを待っていた。

('A`)「……ハフッ! 俺旅に出るから店の中のもん整理しておこうと思っててよ」

( ><)「え? 旅ってどこか旅行に行くんですか?」

('A`)「んー違う違う。ちょっくら嫁探しの旅にな」

( ><)「え、それってまさか……」

わかんないんですはドクオと初めて会った日の事を、自転車の鎖を外した時の事を思い出した。
その時に荷台の中から見つけたドクオの父からの手紙には、自分がモテナイ村での生活を止めて旅に出たと言う事が書かれていた。

31 名前: パティシエ(アラバマ州) :2007/03/12(月) 21:59:53.72 ID:ZmSz0JmJ0
wktk

32 名前: 張出横綱(大阪府) :2007/03/12(月) 21:59:55.74 ID:iPIIN0BG0
ドクオ、お前もか!

33 名前: 文科相(長野県) :2007/03/12(月) 22:01:32.04 ID:L99T6Fsi0
wktk支援

34 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 22:02:56.45 ID:66ROxlec0
( ><)「ドクオさんもお父さんと同じようにするんですね」

('A`)「いやさ、だって親父か出来たのに俺が出来ないってなんか悔しくなんね?」

(;><)「うーん、僕にはよくわかんないんです……」

('A`)「んまあとにかく、こことはしばらくお別れって事よ」

ドクオがどのくらいの年月をここで過ごした来たのかは知らなかったが、
この部屋の散らかし方や汚れ具合は一朝一夕で出来るものでなく、長い時間をかけてきたのだろうと言う事を推察できた。
同時に長年散らかし続けてきたこの部屋をなんとかしようとしたら、一体どれだけの苦労を伴うのだろうと言う事にも考えが及んだ。

( ><)「でもこの部屋をスッキリさせるとなると、大変そうですね」

('A`)「だろーなー……正直マンドクセ……本当だったら一生ここでだらだらしててえくらいだよ」

( ><)「でもドクオさんが自分で決めた事なんです。ちゃんとやらなきゃ駄目なんです」

ドクオはその言葉にはすぐ返事をせず、手に持っていたサンドイッチを黙々と食べ続けた。
時々わかんないんですの方をちらちらと見つつ、どこか遠くの方へ視線を向けて何かを考えているようであった。
そしてパンを全て胃に収めきった時にふうと大きな溜息をついていた。

('A`)「はあああ……お前が鎖外さなきゃこんな事になんなかったのによお……」

( ><)「えっ?」

35 名前: 声優(チリ) :2007/03/12(月) 22:02:58.51 ID:x78QsGbb0
支援

36 名前: 人気者(埼玉県) :2007/03/12(月) 22:03:42.25 ID:IUhM83wT0
支援

37 名前: 張出横綱(大阪府) :2007/03/12(月) 22:03:43.39 ID:iPIIN0BG0
俺も嫁探しの旅に・・・

38 名前: バイト(チリ) :2007/03/12(月) 22:04:56.80 ID:7eSzMlFnO
支援

39 名前: クリエイター(チリ) :2007/03/12(月) 22:05:12.82 ID:8Cuc69PAO
わくてか

40 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 22:07:26.49 ID:66ROxlec0
('A`)「だってダリーしよー、危ねーしよー、安定した生活のがいいしよー、どうせ俺と結婚してくれるなんて奴いる訳ねーしよー」

(;><)「え……あの……なんかものすごくやる気なさそうなんです……」

('A`)「だってまさかお前が本当に外すなんて思わなかったしよー、自転車やるって言ったのにマジで返しに来るしよー」

(;><)「僕がいけないんですか? 僕が悪いんですか?」

('A`)「お前がいなかったら、俺は今もだらだらやっていられたのによー」

(;><)「え、えっと、ごめんなさいなんで……」

わかんないんですはドクオが突然文句を垂れ始めた事に驚いた。
何よりだもるそうな声で淡々と述べられる愚痴がじわじわと心に刺さってくるのである。
冷静に聞いていればドクオの愚痴が的外れで、単に本人のだらけた性格に起因するものだと言う事がすぐに判るであろう。
しかし気弱なわかんないんですはそれに反論する事も出来ず、ドクオの主張を額面通りに受け取る事しか出来ないでいた。

('A`)「…………」

その余りにおどおどした態度を目にして、ドクオは思わず笑い声を上げてしまった。

('∀`)「……ははははははは」

(;><)「なっ、何なんですか!?」

('∀`)「いやお前って本当にいい奴だな。はははは」

41 名前: 新聞社勤務(広島県) :2007/03/12(月) 22:08:05.42 ID:zPSIZF6w0
わかんないんですかわいいwwwwwwwwww

42 名前: 張出横綱(大阪府) :2007/03/12(月) 22:08:31.03 ID:iPIIN0BG0
わかんないんです欲しいんです><

43 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 22:11:18.19 ID:66ROxlec0
だるそうな愚痴と力の無い笑い声と、両方を一編に聞いたわかんないんですは混乱して仕舞っていた。

(;><)「え、えーっと、ドクオさんは僕の事怒っているんですか? そうじゃないんですか? わかんないんです!」

('A`)「んー、それくらい自分で考えろよ」

(;><)「それは余計に困るんです!」

('A`)「んーそうだな、まあ俺が言いたいのは」

ドクオはわかんないんですの肩をぽんと叩き、笑顔を浮かべてこう言った。


('∀`)「ありがとうって事だけだよ」

(;><)「???」

('A`)「あ、そう言えばお前あの鞄のでここまで来たんだよな? 自転車はどうやって運んだんだ?」

(;><)「え、あ、それはロープで縛ってですね……」


それからわかんないんですは昼食を済ませた後、すぐにモテナイ村を出発した。
ドクオが自分の事をどう思っているのかは一応わかったようであったが、それでもまだ何かが引っかかっているようであった。

( ><)「怒ってないんなら何で文句を言ったんですか? わかんないんです!」

44 名前: 張出横綱(大阪府) :2007/03/12(月) 22:12:21.62 ID:iPIIN0BG0
ツンデレ!ツンデレ!

45 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 22:15:22.43 ID:66ROxlec0
( ^Д^)「お会計 1400ウーピールーピーになりまーす」

川 ゚ -゚)「ふむ……」

クーはスナオの町の本屋で買い物をしていた。購入したのは世界樹を題材としている童話数冊であった。
店員が本に紙のカバーをかけようとしているのを見て、クーはさっと声をかけてそれを止めた。

川 ゚ -゚)「あ、カバーはかけなくて良い」

( ^Д^)「はいはーいっと……なんか世界樹の本ばかり買ってますけど、世界樹のお客さんこういうの好きなんですか?」

川 ゚ -゚)「好きと言うか……最近興味を持ち初めてな」

( ^Д^)「なんかこの間来た変な客思い出しちまいましたよwwww世界樹を探しているとか言うガキでしてさあwww」

川 ゚ -゚)「……ほう」

クーは話に相槌を打ちながら、会計金額ぴったりの代金を財布から取り出して差し出した。

( ^Д^)「んでこの町にも世界樹を見つけたとか言ってる頭の可笑しいじーさんがいるんでwwwそいつの所に行くように教えましたよwwww
     あのガキじーさんと仲良くアホ話でもしたんだろーなwwww」

川 ゚ -゚)「祖父は既に亡くなっているから、それは叶わなかったがな」

(;^Д^)「……え?」

店員は商品を渡そうとする思わず手を止めてしまった。
クーは店員の手から黙って本を掴み取ると、それをバッグに収めてそのまま店を出て行こうとした。

46 名前: 張出横綱(大阪府) :2007/03/12(月) 22:16:09.79 ID:iPIIN0BG0
m9(^Д^)プギャー!

47 名前: バイト(wbcc8s15) :2007/03/12(月) 22:17:16.89 ID:7eSzMlFnO
支援

48 名前: パティシエ(アラバマ州) :2007/03/12(月) 22:18:02.78 ID:ZmSz0JmJ0
wktk

49 名前: 神主(チリ) :2007/03/12(月) 22:18:06.27 ID:DkClscc8O
しえ〜ん

50 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 22:20:00.92 ID:66ROxlec0
(;^Д^)「お、お客さん……」

いくら無礼千万なこの店員であっても、人としてのギリギリ最低の感情は持っていた。
何処までが笑ってよくて、どれを笑ってはいけないのか。
そもそも人を指さして笑うと言う行為自体が道徳に背くものであるが、彼なりの線引きは決められていた。
そして死んだ人間をその関係者の前で馬鹿にすると言う事は、彼の引いた線から外に出ていたのであった。

(;^Д^)「ま、待って!」

死の事実を知らなかったとは言え、それを孫であるクーの前で堂々と言ってしまったのである。
店員はクーが何も言わずに黙って去っていった事に恐怖と罪悪を覚えて、思わずその後を追いかけた。

(;^Д^)「お、俺本当にじーさんの事知らなく……」

クーが店の外へ出た時、店員も一緒に外へと飛び出した。丁度その時、二人が以前に聞いた事のある声が聞こえてきたのであった。

「あっ、クーさん! こんな所にいたんですか!」

川 ゚ -゚)「おお、戻ってきたのだな」

( ^Д^)「おっ、これはあのアホガキの声wwww」

本屋の前に現れたわかんないんですの姿を見た瞬間、店員は驚きの余り顔が青ざめてしまった。

(lli^Д^)「な……そんなバカな……」

川 ゚ -゚)「久しぶりだな。元気そうで何よりだ」

( ><)「はいなんです! クーさんもお元気そうで良かったんです」

51 名前: 張出横綱(大阪府) :2007/03/12(月) 22:21:42.69 ID:iPIIN0BG0
⊂⊃                      ⊂⊃
        ⊂ \       /⊃
          \\/⌒ヽ//
   ⊂⊃  ((   \( ^ω^)    )) 支援だお!
            /|    ヘ       
          //( ヽノ \\
        ⊂/   ノ>ノ    \⊃
             レレ   スイスーイ   ⊂⊃
           彡

52 名前: バイト(wbcc8s16) :2007/03/12(月) 22:21:59.09 ID:7eSzMlFnO
支援

53 名前: 声優(チリ) :2007/03/12(月) 22:22:11.66 ID:x78QsGbb0
支援

54 名前: 人気者(埼玉県) :2007/03/12(月) 22:22:59.30 ID:IUhM83wT0
支援

55 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 22:23:25.63 ID:66ROxlec0
m9(li^Д^ )「こんな事ある訳………プギャー……」

店員はわかんないんですを指さしながら、引きつった表情を保ったままその場に倒れてしまった。

(;><)「あっ! しっかりしてくださいなんです!」

川 ゚ -゚)「わかんないんです君、これから私の家へ来ないか?」

( ><)「あ、はいなんです。でもこの人が……」

川 ゚ -゚)「ただ気絶しているだけだ。暫くすれば目が覚めるだろう」

クーは倒れている店員を無視し、わかんないんですの手を引いて家まで連れていったのであった。

(;><)「お店の人ごめんなさいなんです……」


そして初めて会った日と同じように、クーはわかんないんですを綺麗で豪華な応接室へと案内した。
わかんないんですの方も、あの時と同じように緊張して少し身構えてしまっていた。

(;><)「い、いつ来ても凄い所なんです……」

川 ゚ -゚)「どうした? 飲み物はいらないのか?」

(;><)「い、いただくんです」

わかんないんですは震える手でカップを取り、そっと紅茶を飲み始めた。

56 名前: パート(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 22:23:33.91 ID:myYYPTBB0
支援

57 名前: 人気者(埼玉県) :2007/03/12(月) 22:24:16.91 ID:IUhM83wT0
支援

58 名前: 張出横綱(大阪府) :2007/03/12(月) 22:24:20.75 ID:iPIIN0BG0
セクロス!セクロス!

59 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 22:26:52.73 ID:66ROxlec0
川 ゚ -゚)「さて、早速質問だが、君は世界樹の島へ辿り着く事は出来たのか?」

クーの言葉を聞いたわかんないんですは質問に答える為にカップを口から離し、ソーサーの上に置いた。

( ><)「はいなんです。ちゃんと行く事が出来たんです!」

川 ゚ -゚)「……それは良かったな」

( ><)「とっても大変だったんです。山の中で迷いそうになったり、物凄い海の中に巻き込まれそうになったりしたんです」

川 ゚ -゚)「そうか……」

クーはその話を聴くと軽く首を振ってうなずいた。

川 ゚ -゚)「そしてまたここへやってきたと言う事は、君は私との約束を果たしに来てくれたのだな」

( ><)「そうですそうです! クーさんにこれを返すんです」

わかんないんですは鞄の中から一枚の紙を取り出し、クーへと手渡した。
それはわかんないんですがクーから借りていた世界樹の地図であった。

( ><)「僕が世界樹まで辿り着けたのも、この地図のお陰なんです。クーさん本当にありがとうございますなんです」

川 ゚ -゚)「いやいや、礼には及ばないさ。それにそんな事を言われるよりも……」

クーの口元が僅かに緩み、上品な微笑みを作り出した。

川 ゚ ー゚)「私は君が戻ってきた事の方が何よりも嬉しい」

60 名前: 声優(チリ) :2007/03/12(月) 22:26:52.86 ID:x78QsGbb0
(^Д^)がちょっとカワイソス

61 名前: 張出横綱(大阪府) :2007/03/12(月) 22:28:14.47 ID:iPIIN0BG0
フラグ?フラグなのか?フラがくぇsrdtfyぐひpじょkp

62 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 22:30:44.97 ID:66ROxlec0
それからクーはまたすぐに表情を戻し、淡々とした口調でこう言った。

川 ゚ -゚)「さて、用も終った事だろうし、早く行くといい」

( ><)「え、でも、今来たばかりなんで……」

川 ゚ -゚)「何を言っている、君は友達を助ける為に旅をしたのだろう? ここで時間を潰してどうする」

(;><)「た、確かにそうなんです……でもちょっと急ぎすぎなんで……」

川 ゚ -゚)「さあ急ぐのだ。ほら鞄を背負え」

クーは先に椅子から立ち上がるとすぐさまわかんないんですの背後に回り、椅子を引いて立ち上がらせた。
そして床に置いていたかばんを持ち上げると、それを背中に押し付けた。
それからわかんないんですはクーに急かされながら玄関へ向ったのだった。

(;><)「え、えっとそれじゃあ、僕は行くんです。お邪魔しましたなんです」

川 ゚ -゚)「ああ、元気でな」

玄関のドアをくぐって外へ出て、数歩ほど歩いた所で一度立ち止まり、振り返って手を振った。

( ><)ノシ「さようならなんですー。またいつか遊びに行くんで……」

川#゚ -゚)「良いからさっさと行けっ!」

(;><)「はっ、はいいいいいい!」

63 名前: 張出横綱(大阪府) :2007/03/12(月) 22:32:08.21 ID:iPIIN0BG0
マイペースだなwwwwww

64 名前: パティシエ(アラバマ州) :2007/03/12(月) 22:34:19.74 ID:ZmSz0JmJ0
わかんないんです可愛いww

65 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 22:34:20.97 ID:66ROxlec0
わかんないんですは物凄いスピードでその場から離れ、遥かかなたへと去っていった。
それを見届けたクーは黙って玄関のドアを閉め、応接室へと戻ってった。

川 ゚ -゚)「まったく……」

そして独り言を呟きながらカップを片付け始めた。

川 ゚ -゚)「友の為に一途になっているわかんないんです君だからこそ、私は惹かれたのだぞ」

わかんないんですの使ったカップの中を見て見るとまだ飲みかけの紅茶が少し残っていた。
カップ一杯の紅茶の量はそれほど多くは無いのだが、飲みきる暇も無い程に急がされたのだから仕方がなかったのだろう。

川 ゚ -゚)「だからこそ最後までそれを貫け。余計なものには構わずに」

クーはそのカップを台所へ持っていくと、流しでそれをひっくり返して中身を捨てた。
それからまたカップを返して中を覗いたみた所、流れ切らなかった紅茶の葉がカップのそこにへばりついているのが見えた。
ぱっと見てそれは、星の形をしている様に見えた。


川 ゚ ー゚)「……それがあの子の良いところなのだがな」


第十四話 終

66 名前: クリエイター(wbcc2s11) :2007/03/12(月) 22:34:28.89 ID:8Cuc69PAO
从*゚ー゚从

67 名前: レースクイーン(wbcc6s08) :2007/03/12(月) 22:34:53.79 ID:8rWxFpCQO
今追い付いた。
支援

68 名前: レースクイーン(wbcc6s09) :2007/03/12(月) 22:35:53.30 ID:8rWxFpCQO
連続で投下?

69 名前: 僧侶(チリ) :2007/03/12(月) 22:36:21.18 ID:DkClscc8O
支援金

70 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 22:36:40.87 ID:66ROxlec0
休憩します 10分程してから最終話を投下します

71 名前: AA職人(wbcc3s03) :2007/03/12(月) 22:44:33.99 ID:ub5JP/G5O
乙そしてwktk

72 名前: 張出横綱(大阪府) :2007/03/12(月) 22:44:48.98 ID:iPIIN0BG0
おつー

星は幸せな未来だっけか

73 名前: 僧侶(チリ) :2007/03/12(月) 22:45:13.24 ID:DkClscc8O
wktkして待ってます

74 名前: 人気者(埼玉県) :2007/03/12(月) 22:46:19.77 ID:IUhM83wT0
wktk

75 名前: 声優(チリ) :2007/03/12(月) 22:46:33.20 ID:x78QsGbb0
wktk

76 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 22:48:06.29 ID:66ROxlec0
最終話『目的地と出発地』
  _
( ゚∀゚)o彡゜「おっぱい! おっぱい!」

そこは世界の北の果て。
常に荒れ続ける海に囲まれ、数多くの伝説と物語を生み出した島。辿り着けた者は誰一人としていないとされている神秘の島。
そこには今日も爽やかな表情で腕を振っている一人の男がいた。
  _
( ゚∀゚)o彡゜「一日二乳! おっぱい! おっぱい!」

『お前は二乳どころじゃ無いような気がするお』
  _
( ゚∀゚)「あれ? 起きてたの?」

( ^ω^)『なかなか寝付けないんだお』

わかんないんですの呪文で一時的に目覚めた後、ブーンは……世界樹は再び眠りについた。
現在は花を咲かせる力も無く、特殊な力で番人の頭の中へ話し掛けるのが限界であった。
  _
( ゚∀゚)「あんたもゆっくり休んでなよ」

( ^ω^)『無理しすぎて逆に目が冴えちゃったお。どうすれば良いんだお』
  _
( ゚∀゚)「よっしゃ、俺が子守唄歌うわ」

( ^ω^)『どうせおっぱいおっぱい連呼しているだけだろうから遠慮しとくお』
 _
(;゚∀゚)「うむう……」

77 名前: 張出横綱(大阪府) :2007/03/12(月) 22:49:07.73 ID:iPIIN0BG0
                  
     _
   ( ゚∀゚)x"⌒''ヽ、        いよいよ最終回かー
   (|     ...::   Y-.、
    |  イ、     ! :ヽ      
    U U `ー=i;;::..   .:ト、
          ゝ;;::ヽ  :`i      
            >゙::.   .,)
           /:::.  /;ノ
     ゞヽ、ゝヽ、_/::   /
     `ヾミ :: :.  ゙  _/
       `ー--‐''゙~

78 名前: パティシエ(アラバマ州) :2007/03/12(月) 22:49:28.46 ID:ZmSz0JmJ0
  _
( ゚∀゚)o彡゜wktk!wktk!

79 名前: 神主(チリ) :2007/03/12(月) 22:50:47.36 ID:DkClscc8O
wktk

80 名前: 声優(チリ) :2007/03/12(月) 22:51:32.28 ID:x78QsGbb0
支援

81 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 22:51:57.78 ID:66ROxlec0
それから番人は腕振りを止めてその場に座り込み、樹を見上げながら話し掛けた。
  _
( ゚∀゚)「しっかし、いくら目覚めが近い時期だからと言っても、やっぱ無理しすぎたんじゃねえのか?」

(;^ω^)『自分でもそう思うお。流石に疲れたお』
  _
( ゚∀゚)「だったらあの子の監視とかは全部俺に任せて、あんたはあの子の到着まで寝てりゃ良かったんじゃね?」

(# ^ω^)『港町へ行かせた時の事を忘れたとは言わせないお』
 _
(;゚∀゚)「正直すまんかった」

番人は樹に向かって頭を下げて、反省の意思を示した。
  _
( ゚∀゚)「……それはまあ確かに俺のミスだけどさ、でも俺もやっぱりあの子のために何かしたかったんだよ」

( ^ω^)「……おっ?」
  _
( ゚∀゚)「『おっ?』じゃなくて」

番人は大きな溜息をつくと、声をやや大きく鋭くして自分の胸の内に有る重い気持ちを吐き出した。
  _
( ゚∀゚)「ブーン君を死なせて悲しかったのはあんただけじゃねえって事だよ」

( ^ω^)「………お前」
  _
( ゚∀゚)「罪滅ぼしをしたかったのは俺だって同じなんだよ!」

82 名前: 張出横綱(大阪府) :2007/03/12(月) 22:53:59.31 ID:iPIIN0BG0
こうさ、普段バカやってるキャラが真面目な会話とかするとカッコいいよな
俺もそんなキャラを目指してたんだが(ry

83 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 22:55:35.02 ID:66ROxlec0
世界樹を求めて旅をするわかんないんですを最初に見つけたのは、島を離れて世界中を見回っていた番人であった。
  _
(# ゚∀゚)「あんたって奴は無理して力使いまくって……気取ってんじゃねえよまったく!」

世界樹がわかんないんですに肩入れして、必要以上に手助けをしようとして無理をしていた事を番人は知っていた。
それは公平性からみても、旅人の覚悟を試すと言うルールから見ても、明らかに偏ったものであった。
だが番人はそれを非難する事はなく、寧ろ自らも同じような思い入れをしていたのである。
  _
(# ゚∀゚)「実際にあの子の望みを叶えられるのはあんただけだけどよ……俺だって……」

( ^ω^)「……すまんお」
  _
( ゚∀゚)「ああもう辛気臭え! とにかく次からは俺もばしばし動くからな!」

( ^ω^)b「把握したお!」

そして一通りの主張を終えた後はしれっと態度を変えて、また馴れ馴れしい口調で話し始めた。
  _
( ゚∀゚)「……っと、それにしても色々と引っかかるんだよなあ」

( ^ω^)『何がだお?』


  _
( ゚∀゚)「何であの子円周率の上8桁を知っていたんだろうな……」


(;^ω^)『………』

84 名前: パティシエ(アラバマ州) :2007/03/12(月) 22:55:37.73 ID:ZmSz0JmJ0
  _
( ゚∀゚)o彡゜wktk!wktk!

85 名前: 張出横綱(大阪府) :2007/03/12(月) 22:56:16.63 ID:iPIIN0BG0
わかんないんです><

86 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 22:59:27.81 ID:66ROxlec0
( <●><●>)「………」

そこは大陸の南。穏やかな気候に守られた、暖かく優しい人々の集う小さな村。わかんないんですの故郷、ぽっぽ村。
そこでは病床についているちんぽっぽのベッドの周りを家族や友人らが取り囲み、見守っていた。

 @ノノノ@
(*‘ω‘ *) 「しっかりするのよちんぽっぽちゃん」
  _、 _
(* ω` *)「……」

(‘ω‘*)「チンポポ……」

(´‘ω‘ `)「死なないで欲しいぽ……」

(*‘へ‘ *)「(ちんぽっぽがこんな事で死ぬ訳がねえ!)」

 / ‘ ‘ \
/  * ω *)「きっともうすぐわかんないんですさんが帰ってきてくれます」

(*−ω−*)「……………」

ちんぽっぽは未だ目を覚ます事無く、眠り続けていた。
その寝顔は愛らしくて穏やかなものであったが、額に載せている濡れタオルに溜まっていく熱の量は凄まじいものであった。

 / ‘ ‘ \
/; * ω *)「タオルを早く換えてあげないと……」

(*‘へ‘ *)「(わかってますの奴、こんな時に何やっているんだ!)」

87 名前: 張出横綱(大阪府) :2007/03/12(月) 23:00:24.70 ID:iPIIN0BG0
悪いが
ファミリーの顔に吹いたwwwwwwwwwwwwwww

88 名前: パティシエ(アラバマ州) :2007/03/12(月) 23:02:11.40 ID:ZmSz0JmJ0
  _、 _
(* ω` *)wktk

89 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 23:03:15.62 ID:66ROxlec0
大勢の縁者がちんぽっぽの家に詰め掛ける中、わかってますだけは一人家の外にいた。
冷たい北風をその身に受けながら、ただじっとそこに立ち尽くしているのであった。

( <●><●>)「わかんないんですさんがもうすぐ帰って来るのはわかってます」

誰に言うでもなくそう呟くと、その声にあわせるように遠くから少しずつわかってますを呼ぶ声が近付いてきたのであった。

「……わかって……ます…ちゃーん!」

( <●><●>)「……どうやら間に合ったようですね」

わかってますは数歩ばかり前に進み、村の入り口から歩いて近付いてくるであろうわかんないんですの姿を見ようとした。
しかしわかんないんですの声は予想以上に早く接近し、しかもそれは思いもしない方向から聞こえてきたのである。

「わかってますちゃん! ただいまなんです!」

わかってますの足元には、その大きな体によって作られる大きな影が出来ていた。
しかし次の瞬間、それはもっと大きな影に重ねられて見えなくなってしまった。
わかってますが頭上を見上げた時、自分の影を隠したものの正体を知る事が出来たのだった。

( <●><●>)「流石に私でも、これは判りませんでした……」

そうして自分の驚きを控えめに表現してから、改めて友人に向かって挨拶をしたのであった。


( <●><●>)「わかんないんですさん、お帰りなさい」

90 名前: 張出横綱(大阪府) :2007/03/12(月) 23:04:59.14 ID:iPIIN0BG0
(;<●><●>)わ、わかってます!わかってました!

91 名前: 僧侶(チリ) :2007/03/12(月) 23:06:00.73 ID:DkClscc8O
>>90
焼きそば吹いたwwwwwwwwwwwww

92 名前: 新聞社勤務(チリ) :2007/03/12(月) 23:06:54.34 ID:24fMT99qO
わくてか

93 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 23:07:12.44 ID:66ROxlec0


     γ'フ
    ('i, ,/               (ヽ
 ''( 'i,`ミ' ヽ               ヽ`)'フ
 (\ヽ,,_ ` ':.ヽ               )γ),ノ)
 ヾ' ..,,    '; 'l,               ,/ .:' ノ'
   ゝ- .,,,   .: i!            ノ' ,:' ''",フ
,,-'', ',,,..    .:' /'        _,,.. -‐''",,::'   "つ
`ツ、,,ー- .:' (       γ´ ,,..  ''"ヾ、  彡'
  ''-彡,,  ':,      _,ノ ,:'"  ''ヽ.,. ヽ、,,_,,ノ'⌒
    ,彡'  '( ><)        ゙" '-=-'"
    .ノ., "シ(∪  )つ   ,ト、ヽ、,_,,,ミ^ヾ
      "''ツ' ∪∪"ヾ)ノヽ'Jツ' ヽ)


( ><)「わかってますちゃん、ただいまなんです!」

そこにあったのは、大きな翼を広げて宙に浮くわかんないんですの姿であった。
わかんないんですはそのままゆっくりと落下してわかんないんですの真横に降り立つと、にっこりと笑って見せた。

( ><)「世界樹の実、持ってきたんです!」

( <●><●>)「それならわかってます。さあ早くちんぽっぽさんの所へ行ってあげてください」

( ><)「はいなんです!」

わかってますはわかんないんですに背を向けると、ちんぽっぽの家に向かって一目散に駆け出した。
走っているその間に、背中に背負った鞄に貼りついていた翼は勢いに負けて、はらりと地面に落ちてしまった。
しかしわかんないんですはそれに気が付く事も無くあっという間に去って行った。

94 名前: 張出横綱(大阪府) :2007/03/12(月) 23:08:18.25 ID:iPIIN0BG0
か、かっけー・・・

95 名前: 配管工(アラバマ州) :2007/03/12(月) 23:08:33.27 ID:8XfQttwJ0
 / ‘ ‘ \
( <●><●>)wktk

96 名前: 声優(チリ) :2007/03/12(月) 23:09:08.27 ID:x78QsGbb0
確かにこれは予想外だろうなぁ、wktk

97 名前: 人気者(埼玉県) :2007/03/12(月) 23:09:23.42 ID:IUhM83wT0
>>95
wwwwwwwww

98 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 23:11:29.12 ID:66ROxlec0
( <●><●>)「世界樹がここまでわかんないんですさんに力を貸してくれたとは……わかりませんでした」

落とされた翼は水分を失ってどんどん変色して行き、縮んで行き、後には茶色い枯葉の残骸が残された。
そしてそれすらも風に吹かれた途端にぼろぼろと崩れ去り、塵となって消えたのだった。

( <●><●>)「未来がどのようになるかは、やはりその時がこなければ全てが明らかにはなりませんね」



一方、わかんないんですは玄関のドアをノックする事も忘れてちんぽっぽの家に飛び込み、寝室へ駆け込んでいた。

( ><)「ちんぽっぽちゃーん! ただいまなんです!」

その声と駆け足の音に反応して、集まっていた面々は揃ってドアの方を向いた。

(‘ω‘*)「チンポポ!」

(*‘へ‘ *)「(おう! 遅えぞ!)」

(´‘ω‘ `)「お帰りぽ……」

( ><)「みんな来ていたんですね! 今すぐちんぽっぽちゃんを助けてあげるんです!」

わかんないんですは鞄を下ろすと、その中に手を突っ込んでごそごそと探り始めた。
鞄から出した腕を高く上げた時、その手に握られたみかんが光を放ち、部屋をきらきらと照らした。

99 名前: 張出横綱(大阪府) :2007/03/12(月) 23:12:41.54 ID:iPIIN0BG0
>(*‘へ‘ *)「(おう! 遅えぞ!)」

口開けろwwwwwwwwwwwwwwwww

100 名前: 神主(チリ) :2007/03/12(月) 23:12:49.19 ID:DkClscc8O
支援金

101 名前: か・い・か・ん(アラバマ州) :2007/03/12(月) 23:16:05.94 ID:3vwkbxZt0
(‘ω‘*)←コイツは子供なのかな?テラカワユス。

102 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 23:17:08.49 ID:66ROxlec0
( ><)「ちんぽっぽちゃん、これを食べてくださいなんです」

みかんの皮を丁寧に剥いて、その中の身を取り出した。そしてそれをそうっとちんぽっぽの口の中に押し込んだ。

( *)−ω−(* )「ぽ……もぐもぐぽっぽ……」

いつもならみかんと聞いただけで勢いよく飛んで来て、一口で丸ごと食べてしまうちんぽっぽであった。
しかし今は弱々しくゆっくりと咀嚼し、少しずつ飲み込む事しか出来ていなかった。

( ><)「どうですか? 美味しいんですか?」

(*−ω−*)「…………」

( ><)「ちんぽっぽちゃん? ちんぽっぽちゃん!?」

みかんを食べ終えた後もちんぽっぽは静かに目を閉じたままであった。ただじっと眠っているだけであった。

( ><)「起きてくださいなんです……いつもみたいにボインボインって跳んで下さいなんです……」

わかんないんですの目の端には涙が浮かんでいた。手はちんぽっぽがかけている布団をぎゅっと握り締め、悲しみに耐えていた。
その後ろからそっと手が伸びてきて、震える肩を抱きしめてくれた。

 @ノノノ@
(*‘ω‘ *) 「わかんないんです君、泣かないでぽ」

( ><)「ままぽっぽさん……ごめんなさいなんです……僕……」

 @ノノノ@
(*‘ω‘ *) 「あなたはとてもよく頑張ってくれたぽ」

103 名前: 声優(チリ) :2007/03/12(月) 23:17:09.81 ID:x78QsGbb0
wktk

104 名前: 張出横綱(大阪府) :2007/03/12(月) 23:17:57.20 ID:iPIIN0BG0
まだだ!まだ終わらんよ!

105 名前: バイト(四国wbcc8s14) :2007/03/12(月) 23:18:43.49 ID:7eSzMlFnO
支援

106 名前: 人気者(埼玉県) :2007/03/12(月) 23:18:55.77 ID:IUhM83wT0
支援

107 名前: パティシエ(アラバマ州) :2007/03/12(月) 23:19:07.37 ID:ZmSz0JmJ0
wktk!wktk!

108 名前: 新聞社勤務(チリ) :2007/03/12(月) 23:20:16.29 ID:24fMT99qO
支援なんです><

109 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 23:20:43.42 ID:66ROxlec0
(;><)「でも、どんなに頑張っても助けられなきゃ意味が無いんです!」

わかんないんですはままぽっぽの手を振り払い、ちんぽっぽに覆い被さり、そして思いっきり泣き出したのだった。

(;><)「ちんぽっぽちゃん! ごめんなさいなんです! 僕の……僕の所為で……!」

わかんないんです涙がぽたぽたと零れ落ちて行き、布団の上に点々としみを作っていった。
その視界は目の表面を覆う涙の膜によって大きく歪み、ぼやけていた。

(*−ω−*)「……っぽ」

そのため眠っていたちんぽっぽの体がわずかに揺れたのにも気が付く事も無かった。
それどころか大きな泣き声でちんぽっぽの小さな声を掻き消してしまっていた。

(;><)「こうなったら僕もちんぽっぽちゃんと一緒に……!」

(;´‘ω‘ `)「それはだめぽ、落ち着くぽ」

 / ‘ ‘ \
/; * ω *)「と言うか、今ちんぽっぽさん動きましたよね?」

(;><)「だって僕の所為でしんじゃ…………えっ?」

むんぽっぽの言葉を聞いてわかんないんですはちんぽっぽの顔を覗き込んだ。
まだぼやけているその視界の向こうから、友の声が聞こえてきた。

(*‘ω‘*)「ちんぽっぽ?」

( ><)「……ちんぽっぽちゃん?」

110 名前: パティシエ(アラバマ州) :2007/03/12(月) 23:21:57.79 ID:ZmSz0JmJ0
(*;ω;*)

111 名前: か・い・か・ん(アラバマ州) :2007/03/12(月) 23:22:14.98 ID:3vwkbxZt0
復活キタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!!!

112 名前: 張出横綱(大阪府) :2007/03/12(月) 23:22:24.01 ID:iPIIN0BG0
                                      ,/|ミ=、
                                     /  .|ミミミ|
                                    .|    |ミミミ|
                                  ,/|ミ|   |ミミミ|
                                ,/  |ミ|   |ミミミ|
                                  |    |ミ|   |ミミミ|
                                  |    |ミ|   |ミミミ|
                                  |    |ミ|    |ミミミ|
                                  |    |ミ|    |ミミミ|
                                  |    |ミ|    |ミミミ|
                               _,-'"|.   |ミ|   |ミミミ|
             _,. -'' " ̄~゙三=-_、_    _,.-'"   |.   |ミ|   !ミミミ|
          ,,.-''" r _、      三三タ_,.-''"      |   |ミ|  ,.彡ヾミ|
        /    i {ぃ}}       _ニ/        -=三|  」ミヒ彡彡イミヾ
       /,.、     `--"      ニl     -=ニ三=-''レ彡ミミr'"   |ミミミ|
       l {ゞ}    i        .ニl==三三ニ=''"   ,>'"|ミ|    |ミミミ|
      .l `" i_,,...-''|           ニ`=-=i'"       |   |ミl,..-=彡ヾミ|
     _,.-!    !  i         -ニ三三/         L.. -ニヾ|ヾ彡'='''"
      l´,.- l    \/        -ニ三三/        ヾ-‐''"
  _.  ! ri l\       __--三三三='"
  j'‘´l `´ | !  ` ミ三三三三三=''"
 i',.. '´}  | |
  l,.. r´   '´
   }


113 名前: 声優(チリ) :2007/03/12(月) 23:22:47.41 ID:x78QsGbb0
キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!

114 名前: 人気者(埼玉県) :2007/03/12(月) 23:23:30.11 ID:IUhM83wT0
キタキタキタキタ━━━━((゚∀゚∀゚))━━━━ !!!!!

115 名前: 受付(10-北陸wbcc2s10) :2007/03/12(月) 23:24:20.84 ID:eWPxKmT8O
(#^ω^)

116 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 23:25:29.59 ID:66ROxlec0
すると突然視界の中に大きな影が現れたかと思うと、それがわかんないんですの目の回りをごしごしと擦り始めた。
それは涙をぬぐおうと伸ばされた、ちんぽっぽの手であった。

(*‘ω‘*)っ「………」

( ><)「………生きてる……生きているんです!」

ちんぽっぽが拭ってくれたおかげで一度は鮮明になった視界が、また歪み始めていた。
それは胸から湧き上がる感情が、わかんないんですに次々と涙を流させていたからであった。

( ><)「ちんぽっぽちゃんが生きているんですー!」
  _、 _
(* ω` *)b「………!」

 @ノノノ@
(*‘ω‘ *) 「ちんぽっぽちゃん大丈夫ぽ!? どこか痛いとこは無いぽ!?」

( ><)「ちんぽっぽちゃんが助かったんですー!」

わかんないんですは諸手を上げて大声で叫び、その喜びを目一杯表現していた。

117 名前: 声優(チリ) :2007/03/12(月) 23:25:30.34 ID:x78QsGbb0
てか親族名前あるのか

118 名前: 張出横綱(大阪府) :2007/03/12(月) 23:25:52.79 ID:iPIIN0BG0
よかったな・・・

119 名前: パティシエ(アラバマ州) :2007/03/12(月) 23:26:28.55 ID:ZmSz0JmJ0
  _、 _
(* ω` *)b ビシッ

120 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 23:29:25.96 ID:66ROxlec0
その次の瞬間、ちんぽっぽがベッドから跳ね起きたのであった。


(#‘ω‘#)つ ΣΣ====□

              「ちんぽっぽーーーーーっ!」


そしてすかさず枕を掴み取ると、それをわかんないんです目掛けて投げつけてきたのである。


====□)><)

         「キャーーー! なんですー!」


(#‘ω‘#) =3 「しゃらぷっぷ!!」


どうやらわかんないんですの大声がうるさく、それに対してして腹を立てているようであった。

121 名前: 張出横綱(大阪府) :2007/03/12(月) 23:30:10.81 ID:iPIIN0BG0
しゃらぷっぷwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

122 名前: 人気者(埼玉県) :2007/03/12(月) 23:30:51.21 ID:IUhM83wT0
しゃらぷっぷテラカワユスwwwwwwwwwwww

123 名前: パティシエ(アラバマ州) :2007/03/12(月) 23:30:58.84 ID:ZmSz0JmJ0
しゃらぷっぷwwwww

124 名前: 検非違使(チリ) :2007/03/12(月) 23:31:20.85 ID:24fMT99qO
ちょwwwwwwwwwwww
ちんぽっぽwwwwwwwwww

125 名前: 神主(チリ) :2007/03/12(月) 23:32:03.78 ID:DkClscc8O
しゃらっぷっぷwwwwwwwwwwwwwwww

126 名前: 声優(チリ) :2007/03/12(月) 23:33:19.62 ID:x78QsGbb0
ひでぇwww

127 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 23:33:34.55 ID:66ROxlec0
(#)><)「うう……痛いんです………」

わかんないんですは頬を優しくさすって痛みと枕の跡が取れるのを待った。
しかしその顔は痛みによって苦しみを見せる事はなく、寧ろどこか嬉しそうであった。

( ><)「でも、これがいつものちんぽっぽちゃんなんです」

そして目の周りを指で擦って涙を拭き取ると、今度は笑顔を作って、そして今度こそちんぽっぽの顔をしっかりと見た。

( ><)「いつもの元気なちんぽっぽちゃんに戻ってくれたって事が………」


そして自信を持って、はっきりとした声で述べたのだった。




( ><)「わかったんです」


(*‘ω‘*)「…………ちんぽっぽ?」

128 名前: 張出横綱(大阪府) :2007/03/12(月) 23:34:07.40 ID:iPIIN0BG0
わか・・・

129 名前: バイト(au11-近畿) :2007/03/12(月) 23:35:44.29 ID:7eSzMlFnO
来るか…?

130 名前: 新聞社勤務(チリ) :2007/03/12(月) 23:35:58.48 ID:24fMT99qO
( ;ω;)ウッ

131 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 23:36:21.18 ID:66ROxlec0



「( ><)わかんないんですが謎を解きながら旅をするようです」


おしまい











(*‘ω‘*)「さんきゅっきゅ!」

132 名前: 張出横綱(大阪府) :2007/03/12(月) 23:37:00.99 ID:iPIIN0BG0
うおおおおおおおおおおおおおおおおつかれさあああああああああああああん!!!!!!!!11

133 名前: 人気者(埼玉県) :2007/03/12(月) 23:38:22.54 ID:IUhM83wT0
激しく乙!

134 名前: 和菓子職人(チリ) :2007/03/12(月) 23:38:31.68 ID:NcGmzr99O


135 名前: パティシエ(アラバマ州) :2007/03/12(月) 23:38:51.47 ID:ZmSz0JmJ0
乙ッ!!!!!!

136 名前: 声優(チリ) :2007/03/12(月) 23:38:51.37 ID:x78QsGbb0
お疲れさま、面白かったんだぜ

137 名前: 神主(チリ) :2007/03/12(月) 23:38:52.56 ID:DkClscc8O
おおおおおおつぅぅううえおおおかぁあああぉおぇおぉれぇぇぇあえお

138 名前: 新聞社勤務(チリ) :2007/03/12(月) 23:39:15.59 ID:24fMT99qO
乙なんです><
とっても面白かったんです><


ホント、全てのキャラに愛着が湧いたわ…
今までお疲れ様でした!

139 名前: くれくれ厨(au04-埼玉) :2007/03/12(月) 23:39:45.24 ID:0G3co7teO


140 名前: 配管工(アラバマ州) :2007/03/12(月) 23:41:44.75 ID:8XfQttwJ0
( ´∀`)<かんどうした

141 名前: か・い・か・ん(アラバマ州) :2007/03/12(月) 23:42:15.76 ID:3vwkbxZt0


読んでく内になんか暖かい気持ちになれたよ。ありがとう。

142 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 23:42:26.20 ID:66ROxlec0
これにて「( ><)わかんないんですが謎を解きながら旅をするようです」の投下は全て完了しました

保守してくださった方 さる支援してくださった方 まとめてくださった方
そしてこの作品を読んでくださった全ての方々
本当にありがとうございました

ちなみに最後のほうに出て来たちんぽっぽファミリーに付いてはガイドライン板の「ちんぽっぽのガイドライン」や
「AAなにっき」http://aa2ki.livedoor.biz/archives/cat_50018850.html
等をご参照くださればわかると思います

143 名前: バイト(au07-福島) :2007/03/12(月) 23:42:42.92 ID:7eSzMlFnO
乙!

144 名前: 遣唐使(アラバマ州) :2007/03/12(月) 23:43:00.86 ID:5yUUcyjT0
乙!
結局自力で解けた問題はウプキボン川の二ダーに対する問題だけだったけど
ほんとおもしろかった!

145 名前: 張出横綱(大阪府) :2007/03/12(月) 23:43:12.39 ID:iPIIN0BG0
>>142
お疲れさまwwwwww

146 名前: AA職人(au07-福島) :2007/03/12(月) 23:43:41.13 ID:ub5JP/G5O
( ><)乙なんです!楽しかったんです!

147 名前: バイト(au12-阪神) :2007/03/12(月) 23:44:58.97 ID:7eSzMlFnO
そう言えば、クイズは自分で考えてたの?
それとも、元ネタあり?

148 名前: 遣唐使(アラバマ州) :2007/03/12(月) 23:45:04.10 ID:5yUUcyjT0
まとめ重いwwwwwww

149 名前: 神主(チリ) :2007/03/12(月) 23:45:42.92 ID:DkClscc8O
>>142
久しぶりにいい作品見たよ

150 名前: 40歳無職(au03-関東) :2007/03/12(月) 23:46:34.66 ID:YLpH2LdIO
乙!!ホントに面白かったです!!!!!!

151 名前: 人気者(埼玉県) :2007/03/12(月) 23:46:41.46 ID:IUhM83wT0
これはホントにいい作品だった

152 名前: 声優(チリ) :2007/03/12(月) 23:47:28.60 ID:x78QsGbb0
出会った人への挨拶が先なのは何でだろと思ったけど
ちんぽっぽが元気になったら旅は終わりだもんなぁ

問題は一つも解けなかったけどキニシナイ

153 名前: 外来種(新潟県) :2007/03/12(月) 23:48:31.76 ID:SY1u0Lb60
             -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
             / /" `ヽ ヽ  \
         //, '/     ヽハ  、 ヽ
         〃 {_{ノ    `ヽリ| l │ i|
         レ!小l●    ● 从 |、i|   乙
          ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│   
        /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !
      \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│    
.        /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |
       `ヽ< | |  ヾ∨:::/ヾ:::彡' |

154 名前: タレント(不明なsoftbank) :2007/03/12(月) 23:49:29.39 ID:66ROxlec0
>>147
既存のクイズを元にしたものもいくつかあります
モテナイ村の問題はクイズ本などでよくあるものですし
最初の看板の問題はどう見ても「らせん」です 本当に(ry
完全なオリジナルは「フーンの町」「世界樹の島」の問題くらいです

155 名前: 張出横綱(大阪府) :2007/03/12(月) 23:50:39.09 ID:iPIIN0BG0
世界樹の思いついたってのはスゴイわ

156 名前: クリエイター(au03-関東) :2007/03/12(月) 23:50:49.70 ID:8Cuc69PAO
乙!


わかってますの第一話のセリフがいまだに謎を秘めてるが…

157 名前: 自宅警備員(埼玉県) :2007/03/12(月) 23:51:20.42 ID:DFEjR/Gv0


158 名前: 僧侶(チリ) :2007/03/12(月) 23:51:23.80 ID:DkClscc8O
>>154
ほんとにお疲れさん

159 名前: 巡査長(ネブラスカ州) :2007/03/13(火) 00:00:57.62 ID:ajvl66MTO
面白かった乙

160 名前: 留学生(アラバマ州) :2007/03/13(火) 00:04:02.79 ID:O3824tLv0
>>1乙だっぜ!!
すげえ良かったわ
マジ絵本とか誰か描いてくれって思う

161 名前: 巡査長(ネブラスカ州) :2007/03/13(火) 00:21:39.95 ID:hocBUuIGO
最初から最後まで本当に楽しかった
超乙!!!!感動した!!!!!!

162 名前: 黒板係り(ネブラスカ州) :2007/03/13(火) 00:24:38.41 ID:HERaIDqDO
本気で考えても答えがわからないんだが、


ちんぽっぽって男の子なの?女の子なの?

163 名前: ハンター(大阪府) :2007/03/13(火) 00:25:34.94 ID:4mzo/lCR0
>>162
ツンの反応からすると男だろ

164 名前: 週末都民(群馬県) :2007/03/13(火) 00:38:49.36 ID:muIljnYt0


だから性別は具体的にはしないってことでFAだっただろ

165 名前: 旧陸軍高官(不明なsoftbank) :2007/03/13(火) 00:38:55.08 ID:C4ZUYamI0
>>162
以前にも答えましたが

(ちんぽっぽのガイドラインのテンプレより)

Q:
二人の性別は?
A:
(*‘ω‘ *) ちんぽっぽ
( ;><)  わかんないんです(わかんないです)

基本的にはこれに沿って書いている……つもりです

166 名前: 高校生(鹿児島県) :2007/03/13(火) 00:47:35.15 ID:6ybty8yv0
乙。よかったぞなもし


167 名前: パート(ネブラスカ州) :2007/03/13(火) 01:42:20.66 ID:sR+BbuISO
>>1


168 名前: 保育士(CATV-infoweb) :2007/03/13(火) 01:51:37.44 ID:rkOe94if0
今しがたまとめで全部読んできた所だ
今まで見たブーン系小説の中でコレが一番気に入った。
何が言いたいかって言えばこの>>1は非常に乙って事だ

169 名前: 酒蔵(静岡県) :2007/03/13(火) 02:09:42.31 ID:/9gxv2Mw0
これは面白かった。
乙でした

170 名前: コンビニ(愛知県) :2007/03/13(火) 02:13:10.06 ID:mqRhmgdx0
>>1


171 名前: イラストレーター(ネブラスカ州) :2007/03/13(火) 02:20:53.46 ID:uAas7aTeO
>>1乙、途中参戦だけどかなりwktkさせてもらったよ。久しぶりに感動した作品だた

172 名前: 文科相(静岡県) :2007/03/13(火) 05:46:33.09 ID:ESsGpPg/0

携帯がdocomoの奴も、集まってくれー
http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1173723725/

FOX降臨中


さぁみんなで現在地を書いてFOXに恩を売ろうか



173 名前: 書記(ネブラスカ州) :2007/03/13(火) 07:23:08.95 ID:9wJg/oEDO
いやーまとめで読んでたけど面白くて一言言いたくなった
>>1乙!!

174 名前: イラストレーター(docomo-関東113) :2007/03/13(火) 11:14:12.99 ID:uAas7aTeO
age

175 名前: 国連職員(ネブラスカ州) :2007/03/13(火) 12:20:17.18 ID:mt9b4FtOO


176 名前: 国連職員(ネブラスカ州) :2007/03/13(火) 12:21:43.80 ID:mt9b4FtOO
ネブラスカ州ってどこですか?わかんないんです

戻る

inserted by FC2 system