48 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:16:35.48 ID:/RbJsPAz0
50ccランク・第3コース

コース名・チョコレートマウンテン
コース難易度・☆☆

出場者一覧

・( ^ω^) 内藤ホライゾン
スピード・☆☆
テクニック・☆
アイテム運・☆☆☆

・(・∀・) またんき
スピード・☆☆☆
テクニック・☆☆
アイテム運・☆

・<丶`∀´> ニダー
スピード・☆
テクニック・☆☆☆
アイテム運・☆☆☆

・从 ゚∀从 ハインリッヒ高岡
スピード・☆☆☆
テクニック・☆☆☆
アイテム運・☆☆

49 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:16:57.68 ID:/RbJsPAz0
(・ω・) ッパ
スピード・☆☆
テクニック・☆☆
アイテム運・☆☆☆

(*’ω’*) ちんぽっぽ
スピード・☆
テクニック・☆☆☆☆
アイテム運・☆


50 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:17:14.13 ID:/RbJsPAz0
休憩時間

( ^ω^)「ハムッハムハムハフッ!」
('A`)「きめぇwww」
2コースを終えた時点で丁度昼ごろだった。
全部終るのは夕方になるだろうか。
内藤は光速の勢いで飯を食い終えると、コースの様子を確認し始めた。
といってもスタート地点から視認できる範囲は極僅かだったが。
('A`)「お、プロって感じが出てきたな」
(*^ω^)「mjd?」
レース開始まであと10分ばかり。
他の選手もそろそろ準備に入っている。
(・ω・)「今度こそ1位をとるッパ!」
(・∀・)「このままじゃ悔しくて終われないしねー」
現在2人揃って仲良くビリであるまたんきとッパ。
仲間意識というか何というか、とにかくそんなものが芽生えているようだ。

内藤はハインリッヒを見る。
前回のレースが終った直後に話してから、彼女は一言も言葉を発してはいない。
相当負けず嫌いだったらしい。

51 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:17:34.18 ID:/RbJsPAz0
(ジ○○)「さぁ、そろそろスタートの時刻です」
どこからともなくジュゲムが現れる。
('A`)「じゃ、頑張れよ」
( ^ω^)「まかしとけお」
ドクオは急いで観客席に戻る。
内藤もカートに乗り、スタート位置についた。
前回のレースで1位だったので今回は一番前からのスタートとなる。
横にはハインリッヒ、後ろにはちんぽっぽがいる。
観客席は静まり返っている。誰も喋ろうとはしない。
そして、光が黄色、そして青になった。

第3レースが、ついに始まった。

52 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:17:48.27 ID:/RbJsPAz0
从 ゚∀从「邪魔だっ!」
一気にハインリッヒが前に出てきた。
内藤のカートに体当たりして1位に躍り出る。
( ;^ω^)「ちょ、そんな殺気立つn」
(*’ω’*)「ぽっぽ!」
ちんぽっぽまでもが体当たりをかます。
何かもう3レース目になったせいか、選手達に精神的余裕がなくなってきたらしい。
トップのハインリッヒでもそうなのだから、当然ビリ組の者達はもっとひどい。
(#・∀・)「………」
(#・ω・)「………」
黙々と走り続ける。心なしか顔がこわばっているように見えた。
( ;^ω^)「怖いお……お?」
このコース初のアイテムボックスが見える。
内藤は手を伸ばし取ろうとした……が、

53 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:17:59.91 ID:/RbJsPAz0
<丶`∀´>「どくニダ!」
( ;゜ω゜)「ぶぉっ!」
ニダーの体当たりによって横にずれる。タイヤと地面がこすれる音がし、頬に砂利が当たった。
しまった、アイテムボックスを取り逃がしてしまった。
今更取りに戻るわけにも行かない。仕方なくそのまま走ることにした。
しかし、突如後ろから何か黒い物体が飛んでくる。
( ^ω^)「お? これは……」
よくわからなかったが、どうやら人形のようなものだった。
しかし、気のせいかチッチッチという音がしているような……
( ^ω^)「………お、もしかしt」
暢気に構えてたのがいけなかった。
後ろから投げられた爆弾――ボム兵は容赦なく爆発し、内藤のカートを吹っ飛ばした。
凄い衝撃。そして1秒くらい後に少し弱めの衝撃が2回ほどきた。
カートは無事のようだ。しかし内藤は軽い火傷を負う羽目に。
(メメω)「………」
あっという間に6位に転落。オワタ\(^o^)/

54 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:18:17.72 ID:/RbJsPAz0
(#^ω^)「終ってたまるかお!」
怒りに任せて走り出す。何としてでも追いつかないと。
カーブを曲がる。すると短めのトンネルが見えてきた。その中でアイテムボックスをとる。
中身はサンダー。ためらうことなくすぐに使った。
<;丶`∀´>「ニダッ!」
(;・ω・)「ッパ!」
内藤の少し前を走っていたニダーとッパにも直撃。たちまち小さくなる。
そして猛スピードでその上を通過していく内藤。
(゜ω゜)
<丶゜∀゜>
2人は潰されこそしなかったが、衝撃で吹っ飛ばされ気絶した。  


55 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:18:44.20 ID:/RbJsPAz0

(・∀・)「きたねー」
後ろから迫り来る内藤を見つけたまたんき。だがその表情は焦りどころか余裕すら感ぜられた。
と、突然またんきが何かを取り出した。――ボム兵だ。
(・∀・)「また気絶しててねー」
容赦なくそれを投げつける。
( ;゜ω゜)「ぶぉぉぉぉっぉお!」
急いでハンドルを切る。
ボム兵は内藤のカートの横で爆発したが、それに巻き込まれることはなかった。危ない危ない。
しかし安心した内藤が目にしたもの、それは

( ;゜ω゜)「道NEEEEEE!」

何という不幸。目の前には広大な川が全てを飲み込むように流れていた。
慌ててブレーキを踏む。しかし既に時遅し。
内藤は見事に川へと落ちていった。


56 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:19:00.65 ID:/RbJsPAz0
从 ゚∀从「……どうやらあいつは追ってこないな」
このコース最大の難関、落石ゾーンを難なく越えたハインリッヒは、最後の3段を通り1周目を終えようとしていた。
今のところはぶっちぎりの1位。自分はこうでなくちゃいけない。

――アーチを通過、2周目に入る。
と、そこで緑の甲羅が飛んできた。後ろからだ。

(*’ω’*)

ちんぽっぽだ。トリプル緑甲羅だったのか、カートの周囲には2つの緑甲羅が回っていた。
从 ゚∀从「ちっ……きやがった」
舌打ちをしつつもアイテムボックスをしっかりと取る。中身は緑の甲羅1個。
と、そこでちんぽっぽがまたも甲羅を撃ってきた。
こんなのを避けるのは容易い。すぐに横に移動してかわす。
が、それを読んでいたちんぽっぽは更にそこへ甲羅を撃ち込んできた。
从 ゚∀从「中々やるね。……でも、甘い」
後ろにつけといた緑甲羅で相殺する。1位にいるときは下手に使わずこういう時のためにとっておいたほうがいい。
悔しそうな表情のちんぽっぽ。彼も再びアイテムを取る。中身は何だろうか。

从 ゚∀从「ふん……しつこいね」
ハインリッヒはしばし黙り込む。そしてやがて、
从 ゚∀从「――そろそろ、来るか?」
ハインリッヒは後方を見る。だがしかし、そこにはちんぽっぽ以外の影は見当たらなかった……。


57 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:19:18.43 ID:/RbJsPAz0
(ジ○○)「はい、頑張ってください」

ハインリッヒとちんぽっぽが争い始める少し前、ジュゲムに川から引き上げられた内藤。
(;;;ω;;)「………」
ひどい有様だ。ここがフラッペ・スノーランドだったら間違いなく凍っている。
しかしその寒さなど気にならないくらい、内藤の心は燃え上がり熱かった。もう許しちゃおけねぇ。

(#゜ω゜)「レッツクソミソォォォォ!」

天を仰ぎ吼える内藤。すぐさまアクセルを踏んで爆走する。
(#゜ω゜)「どこだお! 絶対掘るお!」

(´・ω・`)「や ら な い か」

何か心の奥底で悪魔が蠢いたようだが気にしない。
もう今はまたんきをとっちめることで頭がいっぱいだった。
落石ゾーンに入る。容赦なく降り注ぐ巨岩が内藤を襲う。
だが彼はそれをスイスイと避け、簡単に抜け出してしまった。
そして抜けた先のカーブを曲がると3段坂があった。ここを超えれば1周目が終る。
ついでにアイテムも取っておく。

58 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:19:37.61 ID:/RbJsPAz0
と、そこでまたんきを発見した。
(#゜ω゜)「クソミソアナルチンポッポ」
(;・∀・)「キメェwwww って来るの速すぎだよー! どうなってんのー!」
慌てて取っておいた緑甲羅を後方に飛ばすまたんき。だが当たらない。
内藤も先程取ったアイテムの中身――因縁のアイテムボム兵をぶん投げた。
(;・∀・)「ちょwwまっwwwうぇwwww」
内藤のあまりのキモさのせいで注意力が落ちていた。
避けきれず、ボム兵の爆風でクラッシュする。内藤はざまぁみろと言わんばかりの表情で抜いていった。

59 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:19:53.93 ID:/RbJsPAz0
1周終了だ。
残る障害はちんぽっぽとハインリッヒ高岡。
どちらも一筋縄ではいかない連中だ。
( ^ω^)「でも負けないお!」
少しだけ加速する。
カーブを曲がり、トンネルに入る。そしてアイテムボックスをキャッチする。
中身は――バナナ5本セット。正直言ってあまり使えそうも無かった。
しかも中身は無いから食うことも出来ない。
( ^ω^)「とりあえずぶら下げておくお」
カートの後ろにまるでカルガモの子のようにバナナが並ぶ。

周りには誰もいない。通信機を通してドクオに現在状況を尋ねる。
( ^ω^)「ドクオ、順位はどうなってるお?」
('A`)「え? あぁ、1位はハインリッヒ、2位はちんぽっぽで3位がお前」
続ける。
('A`)「4位はまたん……あ、ニダーが抜かしたみたいだな。5位がまたんきになってッパが6位だ」
( ^ω^)「把握した」
どうやらニダー達も気絶から復帰したみたいだ。
と、いうことは恐らく仕返しのために自分を狙ってくるだろう。
さっさと行ったほうがよさそうだ。


60 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:20:14.18 ID:/RbJsPAz0
凸凹道を走ること十数秒、ちょっと急な連続カーブを曲がった後に川が見えてきた。
先程内藤が落ちた場所だ。ここを超えれば岩石ゾーンに3段坂、そして2周目終了となる。
( ^ω^)「2周目は随分スムーズにいったお」
1周目が悲惨すぎた気がするが。と、その時……

<#丶`∀´>「アイゴーッ! 待つニダーッ!」
嫌なのが来た。
そっと後ろを見てアイテムを確認する。――緑の甲羅か? よくわからないが、赤色ではない。
( ^ω^)「それなら安心だお」
ほっと一安心して内藤は再び前を見た。
目の前に岩石が落ちてくる。蛇行運転してそれをかわした。

61 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:20:39.60 ID:/RbJsPAz0
しかし、
<丶`∀´>「甘いニダー!」
ニダーの声がしたと同時に、通常の甲羅とは明らかに違う音が響いた。
そしてそれはだんだんと近づいてくる。
( ;^ω^)「ま、まさk」
まさか、そう内藤が言い終えない内に、彼のカートは宙を舞っていた。
だがニダーが放ったと思われる甲羅は、何事も無かったかのように突き進んでいく。

――トゲゾーの甲羅だ。


62 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:21:01.82 ID:/RbJsPAz0
<丶`∀´>「ウリが1位を取るニダーッ!」
意気揚々とニダーは内藤を抜かしていく。
衝撃でくらくらしながらも、内藤はそれを追った。
( ;´ω`)「ま、待てお……」
ニダーのスピードがあまり速くないのが唯一の救いだ。
しかしそれでも今の内藤では追いつことはできそうもない。
頭痛が酷い。よほど強くぶち当たったらしい。
(;'A`)「内藤! しっかりしろ!」
ドクオの声でやっと気を保つ。
そうだ、自分だって、負けるわけには行かない。
( `ω´)「ぶぉぉぉぉぉぉぉ!」
ヤケクソになって飛ばす。
3段坂の手前、そこにアイテムボックスが見えた。
手を伸ばし、取る。出てきたのは――

( ^ω^)「……? 星……かお?」

63 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:21:19.11 ID:/RbJsPAz0
(;'A`)「なんだってー!?」
ドクオの声が裏返っている。それほど驚いたのだろう。
そして少し間を空けてから。興奮気味の口調で叫んだ。
('∀`)「内藤、すぐにそれを使え!」
( ^ω^)「お? わかったお」
出てきた星をサンダーと同じように掲げてみる。
刹那、眩い光が内藤を包み始めた。
( ;゜ω゜)「な、何だお!?」
不思議な感じだ。体中から力が溢れてくるようだ。
それはカートも同じらしく、エンジンの音がより元気よくなる。

――無意識のうちに走り出していた。
速い。今までの比ではない。
あっという間にニダーを視界に捕らえた。
<;丶`∀´>「もう来ちゃったニダか!?」
ニダーもこれには相当驚いてるようだ。
トゲゾーをくらってここまで早く追いつけるなんて。それに、あの光は――
( `ω´)「うぉぉぉぉぉぉ!」
考えてる暇は無かった。逃げないと、ヤバイ。
しかし無駄だった。スピードが遅いニダーには今の内藤から逃げ切ることなど到底不可能。
そしてお互いがぶつかる。
ニダーは思い切り吹っ飛ばされ、数秒後には地面に叩きつけられていた。
<丶゜A゜>「ニ……ダ……」

64 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:21:44.10 ID:/RbJsPAz0
ニダーを抜かした後、内藤を包んでいた光は徐々に消えていった。
と同時にカートの速さも通常にもどる。
( ;^ω^)「い、今のは……何だお?」
内藤の疑問に、ドクオが答える。
('A`)「今のは“スター”。 使うと一定時間速くなる上に、いかなる攻撃やトラップにもびくともしなくなる最高クラスのアイテムだ」
( ;^ω^)「mjdk」
とんでもない物を引き当ててしまった物だ。運がよかったらしい。
と、ここで内藤は気づいた。
( ;゜ω゜)「やばいお! あと1週しかないお!」
(;'A`)「ゲッ! 急げ内藤!」
いつの間にか2周目を終えていた。
先程のスターで2位のちんぽっぽとの差は縮まっただろうか。
とにかく急ぐしかない。内藤は限界まで速度を上げた。
砂埃が舞い上がって猛スピードで突き進んでいく。
トンネルを越し、連続急カーブに差し掛かる。
( ;`ω´)「くっ!」
勢いをつけすぎた。曲がりきれず壁と接触してしまう。
だがまだ諦めない。すぐに速度を戻し、再び追う。
頼む、追いついてくれ!
そして岩石ゾーンに入った。内藤は辺りを見回す――


65 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:22:02.56 ID:/RbJsPAz0
――いた。
ちんぽっぽだ。そしてその前にいるのはハインリッヒ。
上手く行けば2人とも抜かせるかもしれない。内藤に希望の光が見えた。
だがその行く手を岩石と細い道が阻む。
あっという間に最後のカーブに差し掛かる。3段坂は目の前。
アイテムボックスを取る。中身は――緑の甲羅。
( ;`ω´)「そ、そんな、これじゃあ……駄目だお」
だが何とかするしかない。一か八か発射する。
だがそれは無常にも、ちんぽっぽの横を通り過ぎていく……。

66 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:22:19.31 ID:/RbJsPAz0

(ジ○○)「ゴォォォォル! ハインリッヒ選手、再び1位です!」


負けた……。
内藤からあらゆる力が抜けていく。
続いてちんぽっぽがゴールする。そして次に、内藤。

負けた。もう1度その言葉が頭の中に渦巻く。
どこかでハインリッヒの高笑いが聞こえたような気がした。
しかしそれは内藤の耳には入らず、彼はただただ、呆然としていた。

67 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:22:35.67 ID:/RbJsPAz0
50ccランク・第3コース結果

1位・ハインリッヒ高岡 10ポイント

2位・ちんぽっぽ 7ポイント

3位・内藤ホライゾン 4ポイント

4位・またんき 1ポイント

5位・ニダー 0ポイント

6位・ッパ 0ポイント


68 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:22:53.37 ID:/RbJsPAz0
総合順位

1位・ハインリッヒ高岡 27ポイント

2位・内藤ホライゾン 18ポイント

3位・ちんぽっぽ 11ポイント

4位・ニダー 7ポイント

5位・またんき 2ポイント

6位・ッパ 1ポイント

残り2コース


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