内藤エスカルゴ - 現行作品一覧 - ( ^ω^)ブーンは魔法に目覚めたようです - スレ2
( ^ω^)ブーンは魔法に目覚めたようです
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 20:22:06.27 ID:sW7OkoUn0

魔法が使えたらいいよね…。



2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 20:22:50.14 ID:RFrkXAPyO
別に…

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 20:26:14.92 ID:HEuLWKfE0
代理感謝です。

では第三話といきます。
まとめはエスカル先生。チャンネルはこのまま

まとめ
ttp://www.geocities.jp/local_boon/boon/Maho/top.html(内藤エスカルゴさん)

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 20:27:16.38 ID:HEuLWKfE0


第三話 「遊びに行くぞ!」




5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 20:29:01.42 ID:HEuLWKfE0

新学期が始まって早数週間。
月日は桜の花びら舞い散り、緑萌ゆる五月に差し掛かっていた。

( ^ω^)「いやーなんだかんだであっというまに五月が来てしまったお」

('A`)「おいおい、そんなに五月を邪険に扱うなよ。
   折角五月が一年ぶりに来てくれたのに、”来てしまった”って言い方はねぇぜ」

ブーンとドクオはいつものように、駅から高校へと続く道を、
肩を並べ歩いていた。

もっとも、正確に言うならば今はブーンとドクオの二人だけではない。
数週間程前から、もう一人がブーン達の横に肩を並べていた。


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 20:30:48.45 ID:HEuLWKfE0

ξ゚听)ξ「ドクオ、あんたなんでそんなに五月の肩持つのよ」

煌く金髪のツインテール少女。ツン。
今年VIP高校に転入してきたばかりの転校生だ。

('A`)「五月を見ていると……なんだかついつい自分を重ねちまうんだよ」

ξ;゚听)ξ「は?」

(;^ω^)「ツン……無理に突っ込みを入れる必要は無いお。
       無理だと思ったら大人しく総スルー推薦」

('A`)「なんだよ。ブーン! そりゃ暗に俺のこと無視しろって言ってるようなもんじゃねぇか!」

(;^ω^)「そりゃだってドクオ! 明らか突っ込み待ちのネタほど周囲を困らせるものはないお!」

('A`)「待て待てブーン! 俺はボケとツッコミのコミュニケーションを重視するぜ!
   一人でボケて一人で笑わせるなんてそんなさみしいことはねぇよ!」


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 20:32:02.59 ID:HEuLWKfE0

(;^ω^)「ドクオ! おまいは何にもわかっちゃいない!」

('A`)「ブーン! お前こそ何にもわかっちゃいない!」

ξ゚听)ξ「あーあ。ほんとくだらない話ね」

( ^ω^)
      「く だ ら な く な ん か ね ぇ !」
   ('A`)

ξ゚听)ξ「……」

ξ;゚听)ξ(理屈も何も無いのに……あぁ言われるとなんかほんとに実のある話な気がしてきた……)



8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 20:33:33.27 ID:HEuLWKfE0
今日も平和な一日であった。

級友達と共に無駄話をしながら学校へと向かい、
ちょっぴり退屈な授業を受け、クラスのみんなと盛り上がり、
そして授業が終わるや否や、部活動にいそしんだり、さっさと帰路へと着き、
道草を食いながら帰る。そんな毎日。

今日もそんなありふれた一日のある一つの風景でしかない。

そう。
本当にありふれた……

(;^ω^)(ってなんかおかしくね?)

おかしい。
こんなにも普通な毎日なのに、何かがおかしい。

何故か?

簡単だ。
既におかしなことがおこったにも関わらず至って普通な日々ばかりだからだ。

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 20:35:36.54 ID:HEuLWKfE0

(;^ω^)(たしか僕って数週間前になんかチンピラと闘って……
       その中で魔法に目覚めて……でも結局ボコボコにされて……)

あの少女。ツンに助けられた。

ツンが圧倒的な魔力を見せつけ、あのチンピラ、プギャーを完膚なきまでに叩きのめしたのだ。
そのあまりにも人間離れした力を見せ付けたその少女は……

ξ゚听)ξ「あーあ。学校ダルー。ドクオなんか面白いことしなさいよ」

('A`)「お、面白いこと!? ……面白いことか……よぉし」

ξ;゚听)ξ「い、いや、そんなマジになって面白いことしようとしなくてもいいわよ!」

('A`)「いやいや! 俺は面白いことやってみせるぜ!
   なんていったって三日くらい前から暖めてるとっておきのネタがあるんだぜ!」

ξ;゚听)ξ「しなくていいわよ! あんたのとっておきが滑らなかったことなんてないんだから!」

(;゚A゚)「かぁはっ!!」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 20:35:39.14 ID:UWpoxWiWO
ブーンじゃなくて内藤ホライゾンだクソが

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 20:37:38.53 ID:HEuLWKfE0

ξ;゚听)ξ「あ、ごめんドクオ。言い過ぎた。でも事実よ」

(;゚A゚)「まさかのダブルパァッーーンチッ!!!」

ξ;゚听)ξ「ってそのまま地面にへたれこむなぁああ!!!」

(;^ω^)(なんだかいたって普通な日々を送っておりますお……)








話は”あの出来事”。
プギャーとの戦いの次の日まで遡る。

その日もブーン達は、痛む体を引きずるように、元気?に登校していた。


12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 20:38:50.37 ID:HEuLWKfE0
( ^ω^)「今日も学校だおー」

('A`)「昨日の怪我が痛くて、通学路歩くのメンデー。ブーン魔法でなんとかしてくれ」

( ^ω^)「無茶言うなおwww魔法なんてあれから一切使えてない状況だおwwwwwww」

('A`)「マジで!? なんで!?」

(;^ω^)「それがわかったら苦労しないおwwwww」

('A`)「えー。折角ガチで魔法会得したのに、なんか勿体無ぇな」

( ^ω^)「お、丁度いいところにツンがいるお」

( ^ω^)ノシ「ツン。おいすー!」

ξ゚听)ξ「あら。あんたら」

( ^ω^)「一緒に行っていいかお?」

ξ゚听)ξ「別に。あんたらの好きにしたら」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 20:39:56.45 ID:691kVKvi0
支援

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 20:40:15.64 ID:HEuLWKfE0

( ^ω^)「じゃ、好きにさせてもらうお」

('A`)「もらうぜー」

ξ゚听)ξ「ご勝手にぃー」

( ^ω^)テクテク

ξ゚听)ξ ツカツカ

('A`) ペタペタ

( ^ω^)「そういえばツン」

ξ゚听)ξ「なに?」

( ^ω^)「昨日あれから魔法をもういっちょ使ってみようかと思ったんだけど、全然無理なんだお」

ξ゚听)ξ「……」


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 20:40:49.29 ID:fRepHEgm0
ツン謝罪する気ねぇだろw

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 20:42:26.93 ID:HEuLWKfE0

( ^ω^)「魔法弾っていうのかお? あれもう一回出そうと思ったんだけど、さっぱり出ないし、
       親に練習風景見られて”あんたまだかめはめ波の練習してたの?”とか言われるし……」

ξ゚听)ξ「……」

(;^ω^)「それに今気がついたけど、ツンの魔力のオーラも全然見えないお。
       昨日は隠蔽だっけか? がされていても見えたのに、今はそれらしきもんは全然目に見えないお……」

ξ゚听)ξ「……」

(;^ω^)「あれ? なんか考え事かお?」

ξ゚听)ξ「いや……つかブーン……」

(;^ω^)「ん? なんだお?」



ξ;゚听)ξ「それ……なんの話し?」


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 20:43:10.82 ID:691kVKvi0
sienn


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 20:43:39.64 ID:HEuLWKfE0





(;^ω^)「え!?」

('A`)「昨日のあの話だぜ?」

ξ;゚听)ξ「昨日って何が? 昨日はジャンプの発売日じゃないわよ!?」

(;^ω^)「いやいやいや、ジャンプの漫画の話しじゃないお」

(;'A`)「つかジャンプ読んでるのか!?」

ξ;゚听)ξ「……」

ξ;゚听)ξ「あたしゃなんも知ーらないっ」


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 20:45:07.06 ID:HEuLWKfE0

(;^ω^)「待て!? 色々ととぼけるなお!」

(;'A`)「正確に言うならば二つくらいとぼけるな!」

ξ;゚听)ξ「あー超お腹減ったし♪」

(;^ω^)「……」

(;'A`)「……」








とまぁそんな出来事があったわけで、
それ以来ブーンはツンに魔法についての話はしていない。


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 20:46:33.07 ID:HEuLWKfE0
そして最近になってドクオも、
「やっぱあれ夢だったんじゃね? 常識的に考えて」
と言い始めてしまった。

人とは単純なものである。
一度ある事に対して、「実はあれはこうだったのでは」と憶測が浮かび、
その憶測について考えているうちに、いつのまにか憶測が事実に摩り替わってしまっている。

(;^ω^)(あの出来事がすべて白昼夢だったとか……そんなわけは無いと思うお……)

(;^ω^)(でもなんだか最近では、あれは夢じゃない。事実だ。
       とか考えている自分が無性に恥ずかしくなってきたお)

とまぁそんなこんなな内に、ブーン達はすっかり通いなれた感の出てきた、
二年D組の教室の前までやって来ていた。

( ^ω^)「いやーすっかりこの教室にも慣れてきたって感じがするお」

ξ゚听)ξ「あたしはまだ学校そのものに、まだ違和感残ってるけどね」

(;'A`)「つかいつもながらやかましいな。中」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 20:47:38.87 ID:691kVKvi0
支援

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 20:47:42.74 ID:HEuLWKfE0

( ^ω^)ノシ「まぁいいお。みんなおはうー」

ブーンは陽気そうに言うと、
がらりと教室のドアを開けた。

その途端。

(´<_`;)「た、助けてくれブーン!!!」

(;^ω^)「うぉ!?」

突然と弟者が現れ、ブーンにすがりついてきた。

(;^ω^)「い、一体なんだお?」

(´<_`;)「そ、それが……うわぁ! 来た!」

( ´_ゝ`)「弟者wwww逃がさんぞwwwwオゥフwwwwオゥフwwwww」

川д川「さぁwwww早くニコニコ動画鑑賞作業に戻るんだwwwwwwwwwww」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 20:49:21.89 ID:HEuLWKfE0

(´<_`;)「いやだあぁぁぁああ!!! 俺は見たくない!! お前ら見るんだったら家でみてろよ!!」

( ´_ゝ`)「あらあら、貞夫さんwwww弟者の奴調子乗ったこと言っちゃってるんですがどうしちゃいましょwwwwww」

川д川「ドゥフwwwwwwww決定wwwwww時間延長行っちゃいましょwwwwwww」

( ´_ゝ`)「さ、無駄な抵抗は止すんだな。弟者」

川д川「悪いねブーン殿wwwwwとんだ邪魔をしてしまってwwwwwww」

(´<_`;)「うわあああぁぁあぁあぁあああぁぁあ……」

必死の抵抗を見せる弟者であったが、
成す術も無く、無情にも二人に両脇を抱えられ、ずるずるとパソコンの前へと引きずられていった。

( ´_ゝ`)「さてwwwww次は何を見ようか貞夫殿wwwwwwwww」


24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 20:50:30.59 ID:HEuLWKfE0
川д川「ドゥフフフwwwwwwお薦めの動画有りwwwwwwwwwww」

( ´_ゝ`)「そう言って自分でうpした動画見せんの無しなwwwwwwwwwww」

川д川「うはwwwwwwばれたwwwwwwww」

( ´_ゝ`)「テラ自演wwwwwwwwwww」



(;^ω^)(元一年E組。通称キモロンゲの貞夫……すっかり兄者色に染まっちゃって……)

('A`)(一年のときは割りと普通って聞いたんだけどなぁ……)

弟者を哀れみの視線を向けつつ、ブーンとドクオは席についた。
ツンは席が離れているため、ブーン達から離脱した。

(^ω^ )チラッ

ブーンはそんなツンの動向をちらりと観察する。
ツンは早くも携帯を取り出し、かちかちと弄り始めていた。

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 20:51:41.87 ID:HEuLWKfE0

それを確認すると、ブーンは隣に座るドクオに、
抑えた声色で話しかける。

( ^ω^)「ドクオドクオ……」

('A`)「ん? なんだ? ブーン」


         ( ><)「ジョルジュ!!! またちんぽっぽちゃんを虐めたんですね!?」
( ^ω^)ツンのあの魔法に対しての態度……どう思うお? ヒソヒソ
(;゚∀゚)「い、虐めてねーってだから!」

          ( ><)「問答無用なんです!!!!」
('A`)ああ、その話か……もう夢ってことでよくね? ヒソヒソ
( ゚∀゚)「ふ、甘いな……」

          ( ><)「な……なん……ですって……あなたは……?」
(;^ω^)でもっ……腑に落ちなくないかお? あれが夢だったなんて ヒソヒソ
从 ゚∀从「くくく、まったくいつまでも粋がってられると思うなよ……?」


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 20:52:28.64 ID:691kVKvi0
一つ言わせてもらうと草の数は固定した方がいいと思う
それから草生やしたあとでも三点リーダの後でも句読点は使う
!と?のあとは一マス開ける
これで読みやすさと見た目の印象がガラリと変わるから

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 20:53:03.20 ID:HEuLWKfE0
           ( ><)「くっ……」
('A`)でももうブーンの能力もねぇみたいだし肝心のツンはすっとぼけてるしどうしようもなくね? ヒソヒソ
从 ゚∀从「私と」「俺」(゚∀゚ )
    「 二 人 を 相 手 に ど こ ま で 頑 張 れ る か な ? 」

( ><)「くそっ……ならばこっちも!」<ヽ`∀´>「二人で行くニダ」
(;^ω^)たしかに……そうだけど……でも…… ヒソヒソ
从 ゚∀从「ふんっ!」( ゚∀゚)「おもしれーじゃねーか!!!」

( ><)「必殺!!!!!」<ヽ`∀´>「四週間分の少年ジャンプ!!!!!!」
(;^ω^)……
从;゚∀从「のわっ!?」(;゚∀゚)「ここは戦略的撤退だ!!アルファ的に考えて!!!」

( ><)「逃がさないんです!!!!」<ヽ`∀´>「ウリのジャンプ!!とくと楽しむがいいニダ!!!」
('A`)……
从;゚∀从「ジョルジュ! こっちに武器はないのか!?」(;゚∀゚)「駄目だ!一週間分のサンデーしかねぇ!!」


(;^ω^)「あとで場所変えて話さないかお?」

('A`)「禿同」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 20:54:27.04 ID:HEuLWKfE0




というわけで時はお昼休み。

ツンには悪いが、一人で弁当を食べててもらい、
ブーンとドクオは屋上へとやって来た。

('A`)「なんかあの教室と比べたら屋上なんて葬式会場みてぇだな」

( ^ω^)「鳥達のさえずりが、遺族のすすり鳴く声ってかお?」

('A`)「んでもって時折通り過ぎる電車の音はお経ってか?」

(;^ω^)「とまぁその話は置いといてと。ツンと魔法のことだお」

('A`)「そうだったな」

( ^ω^)「とまぁそんなわけで、まず僕が一番疑問に思うのは、
       ”何故ツンはあんなにすっとぼけるのか”だお」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 20:56:00.41 ID:HEuLWKfE0

('A`)「だよな。ほんと綺麗にすっとぼけるから、なんかこっちまでそんな気がしてきちゃうんだよな」

(;^ω^)「しかも話題が話題なだけに、話しているこっちが段々と恥ずかしくなってきて、
       大して食い下がることもできないまま話を切り上げられてしまう……」

('A`)「そうなんだよな……」

( ^ω^)「ホントだお」

('A`)「……」

(;^ω^)「なんか勿体無い気がするおー」

('A`)「ん? どういうことだ?」

(;^ω^)「だって魔法だお? 魔法が現実に存在して使えるとか……
       なんかめっちゃwktkっていうか……楽しそうじゃないかお?
       それなのに無かったことにされるっていうのは……」

('A`)「うん。それだなブーン」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 20:57:58.80 ID:HEuLWKfE0

(;^ω^)「それって……なにがだお?」

('A`)「いまのブーンの台詞だよ。魔法に対して楽しそうだとか……
   そういう興味本位で接しちゃいけないものなんじゃないのか? 魔法って」

(;^ω^)「つまりツンは興味本位で魔法に接するのは良くない。
       そう思ってわざと僕らに対して魔法のことはすっとぼけてるってことかお?」

('A`)「そういうこと……なんじゃないか? よくわからんが」

(;^ω^)「そうかお……」


('A`)「っつってもまぁ……」

( ^ω^)「?」

('∀`)「気になるもんは気になるしwwwwww実際面白そうだしwwwwwwwwwww」


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 20:58:35.23 ID:sW7OkoUn0
支援

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 20:59:47.29 ID:HEuLWKfE0

( ^ω^)「ですよねーwwwwwwwwww」

('∀`)「なぁなぁブーン! もうホントに魔法は全然使えないのか?」

( ^ω^)「実は結構練習してるからそれっぽいことは出来るようになったおwwww」

('∀`)「マジで!? どんな魔法なら出来そうなんだ?」

( ^ω^)「 氷 魔 法 ! 」

('∀`)「エターナルフォースブリザードみたいなのか!? まさか!?」

( ^ω^)「ま、ちょっとそこでみてるお」

ブーンはそう言うと、腕まくりをし、
右の手の平を上に向け突き出すと、むんと力を籠める。

( ゚ω゚)「ふおおおおぉぉぉぉおおお!!!」

('∀`)「お……おお……?」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:01:40.62 ID:HEuLWKfE0

( ゚ω゚)「ドクオ!! ちょっと見ろお!!」

('∀`)「おお!! 手の平にちょっと霜っぽいのが浮かんで来ている!!!!」

( ゚ω゚)「うおぉぉぉぉおおおおお!!!!」

(;'∀`)「でも日の光でどんどん溶けて行くばかりだぞ!!! 頑張れブーン!!!」

(;゚ω゚)「おおおおおぉぉぉぉぉおおおお!!!!」

(;'∀`)「駄目だブーン。もう氷魔法じゃなくてほとんど水魔法になってる!!!!」

ξ゚听)ξ「なに馬鹿なことやってんのよ」

(;゚ω゚)「うぉっ! ツン!?」

(;'A`)「い、いつのまに!?」


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:03:05.53 ID:HEuLWKfE0
ξ゚听)ξ「なんか二人でこそこそとどっか行ってるから変だと思って……ね」

(;゚ω゚)「丁度良いお。ほら、これを見るお
      これがたった今僕が魔法で出した水だお。
      これを見てもまだ知らないとは言わせないお!」

そういってブーンは、手の平をツンへと突き出す。
ツンはそれを一瞥したがすぐにそれから視線を逸らし、

ξ゚听)ξ「手汗の間違いじゃなくて?」

とだけ言った。

(;゚ω゚)「ちょwwww手汗ってそりゃないお!」

(;'A`)「でもよ、ブーン。正直冷静に見たらそれ手汗にしかみえねぇ」

(;゚ω゚)「そ、そんなことはっ!!!」

(;゚ω゚)「……」

(;^ω^)(たしかに……手汗かも……)

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:04:36.24 ID:HEuLWKfE0

ξ゚听)ξ「さてと、じゃさっさと教室戻るわよ」

ツンはブーンの肩をぽんと叩き、
共に帰ろうと促す。

しかしブーンはその意に反し、その場に佇み続けた。

既に数歩先まで歩いたツンが、ブーンの方へと振り返る。

ξ゚听)ξ「どうしたのよ」

(;^ω^)「一つだけ……一つだけ質問に答えてくれお……」

ξ゚听)ξ「……」

迷っている。
ツンは返事に迷っているように、ブーンには見えた。

上手く質問をすれば、今ならきっと答えてくれる。
ブーンはそう直感した。

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:05:08.66 ID:691kVKvi0
支援

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:05:55.02 ID:HEuLWKfE0
しかし勢いで一つだけといったものの、いざチャンスが回ってくるとなると、
一体果たしてどういう内容の質問をしたらよいものか非常に迷う。

(;^ω^)(きっと直接的な質問をした時点で、ツンははっきりと拒絶するお……
       あくまでも間接的かつ抽象的で……なおかつはっきりとした答えが必要。
       これは難しいお……)

ξ゚听)ξ「なに? 早く質問を言いなさいよ。別にやっぱし無いっていうならそれでいいけど」

(;^ω^)(ど……どうする? 一体なんて聞く?)

ブーンが次の言葉を考え、口に出す。

その前にドクオが口を開いた。

('A`)「どうしてだよ」

(;^ω^)(ド、ドクオ……それは……)

あまりにも間接的過ぎる。
最早何に対しての質問なのか全くわからないレベルだ。

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:07:05.59 ID:HEuLWKfE0

しかしツンはその質問に、律儀に答えてくれた。

ξ゚听)ξ「そのほうがあんたらのためになるから……よ」

('A`)「そうか」

ξ゚听)ξ「さてと、じゃもういいわよね。
     まぁあんたらがどうするにしろ、あたしはもう先に教室帰るけどね」

ツンはあっけからんに言うと、軽く手をあげながらブーン達に背を向け、
そのまま屋上から校舎に繋がるドアを開け、早々に立ち去っていった。

(;^ω^)「行っちゃったお……」

('A`)「まぁしゃあねぇよ。何か心変わりするような出来事が無い限り、
   あいつの考えが変わることはねぇよ。多分このままずっととぼけ続けるぜ」

(;^ω^)「う〜ん……どうにも納得が行かないお」


39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:08:20.45 ID:HEuLWKfE0

('A`)「ブーン、この世にゃ納得のいかねぇものなんて山ほどあるんだぜ。
   俺たちはそんな中の一つにぶち当たった。それだけのことだって……」

( ^ω^)「……」

(;^ω^)「恥ずかしくないかお? 今の台詞」

('A`)「……」

(;'∀`)「正直今、言ったことに後悔してます。普通に恥ずい」

(;^ω^)「ですよねー」



屋上から見上げる空はとても蒼かった。





40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:09:34.50 ID:HEuLWKfE0









ばたん。
ツンはたった今くぐった屋上へと繋がるドアを、ゆっくりと閉めた。

と同時にため息が自然に出た。

ξ゚听)ξ「ふぅ……」

そして階段をゆっくりと一段一段律儀に踏みしめ、降りていく。

ξ゚听)ξ(正直あたしも本当は、こんなばればれなとぼけ方はしたくないんだけど……)


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:10:13.80 ID:sTj/u6+FO
支援

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:10:23.68 ID:HEuLWKfE0

ツンは知っていた。
急に魔力を持った人間の大半が、良い将来を送っていないことを。

ξ゚听)ξ「魔力なんてむやみに持つもんじゃないのよ……」

その呟きは誰の耳にも入ることなく、
コンクリートの校舎に染み入っていった。













43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:11:31.24 ID:HEuLWKfE0



放課後。

退屈な授業も終わり、どこか開放感のある時間。
部活の準備をしたり帰り道にどこへ寄るかなどの話題で賑わう時間なのだが、

今日はいつにもまして盛り上がっていた。

そう。

今日は週末。
そして明日から始まるのは――
  _
( ゚∀゚)o彡゜「ゴールデンWRYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!!!!!! くっ!!!!!!!」

(;,,゚Д゚)「うるせぇ! そんな叫ばなくてもわかってるっつーのっ!!!!」

五月の最初に始まる夢の連休。
それがゴールデンウィーク。

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:12:48.44 ID:HEuLWKfE0

新しい環境にもようやく慣れてきて、四月の忙しさの疲れが遅れてやってくる丁度その時。
まるで申し合わせたかのようにやってくる救世主。

それがゴールデンウィーク。
  _
( ゚∀゚)o彡゜「おいおいおいおい、ゴールデンウィークだぞゴールデン。
       やべぇって!!!! マジやべえって!!!!」

(,,゚Д゚)「どのへんがどう”ヤバイ”のかわかんねぇって!」
  _
( ゚∀゚)o彡゜「ま、ま、そんなこまけぇことは置いといてさ!!
       どっか行こうぜ!! どっかにさ!!!!」

(;,,゚Д゚)「どっかってどこだよ!! まず最初にどこ行きたいか言えよゴルァ!」
  _
( ゚∀゚)o彡゜「おもしろきゃどこでもいいって!!! なぁ行こうぜどっか!!!」

(;,,゚Д゚)「だからどこ行きたいのかまず案を出せっつーの!!!」

(;^ω^)(しかしジョルジュ……人の話を全然聞いてないお……)

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:14:05.44 ID:HEuLWKfE0

ブーン達二年D組でも、ゴールデンウィークをどう過ごすかについては、
ことさら熱心に議論が重ねられていた。

と丁度そこへしぃが、なにやら不敵な笑みを浮かべて近づいてきた。


(*゚ー゚)「ふふふ、だったらちょうど良いとこあるよ!」
  _
( ゚∀゚)o彡゜「マジでマジでデジま!? どこ!?」

(,,゚Д゚)「おぅ!? なんか良いとこあんのか?」

(*゚ー゚)「ま、ちょっとこれ見てって……
    ジャジャーン!!!」

しぃは財布のお札入れのとこから、
何やらチケットのようなものの束を取り出し、広げて見せた。

そこに書いてあったのは……


46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:14:52.79 ID:HEuLWKfE0
  _
( ゚∀゚)「ランドーオワタパーク……!?」

(*゚ー゚)「そ、人生の終わりと始まりの遊園地。ランドーオワタパークよ」

(;^ω^)(そ……それは一体どんな遊園地なんだお……?)

名前を聞いた時点で最早理解不能な匂いを、ブーンは敏感に嗅ぎ取った。
そして肝心の仲間達の反応はというと、

(,,゚Д゚)「えぇ!? マジ!? ほんとにそれランドーオワタパークのチケットなん!?」
  _
(;゚∀゚)「まままままままま、マジ!? マジそれ!? ねぇマジなの!?」

(;゚ω゚)(ええ!? みんな知ってんのかお!?
      つかその食いつきっぷりはなんなんだお!?)

(*゚ー゚)「新聞屋さんから貰っちゃった☆ あとなんかご近所さんからも一杯貰ったから、
    結構の枚数があるよ! 折角だしみんなで行かない?」


47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:16:20.68 ID:HEuLWKfE0
  _
(;゚∀゚)「いいいいい、行くに決まってるじゃねーかばかやろー!!!」

(;,,゚Д゚)「おいおいおいおい、こいつぁ大変だぜゴルァ……
      よし!!! みんなで行くぞ!!! なぁブーン!!!!」

(;^ω^)「え!? ぼ、僕は……」

急な誘いに、返事に詰まるブーンであったが、
別段これといって既に予定が入っているわけでもなく、特に断る理由も無い。

(;^ω^)「まぁ行くお」

(*゚ー゚)「よしっ決まりねっ!」
  _
( ゚∀゚)「よっしゃ! じゃぁ早速人集めねーとな!!」

(,,゚Д゚)「チケットはどんくらいの数あるんだ?」


48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:17:56.83 ID:HEuLWKfE0
(*゚ー゚)「こうやって団扇代わりになるくらいたくさん」

(,,゚Д゚)「よっしゃ! 誘いまくろうぜ!!!」

(*゚ー゚)「ブーン君!」

( ^ω^)「ん? なんだお?」

(*゚ー゚)「よかったらドクオ君にツンちゃんも誘ってみてね☆」

( ^ω^)「うん。わかったお」










49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:18:23.84 ID:8d7HRbKvO
支援

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:18:58.50 ID:HEuLWKfE0










( ^ω^)「というわけなんだけど二人ともどうするお?」

帰り道。

並んで歩くドクオとツンに、ブーンはそう言った。

('A`)「んーなんつーかなぁ……」

社交辞令だろ。俺とか誘ってみてっていうのは……
そう言って断ろうとしていたドクオに、ふとある考えが浮かんだ。


51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:19:22.08 ID:sTj/u6+FO
支援

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:20:30.85 ID:HEuLWKfE0

('A`)(まてよ……これはツンちゃんと一緒に遊園地で遊ぶチャンスなのか!?)

('A`)「……」

('A`)「ふふふ……」

('∀`)「ふはははははははははは!!!!!!」

(;^ω^)「うぉっ!? 急に笑ってどうしたんだおドクオ!?」

('∀`)/「はいっ! ブーン!!! 俺行――」
ξ゚听)ξ「ごめんブーン。あたしパス」


(;゚A゚)/ 「!?」



53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:22:00.02 ID:HEuLWKfE0
( ^ω^)「え、ツンは行かないのかお? 別にギコのことだったら気にしなくて大丈夫だお
       ギコももう怒ってないし、普通に仲良くする気満々だったお」

ξ゚听)ξ「いやそうじゃなくてさ、普通にあんまし行く気ないからパスするわ」

(((;゚A゚)))/ワナワナワナ……

( ^ω^)「そっかー残念だお」

ξ゚听)ξ「悪いわね。ブーン」

( ^ω^)「まぁおk。また今度どっか行くお」

ξ;゚听)ξ「ま、まぁ今度他のどっかなら行ってあげなくもないけどねっ!」

(((;゚A゚)))/ガクガクガク……

(;^ω^)「そっかー。あ、ごめんドクオ。でーどうするお……

       ってそんな顔して一体どうしたんだお!?」

('A`)/「ブーン……」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:23:34.83 ID:HEuLWKfE0

(;^ω^)「なんだお?」

('A`)/「俺はこのやり場のなくなった左手をどうしたらいいと思う?」

(;^ω^)「普通に降ろせばいいと思うお」

('A`)/「……」

('A`) スッ

('A`)「悪いブーン。俺もパス」

(;^ω^)「え? なんかさっき結構乗り気だったような気が――」

('A`)「悪いブーン。俺もパス」

(;^ω^)「いや別に繰り返さなくてもいいお!
       まぁとりあえずわかったお。じゃあ二人とも行かないってことかお」


55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:24:16.31 ID:HEuLWKfE0

ξ゚听)ξ「まぁそんな感じでよろしく」

( ^ω^)「ふぅ」

結局二人とも行かないという返事だった。

ブーンとしては少々残念ではあったが、それを引いたとしても
久々に大人数で行く遊園地には、どこか懐かしさのある楽しみがあった。

今年のゴールデンウィークは中々充実したものになりそうだ。

ブーンはそんな期待を胸に、休日を迎えるのだった……








56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:24:37.36 ID:HEuLWKfE0







そしてあっという間にその日はやってきた。







57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:26:37.60 ID:HEuLWKfE0





四月のどこかまだ冬が色濃く残る春も過ぎ去り、
五月の若芽がつきはじめたこの頃。

ブーン達一向は、普段から通いなれたVIP高校の最寄り駅、”雑談系2”駅の駅前に集合していた。
  _
( ゚∀゚)「うひゃひゃひゃひゃひゃwwwwwwなんだよこの人数wwwwwwww」

从 ゚∀从「まさかこんなに誘っているとはwwwwwwwwww」

朝から狂った目覚まし時計のように騒いでいるのは、
もはやすっかりお馴染みとなってきたジョルジュ。そしてハインリッヒ。

(;^ω^)(そういえばなんか、ジョルジュとハインリッヒって似たタイプだお)

ハインリッヒは去年は同じクラスでは無い。
しかし前々からジョルジュとは似た人種であるという話は聞いていた。

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:26:54.96 ID:GRmHjFMiO
支援

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:27:03.07 ID:691kVKvi0
支援

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:27:33.77 ID:HEuLWKfE0

そして今年一緒のクラスになったことを知ったとき、すぐにこの二人は仲良くなるだろうと予想したものだ。
んでもって案の定そうなっている。

(,,゚Д゚)「なんつかもう片っ端から声かけたしな」

(;*゚ー゚)「正直あたし、チケット足んなくなるかと焦ったわ……」

しぃはそう言いながら、ひぃふぅみぃと、小さく呟きながら
一人一人指を指して数を数える。

( ´_ゝ`)「オゥフwwwwwwwwオゥフwwwwwwwwwww」

川д川「テラバロスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

(´<_`;)「だから奇声あげんのは止めろって!!!」


( ><)「ちんぽっぽちゃん! 忘れ物はないんですか?」

(*‘ω‘ *)「ちんぽっぽ!」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:27:44.66 ID:SUWeoxO/O
作者です
支援ありがとうございます


規制解除されたみたいなんで投下再開します。

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:28:10.30 ID:SUWeoxO/O
すみません
間違えました

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:28:55.78 ID:HEuLWKfE0

( ><)「それはよかったんです!」

<ヽ`∀´>「ウリもばっちり忘れずにジャンプを持ってきたニダ!」

( ´_ゝ`)「マジマジwwwwww? 見して見してwwwwwwwww」

川д川「ジャンプっつたら回し読みだろjkwwwwwwwwwwww」

<;ヽ`∀´>「うぉ!? お前らなんなんだニダ!? ウリのジャンプは誰にも渡さんニダ!」
  _
( ゚∀゚)「そうだそうだ!!! ジャンプは俺のもんだ!!!!」

突如としてジョルジュが間に割り込み、
誇らしげに抱えている、ニダーのジャンプを奪い取る。

それにニダーは、

<♯ヽ゚∀゚>「ジョルジューーーーーーー!!!!!!! てめっーーーー!!!!!」


64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:29:35.66 ID:fRepHEgm0
カオスwwwwww

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:30:32.48 ID:HEuLWKfE0

(#><)「あ!? ジョルジュまた自分勝手なことをしてえぇぇぇえええ!!」
  _
(;゚∀゚)「くぉ!? しかし! いつもやられてばかりの俺じゃないぜ!!! なぁハインリッヒ!!!」

从 ゚∀从「あぁ!! 行くぜ相棒!!!」



(;^ω^)「……」

なんというか、休日に仲間内で遊びに行くというテンションでは無い。
まるで飲み会の二次会のような、一種異様なテンションですらある。

(;^ω^)(これ……打ち上げとかになったらどれだけの事になるんだろうかお……)

ブーンはそんなそう遠くはない未来を考え、一人憂うのだった。

と、そのときブーンは、一人みなと一歩距離を離し佇む少女の存在に気がついた。
見たことの無い顔ではなかった。


66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:31:55.42 ID:HEuLWKfE0

それもそうだ。
今年のクラスで見たことのある顔だ。しかし去年同じクラスでは無いようだ。
去年も同じクラスならば、もっとはっきりと覚えているはず。

きっとしぃあたりが誘ったのだろう。
まだこのグループのテンションにいまいちついていけてない。そんな風に見えた。

(*゚ー゚)「どう? シュールちゃん。楽しそうな面子でしょ?」

どうやらその少女はシュールという名前らしい。

lw´‐ _‐ノv「……とても興味深い」

(*゚ー゚)「興味深い? あははー相変わらずシュールちゃんは面白いなぁ。
    たとえばどのへんが興味深いの?」

そう問われたシュールは、まったく表情を変えることなく、ある方向を指差す。
その指の先に立っていたのは……


67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:32:45.00 ID:HEuLWKfE0
(;^ω^)(あれ!? 僕!?)

ブーンだった。

(*゚ー゚)「あれあれ? やっぱブーン君はなんだかんだですみに置けないねぇw」

(;^ω^)「いや、その”なんだかんだ”ってのはどういうことだお!?」

(*゚ー゚)「あははーそれは……ってあれ? シュールちゃん?」

シュールは黙ってブーンに近づいていく。

(;^ω^)「お? お?」

lw´‐ _‐ノv「……」

シュールは一言も喋らず、ただ物珍しげにブーンの顔を覗き込む。
そして視線をブーンの頭に向け、そのまま足のつま先まで降ろし、そして

lw´‐ _‐ノv「ねじが切れかかっている……回してやる必要がある……」

(;^ω^)「へ? いやいや、ブーンはぜんまい仕掛けじゃないおwww」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:34:09.48 ID:HEuLWKfE0

しかしシュールはそんなブーンの言葉を黙殺し、
黙って右手をあげ、人差し指をブーンの額に押し当てた。

lw´‐ _‐ノv「……」

(;^ω^)「……これは……なんの真似なんだお?」

lw´‐ _‐ノv「ねじまきを回す真似……」

(;^ω^)「……」

((((;^ω^)(いったん距離を置くお……)

lw´ ゚ _ ゚ノv「離れるなっ!!!!」

(;゚ω゚)「うおぉお!?」


69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:35:04.75 ID:HEuLWKfE0
ブーンがシュールの指から離れようとしたその瞬間。
シュールがものすごい形相で吼えた。

その迫力にブーンは萎縮し、大人しく従う。

lw´‐ _‐ノv「今”ねじ”を巻いている……しばらくおとなしくしろ……」

(;^ω^)(な……なにがしたいのかさっぱりわからない……)

(*゚ー゚) ゾクゾク(シュ……シュールちゃんって……
        やっぱり面白い!!! 私の思ったとおりだ!!!!!)

シュールのその、謎の行動は数十秒続いた。

そしてその間にも、シュールは謎の言葉を終始吐き続けた。

lw´‐ _‐ノv「強引に巻かれたせいで破損している……」

lw´‐ _‐ノv「どうりでだ。これならば止まってしまうのも無理も無い」

lw´‐ _‐ノv「巻き直すにはもう少し時間が掛かりそうだ……」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:36:17.12 ID:HEuLWKfE0
(;^ω^)(なんなんだお……遠まわしに僕の頭は悪いとでも言ってるのかお?)

lw´‐ _‐ノv「今回は修復するだけにしておこう……」

ブーンは、額を押し当てられているうちになんだか頭がくらくらしてくるような錯覚を覚えた。
そしていい加減しびれを切らし、今度こそ強引にでも離れようかと思い始めたその矢先。

lw´‐ _‐ノv「よし……こんなものだろう……」

そう言ってシュールは、ようやく満足気にブーンを解放した。

(;^ω^)(う〜ん……なんだか変な感じがするお……)

lw´‐ _‐ノv「ブーン」

(;^ω^)「ん? なんだお?」

lw´‐ _‐ノv「一度強引に巻かれたために、”ねじ”が破損していた」

(;^ω^)「そ、そうなのかお?」

とりあえずブーンは、調子をこの少女に合わせておくことに決めた。

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:36:59.78 ID:HEuLWKfE0
lw´‐ _‐ノv「でも大丈夫だ。私がとりあえず応急処置をしておいた……」

(;^ω^)「それはどうもだお……」

lw´‐ _‐ノv「なぁに。礼には及ばない。……ただし」

(;^ω^)「?」

lw´ ゚ _ ゚ノv「今後一切”ねじ”は強引に巻くな……」

シュールが薄目をぎょろりと見開いて言った。

(;゚ω゚)「はいっ! わかりましたお!」

lw´‐ _‐ノv「……よろしい」

それでシュールは満足したらしく、ブーンのもとから離れ、
やたらと目を輝かせたしぃの横も通り過ぎると、またもとのように、
みんなから少し距離を置き、一人佇み始めた。

(;^ω^)「……なんだったんだお……つか”ねじ”って何の話だお……」

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:37:21.12 ID:fRepHEgm0
魔法の螺子的な……?

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:37:59.56 ID:HEuLWKfE0

(*゚ー゚) ワクワクテカテカ

(;^ω^)「あれ? なんかしぃ妙に機嫌良くないかお?」

(;*゚ー゚)「え!? いや、そんなことないよ!!」

(;^ω^)「……?」


とそこでギコがやたらと通る声で、この場全員に声をかける。

(,,゚Д゚)「よぉーしっ!! とっくに全員揃ってるっぺーし、
     いつまでもだべってないで出発しようじゃねーか!!!!」

その掛け声に、全員が答える。


74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:39:06.66 ID:HEuLWKfE0

( ^ω^)
(*゚ー゚)
( ゚∀゚)
从 ゚∀从
( ´_ゝ`)    「おう!!!!」
(´<_` )
( ><)
(*‘ω‘ *)
<ヽ`∀´>
lw´‐ _‐ノv「……」


そして一行は威勢よく駅のホームへと乗り込むのだった……








75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:39:32.82 ID:lY+h5Y59O
殺人予告かな?
ていうかもう疲れた

http://game13.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1204177820/

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:40:04.11 ID:HEuLWKfE0




一方。その頃のドクオ。

('A`)「あー今日は休みかー」

('A`)「特に予定もねぇし……起きんのだりぃ……」



('A`)「……」



('A`)「布団に包まりながらの2chおもすれー」

('A`)「でも携帯は使い勝手が悪い……」

('A`)「ノートパソコン使うか……」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:40:29.58 ID:8d7HRbKvO
支援

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:40:34.84 ID:HEuLWKfE0

('A`)「お、ベッドの高さとノーパソ置いてる台の高さが良い感じ……」

('A`)「……でもねぇな。やっぱり。ちょっと首疲れんなー」

('A`)「マウスにもちょっと手が……くそ! なんかにひっかかってんな……」

('A`)「どぅりゃ!!!!!」



ガチーンッ! ガラガラ…… グシャ! バキッ!


(;゚A゚)!?





第三話 「遊びに行くぞ!」 完

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:41:21.99 ID:HEuLWKfE0
以上で本日の投下終了。
みなさんお疲れ様ですた。ではまた次回

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:43:08.88 ID:fRepHEgm0


ドクオwwww

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:43:21.04 ID:sW7OkoUn0
乙ー

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:51:58.59 ID:691kVKvi0


83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 21:52:14.75 ID:9C8Cx54wO
乙ー

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/28(木) 22:12:19.67 ID:cesub7lGO
乙でした

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