内藤エスカルゴ - 現行作品一覧 - ( ^ω^)ブーンは魔法に目覚めたようです - スレ1
( ^ω^)ブーンは魔法に目覚めたようです
1 名前:代理:2008/02/20(水) 20:32:32.58 ID:9LagcL4K0
代理

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 20:35:06.46 ID:8/GNStZy0
代理感謝です。

では本文いきまーす

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 20:36:46.59 ID:Ivyfo8hZ0
       ハ,,ハ
 ((⊂ ヽ ( ゚ω゚ )  / ⊃))
   | L |   '⌒V /
    ヽ,_,/   ヽ_./  お断りします
  __,,/,,   i       お断りします
 (  _     |
  \\_  ̄`'\ \
   ヽ )     > )
   (_/´    / /
         ( ヽ
         ヽ_)

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 20:38:20.62 ID:8/GNStZy0
すまそ、ちょいテスト

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 20:41:21.20 ID:8/GNStZy0

( ^ω^)「お、ドクオ。おいすー」

('A`)「よぉ、ブーン」

ブーンとドクオは、いつものように軽い挨拶を交わすと、
二人はそのまま横に並び、いそいそとVIP高校の校門をくぐった。

学校の敷地内には既に大勢の生徒達により賑わっていた。

ブーン達はそんな人の群れを掻き分けながら歩いていく。

('A`)「おいブーン。今年は同じクラスになると思うか?」

( ^ω^)「どうだろうお?」


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 20:43:48.35 ID:aTe9PpbyO
期待

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 20:45:12.02 ID:hCceojCLO
マックチキン7ゲット

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 20:47:29.91 ID:bKudPt/rO
wktk

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 20:48:01.91 ID:8/GNStZy0
すまんJaneがさっぱり上手く動かねぇ。
ちょっと専ブラ乗り換えてくる。数分で終わらせる

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 20:51:08.66 ID:aTe9PpbyO
保守

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 20:54:23.37 ID:8/GNStZy0
おk。ギコナビダウソ完了。
以下何事も無かったかのように投下再開。

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:01:20.63 ID:8/GNStZy0
おかしい。マジで書き込めない。

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:02:16.83 ID:8/GNStZy0
>>12
1   やっぱり書き込めてるわ。
2   長文が駄目なのか?
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14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:03:04.35 ID:8/GNStZy0
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15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:03:39.33 ID:8/GNStZy0

ブーンは少し考え込んだように、あさっての方向を見たが、
すぐにドクオの方へ向き直り、

( ^ω^)「多分選択科目は同じだし、一緒じゃないかお」

と、あっけからんと言い放った。
その答えを聞いてドクオは、満足そうに答えた。

('A`)「そうか、そいつはよかったぜ。ブーンと離れたら正直洒落になんねぇ」

ドクオが弱気なのはいつものことだ。
ブーンはそんなドクオを励まそうと、明るくドクオを叱咤した。

( ^ω^)「おまwwwwwww友達新しく作れwwwwwwwwwww」

('A`)「そう……だよな……」

(;^ω^)「あ、やば」


16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:04:47.22 ID:aTe9PpbyO
支援

17 名前:結局21行規制というオチでした。すいません:2008/02/20(水) 21:05:00.56 ID:8/GNStZy0

(;'A`)「……そうだよなうん。新しくさ……つくればいいんだよな……」

ブーンは言った後に気がついた。
先程のいじることによって、励ましたつもりの発言が予想以上にドクオの精神的な傷を抉ったことに。

(;'A`)「……」

最初は半笑いのドクオであったが、複雑な表情を浮かべ黙り込んでしまった。

(;^ω^)(うーん。どうしたものかお)

ブーンはブーンなりにドクオの交友関係に心配をしているのだが、
どう頑張ってもドクオはなかなか交友関係が広がらない。

(;^ω^)(ドクオは結構消極的な付き合いをするお……)

(;'A`)「……」

(;^ω^)(付き合い方ってのはもう本人の問題なんだお……)

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:05:50.28 ID:8/GNStZy0

そんなことを考えつつ歩いているうちに、ブーンとドクオはクラス割が張り出された掲示板の前までやって来ていた。
そこに書かれたクラス割りを確認すると、ブーンはドクオを元気づけるように言った。

(;^ω^)「おっおっ、やったおドクオ。今年もドクオと同じクラスだお!」

(;'A`)「……」

('∀`)「……おお、やったなブゥ」
(,,゚Д゚)「おっす! ブーン! 俺達同じクラスじゃねーかよ!」

ドクオの言葉を遮るように、突然背後から一人の男子生徒がやってきた。
そして後ろから続々とその仲間達がやってくる。

(*゚ー゚)「あはは、ブーン君! 聞いてよ、あたしとギコ君も同じクラスなんだよ!」
  _
( ゚∀゚)「くっそ、朝っぱらからカップルがいちゃつきやがってよ!
     っていうかブーン! 俺とも同じクラスだぜ!」

(*‘ω‘ *)「ぽっぽ!」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:06:50.88 ID:8/GNStZy0
  _
( ゚∀゚)「ぎゃははははは! ちんぽっぽも同じクラスじゃねーかよ!」

(*゚ー゚)「あはは、そうなんだ。ちんぽっぽちゃん! よろしくね!」

(´<_` )「見ろ、兄者。俺達同じクラスらしいぞ」

( ´_ゝ`)「うむ。本当だな。流石だよな、俺達」

(,,゚Д゚)「よっしゃ! 早いとこ新しい教室行こうぜ!」

(;^ω^)「おっおっ」

突然の大隊の襲来。
ブーンとドクオも属していた、旧一年E組の面子達だ。

ちなみに去年の話しだが、結局ドクオはみんなと上手く溶け込むことが出来なかった。


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:07:58.14 ID:8/GNStZy0

新学期こそはドクオにも、仲間達と打ち解けて欲しい。
そんな思いから、ブーンはさりげなくみんなの注意が自分からドクオへ行くよう仕向けた。
あくまでもさりげなく。

そのかいもあってか、どうやらギコはドクオの存在に気がついたらしい。

(,,゚Д゚)「お、ドクオじゃーん! おっす!」

ギコは基本的に誰と対しても同じ調子だ。
もちろんドクオがその例外であるわけではない。

(;'A`)「ぉ……ぉぅ……」

しかしドクオは不慣れな人から、こういうテンションで話しかけられるのが苦手だ。


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:08:54.86 ID:8/GNStZy0

そうしてドクオがうまく返答出来ないでいる内に、まだドクオの存在に気がついていないしぃが、
ギコに話しかけてしまった。

ギコが特に格別親しいわけではないドクオと、特に親しく付き合っているしぃ。
どちらとのの会話を優先するかは、火をみるよりも明らかだ。

(*゚ー゚)「ねーえーギコ君。早く教室行こうよー」

(,,゚Д゚)「おう! わるいわるい。しゃー行こうぜ!」

( ^ω^)「おっおっ、先行っててくれお!」
  _
( ゚∀゚)「ぎゃははははは! じゃブーン、先行ってるぜ! おい行くぞちんぽっぽ!」

(*‘ω‘ *)「ぽっぽ!」
  _
( ゚∀゚)「ちんぽっぽ、おめぇー”ぽ”以外喋れっつーのwwwwwww」


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:10:03.98 ID:8/GNStZy0

(*‘ω‘ *)「ちんぽっぽ!」
  _
( ゚∀゚)「ぎゃははははは! たいして変わんねーってのwwwwww」

そしてギコ達一団は、そうやって笑いながら昇降口を通り、
校舎の中へと消えていった。

彼等は基本的に良い奴だ。
決して除け者を作ることはせず、クラスの誰もが楽しめるよう日々努力しているといってもいいほうだ。
しかし、いかんせんドクオのコミュニケーションスキルが低すぎた。

うまく話題に入っていくことが出来ない。
そのせいで、ドクオは常に周囲から浮いていた。

残されたブーンとドクオ。
ブーンは出来るだけ優しく、慰めるようにドクオに声をかけた。


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:10:47.58 ID:aTe9PpbyO
支援

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:11:14.24 ID:8/GNStZy0

(;^ω^)「ドクオ……」

('A`)「……」

ブーンにはドクオの表情が落ち武者のように見えた。

勿論ブーンは別に落ち武者などみたこもないが、
このときのドクオには、そう連想させる雰囲気があった。

(;^ω^)(なんで落ち武者にみえたのだろうかお……)

('A`)「……」

(;^ω^)(きっと新学期早々”負け戦”になったからかお……)

と、そのときだ。

後方から、どたばたと慌しい足音が近づいてきた。
こんなにうるさい音を出しながら走る人物など、ブーンには一人しか考えられなかった。

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:11:49.87 ID:8/GNStZy0

(;><)「おはようなんですブーン君!」

( ^ω^)「お、おはーだお。わかんないです!」

やはり思ったとおり、わかんないですだった。
高校生にしては随分と小柄で、しかも童顔なので中学生にしか見えない。

わかんないですは呼吸を整え、クラス割の掲示板を確認する。

( ><)「今年も同じクラスなんです!」

( ^ω^)「おっおっ、やったお。ということは、
       わかんないですはまたちんぽっぽと同じクラスじゃないかお」

すると、ちんぽっぽの名前を聞いたわかんないですは、
設定された時間になった目覚まし時計のように、とつぜんと一人で騒ぎ始めた。

(;><)「そうなんです! そうなんです!」


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:12:36.25 ID:8/GNStZy0

(;^ω^)「な、なにがそうなんだお!?」

(;><)「ちんぽっぽちゃんなんです! 朝の駅ではぐれちゃったんです!」

(;^ω^)「あー今日はいつもより混んでたしねー。
       ちんぽっぽならさっきジョルジュと……」

ジョルジュの名を聞いた途端、わかんないですの表情に一瞬にして怒りで満たされた。

(#><)「な、なんですって!!!! あ、あの野郎! またちんぽっぽちゃんにちょっかい出してるに違いないんです!!!」

(;^ω^)「あ、ちょ、ま、待つお!」

ブーンは引きとめようとしたが、
一度こうなってしまったわかんないですが止まるわけも無く、

脱兎の如く駆け出し、あっというまに校舎に消えてしまった。

(;^ω^)(……まったく、新学期早々騒がしくなりそうだお)

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:12:40.03 ID:aTe9PpbyO
支援

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:13:43.11 ID:8/GNStZy0

そして後に残されたのは、結局新学期早々これからまた一年も、
去年のような日々を送るのかとうちひしがれているドクオだった。

('A`) ゴーン

(;^ω^)「ドクオ、ドンマイ。これから仲良くなればいいお……」

('A`)「いや……さ、いまさら……無理だろ。うん。常識的にさ」

(;^ω^)「いやいや、ほら、さ。あのドクオの持ちネタを見せるお!
       そんなの関係ねぇwwwwwwwってさ! ドクオのあれはキレが違うお!」

('A`)「いや、あれみんなの前でみせるとか……無理だし……もう旬も過ぎてるし……」

(;^ω^)「……」


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:14:47.04 ID:8/GNStZy0

(;^ω^)「……」

(;^ω^)(新学期早々ドクオのテンションは最高にロウになってるお……)

('A`) ドゥーン

(;^ω^)(はて、どうやって燃料を入れてやったものか……)

と、新学期早々ブーンは、どうやったらドクオを元気付けられたものかと悩むのであった。
しかしその悩みも一瞬にして吹き飛んだ。

ξ゚听)ξ「……」

一人の女子学生がドクオとブーンの前を通り過ぎていった。


30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:15:33.75 ID:aTe9PpbyO
支援

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:16:14.13 ID:8/GNStZy0

ふわふわとし、輝くような金色の髪のツインテール。
真っ白で透き通るような肌。

すぅとした鼻立ちや、凛とした眼つき。

体つきも、胸も含めほっそりとした感じもなかなかなポイントだ。

そう、その女子学生はまさしく美少女と評してよかった。

( ^ω^)(うぅーむ。今の子なかなか……すごいお。新入生……かな?)

その美少女は少なくとも一度見たら忘れないほどの雰囲気を持っていた。
同学年。もしくは一つ上ならば、去年の一年のうちに一度は見ているはず。

しかしまったく見覚えがなかったので、ブーンは最初新入生かとも思ったのだ。

ところがその女子学生は、二年生用の昇降口に入り、そのまま校舎へと消えていった。


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:17:30.26 ID:8/GNStZy0

一年生用の昇降口には、でかでかと新入生を歓迎する旨の張り紙が貼られているので、
入る昇降口を間違えたとは考えにくい。

そこでブーンは、この間の母親の話を思い出した。

( ^ω^)(そういやなんか転校生が一人来るらしいとか言ってたな……)

( ^ω^)「いやしかし今の子けっこうというか……かなり可愛かったお。
       ねードクオ?」

('∀`)

(;^ω^)「!?」

ドクオは、笑っていた。

それはもうひいてしまうくらい。

('∀`)「ブーン……俺……決めたぜ……」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:17:48.53 ID:aTe9PpbyO
支援

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:18:29.84 ID:8/GNStZy0

(;^ω^)「な、なにをだお?」

('∀`)「俺は……俺は……」

深く。

息を吸い込み。そして







('∀`)「あの子とお友達になる!!!!!!」

(;^ω^)「……」

(;^ω^)「……えーと……友達?」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:19:17.40 ID:aTe9PpbyO
ドクオwww

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:19:30.21 ID:8/GNStZy0

('∀`)「あーそうだ! 俺はこの新学期で変わる! そしてあの子とお友達になるんだ!!!」

(;^ω^)「……」

(;^ω^)(いや……ここは普通彼女にするとか……でも……)

('∀`)「frend! frend! frend! frend!」

(;^ω^)(まぁこれはこれで良い傾向なような気がするし……)

とりあえずはこんな感じでいいだろうとブーンは思った。

あまり細かいことをいってドクオのやる気を削ぐ真似もしたくはなかったからだ。
だからあえてドクオのスペルミスも気にしないことにした。


37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:20:12.70 ID:8/GNStZy0




あるよく晴れた春空の下。
すべてはこの日始まった。







〜( ^ω^)ブーンは魔法に目覚めたようです〜






38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:21:08.52 ID:8/GNStZy0


第一話 「波乱の予感の新学期」



39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:21:52.75 ID:8/GNStZy0

新学期。
それすなわち新しい環境に放り込まれること。

よって必然的に慣れない環境に入ることを意味し、
当然新学期始めの教室が盛り上がることはあまり無い。

(;^ω^)「まぁあくまでそういう傾向にあるだけだしなぁ……」

予想通りというべきか。

ブーン達二年D組は、のっけからハイテンションな空気に覆われていた。





40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:23:19.11 ID:aTe9PpbyO
支援

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:23:37.00 ID:8/GNStZy0



(,,゚Д゚)「そうそうwwwwwいや嘘じゃねーからwwwwwwマジあいつやべんだってwwwwwwww」

(*゚ー゚)「えーうっそーwwwwwwwありえないしwwww」

(,,゚Д゚)「いぃや! これがマジなんだってwwwwwwマジうけねwwwwwwwwww」

(*゚ー゚)「あっはっはっはっはっは! やだーwwwwwww」





42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:23:42.49 ID:aTe9PpbyO
支援

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:24:07.90 ID:8/GNStZy0


( ><)「ジョルジュ! またちんぽっぽちゃんを虐めて! 許せないんです! 覚悟するんです!」
  _
( ゚∀゚)「いや虐めてねーから! ちょwwwwwwまじ痛ぇーんだってwwwwやめろアホ!
     つかさ、なぁちんぽっぽよお。俺、お前のこと虐めたか?」

(*‘ω‘ *)「ちんぽっぽ!」

( ><)「ほらみろなんです! ちんぽっぽちゃんもこう言ってるんです!」
  _
(;゚∀゚)「いやいやいやいや、こいつ”ちんぽっぽ”としか言ってねーぞ! どうやったらわかるっつーんだよ!
     つか痛い痛い痛い痛いぃぃぃぃぃwwwwwwwwwww離せよ馬鹿!まじやめろって!」

( ><)「ジョルジュ! 今日という今日は覚悟するんです!!!!」
  _
(;゚∀゚)「ぎゃあああああああああ!!! いや!! これマジ洒落なってねーから!!!! やめろおおおおお!!!!」




44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:24:36.70 ID:aTe9PpbyO
支援

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:25:09.84 ID:8/GNStZy0



( ´_ゝ`)「ははは、やはり朝から教室のPCを占拠して見るニコ動は面白いな! 弟者よ」

(´<_`;)「なぁ兄者よ。たしかにニコニコは面白い。
       俺はニコニコを否定しないしニコ厨という言葉もあまり使いたくはない」

( ´_ゝ`)「急にどうした弟者よ。なにか不満でもあるのか?」

(´<_`;)「いや、なんというか朝っぱらから……というか新学期早々と言ったほうがいいか、
       教室のPC占拠してオゥフwwwwオゥフwwwwwと奇声を出して笑うのはどうかと……」

(#´_ゝ`)「弟者よ……つまりは俺に”笑うな”と言うのか?」

(´<_`;)「まぁようはそうなんだが……どうした兄者。そんな恐い顔をして」

(#´_ゝ`)「弟者よ!!!! お前はわかってない!!!!!! なぁんにもわかっちゃいない!!!!!!」

(´<_`;)「な、なにがどうわかっていないというんだ兄者」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:25:20.66 ID:aTe9PpbyO
わかんないですwwwwwww

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:26:01.77 ID:aTe9PpbyO
支援

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:26:26.37 ID:8/GNStZy0

(#´_ゝ`)「笑うというのはだな!!!! 霊長類にのみ許された高度な感情表現方法であり、
       非常に文明的な行動なのだ!!!!! それを……それをお前は俺にするなとっ! するなと言うのかぁ!!!!」

(´<_`;)「どどど、どうした兄者よ! ときに餅つけ!!! いや普通に落ち着け!!!!」

(#´_ゝ`)「修正してやるっ!!!! お前のその頭を俺が!!
       俺がこの手で正しき方向へ修正してやるぞおおっぉxっぉおっぉおお!!!!!!」

(´<_`;)「や、やめろ! やめるんだ兄者ああああぁぁぁああぁあぁ!!!!!!」








(;^ω^)(みんな初っ端からはっちゃけてるなぁ……)


49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:27:15.48 ID:8/GNStZy0

ブーンはあまりの教室のハイテンションっぷりに、思わず足を踏み入れるのを躊躇っていた。

ブーンでさえ一線を引いてしまうような空気だ。
ドクオはすっかり気後れしてしまっているのでは?

そうブーンは心配になり、後ろに居るドクオの方へ振り返ろうとした。

しかしその前に、クラスのみんなが教室の入り口で立ち尽くすブーンに気づき、
みな足並み揃えてブーンに駆け寄ってきた。

(,,゚Д゚)「おうブーン! 聞いてくれよ! まじうけっからよぉwwwwwwwwww」

(*゚ー゚)「ホントありえないんだよwwwwwwww」

(;^ω^)「おっおっ、そうなのかお」


50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:27:17.08 ID:aTe9PpbyO
支援

初日なのに賑やかすぐるwwwwww

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:28:44.96 ID:8/GNStZy0
  _
(;゚∀゚)「ブゥゥゥゥゥン!!!! 良いところに来た! 助けてくれ!!!!」

( ><)「ブーン君!!! そいつを捕まえてほしいんです!!!!!!」

(*‘ω‘ *)「ちんぽっぽ!」

(;^ω^)「おっおっ、後でね……」


(´<_`;)「ブ、ブーン!!!! 兄者を止めてくれぇ!!!!」

(#´_ゝ`)「笑いとは神に許された神聖な行為ぃぃいい!!! それをおまえはあああぁぁあ!!
      貴様は何様のつもりだぁ!!! ま、まさか神かっ!! お前は己を神と自称するのか!!!
      人の身でありながらなんと傲慢な!!! 俺はおまえを修正する!!!
      そして俺は神と自称する貴様を倒し、自らを新世界の神と名乗ろうではないかあああぁぁ!!!」

(;^ω^)「な、なんの話しなのか全然さっぱりわけわからないお!!!!」



52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:30:27.06 ID:8/GNStZy0

(;^ω^)(というか……ド、ドクオは……)



('∀`) ニヤニヤ




(,,゚Д゚)「おいおいwww聞いてるかブーン!」
(*゚ー゚)「ねぇブーン君!」
(;゚∀゚)「た、助けてくれ!!!!!」
(;^ω^)(頭の中はすっかりあの子のことで一杯という感じかお……まぁこのぶんなら心配無さそうだお……)
( ><)「手伝ってほしいんです!!」
(*‘ω‘ *)「ちんぽっぽ!!」
(´<_` )「ブーン、兄者を! 兄者おぉぉぉ!!」
( ´_ゝ`)「邪魔をするならいくらブーンとて許さんぞぉ!!!」



53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:31:32.03 ID:aTe9PpbyO
支援

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:31:54.57 ID:8/GNStZy0
(,,゚Д゚)
(*゚ー゚)
(;゚∀゚)
( ><)  「ブーン!!!!!」
(*‘ω‘ *)
(´<_` )
( ´_ゝ`)


そのとき

あの少女は


突然とやって来た。


ξ゚听)ξ「邪魔よ」

(;^ω^)「え?」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:32:01.15 ID:aTe9PpbyO
支援

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:32:23.96 ID:8/GNStZy0

('∀`)「あ」

(,,゚Д゚)
(*゚ー゚)
(;゚∀゚)
( ><)       「あ」
(*‘ω‘ *)「ぽ」
(´<_` )
( ´_ゝ`)


( ゚ω゚)「あべしっ!!」

ブーンには少女の”邪魔よ”の”じゃ”の声が聞こえた時点で、
尻にものすごい衝撃が走っていた。

ブーンはそのまま床に突っ伏すように倒れた。
そしてそのときに頭をぶつけ、その痛みでようやく自分が蹴り飛ばされたことを理解した。


57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:33:21.88 ID:aTe9PpbyO
支援

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:33:41.51 ID:8/GNStZy0
ξ゚听)ξ「ごめんなさいね。あまりにも邪魔だったもんで」

その少女は床に突っ伏したままのブーンに、そう吐き捨てると、
さっさと教室の中へと歩いていき、自分の席に座ってしまった。

ブーンは倒れたまま、ゆっくりと顔をあげその少女を見据えた。

(;゚ω゚)(……え? ちょ……一体何が……)

(,,゚Д゚)「おい! てめーブーンになにしやがんだよ!!!」

ブーンはその少女に、何するんだよと怒鳴ろうとしたが、
それよりも早く、ギコが威勢よく啖呵を斬った。

しかし少女はまったくそれを意に介した様子も無く、

ξ゚听)ξ「ふんっ……」

と、鼻で笑いそっぽを向いた。

(,,゚Д゚)「て……ってめええぇぇぇぇ!!!! 謝るとかあんじゃねーのかよ!! あ?」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:34:47.64 ID:8/GNStZy0

血の気の多いギコは、すっかり頭に血が昇ってしまったらしく、
今にも容赦なくその少女の顔面に、拳を叩き込もうとしている。

新学期の教室の空気がすっかりと張り詰めた。

そこへ一人、全くその場の空気を読めていない者が闖入してきた。

( ´∀`)「うはwwww今年も俺が担任モナwwwwwwwwみんな早く席つけwwwwwwww」

高校の先生にしては幾分か若く、
歳の割りには幾分がくたびれた感じのスーツ姿。

(;゚ω゚)(あ……今年もモナー先生が担任か……)

モナー先生の登場に、教室の空気がなんとも言いし得難いものとなった。


60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:35:56.01 ID:aTe9PpbyO
支援

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:36:05.59 ID:8/GNStZy0

( ´∀`)「あれ? どうしたー早く席つくモナー」

(,,゚Д゚)「……」

( ´∀`)「どうしたーギコ。朝からそんな怖い顔してモナ」

(,,゚Д゚)「んでもねぇよ!」

ギコは荒々しく答えるとずかずかと歩き、自分の席へとついた。
その様子をみて、モナー先生は不思議そうにしぃに尋ねる。

( ´∀`)「ありゃ? ギコの奴なんで怒ってるモナー?」


62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:36:40.32 ID:rzQ2xu1dO
支援

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:36:44.78 ID:8/GNStZy0

(;*゚ー゚)「先生、KYですよ」

( ´∀`)「KY? 何モナかそれ? ”今学期もよろしく”かモナ?」

(*´∀`)「いやぁ、よろしくだなんてそんなわざわざ言わなくても……
      照れるモナ。みんな見てるモナ。軽く犯罪になっちゃうモナ」

(;*゚ー゚)「先生、なんかものすごく壮絶な勘違いしてませんか?」

( ´∀`)「?」

(;゚ω゚)(駄目だこの先生……はやくなんとかしないと……)

空気の読めない人間は良い空気をぶち壊すため、空気が読めないと言われる。
しかし逆の場合もある。
空気の読めない人間は時として、悪い空気をぶち壊してくれることもある。

今回の場合は、幸いにも後者であったため、
その後のクラスの空気はなんとも和やかなムードとなった。

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:36:53.74 ID:aTe9PpbyO
支援

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:38:01.37 ID:8/GNStZy0

( ´∀`)「よぉし、全員着席したモナか。なんか顔見知りの多いクラスモナねぇwwww」

空気嫁なモナー先生のおかげか、
先程の一触即発の空気はどこ吹く風といった様子だ。

( ´∀`)「よぉし、じゃあ”転校生の女の子”もいるみたいだし自己紹介タイム行くモナwww」

(,,゚Д゚) ピク

(;^ω^)(NGワード掠ったお……)


とまぁ、たまに際どい発言もあったものの、
大した問題も無く自己紹介は始まった。


66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:39:01.43 ID:8/GNStZy0

(,,゚Д゚)「俺はギコ。みんな、よろしく頼むぜゴルァwwwwww」

( ><)「わかんないなんです! みんなよろしくなんです!」
  _
( ゚∀゚)「長岡ジョルジュだ。お前らよろしく頼むぜ」

(´<_` )「流石弟者だ。みんなよろしく頼む」

みんなが口々に自己紹介を進めていく。
しかし内容はみんな殆ど同じだ。

名前を言って、そのあとよろしくというだけ。
まさしくテンプレ通りの挨拶。

一番無難かつ妥当な自己紹介だ。

( ^ω^)(ま、自己紹介なんてそんなもんだお。というかそれが一番だお)


67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:40:17.76 ID:8/GNStZy0

とブーンは、みんなの自己紹介を聞いて、そんなことを考えていたのだが、
そのとき、横の席でなにやらぶつぶつと誰かが呟いている声がしてきた。

ブーンの隣の席。
そこに座るのは

('∀`)「……なんでみんな……同じ……やはりここは……いやしかし……」

(;^ω^)「……」

(;^ω^)「ドクオ」

('∀`)「なんだ? ブーン?」

(;^ω^)「悪いことは言わないお。自己紹介は気合入れない方がいいお……」

('∀`)b「ああ、わかってるぜ」

(;^ω^)(……本当にわかってるのだろうか)


68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:41:33.27 ID:8/GNStZy0

そうしている間にも、自己紹介はどんどんと進む。

( ´∀`)「よし、じゃあ次は兄者モナ!」

(*´_ゝ`)「はーい!!」

モナー先生に指名され、意気揚々と立ち上がる兄者。
そして元気よく喋り始めた。

( ´_ゝ`)「流石兄者です。そして早速ですが俺は……」

( ´_ゝ`)「ただの人間には興味ありません」

(;゚ω゚)(ま、まさかっ!!!!!!)

この特徴的な文句による切り出し。
間違いない。

ブーンの頬に冷たい汗が一筋、垂れる。


69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:41:46.93 ID:aTe9PpbyO
支援

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:42:12.09 ID:aTe9PpbyO
支援

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:42:39.79 ID:8/GNStZy0

( ´_ゝ`)「この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら……」

そこで一端切り、そして言い放つ。

( ´_ゝ`)「あたしのところに来なさい!!!!」


教室中に響き渡った兄者の声。


そのあまりの異様な迫力に、誰も反応をすることが出来ない。
いや、反応を”許されていない”。そのような雰囲気を兄者は持っていた。


そして当の兄者は、まったく動じることなく。


最後は静かに締めた。

( ´_ゝ`)「以上」

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:43:41.94 ID:aTe9PpbyO
兄者wwwwwww

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:43:44.65 ID:u+FdY1gW0
兄者やっちまったww

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:43:52.14 ID:8/GNStZy0

兄者はそのまま腰を降ろした。

(;゚ω゚)(……無茶しやがって……)

誰もが思っただろう。

よくわからないが、きっとこの人は”やってしまった”のだと。
ブーンには、教室中がなんとも言えないような空気に包まれているように思えた。

そして弟者にいたっては兄者の愚行に頭を抱えてしまっている。

( <_  )「……あのあほが……」

完全に滑った。
まさしく金メダル級の滑りだった。

がしかし、事態は思わぬ方向へと転んだ。
  _
( ゚∀゚)「ぎゃはははははははwwwwwwwwww兄者よぉwwwwwおめぇそれなんの真似だよwwwwwwwwうひゃひゃひゃひゃひゃひゃwwwww」


75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:44:48.74 ID:aTe9PpbyO
支援

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:44:59.24 ID:8/GNStZy0

突然の大爆笑。
確認せずともわかる。

こんな品の無い笑いをするのはジョルジュだけだ。

周囲の好奇の眼差しもものともせず、ジョルジュは笑い続ける。
そんなジョルジュに、兄者はいたって真面目に返答する。

( ´_ゝ`)「なんだ、ジョルジュ。ハルヒを知らないのか?」
  _
( ゚∀゚)「知wwwwwwwwるwwwwwwwwwかwwwwwwwwよwwwwwwwwwwうひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃwwwwwwww」

( ´_ゝ`)「なんだ、常識の無い奴だな。ハルヒは一般教養レベルだぞ?」
  _
( ゚∀゚)「だwwwwwwwwまwwwwwwwwwwれwwwwwwwwwwwwオwwwwwwwwwタwwwwwwwwwwwクwwwwwwwwwwwwwwww」

ジョルジュは腹を抱えながらオタクな弟者を貶しまくる。


77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:46:27.30 ID:8/GNStZy0

その豪快な笑いは、周りの人間のツボを刺激した。

ジョルジュの笑いが周囲へと広がっていったのだ。
沸き立つオタク死ねコール。

ついでに兄者キメェコール。

しかしその言葉に冷ややかな部分はまったく無く、
むしろ応援のような温かさを持っていた。

(,,゚Д゚)「兄者wwwwwwwおまえ新学期からなにかましてんだよゴルァwwwwwwwwwwwwwwww」

(*゚ー゚)「やだぁwwwwwwwwww秋葉系のネタとかまじきもーいwwwwwwwwwwwww」

(*‘ω‘ *)「ちんぽっぽ!」

そう。

これは奇跡でもなく、夢でもない紛れも無い事実。
自己紹介でハルヒネタをかますという自殺行為がうけた瞬間なのだ。

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:46:59.98 ID:K66Ha9ya0
落ち着け兄者だろ?

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:47:30.80 ID:rzQ2xu1dO
支援

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:47:45.26 ID:8/GNStZy0

兄者は再び立ち上がった。

そしてその右手には勇気の名の下に掴んだ名声をゆっくりと掴み、高々と掲げ挙げた。

( ´_ゝ`)「おれは……おれは!!!!!やったぞ!!!!!wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
  _
( ゚∀゚)「なwwwwwwwwwwwwwwにwwwwwwwwwwwwwwwwをwwwwwwwwwwwwwwwwだwwwwwwwwwwwwwwwwww」

とても自己紹介の最中とは思えないほどに、
教室は大きな笑いに包まれた。

兄者の勇気によって掴み取られた笑いだ。

( ´∀`)「わははははははwwwwwwwwww兄者新学期早々飛ばすなモナwwwwwwさてとwwwwwじゃあ次ドクオwwwwwwww」

モナー先生は笑いをまったく堪えようともしないで、次の生徒。
即ち、ドクオを指名した。

(;゚ω゚)(まずいっ!!! この大爆笑に包まれた空気!!!!
      こんな中ドクオが自己紹介をしようなど、その重圧は計り知れないお!!!)

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:48:43.84 ID:8/GNStZy0

ブーンは不安げにドクオを見た。

しかし、当のドクオは笑っていた。
その笑いはまさしく、余裕の笑みという奴だった。

('∀`)「ブーン……」

('∀`)「俺も……勇者になってくるぜ……」

(;゚ω゚)(えぇぇえ!!!!)

それはやめておいたほうが。

とブーンが声を掛ける間もなく、ドクオはすくりと立ち上がった。
まだ先程の弟者のとった笑いの余韻も冷めぬ教室に、臆すことなく堂々と立ち上がったのだ。


82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:48:59.13 ID:aTe9PpbyO
ドクオのハードル高いwwwwwwwwwww

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:49:50.52 ID:8/GNStZy0

そう。

ドクオは判断してしまった。

この教室は例えればエンジンのかけられた車と同じ。
弟者がエンジンをふかした。

ならば……その車を発進させるのは……俺だと!!!!

ドクオはつい先程の兄者を彷彿とさせるような、堂々たる様子で立ち上がった。
その時点でクラスのみんなは、ドクオの様子がいつもと違うことに感づいた。

そしてドクオは口を開いた。

開いてしまった。

それは例えるならば坂道を転げだした玉の如し。
もう止めることなど出来ない。


84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:49:58.76 ID:tGMaBfLw0
この威圧感は・・・異常だっ!!

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:52:06.51 ID:8/GNStZy0

('∀`)「俺の名前はドクオです!!!! でも!!!!」

(,,゚Д゚)!?
(*゚ー゚)?

('∀`)「あ、そんなの関係ねぇwwwwwwwwwwでもそんなの関係ねぇwwwwwwwwwwwwwww」
  _
(;゚∀゚)??
(*‘ω‘ *)!!!
(;><)!!

\('∀`)「はいっwwwwwwよっろしくー☆wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

(;´_ゝ`)???
(´<_`;)




('∀`)「あれ?」

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:52:31.00 ID:rzQ2xu1dO
支援


ところで何故半角?

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:53:01.90 ID:xmIUBekt0
墓穴はほっといてやるよ

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:53:04.88 ID:B8uCTytGO
うわあああああっ

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:53:36.64 ID:8/GNStZy0

重く、全身に纏わりつくような空気の重圧。

鋭く、全身を突き刺しにされてるかのように痛い周りの視線。

当然の結果だ。

弟者の場合は、既に一年生時に構築された”アホでオタクな弟者”というキャラあってのあの結果だったのだ。
一方ドクオといえば、一年生時に構築された周囲のドクオの評価というものは、
所詮”根暗なドクオ”でしかない。

はたして去年まで無口だった者が、突然小島ネタをノリノリでかました場合どうなるか。

('∀`)「……」


90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:53:52.10 ID:aTe9PpbyO
やっちまったwwwwwwww

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:54:24.27 ID:xmIUBekt0
なぁ>>1よ( ´_ゝ`)こいつは兄者だぞ?

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:55:50.37 ID:u+FdY1gW0
兄者じゃないのか?

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:56:24.50 ID:xmIUBekt0
>アホでオタクな弟者

94 名前:>>93ミスですね。すんません:2008/02/20(水) 21:57:37.23 ID:8/GNStZy0

(;,,゚Д゚)

(;*゚ー゚)
  _
(;゚∀゚)

(*‘ω‘ *)

(;><)

(;´_ゝ`)

(´<_`;)

そう、それは……畏怖の対象にしかならないのだ。


95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:58:36.36 ID:aTe9PpbyO
支援

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:58:52.25 ID:8/GNStZy0



そしてドクオは知る。
己の犯した罪の深さに。


('A`)「ナンテコッタイ……」

紡がれたその言葉は、己の浅はかさを恨む後悔の言葉でしかなかった。

(;゚ω゚)(まずいっ!! なにか!! なにかフォローを入れないと!!)

ブーンは急いで周囲を見渡す。

落ち着いて考えれば、このどうしようも無いほどに冷え切った空気を打開する方法があるはずだ。
そう言い聞かせ、必死に考えるが、いい言葉が思いつかない。


97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:59:27.07 ID:xmIUBekt0
支援

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 21:59:32.21 ID:8/GNStZy0
  _
(;゚∀゚)「ぇ……ぇ……ドクオ? あれ?」

(;゚ω゚)(頼みのジョルジュは完全に固まっているし……)

どうしようもないのか。

そうブーンが諦めかけたとき、
この空気の中、勇敢にも口を開く者が現れた。

( ´∀`)「あードクオー」

(;゚ω゚)(モ、モナー先生!!)


99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:00:19.98 ID:xmIUBekt0
支援

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:00:30.78 ID:xmIUBekt0
支援

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:00:34.84 ID:8/GNStZy0

(;´∀`)「お前キャラ変えたんかモナ。おもろーーい」

必死に今の面白かったんだぜ的な口調で、モナー先生は言った。
しかし哀しいかな。本人はそんな感じで言ったのだろうが、完全な棒読みだった。

こんなフォローだったら無いほうがまし。
モナー先生のかけた言葉はフォローでもなんでもなく、ただの失敗者への哀れみの言葉。

その言葉は、失敗者の傷を癒すことなど無く。むしろ逆。

(;゚ω゚)(モナー先生……それはフォローでもなんでもなくて……)





102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:00:52.90 ID:ls6rRap5O
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103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:01:11.14 ID:8/GNStZy0






トドメだ










104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:01:55.78 ID:8/GNStZy0






(;´∀`)「えーさてとー。じゃ次行くかー」

流石にモナー先生も、空気の淀みを察知し、
自己紹介を再開させようと声を出す。

( ´∀`)「じゃぁ次は……じゃじゃーんwwwwww転校生のツンモナwwww」

無理にテンション高めでいっているせいか、余計空気を悪くしていることにまったく気づいていない。
それにしてもこの先生。まったくもって空気嫁である。

そして名前を呼ばれた転校生――あのツインテールの美少女は黙って立ち上がった。


105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:02:10.72 ID:oGLlJaGeO
ドクオ…

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:03:21.24 ID:8/GNStZy0

そのツンというらしい、ツインテールの美少女は、
口を開く前に、軽く周囲を見回す。

(,,゚Д゚)「っ……」

一瞬ギコと目が合ったように見えたが、当の本人はギコの鋭い目線など意も介さない様子だ。
そして一拍置いてから、呟くように。
しかしはっきりとした口調で、

ξ゚听)ξ「ツンよ……以後お見知りおきを」

と、ただ一言だけ言うと、さっさとまた先程と同じように、
仏頂面で席に座ってしまった。

( ´∀`)「あれ? もう終わり? 転校生なんだしもっと話そうモナwwwwwwwwwwww」


107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:04:06.50 ID:8/GNStZy0

ξ゚听)ξ「……」

(;´∀`)「……なんか妙にみじけぇーモナねぇwwwwwwwwwwww」

ξ゚听)ξ「……」

(;´∀`)「……」

教室の誰もが、直感的に悟っていた。
この転校生は、明らかに自分達とは一線を置いていると。

しかも普通ならば自己紹介の言葉には『よろしく』の一言ぐらい誰でもいれるが、
このツンという少女は、わざと『よろしく』という言葉を避けた。
あえて『以後お見知りおきを』などと、あまり一般的とは言いがたい言葉を使い、あたかも他人行事であるように見せた。

無愛想なうえに、えらく好戦的である。


108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:05:09.92 ID:8/GNStZy0

(,,゚Д゚)「……」

ξ゚听)ξ「……」

(;´∀`)「……」

(;^ω^)「……」

('A`)「ナンテコッタイ……」


誰もが思った。

今年の新学期。
間違いなく波乱の予感がすると。






109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:06:35.52 ID:aTe9PpbyO
支援


ドクオが不憫でならねぇwwwwwwww

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:06:57.55 ID:8/GNStZy0



そしてその後は何事も無く、新学期初日は過ぎていった。

始業式も何も滞りが生じることも無く終わり、授業もまだ始まらないため、
部活動にいそしむ生徒を除けば、大多数の生徒がいそいそと家路へと着き始めていた。

ブーンとドクオも、そんな生徒達の一人だ。

('A`)「終わりだ……この世の終わりだ……神よ…どうか……どうかわれをお救いたまえ……」

(;^ω^)「ドクオ……自己紹介のことは忘れるといいお……」

('A`)「忘れるだと? 俺は忘れない。この身に刻み込むぞ。昭和五十八年六月の雛見沢の惨劇を……俺は忘れない」

(;^ω^)(まーたよくわかんちんなことを言って……)

今年は昭和五十八年でもないし、雛見沢でもないし、六月ではなくて四月だ。

しかしブーンはそんな無粋な突っ込みは入れない。

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:07:49.69 ID:8/GNStZy0

そもそもドクオは理解し難いネタを会話に入れてくるのは日常茶飯事である上に、
だいたいそこを突っ込むと、アニメや漫画等の話で時間が潰れるのでブーンはあえて突っ込まない。

( ^ω^)「まぁ明日から頑張ればいいお。今日は帰るお。それとも帰りにゲーセンでもよるかお?」

('A`)「あぁ……そうだな」

そう言うと、ドクオは机の横に掛けてあったショルダー型の鞄を肩にさげ、すくりと立ち上がった。
そしてブーンも教室から出ようと、数歩分歩いた。

しかしドクオが後ろから着いて来ている気配が無い。
立ち上がっていたというのに、一体どうしたのかと振り向くと、ドクオは足を止め、
視線がある方向で止まっていることに気づいた。

その視線の先には、かの少女。ツンが席に座っていた。


112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:07:51.47 ID:aTe9PpbyO
支援

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:08:34.80 ID:xmIUBekt0
支援

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:08:36.12 ID:8/GNStZy0

ツンは携帯を手に持ち、何やらしぱしぱと文字を打ち込んでいた。
きっと歩きながら弄るのもなんなので、座れるうちに打ち込んでおこうという魂胆なのだろう。

( ^ω^)「ドクオ……止めておいたほうがいいお」

(;'A`)「んあ、なんだよ急に」

(;^ω^)「話しかけたところでまともに取り合ってくれる相手じゃないお」

(;'A`)「あぁ……わかってるけどさぁ……でもよぉ……」

('A`)「アドレスくらい聞いておきてぇなぁ……」

( ^ω^)「まぁ無理に止めはしないお。ドクオの好きにするといいお」

(;'A`)「いやしかし……正直キツイ。ブーン、助けてくれ」

(;^ω^)「うぅむ……」


115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:09:32.70 ID:8/GNStZy0
ブーンとしては、あまりあの少女とは関わりたくないというのが本音だ。
しかしドクオがこうも積極的に人と関わろうとする意志を示すのは珍しいことであるし、
それによく考えれば、向こうだって転校初日で緊張しているのだ。

きっと緊張のせいで、うまく自分が出せなかっただけなのかもしれない。
それにクラスメイトとわだかまりのある関係も少々気持ちが悪いというのもある。

( ^ω^)(まぁ向こうももしかしたら、敵意があるわけじゃないのかもしれないお。
       考えてみればまだろくに話しもしていないのに、苦手意識を持っちゃいけないお)

(;'A`)「頼む。ブーン」

( ^ω^)「しゃあないお。ちょっと行って来るお」

('A`)「おお! 流石ブーン!」

( ^ω^)「ま、そのかわり今度マックフルーリー奢ってくれお」

('A`)b「マックポークもつけるぜ!」

(;^ω^)(そこであえて百円マックの中からチョイスするところがドクオらしいお……)

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:10:35.79 ID:8/GNStZy0
( ^ω^)「まぁいいお! 行ってくるお!」

ブーンはドクオにそう言い残すと、
すたすたとツンの机の前に立った。

その時点で、自分の目の前に誰かが立っていることくらい普通わかりそうなものだが、
当のツンは、まったく目の前の人物に対して注意を払っていないようだ。

というよりも

ξ゚听)ξ「……」

完全に無視していると言ったほうがいいか。

(;^ω^)(大丈夫かな……まぁ用があるのはこっちだし、こちらから話しかけないことには何も始まらないお)

ブーンは気を取り直し、一呼吸おいてからツンに話しかけた。

( ^ω^)「おいすー。さっきはごめんだお」

ξ゚听)ξ「……」

117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:11:31.92 ID:8/GNStZy0

( ^ω^)「いやぁ、たしかにあれはドアの前で突っ立っていた僕が前面的に悪いお。申し訳ないお」

ξ゚听)ξ「……」

(;^ω^)「あれ? まだ怒ってるかお? あ、もしかしてギコに対してかお?
       いやたしかにギコもちょっと大人気なかったけどあいつは結構良い奴なんだお。
       僕のために怒ってくれたっつーか。うん。まぁ許してやって欲しいお」

ξ゚听)ξ「……」

(;^ω^)「もしかして緊張してるのかお? いやぁそう硬くならんでもいいお!
       クラスのみんな良い奴ばっかりだお! 気軽に話しかけてくれお!」

ξ゚听)ξ「……」

(;^ω^)「さっきから携帯ずっと弄ってるけど、なんか楽しいのかお?」


118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:12:20.44 ID:8/GNStZy0

ブーンの問い掛けにも、まったく取り合うことなくツンは携帯を弄り続けるので、
携帯がそんなにも面白いのかと、ブーンは純粋に気になり、ディスプレイを覗き込むような仕草をした。

勿論本当に覗く気などさらさらなかったのだが。

ξ゚听)ξ「……ちっ」

(;^ω^)「!?」

舌打ち。
まごうことなき舌打ち。

(;^ω^)(やはりこいつに話しかけるだけ無駄だったかお……)

ξ゚听)ξ「フルーリーにマックポーク」

(;^ω^)「え?」

不意にツンが発した言葉に、ブーンはしばらく頭が追いつかなかった。


119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:13:16.54 ID:xmIUBekt0
支援

120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:13:19.29 ID:8/GNStZy0
ξ゚听)ξ「あたしにわっざわざ話しかけたのも、フルーリーにマックポークが喰いたかっただけだからでしょ?」

(;^ω^)「いや、別にそういうわけじゃ……」

ξ゚听)ξ「まぁそれはそれでいいけど別に……
     それよりさぁ! そこの隅で縮こまってるおっぱっぴーさぁ?」

ツンはいきなり、隅の方でこちらの様子を伺っていたドクオに鋭い目線を送った。
きっとおっぱっぴーというのはドクオのことだろう。

(;^ω^)(おっぱっぴーと覚えられてしまったか……ドクオ)

急に声をかけられたドクオは、すっかりうろたえてしまった。

(;'A`)「うぇえ!? え、俺? 俺ですか?」

咄嗟に敬語が出てきてしまうのも、ドクオらしいといえばらしい。

ξ゚听)ξ「あたしに用があるのはこのお調子者じゃなくてあんたでしょ。おっぱっぴー」

(;^ω^)(僕はお調子者かお……)

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:13:28.00 ID:xmIUBekt0
支援

122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:13:37.02 ID:aTe9PpbyO
支援

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:13:44.98 ID:xmIUBekt0
シエン

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:13:56.04 ID:xmIUBekt0
支援

125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:14:05.98 ID:aTe9PpbyO
支援

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:14:19.56 ID:8/GNStZy0

(;'A`)「うえ!? あ、はいです。行きます」

ドクオは何も言い返せず、ただひょこひょこと申し訳なさ気にこちらへ歩み寄ってきた。

ξ゚听)ξ「で、あんた。あたしに何の用?」

(;'A`)「ぃゃ……そのぅ……」

ξ゚听)ξ「何よ。はっきり言いなさいよ。えぇ?」

ツンがずいと身を乗り出す。
そしてツンの顔とドクオの顔は、鼻の頭がぶつかりそうなほどに接近した。

ドクオはそのせいですっかりあがってしまったようだ。
最早言葉にならない言葉しか口から出てこない。

(;'A`)「ぃゃ……ぁぁ……ぅぅくぁwせdrftgyふじこlp;@:「」


127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:14:57.24 ID:8/GNStZy0

しかしドクオがどんなにきょどったところで、ツンは黙ってドクオを貫くように見据えたままだ。

ξ゚听)ξ「……」

そしてドクオはついに意を決し、

(;'A`)「俺と……俺と友達になってくださあああああぁぁぁい!!!」

ξ゚听)ξ「……」

(;^ω^)「……」

暫くの間。
耳に痛いほどの沈黙があたりを覆った。


128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:15:38.45 ID:B8uCTytGO
(゚A゚)

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:16:02.56 ID:ORXA1xZp0
ぅ八「支援

130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:16:43.00 ID:xmIUBekt0
ドクオかっけぇ

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:16:54.73 ID:EdRs0Xzl0
これは・・・
間違いなく本日二度目の墓穴っ・・・!

ダブルの墓穴・・・っ!
ダブボケ・・・・っ!

132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:17:45.08 ID:aTe9PpbyO
ドクオwwwwwww頑張ったwwww

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:18:42.65 ID:xmIUBekt0
この味は…!3つのフラグがたった!

134 名前:1:2008/02/20(水) 22:18:59.80 ID:hlaxbDvoO
携帯から失礼
さるくらったんでちょっと休憩

135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:19:13.28 ID:u+FdY1gW0
保守

136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:19:39.90 ID:9BA5lddq0
ドクオがんばったwwwww

137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:20:02.48 ID:tGMaBfLw0
沈黙が怖いww

138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:22:24.54 ID:ORXA1xZp0
ドクオw
くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:24:46.54 ID:v4pagVpi0
ところで魔法はどうした

140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:31:04.29 ID:aTe9PpbyO
支援

141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:31:30.09 ID:aTe9PpbyO
保守

142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:31:48.83 ID:aTe9PpbyO
保守

143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:34:16.29 ID:tGMaBfLw0
メタミド保守

144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:34:17.99 ID:u+FdY1gW0
保守

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:40:06.39 ID:aTe9PpbyO
保守

146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:42:55.35 ID:v4pagVpi0
また行数制限や始めの一行改行じゃないだろうな

147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:44:01.99 ID:pFiRv1wOO
久々に期待支援

148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:44:14.18 ID:aTe9PpbyO
保守

149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:45:42.96 ID:IjNjsCvmO
どうなる…

150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:49:11.08 ID:aTe9PpbyO


151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:49:15.53 ID:8/GNStZy0

そしてツンは

ξ゚听)ξ「……友達? あたしと?」

と、まるでヒバゴンでも目撃したかのような眼つきでドクオをまじまじと見た。

(;'A`)「そうでえぅす! 俺とfriendな関係にトゥギャザーしてください!」

(;^ω^)(ドクオ……そのトゥギャザーの使い方は合ってるのかお!?)

ツンは暫くの間、ドクオをまじまじと観察していた。
それはブーンの目には、まるで値踏みでもしているかのように映り、少々不快に思った。

そしてツンは一言だけ。
きっぱりと言い放った。

ξ゚听)ξ「やだ」

(;゚A゚)「ぐぼふぁああああおああぁ!!!」


152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:50:15.87 ID:aTe9PpbyO
ドクオ撃沈wwwwwwww

153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:50:32.59 ID:aTe9PpbyO
支援

154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:50:38.25 ID:v4pagVpi0
wwwwwwwww

155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:50:40.20 ID:8/GNStZy0
こうかは ばつぐんだ!
ドクオは断末魔の叫びをあげ、床に倒れた。

そのさいに机の角に頭をぶつけたらしく、ネタとかではなく本気でのたうちまわっている。

(;^ω^)「ちょい待つお!」

ξ゚听)ξ「なによ」

(;^ω^)「なんでだお!! 断るにしたってもうちょい言い方ってもんがないかお!」

ブーンはツンに迫るように話した。
しかし当のツンはそんなものどこ吹く風といった様子で、

ξ゚听)ξ「まぁやだったからからやだって言っただけだし」

(;^ω^)「!!! その言い方は無いお!!!」

しかし、そこでブーンの肩をぽんと掴む者がいた。

('A`)「いいんだ。ブーン……」

156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:50:57.09 ID:9BA5lddq0
ドクオドンマイwwwww

157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:51:10.65 ID:IjNjsCvmO
(ノ∀`)アチャー

158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:51:24.67 ID:fVjLdpKR0
ドクオみじめwwww

159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:51:32.86 ID:8/GNStZy0

ドクオだ。
先程地に伏したはずのドクオが、早くも立ち上がっていた。

(;^ω^)「いや、でも……」

('A`)「俺は頑張った……頑張ったさ、ああ。
   だからいいんだもう。やれることはやった。それでもう悔いはないさ……」

ξ゚听)ξ「なんかキモイわね。あんたのその台詞」

(;゚A゚)「……」

( ゚ω゚)「ちょ、おまっ!!!!」

思わず身を乗り出すブーンだったが、ドクオにすぐ引き止められた。
ドクオはただ黙って首を横に振るだけだった。

するとツンは急に思い出したように、

ξ゚听)ξ「そういえばあんた。さっき『なんで断った』みたいなこと聞いてたわよね」

160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:52:11.93 ID:Jxfd6k5U0
このツンまーじかわいくねぇ。

支援

161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:52:36.29 ID:8/GNStZy0

(;^ω^)「ああ、みたいなことじゃなくて、ちゃんと聞いたお。それがどうかしたかお」

ξ゚听)ξ「まぁあえてその、理由ってやつを言うならば……そうねぇ
     あのオタク君みたく言えば、『ただの人間には興味はない』ってところかしらね」

明らかに人を小馬鹿にしているかのような口調で言い捨てると、

ツンは携帯をパタンと閉じ、スカートのポケットに突っ込むと、
黙って立ち上がり、教室から出て行こうとした。


162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:53:14.94 ID:ORXA1xZp0
ッドクヲおおおお

163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:53:36.46 ID:8/GNStZy0

そして教室の敷居をまたごうとしたとき、ブーン達の方を振り返り、

ξ゚听)ξ「まぁ……そうね。あんたらが”魔法”でも使えんのなら友達になるかどうか考えるわよ。そいじゃ」

そう言い残して、ツンはさっさと昇降口へと歩いて行ってしまったのだった。












164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:53:53.90 ID:aTe9PpbyO
ドクオwwww


カワイソス

165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:54:13.44 ID:ORXA1xZp0
これまとめのとこにいくの?

166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:54:21.02 ID:aTe9PpbyO
魔法!!!!

167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:54:47.38 ID:v4pagVpi0
やっと魔法が出てきたw

168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:55:08.71 ID:8/GNStZy0









(#^ω^)「なんなんだお!! あの超絶DQN女!!! マジうぜーお!!!」

ブーンは思わず手に持っていたマックフルーリーの容器を握りつぶし、そのまま机に叩きつけてしまった。
ドスンとすごい音がなり、店内の客達が一瞬ブーン達の席へと視線を向けた。

('∀`)「まぁまぁ。そう怒んなってブーン。折角のマックフルーリーが勿体無いぜ」

場所はVIP高校最寄駅前のマクドナルド。
学校が昼前に終わったせいか、店内のお客の大部分が、VIP高校の制服を身につけた人たちでごったがえしていた。

ブーン達はそんな店内の、一番端の二人用の角席に向かい合わせで座っていた。


169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:56:09.25 ID:8/GNStZy0

(;^ω^)「なんちゅーか、なんでドクオはそんなに嬉しそうなんだお?」

どうにも先程からドクオの様子がおかしかった。
あんなことがあったばかりだというのに、妙に浮き足立っているのだ。

ブーンはドクオが、あの少女に罵倒されたせいでマゾに目覚めてしまったのか不安にもなったが、
本人に聞いても、マゾじゃねーよとしか返ってこない。

('∀`)「いや、だってさ、つまりは魔法が使えるようになりゃいいんだろ?」

(;^ω^)「は?」

ブーンは手に持っていたマックポークを握りつぶしてしまった。
手にソースがこびり付き、慌てて紙ナプキンを取り出す。

(;^ω^)「そ、それは本気で言ってるのかお?」

('∀`)b「本気もなにも……ブーン。おれはマジだぜ!
    本気と書いてマジだぜ!」


170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:56:33.92 ID:ORXA1xZp0
すいません初心者ですが
DQNってなんですか?

171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:57:27.16 ID:8/GNStZy0

そしてドクオは何やら、がさごそと鞄を探り、一冊の本を出してみせた。

('∀`)「ほれ。これ『ゼロの使い魔』っていうんだぜ!
    俺はこの本で勉強して、魔法とやらをマスターしてみせるぜ!」

(;゚ω゚)「ドクオオオオオオォォォォォォ!!!!!」

周囲の目など気にも留めずに、ブーンは叫ぶと
ドクオの胸ぐらを思い切り掴み、がさがさと振りながらドクオを説得しようとする。

(;゚ω゚)「ドクオ!! その考えは危険だお!!1 不味いお!! 今すぐ引き返すお!!!」

(((('∀`))))「わははー。ブーン。お前は何を言ってるんだ。
       引き返すだと? ありえねぇな。俺は一度前に進むと言ったら進み続ける。それだけだ。
       人生は一方通行だ。帰り道なんて存在しねぇーぜ」

(;゚ω゚)「だから!! 一方通行だから!!! だからこそ!!!
      道は慎重に選べお!! 一時の感情に揺れ動かされるんじゃないお!!!!」


172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 22:59:08.97 ID:8/GNStZy0

しかし何を言ってもドクオの耳には、ブーンの声など届いていないようだ。

(((('∀`))))「うぉーールイズーー。俺をハルケギニアに召喚してくれーーー。今すぐだあぁぁぁ」

ブーンはドクオから手を離した。

今はなにを言っても無駄。
そう判断したのだ。

(;^ω^)「ドクオ! 今日はもう帰るお!! そして一晩頭を冷やしたほうがいいお!」

('∀`)「そうだな。頭を冷やしてすっきりさせないと、魔法の勉強が手につかねぇーしな」

(;゚ω゚)「だからそうじゃないおおおおぉぉぉぉおおお!!!」

(((('∀`))))「あばばばばばばばばwwwwwwwwwwwwwwwwww」

(;゚ω゚)「さぁ帰るんだおドクオ!!」


173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:00:28.18 ID:8/GNStZy0

(((('∀`))))「速攻魔法発動!! バーサーカーソウルッ!!!」

(;゚ω゚)「ああもう! 恥ずかしいからわけわからんこと叫ぶなお!!!!」

ブーンとドクオはそんなコントを繰り広げつつ、
なんとかして文字通り”狂戦士”と化したドクオをなだめ、
なんとかしてマクドナルドから出て行った。


そんなブーン達の姿に、鋭い目線を送るものがいた。



( ^Д^)(あの制服……ていうかこの駅前の高校生っつったら間違いなくVIP高校か……)

その男は一見して、どこのチンピラかと突っ込みをいれてしまいそうなほどのガラの悪さだった。
しかしかろうじてその身につけた服は、学校の制服だと判断できる。


174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:02:36.68 ID:aTe9PpbyO
ドwwwクwwwwオwwwwwww

175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:02:40.15 ID:EJ0XLz0UO
支援

176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:02:52.26 ID:aTe9PpbyO
支援

177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:03:02.19 ID:Jxfd6k5U0
>>170
http://www.google.co.jp/

178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:03:08.78 ID:aTe9PpbyO
支援

179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:03:23.01 ID:9BA5lddq0
>>170
それくらいググって来てください・・・。
ちなみに不良とかそんな感じの意味ですよ。

180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:03:41.11 ID:8/GNStZy0

といっても、その制服はすごいノリで着崩れしてしまっている。
おそらく世界広しと言えど、ここまで原型を保たずに着崩せる者などそういないだろう。

( ^Д^)(魔法使いか……。たしか金髪ツインテールの女とか騒いでいたな)

そう。
たしかにブーンは店内で、金髪のツインテールの女がどーだこーだと、
今日起こったツンに関しての出来事を、周りにも容易に聞こえるような大声で喋っていた。

この男に全て聞かれてしまっていたのだ。

( ^Д^)「いっちょ明日あたり挨拶にいってやるか……」

そう男は呟くとトレーを持ち上げ、ゴミ箱へと向かった。
そしてトレーの上のゴミを全てゴミ箱に放り込もうとした寸前。


181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:04:39.13 ID:8/GNStZy0

( ^Д^)「あぶねあぶね、危うく一緒に捨てちまうところだったぜ」

キチンと飲み残しの氷と、紙コップを分けてから捨てた。

そして肩を大きく揺らす、いわゆるチンピラ歩きで自動ドアへと歩み寄る。

ちょうど入れ違うように、わかんないですとちんぽっぽが店内へと踏み入れていたところだった。

( ><)「ちんぽっぽちゃん! マック寄って行こうなんです!」

(*‘ω‘ *)「ちんぽっぽ!」

( ><)「あ……」

わかんないですは、目の前から、自分達がいるにもかかわらず脇にもよらずに歩いてくる男に、
黙ってちんぽっぽを自分の方へ引き寄せ、そして男に道を譲った。

( ^Д^)「……」


182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:05:25.42 ID:ORXA1xZp0
>>177ありがとう

183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:05:52.24 ID:8/GNStZy0

男はわかんないです達を黙って一瞥したが、とくに何も難癖をつけずにそのまま店外へと出て行った。

( ><)「ふぅ……」

(*‘ω‘ *)「ぽっぽ!」

( ><)「あ、急に引っ張っちゃってごめんなんです」

(*‘ω‘ *)「ぽ?」

( ><)「ああ、あの制服は間違いなくウラニチャ高校の制服で間違いないんです。
      チンピラみたいな奴らばっかりなんで、下手に逆らわないほうがいいんです」

(*‘ω‘ *)「ぽっぽ!」

そのとき!

突然背後から何者かがわかんないですの肩を乱暴に掴み、引き寄せてきた。

( ><)「!!」

184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:06:58.82 ID:8/GNStZy0
  _
( ゚∀゚)「ようwwwwwwわかんないですwwwwwちんぽっぽwwwwwwwなんかおれに奢れやwwwwwwwwwww」

その手の主はジョルジュだった。

(;><)「ジョルジュ!!! お前に奢る金なんて一文たりとも無いんです!!!!」
  _
( ゚∀゚)「え? まじ? ちんぽっぽ奢ってくれんの?」

(*‘ω‘ *)「ちんぽっぽ!」
  _
( ゚∀゚)「えーとじゃぁメガ玉子とか……」


185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:07:26.05 ID:8/GNStZy0

(#><)「ちんぽっぽちゃん!!!!! こいつに奢る必要なんて何も無いんです!!! ナッシングです!!!!」
  _
(;゚∀゚)「ぎゃあああぁぁぁぁ!!! 軽い冗談だって!!! だから!!! そんなひっぱんなwwwwwwいてぇええええ!!!!」

(*‘ω‘ *)「ちんぽっぽ!」

あるお昼時の、マクドナルドの風景であった……






第一話 「波乱の予感の新学期」 終わり




186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:08:42.69 ID:aTe9PpbyO
支援

187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:09:02.82 ID:8/GNStZy0


第二話「友達の条件」




188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:09:40.01 ID:8/GNStZy0

次の日。

ブーンとドクオはいつものように駅のホームに降り立つと、
まだ新学期ムードが色濃く残る空気の中、学校へと目指し歩いていた。

(;^ω^)「ドクオ……あれからどうだお?」

('∀`)「ああ、久々に読むハリーポッターはおもしれーな」

(;゚ω゚)「ドクオオオオォォォ!!! お前はまだそんなことを言って!!!」

(((('∀`))))「あばばばばばばばばwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ドクオとブーンは相変わらず、昨日のコントの続きをしていた。

(;゚ω゚)「目を覚ますんだお!!! ドクオはまだそっちに行くべきじゃないお!!」

(((('∀`))))「目を覚ます? ちげぇーな。俺はもうとっくに目を覚ましている!
       そうだ! 俺は昨日あの娘をこの眼に入れたその瞬間から!!! ようやく目を覚ましたんだ!!!」


189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:11:28.67 ID:fnc6URt70
ho

190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:13:27.73 ID:aTe9PpbyO
支援

191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:13:38.13 ID:fVjLdpKR0
支援

192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:14:24.01 ID:aTe9PpbyO
ドクオがwwwwww

193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:15:04.99 ID:ORXA1xZp0
どくおぽおおおお

194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:15:34.54 ID:v4pagVpi0
ハリポタwwwwwwww

195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:16:46.04 ID:8/GNStZy0

そのとき。
ブーンとドクオの横を、流れるような金髪が、文字通り流れていった。

ξ゚听)ξ「……」

勿論ブーン達のことなど、ツンはガン無視していった。

(#^ω^)「くそ……つくづく腹の立つ奴だお……」

('∀`)「おお……思わず魔法能力に覚醒してしまいそうなほど可愛いぜ……」

(;゚ω゚)「だーかーらあああぁぁぁぁぁぁ!!!!」

(((('∀`))))「あばばばばばばばばwwwwwwwwwwwwwwwwww」





196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:17:47.63 ID:8/GNStZy0




その日も、昨日と別段変わることなく学校は過ぎていった。

まだクラスも、基本的には昨年同じクラスだった者同士でかたまってはいるが、
徐々に元他クラスのものたちとも会話が出てき始めていた。

( ^ω^)「お、今週のジャンプじゃないかお」

<ヽ`∀´>「うえはははー。駅の売店が最近早売りしているニダ」

元一年B組。
通称”週間少年ジャンプのニダー”だ。

( ^ω^)「見せてくれお」

<ヽ`∀´>「おめーらチョッパリには見せないニダよー」

(;^ω^)「ちょwwwwwwwwwおまwwwwwwww」

197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:18:48.45 ID:8/GNStZy0
  _
( ゚∀゚)「おぅ! いいもん持ってんじゃん。俺にみーして☆」

<;ヽ`∀´>「あ、ジョルジュ!!! 勝手にウリのジャンプ取るでないニダ!!」
  _
( ゚∀゚)「いいじゃーんwwwwwwww減るもんじゃねーしwwwwwwwwwww」

次の瞬間。
ジョルジュの頭に、分厚い辞典が襲い掛かってきた。

ごきゅりと異音が教室に響く。

(#><)「ジョルジュ!!!!! 人の物を勝手に盗るんじゃないんです!!!!」

<ヽ`∀´>「そうだニダ!!! 早くウリに返すニダ!!!!」
  _
(;゚∀゚)「いやさ! まじ今さ!! すごい音なったよ!!1 俺の首がさ!!!!」


198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:19:36.37 ID:FbX7TpJ10
えらく偏った通称だなニダーwwwww

199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:21:38.59 ID:aTe9PpbyO
わかんないですジョルジュにつっかかりすぎwwwwwww

200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:21:50.37 ID:ORXA1xZp0



201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:22:01.39 ID:aTe9PpbyO
支援

202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:22:29.25 ID:aTe9PpbyO
支援

203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:22:52.71 ID:ORXA1xZp0
ジョルジュw

204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:22:56.68 ID:EdRs0Xzl0
こんなにアグレッシブなわかんないんですは久しぶりだ

205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:24:22.31 ID:ORXA1xZp0
わかんないんですw

206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:25:06.77 ID:8/GNStZy0

(#><)「問答無用!」

<ヽ`∀´>「謝罪と賠償を請求するニダ!!!」
  _
(;゚∀゚)「ぎゃああああああぁぁぁあああぁぁぁああ!!!!!!」

(#><)「デュクシ!!!デュクシデュクシ!!!!」

<ヽ`∀´>「デュクシ!!!デュクシデュクシ!!!!」
  _
(;゚∀゚)「助けてくれ!!!! ちんぽっぽ!!!!!!!」

(*‘ω‘ *)「ぽ?」
  _
(;゚∀゚)「ぽ? じゃねーよぽじゃ。っていてぇえええぇぇ!!!!マジやめてえええええ!!!!!」


(;^ω^)「はは、早速仲良くやってるお」


207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:26:31.75 ID:8/GNStZy0

クラス替えをしてみると、なかなか意外な組み合わせが仲良くなるものだ。
おそらくわかんないですとニダーは、これからも仲良くやっていくだろう。

ジョルジュを通じて。
  _
(;゚∀゚)「ぎゃあああああぁぁぁぁあああ!!!!」

(#><)「デュクシ!!!デュクシデュクシ!!!!」

<ヽ`∀´>「デュクシ!!!デュクシデュクシ!!!!」


ふとそのとき、ブーンは背後からの視線を感じ、振り返った。

(^ω^;)(お?)


208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:27:56.91 ID:8/GNStZy0

ξ゚听)ξ「!!」

ξ   )ξ彡

なんだかツンがこちらを見ているような気がした。
いや、おそらく確実にこちらを見ていた。

(^ω^;)(やっぱりなんだかんだで、みんなと仲良くやりたいのかお……?)

一人窓辺で佇むツンに、取り巻く者達はいない。
みな一様にツンの”近寄りがたい雰囲気”を察知しているのだ。

ツンは転校早々、早速孤立していた。

(^ω^;)(うーん。じつはけっこう寂しがりやだったりするのかお……?)

まぁ初日からクラスメイトに暴力を振るい、
その上自己紹介もやたらと棘のある内容だった。

この仕打ちはまぁ当然と言えば当然だろう。

209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:28:07.82 ID:IjNjsCvmO
si

210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:29:44.87 ID:8/GNStZy0

でもなぜだか。ブーンには

(^ω^;)(むかつく奴だけど……でも……)

なんだか……

仲良くしたいような。
そんな気がちょっとだけした。







211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:30:08.40 ID:ORXA1xZp0
ツン


212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:30:40.93 ID:8/GNStZy0





そして気がつけば今日は午前の授業も終わり、お昼休みになっていた。

みなおもいおもいのグループに分かれ、弁当の箱を開けたり、
コンビニの袋をがさごそと探り始める。

ブーンはドクオの前の席に移動し、椅子をくるりと回しドクオの方へ向けるとどかりと座った。
既にドクオは弁当箱の蓋を開け、なかのおかずを箸で突っついていた。

ほとんど去年と同じ光景だ。

他のグループもほとんどおなじようだ。
多少の面子の相違はあるものの、基本的には去年の仲良しグループで固まり箸をつっつきあっている。


213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:30:43.58 ID:aTe9PpbyO
支援

214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:31:27.64 ID:ORXA1xZp0
紫煙

215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:32:11.64 ID:8/GNStZy0

( ^ω^)「もふもふもふ……」

('∀`)「でよぉ。俺はどうすれば魔法を使えるようになるか検索したわけだ……」

( ^ω^)「むしゃむしゃむしゃ」

('∀`)「俺は昨日ほどグーグル先生を崇拝した日はねぇな。もう情報の大波が襲い掛かってきやがったぜ」

( ^ω^)「はふはふはふ」

('∀`)「しかし俺とて伊達に日々をネットの海で過ごしているわけじゃねぇ。俺はその大波に果敢に挑んでいったぜ」

( ^ω^)「ぱかぱかぱかぱか」

('∀`)「まさしく昨日の俺は人呼んで波乗りジョニーといったところか……っておい! ブーン!」

(^ω^ )「てぷてぷてぷてぷ」

('∀`)「俺の話し聞いてたかぁ〜? いや聞いてねえよな。明らか流してたよな。ああ、もうモロにそうしてたよな」


216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:33:01.83 ID:8/GNStZy0

(^ω^ )「かりかりかりかり」

('∀`)「おーいどこ向いてんだよ〜、つか後半あきらか物食ってる音と違くね? お〜い」

(^ω^ )「……」

ブーンの視線の先。
そこにいるのは、かの金髪の少女ツン。

ξ゚听)ξ

ツンは一人黙々とコンビニのパンを咀嚼していた。
やはり彼女に取り巻きの者はいない。

しかしそんなことは一向に気には気にしてなどいない。
ツンからはそんな雰囲気がひしひしと発せられていた。

それにクラスのみんなは気がついている。


217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:34:13.55 ID:8/GNStZy0

だから誰も声をかけない。
誰も手を差し伸べることはしない。

あの人は一人がいいんだ。
仲間など欲していない。

わざわざ距離を縮めてもしょうがない。

そんな……そんな声がブーンには聞こえたような気がした。

(^ω^ )(あいつは……本当のところみんなをどう思っているのだろうかお……)

('∀`)「おい、ブーン何を見てるんだっ! まぁ聞かなくともわかるががな。あの娘をみてるんだろ!
    ははは、さすがにブーン。お前といえど俺は俺の未来を一歩も譲る気はないぜ!
    俺とあの子との幸せな未来をなっ!」

(^ω^ )(なんていうか……仲良くする気まったく無しだったような気がしていたけど、
       なんだか違うような気がしてきたお……)

('∀`)「お〜い、ブーン! 無視か! 無視なのか! おい!」

218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:35:00.30 ID:v4pagVpi0
ドクオwwwwwww

219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:35:02.98 ID:aTe9PpbyO
支援

220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:35:21.75 ID:8/GNStZy0

(^ω^ )(すごく気丈に振舞っている気がするけど……なんだか作り物みたいだお)

('∀`)「……」

(^ω^ )(本当は……)

ξ゚听)ξ

(^ω^ )(みんなと仲良くしたいと思ってるんじゃないかお……)

('A`)「ウボァー」

(;^ω^)「きゅ、急に奇声を出してどうしたお! ドクオ!」

('A`)「いいんだよ……俺なんてどうせ……いちいち反応する価値もねぇ消しカス君だぜ……」


221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:36:09.68 ID:Jxfd6k5U0
どっくん…このポジションはきついなwww

222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:36:10.92 ID:aTe9PpbyO
ブーン無視すんなwwwwwww

223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:36:16.17 ID:8/GNStZy0

(;^ω^)「いいい、一体急にどうしたんだお? ドクオ!?」

('A`)「どうしたかだって? 知りたいんだったら黙って自分の胸に手を当ててみろよ」

(;^ω^)ポン「……こうかお?」

('A`)「じゃあ聞こえただろ? 俺の悲しみの声が……」

(;^ω^)「……」

(;^ω^)(いや全然……)








224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:36:46.94 ID:aTe9PpbyO
ドクオwwwwwwww

225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:37:31.20 ID:Jxfd6k5U0
ブーンwwwww

226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:40:23.55 ID:aTe9PpbyO
支援

227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:41:29.30 ID:8/GNStZy0





そしてなんだかんだで新学期二日目もあっという間に過ぎていった。

気がつけば帰りのホームルームも終わり、部活のあるものは活動場所へ向かい、
何もないものは鞄を手に、帰路へ着こうとし始めていた。

(,,゚Д゚)「しぃわりい! 俺今日部活顔出していくわ」

(*゚ー゚)「うん。わかった。あたしはちんぽっぽちゃん達と帰るから大丈夫よ」

(*‘ω‘ *)「ちんぽっぽ!」

( ><)「今日はしぃちゃんも一緒なんです!」

(,,゚Д゚)「しぃを頼んだぜ! わかんないです! ちんぽっぽ!」
  _
( ゚∀゚)「おう! 俺がしぃの面倒はしっかりと見てやるぜ!!!」

228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:42:23.42 ID:+VZLlHmt0
支援

229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:42:40.38 ID:8/GNStZy0

(,,゚Д゚)「ほう……そうかそうか。頼んだぞジョルジュ」
  _
(;゚∀゚)「あれれー? ギコぉ。なんか俺の肩掴む力妙に強くね?」

(,,゚Д゚)「ん? そうか?」
  _
(;゚∀゚)「いやぁだってさぁ。ほら。かなりキテるよ。これ」

そんなやり取りを繰り広げる仲間達にひとつ視線を送り、
ブーンはドクオに声をかけようとする。

( ^ω^)「さぁーて。ドクオ。帰ろうお」
( ´_ゝ`)「ブーン殿ブーン殿」

(;^ω^)「うぉ! びっくりしたお。なんだお兄者」


230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:43:27.99 ID:+VZLlHmt0
sen

231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:44:01.89 ID:aTe9PpbyO
支援

232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:44:04.91 ID:8/GNStZy0

( ´_ゝ`)「いやはや、実はニコ動で落とした動画をmp4とやらに変換しようとしたのだが、
       どうにもうまくソフトが動かないのだよ。ソフトか? ソフトの問題なのか?
       フリーソフトだからか? フリーのカメラメンだから駄目なのか?」

(;^ω^)「いやぁ、そりゃだってニコ動の動画は保護されてるから……そもそも……」

( ´_ゝ`)「それならば! そこをなんとかして! 御教授お願いしますブーン殿!!!」

(;^ω^)「いや、そんなこと急に聞かれても……自分でググれお」

(´<_`;)「ほら兄者。ブーン困ってるじゃないか。やめろ」

( ´_ゝ`)「だってだってー。だってさ! 弟者だって家の外でニコニコの神動画見たいだろ!」

(´<_`;)「いや、俺はべつに家で見れればそれでいいし……」

( ´_ゝ`)「……」

(;^ω^)「じゃ僕はこれで……」


233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:44:55.15 ID:aTe9PpbyO
兄者wwww

234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:45:15.53 ID:8/GNStZy0

ブーンは兄者達から離れようとしたが、

そのブーンの手を、兄者は驚くべきスピードで掴み、
全身をつかって絡みついてきた。

(;^ω^)「うぉ!」

( ´_ゝ`)つ日「離しませぬぞ!! そこの教室のパソコンをつかってこのipodに動画入れてくれるまで!
         俺はこの手を離しませぬぞ!!!」

(;^ω^)「無茶言うなお! そもそもituneも入ってないパソコンでどうしろと」

( ´_ゝ`)つ日「これからインスコすればいいじゃないかあああああぁぁぁ!!」

(;^ω^)「ライブラリは! ライブラリが無かったらそのipodの中の曲全部消えるお!」

( ´_ゝ`)つ日「そんな細かいことは気にするな!! 俺はこのipodの中の曲達の屍を越えて行く!!!!」

(;^ω^)「無茶苦茶だお!!!!!!!」


235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:46:41.59 ID:+VZLlHmt0
なんというニコ厨wwwwwww兄者wwwwwww

236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:47:05.17 ID:8/GNStZy0

(´<_`;)「やめてくれ兄者! みっともないぞ!!!」

(#´_ゝ`)つ日「うおぉぉっぉぉお!!! ニコニコ動画ばんざーーーーーーい!!!!!」

ブーンが兄者から開放されるまで、
ちょっとどころでは無い程の時間を要した。

そして兄者に保護ファイル云々の話をあらかた説明し終えたときには、既にドクオの姿は無かった。

(;^ω^)「先に帰っちゃったかお……」







237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:47:40.26 ID:aTe9PpbyO
支援

238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:48:10.46 ID:8/GNStZy0





時はブーンが兄者に絡まれる寸前まで遡る。

ドクオはいつものように帰り支度をすませると、ブーンの帰り支度が終わるのを待っていた。

('A`)(ああ、早く帰ろうぜブーン)

しかし当のブーンは、
兄者達となにやら話しこんでしまい、なかなかに盛り上がっているようだった。

しばらく終わりそうにないな。
そうドクオは判断し、ブーンに目で先に帰る旨の合図を送った。

ブーンは兄者に右手を絡みつかれ、振りほどくのに必死ので、
ドクオの合図にはまったく気がついていない様子だった。

まぁそれもよくあることなので、ドクオはそれで満足し教室を後にした。

239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:49:36.40 ID:+VZLlHmt0
支援

240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:49:42.71 ID:8/GNStZy0

別にドクオは弟者とも兄者とも特に確執があるわけではない。
むしろあの二人は結構ドクオに対して良くしてくれるほうだ。

でも、それでもあの会話の中に割り込んでいくことがドクオには出来なかった。

そういう行為がひどく図々しいように思え、変に気後れしてしまうのだ。

('A`)(こういうのがよくない。そんなこと俺だってわかってるさ……でもよぉ)

ドクオはどうしても周囲の人間に一歩距離を置いてしまう。

そして今の自分が仲良くなれるのは、一歩身を引いた自分に対して、一歩余分に身を乗り出してくれる人物。
そう。つまりはブーンのような人物だ。

('A`)(みんながブーンみたいなやつだったらなぁ……)

ブーンは誰とでも仲良くやっていける。
それは普段のブーンの姿を見れば明らかだ。


241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:50:48.44 ID:+VZLlHmt0
支援

242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:50:57.04 ID:8/GNStZy0

去年もブーンは、クラスのみんなからブーンブーンと慕われていたし、
今年も既に、元他クラスの連中から慕われ始めている。

('A`)(俺もブーンみたいになりたいぜ……)

たまにドクオは考える。
自分とブーンの違いはなんなのだろう。

ブーンもまたドクオと同じように、周囲から比較的身を引いた付き合いをする性質だ。
しかし周囲の反応は、ブーンとドクオでは大分違うように思える。

実際そんなことはないはずだ。
自分で言うのもなんだが、ドクオは別に周りから嫌われているわけではない。

ただ、なぜかわからないが。
似たものであるはずのブーンに人が集まり、似たものであるはずの自分には人があまり寄らない。

('A`)(カリスマ性っていうのかな……こーゆーの)


243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:51:46.87 ID:+VZLlHmt0
支援

244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:51:55.36 ID:8/GNStZy0
そんな物思いにふけっているうちに、いつのまにやらドクオは、
学校の敷地から外に出て、駅へと黙々と歩いていた。

(*゚ー゚)「あははーwww」

(*‘ω‘ *)「ちんぽっぽ!」

(#><)「このやろー!」

<ヽ`∀´>「ファッビョーン!!」
  _
(;゚∀゚)「モルスァwwwwwwwwwww」


('A`)(あいつら楽しそうだなあ……)

はるか前方で楽しそうに騒ぎながら帰るクラスメイト達を見ると、
なんだか自分のみじめさがより一層際立つような気がした。

('A`)(ニダーって……去年は違うクラスだったよな……
   まだ二日目だってーのになんであんなに打ち解けてんだろ……)

245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:51:59.37 ID:aTe9PpbyO
支援

246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:52:27.11 ID:+VZLlHmt0
支援

247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:52:58.59 ID:8/GNStZy0

そしてドクオは視線をはるか前方から、
もう少し自分に近い方へと移した。

そこにはあのふわふわとした、ツインテールの金髪が目に入った。

ξ゚听)ξ「……」

ツン。
彼女もまた、同じように独り駅へと向かっていた。

('A`)(あぁ畜生……まじ可愛すぐるぜこんなろー。
   どうやったら仲良くなれるだろうなぁ……)

そのとき、ドクオの鍛え抜かれた妄想力が爆発した。




248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:53:24.21 ID:+VZLlHmt0
支援

249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:53:37.66 ID:J4pZAJWx0
明日になったらまとめがきてくれるって信じてる

250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:54:07.56 ID:8/GNStZy0





「ほら、実は俺。風の使い手なんだぜ」

そう言ってドクオはツンに、
自らの風魔法”精霊の子守唄”を発動させてみせるのだ。

するとツンは、少し照れくさそうにしながらもこう言うのだ。

「はっ、まさかあんた……本当に使い手とはね。正直驚いたわ」






251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:55:06.58 ID:+VZLlHmt0
精霊の子守唄wwwww

252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:55:06.62 ID:8/GNStZy0

('A`)(そしてその後、襲い掛かる刺客達を協力して次々と倒していき、
    最後に最大の敵を倒した後、めでたくゴールイン……)

('∀`)(流石に自分でもこの妄想はねーわwwwwwwwwww)

ふとドクオは我にかえり、視線を前方のツンに戻した。

するとどうだ。
何者かがツンに話しかけているではないか。

そしてドクオは、ツンに話しかけている男の制服をみたとき、
頬に冷たい汗が一筋流れるのを感じた。

('A`)(おいおい。ありゃウラニチャ高校の野郎じゃねーか)

ウラニチャ高校。
この辺一帯。いや、全国からといっても差し支えないほどに
札付きの悪達が集う、誰もが恐れる不良高校。

その生徒が、ツンに話しかけているのだ。

253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:55:15.95 ID:aTe9PpbyO
支援

254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:55:33.03 ID:+VZLlHmt0
支援

255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:56:12.74 ID:8/GNStZy0

('A`)(いったいどういうことだ……)

しばらくドクオはその二人を観察し続けた。
二人は暫くの間、一言二言会話を交わしたようだが、やがて連れ立って人気の無い路地へと入って行ってしまった。

('A`)(気になる……)

もしもツンがあれこれ難癖をつけられて絡まれていたのだととしたら大変だ。
そう思い、ドクオは後を付けることにした。

('A`)(一体どこへ向かってるんだろな)

後をつけながら、二人の様子を観察する。

しばらく尾行を続けたところで、ふとドクオはあることに気がついた。

('A`)(俺の今の行動って……見ようによってはストーカーだよな。
   いや見方云々関係無しに、気になる異性の後付けてる時点で軽く変態だよな……)


256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:56:42.47 ID:+VZLlHmt0
支援

257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:57:14.14 ID:8/GNStZy0

そして、ふと。もしかしてあの二人はただ単に恋人で、これから逢引でもしようとしているだけなのでは?

そんな考えが頭をよぎった。

('A`)(もしそうだとしたら……俺は変態ということで確定!?
   いやそんな馬鹿な。たしかに俺はバーチャルでは嫁の数が二桁を超えそうな勢いだがそれはあくまでバーチャルな話しで
   俺としてはリアルと混同するきなど毛頭零。いやそんなこと今は関係ないか。そうだそうだ。そんなの関係ねぇんだ。
   関係ねぇ。か。ちょっと嫌なこと思い出しちまったな。いやまて俺。そろそろ自分だけの思考とはいえ脱線はそろそろ止め
   ようじゃねぇか。今は俺が変態か否か。だ。俺は変態じゃない。たしかに変態ではないことを証明するのは難しい。しかし逆に
   考えれば俺を変態であると証明することも出来ない。つまり現時点では俺を変態だと断定することは不可能。勿論変態では無いと
   断定することもできねぇけどな。つまりはこの件は保留っつーこった。そうさ。俺の思考から始まったこの問題を終わらせること
   が出来るのは他でもねぇ俺自身。のみ。だ。うは、俺いまちょっとかっこよかったんじゃね? あれ?)

前方の二人は、関係者以外立ち入り禁止と書かれた黄色いテープを潜り抜け、
ある工場跡地へと入っていった。

('A`)(どうするか……廃工場での密会か……もし二人が恋人だとしたら……おそらく濡れ場真っ最中に俺参上!ってなるな……
    えぇい! もう細かいことは気にするな俺! 気になるものは最後までとことん観察!
    そうやって人類は進歩してきたんだよっ!!!)


258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:58:04.72 ID:8/GNStZy0

ドクオも腹を決め、黄色いテープをくぐりぬけ、
二人の後へと続いていった。

('A`)(さてと……二人はどこへ……あ!)

工場のとてつもなく大きな入り口からちょこっと顔を出し、中の様子を探ると、
案の定そこにはツンとあの男が、向かい合って立っていた。

( ^Д^)「    」

ξ゚听)ξ「    」

('A`)(くそ、ここからじゃ遠くて会話の内容がさっぱりピーマンだ)

そこでドクオは物陰から物陰へと伝い歩き、
二人との距離を一気に詰めた。

するとどうだ。
さきほどまではまったく聞こえなかった会話内容が、手に取るようにわかった。


259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:58:45.90 ID:+VZLlHmt0
支援

260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:59:23.60 ID:UnbM2WVv0
支援

261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/20(水) 23:59:55.62 ID:8/GNStZy0

( ^Д^)「……つまりはおまえは俺に従う気はこれっぽっちもねぇーってわけか」

ξ゚听)ξ「えぇ、だぁれが! あんたみたいな雑魚にしたがうのよ」

( ^Д^)「雑魚……だと?」

男の眉間がピクリと動いた。
口調がすこし荒くもなっている。

ξ゚听)ξ「ええ、だって今時縄張りなんか気にして馬鹿みたいに粋がってるうすのろが強いわけないじゃない」

( ^Д^)「へぇ……おれとやろうってのか?」

ξ゚听)ξ「ふん。そりゃこっちの台詞」

(#^Д^)「いい度胸じゃねーかよぉ!!!! ああん?」


262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:00:09.18 ID:KRquRppg0
支援

263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:00:10.13 ID:5K1rqiXy0
っこれは・・・

264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:00:45.97 ID:wZZVTj6PO
支援

265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:00:58.93 ID:YSyIACrT0
http://vistahomepage.web.fc2.com/

266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:01:10.97 ID:vKY6OyTR0

そのとき。
ドクオは直感的に悟った。

('A`)(こいつぁなんと殺伐としてるじゃねぇか!!! 今にも互いに剣を抜かんばかりの剣幕じゃねーか!!!
   乙女のピィッーンチだろっ!!!!! どう考えてもよ!!!!)

そして二人の間に割って入ろうとしたのは、理性ではなく本能だった。
いや、その正確にいうならば”その場の雰囲気に流された”というやつだろう。

そしてあえてくだけて表現するならば、”ノリ”だ。

ドクオは一気に二人の間に躍り出た。

(;'A`)「ホアタッーーーーーー!! 俺参上!!!」

突然舞い込んできた闖入者に、男とツンはしばし呆然と立ち尽くす。

(;^Д^)「は?」

ξ゚听)ξ「ひ?」

267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:01:53.36 ID:vKY6OyTR0

(;'A`)「ふへほおぉぉぉぉおぉぉ!!!! ホアチャー!!!!!」

ドクオは昔見たアクションスターをイメージし、
適当にジャブにキックを空に繰り出した。

その光景を見て、ようやく二人は我に返ったようだ。

( ^Д^)「は? なにおめぇー?」

ξ゚听)ξ「あ、おっぱっぴーじゃないの」

ドクオは、二人の視線が体に突き刺さるのを感じた。

(;'A`)(やべ……ぶっちゃけノリでやっちまった感じだぜ……このやろー)

( ^Д^)「なにお前? やんのかこら?」

(;'A`)(くそっ、こうなったらやるしかねぇ!!!)


268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:02:43.07 ID:vKY6OyTR0

完全に油断している男に対し、
ドクオは拳を振り上げ、

(;'A`)つ「俺がガンダムだーーーー!!!!!!!」

(;'A`)つ#)^Д^)「ヒブルァ!!!」

殴った。

しかし相手の体格はドクオよりも優れているうえに、
流石ウラニチャ高校の生徒を名乗るだけあって、殴り合いには慣れたものらしい。

一瞬だけのけぞるが、すぐに体制を直し、
猛獣のような眼でもって、ドクオを睨みつけた。

(#^Д^)「てんめぇ……やんのかこらぁあああぁ!!!! ぶっころしてやるぁーーーーーー!!!!!!!」


269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:02:53.53 ID:JNqjAK1nO
e

270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:03:31.36 ID:5K1rqiXy0
ドクオオオオオオオオ!!!!

271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:03:35.97 ID:vKY6OyTR0

男のあまりの迫力に、ドクオは全身が萎縮した。

(;'A`)(あわわわわ……まてよ。俺。
     逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ)

(#^Д^)「おるぁああああああああ!!!!」

(;'A`)「ソイヤハアァァァアアアァァァァ!!!!!!」

二人の雄叫びが廃工場内に、響き渡った。

そして









272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:04:27.18 ID:5K1rqiXy0
(;'A`)「ソイヤハアァァァアアアァァァァ!!!!!!」

wwww

273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:04:33.07 ID:vKY6OyTR0





( ^ω^)「ちぇ、ドクオ。ゲーセンにいないお」

駅前のゲームセンターから出るなり、ブーンは誰に聞かせるわけでもなくそう呟いた。

先程までゲームセンター特有の喧騒の中にいたせいか、
外も外で電車や行き交う人々の声で五月蝿いのだが、それも今は妙に静かに感じる。

( ^ω^)(あー。やっぱり家かな。もう)

ブーンにはよくわからないが、ドクオ曰く今日はゲーセンのあるアーケードゲームが、
新しいバージョンにグレードアップするらしく、朝から今日は絶対にゲーセンに行こうと騒いでいた。

ブーンとしてもそのゲームはなかなかに面白かったような覚えがるので、
出来るならば早く遊んでみたい。

しかし、一人でそのゲームで遊ぼうという気はあまりなかった。

274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:04:34.75 ID:wZZVTj6PO
支援

275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:04:53.71 ID:wZZVTj6PO
支援

276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:05:18.20 ID:5K1rqiXy0
おっと

277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:05:24.03 ID:KRquRppg0
支援

278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:05:47.49 ID:vKY6OyTR0

( ^ω^)(メールは……ドクオは返信がわりと遅いほうだお。電話してみるお)

ブーンは携帯を取り出し、電話帳からドクオの番号を呼び出した。

しばらくの断続的な電子音の後、呼び出し音が耳にはいってきた。
そして二・三回鳴った後に、女性の声が受話器越しに聞こえてきた。

「はい。もしもし」

(;^ω^)(え? 女? 彼女?)

ブーンは一瞬そんなことを考えたが、こう言ってはなんだがドクオに限ってそれはあり得ない。
それにこの声は、年配の女性の声だ。

(;^ω^)「あ、もしかしてドクオのお母さんですかお?」

「あぁはい。そうですが……ああ! もしかしてブーンちゃんかい?」

(;^ω^)「そうですお」


279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:05:54.28 ID:5K1rqiXy0
三国志大戦?

280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:06:10.16 ID:KRquRppg0
支援

281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:07:00.52 ID:vKY6OyTR0

(;^ω^)(というかなんで?)

ブーンは携帯を一瞬口元から離し、画面を見た。
案の定そこにはドクオの自宅の番号が表示されていた。

どうもドクオの名前で、二つ。つまりは携帯と家伝の二つを登録してしまっていたらしい。

(;^ω^)(そういえばいつもメールだったからなぁ……まずったお)

「でぇ、なんのようだい? ドクオなら今家にはいないけど」

(;^ω^)「ああ、そのぅ……そうなんですかお。じゃぁ失礼しますお」

「あぁはいはい。それじゃあね。ブーンちゃん。
 ドクオをこれからもよろしくね」

そして電話は切れた。

(;^ω^)(うぅん……つか家には帰ってないのかお……)

282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:07:19.83 ID:KRquRppg0
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283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:07:36.39 ID:5K1rqiXy0
紫煙

284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:07:48.14 ID:wZZVTj6PO
支援

285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:07:57.43 ID:vKY6OyTR0

ブーンは再度ドクオの番号を呼び出し、
今度は携帯の番号であることを確認してからコールをしようとした。

しかしボタンを押す直前。
画面に赤枠に囲まれた一つのメッセージが表示された。

(;^ω^)(充電してください……かお……)

そういえば昨日充電することを忘れてしまい、
朝から電池残量が三段階表示で、残り一になっていたことをブーンは今更ながら思い出した。

そのときブーンは、ゲームセンターの入り口にたむろする、
みるからにガラの悪い連中の会話の一端が耳に飛び込んできた。

「なぁ。今日プギャーのやついねぇーけどどうしたあいつ?」

「あ? プギャー? なんかちっと挨拶するやつがいるとかいってもうどっかいっちまったぜ」


286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:08:46.62 ID:vKY6OyTR0

「なんだよー今日折角あいつんちで久々に麻雀やりたかったのによぉ。なんだ? 女か?」

「さぁしらね。でも女なのはまちがいないっぽいぜ。なんか金髪でツインテのVIP高のやつだってよ」

視界の隅で捕らえた画像を見る限り、間違いなくウラニチャ高校の連中だ。
目が合うとろくなことがないので、ブーンはできる限り視界に入れないように、連中を観察した。

(;^ω^)(金髪でツインテでうちの高校……)

ξ゚听)ξ

(;^ω^)(まちがいなくあいつのことだお)

どうにも嫌な予感がブーンの胸をよぎった。

うまくは言えないが、なにかやばいことになっていそうだと。


287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:09:50.62 ID:vKY6OyTR0

( ^ω^)「なんだか嫌な予感めいたものがするお……」

このへんで、人気が無くある程度のスペースの確保できる場所をブーンは考えた。

あそこしかない。

( ^ω^)(取り越し苦労ならそれでいいお。帰るのが数十分だけ遅くなるだけだお)

ブーンは、昼下がりの街へと駆け出した。










288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:09:54.41 ID:5K1rqiXy0
私怨

289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:10:53.81 ID:wZZVTj6PO
支援

290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:10:58.77 ID:vKY6OyTR0






(#^Д^)「おらぁ!! あんまし人のこと舐めてっからこうなんだよ!! ああ!!」

(;゚A゚)「ぐぼふぁ……」

男の右手による正拳がドクオの鳩尾を正確に抉る。
ドクオはたまらずその場に倒れこもうとするが、
襟首を男の左手によって掴まれており、それを許されない。

続いて男の膝蹴りがドクオの腹に叩き込まれる。
その衝撃に、胃の内容物がせりあがってくる気配を感じた。

吐かれることを予期したのか、男はそのまま左手をドクオの襟首から離し、放った。

どさりと地面に落とされ、ようやくドクオは何にも阻害されることのない呼吸を許された。


291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:12:33.08 ID:5K1rqiXy0
私怨

292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:12:51.31 ID:vKY6OyTR0

(;'A`)「げほぉ、げほげほ……」

ドクオは男に立ち向かおうと、膝立ちの体制になる。
しかしなかなか腰があがらない。

肉体の限界だった。

痛みで全身がばらばらになりそうだった。

ξ;゚听)ξ「あんたもう逃げなさいよ」

そんなツンの声を、ドクオは一蹴する。

(;'A`)「はは、逃げられっかよ……ここで逃げたらツンちゃんはどうなんだよ……」

ξ;゚听)ξ「あたしのことは大丈夫よ……
       というかあんたはなんでそんなあたしなんかのためにそんな頑張るのよ」

(;'A`)「き、決まってるじゃねーか」


293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:13:37.09 ID:5K1rqiXy0
おっと

294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:13:38.52 ID:KRquRppg0
支援

295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:13:56.56 ID:AJHc0iiJ0
ガンガレドクオ!!1

296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:13:59.13 ID:vKY6OyTR0

ドクオは痛みで意識すら朦朧とする中、
いや、そんな状態だったからこそ。

普段ならば絶対に口には出来ないような言葉がするすると腹から出てきた。

(;'A`)「友達だからじゃねーか……」

ξ;゚听)ξ「はぁ? あんた馬鹿?」

(;'A`)「なんとでも言えばいいじゃねーか……だけどよ! 俺は闘うぜ! お前のために! 俺は闘うzぇ」

最後まで言い終わらないうちに、
膝立ちの状態のドクオに、男のつま先蹴りが決まった。

(;゚A゚)「ぁぐ……」

(#^Д^)「ずいぶんとかっけー台詞吐けるほど余裕あんじゃねーかこら!」


297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:14:33.02 ID:5K1rqiXy0
どくお・・・

298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:14:33.66 ID:KRquRppg0
支援

299 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:15:08.76 ID:vKY6OyTR0

男はもはや抵抗すらできないドクオを、げしげしと足蹴にする。

(#^Д^)「適当にいたぶって帰してやろうかと思ってたけどよぉ……
      こうなりゃまじで病院の天井拝ませてやらぁあああああああああ!!!!!!!!」

(;゚A゚)「ぐぇぁ……」

何度も何度も男の蹴りが、ドクオの体に食い込んだ。
そのたびに鈍痛が走り、肺から空気が押し出され呼吸が苦しくなる。

何度も何度も。

(#^Д^)「おるぁっ!!!おるぁっ!!!おるぁっ!!!」

(;゚A゚)「……」

もはや呻き声も出せない。


300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:15:31.94 ID:sUQe8jSr0
まとめサイトに乗る事を祈りつつ寝…
うp主頑張れー

301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:15:37.60 ID:5K1rqiXy0
あぁぁ・・・・

302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:16:29.74 ID:wZZVTj6PO
支援

303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:16:36.72 ID:vKY6OyTR0

それほどまでにドクオの体は痛めつけられた。
そしていよいよ意識すら失いそうになってきたそのとき。

――オオォォォオォォォォォ――

どこからともなく、何者かの叫びが辺りに響き始めた。

(#^Д^)「あ? なんだこの声は」

男は足を止めた。
ドクオは男の蹴りから開放されたことに気がつくと、うぅと一つ唸った。

その間にも、叫び声は響き続ける。

ξ;゚听)ξ「な、なんかこの声。近づいてきてるわね」

(#^Д^)「なんだそりゃ」

(;'A`)(こ、この声は……間違いない! この声は……)


304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:17:07.01 ID:wZZVTj6PO
支援

305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:17:47.78 ID:vKY6OyTR0

(#^Д^)「まぁいい、今はこの糞生意気な餓鬼ぼこるのが先だっ!!!」

男は足を振りかぶり、再度ドクオに蹴りを叩きこもうとした。
そのとき。

今度は声だけでなく足音までもが響き始め、
流石に男はドクオから視線を逸らし、音のする方向へと顔を向け……

(#^Д^)「ったく!!! なんだっつーの……って!!! うわっ!! なんだおmぇ」

⊂二二二(#^ω^)二⊃「ドクオオオオォォォォォォ!!!!!!!」

突如として、両手を羽のように広げ、ブーンが男に体当たりをかました。

(#^Д^)「ゴブヒャァァアア!!!!」

その勢いで、男はそのまま数歩後ろにあった廃材に頭から突っ込んだ。


306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:17:50.93 ID:5K1rqiXy0
私怨!

307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:18:08.23 ID:KRquRppg0
支援

308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:18:39.80 ID:vKY6OyTR0
(;'A`)「ブ、ブーン……」

( ^ω^)「もしウラニチャのやつとなにかトラブルになっているのだとしたら、
       この辺じゃここ以外には無いと思って飛んできたお!!!」

(;'A`)「あ、ありがとう……ブーン」

もっとも今は悠長にドクオと話している余裕はない。

( ^ω^)「ツン!! あんたがウラニチャの野郎に絡まれたのかお!!!」

ξ;゚听)ξ「え? あたし?
       まぁたしかにあたしはそこのウラニチャの野郎に不当な難癖つけられたのは事実だけど……でも!」

(#^ω^)「ツン!! あんたに過失は無いのはわかったお!!
       だったらあんたはそこらへん隠れるなり逃げるなりしててくれお!!」

そしてブーンは、
怒りに身を震わせながらゆっくりと立ち上がる男に向き直った。

(#^ω^)「こいつは僕がなんとかするお!!!!」

309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:19:07.09 ID:wZZVTj6PO
支援

310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:19:39.51 ID:5K1rqiXy0
かっこいい!

311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:19:43.57 ID:vKY6OyTR0

ξ#゚听)ξ「だーかーらあああ!!!! たしかにあたしはそいつに絡まれたわよ!!
      悪いのはそいつよ!!! でもさ、あたしの話しくらいもうちょい聞きなさいよもう!!!
      そこのおっぱっぴーも全然あたしの話しなんか聞きやしないんだから!!!!」

(#^ω^)「ドクオ!! 疲れているところ悪いけどツンをちょっと抑えててくれお!!!」

(;'A`)「ああ、わかった。あ、いててててて……」

ξ#゚听)ξ「ああもう!!! じゃあ勝手にしなさいよもう!!! しらないわよmぅ」

ブーンはツンの言葉を最後まで聞き終えることは出来なかった。

男の拳が眼前までせまり、それに意識を集中するはめとなった。

(#^Д^)「あぁうぜー!!! なんなんだよおめぇ!!!! ボッコボッコにしてやんよぉ!!!!!」

そして男はそのままブーンの胸倉を掴み、倒れ掛かろうとする。
負けじとブーンも相手の胸倉を掴み、互いに互いを押し倒そうと暴れまわる。


312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:20:00.15 ID:KRquRppg0
早くまとめの人来てくれないかな
なかなか寝れない

313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:20:36.70 ID:vKY6OyTR0

しばらくの揉みあいの後に、倒されたのはブーンだった。
結局体格差によって、強引に押し切られてしまったのだ。

(;゚ω゚)「げほぉぉ!!!」

背中をモロに地面に叩きつけられ、男の体重も相まって呼吸が一瞬完全に停止する。
肺の空気が押しつぶされて、口から出て行く。

そしてそのせいで完全に、男を馬乗りにされることを許してしまった。

(#^Д^)「おらあああぁぁあああ!!!! 頬骨砕けろやこるぁあああああぁぁ!!!!」

(;゚ω゚)「ッッッッ!!!」

最早悲鳴すらあげる余裕さへ与えられないほどに、
何度も何度も頭を強く殴られる。

このままではまずい。


314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:21:03.58 ID:5K1rqiXy0
まとめのひとは明日あたりにきてくれるよ・・・

315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:21:16.67 ID:1diUwx+40
・・・空気読める奴が一人もいねえなこの話wwwwwwww

316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:21:33.94 ID:vKY6OyTR0

ブーンは必死にある程度自由になる右手を動かした。
そして右手からあるひんやりとした、棒状の物の感覚が伝わってきた。

これだ。

ブーンは痛みを堪え、それをしっかりと掴むと、
馬乗りになっている男に強く振るった。

(#^Д゚)「うぎゃっ!!!!!」

男がひるんだ。

その隙にブーンはするりと男の下から抜け出した。
そして右手に握られているものを見る。

やはり。それは鉄パイプだった。
少々錆付いてはいるが、刃物等ではないので何の問題も無い。

ブーンは力任せに再度鉄パイプを振るった。


317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:22:22.26 ID:vKY6OyTR0

(#^Д゚)「ぐぁばっ!!!!」

鉄パイプは再び男の頭部を捕らえた。

あともう一度。
あと一回で確実に相手は気絶する。

本能的な直感によりそれを察知し、
ブーンは確実にそれを成し遂げるために、さっきよりも余計に鉄パイプを振りかぶり、
思い切り振るった。

そして鉄パイプはたしかに男の頭部へと三度吸い込まれていった。

しかしその直前。

まだ鉄パイプは男の頭部を捕らえていないというのに、ブーンの手に何かにぶつかった衝撃が走り、
弾き返された。

(;゚ω゚)「……え?」


318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:22:30.17 ID:KRquRppg0
>>314
明日になる頃には絶対落ちてる

319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:23:12.16 ID:5K1rqiXy0
>>318だいじょうぶだいじょうぶ

320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:23:23.08 ID:vKY6OyTR0

そんなはずはない。
ブーンは自分の目を疑った。

しかしそれは紛れも無い事実。

そう。
確かに鉄パイプは”何もない空間で目に見えない何か”にぶつかったのだ。

(#^Д^)「たしかにおれは悪だがよぉ……良識ってもんはある。
      学校の授業はなるべくさぼらねーし、マックに行けば、ちゃんと飲み残しのソフトドリンクは、
      指定の専用のゴミ箱に捨てるぜ……だがよぉ……」

(#^Д^)「そいつぁ良識の通じる相手だけにすることだ!!!!
      学校のせんこうも、マックの店員さんもどんなに気に入らなくても一応の良識があるからよぉ!!!!」

(;゚ω゚)「……」

(#^Д^)「だけどてめぇーはちげぇ!!! 拳と拳の喧嘩にあろうことか凶器を使いやがった!!!!
      先にいっとくけどわりいのはお前だぜ!!!! お前がさきに卑怯な真似したんだからよぉおおおお!!!!!!」


321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:23:26.99 ID:vRPlQnqA0
まとめまとめうるっせーな
来てくれるときは来てくれるし、来てくれないときはくれねーんだよ

支援

322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:24:35.72 ID:5K1rqiXy0
私怨

323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:24:35.95 ID:KRquRppg0
>>321
そうだな自重する


支援

324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:25:22.16 ID:vKY6OyTR0
そして次の瞬間。

男が手を前に突き出したと思ったら、ブーンはすさまじい風によって吹き飛ばされていた。

(;゚ω゚)「っっ!!!!」

そして思い切り廃材の山に頭から突っ込まされた。

廃材がクッションがわりになったものの、その衝撃によってブーンはしばらく起き上がれない。
朦朧とする意識の中、ブーンはあることだけを考えていた。

”いまのかぜは……なんだ?”

そして意識が完全に回復するまえに、無理矢理体を男に起こされる。

(#^Д^)「いまので終わりだと思うなよ。あ?」

男は右手一本ブーンの襟首を掴み、ブーンを体ごと数センチ持ち上げていた。
そして左手でブーンの顔面を鷲掴みにし、

(#^Д^)「たっぷりと味わいやがれ……」

325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:25:22.89 ID:5K1rqiXy0
>>321俺も自重そうする

326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:25:42.98 ID:KRquRppg0
支援

327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:26:36.35 ID:vKY6OyTR0

(;゚ω゚)「うぎゃああああぁぁあっぁあぁぁあ!!!!!」

全身をいまだかつて体験したことのない痺れが駆け巡る。
昔ライターの電気ショックの部分を取り出して、それを友達に使い合ったことがあるが、
あのときの感覚。

あのときの痛みの数倍の大きさの感覚が、全身を襲うのだ。

(;゚ω゚)「く……くぉ……」

それでもブーンは僅かな力を振り絞り、落とさずにしっかりと離さなかった鉄パイプを、
男のわき腹にふるった。

しかし。

(;゚ω゚)「な! なんでだお!!!!」

またも鉄パイプは男にぶち当たる瞬間に、何もない空間に弾き返された。

(#^Д^)「きかねーよ!!! そんなごみなんぞ俺にはきかねぇーんだよぉ!!!」

328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:26:41.67 ID:mq76u0DZ0
支援


329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:27:40.75 ID:vKY6OyTR0

男はブーンを両手で掴み、上に放った。
数十センチしかあがらなかったが、それでもブーンが地面に受け止められるまえに、
またも右手を突き出した。

そう突き出しただけだ。

ブーンの体に触れてなどいない。
しかしブーンの体は、本当に見えない力で突き飛ばされたように吹き飛んだ。

そして今度はなんのクッションもない壁に思い切り叩きつけられた。

(;゚ω゚)「っぁぁ……」

流石のブーンも、これには参った。
そのまま地面に倒れこんだ。

(#^Д^)「ふん……」

男はブーンにゆっくりと歩み寄る。
その背中にツンが静かに声をかける。

330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:27:41.21 ID:5K1rqiXy0
すげ・・・
私怨

331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:28:06.25 ID:KRquRppg0
支援

332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:28:51.95 ID:vKY6OyTR0

ξ゚听)ξ「あんた……恥ずかしくないわけ?」

(#^Д^)「なにをだよ?」

ξ゚听)ξ「一般人相手にそんなに惜しげもなく”魔法”を披露してボッコボコにして……恥ずかしくないわけ?」

(;'A`)(ま、魔法!?)

ツンの言葉に男は強く反応し、視線をしばしブーンからツンへと向けた。
どうやらこの男。
プライドがかなり高いらしい。

(#^Д^)「恥ずかしくないだと? 待てよ、先に卑怯な真似しやがったのはあいtっ」

男は途中で言葉を切った。
視線をぐるりとブーンに戻すと、すぐさま右手で顔面を防いだ。

ばちりと音を立てて、何かが男の右手によって弾かれた。

(#^Д^)「いって……今のは威力こそ弱ぇーが……”魔法弾”じゃねーかよ……まさか!?」

333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:29:50.86 ID:AJHc0iiJ0
あぁ、ハンターハンター的な覚醒か

支援

334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:29:52.49 ID:vKY6OyTR0

男はついさっき吹き飛ばしたブーンへと視線を向けた。

そこには今にも倒れそうにふらふらとしているが、しっかりと自らの足で立ち上るブーンの姿があった。

( ゚ω゚)「はぁ…はぁ…」

そして男の目にはしっかりと、その身から沸き立つ魔力のオーラを映し出している。

( ゚ω゚)「まだだお……まだ! 僕は諦めないお……」

(#^Д^)(こ、こいつ。さっきまでは少しも魔力なんてもってなかったじゃねーかよ……
      たしかにただの人間だった……なのになんで……意味わかんねーよ)

ξ;゚听)ξ「まさか……魔力の干渉を受けて覚醒した……!?」

(#^Д^)「は!? なんだよそれ!?」

ξ;゚听)ξ「あたしだって聞いただけの話で、実際にみるのは初めてよ。
      ただこれは絶対にそうよ! これ以外考えられない!
      こいつあんたの魔力をモロに受けたせいで目覚めちゃったのよ!!!」

335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:30:23.40 ID:KRquRppg0
なんというハンターハンターwwwwwwww

336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:30:49.62 ID:vKY6OyTR0
(#^Д^)「はぁ!? なんだよそりゃ!?」

(;'A`)(は? 魔法? 覚醒? 干渉? なんの話しかさっぱりわかんねーよ)

どうやらこの状況をしっかりと把握しているのはツンだけらしい。
男はまだ何が起こったのか完全には理解していないようだし、
ドクオとブーンにいたってはなにがなんだかさっぱりわからない。

しかしブーンには、これだけはわかっていた。

( ゚ω゚)(体中が痛い……今にもぶっ倒れそうだお……
      でも! それでも力が沸いて来るのがわかるお! この力さえあれば!!!)

(#^Д^)

⊂二二二( ゚ω゚)二⊃「お前を倒せるおおおぉぉぉっぉぉおおお!!!!!」

ブーンは自分の存在全てをかけるような声で男に突貫した。
その右手には、たった今沸き始めたばかりの、自分でもよくわからない力を一杯に篭めて。

(#^Д^)「舐めんじゃねーよ糞がぁあああああぁ!!!!」

337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:31:13.07 ID:KRquRppg0
もう寝る
ラスト支援

338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:31:36.12 ID:vKY6OyTR0

( ゚ω゚)「!!!!」

ブーンの渾身の一撃はあっさりと、またも見えない何かに遮られた。
そしてものすごい突風が吹き荒れ、ブーンは吹き飛ばされる。

(#^Д^)「俺は”乙種認定”受けてんだよ!!!!
      てめぇーみてぇなたった今覚醒したばかりの、”丙種認定”も貰えなさそーな雑魚に遅れはとらねーよ!!!」

(;゚ω゚)「ぐ……くそ……」

(#^Д^)「まじ頭きた。もう病院送りなんてあまっちょろいこたぁ言わねぇ。
      冗談抜きでぶっ殺してやんよ!!!! 今更謝ってもおせーんだよ!!!!」

男が手近にあったドラム缶を思い切り蹴飛ばし、そう宣言すると、
肩を怒らせながらゆっくりとブーンへ近寄っていく。

ξ;゚听)ξ「もういいわよ!!!! そいつは本気であんたを殺しにかかるわよ!
      もういいから! あとは私に任せて逃げなさいよ!!!」

(;゚ω゚)「嫌だお!!!」

339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:31:48.61 ID:5K1rqiXy0
すげええ

340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:32:19.16 ID:mq76u0DZ0
支援

341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:32:26.66 ID:4wP54fTX0
支援

342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:32:30.41 ID:vKY6OyTR0
ξ;゚听)ξ「な……なんでよ……馬鹿じゃないのあんたら!?
      なんでそんなに、こんなあたしのために……」

(;゚ω゚)「それは……僕とあんたは……友達だからだお」

ξ;゚听)ξ「へ……?」

(;゚ω゚)「ドクオとあんたは友達だお。そして友達の友達は友達。
      つまりドクオと友達のあんたは僕の友達だお……だから助ける!!」

ツンはふとドクオの言葉を思い出した。

「友達だからじゃねーか……」

ξ;゚听)ξ「あ、あたしは! あたしはドクオを拒絶したわよ!!
      ドクオが友達になってって言ったとき! あたしは嫌だと言った……
      なのに……なのになんで!!」

(;゚ω゚)「あんたは……”友達の条件”についてどう思うお?」

ξ;゚听)ξ「友達の……条件?」

343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:33:09.36 ID:mq76u0DZ0
支援

344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:33:28.33 ID:vKY6OyTR0

(;゚ω゚)「そうだお……」

そうしている間にも、男はどんどんブーンに歩み寄っていく。

ξ;゚听)ξ「お互いがお互いを友達と認めたとき?」

(;゚ω゚)「違うお。すくなくとも僕はそうは思わないお」

ξ;゚听)ξ「……」

(;゚ω゚)「友情ってのは……というよりも人の想いって奴はみんな最初は一方通行だお
      お互いがお互いを同時に同じように想うなんてありえないお」

(;゚ω゚)「だから僕は想うんだお。この人とは友達だと。
      たとえ相手がそう思っていなくても、やがて僕の想いは相手に届き、伝わるお
      だから僕はいつもみんなの友達になろうって想うお」

(;゚ω゚)「想ったその瞬間から友達ってのは成り立っているお。
      お互いの感情なんて関係ないお。押し付けがましい? そんなの関係ないお」


345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:34:16.09 ID:vKY6OyTR0

( ゚ω゚)「ドクオがあんたを想った瞬間からあんたはドクオの友達であり……
      僕の友達だお!!!! 僕の大切な友達だお!!!!!
      あんたがどう想おうと関係ない!!! あんたは僕の友達だお!!!!!!!」

そのときドクオはふと悟った。
自分とブーンの決定的な違いに。

(;'A`)(そうか……わかったよ……俺とブーンの”違い”ってやつが。
    接し方とかそんなのは根本的な問題じゃねえ。一番重要だったのは想いだったんだ)

(;'A`)(俺は実際、周りの人間をこれっぽっちも友達だと思っちゃいなかったんだ。
    だから相手も俺を友達だと思わなかった。あたりまえのはなしじゃねーかよ)

(;'A`)(でもブーンは違う。ブーンは常に周りみんなを友達だと想った。
    だからそれがみんなに伝わったんだな……)


346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:35:06.97 ID:vKY6OyTR0

(;'A`)(なんてことはない。友達が出来ないのを、俺は勝手に周りが悪いって決め付けていたんだ。
    だから自然と誰も寄って来なかった。なんてことは無い。
    俺が変にひねくれていた。ただそんだけの話しだったんだ……)

( ゚ω゚)

('A`)(やっぱブーン。お前すげーよ。流石”俺のダチ”だよ……)

(;゚ω゚)「くそっ!!!! だから僕は、僕は負けない!!!! 負けないおぉぉぉおおおぉぉぉ!!!!!」

ブーンは痛みで満足に動かすことすら難しい右手を必死に持ち上げ、
筋肉を使った力の集中ではなく、全身を駆け巡る異様な力。”魔力”を篭める。

そしてどんどんその距離を縮める男に向けて撃ち出す。

(#^Д^)「ああうぜぇえ!!!! ほんとうぜえよおまえ!!!!!
      こんな出来損ないの”魔法弾”で俺が倒せるとか思ってんのかよぉ!!!!!!」

ブーンの撃ち出す”魔法弾”は、全て男の体にぶち当たる前に弾け飛んだ。


347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:35:12.16 ID:wZZVTj6PO
支援

348 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:35:31.92 ID:mq76u0DZ0
支援

349 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:35:50.98 ID:vKY6OyTR0

しかしその理由も今のブーンにはわかった。
先程まで視認することのできなかった物が、今は見える。

そう。
男の体の回りには、半透明の膜のようなものが構築されていた。
それがブーンの攻撃を、すべて弾いてしまっているのだ。

ξ;゚听)ξ「やめなさいよ!!!!! あたしは大丈夫よ!! 本当に大丈夫!!!
      だからあんた達は早く逃げなさいよ! あんたらが敵う相手じゃないのよ!!」

(;゚ω゚)「僕は友達を見捨てないお!!!」

ξ;゚听)ξ「まだそんなこと言ってるの!? あたしはあんたらを拒絶したわ!
      そしてブーン。あんたもあたしを嫌った。そうでしょ!?」

(;゚ω゚)「たしかに……僕は一時はあんたを嫌ったお。
      ドクオの気持ちを蔑ろにするあんなDQN女、死ねばいいのにと思ったお」

ξ;゚听)ξ「……」


350 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:35:55.65 ID:5K1rqiXy0
私怨私怨

351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:36:51.12 ID:vKY6OyTR0

(;゚ω゚)「でもその考えもすぐに揺らいだお。
      覚えているかお? 今日の休み時間の話しだお」

ξ;゚听)ξ「……休み時間は何個もあったわよ。今日のいつの休み時間よ?」

(;゚ω゚)「僕がニダー達と騒いでいたときだお。
      あのときあんたはたしかに僕らのことを見ていた。とても羨ましそうな目で!」

ξ;゚听)ξ「あ、あれは……そのぅ……たしかに羨ましかったけど……
      あたしが羨ましかったのは……なんていうか……そういうあれじゃなくて……」

(;゚ω゚)「だから僕はそんとき思ったお。
      もしかしたらあんたはとても意地っ張りで、なかなか素直になれなくて!!
      純粋な目で友達になってくれと頼むドクオを、つい断ってしまっただけで!!!!
      本当はみんなと仲良くやりたいんじゃないかと思ったんだお!!!!」

ξ;゚听)ξ「いや……だからそうじゃなくて……いやでもやっぱ変な意地張ってたのはあるとは思うけど……
      そうじゃなくてあたしが羨ましかったのはそうじゃなktぇ」


352 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:37:16.92 ID:Dn/H9fCCO
支援

353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:38:04.20 ID:vKY6OyTR0

(;゚ω゚)「素直になれお!!!!! 僕らはきみを受け入れるお!!!!!
      だからきみのも素直になってほしい!!! それだけなんだお!!!!!!!」

ξ#゚听)ξ「だからあんたらはホントにもぅあたしの話しを最後まで聞きなさいよおおおぉぉぉぉおおお!!!!!」

(#^Д゚)「あああぁぁぁああああぁぁぁぁっぁぁあぁぁあああ!!!!!!!!!
     ごちゃごちゃうるせええぇぇぇぇええぇぇえ!!!!!!!死ね!!!マジ死ねよ!!!!!
     てめぇるぁあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」

男はブーンの目の前まで近づき、
ものすごい大音声で叫ぶと、大きく右腕を振り上げた。

そしてその拳に一気に男の魔力が集中する。
ばちばちと稲妻のようなものが拳から発生し、青白く輝く。

(#^Д゚)「これで内臓まで黒焦げになっちまえよぉぉぉおおおおおおおお!!!!!!!!」

そして拳が無慈悲にも。

ブーンに振り下ろされ。

354 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:38:10.29 ID:5K1rqiXy0
・・・・

355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:38:33.26 ID:wZZVTj6PO
支援

356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:38:40.21 ID:vKY6OyTR0



そしてブーンは……





357 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:39:02.71 ID:AJHc0iiJ0
ドクオオオオオオオ!


358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:39:24.36 ID:wZZVTj6PO
支援

359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:39:38.97 ID:vKY6OyTR0




(;^ω^)「え?」

あり得ない光景が広がっていた。

ブーンの前にはツンが立ち塞がり、男の魔力の篭められた右拳を軽々と掴み、攻撃を防いでいた。

(;^Д^)「なっ!!!! て、ってめぇ! 一体何をしやがった!
      ”壁”も張らずによぉ!!!」

その問いに、ツンはいたって静かな口調で答えた。

ξ )ξ「なにをしたかって? ありのままに答えるならば……そうね
     まずあたしの右手を魔力でコーティングして、とりあえずあんたの魔法を無力化した状態で掴んだわ。
     そして”身体強化魔法”であんたの腕力をあたしの強化された腕力で押さえ込んだってところね」

(;^Д^)「コーティングに……身体強化魔法だって……?」


360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:40:27.68 ID:5K1rqiXy0
おおっほんかくてき

361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:40:50.43 ID:vKY6OyTR0

男の顔に、明らかに動揺の色が浮かんだ。
男はツンの手を振りほどこうともがくが、圧倒的な強化されたツンの魔力の前に、
文字どおり、指一本動かせない。

ξ )ξ「ふん、あんたみたいなぼんくらにも、この技のすごさくらい伝わったようね……」

そしてツンは、自ら男の手をほどいた。

男は自由になったものの、すぐさま数歩後ろに下がり、距離をとった。

ξ )ξ「ブーン……ドクオ……
     私が間違っていたわ。たしかに私は素直じゃなかった。つい変な意地張って心にも無いことをしたわ。
     そしてあんたらがあたしの代わりに闘ってくれていたときも、”余計なことをして”って思ってたわ。
     だってさ、あたしはこんな男の喧嘩買うつもりなんてさらさらなかったし、適当にあしらって、
     適当に帰るつもりだった。だからあんたらの助けは心底邪魔だと思ってた……」


362 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:42:16.92 ID:4wP54fTX0
支援

363 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:43:43.36 ID:mq76u0DZ0
支援

364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:44:02.00 ID:5K1rqiXy0
ししえん

365 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:44:08.86 ID:wZZVTj6PO
支援

366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:44:19.45 ID:vKY6OyTR0

ξ )ξ「あんたらが傷つき、倒れたときもあたしは指一本手を貸さなかった。
     あんたらが勝手にやったことなんだから勝手に傷ついて、勝手に帰ればいいと思ってた」

ξ )ξ「でもあんたらは逃げなかった。あたしのために。
     こんなにもボロボロになってもあんたら逃げなかったわ。勇敢に敵に立ち向かっていったわ。
     だから…だから……」

(;^ω^)「あーごめんお。なんか何が言いたいのかよくわからんお」

ξ////)ξ「あーもう!!! 理解力の弱い奴ねぇ!!!!
     つまりは”ごめんそしてありがとう”って言ってるのよ!!!」

(;^ω^)「そ、そうなのかお」

ξ////)ξ「わかりなさいよ!! こんくらい!!!!」

そしてツンは、キッと表情を引き締めると、
視線をまだ驚きの覚めない男に向け直した。


367 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:44:53.80 ID:vKY6OyTR0

(;^Д^)「あ、あんだよ……」

ξ )ξ「あんた……たしかプギャーとか言ってたわよね。闘う前にひとつ言っておくわ……」

ツンは、その右腕をゆっくりと持ち上げ、

ξ )ξつ

人差し指を高らかにプギャーに突きつける。

そして

ξ#゚听)ξつ「あたしを怒らせたこと……後悔させてあげるわよぉ!!!!!!」



(#^Д^)「へ……言ってくれるじゃねぇかよぉ!!!!!」


368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:45:57.11 ID:vKY6OyTR0

ξ#゚听)ξ「あたしはあんたを許さないわよ!!!!」

(#^Д^)「俺こそ、おめぇら全員許す気なんてねぇんだよ!!!!!」










ξ#゚听)ξ
       「ボッコボッコにしてやんよぉ!!!!!!」
(#^Д^)

369 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:46:05.97 ID:5K1rqiXy0
ぷぎゃ

370 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:46:21.07 ID:mq76u0DZ0
支援

371 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:47:05.67 ID:vKY6OyTR0

そして男は再度拳を振り上げ、
先程と同じように魔力を集中させ、青光りする稲妻を纏った拳をつくりあげた。

(#^Д^)「たしかにてめぇは魔法を使うのが上手いらしぃなぁ!!!
      でもよ!!! 見た限り俺の方が魔力の絶対量はあきらかに上!
      これだけでもう勝負は目に見えてるようなもんじゃねーか!」

(;^ω^)(た、たしかに!)

ブーンの目にもその差は見えていた。

覚醒した目に映し出される、魔法使いが纏う魔力のオーラ。
その大きさは、ツンのそれよりもプギャーの方が一回りも大きい。

大きさが魔力の量を象徴しているのならば、ツンの劣勢は火をみるよりも明らか。

ξ#゚听)ξ「ふんっ、いるのよねぇたまに。
      あんたみたいな無知でどうしようもないほどの単細胞馬鹿が」


372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:47:09.68 ID:zsxrKbQ4O
(;'A`)ゴクリ

373 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:47:56.65 ID:vKY6OyTR0

(#^Д^)「あん?」

ξ#゚听)ξ「魔力の多いほうが強い。そんな単純な話しじゃないでしょ普通に考えて。
      あんたそれでも本当に”乙種認定”受けてんの? あ、もしかして滑り込み?」

(#^Д^)「なんだって?」

ξ#゚听)ξ「あんたはしらないのかもしんないけどさ、”乙種認定”の判定基準でものすごく幅が広いのよ。
      この国の魔法使いの七割近くが”乙種認定”の判定基準内なのよ」

(#^Д^)「ぁんだよ!!! 偉そうに能書き垂れやがって!!!
      そういうおめぇこそどうせ乙種認定者だろぅがよ!! いや丙種か!? その魔力の量じゃ」

ξ#゚听)ξ「生憎あたしも乙種認定者よ。
      だけどね。あんたは二つ勘違いしてる。一つは勝敗の決め手は魔力の量では無いこと。
      そしてもう一つ。あたしは本来の魔力を”隠蔽”していることよ」

(#^Д^)「隠蔽だと? なんじゃそりゃ? はったりはよせや!! これでもくらいやがれよぉ!!!」


374 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:48:55.63 ID:vKY6OyTR0

プギャーが右腕をツンの方へ突き出した。
瞬時に魔力が拳に集まり、魔力の弾丸となって、ツンへと猛スピードで迫る。

しかし

ξ#゚听)ξ「呆れた。”魔力隠蔽”も知らないとはね」

ツンはなんのモーションもとらずに、ただ自然体で立っていた。
しかしそれでも、プギャーの放った魔法弾を、壁を展開し造作も無く弾いた。

(;^Д^)「なっ、俺の魔法弾を軽々といなしやがって……」

ξ#゚听)ξ「ふん、あんたの豆鉄砲みたいな魔法弾なんて、あたしにゃ軽々と防げんのよっ!」

そしてツンは一歩、プギャーに対し歩み寄った。
プギャーが一歩、後ずさりをした。


375 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:49:31.01 ID:wZZVTj6PO
支援

376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:49:43.29 ID:vKY6OyTR0

ξ#゚听)ξ「生憎あんたと遊んであげるほど今のあたしの機嫌はよくないのよ!!!
      たっぷりと見せてあげようじゃないの!!!あたしの本来の魔力をねぇええぇ!!!!!!!!!」

(;^Д^)「ほ、本来!?だって……?」

空気が変わった。

時が止まったような感覚。
周囲の物音が一瞬にして消え去る。

ツンが一声叫んだ瞬間から、まるで別世界に飛ばされたような感覚をブーンは味わった。
そしてツンから。

膨大な量の魔力のオーラが放出される。

(;^Д^)「な、なんだ……よ……これ……」

プギャーはその量に、思わず腰を抜かしてその場に座りこんでしまった。

(;゚ω゚)「いや……つか…これは……」

377 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:50:15.52 ID:5K1rqiXy0
芝炎

378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:50:24.41 ID:vKY6OyTR0
その魔力のオーラはもはや大小の問題では無かった。
爆発するかのように広がる魔力のオーラは、周囲を埋め尽くし、
ブーンはその魔力のせいで、皮膚がぴりぴりと痺れるのを感じた。

見えるという話ではない。
もはや身をもってして感じてしまう規模の魔力なのだ。

(;'A`)(よ……よくわからんが俺でも感じるぜ……この異様な空気。
    この皮膚を刺激する異様な感覚をよぉ……)

あまりにも圧倒的な量の魔力量。
それに男は、完全に怖気づいた。

冷や汗をだらだろ流し、顔を真っ青にし、震える唇を必死に抑えながら喋る。

(;^Д^)「は……? き、きいてねぇーよ……なんなんだよ、この魔力量。
      俺はこんな化け物に喧嘩ふっかけたのかよ……」

ξ# )ξ「さてと、プギャー。あんた、覚悟は出来てるわよね?」

ツンがゆっくりと右手を天に振りかざした。

379 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:50:31.65 ID:mq76u0DZ0
私怨

380 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:51:23.82 ID:vKY6OyTR0

(;^Д^)「じょ、冗談じゃねぇ!!!!! 逃げるにきまってんだろぉがよぉ!!!」

ツンが魔法が繰り出す前に、
プギャーはここから逃げ出そうと一目散に、巨大な工場の出口へと走った。

しかし

ξ# )ξ「逃がすわけないでしょぉが……」

突如として極寒の冷気とともに、巨大な氷柱が地面から生え、
数秒とかからないうちに、工場の出口を覆いつくしてしまった。

(;^Д^)「は? は? い、いい、い、いや。な、なんだよこれ。
      ほんの数秒で、これだけのものを構築。まじねぇーよ。
      ねぇよ。ありえねぇーよぉ!!!!!」

逃げ道を塞がれ、慌てふためくプギャー。


381 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:51:42.69 ID:5K1rqiXy0
私怨

382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:52:03.40 ID:vKY6OyTR0

そしてツンは再度右手を天に振りかざし。
今度は運動会用の大玉ほどの、稲妻の走る光の玉をつくりあげた。

ばちばちと耳を劈く音を鳴らし、そのあまりの光の強さはツンの輪郭をぼやけさせる。

(;^Д^)「ひっ、ひぃいいい!!!
      なんだよそりゃ!? 大きさ的にありえねぇーだろ!!!!」

ξ# )ξ「さてと、あんたに十秒の時間をあげるわ」

(;^Д^)「ひぇ?」

ξ# )ξ「あたしが十秒の時間を数える間に、あんたの精一杯の”壁”を張りなさい。
      でないとあんた……間違いなく”即死”するから」

(;^Д^)「いぃ、いやいやいや! ちょちょちょちょっと待てよ!!!!!」

ξ# )ξ「だから十秒待つって言ってんでしょ。ちなみに言うけど、
      鉄パイプ防いだとき程度の”壁”じゃあ全然足りないから。普通に死ぬから」


383 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:53:40.19 ID:wZZVTj6PO
支援

384 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:53:54.46 ID:mq76u0DZ0
紫煙

385 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:54:08.24 ID:5K1rqiXy0
私怨

386 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:54:33.53 ID:mq76u0DZ0
四円

387 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:55:06.27 ID:1diUwx+40
うん

388 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:55:07.17 ID:5K1rqiXy0
死塩

389 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:55:40.50 ID:6xwlJGxP0
試演

390 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:55:44.62 ID:vKY6OyTR0

(;^Д^)「まままままま待てよ!!! ええぇ? なんだよそりゃ!? ねぇって! ありえねえって!!!」

ξ# )ξ「あと七秒」

(;^Д゚)「そそそそそっそそおぉい!! あわぁわわわわw……」

プギャーは顔面蒼白になりながらも、必死に”壁”とやらを展開しようとする。
しかし焦りからか、まったく魔力は膜の形を取らない。

ぶちぶちと切れ、つくるそばから消滅していく。

その間にも、ツンは死のカウントダウンを止めない。
その上光の玉は更に大きさを増していくのだ。

(;^Д゚)「こここここ、殺すなんて嘘だよな、冗談だよな。なぁ!!!
     なぁそそそそ、そうだろ。そうなんだろ!!! そうなんだろ!!!!!!」

ξ# )ξ「あと二秒」

(; Д )「くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」

391 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:56:27.25 ID:vKY6OyTR0
焦れば焦るほど集中力は弱まり、魔力を練ることができなくなる。
結局プギャーは、満足に”壁”をはることは出来なかった。

そしてツンは慈愛の意をみせることなく、残酷にも死のカウントダウンを終えた。

ξ# )ξ「0と……よし決定。死ね」

ツンは無造作に光の玉を、プギャーに放った。
そして光の玉は無防備な状態のプギャーを直撃した。

(;^Д゚)「ぐあああぁぁあああぁぁああああぁぁぁああああぁぁぁぁああああぁぁぁああああx!!!!!
(;^Д゚ああああああああああああああああああぁぁぁぁああぁぁぁぁあああああぁああああxあぁぁぁああ
(;^Дあああああああああああああぁぁぁっぁぁぁあああああああぁぁぁああぁぁあっぁああああああぁああ
(;^ああがあぐあhじぬふjljsdしふいhくhdくほいさdじおyydさsssじyy67yhkふ7j
(;hンsdjkhfぢfづふぃhdjfdksjふぉ;いそうgふfhfdhじfdこgfづgyhvgびじふgyf
(hsdfhsづふぃhdjふぃdjfのも振る会うし塗り編む軸ゲロ身にひじmっこjほじっぽーーーーいいぃ

ものすごきまでの絶叫。
まさしく断末魔と呼ぶに相応しい悲鳴。

そして爆発のようにひろがる光。

392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:56:35.30 ID:5K1rqiXy0
士沿

393 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:57:05.40 ID:vKY6OyTR0

それらがすべて去ったあとには、白目を剥いて倒れるプギャーの姿が残った。
プギャーはピクリとも動かない。

ツンはそんな姿のプギャーを確認すると、一回大きくため息をついた。
そしてその後、口汚くプギャーを罵り始めた。

ξ#゚听)ξ「ああぁもう! ほんとマジうざい男だったわね!
      いきなり『お前魔法使いだろ? 俺はこの辺じゃはばきかせてる魔法使いでよぉ。ちょっと面かせや』とか!
      なに今時何縄張りみたいな糞下らないこと気にしてんのかしら!? それになにが『このへんじゃはばきかせてる』よ!
      糞弱いじゃないの!!! このへんってこのへんはどれぐらいの範囲でこのへんなのよ!!
      まさか周囲二、三メートルって意味!? ああもうほんとうざったいわよ!!!!!!!」

(;^ω^)「ああ、怒ってるところ悪いんだけど……」

ξ;゚听)ξ「な、なによ」

(;^ω^)「ほんとに殺したお? あの人」

ブーンは痛む腕をさすりながらも、地面に倒れぴくりとも動かないプギャーを指差した。


394 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:57:45.07 ID:yRlAC1l/0
支援

395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:58:05.28 ID:6lcQlCbaO
http://chat.atura.jp/servlet/hmc?roomno=51027&userno=3404397&hd=1&fs=0
ここのなりちゃで長門増やしまくろうぜwwwwww

396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:58:18.32 ID:vKY6OyTR0

ξ゚听)ξ「ああ、別に殺してないわよ」

以外にもツンは、殺していないと言った。
ブーンはてっきり本当に殺したのかと思っていた。

実際あの魔法は、それだけの迫力があった。

ξ゚听)ξ「あれは見た目こそ派手だけど、実はただの”気絶魔法”よ
     それなのにこいつは完璧ビビッちゃってさぁ。ほんと情けない奴」

そう言ってツンは、げしげしとプギャーの体を蹴り飛ばす。
プギャーはなんの反応も示さない。
完璧に意識が飛んでしまっている様子だ。

ξ゚听)ξ「ああ、せいせいした……」

( ^ω^)「うんそうだお」

('A`)「だな」


397 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:58:38.96 ID:5K1rqiXy0
ツンtyueeeeeeeee!!!!

398 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:58:44.53 ID:wZZVTj6PO
支援

399 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:59:08.01 ID:vKY6OyTR0
ξ゚听)ξ「……」

( ^ω^)「……」

('A`)「……」

いろいろとあったがとても綺麗な形で一件落着となった。
そのせいで妙に落ち着いてしまい、会話が途切れた。

ξ;゚听)ξ「そ、そいじゃあたしは帰るわよ。もう」

ツンはこの空気がいたたまれないらしく、早々と帰ろうとし、
ブーン達に背中を向け、てぷてぷと工場から出て行こうとする。
ブーンはその背中に声をかける。

( ^ω^)「ちょっとまってお!」

ξ;゚听)ξ「な、なによ!」

怒っているような焦っているような。
そんな複雑な様子でツンはブーン達へと振り返った。

400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:59:10.02 ID:6xwlJGxP0
ドクオ空気wwwwwww

401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:59:46.84 ID:vKY6OyTR0

ブーンには、ツンに聞きたいことは山ほどあった。

”魔法”だとか”乙種”がどうだとか、ツン自身についてだとか、
たったさっき自分の身に起こった出来事の詳細だとか。

しかしそれらのことは、今口に出すべきじゃない。
今最も言うべきこと。

それは

( ^ω^)「ツン」

ξ;゚听)ξ「だ、だからなによ!」

( ^ω^)「これからも……」

( ^ω^)つ「よろしくだお」

そう言ってブーンは、右手をゆっくりとツンに差し出した。


402 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 00:59:53.68 ID:w40eMuVt0
やっとツンがかわいくなってきた

ってかかっこよくなってきたww

403 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:01:03.20 ID:vKY6OyTR0

ξ;゚听)ξ「ななな、なによその手は!」

( ^ω^)つ「握手だお。僕達の友情の握手だお」

ξ;゚听)ξ「な、なによそれ!? 金八先生の見過ぎじゃないの!?」

( ^ω^)つ「嫌かお? 握手」

ξ////)ξ「べべべべ、別にっ! 嫌なわけじゃ……」

( ^ω^)つ「じゃぁするお! さぁそんな端っこにいないでドクオもするお!」

('A`)「え、俺もいいのか?」

( ^ω^)つ「勿論だお! ね、ツン」

ξ////)ξつ「か、勝手にすれば!!」

('∀`)つ「ああ!」


404 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:01:06.25 ID:5K1rqiXy0
詩縁

405 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:01:50.03 ID:vKY6OyTR0

差し出された三つの手。

それらはすっかり工場の入り口から差し込む、夕暮れた日の光を受け、
金色に煌いた。


( ^ω^)つ

ξ////)ξつ

('∀`)つ


そしてその中で三人は互いの友情を確かめ合ったのだった。


406 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:02:47.93 ID:5K1rqiXy0
登園の誓い

407 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:03:02.91 ID:vKY6OyTR0

ξ////)ξ「い、言っとくけど別にこれはあくまで……」

( ^ω^)「あくまで?」

ξ////)ξ「あ、あんたらが魔法使いだったからよ! 他になんの他意も無いんだからね!
     言ったでしょあたし。あんたらが”魔法”でも使えんのなら友達になるかどうか考えるわよって!」

( ^ω^)「ああ、そういやそんなことを……」

ブーンはそのことについて特に言及しなかった。
折角こんなにも必死に照れを隠しているのだ。
それなのにその行為を無駄にしてやったり、からかったりするのもよくない。

だからブーンは”素直”にこう言った。

( ^ω^)「まぁ今日のところはそれでいいお!」

ξ////)ξ「今日だけじゃなくて……これからもよ!!!」


408 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:03:09.72 ID:wZZVTj6PO
支援

409 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:04:04.41 ID:vKY6OyTR0
と、そこまで言ったところで二人は、あることに気がついた。

('∀`)「あれ? それだと俺条件満たして無くね?」

( ^ω^)「あ」

ξ;゚听)ξ「あ」


('A`)

ξ゚听)ξ「……」

( ^ω^)「……」





第二話「友達の条件」 終わり


410 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:04:30.79 ID:w40eMuVt0
どっくん…カワイソス

411 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:04:44.66 ID:5K1rqiXy0
('A`) ('A`) ('A`) ('A`) ('A`) ('A`)

412 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:05:01.11 ID:wZZVTj6PO
ドクオwwwwwww

413 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:05:18.22 ID:4wP54fTX0
ツン―魔法使えるから友達→ブーン―前からの友達→ドクオ―友達の友達→ツン

だからOKじゃね?

414 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:05:20.14 ID:vKY6OyTR0
以上で今回の投下終わりっ!
みなさんながらくお世話様でした! おやすみ!

415 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:05:56.48 ID:AJHc0iiJ0
面白かった!

乙でおやすみ!!


416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:06:21.61 ID:5K1rqiXy0
まとめ行く前に落ちないこと願う

417 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:06:32.28 ID:wZZVTj6PO


418 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:06:49.49 ID:mq76u0DZ0
乙!おやすみ!

419 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:06:49.98 ID:5K1rqiXy0


420 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:07:11.79 ID:ZwXkxbSS0
乙!!

421 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:07:14.03 ID:vRPlQnqA0
m9(^Д^)プギャーwwwwww

422 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:07:25.91 ID:5q1jouctO
>>414
今追いついたwww
乙www
面白くて一気に読んじまったよwwwwww
また続き読めることを楽しみにしてるわ

423 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:07:30.48 ID:vRPlQnqA0


424 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:09:05.83 ID:1diUwx+40
おやすみ

とりあえずこの話の登場人物は全員
もう少し人の話を聞けwww

425 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:09:11.08 ID:H1E69Kr60
これは面白い

てかドクオがwwwwwww

426 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:11:19.20 ID:mq76u0DZ0
結構ROMしてる奴いたのねwww

427 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:12:49.94 ID:kGh57+ZAO
乙wwマンネリ化しないように祈っておくwww

428 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:12:58.92 ID:wZZVTj6PO
保守

429 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:12:58.91 ID:moQIFduN0
乙!! 面白かったよ
誰もまとめないのかな。
俺がまとめてもいいですか?

430 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:15:26.44 ID:5K1rqiXy0
>>429誰もまとめてないと思うからいいよ

431 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:15:34.40 ID:kGh57+ZAO
そういや作者の酉は無し?

432 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:17:18.25 ID:mq76u0DZ0
>>429
まとめてもらえると便利です

433 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:20:25.23 ID:DkLUJ9gB0
乙です。

434 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:24:55.17 ID:d5agjdYAO
これは・・・ドクオが可愛いwwwww

435 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:27:32.70 ID:lFhKMWHT0
よむほ

436 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:28:54.94 ID:fQSgfIvdO
面白かった!!乙です!

437 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:36:23.97 ID:yRlAC1l/0
これはいい
ベッタベタな感じがたまらん

438 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:36:47.95 ID:88nUeL/6O
乙!凄いボリュームだな。

439 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:46:00.05 ID:wZZVTj6PO
保守

440 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:47:07.16 ID:moQIFduN0
ttp://www.geocities.jp/local_boon/boon/Maho/top.html
まとめてみました。

441 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 01:47:22.02 ID:aC/D45ETO
保守

442 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 02:01:06.31 ID:lFhKMWHT0
>>440
先生まとめ乙

次回も期待!

443 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 02:08:34.93 ID:zMNIPHlX0
なんか斬の臭いがする

444 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 02:22:14.80 ID:jJ8c8EP8O
読みオワタ
久し振りに熱い厨ニを見たwwwだがそれがいいwww

作者乙っ!

445 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 03:01:13.94 ID:wZZVTj6PO
保守

446 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 03:09:58.49 ID:l1jaKihRO
保守

447 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 03:44:21.63 ID:l1jaKihRO
保守

448 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 04:23:37.88 ID:xQ7O5Rb8O


449 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 04:47:05.81 ID:l1jaKihRO
保守

450 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 04:51:53.39 ID:xQ7O5Rb8O
ほす

451 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 05:11:04.43 ID:Jb7oCcCDO
作者乙

452 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 05:47:11.23 ID:bVTPgteN0
保守

453 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 06:14:05.77 ID:bVTPgteN0
保守

454 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 06:23:58.46 ID:wZZVTj6PO



455 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 07:01:53.01 ID:bVTPgteN0
保守

456 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 07:59:29.83 ID:40AqMXqzO
ほす

457 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 10:16:04.66 ID:GWUfXvtKO
厨だけど気にならない面白さがあった
作者乙!続きwktk

458 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 10:46:39.26 ID:QlENTcQH0
読んだ!
面白かった!

459 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 10:58:21.70 ID:Mrt5P7niO
よむほ

460 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 11:58:12.28 ID:ptqXz6lQO
同じく

461 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 12:11:45.85 ID:Mrt5P7niO
読んできたけど…

これ続きあるの?

462 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 12:25:07.91 ID:6swzlDO1O


463 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 12:42:53.16 ID:6swzlDO1O


464 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 13:39:59.05 ID:l1jaKihRO
保守

465 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/21(木) 14:17:01.64 ID:Q1g/nHgVO
保守

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