第2話
- 23 名前: 社会科教諭(チリ) :2007/03/12(月) 21:16:49.50 ID:uN/c1M9V0
- 第2話
( ^Д^)「今日はこの店?
店長のショボンは有名なプレイヤーだけど、それ以外は有名な人いないんじゃね?」
川 ゚ -゚)「入ろう。」
(゚∋゚)「…。」
店のドアが開き、3人組が入ってきた。
少し気になり、僕は手を止め入り口を向いた。
釣られてドクオも入り口の方を見る。
- 24 名前: 社会科教諭(チリ) :2007/03/12(月) 21:20:24.98 ID:uN/c1M9V0
- (´・ω・`)「やあ、ようこそ、バーボンハウスへ。
このテキーラはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。」
( ^Д^)「いや、酒はいいや。デュエルしたいんだけど。」
(´・ω・`)「ここに名前書いて。」
川 ゚ -゚)「ショボンさん、デュエルをお願いしたい。」
(´・ω・`)「おやおや、指名かい?」
川 ゚ -゚)「お願いします。」
(´・ω・`)「済まない、今から夜の準備があって忙しいんだ。それに僕は現役を退いたからね。」
川 ゚ -゚)「そうですか…。」
(´・ω・`)「ここの皆は骨のあるプレイヤーばかりだから問題ないと思うよ?」
川 ゚ -゚)「…解りました。」
(゚∋゚)「…。」
- 26 名前: 社会科教諭(チリ) :2007/03/12(月) 21:24:37.16 ID:uN/c1M9V0
- 「ずいぶんいい気になってんな。」
「あいつら潰しちまおうぜ。」
と、どこからともなく声が聞こえる。
( ^ω^)「あいつら知ってるかお?」
('A`) 「シラネ。」
3人組の1人がテーブルに着き、常連Aとデュエルを始めようとしていた。
( ^ω^)「ドクオ、見に行くお。」
('A`) 「おう。」
僕が 川 ゚ -゚) に目を奪われていたのは秘密だ。
- 27 名前: 社会科教諭(チリ) :2007/03/12(月) 21:28:41.36 ID:uN/c1M9V0
- デュエルが始まる。
いや、デュエルと呼べるものでは無かったのかもしれない。
圧勝。
もちろん3人組みの1人が。
そいつが使っていたデッキはノンクリーチャーの黒コントロール。
常連Aの使っていたデッキは緑単ストンピィ。
1ターン目《Dark Ritual / 暗黒の儀式》からプレイされる《Duress / 強迫》と《Hymn to Tourach》。
常連Aが何とかクリーチャー並べたところにプレイされる《Damnation / 滅び》。
《Phyrexian Arena / ファイレクシアの闘技場》で稼がれるカードアドバンテージ。
そして《Cabal Coffers / 陰謀団の貴重品室》からの出された膨大なマナからプレイされる《Consume Spirit / 魂の消耗》と《Death Grasp / 死のわしづかみ》。
完璧なコントロール。
(;^ω^)「…強いお…。」
('A`) 「単に強いカードを入れてるだけじゃない。しっかりバランスも取れてる。」
(;^ω^)「自信たっぷりなわけだお。」
('A`) 「2部、もしかしたら1部なのかもしれない。」
( ^ω^)「…?」
- 28 名前: 社会科教諭(チリ) :2007/03/12(月) 21:32:54.30 ID:uN/c1M9V0
- 納得のいかない常連A。
サイド後、2戦目をやるが結果は同じ。
違ったことと言えば、フィニッシュが《Haunting Echoes / 消えないこだま》だったことぐらいか。
m9(^Д^)プギャー「お前弱すぎwwwwMTGやる資格ねーんじゃね?www」
常連A「…。」
(#^ω^)ビキビキ
次に常連Bが挑む。
しかし常連Bのデッキはパーミッション。
常連Bは粘っていたが、手札破壊満載の黒コントロールと相性が悪い事は目に見えていた。
そんな中、常連Bは唯一デッキに入っているレア《Morphling / 変異種》を場に出す事に成功する。
( ^Д^)「変異種ねぇ…。」
大して気に留めるそぶりを見せない。
そしてあっさりと対処する。
手札破壊によりカウンター呪文を捨てさせた上での《滅び》。
いくら《変異種》が強力だとは言え、どうすることもできない。
サイド後の2戦目は見ていられないほど醜い試合だった。
- 32 名前: 社会科教諭(チリ) :2007/03/12(月) 21:37:09.05 ID:uN/c1M9V0
- m9(^Д^)プギャー「てめーら弱すぎなんだよwww」
川 ゚ -゚)「…プギャー、騒ぎすぎだぞ。」
( ^Д^)「だってこいつら全然相手にならねーんだぜ?」
(#^ω^)「次は僕が相手だお!!」
('A`) 「ブーン、やめとけって。」
( ^Д^)「俺は誰でも良いぜ。」
(#^ω^)「止めるなドクオ。僕はあいつを倒してやるお!」
そしてデュエルが始まった。
- 33 名前: 社会科教諭(チリ) :2007/03/12(月) 21:40:31.87 ID:uN/c1M9V0
-
圧敗。
('A`) 「だからやめとけって言ったろ…?」
(;^ω^)「…。」
( ^Д^)「俺を倒すんじゃ無かったのか?ww」
(;^ω^)「…そうだお。他の2人はどうなんだお!?」
(゚∋゚)「…。」
(;^ω^)「君とデュエルするお!」
(゚∋゚)「…。」
- 34 名前: 社会科教諭(チリ) :2007/03/12(月) 21:44:23.28 ID:uN/c1M9V0
- そして始まるデュエル。
《Polluted Delta / 汚染された三角州》から《Scrubland》。
そのまま《Dark Ritual / 暗黒の儀式》からプレイされる《Duress / 強迫》と《Hymn to Tourach》。
落ちる《山》。
(;´ω`)「アウアウ…。」
飛んでくる《Sinkhole》《Vindicate / 名誉回復》。
場に出される《Cursed Scroll / 呪われた巻物》。
(;゜ω゜)「…。」
5ターン目には僕のコントロールするパーマネントが何も無かった。
- 36 名前: 社会科教諭(チリ) :2007/03/12(月) 21:48:10.69 ID:uN/c1M9V0
- (;´ω`)「…もう1回、もう1回お願いしますお…。」
( ^Д^)「やめといた方がいいんじゃね?www」
(;´ω`)「お願いしますお…。」
(゚∋゚)「…。」
相手、後手1ターン目。《暗黒の儀式》からプレイされる《Engineered Plague / 仕組まれた疫病》。
後からショボンに聞いたら、あのデッキはピキュラ黒って言うデッキなんだって。
- 37 名前: 社会科教諭(チリ) :2007/03/12(月) 21:53:13.94 ID:uN/c1M9V0
- ( ^Д^)「マジおまえキモイんだよwwwキモくてバカ、ほんとゴブリンにそっくりだよなwwww」
( ´ω`)「…ゴブリンをバカにするなお…。」
( ^Д^)「は?wwwwマジキメェェェwwwww」
( ´ω`)「…いつかお前達に勝ってやるお…。」
( ^Д^)「はいはいワロスワロス。」
川 ゚ -゚)「私達はもうこの店に来ることはないだろう。
私達とデュエルがしたいのなら大会に出ることだな。」
( ´ω`)「…絶対出てやるお…。」
( ^Д^)「ま、2部にすら上がれるとは思えないけどなwwwwwww」
(゚∋゚)「…。」
- 38 名前: 社会科教諭(チリ) :2007/03/12(月) 21:56:45.27 ID:uN/c1M9V0
- ( ^Д^)「ほんと時間の無駄だったwwwww」
そう言い残し3人組は出て行った。
(#゜ω゜)「あいつらムカつくお!!!!111」
('A`) 「そう怒るなよ。」
(#^ω^)「ドクオは悔しくないのかお!!??」
('A`) 「実際あいつら強いしな。プレイングもしっかりしてるし。」
(#^ω^)「それでもあの態度はゆるせないお!」
('A`) 「まぁな。」
- 39 名前: 社会科教諭(チリ) :2007/03/12(月) 22:00:47.61 ID:uN/c1M9V0
- ( ^ω^)「そう言えば、あいつらが言ってた『1部』とか『2部』とか何なんだお?
ドクオも言ってたおね。」
('A`) 「あぁ、それ?ランクと言うかクラス分けと言うか。」
( ^ω^)「ランクかお?」
('A`) 「公認大会に出るためには、まずWotV(Wizards of the VIP)の公式競技組織であるDCV(Duelist Combocation VIP)に登録しなきゃなんない。」
( ^ω^)「ふむふむ。」
('A`) 「プレイヤーと大会はランク分けされてるんだ。登録したときは全てのプレイヤーが3部になる。」
( ^ω^)「ほーそれで。」
('A`) 「3部のプレイヤーは3部の大会、2部のプレイヤーは2部の大会に出場することができる。
その大会で上位に入るとランクに上がる。1部が最高で3部が一番下。」
( ^ω^)「なるほど。」
('A`) 「カードは買うだけじゃなく、大会で勝つと貰えるのは知ってる?」
( ^ω^)「聞いたことあるお。」
('A`) 「3部で勝つとコモン4枚、2部で勝つとアンコモン4枚、1部で勝つとレア4枚貰える感じ。勝ち上がると商品も良い物になるし。」
( ^ω^)「上位のランクの大会で勝つと良いカードが貰えるのかお。」
('A`) 「そんな感じ。ただ強すぎるカードはコモンでも1部の商品になってるけど。
あと、その大会で上位に入ると商品としてカードが貰える。」
- 40 名前: 社会科教諭(チリ) :2007/03/12(月) 22:03:50.35 ID:uN/c1M9V0
- (´・ω・`)「3部の大会は定期的に開いてるよ。」
とショボンがやってきた。
(´・ω・`)「こっぴどくやられたようだね。」
(#^ω^)「あいつら絶対にゆるさないおお!」
(´・ω・`)「バーボンハウス主催の3部の大会は、月に2回開いてる。場所はここじゃないけどね。」
( ^ω^)「そう言えばドクオのランクは何なんだお?」
('A`) 「俺は2部。多分あいつらは1部だと思うけど。」
( ^ω^)「じゃまず2部に上がらなきゃいけないお。3部の大会はいつあるんだお?」
('A`) 「ショボンさん、確か今週末ありましたよね?」
こうして初めての大会に出ることになったのだった。
第2話、終わり
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