56 : ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 23:03:50.68 ID:I9MYfbak0
第三話

ξ゚听)ξ「ごめんね、デレ。パパが最近おかしいからってこんな計画に付きあわせて・・」

ζ(゚ー゚*ζ「いいよ、お母さん。パパが昔のように優しくなってくれるなら、かまわないから」

ξ゚听)ξ「デレ・・ありがとうね」

二人は家に向かう途中、こんな話をしていた。

( ^ω^)「遅い・・遅いお!おなか減ったお!晩飯まだかお!!」

家ではブーンが飯はまだかの状態で暴れ始める。

( ^ω^)「我慢できないお・・仕方ない、コンビニでも行くかお」


57 : ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 23:05:56.60 ID:I9MYfbak0
そういって玄関に出ようとしたそのとき・・

ξ゚听)ξ「・・・・」

ζ(゚ー゚*ζ「・・・・・・・」

ツンとデレが帰ってきた。

( ^ω^)「おお、ツンとデレ。通称ツンデレ、帰るの遅かったお。どうしたお」

ξ゚听)ξ「・・・・・・」

その声を華麗にスルーして、寝室へ入っていくツンとデレ。
カギの閉まる音がする。


59 : ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 23:08:15.37 ID:I9MYfbak0
( ^ω^)「え?ツン、何のつもりだお?」

ξ゚听)ξ「さぁ・・今のうちに荷物準備しちゃって、デレ・・」

ζ(゚ー゚*ζ「うん」

ξ゚听)ξ「そうね・・ブーンが根をあげるのは一週間くらいかしらね、それだけの荷物を準備しといてね」

ζ(゚ー゚*ζ「わかったよ、ママ」

幸い、学校は夏休みに入っていて、学校の心配をする必要はなかった。

( ^ω^)「ちょwwwwなんでカギ閉めるおwwww早くご飯作ってお!!」


60 : ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 23:11:55.78 ID:I9MYfbak0
ドンドンドアを叩いて、出てくるように促すが、二人は反応しない。

ξ゚听)ξ「デレ、可哀想って思っちゃダメ!これもブーンのためなのよ!!」

ζ(゚ー゚*ζ「・・・・うん」

二人は着々と準備を続けている。

ζ(゚ー゚*ζ「ママ、準備出来たよ」

ξ゚听)ξ「よし、じゃあ出るわね」

ツンが荷物を背負い、カギをあける。

62 : ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 23:16:16.58 ID:I9MYfbak0
(#^ω^)「ちょ、何のつもり・・」

( ^ω^)「・・・・・」

(;^ω^)「ちょっと待ってくれお!!」

荷物を背負って出てきた二人にさすがに動揺するブーン。

ξ゚听)ξ「もうブーンと一緒に暮らしたくないの。家庭を全く顧みない人とは一緒にいたくないわ」

ζ(゚ー゚*ζ「・・・・・」

デレは下を向いたまま、ブーンと目を合わせようとはしない。

63 : ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 23:19:24.82 ID:I9MYfbak0
(;^ω^)「わ、悪かったお!!」

ξ゚听)ξ「もう遅いの。それじゃあね」

バタン。

(;^ω^)「・・・・・・・・・」

がっくりとうなだれるブーン。

(;^ω^)「まさか・・こんなことになるなんて・・」

一方、扉の外では・・

ξ゚听)ξ「第一段階はおkと・・」

ζ(゚ー゚*ζ「ねぇ・・やっぱり可哀想だよ、ママ・・」


64 : ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 23:21:30.01 ID:I9MYfbak0
ξ゚听)ξ「いいのよ、これくらいでブーンが家族思いになるなら安いものよ」

ξ゚听)ξ「それじゃあドクオとクーの家にいくよ、デレ」

ζ(゚ー゚*ζ「・・うん」

優しいデレは父親のことが可哀想で仕方なかった。だが、ツンはあくまで心を鬼にするようだ。
二人はのんびり歩いてドクオの家へ向かっていった。

(;^ω^)「・・・・・・・・・・・」

一人残されたブーン。

65 : ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 23:26:50.90 ID:I9MYfbak0
(;^ω^)「これから・・どうすればいいんだお」

(;^ω^)「僕は家事なんて一切できないお・・」

(;^ω^)「しかたないから、今日はカップラーメンで我慢するお・・」

とりあえずカップラーメンを持ち出し、食べ始めるブーン。

(;^ω^)「ちくしょう!なんでわかってくれないんだお!!」

(;^ω^)「こうなったらもう・・徹底抗戦だお。相手が謝るまで絶対許さないお・・」

ブーンもどうやら徹底抗戦の構えを取るようだ。
その頃・・

ξ゚听)ξ「第一段階成功したわよ」

('A`)「おk、まずはこれだけで根をあげればいい方だな。次の手もしっかり考えてある。任せておけ」


67 : ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 23:32:41.27 ID:I9MYfbak0
ξ゚听)ξ「なんかドンドンエスカレートしていくような気がするから怖いわねぇ・・」

川 ゚ -゚)「大丈夫だ。あいつのことだ。寂しい寂しいってすぐ根をあげるよ」

ξ゚听)ξ「そうだといいけどね・・」

川 ゚ -゚)「まあ三日目までは様子見だ。デレちゃん、私達の子と遊んでやってくれないか?」

ξ゚听)ξ「そういえばあなた達の子も同い年だったよね」

川 ゚ -゚)「そうだ、どうも人見知りが酷くてかなわん。出て来い、ヘリカル」

恥ずかしそうに、クーの後ろから出てくる一人の子。

68 : ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 23:38:27.55 ID:I9MYfbak0
*(‘‘)*「・・・・・・・」

川 ゚ -゚)「ほら、固まらないで自己紹介しなさい」

*(‘‘)*「あああ、あの・・ヘリカルっていいます・・仲良くしてください」

川 ゚ -゚)「今の通り、どうも人付き合いが苦手みたいでな。デレちゃん、仲良くしてやってくれ」

デレはヘリカルを見つめる。

ζ(゚ー゚*ζ「ヨロシク、ヘリカルちゃん♪」

*(‘‘)*「ううううん、・・ヨロシク・・」

69 : ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 23:39:06.75 ID:I9MYfbak0
なんだかんだで嬉しそうなヘリカル。今回の計画は子どものためにも充分役立っているようだ。

ξ゚听)ξ「じゃあ・・私は何かお手伝いしないとね」

川 ゚ -゚)「ああ、そういえばそうだな。それじゃあ短い間だが、頼むよ」

二人は台所へと向かっていった。その日は特に進展がなく終了した。
次の日・・

( ^ω^)「ふあああ・・朝かお」

( ^ω^)「ご飯食べたいお・・ツン!!」

だが誰も返事をしない。

( ^ω^)「そういえば・・家出したままだったお・・」

( ^ω^)「どこほっつきあるいてるんだお!ツンとデレは・・」


70 : ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 23:39:23.02 ID:I9MYfbak0
そう言った瞬間、なんだか寂しい気分に襲われるブーン。

( ^ω^)(家族のいない家・・こんなに広いものだったかお?)

( ^ω^)(一体いつになったら戻って来るんだお・・)

ちなみにまだ家出から、一日しか立っていないのは全員が分かっていることだ。

( ^ω^)「何か手がかりが欲しいお・・バーボンハウスにいってみるかお」

今日は日曜なので仕事はまだ休み。ブーンはとりあえずバーボンハウスへ向かってみる事にした。

カランコロン。


71 : ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 23:39:41.08 ID:I9MYfbak0
( ^ω^)「ぶべらっ!!!」

何か白い布が飛んできた。

(´・ω・`)「まだ開店してないって・・あれ、ブーンか」

( ^ω^)「なんだブーンかじゃないお!!!なんだお、この布!!」

(´・ω・`)「ごめんごめん、僕のふんどしさ、あんまりイラッと来たもんでつい、ね」

(#^ω^)「限度があるお!!限度が!!!」

(´・ω・`)「ちょwwww」

(#^ω^)「ふざけんなお!この禿、ホモ、腐れ眉毛!!」

72 : ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 23:41:55.99 ID:I9MYfbak0
(#´・ω・`)「んだとコラァ!!この世界では俺はもう結婚してんだよ!ホモってなんだホモッてぇえええ!!!」

(#^ω^)「ホモホモホモホモホモ!!!!!!!!」

(#´・ω・`)「貴様ァ!!!もう許さん!!」

(#^ω^)「逆切れかお!!」

(;^ω^)「ちょwwwwwいてーおwwwwwごめんなさいおwwwww」

(#´・ω・`)「ふざけたことぬかしやがって・・次は親友だろうと許さん。絶対にぶちころす」

(;^ω^)「ごめんなさいお・・」

(´・ω・`)「それでなんだい?今日は何のようなんだい?」

( ^ω^)「あ、そうだお。カクカクシカジカコノキナンノキキニナルキ」

(´・ω・`)「ふん、ツンとデレ、二人合わせてツンデレだぁ、君と僕とでツンデレだ」

( ^ω^)「そんなことどうでもいいお。出てっちゃったんだお」

73 : ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 23:43:29.12 ID:I9MYfbak0
( ^ω^)「何か知らないかお?今凄く困ってるお」

(´・ω・`)「そうか、とりあえず一言言わせて貰う。自業自得だ」

(#^ω^)「なんでだお!?」

(´・ω・`)「昨日も言っただろう。お前は家庭を全く大事にしてないって。その報いだよ」

(#^ω^)「僕は悪い事してないお!仕事頑張ってるだけだお!!」

(#´・ω・`)「わかんねぇヤロウだなぁ!?仕事と家庭をしっかり両立しろって言ってるだけじゃないか!?」

(#^ω^)「僕が悪いって言うのかお!?」


75 : ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 23:43:57.98 ID:I9MYfbak0
(#´・ω・`)「そうだっつってんだろが、短小!!!」

(#^ω^)「うるせぇ!陰金、田虫、ホモッ!!」

そのまま走ってバーボンハウスを出て行くブーン。

(#^ω^)「なんなんだお・・皆して僕を攻めるお!!」

( ^ω^)「やっぱり僕が悪いのかお・・今まで仕事ばっかりやってたから・・」

( ^ω^)「ツンとデレは家出して・・ショボンとは喧嘩して・・」

( ^ω^)「・・・・・・・」

( ^ω^)「でも折れる訳にはいかないお、かえるお」


77 : ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 23:44:54.27 ID:I9MYfbak0
ブーンはゆっくりと家に帰る。その途中に赤いきつねとお弁当を買って家へ帰っていった。

(´・ω・`)「ふぅ、演技で怒るのは疲れるね。ブーンも分からず屋だな」

(´・ω・`)「・・でもまだ折れそうにはない。もっと頑張らなくちゃな」

('A`)「あいつもなかなか強情だよね。自分から態度を改善すればこんな目に合わなくて済むのに」

川 ゚ -゚)「そうだな、昔から自分が悪くないと思ったらなかなか折れない性格だからな」

ξ゚听)ξ「皆ごめんね・・あのゴリライモが迷惑かけて・・」

(´・ω・`)「気にするなよ、ツン。あの馬鹿は絶対そのうち折れるから」

78 : ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 23:46:05.68 ID:I9MYfbak0
ショボンも自信満々だ。

*(‘‘)*「これ・・おいしいです」

ζ(゚ー゚*ζ「ちょwwwwお酒やんwwww」

それから二日経ってもブーンは折れなかった。だが、

( ^ω^)「・・・・・・・・」

(*゚∀゚)「課長ー!!!」

( ^ω^)「お・・・」

(*゚∀゚)「ちょwwww元気ないですね、どうしたんですか?」

( ^ω^)「なんでもないお・・寂しくなんかないお・・」

(*゚∀゚)「?」

確実にダメージは受けているようだった。

80 : ◆gk43jgqTBM :2007/02/04(日) 23:47:17.00 ID:I9MYfbak0
(´・ω・`)「今日で三日目か・・なかなか強情だな」

ξ゚听)ξ「あの馬鹿・・早く折れてくれないかしら。みんなに迷惑が・・」

川 ゚ -゚)「むしろいてくれる方が楽しいから全然構わないんだがな」

ξ゚听)ξ「・・ありがとう」

(´・ω・`)「ドクオは仕事でいないが・・どうするか?」

川 ゚ -゚)「そうだな・・」

あごに手を当てて、考え込むクー。

川 ゚ -゚)「第二段階へ移行するか」

ξ゚听)ξ「また過激になっちゃうのね・・」

計画は第二段階へと移される事になった。果たして次は何が起こるのだろうか。

第三話 完


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