27 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:08:14.14 ID:/RbJsPAz0
50ccランク・第2コース

コース名・フラッペ・スノーランド
コース難易度・☆☆

出場者一覧

・( ^ω^) 内藤ホライゾン
スピード・☆☆
テクニック・☆
アイテム運・☆☆☆

・(・∀・) またんき
スピード・☆☆☆
テクニック・☆☆
アイテム運・☆

・<丶`∀´> ニダー
スピード・☆
テクニック・☆☆☆
アイテム運・☆☆☆

・从 ゚∀从 ハインリッヒ高岡
スピード・☆☆☆
テクニック・☆☆☆
アイテム運・☆☆

28 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:08:33.96 ID:/RbJsPAz0
(・ω・) ッパ
スピード・☆☆
テクニック・☆☆
アイテム運・☆☆☆

(*’ω’*) ちんぽっぽ
スピード・☆
テクニック・☆☆☆☆
アイテム運・☆

29 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:08:52.77 ID:/RbJsPAz0
((( ;゜ω゜)))「さ、寒いお!」
第2コース、フラッペ・スノーランドは辺り一面銀世界の極寒コースだった。
第1コースとのギャップに他の出場者も参ってる様だ。
('A`)「おぉ寒い寒い。まぁがんばれよ」
ドクオはというと、すでにコートにマフラー、それに手袋と完全装備だ。
(#^ω^)「ビキビキ」
('A`)「走ってりゃ暖かくなるって」
心がな。

(ジ○○)「さぁ第2コース、フラッペ・スノーランド。この寒さの前に選手達はどう立ち向かうのか! 注目です!」
ジュゲムが釣竿をたらす。灯りはまだ赤。
('A`)「おい、そろそろカートに乗らないと」
( ;^ω^)「お! そうだお!」
慌ててカートに飛び乗る。内藤は先程は3位だったので、比較的前方からのスタートとなる。
目の前にあるカート、そこには女が座っている。
言うまでもなく、ハインリッヒ高岡である。
从 ゚∀从「ちゃっちゃと勝負つけようか!」
相変わらず自信満々だ。横では2位のニダーが今度こそ勝ってやると闘志を露にしている。

(ジ○○)「さぁ皆さん準備が整ったようです。では早速いきましょう!」
光が黄色になる。騒いでいた観客席も一瞬で静まり返った。
聞こえるのはカーとのエンジン音のみ。
そして、青になる……。

(ジ○○)「スタート!」

30 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:09:06.99 ID:/RbJsPAz0

内藤は開始早々、全速力で飛び出した。
一気に1位に躍り出て、真っ先にアイテムを取る。
( ^ω^)「赤の甲羅出ろお! ……お?」
悲しいかな、出てきたのはただのバナナの皮。
( ;^ω^)「はずれだお……。いらないから捨てるお」
内藤は何気なくそれを後ろへ捨てた。
すると数秒後、後ろから悲鳴が。
<;丶`∀´>「ニダァァァァ……!?」
ニダーが急にスリップし、くるくるとコース上を回っていた。
その間にどんどん抜いていく他の選手達。
('A`)「ナイス、内藤」
( ;^ω^)「な、なにが起こったお?」
ドクオが言うにはさっきのバナナの皮も立派なアイテムだったらしい。
使い方は単純明快、コース上に置くだけ。それを誰かが踏めば、そのカートはたちまちスリップする……ということだ。
( ^ω^)「今日は運がいいみたいだお」
だが勿論、全てが順調に行くわけではなかった。
すぐにハインリッヒが追いかけてきて、横に並んだ。
从 ゚∀从「ヒャーッハッハッハ! テメェはここで終わりだ!」
彼女の手には甲羅が握られている。しかも赤だ。
( ;^ω^)「ゲッ、やばいお!」
しかしもう遅い。
彼女の手から放たれた甲羅は内藤のカートに激突、クラッシュさせた。
从 ゚∀从「ヒャーッハッハッハ! あばよ!」
たちまちのうちにハインリッヒは立ち去る。
(#メ^ω^)「も、もう許さんお!」
怒りに満ちた内藤、すぐに追いかけようとする。
しかしその行く手を2台のカートが塞いだ。

31 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:09:23.46 ID:/RbJsPAz0
(#・ω・)「さっきはよくもやってくれたッパ!」
(#・∀・)「もう許さねー!」
ッパとまたんきだ。第1コースのことをまだ根にもっているらしい。
(#^ω^)お前等に付き合ってる暇はないんだお! どけお!」
内藤も怒鳴り返す。
(#・∀・)「何だとー!?」
(#・ω・)「ふざけんのも大概にしろッパ!」
ギャーギャーと言い争う3人。
だがそこを狙っている者がいた。
(*’ω’*)ノ雷「ぽっぽ……」
轟音がして、雷が轟く。サンダーだ。
内藤達の体はたちまちのうちに小さくなる。
そしてそれを悠々と抜かしていくちんぽっぽ。
( ;^ω^)「ゲッ、やられたお!」
(#・ω・)「まてッパ!」
だがサンダーの効果が無くなるころには、ちんぽっぽは姿を消していた。
悔しがりつつもアイテムボックスを取る内藤。
それにはミサイルのようなものが入っていた。
('A`)「キラーだ!」
ドクオが思わず叫ぶ。
( ^ω^)「なんだおこれ。kwsk」
('A`)「説明するよりも使った方が早い。使いな」
( ^ω^)「おk」
と言ってもどう使えばいいのか。適当に掲げてみた。
すると、


32 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:09:42.52 ID:/RbJsPAz0
(;弾^ω^)「おっ!? ミサイルになっちゃったお!」
内藤の姿は使ったミサイルそっくりになっていた。
ふと、尻のほうが熱くなり、そして。

(弾゜ω゜)「ぶぉおぉぉぉぉぉぉぉ!」

物凄いスピードで飛んでいった。
その速さといったら並ではない。すぐにちんぽっぽが見えてきた。
(弾^ω^)「見っけだお! くらえお!」
内藤がちんぽっぽに激突する……はずだった。
残念ながらキラーの効果はちんぽっぽの直前で切れ、元に戻ってしまった。
( ;^ω^)「もうちょっとだったのに……」
(*’ω’*)「ぽっぽ♪」
嬉しそうなちんぽっぽ。が、

(*’ω( 雪 )ベチョッ

途中にあった雪だるまに激突、クラッシュしてしまう。
( ^ω^)「おっおー。ラッキーd」

( ^ω( 雪 )ベッチョリ

内藤も激突する。その間に後ろにいたまたんき、ッパ、そしてニダーが追いかけてきた。
(#^ω^)「邪魔な雪だるまだお!」
急いで走り出す。途中置いてあった雪だるまに気をつけ、ハンドルを切った。
すると先程から視界の端に映っていた、このコースの目玉というべき巨大雪像が見えてきた。


33 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:09:59.51 ID:/RbJsPAz0
( ゜ω゜)「ぶぉぉぉぉぉぉ!」

内藤が見たもの、それは一面に広がる雪だるま。
もうこれは反則だろうと言いたくなるくらい置いてある。
当然の如く避けきれず、激突してしまう内藤。
続いてまたんき達も激突し始めた。

だがそんな中、すいすいと雪だるまの間を駆け抜けていく者がいた。
(*’ω’*)「ぽっぽー」
出場選手中、随一のテクニックを誇るちんぽっぽだ。
思わず見とれるくらいのハンドルさばきで雪だるまを避け、地獄のゾーンを抜け出してしまった。
先程ぶつかっていたのが嘘のよう。
( ;^ω^)「化けもんだお!」
(;・ω・)「負けていられないッパ!」
1,2度ぶつかりつつも、内藤たちも必死でそこを抜ける。
そして暫く走ると両側を雪の壁にはさまれた道が見えてきた。
内藤はまたんきに抜かされつつも、そこに入る。
途中アイテムボックスを見つけた。中に入っていたのはトリプル赤甲羅。
( ^ω^)「くらえお!」
間髪いれず赤甲羅を放つ。またんきはクラッシュし、内藤はそれを抜かす。
更に走り続けること10秒ほど。ついにアーチが見えた。

34 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:10:20.90 ID:/RbJsPAz0
そして1周。
( ^ω^)「あと2周だお!」
前方に微かながらちんぽっぽが見えてきた。
幸いちんぽっぽは重いのか何なのかは知らないがスピードが遅いので、楽に距離を縮められた。
そして甲羅を放つ。
(*’ω’*)「ぽっぽ……」
悲しい声を出しながら後ろへ転がっていくちんぽっぽ。
内藤は構わず走った。残るは強敵ハインリッヒ!
( `ω´)「うぉぉぉぉぉぉ!」
アイテムボックスを通過。甲羅はカートの周囲を回っているだけなのでキャッチすることが出来た。
中身はトリプルキノコだ。
すぐにでも使いたいところだが赤甲羅がある限り使えない。
仕方なく赤甲羅を放った。

だが運がいいことにハインリッヒは近くにいたので、甲羅を命中させることが出来た。
从 ;゚∀从「くそっ!」
クラッシュしつつもすぐに体勢を立て直す。だが内藤はすぐ後ろだ!

ここで地獄の雪だるまゾーンに突入。
从 ゚∀从「しめた! あいつならここできっとクラッシュを……」
( `ω´)「するわけないお!」
1周目で嫌というほど激突していた内藤は、最早ここでクラッシュすることはなかった。
从 ;゚∀从「何ぃ!?」
まずい。このままでは抜かされる。
コースは壁のあるところを目指して軽くカーブしている。
ここで内藤は雪の方へ乗り出し、キノコを使った。
( `ω´)「ショートカット!」
从 ;゚∀从「!」

35 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:11:06.06 ID:/RbJsPAz0
( ^ω^)(ジ○○)「はいはいコースアウトコースアウト」


無念。無理なショートカットをしたせいで、コースアウト扱いとなる。
内藤はジュゲムに吊るされ後ろへと戻された。
从; ゚∀从「………」
しばし唖然としていたハインリッヒだが、まぁよかったということでそのまま2周目を終える。


36 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:11:35.74 ID:/RbJsPAz0
残り1周。
内藤は再度ちんぽっぽに抜かされるものの、キノコでもう一度追い抜かした。
しかしちんぽっぽはまだついてくる。
(*’ω’*)「ぽっぽっぽ!」
(#^ω^)「うるさいお! ……ハインリッヒはもう遠くに行っちゃったお……」
また1位を奪われるのか。
内藤が諦めかけた、その時。物凄い勢いで何かが通り過ぎていった。
( ^ω^)「い、今のは何だお!?」
('A`)「あ……あれは……」
観客席から目を凝らし、その謎の物体を見る。そしてドクオは叫んだ。
('A`)「トゲゾーの甲羅だ!」
( ^ω^)「トゲゾー?」
('A`)「あぁ……。1度撃たれたら最後、1位の人間に命中するまで絶対に止められない最強の甲羅だ!」
( ;^ω^)「mjdk! 怖いお!」
うん? そこで内藤はふと思う。
チャンスではないか? これは……。
从; ゚∀从「きゃあぁぁぁぁぁぁっ!」
ハインリッヒの悲鳴が聞こえた。と同時に、青白い光が見える。
( ^ω^)「あそこだお!」
(*’ω’*)「ぽっぽっぽ!」
内藤とちんぽっぽが同時に加速する。
だがスピードで上回る内藤が徐々にちんぽっぽを放していく。
それでも、ちんぽっぽだって負けるわけにはいかない!

37 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:12:05.57 ID:/RbJsPAz0
雪だるまゾーンを越え、カーブに入る。
ついにハインリッヒが見えた! あと、少しだ。
( `ω´)「うぉぉぉぉぉぉ!」
勢いをつけて曲がる。
ハインリッヒはこちらを見て舌打ちをしたようだ。
そしてちんぽっぽは……。

(*’ω’*)「………」

(*’ω’*)「……僕だって、負けないぽっぽ!」

甲高い音がコース内に響く。
驚いた内藤が音のした方を見ると、ちんぽっぽのカートから火花が散っていた。
といっても故障ではなく、どうやらちんぽっぽのカートのタイヤとコースの摩擦によって起こっているようだ。
だが内藤が驚いたのはそれではない。何とちんぽっぽが今まで見たことのないようなカーブの仕方をしているのだ。
しかもかなり内側に寄っていて、ギリギリまで曲がる時間を少なくしている。
( ;^ω^)「な、何だお!?」
内藤が今ちんぽっぽがやったことを“ドリフト”と称することを知るのはまだ少し先の話。
今の内藤にとっては何が何だかわからなかっただろう。
ドリフトのおかげでちんぽっぽが一端前に出る。まずい、このままではまた3位だ。
( ;`ω´)「ま、負けるわけにはいかないお!」
アイテムボックスを取る。頼む、奇跡よ起こってくれ!


38 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:12:36.47 ID:/RbJsPAz0
その願いが通じたのか、ボックスの中から出たのはトリプル赤甲羅。
内藤は最後の勝負に出ることにした。
( `ω´)「くらえお!」
赤甲羅を放つ。だがちんぽっぽは丁度そのタイミングでドリフトカーブ。
赤甲羅はちんぽっぽを追いきれず、壁にぶつかり壊れてしまう。
(*’ω’*)「やったぽっぽ!」
( `ω´)「まだだお!」
それでも内藤は諦めない。再度赤甲羅を放つ……

39 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:13:00.27 ID:/RbJsPAz0
……命中!
ちんぽっぽは激しくクラッシュし、その間に内藤が抜かした!
(*’ω’*)「む、無念ぽっぽ……」
悔しそうな声をあげるちんぽっぽを尻目に、内藤は最後の1発を放つ。
ハインリッヒはゴール手前の橋を渡ろうとしていたが、その1発のせいでクラッシュしてしまった。
从; ゚∀从「しまった!」
だがすぐに体勢を立て直す。まだ内藤は追いつけていない。
( ;`ω´)「くっ……!」
もう駄目だ。絶対に追いつけない。
ハインリッヒは勝ち誇った笑みを浮かべる。
从 ゚∀从「残念だったな! これでアタイの……」
だがその時、ハインリッヒにとっては最悪の、そして内藤にとっては最高の事態が起きた。
ハインリッヒがゴール直前、突如スリップしたのだ。
从; ゚∀从「な、何ぃ!?」
内藤は何が起きたかわからなかった。
真相を言えば、またんきが2周目終了時点で置いたバナナ、ハインリッヒはそれに躓いたのだ。
が、今はそんなことどうでもいい。これが、これが本当に最後のチャンスだ!
( `ω´)「いっけだおぉぉぉぉぉぉぉ!」
ゴールは目前! ハインリッヒが動き出した。だが僅かながら内藤が先だ!
行け、そのまま、そのまま行け!
内藤は必死に祈った。そして――


40 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:13:19.33 ID:/RbJsPAz0
(ジ○○)「ゴォォォォォォル! や、やりました! 内藤選手、奇跡の逆転勝利です!」


やったお……。
内藤は心の中で呟いた。
そして全ての力が抜けて行き、カートが止まった……。

42 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:13:44.62 ID:/RbJsPAz0

('∀`)「やったぜ内藤! 1位だぜ1位!」
ドクオが駆け寄ってくる。その顔は本当に嬉しそうだった。
( ^ω^)「僕だってやればできるんだお!」
内藤も思わず笑顔になる。あと3コース、この調子で行けばいいんだ。

だが勝利の喜ぶ2人の前に、あの女が現れた。
从 ゚∀从「ヒャーッハッハッハ! 何を浮かれてるんだか」
(#'A`)「なっ、またテメェか!」
だが、ハインリッヒの笑い方はいつもと何かが違っていた。
どこか、怒りを込めているかのようだ。
ハインリッヒは忠告する。
从 ゚∀从「言っておくが、総合順位で勝ってるのはこのアタイだよ? まさか忘れてんじゃないだろうね」
( ;^ω^)「あっ……」
そうだった。内藤は3位と1位で現在14ポイント。
一方のハインリッヒは1位と2位で17ポイント。
3ポイント、ハインリッヒのほうが上だ。

43 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:14:03.72 ID:/RbJsPAz0

(#'A`)「それがどうした! また勝てばいいだけだろ!」
ドクオはそう言うが、そうそう簡単にいくものではない。
それは実際に参加した内藤がよく知っている。
また、プライドが高いハインリッヒにとって1度と言えど、2位になったことはかなりのショックになった筈。
きっと、次は容赦してこないだろう。

( ^ω^)「ドクオ……。もう、やめるお」
(#'A`)「あぁ!? 何でだよ!」
一息ついて、ドクオに言った。
( ^ω^)「今喧嘩売ったところで意味はないお。全部終ってからゆっくりすればいいお」
それを聞いて、ドクオはやっと落ち着きを取り戻す。
('A`)「まぁ……そうだな」
ハインリッヒはフン、と鼻で笑うと、その場から去っていった。
その背中から感ぜられる怒りの感情は、ずっと途切れることはなかった。

45 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:14:46.26 ID:/RbJsPAz0
50ccランク・第2コース結果

1位・内藤ホライゾン 10ポイント

2位・ハインリッヒ高岡 7ポイント

3位・ちんぽっぽ 4ポイント

4位・ッパ 1ポイント

5位・またんき 0ポイント

6位・ニダー 0ポイント


46 :愛のVIP戦士:2007/01/25(木) 22:15:03.74 ID:/RbJsPAz0
総合順位

1位・ハインリッヒ高岡 17ポイント

2位・内藤ホライゾン 14ポイント

3位・ニダー 7ポイント

4位・ちんぽっぽ 4ポイント

5位・またんき 1ポイント

5位・ッパ 1ポイント

残り3コース



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