25

377 : 通訳(長屋):2007/03/30(金) 18:43:42.86 ID:uAxYYEUO0
 25

ショボンの言いたいことはわかる。
このゲームは3人になった時、1人を嵌める方法がある、ってことだろう。


ルールを確認しよう。

3人になった時の白と黒の組み合わせは4種類。

黒3、黒2白1、黒1白2、白3、だ。

黒3は全員マイナス2。
黒2白1と黒1白2は、1人しか選ばなかった方に属する人がプラス1、2人選んだ方はマイナス1。
白3は全員プラス1。


ここで、もし3人のうち2人が示し合わせてお互い違う色を選ぶとしよう。

すると、パターンは黒2白1か黒1白2のどちらかに限られるわけだ。
そして残された1人は、どちらを選んでも多数派に属することになり、確実にマイナスになる。

これが、2人で協力して1人を嵌める方法だ。

379 : 通訳(長屋):2007/03/30(金) 18:55:09.70 ID:uAxYYEUO0
さて、ぼくの現ポイントは2だ。

これから、クーの今のポイントを推測してみよう。

まず、2ターン前には4だったことは、確定としてよいだろう。

そして、前2ターンのゲームが、オール黒でもオール白でもないことは事実である。
このことは、ぼくがこの2回のターンで両方とも黒を出し、ポイントの変化が1刻みだったことから容易にわかる。

また、ドクオの敗退によって、これ以上の推測も可能だ。
前のターンは、ぼく以外の勝者が1人居る可能性があり、また、2回前のターンはプラスになった人間が確実に1人居るということだ。


以上より、クーの現在のポイントは、現在2か4か6のどれかだろうと推測できる。


もちろん、奇数のポイントはあり得ない。
ポイントの変化は、減点措置が取られない限り、全員同じポイントが増減するからだ。
成る程、ポイントの偶奇混合はないようになっているのも、このゲームの特徴と言えそうだ。

自分のポイントが現在偶数である限り、ショボンもクーも偶数のポイントだというのは、もはや考えるまでもないことだ。

ショボンのポイントも2ターン前の時点において、最大の場合で4ポイントだ。
もちろん、2ターン前にショボンはゲームオーバーになってないから、最低でも2ポイントだろう。

相手に自分のポイントが何であるかを悟らせないところは、流石はショボンといったところか。


よって今ショボンのポイントは、クーと同様に考えれば、同じように2か4か6のどれかになる。

383 : 通訳(長屋):2007/03/30(金) 18:59:25.53 ID:uAxYYEUO0
そして、もっと条件を絞ることも可能だ。

前2回のターンは、ショボンかクーの一方が勝者なら、もう一方は確実に敗者となるからだ

ここから、どちらかが6ポイントの場合、もう片方は確実に現在2ポイントだということが導ける。

よって、クーとショボンの現在のポイントは

クー6、ショボン2
クー4、ショボン4
クー4、ショボン2
クー2、ショボン6
クー2、ショボン4
クー2、ショボン2

の組み合わせのいずれかだ。

間違いないだろう。

390 : 通訳(長屋):2007/03/30(金) 19:08:24.37 ID:uAxYYEUO0
クーが今、6ポイントで無い限り、クーが負けるのは確定的だ。
6ポイントでない場合なら、クーが上手く足掻き、2人になるまで残れたとしても、2ポイント差がついた状態でで一騎打ちの形になるからだ。

また、6ポイントだとしても、クーがぼくかショボンを二回連続で巻き添えにしない限り、勝つことはできない。


つまり、ショボンと協力することで、自分の手を汚さずにクーを殺せることが、ほぼ確実になるのだ。


確かに、協力によってショボンがゲームの勝者になる可能性も増えるだろう。
恐らく、ショボンはそれを狙って、ぼくに協力を申し出たに違いない。


ただ、もうぼくが負けようが勝とうが、そんなことはどうでもよくなっていた。

ショボンがそんなに勝ちたいなら、勝手にすればいい。

ぼくにはゲームの勝敗など関係ない。

ぼくは、復讐できれば、それでいいんだ。


ショボンと協力する事で、クーが死ぬ可能性が格段にあがるのなら協力するに越したことはない。

自ら手を下そうとすれば、ドクオやジョルジュのように、失敗する可能性だってあるんだから。
そういう意味で、さっき我を取り戻したのは、正解だった。

断罪は、ゲームのルールにのっとって行おう。
より、確実に、クーを殺すために。

391 : 通訳(長屋):2007/03/30(金) 19:13:09.54 ID:uAxYYEUO0
(´・ω・`)「さて……ブーン、どうする?」

ショボンが、ぼくに返答を迫ってきた。

( ^ω^)「……そうだな、ショボン。なら、決めることがあるな」

(´・ω・`)「クックック……流石は僕の見込んだ男だ。
       ……君が言いたいのはつまり……認識……だね?」

川゚ -;゚)「……」


その通り。

問題は、どうやってぼくがショボンのボタンの色を、クーに気づかれないように知るか、だ。


前へ 次へ  目次 inserted by FC2 system