第10話
- 3 : ◆eJLzIN9cVY :2007/05/08(火) 21:51:19.77 ID:SRoNrPam0
- 第10話
初戦負けてしまった僕。
2戦目も、1本目を落としてしまった。
もう後が無い。
勝てる可能性はある。
しかし、この時の僕の頭の中は後悔で一杯だった。
あの時のプレイングは本当に良かったんだろうか。
この時のプレイングはこっちの方が良かったのではないだろうか。
今更後悔してもどうしようもない事はわかっていた。
ここを乗り切れば流れが来るかもしれない。
僕はライブラリトップに手を掛けた。
- 4 : ◆eJLzIN9cVY :2007/05/08(火) 21:52:47.73 ID:SRoNrPam0
- 2戦目、第2試合
6T
(;^ω^)「アンタップ、アップキープ、ドロー。…………………。
………。《スカークの匪賊》をプレイするお。」
(;-@∀@)「《野生の雑種犬》の能力を使い、《Circular Logic / 堂々巡り》をマッドネスでプレイします。墓地のカードは2枚です。」
( ´ω`)「………負けましたお。」
WIN:(-@∀@)
( ^ω^) (9)
[][][][] (4)
[山][穴]
略奪 狂信
────────────────────
(-@∀@) (9)
[][] (2)
[森][島][森][森][島]
[尊大][雑種][日を] 咆哮
- 5 : ◆eJLzIN9cVY :2007/05/08(火) 21:53:54.42 ID:SRoNrPam0
- 次のライブラリをめくってみると、そこには《山》。
(-@∀@) 「ありがとうございました。」
( ´ω`)「…ありがとうございましたお。」
(-@∀@) 「《Sparksmith / 火花鍛冶》は入ってないんですか?」
( ´ω`)「メインとサイドに1枚ずつ入ってますお。」
(-@∀@) 「引かれなかったのか。僕は運が良かったんですね。」
( ´ω`)「そんなことないですお。あなたは強かったですお。」
(-@∀@) 「私はいつ火力で焼かれるか心配してましたよ。」
( ´ω`)「あなたのデッキも強かったですお。」
- 6 : ◆eJLzIN9cVY :2007/05/08(火) 21:54:54.07 ID:SRoNrPam0
- (-@∀@) 「私はこのデッキが好きなんですよ、レアは1枚も入ってないですけど。」
(;^ω^)「レア入ってないんですかお?」
(-@∀@) 「ええ。でも、手札、場、墓地、ライブラリ、スタック、全て使っているような感覚が好きなんですよね。」
(;^ω^)「確かに、捨ててるはずなのに捨ててなかったり、墓地からプレイしたり、不思議な感じでしたお。」
(-@∀@) 「私はこのデッキを使ってるとMTGをプレイしてる感じがするんですよね。」
( ´ω`)「カウンターも入ってますし、欠点の無いデッキですお…。」
(-@∀@) 「欠点はありますよ。けど使っていて楽しいです。」
( ´ω`)「使っていて楽しいのは良いことですお。」
(-@∀@) 「またいつかデュエルすることがあったらよろしくお願いします。」
( ´ω`)「わかりましたお。」
- 8 : ◆eJLzIN9cVY :2007/05/08(火) 21:55:52.31 ID:SRoNrPam0
- 1部昇格は無くなった。
しかも2連敗。
何が悪かったんだろう?
僕の力が足りなかったのだろうか?
それともデッキが弱い?
まぁ普通に考えれば、デッキの力も僕の力もどちらも足りなかったのだろう。
僕は悲しさと悔しさで頭が一杯だった。
- 9 : ◆eJLzIN9cVY :2007/05/08(火) 21:57:28.81 ID:SRoNrPam0
- ( ´ω`)「負けちゃいましたお。」
(´・ω・`)「残念だったね。」
( ´ω`)「もう1部昇格はできませんお。」
(´・ω・`)「2部の大会は今回が初めてだったんだし、次頑張れば良いよ。」
( ´ω`)「確かにそうなんだお…、けど今回上がりたかったですお。」
(´・ω・`)「負けちゃったのはしょうがないよ。」
( ´ω`)「わかりましたお…。」
(´・ω・`)「残りの試合、勝って新しいカード手に入れないとね。」
( ´ω`)「頑張りますお…。」
(´・ω・`)「そこでブーン君、ちょっと話しておきたいことがあるんだけど…。」
- 10 : ◆eJLzIN9cVY :2007/05/08(火) 21:58:38.11 ID:SRoNrPam0
- 大会は順調に進んでいった。
ツンは3勝1敗1分で惜しくもベスト8へは残れず。
ドクオは4勝1敗でベスト8に入った。
そして僕はと言うと、第3試合目も負け3連敗、その後2連勝し2勝3敗。
ベスト8のベの字も見えない成績。
確かに2部はレベルが違うと言われた。
だが自分のデッキには自信があった。
しかし、それは単に甘い考えを持っていただけなのかもしれない。
- 11 : ◆eJLzIN9cVY :2007/05/08(火) 21:59:39.62 ID:SRoNrPam0
- ('A`) 「まさかこのデッキでベスト8残れるとは思わなかった。」
ξ゚听)ξ 「パーミッションがバーンとかウィニーに負けて上位に残ってなかったわよね。」
('A`) 「運も味方に付いてくれたかな。」
ξ゚听)ξ 「でも悔しいわ。私も後1勝だったのに。」
( ´ω`)「…。」
('A`) 「…そう落ち込むなって。」
ξ゚听)ξ 「そうよ。別に今回が最後なわけじゃないんだし。」
( ´ω`)「…。」
- 12 : ◆eJLzIN9cVY :2007/05/08(火) 22:00:32.40 ID:SRoNrPam0
- ξ゚听)ξ 「もう、ブーンらしくないわね。」
( ´ω`)「…わかったお。次の大会がんばるお。」
ξ゚听)ξ 「ほら、ドクオの応援行くわよ。」
('A`) 「まぁ適当に頑張るよ。」
( ´ω`)「…ドクオなら大丈夫だお。」
正直気は乗らなかった。
でもドクオがベスト8に残ったのだ。
きちんと応援しなきゃね。
ドクオは準々決勝の席へ向かった。
第10話、終わり
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