( ^ω^)ブーン島のようです

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/06(日) 22:22:26.09 ID:NI+qF25R0
ブーンじま?
ブーンとう?
今作で明らかになるかもわからんね


そんな代理

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/06(日) 22:24:57.50 ID:gxKSzllU0
代理ありがとうございます!

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/06(日) 22:27:22.28 ID:NI+qF25R0
それじゃあwktkだ

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/06(日) 22:27:29.78 ID:or+Na3md0
明らかにはなりませんが、4話投下です。

まとめは空気読みまくりのエスカルゴさんです。
しかし何故か ( ^ω^)ブーン島のようです はトップに飛びます。空気読みまくりです。

http://www.geocities.jp/local_boon/

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/06(日) 22:29:29.31 ID:or+Na3md0

 -4- 狼


( ^ω^)「先生、これは何ですかお」
  _
( ゚∀゚)「何ってお前。そりゃ」


内藤の手に渡されたのは、計10枚ほどのプリント。
乱雑に重ねられたそれは本来の量よりも余計に多く見える。

  _
( ゚∀゚)「補習の代わりにプリントで済ませてやるって言ってんだ。ありがたく思え」

(#^ω^)「プチ最悪ですお」
  _
( ゚∀゚)「風子乙」


そう言って授業を終えた教師は教室から去っていってしまう。
取り残される、赤点三冠王。


('A`)「どどんまい」

(;^ω^)「手伝ってお」

('A`)「ヤダよ」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/06(日) 22:31:32.94 ID:or+Na3md0

ξ;゚听)ξ「アンタね、この成績は流石に不味いわよ」

( ;ω;)「勉強教えてお」

ξ;゚听)ξ「分かったから、とりあえずそこに座んなさい」


ツンデレの席に自分の椅子を寄せて、帰ってきた内藤のテストを穴埋めしていく二人。
その様子を眺める一匹狼ドクオ。


('A`)「はんっ」


女なんかいなくても生きていける。
それが彼の自論だった。


(*^ω^)「お。出来たお! ツンはやっぱり天才だおwww」

ξ*゚听)ξ「べ、別にこれくらい誰でも出来るんだからね!」


('A`)「……はんっ」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/06(日) 22:33:33.19 ID:or+Na3md0

<ヽ`∀´>「つまり、日本という国が他国に対して……」


力説する歴史のニダー。

生徒達はまったく聞いておらず自由に伸び伸びと過ごしていた。
しかし、それに気付かないほど彼は授業に力を込めている。


(,,゚Д゚)「次の体育、野球だぜ」

( ^ω^)「ダメピーな僕が甲子園狙ってやんよ」

('A`)「おお振り乙。つーかわざわざダメピーかよ」

(,,゚Д゚)「なら俺サードね! 速い球が来るから!」

('A`)「おお振り乙。キャッチャーも早い球来るよ」


程なくして時間終了のチャイムが鳴り、ニダーが荷物をまとめて教室を出る。
その際、通常行われる授業終了の挨拶は行われなかった。


(,,゚Д゚)「行くぜ!」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/06(日) 22:35:05.59 ID:hMaCT6sCO
支援

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/06(日) 22:35:38.96 ID:or+Na3md0

( `ω´)「僕のフォークを見せてやんお!」


おおきく振りかぶって、内藤が投げる。


(;'A`)「バカ、口に出したらせっかく覚えたサインの意味が……」

( ФωФ)「フッ。フォークは貰ったぞ!」


内藤の口から発せられたフォークに狙いを絞ったスイング。
力強く、すくい上げるようにして振られたバットは空を切る。

空振り。


プー゚)フ「空振り三振、バッターアウト!」

(;ФωФ)「な、何だと!?」

(*;ω;)「ちょwwwこいつマジでフォークだと思ってやんおwwwww」

(*'A`)「バカスwwwwwwwwww」

(;ФωФ)「く、くぅ……無念」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/06(日) 22:37:25.16 ID:or+Na3md0

内藤を初めとした、選手一人ひとりの善戦から試合は序盤から優勢。
結果は4対0と圧勝だった。


( ^ω^)「まぁ僕のナイスピッチのおかげかお」

('A`)「馬鹿言え、俺のリードのおかげだ」

(;,゚Д゚)「何で俺のシーンがカットなんだ? 絶対活躍する流れだったじゃん」


それぞれ思いを胸に秘め、午前の授業は終わり、昼休みになる。
各自、用意した軍資金を片手に戦場へと赴く。


(#^ω^)「焼きそばパン! オバちゃん、焼きそばパンだお!」

(#'A`)「違うよ、ハッピーターンじゃない! おしるこをくれっていったんだ!」

(;^ω^)「売り切れかお!?」

(;'A`)「バカな……昼飯にハッピーターンだと……」

( ФωФ)「マヂで?超ヤベェじゃん」


目当てのものが変えるとは限らない、弱肉強食の世界。
それが購買。

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/06(日) 22:39:29.56 ID:or+Na3md0

( ;ω;)「おっおっお」

ξ;゚听)ξ「……だと思って、アンタの分も作ってきたわよ」

(;^ω^)「な、なんだってー」


机の横にかけられた机から、彼女の分の弁当ともう一つの弁当が出てくる。
自分のものより一回り大きい弁当箱を内藤に手渡す。


ξ゚听)ξ「まぁ味は保障できないから」

(;^ω^)「ツ、ツン」


ゆっくりと、そっと、優しく弁当箱を開ける。
卵焼きに唐揚げ、煮物に副菜と、オーソドックスながら欲しいもの全てがそろっている。

そしてついに、箸が向けられた。


(;^ω^)「なんてこったい、美味いお」

ξ#゚听)ξ「どういう反応よ、それ」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/06(日) 22:40:40.96 ID:hMaCT6sCO
支援

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/06(日) 22:43:50.25 ID:or+Na3md0

ξ#゚ー゚)ξ「やっぱり返しなさい」

(;^ω^)「うわぁぁぁぁぁああ。食べさせてくれお!」

ξ#゚ー゚)ξ「残念だったわね、普通で」

(;^ω^)「だって今のは間違いなく『美味しくないけど頑張って完食』な流れだったお!」


弁当を巡って走り回る二人。
その姿を遠くから、羨ましそうに眺める一匹狼ドクオ。


('A`)「はんっ」


その男の様子を眺める男女。


(,,゚Д゚)「……羨ましいんだろうなぁ」

(*゚ー゚)「……ねぇ」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/06(日) 22:44:26.09 ID:or+Na3md0
  _
( ゚∀゚)「はい、それじゃ気をつけて帰るように」


帰りのHRが終わり、担任がいつもと台詞を口にした。
途端に教室に飛び交う野次。


('A`)「いい加減、教師らしくあろうとするのやめたら?」

(,,゚Д゚)「見苦しいぜ」
  _
(;゚∀゚)「お前らな、俺マジで泣くぞ」


そう言って教室を出る長岡の背中は小さかった。


ξ゚听)ξ「そうだ。帰りに寄りたい店があるから、内藤ちょっと付き合ってよ」

( ^ω^)「お付き合いしますぞ、姫」

ξ゚听)ξ「うむ。くるしゅうないぞー」


鞄を片手に、そそくさと教室を後にする内藤とツンデレ。
ここ最近は常に行動を共にしており、やけに仲がいい。

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/06(日) 22:45:29.10 ID:or+Na3md0

('A`)「これはいかんですね」


企む一匹狼ドクオ。彼の目的はただ一つ。
自分の周りで、幸せオーラを放っている友人の目を醒ますことである。

こうして、学校から10メートル間隔をキープしたまま追跡を続けるのも、彼のためなのだ。


('A`)「さてさて、何処に行くのやら」


そこでドクオは考える。
どこに行くのだろう。


(;'A`)「まさか、あんなところやこんなところに……!」


まさかとは思うが、もしそうなってしまえば彼に何が出来るだろう。
否、ドクオには何も出来ない。

それどころか、絶望的な程の幸福を見せ付けて、こちらの生気を奪うつもりかもしれない。

まさかの死活問題だった。

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/06(日) 22:45:48.62 ID:hMaCT6sCO
支援

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/06(日) 22:49:06.12 ID:or+Na3md0

(;'A`)「クソッ……今日のところは引いてやる。だが次こそは」


そう言ってとぼとぼと家路につくドクオ。
ちなみに内藤とツンデレは、服屋で服を見て、夕食を食べるとすぐに帰宅した。


家に帰って、テレビを見ながらドクオは考えていた。


('A`)「俺、このままでいいのか」


リモコンを手に取り、テレビを消す。
そして椅子から立ち上がり、拳を握って熱く語りだす。


(#'A`)「いや、まだまだ俺はこんなもんじゃねぇ!」

(#'A`)「俺はやれば出来る子だ! 今はやってないだけ!」

(#'A`)「なんかみなぎって来たぞ!」


滾った魂をそのまま叫びに変えて、勇むドクオ。
時刻は日を跨ぐ頃。当然、両親に怒声が響く。

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/06(日) 22:49:53.34 ID:or+Na3md0

('A`)「うっす。おはよう」

( ^ω^)「おはようだお!」

('A`)「元気だな」


自転車を光速で駆け抜けていく内藤と、一瞬の挨拶。

昨晩の勢いは微塵も残らず、朝になればまた普段の彼に戻っていた。
悩みは低血圧である。


(,,゚Д゚)「1秒差つけて内藤の勝ち!」


今日の審判はギコの役目で、ドクオとは日替わりの交代制だ。
悔しそうな顔で内藤を睨みつけるニダー。全力で喜ぶ内藤。そしてそれを後から眺めるドクオ。

それがいつもの風景だ。


('A`)「まぁ、俺にはこれぐらいがちょうどいいのかもな」


そう呟いて、彼らのあとを追った。

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/06(日) 22:50:23.73 ID:or+Na3md0
四話終わりです。
支援ありがとうございました!

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/06(日) 23:07:06.18 ID:Vwy4QufpO
乙!
wktkして待ってるよ〜!

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/06(日) 23:13:13.97 ID:RoKxdQ7x0
乙です!

>>4の件ですが、URLをこっそり変えたのにリンクを
そのままにしていたというアホなミスです。
ごめんなさい

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/06(日) 23:17:27.28 ID:or+Na3md0
>>20
サンクス!
遅筆でごめんね。少しずつ書き溜め増えてるから。

>>21
いえいえー!

まとめの仕事頑張って下さいね。

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