- 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 21:59:14.14 ID:AyIVJUZW0
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( ^ω^)誰もが悩みを抱えているようです
第5話 「狂人達のバイト探し」
美府大学で講義が始まるまで、今日を含めて三日ある。
新入生の多くが部屋の片づけをしたり、バイト探しを始めたりする時期である。
それは彼らとて例外ではない。
――――――ブーンの下宿先
(;^ω^)「うむ、どこで働けばいいのかわからんお・・・」
('A`)「どこでもいいだろ、どうでもいいだろ」
- 57 名前: ◆1H.yGXiHI. :2009/08/29(土) 21:59:55.05 ID:AyIVJUZW0
- テーブルに積み上げられた大量の求人雑誌をよそに、
人の家で寝転がりつつ鼻くそをほじっているのはドクオ。
昨日のうちに鼻栓を買占め、それを売り切り、2500万もの大金を手にしたのだ。
もはや彼に働く理由はどこにもない。
(;^ω^)「うーん。まかないつきの所ならどこでもいいお」
('A`)「こことかどうよ?大学に近いし、何故か時給高いし」
( ^ω^)「喫茶『羽交い絞め』時給1200円。地獄のまかないつき。
俺の勘だとこれは地雷だお」
('A`)「うーん・・・、ちょっと待って。俺が電話してみるわ」
プルルルルルルルルルル、ガチャ
('A`)「バイトの募集をみて連絡させていただいたのですが」
「む、では今日の夕方5時にこれるか?」
('A`)「はい、大丈夫です。名前は内藤です。よろしくお願いします」
ガチャ、ツーツーツー
('A`)「ブーン、とりあえず面接行ってこい」
(;^ω^)「ひでえお」
- 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 22:00:36.34 ID:AyIVJUZW0
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('A`)「お前、俺が決めなきゃ結局何もしないままだろ、せっかくだから行って来い」
( ^ω^)「一体どんな店かも分からないのに」
( ^ω^)「まぁ、時給よさそうだし、いくしかないお」
ピンポーン!
( ^ω^)「お?誰かきたお!」
( ^ω^)「お?誰だおー?」
「ツンよ」
( ^ω^)ポカーン
(( ;^ω^))アワワワワ
(((( ;^ω^)))ガクガクブルブル
(((((((( ;゚ω゚)))))))ガクガクブルブルガタガタブルガタガクガクガクガクガク
- 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 22:01:22.18 ID:AyIVJUZW0
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)、._人_人__,.イ.、._人_人_人
<´ 腐臭の神様がきたおおお!! >
⌒ v'⌒ヽr -、_ ,r v'⌒ヽr ' ⌒
// // ///:: ;;;ヽ //
///// /:::: /\ /\ ;| /
// //,|::: ( ( ) )+ ;| /
/ // |::: + ) ) ( ( ;;;|// ////
/// :|:: ( ( ) ) ;;;|// ///
////|:::: + U U ;;; ;;;| ///
////|::::: ;;;;;;| ////
// / ヽ::::: (__人__) ;;;;;;/// //
// // ゝ:::::::: : __////
(゚A゚)「鼻栓だああああああああ!!!」
- 60 名前: ◆1H.yGXiHI. :2009/08/29(土) 22:02:03.15 ID:AyIVJUZW0
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( ;ω;)「はい、どうぞ。あがってください。どうしたんだお?」
('A`)「うっ!セーーフ!!!!」
( ;ω;)「(昨日家教えるんじゃなかったお!家中のものに臭いうつるお!
カーペット捨てなきゃいけないかもしれんお!)」
ξ゚听)ξ「あら、ドクオ君?私、おじゃまだったかな?」
('A`)「いえいえいえいえいえいえいえいえいえ!
小生、今まさしく自宅に帰る所だったでございます!」
ξ゚听)ξ「あ、そうだったの?」
('A`)「それでは、あとは若い男女でお楽しみ下さい!では!
ブーン、バイトの面接いけよ!」
┌ 三ニ一
└('A` )┏ 三ニ一
┌ヽ ノ┘ 三ニ一
┛ 三ニ一 ピュー
- 61 名前: ◆1H.yGXiHI. :2009/08/29(土) 22:02:43.62 ID:AyIVJUZW0
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:: .|ミ| ::::::::
::::: ____ |ミ| ::::
:: ,. -'"´ `¨ー 、 ::
:: / ヽ、 ::
:: / '" ヽ、 ::
:: / ヽ、
:: / /\ /\ ヽ ついさっき親友に裏切られた18♂だけど何か質問ある?(1001)
:: ./ ∪ ヽ
:: / ヽ i
:: / i 人_ ノ .l
:: ,' ' ,_,,ノ ∪ /
i / ::
', /
ヽ、 __,,.. --------------i-'" ::
ヽ、_ __ -_'"--''"ニニニニニニニニヽ
`¨i三彡--''"´ ヽ ::
/ ヽ
/ ヽ::
- 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 22:03:24.62 ID:AyIVJUZW0
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――――――――――― 一方その頃ギコ達は・・・
(,,゚Д゚)「今日は暇だなー。しいちゃんと会う理由もないし」
(,,゚Д゚)「流石に隣の部屋だからといって急に遊びに行くわけには・・・」
ふと、目の前に壁に目をやる。この薄っぺらな壁一枚の向こうにはしいがいるのだ。
もしかしたら、着替えの途中かもしれない。壁を透視できたらどんなによいだろう。
いや、せめて声だけでも聞ければいいな。ギコの頭に悶々とした感情がよぎる。
(,,゚Д゚)「いや、盗み聞きなんで・・・だめだ!いけない!」
〜10分後〜
(,,゚Д゚)「よし、録音準備OK!」
- 63 名前: ◆dbfYY/UHbhJE :2009/08/29(土) 22:04:14.78 ID:AyIVJUZW0
- 壁にゆっくりと耳をつけ、隣の部屋の様子を伺う。
そこで聞いた声は、ギコの知るしいの声ではなかった。
(* ー)「しかし、機関の命令で潜伏する学校がこんなものとは・・・
フッ、大した奴も居なそうなのに…どうして機関は俺を送り込んだ? 」
(* ー)「しかし、あの臭い。『カノッサ機関』の兵器の生物兵器か・・・?
だとしたら・・・クックック、面白いことになりそうだな」
(* ー)「まぁ、奴らが動きだしたら、
セブンスマインド ダークパワー
私の中に眠る『7つの人格』総力あげて『闇の力』解き放つが──── 」
(* ー)「フッ、"封印されし脚"が騒いでいるな・・・
お前も血を欲しているのだな。もうすぐ飽きるほどくれてやる・・・」
(* ー)「フハハハハハハハハハハハハハ!!」
(,,゚Д゚)「・・・」
_、_
(;,,゚Д゚)「・・・」
- 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/29(土) 22:05:17.43 ID:AyIVJUZW0
-
スポポポポポポーン!!!
。 。
。 。 。 。 ゚
。 。゚。゜。 ゚。 。
/// / /
(,,Д ) ワイは西の連射王や!!
(,,゚Д゚)「しいちゃん・・・一体何者なんだ?」
―――――――――――――― 一方その頃ドクオは・・・
('A`)「アブねー。また体中の粘膜が灰色になるところだった・・・」
('A`)「財布にびっくりするくらい余裕あるし。買い物でも行こう」
('A`)「服、買おうかな。でもセンスねーしな・・・」
('A`)「うーん。金の使い道がねー」
「おいおい、随分と景気のいい奴だな」
('A`)「え?誰?」
- 65 名前: ◆1H.yGXiHI. :2009/08/29(土) 22:05:57.23 ID:AyIVJUZW0
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不意をつかれて振り向いたそこには・・・
川 ゚ -゚)「そんな独り言をしてるとそのうちカツアゲに遭うぞ」
長身、黒髪の美しい女性が立っていた。
対女性コミュニケーション力0のドクオは、すばやくこの状況を分析し、
次の行動に移る。
(;'A`)「つ、壺なら買いませんよ!」
川 ゚ -゚)「君はおもしろい奴だな。すでに2chはひろゆきのものじゃない。
買えるわけないだろう」
(;'A`)「そっちの壺じゃねえよ!」
川 ゚ -゚)「いいツッコミだ。やはり変な奴には声をかけるべきだな。
私は素直空。クーと呼びたまえ。君と同じ経済の新入生だ。
鼻栓で一発当てたらしいな。わたしも1セット買わせてもらったよ」
- 66 名前: ◆1H.yGXiHI. :2009/08/29(土) 22:06:38.62 ID:AyIVJUZW0
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('A`)「そ、そりゃどうも。で、何の用なの?」
川 ゚ -゚)「なに、金をたかりにきたわけではない。私は自宅生だし、金には困らんからな。
まぁ、何だ。バイトの時間まで暇なんでな。お前の服選びを手伝ってやろう」
('A`)「は、はぁ」
川 ゚ -゚)「さぁ、行こうじゃないか。というか来い」
クーは、ドクオの手を取るとグングンと歩き出した。
突然のことに戸惑うドクオ。ここ数日意味のわからないことが続く。
でも、悪くないな。と思ってしまうドクオなのであった。
第五話 おなれ
- 67 名前: ◆1H.yGXiHI. :2009/08/29(土) 22:08:10.42 ID:AyIVJUZW0
- 臭い女っていいよね。では!